Oracle Identity Manager PeopleSoft Employee Reconciliation Connectorガイド リリース9.0.3 E05121-01 |
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Oracle Identity Managerでは、アクセス権の管理、セキュリティおよびITリソースのプロビジョニングが自動化されています。Oracle Identity Managerコネクタは、Oracle Identity Managerとサード・パーティ製アプリケーションの統合に使用されます。PeopleSoft Employee Reconciliationのコネクタは、Oracle Identity ManagerとPeopleSoft Employee Reconciliationとの統合に使用されます。
注意: Oracle Identity Managerコネクタは、オラクル社がThor Technologies社を企業買収する前はリソース・アダプタと呼ばれていました。 |
この章では、次の項目について説明します。
注意: このマニュアルでは、次のことが適用されます。
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次の表に、このコネクタで使用可能な機能を示します。
機能 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
Trusted Employee Reconciliation | リコンシリエーション | PeopleSoft Employee ReconciliationからOracle Identity Managerに従業員データをリコンサイルします。対応するユーザーがOracle Identity Managerに作成されます。ユーザーがOracle Identity Managerにすでに存在する場合、そのユーザーが更新されます。 |
Nontrusted Employee Reconciliation | リコンシリエーション | PeopleSoft Employee ReconciliationからOracle Identity Managerに従業員データをリコンサイルします。Oracle Identity Managerにはユーザーは作成されません。 |
このリリースのコネクタでは、次の言語をサポートしています。
英語
ポルトガル語(ブラジル)
フランス語
ドイツ語
イタリア語
日本語
韓国語
簡体字中国語
スペイン語
繁体字中国語
関連資料: サポートされる特殊文字の詳細は、『Oracle Identity Managerグローバリゼーション・ガイド』を参照してください。 |
コネクタでは、従業員データ・リコンシリエーションを2つの方法でサポートしています。
バルク・リコンシリエーションでは、フラット・ファイルを使用して既存の従業員のレコードをリコンサイルします。フラット・ファイルは、PeopleCodeで記述されたApplication Engineプログラムを使用して生成されます。このプログラムは、PeopleSoft Application Designerを使用して実行されます。
変更ベースのリコンシリエーションでは、新規作成または更新された従業員のデータが即時にリコンサイルされます。このタイプのリコンシリエーションは、PeopleSoft Application Messagingメカニズムを使用して実行されます。
変更ベースのリコンシリエーションでは、次のものが使用されます。
同期される属性定義(通常はリソース・パラメータ)
PeopleSoftからのXMLメッセージの受動リスナーとなるWebサービス
PeopleSoftから受け取ったXMLメッセージのスキーマを定義するXMLファイル(psft_xellerate_msg.xml
)
PeopleSoft Employee ReconciliationからOracle Identity Managerへの同期プロセスでは、次の処理が行われます。
PeopleSoft Employee Reconciliationで従業員情報が更新されます。これによってPeopleCodeトリガーがアクティブになります。
PeopleCodeトリガーは、更新済の従業員情報が含まれるXMLメッセージを生成して、PeopleSoft Employee Reconciliationコネクタのリスナーに送信します。
リスナーは、HTTPを使用してXMLメッセージをPeopleSoft Employee Reconciliationコネクタに転送します。
PeopleSoft Employee ReconciliationコネクタはXMLメッセージを受け取り、リコンシリエーション・イベントをOracle Identity Managerに送信します。
このコネクタを構成するファイルとディレクトリは、インストール・メディアにある次のディレクトリに圧縮されています。
Enterprise Applications\PeopleSoft Enterprise Applications\PeopleSoft Employee Reconciliation
次の表に、コネクタを構成するファイルおよびディレクトリを示します。
インストール・メディア・ディレクトリのファイル | 説明 |
---|---|
