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Oracle Identity Manager デザイン・コンソール・ガイド
リリース9.0.3

E05091-01
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7 プロセス管理

この章では、Design Consoleを使用したプロセス管理について説明します。次の内容について説明します。

概要

「Process Management」フォルダには、システム管理者がOracle Identity Managerプロセスを管理するために使用するツールと電子メール・テンプレートがあります。

このフォルダには次のフォームがあります。

「Email Definition」フォーム

図7-1に示す「Email Definition」フォームは「Process Management」フォルダにあります。このフォームは、電子メール通知のテンプレートを作成するために使用します。これらの通知は、次の場合にユーザーに送信されるように設定できます。

「Process Definition」フォームの「Assignment」タブを使用して、電子メール定義を適用します。

図7-1では、電子メール定義が作成されています。Request ID電子メール変数によって表されたリクエストが承認されると、電子メール通知が、ユーザーSOLOから、リクエストを作成したユーザーまたはリクエスタに送信されます。

電子メール・サーバーの指定

「Email Definition」フォームを使用するためには、Oracle Identity Managerがユーザーに電子メール通知を送るために使用する電子メール・サーバーのアドレスを指定する必要があります。

ヒント

詳細は、「「System Configuration」フォーム」、および「「IT Resources」フォーム」を参照してください。 

電子メール・サーバーを指定するには、次の手順を実行します。

  1. 「System Configuration」フォームを起動します。

  2. Email Serverプロパティを問い合せて、それが電子メール・サーバーを表すリソース・アセット・インスタンスの名前に設定されていることを確認します。

  3. 「IT Resources」フォームを開き、ITリソースのEmail Server、またはメール・サーバーに関連付けられているリソース・アセットの別の名前を問い合せます。

  4. このITリソースが表示されたら、電子メール・サーバーIPアドレスと、このサーバーの使用を検証するユーザーの名前とパスワードを指定します。

「Email Definition」フォーム

次の表は、「Email Definition」フォームのフィールドについて説明しています。

フィールド名  説明 

Name 

電子メール定義の名前。 

Type 

この領域には、次の3つのラジオ・ボタンがあります。

  • 電子メール定義を、リクエスト関連とプロビジョニング・プロセス関連のどちらに分類するか。

  • 電子メール定義の変数を、リクエストとプロビジョニング・プロセスのどちらに関連付けるか。

  • 電子メール定義の変数を、一般プロセスに関連付けるか。

電子メール定義をプロビジョニング定義に分類する場合、または電子メール変数をプロビジョニング・プロセスに関連付ける場合は、「Provisioning Related」ラジオ・ボタンを選択します。

電子メール定義をリクエスト定義に分類する場合、または電子メール変数をリクエストに関連付ける場合は、「Request Related」ラジオ・ボタンを選択します。

電子メール定義を一般通知に分類する場合は、「General」ラジオ・ボタンを選択します。  

Object Name 

この参照フィールドから、電子メール定義が関連するプロビジョニング・プロセスに関連付けられているリソース・オブジェクトを選択します。

注意: 電子メール定義を、すべてのリソース・オブジェクトで使用できるようにするには、この参照フィールドを空のままにしておきます。 

Process Name 

この参照フィールドで、選択したリソース・オブジェクトに割り当てられているプロビジョニング・プロセスを選択します。これは電子メール定義が関連しているプロビジョニング・プロセスです。

注意: 「Provisioning Related」ラジオ・ボタンが選択されていない場合、「Object Name」および「Process Name」参照フィールドは無効です。 

Language 

この参照フィールドで、電子メール定義に関連付けられている言語を選択します。 

Region 

この参照フィールドで、電子メール定義の言語に関連付けられているリージョンを選択します。 

Targets 

電子メール定義の変数のソースを選択します。たとえば、選択する変数がRequest Nameの場合、選択するソースはRequest Informationになります。

注意: このボックスに表示される項目は、「Type」領域で選択しているラジオ・ボタンにより変わります。 

Variables 

このボックスから、電子メール定義の変数(たとえば、Request Name)を選択します。このボックスに表示される変数は、「Targets」ボックスで選択している項目により変わります。

注意: 電子メール変数と、そのパラメータの詳細は、「電子メールの変数」を参照してください。 

From 

現在、2つのタイプのユーザーをこのボックスから選択できます。

  • Requester: リクエストを作成したユーザー。

  • User: 電子メール・アドレスを持つあらゆるOracleユーザー。「Users」フォームの「Contact Information」タブに表示されます。

 

User Login 

電子メール通知の「From」領域のユーザーのID。

注意: 「User」項目が「From」ボックスに表示されない場合、「User Login」フィールドは無効です。 

Subject 

電子メール定義のタイトル。 

Body 

電子メール定義の内容。 

電子メール定義の作成

次の手順は、電子メール定義の作成について説明しています。

電子メール定義を作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「Email Definition」フォームを開きます。

  2. 「Name」フィールドに、電子メール定義の名前を入力します。

  3. 電子メール定義をプロビジョニング・プロセスで使用する場合、「Provisioning Related」ラジオ・ボタンを選択します。電子メール定義をリクエストに関連付ける場合は、「Request Related」ラジオ・ボタンを選択します。


    重要

    「Request Related」ラジオ・ボタンを選択する場合は、電子メール・サーバーの名前が「System Configuration」フォームのEmail Serverプロパティの「Value」フィールドに表示されていることを確認します。 


