ヘッダーをスキップ
Oracle Identity Manager Oracle E-Business Employee Reconciliation Connectorガイド
リリース9.0.3
E05117-01
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

2 コネクタのデプロイ

コネクタのデプロイには次の手順があります。

Oracle E-Business Employee Reconciliationの複数のインストールに対してコネクタを構成する場合には、次の手順を実行します。

手順1: デプロイ要件の確認

次の表に、コネクタのデプロイ要件を示します。

項目 要件
Oracle Identity Manager Oracle Identity Managerリリース8.5.3以上。
ターゲット・システム Oracle E-Business Suite 11.5.10。
外部コード JDBCクラス・ライブラリ(classes12.jar)。
ターゲット・システムのユーザー・アカウント 完全な権限を持つAPPSユーザー。

「ITリソースの定義」の項の手順を実行する際に、このユーザー・アカウントの資格証明を指定します。


手順2: ターゲット・システムの構成

このコネクタの場合、ターゲット・システムでは構成手順を実行する必要はありません。

手順3: コネクタ・ファイルおよび外部コードのコピー

次の表に、コピーするコネクタ・ファイルおよびそれらのコピー先のディレクトリを示します。


注意:

この表の最初の列に示すディレクトリ・パスは、インストール・メディアの次のディレクトリでのコネクタ・ファイルの場所に対応しています。
Enterprise Applications\Oracle e-Business\Oracle e-Business Employee Reconciliation

これらのファイルの詳細は、「コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ」の項を参照してください。


インストール・メディア・ディレクトリのファイル コピー先ディレクトリ
lib\ScheduleTask\xlReconOraHREmp.jar
OIM_home\xellerate\ScheduleTask
resourcesディレクトリのファイル
OIM_home\xellerate\connectorResources
xml\oracleHRResAdp.xml
OIM_home\xlclient

JDBCクラス・ライブラリ(classes12.jar)をoracle_home\ora92\jdbc\lib\classes12.jarディレクトリからOIM_home\xellerate\ThirdPartyディレクトリにコピーします。ここで、oracle_homeはOracle9i Databaseがインストールされているディレクトリです。たとえば、C:\Oracleです。


注意:

Oracle Identity Managerをクラスタ環境にインストールするときは、インストール・ディレクトリの内容をクラスタの各ノードにコピーします。同じく、connectorResourcesディレクトリとJARファイルも、クラスタの各ノードの対応するディレクトリにコピーする必要があります。

手順4: Oracle Identity Managerサーバーの構成

Oracle Identity Managerサーバーの構成には、次の手順があります。


注意:

クラスタ環境では、クラスタの各ノードでこの手順を実行する必要があります。その後、各ノードを再起動します。

必要な入力ロケールへの変更

必要な入力ロケール(言語と国の設定)に変更するには、必要なフォントのインストールと必要な入力ロケールの設定を行います。

必要な入力ロケールを設定するには、次のようにします。


注意:

使用しているオペレーティング・システムによっては、この手順の実行方法が異なる場合があります。

  1. 「コントロール パネル」を開きます。

  2. 「地域のオプション」をダブルクリックします。

  3. 「地域のオプション」ダイアログ・ボックスの「入力ロケール」タブで、使用する入力ロケールを追加してから、その入力ロケールに切り替えます。

サーバー・キャッシュからのコネクタ・リソース・バンドル関連コンテンツの消去

OIM_home\xellerate\connectorResourcesディレクトリ内に新しいリソース・バンドルを追加するたび、または既存のリソース・バンドルで変更を行うたびに、コネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツをサーバー・キャッシュから消去する必要があります。

サーバー・キャッシュからのコネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツを消去するには、次のようにします。

  1. コマンド・ウィンドウで、OIM_home\xellerate\binディレクトリに移動します。

  2. 次のコマンドのいずれかを入力します。


    注意:

    このステップを実行する前にステップ1を実行する必要があります。コマンドを次のように実行すると、例外がスローされます。
    OIM_home\xellerate\bin\batch_file_name
    

    • Microsoft Windowsの場合:

      PurgeCache.bat ConnectorResourceBundle
      
      
    • UNIXの場合:

      PurgeCache.sh ConnectorResourceBundle
      
      

    このコマンドで、ConnectorResourceBundleは、サーバー・キャッシュから削除できるコンテンツ・カテゴリの1つです。その他のコンテンツ・カテゴリの詳細は、次のファイルを参照してください。

    OIM_home\xellerate\config\xlConfig.xml
    
    

注意:

ステップ2の実行時にスローされる例外は無視できます。

手順5: コネクタのXMLファイルのインポート

コネクタのXMLファイルをインポートするには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールを開きます。