lib\xlPSFTHRRecon.jar |
このJARファイルには、バルク・リコンシリエーションの実装に使用されるクラス・ファイルが含まれます。 |
lib\peopleSoftApp.war |
このWARファイルには、PeopleSoftリスナーWebアプリケーションに必要なクラスおよび構成ファイルが含まれます。このファイルは、変更ベースのリコンシリエーションを実装するために使用されます。 |
PeopleTools 8.22の場合、MsgPublisher ディレクトリ内の次のファイル:
xliMsgPublisher.jar publish.bat |
JARファイルには、PeopleSoft Webサーバー上でPeopleTools 8.22ファイル・ハンドラによって生成されたXMLメッセージをPeopleSoftコネクタ・リスナー・サーブレットに転送するクラス・ファイルが含まれます。
|
PeopleTools 8.22の場合:
PeopleCode\PT822\HRMSCBRecon.txt PeopleTools 8.4xの場合: PeopleCode\HRMSCBRecon.txt |
このファイルには、「メッセージの公開」の手順(「メッセージの作成および公開」を参照)を実行するときにSavePostChange イベントのPeopleCodeに追加する必要のあるコードが含まれます。 |
PeopleTools 8.22の場合:
PeopleCode\PT822\HRMSBulkRecon.txt PeopleTools 8.4xの場合: PeopleCode\HRMSBulkRecon.txt |
このファイルには、Application Engineプログラムのコードが含まれます。これは、バルク・リコンシリエーション用のフラット・ファイルを生成するために使用されます。 |
properties\configureReconciliation.properties |
このファイルは、リコンシリエーションに使用される日付書式を指定するために使用されます。 |
resources ディレクトリのファイル |
これらの各リソース・バンドル・ファイルには、コネクタで使用される言語固有の情報が含まれます。
注意: リソース・バンドルは、Oracle Identity Managerのユーザー・インタフェースに表示されるローカライズ・バージョンのテキスト文字列を含むファイルです。これらのテキスト文字列には、管理およびユーザー・コンソールに表示されるGUI要素のラベルやメッセージが含まれます。 |
test\psft-xel-test.vbs |
このVBScriptファイルを使用すると、PeopleSoft Employee Reconciliationで作成されるXMLメッセージと同様のXMLメッセージを作成することによって、PeopleSoftリスナーWebサービスをテストできます。 |
test\pingRequest.xml test\pingResponse.xml test\publishRequest.xml test\publishResponse.xml |
これらのXMLファイルは、XML over HTTPを使用してPeopleSoftリスナーWebサービスと通信するためにpsft-xel-test.vbs ファイルで必要になります。 |
test\psft_xellerate_msg.xml |
このXMLファイルは、psft-xel-test.vbs ファイルによって、PeopleSoft Employee Reconciliationから受け取ったXMLメッセージのスキーマを定義するために使用されます。 |
ThirdParty\csv.jar |
csv.jar ファイルは、カンマ区切りファイルを読み取るために使用されるサード・パーティのライブラリです。 |
XML\adpPSFT_RECON_DM.xml |
このXMLファイルには、コネクタの次のコンポーネントの定義が含まれます。
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XML\adpPSFT_XellerateUser_RECON_DM.xml |
このXMLファイルには、Xellerateユーザーの構成が含まれます。このファイルをインポートする必要があるのは、信頼できるソースのリコンシリエーション・モードでコネクタを使用する場合のみです。 |
注意: test ディレクトリ内のファイルは、コネクタ上でテストを実行する場合にのみ使用します。 |
「手順2: コネクタ・ファイルおよび外部コードのコピー」で、これらのファイルを必要なディレクトリにコピーする方法を説明します。
デプロイしたコネクタのリリース番号を確認するには、次のようにします。
xlPSFTHRRecon.jar
ファイルの内容を抽出します。デプロイしたコネクタの場合、このファイルは次のディレクトリにあります。
OIM_home\xellerate\JavaTasks
manifest.mf
ファイルをテキスト・エディタで開きます。manifest.mf
ファイルは、xlPSFTHRRecon.jar
ファイル内にバンドルされているファイルの1つです。
manifest.mf
ファイルで、コネクタのリリース番号がVersion
プロパティの値として表示されます。
関連資料: 『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』 |