  4. 「Language」参照フィールドをダブルクリックし、この電子メール定義に関連付ける言語を選択します。

  5. 「Region」参照フィールドをダブルクリックし、この電子メール定義の言語に関連付けるリージョンを選択します。


    注意

    電子メール通知は、最初にOracle Identity Managerをインストールしたときに指定したロケールに基づきます。 


  6. 「Save」をクリックします。

    これで、「Email Definition」フォームの、他のデータ・フィールドが有効になります。

  7. この電子メール定義を個別のリソース・オブジェクトに関連付けるには、「Lookup」ダイアログ・ボックスで「Object Name」参照フィールドをダブルクリックし、この電子メール定義が関連しているプロビジョニング・プロセスに関連付けられているリソース・オブジェクトを選択します。

    電子メール定義を、すべてのリソース・オブジェクトで使用できるようにするには、この参照フィールドを空のままにしておきます。

  8. 「Process Name」参照フィールドをダブルクリックします。

    参照フィールドで、手順7で選択したリソース・オブジェクトに割り当てられているプロビジョニング・プロセスを選択します。これは電子メール定義が関連しているプロビジョニング・プロセスです。


    注意

    「Provisioning Related」ラジオ・ボタンが選択されていない場合、「Object Name」および「Process Name」参照フィールドは無効です。 


  9. 「From」ボックスをクリックします。

    表示されるカスタム・メニューから、電子メール通知の「From」領域に表示されるユーザーのタイプを選択します(「Requester」「User」または「Manager of Provisioned User」)。


    注意

    手順3で「Provisioning Related」ラジオ・ボタンを選択しなかった場合、「Manager of Provisioned User」項目は「From」ボックスに表示されません。 


  10. (オプション)「From」ボックスで「User」オプションを選択した場合、「User Login」参照フィールドをダブルクリックします。

    「Lookup」ダイアログ・ボックスで、電子メール通知の「From」領域に表示されるユーザーのIDを選択します。

    「From」ボックスで「User」項目を選択しなかった場合、「User Login」フィールドは無効です。

  11. 「Subject」フィールドに情報を追加します。

    このフィールドには電子メール定義のタイトルが含まれます。

  12. 「Body」テキスト領域に情報を追加します。

    このテキスト領域には電子メール定義の内容が含まれます。

  13. 必要な場合には、「Subject」フィールドと「Body」テキスト領域に電子メール変数を移入します。

    次の表は、電子メール定義でカスタマイズできる電子メール変数について説明しています。

    名前  説明 

    Type 

    これらのラジオ・ボタンは、電子メール定義の変数がプロビジョニング・プロセスとリクエストのどちらに関連するかを指定します。

    電子メール変数をプロビジョニング・プロセスに関連付ける場合、「Provisioning Related」ラジオ・ボタンを選択します。電子メール変数をリクエストに関連付ける場合、「Request Related」ラジオ・ボタンを選択します。 

    Targets 

    このボックスで、電子メール定義の変数のソースを選択します。たとえば、Request Name変数を使用する場合、選択するソースは「Request Information」になります。 

    Variables 

    このボックスから、電子メール定義の変数(たとえば、Request Name)を選択します。  


    注意

    「Targets」ボックスのカスタム・メニューで表示される項目は、「Provisioning Related」「Request Related」のいずれのラジオ・ボタンを選択しているかにより異なります。同様に、「Variables」ボックスのカスタム・メニューで表示される項目は、「Targets」「Location Types」および「Contact Types」ボックスに表示される項目に対応して変わります。 


  14. 「Subject」フィールドまたは「Body」テキスト領域に対応する電子メール変数を作成します。


    画像の説明

    この例では、承認されているリクエストの番号(Request ID)が、「Subject」フィールドと「Body」テキスト領域の両方に表示されます。

  15. 「Save」をクリックします。

    電子メール定義が作成されます。

「Process Definition」フォーム

プロセスは、Oracle Identity Managerで承認またはプロビジョニングの論理ワークフローを表すメカニズムです。プロセス定義は複数のタスクから構成されています。プロセス・タスクは、プロセスの目的を満たすために完了する必要がある手順を表します。たとえば、承認プロセスでは、タスクは、アクションを実行するために必須である個別の承認を表すことがあります。プロビジョニング・プロセスでは、タスクは、ユーザーまたは組織がターゲット・リソースにアクセスできるようにするために使用されます。

図7-2に示す「Process Definition」フォームは「Process Management」フォルダにあります。このフォームは、リソース・オブジェクトに関連付ける承認プロセスやプロビジョニング・プロセスを作成および管理するために使用します。


注意

このフォームは、「Request」オブジェクトに関連付けられている標準承認プロセスを管理するためにも使用できます。 


図7-2    「Process Definition」フォーム


画像の説明

図7-2では、Solaris 8プロビジョニング・プロセスが作成され、Solaris 8リソース・オブジェクトに割り当てられています。

次の表は、「Process Definition」フォームのフィールドについて説明しています。

フィールド名  説明 

Name 

プロセスの名前。 

Type 

プロセス定義の分類タイプ。プロセス定義は、承認プロセスまたはプロビジョニング・プロセスに分類することができます。 

Object Name 

プロセスの割当て先リソース・オブジェクトの名前。 

Map Descriptive Field 

このボタンは、インスタンスがリソース・オブジェクトに割り当てられた後、プロセス定義の識別子として使用されるフィールドを選択する場合にクリックします。 

Render Workflow 

このボタンは、Webブラウザを起動し、ワークフロー・レンダラ・ツールを使用して現在のワークフローを表示する場合に使用します。 

Default Process 

このチェック・ボックスは、現在のプロセスを、関連付けられているリソース・オブジェクトのデフォルトの承認プロセスまたはプロビジョニング・プロセスにするかどうかを決定します。