  2. 左側のナビゲーション・バーの「デプロイメント管理」リンクをクリックします。

  3. 「デプロイメント管理」の下の「インポート」リンクをクリックします。ファイル検索用のダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. OIM_home\xlclientディレクトリにあるoracleHRResAdp.xmlファイルを探して開きます。このXMLファイルの詳細は、「ファイル・プレビュー」ページに表示されます。

  5. 「ファイルの追加」をクリックします。「置換」ページが表示されます。

  6. 「次へ」をクリックします。「確認」ページが表示されます。

  7. 「次へ」をクリックします。Oracle HR ITリソースの「ITリソース・インスタンス・データの提供」ページが表示されます。

  8. Oracle HR ITリソースのパラメータの値を指定します。指定する値の詳細は、「ITリソースの定義」の表を参照してください。

  9. 「次へ」をクリックします。Oracle HR ITリソース・タイプの新規インスタンスの「ITリソース・インスタンス・データの提供」ページが表示されます。

  10. その他のITリソースを定義しないことを指定するには、「スキップ」をクリックします。「確認」ページが表示されます。


    関連資料:

    その他のITリソースを定義する場合、手順は『Oracle Identity Manager Toolsリファレンス・ガイド』を参照してください。

  11. 「選択内容の表示」をクリックします。

    XMLファイルの内容が「インポート」ページに表示されます。一部のノードに十字形のアイコンが表示されている場合があります。各ノードを右クリックして「削除」を選択し、それらのノードを削除します。

  12. 「インポート」をクリックします。コネクタのファイルがOracle Identity Managerにインポートされます。

コネクタのXMLファイルをインポートしたら、「手順6: リコンシリエーションの構成」の項に進みます。

ITリソースの定義

次のOracle HR ITリソース・パラメータの値を指定してください。

パラメータ 説明
Admin Oracle E-Business Employee Reconciliationデータベースに接続するためのユーザーID。

デフォルト値はAppsです。

AdminCredentials 管理者のパスワード。
Host Oracle E-Business Employee Reconciliationデータベースのホスト名またはIPアドレス。
IsDebug デバッグ機能。

値はYESまたはNOです。デフォルト値はNOです。

OracleHREmp.Organization Name Oracle Identity Managerの組織名のデフォルト値。

この値は、Xellerate Userを信頼できるモードで作成するために使用されます。デフォルト値はXellerate Usersです。

Port Oracle E-Business Employee ReconciliationサーバーがリスニングしているTCP/IPポート。

デフォルト値は1521です。

SID Oracle E-Business Employee ReconciliationデータベースのSID。
TimeStamp 最後のリコンシリエーションのタイムスタンプ。

ITリソース・パラメータの値を指定したら、この手順のステップ9に進んで、コネクタのXMLファイルをインポートします。


注意:

Oracle E-Business Employee Reconciliationデータベースに接続するには、既存の標準APPSユーザーを使用する必要があります。これは、データベースの更新に必要な権限を持っているのがこのユーザーのみであるためです。

手順6: リコンシリエーションの構成

リコンシリエーションには次のステップがあります。

信頼できるソース・リコンシリエーションの構成


関連資料:

リコンシリエーションの構成の概要は、『Oracle Identity Manager Connectorフレームワーク・ガイド』を参照してください。

信頼できるソース・リコンシリエーションの構成のために必要な作業はありません。コネクタのXMLファイルをインポートした際に、このターゲット・システムは信頼できるソースとして構成されます。

リコンシリエーション・スケジュール済タスクの作成

参照フィールドおよびユーザー・リコンシリエーションにスケジュール済タスクを作成するには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Manager Design Consoleを開きます。

  2. 「Xellerate Administration」フォルダを開きます。

  3. 「Task Scheduler」を選択します。

  4. 「Find」をクリックします。事前定義済のスケジュール済タスクの詳細は、2つの別々のタブに表示されます。

  5. 1つ目のスケジュール済タスクについて、「Max Retries」フィールドに数値を入力します。この数はOracle Identity Managerがタスクを完了するために試行する回数です。この数を超えると、ERRORステータスがタスクに割り当てられます。

  6. 「Disabled」チェック・ボックスと「Stop Execution」チェック・ボックスが選択されていないことを確認します。

  7. 「Start」リージョンで、「Start Time」フィールドをダブルクリックします。表示されている日時エディタから、タスクを実行する日時を選択します。

  8. 「Interval」リージョンで、次のスケジュール・パラメータを設定します。

    • タスクを繰り返し実行するように設定するには、「Daily」「Weekly」「Recurring Intervals」「Monthly」または「Yearly」のオプションを選択します。

      「Recurring Intervals」オプションを選択した場合は、タスクを繰り返して実行する間隔も指定する必要があります。

    • タスクを1回のみ実行するように設定するには、「Once」オプションを選択します。

  9. スケジュール済タスクの属性の値を指定します。指定する値の詳細は、「スケジュール済タスク属性の値の指定」を参照してください。


    関連資料:

