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Oracle Identity Manager PeopleSoft Employee Reconciliation Connectorガイド
リリース9.0.3
E05121-01
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1 コネクタについて

Oracle Identity Managerでは、アクセス権の管理、セキュリティおよびITリソースのプロビジョニングが自動化されています。Oracle Identity Managerコネクタは、Oracle Identity Managerとサード・パーティ製アプリケーションの統合に使用されます。PeopleSoft Employee Reconciliationのコネクタは、Oracle Identity ManagerとPeopleSoft Employee Reconciliationとの統合に使用されます。


注意:

Oracle Identity Managerコネクタは、オラクル社がThor Technologies社を企業買収する前はリソース・アダプタと呼ばれていました。

この章では、次の項目について説明します。


注意:

このマニュアルでは、次のことが適用されます。
  • 「PeopleTools 8.22」と表記している場合、PeopleToolsのリリース8.10から8.22まですべてを指します。

  • 「PeopleTools 8.4x」と表記している場合、PeopleToolsのリリース8.40から8.46まですべてを指します。


サポートされている機能

次の表に、このコネクタで使用可能な機能を示します。

機能 タイプ 説明
Trusted Employee Reconciliation リコンシリエーション PeopleSoft Employee ReconciliationからOracle Identity Managerに従業員データをリコンサイルします。対応するユーザーがOracle Identity Managerに作成されます。ユーザーがOracle Identity Managerにすでに存在する場合、そのユーザーが更新されます。
Nontrusted Employee Reconciliation リコンシリエーション PeopleSoft Employee ReconciliationからOracle Identity Managerに従業員データをリコンサイルします。Oracle Identity Managerにはユーザーは作成されません。


関連項目:

Oracle Identity ManagerとPeopleSoft Employee Reconciliationの間の属性マッピングの詳細は、付録Aを参照してください。

多言語サポート

このリリースのコネクタでは、次の言語をサポートしています。


関連資料:

サポートされる特殊文字の詳細は、『Oracle Identity Managerグローバリゼーション・ガイド』を参照してください。

従業員データ・リコンシリエーション

コネクタでは、従業員データ・リコンシリエーションを2つの方法でサポートしています。

コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ

このコネクタを構成するファイルとディレクトリは、インストール・メディアにある次のディレクトリに圧縮されています。

Enterprise Applications\PeopleSoft Enterprise Applications\PeopleSoft Employee Reconciliation

次の表に、コネクタを構成するファイルおよびディレクトリを示します。

インストール・メディア・ディレクトリのファイル 説明
lib\xlPSFTHRRecon.jar
このJARファイルには、バルク・リコンシリエーションの実装に使用されるクラス・ファイルが含まれます。
lib\peopleSoftApp.war

このWARファイルには、PeopleSoftリスナーWebアプリケーションに必要なクラスおよび構成ファイルが含まれます。このファイルは、変更ベースのリコンシリエーションを実装するために使用されます。
PeopleTools 8.22の場合、MsgPublisherディレクトリ内の次のファイル:
xliMsgPublisher.jar
publish.bat
JARファイルには、PeopleSoft Webサーバー上でPeopleTools 8.22ファイル・ハンドラによって生成されたXMLメッセージをPeopleSoftコネクタ・リスナー・サーブレットに転送するクラス・ファイルが含まれます。

publish.batファイルは、定期的にメッセージ転送をトリガーするWindowsバッチ・ファイルです。詳細は、「PeopleSoft Enterprise Portalの構成」を参照してください。

PeopleTools 8.22の場合:
PeopleCode\PT822\HRMSCBRecon.txt

PeopleTools 8.4xの場合:

PeopleCode\HRMSCBRecon.txt

このファイルには、「メッセージの公開」の手順(「メッセージの作成および公開」を参照)を実行するときにSavePostChangeイベントのPeopleCodeに追加する必要のあるコードが含まれます。
PeopleTools 8.22の場合:
PeopleCode\PT822\HRMSBulkRecon.txt

PeopleTools 8.4xの場合:

PeopleCode\HRMSBulkRecon.txt
このファイルには、Application Engineプログラムのコードが含まれます。これは、バルク・リコンシリエーション用のフラット・ファイルを生成するために使用されます。
properties\configureReconciliation.properties
このファイルは、リコンシリエーションに使用される日付書式を指定するために使用されます。
resourcesディレクトリのファイル これらの各リソース・バンドル・ファイルには、コネクタで使用される言語固有の情報が含まれます。

注意: リソース・バンドルは、Oracle Identity Managerのユーザー・インタフェースに表示されるローカライズ・バージョンのテキスト文字列を含むファイルです。これらのテキスト文字列には、管理およびユーザー・コンソールに表示されるGUI要素のラベルやメッセージが含まれます。

test\psft-xel-test.vbs
このVBScriptファイルを使用すると、PeopleSoft Employee Reconciliationで作成されるXMLメッセージと同様のXMLメッセージを作成することによって、PeopleSoftリスナーWebサービスをテストできます。
test\pingRequest.xml
test\pingResponse.xml
test\publishRequest.xml
test\publishResponse.xml

これらのXMLファイルは、XML over HTTPを使用してPeopleSoftリスナーWebサービスと通信するためにpsft-xel-test.vbsファイルで必要になります。
test\psft_xellerate_msg.xml
このXMLファイルは、psft-xel-test.vbsファイルによって、PeopleSoft Employee Reconciliationから受け取ったXMLメッセージのスキーマを定義するために使用されます。
ThirdParty\csv.jar

csv.jarファイルは、カンマ区切りファイルを読み取るために使用されるサード・パーティのライブラリです。
XML\adpPSFT_RECON_DM.xml
このXMLファイルには、コネクタの次のコンポーネントの定義が含まれます。
  • リソース・オブジェクト

  • プロセス定義

  • プロセス・タスク

  • カスタム・プロセス・フォーム

XML\adpPSFT_XellerateUser_RECON_DM.xml
このXMLファイルには、Xellerateユーザーの構成が含まれます。このファイルをインポートする必要があるのは、信頼できるソースのリコンシリエーション・モードでコネクタを使用する場合のみです。


注意:

testディレクトリ内のファイルは、コネクタ上でテストを実行する場合にのみ使用します。

「手順2: コネクタ・ファイルおよび外部コードのコピー」で、これらのファイルを必要なディレクトリにコピーする方法を説明します。

コネクタのリリース番号の確認

デプロイしたコネクタのリリース番号を確認するには、次のようにします。

  1. xlPSFTHRRecon.jarファイルの内容を抽出します。デプロイしたコネクタの場合、このファイルは次のディレクトリにあります。

    OIM_home\xellerate\JavaTasks
    
    
  2. manifest.mfファイルをテキスト・エディタで開きます。manifest.mfファイルは、xlPSFTHRRecon.jarファイル内にバンドルされているファイルの1つです。

    manifest.mfファイルで、コネクタのリリース番号がVersionプロパティの値として表示されます。


関連資料:

『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』