プロセスを、割り当てられるリソース・オブジェクトの、デフォルトの承認プロセスまたはプロビジョニング・プロセスに設定するには、このチェック・ボックスを選択します。チェック・ボックスの選択を解除すると、プロセスはデフォルトでなくなります。プロセス選択ルールにより選択が発生する場合にのみ呼び出されることになります。 

Auto Save Form 

このチェック・ボックスは、このプロビジョニング・プロセスに関連付けられているカスタム・フォームの表示を抑制するか、フォームを表示して、プロセスがインスタンス化されるたびにユーザーがデータを入力できるようにするかを指定します。

カスタムのプロセス・フォームで、フォームを表示しないでデータを自動保存するにはこのチェック・ボックスを選択します。このチェック・ボックスを選択する場合、システム定義データを入力するか、確実にアダプタが必須データをフォームに移入するように設定する必要があります。これは、ユーザーがフォームにアクセスすることができなくなるためです。カスタムのプロセス・フォームを表示するには、このチェック・ボックスの選択を解除して、ユーザーがデータをフィールドに入力できるようにします。 

Auto Pre-Populate 

このチェック・ボックスは、カスタム・フォームのフィールドが、Oracle Identity Managerとユーザーのどちらによって移入されるかを指定します。この設定の対象は、次の2タイプのフォームです。

  • プロセスに関連付けられているフォーム

  • 事前移入アダプタがアタッチされているフィールドが含まれるフォーム

「Auto Pre-Populate」チェック・ボックスを選択した場合、関連付けられたフォームが表示されると、事前移入アダプタがアタッチされたフィールドにデータが移入されます。

このチェック・ボックスの選択を解除する場合、ツールバーの「Pre-Populate」ボタンをクリックするか、手動でデータを入力して、ユーザーがフィールドにデータを移入する必要があります。

重要: この設定は、事前移入アダプタのトリガーを制御しません。関連付けられたフォーム・フィールドにアダプタの実行により得られる内容を表示するのが、Oracle Identity Managerとユーザーのどちらかということだけが決定されます。

事前移入アダプタの詳細は、『Oracle Identity Manager Toolsリファレンス・ガイド』を参照してください。

注意: このチェック・ボックスは、プロセスに関連付けられるプロセス・フォームを作成した場合にのみ有効で、事前移入アダプタがそのフォームとともに使用されます。 

Table Name 

プロセス定義に関連付けられているフォームを表す表の名前。 

プロセス定義の作成

次の手順は、プロセス定義の作成方法について説明しています。

プロセス定義を作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「Process Definition」フォームを開きます。

  2. 「Name」フィールドに、プロセス定義の名前を入力します。

  3. 「Type」参照フィールドをダブルクリックします。

    表示される「Lookup」ダイアログ・ボックスから、プロセス定義の分類タイプ(承認またはプロビジョニング)を選択します。

  4. 「Object Name」参照フィールドをダブルクリックします。

    表示される「Lookup」ダイアログ・ボックスから、プロセス定義に関連付けられるリソース・オブジェクトを選択します。

  5. (オプション)割り当てられるリソース・オブジェクトの、デフォルトの承認プロセスまたはプロビジョニング・プロセスに設定するには、「Default Process」チェック・ボックスを選択します。

    現在のプロセス定義をデフォルトにしない場合は、手順6に進みます。

  6. (オプション)プロビジョニング・プロセスのカスタム・フォームの表示を抑制して、そこにデータを自動保存するには、「Auto Save Form」チェック・ボックスを選択します。

    この設定は、プロビジョニング・プロセスにのみ適用されます。

    プロビジョニング・プロセスのカスタム・フォームを表示して、ユーザーに情報の入力を促すには、このチェック・ボックスの選択を解除します。


    重要

    「Auto Save Form」チェック・ボックスを選択する場合は、関連するカスタムのプロセス・フォームのすべてのフィールドに、アダプタが関連付けられていることを確認します。ただし、プロセス・フォームには、プロセス・データ・フロー・マッピングまたは組織デフォルトに対するデフォルトのデータまたはオブジェクトがあることがあります。

    アダプタおよびそのカスタム・フォームのフィールドとの関係の詳細は、『Oracle Identity Manager Toolsリファレンス・ガイド』を参照してください。 


  7. カスタム・フォームがプロセス定義に関連付けられ、このフォームに含まれるフィールドに事前移入アダプタがアタッチされていて、Oracle Identity Managerがこれらのフィールドにデータを自動的に移入するようにする場合は、「Auto Pre-Populate」チェック・ボックスを選択します。

    (ツールバーの「Pre-Populate」ボタンをクリックして)このフォームのフィールドに手動でデータを移入する場合、「Auto Pre-Populate」チェック・ボックスの選択を解除します。