    タスク属性の追加および削除の詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。

  10. 「Save」をクリックします。スケジュール済タスクが作成されます。INACTIVEステータスが「Status」フィールドに表示されますが、これは、タスクが現在実行されていないためです。タスクは、ステップ7で設定した日時に実行されます。

  11. 2つ目のスケジュール済タスクを作成するには、ステップ5から10を繰り返します。

スケジュール済タスクを作成したら、「ターゲット・システムの複数のインストールに対するコネクタの構成」に進みます。

スケジュール済タスク属性の値の指定

この項では、次に示すスケジュール済タスクに指定する値の詳細を説明します。

参照フィールド・リコンシリエーション・スケジュール済タスク

参照フィールド・リコンシリエーション・スケジュール済タスクの次の属性に値を指定する必要があります。


注意:

属性値はインポートしたコネクタのXMLファイルで事前定義されています。変更する属性にのみ値を指定してください。

属性 説明 デフォルト/サンプル値
Server コネクタがデータのリコンサイルに使用するITリソース・インスタンスの名前 Oracle HR
LookupField Name リコンサイルされる参照フィールドの名前 OracleHR.Employees

これらのタスク属性の値を指定したら、ステップ10に進んで、スケジュール済タスクを作成します。

従業員リコンシリエーション・スケジュール済タスク

従業員リコンシリエーション・スケジュール済タスクの次の属性に値を指定する必要があります。


注意:

属性値はインポートしたコネクタのXMLファイルで事前定義されています。変更する属性にのみ値を指定してください。

属性 説明 デフォルト/サンプル値
Target System Recon - Resource Object name リソース・オブジェクトの名前 Oracle HR Employee
Server コネクタがデータのリコンサイルに使用するITリソース・インスタンス Oracle HR
IsTrusted リコンシリエーションを信頼できるモードで実行する必要があるかどうかを指定 YESまたはNO

これらのタスク属性の値を指定したら、ステップ10に進んで、スケジュール済タスクを作成します。

ターゲット・システムの複数のインストールに対するコネクタの構成


注意:

この手順は、Oracle E-Business Employee Reconciliationの複数のインストールに対してコネクタを構成する場合にのみ実行します。この手順の各ステップ実行の詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。

ターゲット・システムの複数のインストールに対してコネクタを構成するには、次のようにします。

  1. 各ターゲット・システムのインストールに、リソース・オブジェクトを1つ作成および構成します。

    「Resource Objects」フォームは、「Resource Management」フォルダにあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、Oracle HR Employeeリソース・オブジェクトが作成されます。このリソース・オブジェクトは、残りのリソース・オブジェクト作成用のテンプレートとして使用できます。

  2. 各リソース・オブジェクトに、ITリソースを1つ作成および構成します。

    「IT Resources」フォームは「Resource Management」フォルダにあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、Oracle HR ITリソースが作成されます。このITリソースは、同じリソース・タイプの、残りのITリソース作成用のテンプレートとして使用できます。

  3. 各リソース・オブジェクトにプロセス・フォームを1つ設計します。

    「Form Designer」フォームは、「Development Tools」フォルダにあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、UD_ORAHR_EMプロセス・フォームが作成されます。

    このプロセス・フォームは、残りのプロセス・フォーム作成用のテンプレートとして使用できます。

  4. 各リソース・オブジェクトに、プロセス定義を1つ作成および構成します。

    「Process Definition」フォームは、「Process Management」フォルダにあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、Oracle HR Employeeプロセス定義が作成されます。このプロセス定義は、残りのプロセス定義作成用のテンプレートとして使用できます。

    各ターゲット・システムのインストールにプロセス定義を作成する際には、実行する必要のある次のステップは、各プロセス定義の作成に固有です。

    • 「Object Name」参照フィールドから、ステップ1で作成したリソース・オブジェクトを選択します。

    • 「Table Name」参照フィールドから、ステップ3で作成したプロセス・フォームを選択します。

  5. 各ターゲット・システム・インストールについてリコンシリエーションを構成します。手順は、「手順6: リコンシリエーションの構成」の項を参照してください。各リコンシリエーション・スケジュール済タスクで変更されるのは、次の属性の値のみです。

    • Target System Recon - Resource Object name

    • Server

    • IsTrusted

    信頼できるソースとして指定するOracle E-Business Employee Reconciliationのインストールでは、IsTrusted属性をYESに設定します。Oracle E-Business Employee Reconciliationの単一または複数のインストールを信頼できるソースとして指定できます。その他のOracle E-Business Employee Reconciliationのインストールでは、この属性をNOに設定します。

  6. 必要であれば、Xellerate Userリソース・オブジェクトに対してリコンサイルされるフィールドを変更します。