    注意

    プロセス定義に、関連付けられたカスタム・フォームがないか、このフォームのフィールドに事前移入アダプタがアタッチされていない場合は、「Auto Pre-Populate」チェック・ボックスの選択を解除します。事前移入アダプタの詳細は、『Oracle Identity Manager Toolsリファレンス・ガイド』を参照してください。 


  8. 「Table Name」参照フィールドをダブルクリックします。

    表示されるLookupウィンドウから、プロセス定義に関連付けられているフォームを表す表を選択します。

  9. 「Save」をクリックします。

    プロセス定義が作成され、「Map Descriptive Field」ボタンが有効になります。このボタンをクリックすると「Map Descriptive Field」ダイアログ・ボックスが表示されます。

    このウィンドウから、プロセスのインスタンスがリソース・オブジェクトに割り当てられる際にプロセス定義の識別子として使用されるフィールド(たとえば、「Organization Name」フィールド)を選択できます。このフィールドとその値が「Reconciliation Manger」フォームに表示されます。


    注意

    プロセスにカスタムのプロセス・フォームがアタッチされている場合、そのフォーム上のフィールドはこのウィンドウにも表示され、選択できます。 


  10. ワークフロー定義をグラフィック表現で表示するには「Render Workflow」ボタンをクリックします。

    ワークフロー・レンダラは、プロセス定義の開発を支援する強力なツールです。


    注意

    ワークフロー定義レンダラの使用方法の詳細は、『Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・ガイド』を参照してください。 


「Process Definition」フォームのタブ

「Process Definition」フォームを起動してプロセス定義を作成すると、このフォームのタブが有効になります。

「Process Definition」フォームには次のタブが含まれます。

それぞれのタブについて、次の各項で説明します。

「Tasks」タブ

このタブを使用して、次の操作を実行できます。

図7-3 に、「Process Definition」フォームの「Tasks」タブを示します。

図7-3    「Process Definition」フォームの「Tasks」タブ


画像の説明

たとえば、「Solaris 8」プロセス定義には15のプロセス・タスクを含むことができます。


注意

プロセス・タスクの編集の詳細は、「プロセス・タスクの変更」を参照してください。 


プロセス・タスクの追加

プロセス・タスクは、プロセス内で完了する必要がある手順を表します。次の手順は、プロセス・タスクを追加する方法について説明しています。

プロセス・タスクを追加するには、次の手順を実行します。

  1. 「Add」をクリックします。

    「Creating New Task」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 「Task Name」フィールドに、プロセス・タスクの名前を入力します。

  3. Creating New Taskウィンドウのツールバーで、「Save」をクリックします。続いて、「Close」をクリックします。

    プロセス・タスクがプロセス定義に追加されます。

プロセス・タスクの編集

プロセス・タスクの編集と設定の手順の詳細は、「プロセス・タスクの変更」を参照してください。

プロセス・タスクの削除

プロセス・タスクを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 削除するプロセス・タスクを強調表示します。

  2. 「Delete」をクリックします。

    プロセス・タスクがプロセス定義から削除されます。

「Data Flow」タブ

このタブは、次の項目の間のデータ・フローを定義するために使用します。

このタブは、親リソースとプロセス・オブジェクトにカスタムのリソース・フォームがアタッチされている場合にのみ有効です。

図7-4に「Process Definition」フォームの「Data Flow」タブを示します。

図7-4    「Process Definition」フォームの「Data Flow」タブ


画像の説明

親リソース・フォームのフィールドと子プロセス・フォームの間、または子リソース・フォームのフィールドと子プロセス・フォームの間に、データのフローをマッピングするには、カスタムのリソース・フォームに子リソース・フォームを割り当て、カスタム・プロセス・フォームに子プロセス・フォームを割り当てる必要があります。

関連項目

カスタムのプロセス・フォームやリソース・フォームと、親フォームへの子フォームの割当ての詳細は、「「Form Designer」フォーム」を参照してください。 

親リソース・オブジェクトのリソース・オブジェクト・フォームと、親プロビジョニング・プロセスのプロセス・フォームを定義して、各フォームに子フォームを割り当てると、フォーム・フィールドの間にマッピングを確立できますが、これには2つの制限があります。プロセス・フォームのフィールド値をリソース・フォーム・フィールドに逆マッピングすることはできません。また、子リソース・フォームのフィールド値は親プロセス・フォームのフィールドにマッピングできません。

図7-4に、2つのデータ・フローを示します。

次の各項で、マッピング方法について説明します。

また、2つのデータ・フィールドの間のマッピングを解除する方法も説明します。

プロセス・フォーム・フィールドへの親リソース・フォーム・フィールドのマッピング

次の手順は、プロセス・フォームのデータ・フィールドに親リソース・フォームのデータ・フィールドをマッピングする方法を説明しています。

親リソース・フォームのデータ・フィールドを、プロセス・フォームのデータ・フィールドにマッピングするには、次の手順を実行します。

  1. 「Add Field Map」をクリックします。

    「Define Data Flow」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 「Data Source」ボックスから、親リソース・フォームにある、目的のデータ・フィールドを選択します。

  3. 「Data Sink」ボックスから、親または子プロセス・フォームのターゲット・データ・フィールドを強調表示します。

  4. ウィンドウのツールバーから「Save」をクリックし、続いて「Close」をクリックします。

    これで、親リソース・フォームの選択されたデータ・フィールドが、手順3での選択に応じて、親または子プロセス・フォームのターゲット・データ・フィールドにマッピングされます。

子プロセス・フォーム・フィールドへの子リソース・フォーム・フィールドのマッピング

次の手順は、子リソース・フォームのデータを子プロセス・フォームのフィールドにマッピングする方法を説明しています。

子リソース・フォームから子プロセス・フォームにデータ・フィールドをマッピングするには、次の手順を実行します。

  1. 「Add Table Map」をクリックします。

    「Add Data Flow Table Mapping」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 「Resource Object Child Table」ボックスから子リソース・フォームの表名を選択します。

  3. 「Process Child Table」ボックスから、子プロセス・フォームのターゲット表名を強調表示します。

  4. ウィンドウのツールバーから、「Save」をクリックし、続いて「Close」をクリックします。

    これで、子リソース・フォームの選択された表名が、子プロセス・フォームのターゲット表名にマッピングされます。

  5. 「Add Field Map」をクリックします。

    「Define Data Flow」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  6. 「Table Mapping」ボックスから、子リソース・フォームの、目的の表名を選択します。

  7. 「Data Source」ボックスから、子プロセス・フォームのデータ・フィールドを選択します。

  8. 「Data Sink」ボックスから、子プロセス・フォームのターゲット・データ・フィールドを選択します。

リソース・オブジェクトのデータ・フィールドとプロセスの間のマッピングの解除

次の手順は、マッピングを解除する方法について説明しています。

マッピングを解除するには、次の手順を実行します。

  1. 解除するマッピングがあるデータ・フィールドを選択します。

  2. 「Delete Map」をクリックします。

    これで、リソース・オブジェクト・フォームの選択されたデータ・フィールドは、プロセス・フォームの強調表示されたデータ・フィールドとのマッピングが解除されました。

「Reconciliation Field Mappings」タブ

図7-5に示す「Reconciliation Field Mappings」タブは、ターゲット・システムまたは信頼できるソースでのデータ要素と、Oracle Identity Managerのフィールドの間のリレーションシップを定義するために使用します。

図7-5    「Process Definition」フォームの「Reconciliation Field Mappings」タブ


画像の説明

マッピングで選択できるのは、関連付けられたリソースの「Reconciliation Fields」タブで定義したフィールドのみです。これらのマッピングは、調整イベントを使用して、ターゲット・システムからの情報を、Oracle Identity Managerのどのフィールドに移入するかを決定します。ターゲット・リソース(信頼できないソース)では、このタブを使用して、どのフィールドがキー・フィールドかを示すことができます。キー・フィールドは、「Reconciliation Manager」フォームの「Processes Matched Tree」タブで一致を生成するために、プロセス・フォームと調整イベントのどの値が同じである必要があるかを決定します。

各マッピングについて、次の情報が表示されます。

ターゲット・リソース・フィールドのOracle Identity Managerへのマッピング

関連付けられているリソース定義の「Reconciliation Fields」で定義されている、ターゲット・リソースまたは信頼できるソースのフィールドを、Oracle Identity Managerの該当するフィールドにマッピングすることができます。これらのマッピングにより、調整イベントでOracle Identity Managerのどのフィールドが更新されるかが決まります。これらのマッピングが行われるのは、「Reconciliation Manager」フォームで次のいずれかをクリックするときです。

信頼できるソースのユーザー検出では、UserリソースからUserプロビジョニング・プロセスのフィールドにマッピングされるフィールドを定義します。信頼できるソース・フィールドのマッピング先のフィールド(ユーザー属性)は、「Users」フォームから導出されます。

信頼できるソースの組織検出では、「Oracle Identity Manager Organization」リソースから「Oracle Identity Manager Organization」プロビジョニング・プロセスのフィールドにマッピングされるフィールドを定義します。信頼できるソース・フィールドのマッピング先のフィールド(組織属性)は、「Organizations」フォームから導出されます。

関連付けられているリソースのプロビジョニング・プロセス定義にアクセスし、「Reconciliation Field Mappings」タブを選択した後、後述の2つの手順の1つを使用します。

単一値フィールドのマッピング

次の手順では、単一値をマッピングする方法について説明します。

単一値フィールドをマッピングするには、次の手順を実行します。

  1. 「Add Field Map」をクリックします。

    「Add Reconciliation Field Mappings」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 「Field Name」フィールドのメニューから、マッピングするターゲット・システムのフィールドを選択します。

    Oracle Identity Managerは、関連付けられている「Resource Object」フォームの入力内容に基づいて、このフィールドのフィールド・タイプを自動的に設定します。

  3. 信頼できるソースの場合

    「User Attribute」メニューから値を選択して、「OK」をクリックします。手順4に進みます。

    ターゲット・リソースの場合

    「Process Data Field」をダブルクリックします。「Lookup」ダイアログ・ボックスから正しいマッピングを選択して、「OK」をクリックします。

  4. 信頼できるソースのマッピングを定義している場合は、この手順をスキップします。

    ターゲット・リソースの「Key Field for Reconciliation Matching」チェック・ボックスだけを設定します。このチェック・ボックスを選択すると、Oracle Identity Managerは、プロビジョニング・プロセス・フォームのこのフィールドの値が、調整イベントのフィールドの値に一致しているかどうかを評価します。一致したすべてのプロセスが、「Reconciliation Manager」フォームの「Processes Matched Tree」タブに表示されます。このチェック・ボックスの選択が解除されている場合、Oracle Identity Managerでは、プロセス一致の際に、このフィールドの値がプロセス・フォームや調整イベントと一致する必要はありません。


    注意

    フィールドをキー・フィールドに設定するには、該当するリソースの「Object Reconciliation」タブで必須に設定されている必要があります。 


  5. 「Save」をクリックします。

    選択されたフィールドのマッピングは、ターゲット・リソースまたは信頼できるソースから次に調整イベントを受け取ったときに適用されます。

複数値フィールドのマッピング(ターゲット・リソースのみ)

複数値フィールドをマッピングするには、次の手順を実行します。

  1. 「Add Table Map」をクリックします。

    「Add Reconciliation Table Mappings」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 「Field Name」フィールドのメニューから、マッピングするターゲット・システムの複数値フィールドを選択します。

    Oracle Identity Managerは、関連付けられている「Resource Object」フォーム上のこのフィールドの入力内容に基づいて、フィールド・タイプを自動的に設定します。

  3. 「Table Name」メニュー(子表のみ表示)から、ターゲット・リソースのプロセス・フォームで定義した子表を選択します。

  4. 「Process Data Field」をダブルクリックし、「Lookup」ダイアログ・ボックスから正しいマッピングを選択して、「OK」をクリックします。

  5. 保存して、「Add Reconciliation Table Mappings」ダイアログ・ボックスを閉じます。

  6. 今マッピングした複数値フィールドを右クリックし、表示されるメニューから「Define a property field map」を選択します。

  7. マッピングするコンポーネント(子)フィールドを選択します。

    Oracle Identity Managerは、関連付けられている「Resource Object」フォーム上のこのフィールドの入力内容に基づいて、フィールド・タイプを自動的に設定します。

  8. 「Process Data Field」をダブルクリックします。

    「Lookup」ダイアログ・ボックスから正しいマッピングを選択して、「OK」をクリックします。

  9. 「Key Field for Reconciliation Matching」チェック・ボックスを設定します。

    このチェック・ボックスを選択すると、Oracle Identity Managerは、プロビジョニング・プロセスの子フォームのフィールド値と、調整イベントのフィールド値を比較します。一致したすべてのプロセスが、「Reconciliation Manager」フォームの「Processes Matched Tree」タブに表示されます。このチェック・ボックスの選択を解除すると、プロセス一致の際に、このフィールドの値がプロセス・フォームや調整イベントに一致する必要はありません。各複数値フィールドの少なくとも1つのコンポーネント(子)フィールドがキー・フィールドとして設定されていることを確認してください。これにより「Process Matched Tree」タブで生成される一致の質が向上します。


    注意

    キー・フィールドは、該当するリソースの「Object Reconciliation」タブで必須に設定されている必要があります。  


  10. 複数値フィールドで定義されている各コンポーネント(子)フィールドについて、手順69を繰り返します。

  11. 「Save」をクリックします。

    選択したフィールドのマッピングは、次にターゲット・リソースから調整イベントを受け取ったときに適用されます。

マッピングの削除

この手順は、Oracle Identity Managerのフィールドと、関連付けられているリソース定義の「Reconciliation Fields」タブ上で定義されているターゲット・システムまたは信頼できるソースのフィールドの間に確立されているマッピングを削除する際に使用します。

マッピングを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 関連付けられているリソースのプロビジョニング・プロセス定義にアクセスします。

  2. 「Reconciliation Field Mappings」タブを選択します。

  3. 削除するフィールド・マッピングを選択します。

  4. 「Delete Map」をクリックします。

    選択されたフィールドのマッピングが削除されます。

「Administrators」タブ

このタブは、現在のプロセス定義を表示、変更および削除できるユーザー・グループを選択するために使用します。

このタブの「Write」チェック・ボックスを選択すると、それに対応するユーザー・グループは、現在のプロセス定義の読取りと変更ができます。「Delete」チェック・ボックスを選択すると、関連付けられているユーザー・グループが現在のプロセス定義を削除できます。

たとえば、「SYSTEM ADMINISTRATORS」ユーザー・グループは、Solarisプロセス定義の表示、変更および削除を行うように設定できます。

プロセス定義へのユーザー・グループの割当て

次の手順では、ユーザー・グループに権限を割り当てる方法について説明します。

ユーザー・グループを割り当てるには、次の手順を実行します。

  1. 「Assign」をクリックします。

    Groupsウィンドウが表示されます。

  2. 未割当てのグループを選択して、プロセス定義に割り当てます。

  3. 「OK」をクリックします。

    ユーザー・グループが「Administrators」タブに表示されます。

  4. このユーザー・グループが現在のプロセス定義に対して、表示または変更、あるいは表示と変更ができるようにする場合、対応する「Write」チェック・ボックスをダブルクリックします。

    それ以外の場合は手順5に進みます。

  5. このユーザー・グループが現在のプロセス定義を削除できるようにする場合、関連付けられている「Delete」チェック・ボックスをダブルクリックします。

    それ以外の場合は手順6に進みます。

  6. 「Save」をクリックします。

    ユーザー・グループがプロセス定義に割り当てられます。

プロセス定義からのユーザー・グループの削除

次の手順では、ユーザー・グループの権限を削除する方法について説明します。

ユーザー・グループを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 削除するユーザー・グループを強調表示します。

  2. 「Delete」をクリックします。

    ユーザー・グループがプロセス定義から削除されます。

プロセス・タスクの変更

プロセス定義のプロセス・タスクを変更するには、その行ヘッダーをダブルクリックします。プロセス・タスクに関するその他の情報がEditing Taskウィンドウに表示されます。

Editing Taskウィンドウには、次のタブが含まれます。

「General」タブ

このタブは、変更するタスクに関する高度な情報を設定するために使用します。この例では、Solaris環境でユーザーを作成するために「Create User」タスクが使用されています。

図7-6に、「Editing Task」ダイアログ・ボックスの「General」タブを示します。

図7-6    「Editing Task」ダイアログ・ボックスの「General」タブ


画像の説明

次の表は、「General」フォームのフィールドについて説明しています。

フィールド名  説明 

Task Name 

プロセス・タスクの名前。 

Task Description 

プロセス・タスクに関する説明。 

Duration 

現在のプロセス・タスクの予定完了時刻。単位は日、時、分。 

Conditional 

このチェック・ボックスは、プロセスに現在のプロセス・タスクを追加するために、ある条件を満たす必要があるかを指定します。

条件が満たされないとプロセスにプロセス・タスクが追加されないようにするには、このチェック・ボックスを選択します。

その条件が満たされることを、プロセスにプロセス・タスクが追加されるための必須条件にしない場合は、このチェック・ボックスの選択を解除します。 

Required for Completion 

このチェック・ボックスは、プロセスが完了するために、現在のプロセス・タスクが完了することが必要かどうかを指定します。

プロセス・タスクのステータスが「Completed」にならないとプロセスを完了できないようにするには、このチェック・ボックスを選択します。

プロセス・タスクのステータスがプロセスの完了ステータスに影響しないようにするには、このチェック・ボックスの選択を解除します。 

Constant Duration 

N/A 

Task Effect 

このボックスから、タスクに関連付けるプロセス・アクション(たとえば、無効化や有効化)を選択します。プロセスは、リソースへのユーザーのアクセスを有効化または無効化できます。無効化アクションを選択すると、無効化アクションに関連付けられているすべてのタスクが挿入されます。

注意: プロセス・タスクを個別のプロセス・アクションに関連付けない場合、ボックスから「NONE」を選択します。 

Disable Manual Insert 

このチェック・ボックスは、現行のプロセス・タスクをユーザーがプロセスに手動で追加できるかどうかを指定します。

プロセスにプロセス・タスクを手動で追加できないようにするには、このチェック・ボックスを選択します。

ユーザーがプロセスにプロセス・タスクを追加できるようにするには、このチェック・ボックスの選択を解除します。 

Allow Cancellation while Pending 

このチェック・ボックスは、ステータスが「Pending」のときにプロセス・タスクを取り消せるかどうかを指定します。

ステータスが「Pending」のときにプロセス・タスクを取り消せるようにするには、このチェック・ボックスを選択します。

ステータスが「Pending」のときにプロセス・タスクを取り消せないようにするには、このチェック・ボックスの選択を解除します。 

Allow Multiple Instances 

このチェック・ボックスは、現在のプロセスにプロセス・タスクを複数回挿入できるかどうかを指定します。

プロセスにプロセス・タスクのインスタンスを複数追加できるようにするには、このチェック・ボックスを選択します。

プロセスにプロセス・タスクのインスタンスを1回のみ追加できるようにするには、このチェック・ボックスの選択を解除します。 

Retry Period in Minutes 

プロセス・タスクが「Rejected」の場合、このフィールドは、「Pending」ステータスを持つタスクの新規インスタンスをOracle Identity Managerが挿入するまでの時間間隔を指定します。

図7-6では、「Retry Period in Minutes」テキスト・ボックスに「30」と表示されています。「Create User」プロセス・タスクが却下された場合、Oracle Identity Managerは30分後にこのタスクの新規インスタンスを追加して、「Pending」ステータスを割り当てます。 

Retry Count 

却下されたタスクをOracle Identity Managerが再試行する回数。図7-6では、「Retry Count」テキスト・ボックスに「5」と表示されています。「Create User」プロセス・タスクが却下された場合、Oracle Identity Managerはこのタスクの新規インスタンスを追加して、「Pending」ステータスを割り当てます。このプロセス・タスクが5回目に却下されると、Oracle Identity Managerはそれ以降、新規インスタンスを挿入しません。 

Child Table/Trigger Type 

これらのボックスは、Oracle Identity Managerが、現在のプロセスに関連付けられているカスタム・フォームの子表(「Process Definition」フォームの「Table Name」フィールドに表示)で実行するアクションを指定します。

「Child Table」ボックスから、Oracle Identity Managerがアクションを実行するカスタム・フォームの子表を選択します。

「Trigger Type」ボックスから、Oracle Identity Managerが子表で実行するアクションを指定します。次のようなアクションがあります。

  • Insert。子表の指定された列に新しい値を追加します。

  • Update。子表の対応する列の既存の値を変更します。

  • Delete。子表の指定された列から値を削除します。

注意: カスタムのプロセス・フォームに子表が関連付けられていない場合、「Child Table」ボックスは空になります。また、「Trigger Type」ボックスは無効です。 

プロセス・タスクの一般情報の変更

次の手順は、プロセス・タスクの一般情報を変更する方法について説明しています。

プロセス・タスクの一般情報を変更するには、次の手順を実行します。

  1. 変更するタスクの行ヘッダーをダブルクリックします。

    「Editing Task」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 「General」タブをクリックします。

  3. 「Description」フィールドに、プロセス・タスクについての説明情報を入力します。

  4. (オプション)「Duration」領域に、プロセス・タスクの予定完了時刻を入力します(単位は日、時、分)。

  5. プロセス・タスクが、ある条件を満たさないと「Process Instance」に追加されないようにするには、「Conditional」チェック・ボックスを選択します。

    それ以外の場合は手順6に進みます。


    重要

    「Conditional」チェック・ボックスを選択した場合は、タスクがプロセスに追加されるために満たす必要のある条件を指定する必要があります。  


  6. プロセスの完了ステータスがプロセス・タスクの完了ステータスに依存するようにするには、「Required for Completion」チェック・ボックスを選択します。

    それにより、プロセス・タスクのステータスが「Completed」にならないと、プロセスを完了できないようになります。

    プロセス・タスクのステータスがプロセスの完了ステータスに影響するようにしない場合は、手順7に進みます。

  7. 現在実行中のプロセスのインスタンスに、ユーザーが手動でプロセス・タスクを追加できないようにする場合は、「Disable Manual Insert」チェック・ボックスを選択します。

    それ以外の場合は手順8に進みます。

  8. プロセス・タスクのステータスが「Pending」のときにそのプロセス・タスクをユーザーが取り消せるようにする場合は、「Allow Cancellation while Pending」チェック・ボックスを選択します。

    それ以外の場合は手順9に進みます。

  9. このタスクを単一のプロセス・インスタンスに複数回挿入できるようにするには、「Allow Multiple Instances」チェック・ボックスを選択します。

    それ以外の場合は手順10に進みます。

  10. 「Task Effect」ボックスをクリックします。

    表示されるカスタム・メニューから、次のいずれかを選択します。

    • Enable Process or Access to Application。有効化機能を使用してリソースを再アクティブ化した場合、これが設定されているすべての機能がプロセスに挿入されます。このオプションを選択する場合、「Allow Multiple Instances」チェック・ボックスも選択する必要があります。

    • Disable Process or Access to Application。無効化機能を使用してリソースを非アクティブにした場合、これが設定されているすべての機能がプロセスに挿入されます。このオプションを選択する場合、「Allow Multiple Instances」チェック・ボックスも選択する必要があります。

    • No Effect。これは、すべてのタスクに関連付けられているデフォルトのプロセス・アクションです。このオプションを選択すると、条件付きでないタスクは、通常プロビジョニングのときにのみ挿入されます。

  11. (オプション)プロセス・タスクが「Rejected」の場合、「Pending」ステータスを持つプロセス・タスクの新規インスタンスを挿入するようにOracle Identity Managerを設定する場合があります。

    それには、「Retry Period in Minutes」フィールドに値を入力します。これは、このプロセス・タスク・インスタンスが追加されるまでにOracle Identity Managerが待機する時間を分単位で示します。

    「Retry Count」テキスト・ボックスに、却下されたタスクをOracle Identity Managerが再試行する回数を入力します。たとえば、「Retry Count」テキスト・ボックスに「3」と表示されているとします。タスクが却下された場合、Oracle Identity Managerはこのタスクの新規インスタンスを追加して、「Pending」ステータスを割り当てます。このプロセス・タスクが4回目に却下されると、Oracle Identity Managerはそれ以降、プロセス・タスクの新規インスタンスを挿入しません。


    注意

    「Retry Period」「Retry Count」のいずれかを選択した場合、これらは相互に関連しているため、もう一方のオプションのパラメータも指定する必要があります。 


  12. 「Child Table」ボックスから、Oracle Identity Managerがアクションを実行するカスタム・フォームの子表を選択します。

    「Trigger Type」ボックスから、Oracle Identity Managerが子表で実行するアクションを指定します。次のようなアクションがあります。

  13. 「Save」をクリックします。

    プロセス・タスクの高度な情報に対する変更には、「General」タブで行った変更が反映されます。

「Integration」タブ

「Integration」タブでは、次の操作が可能です。

たとえば、adpSOLARISCREATEUSER アダプタが「Create User」プロセス・タスクにアタッチされているとします。このアダプタには9つのアダプタ変数があります。そのすべてが、各変数名の前に付加されている「Y」が示しているように、適切にマッピングされています。


注意

イベント・ハンドラの先頭には、tcCheckAppInstalledのように、「tc」(Thorクラス)が付加されます。これらは、オラクル社が提供しているイベント・ハンドラです。顧客作成によるイベント・ハンドラは、名前の先頭にtcを付加することができません。アダプタの先頭には、adpSOLARISCREATEUSERのように、「adp」が付加されます。 


関連項目

アダプタとイベント・ハンドラの詳細は、「「Adapter Factory」フォーム」、および「「Event Handler Manager」フォーム」を参照してください。 

プロセス・タスクへのアダプタまたはイベント・ハンドラの割当て

次の手順は、プロセス・タスクにアダプタまたはイベント・ハンドラを割り当てる方法について説明しています。


重要

プロセス・タスクにアダプタを割り当てる場合、アダプタ変数を正しくマッピングするまで、アダプタは機能しません。詳細は、「アダプタ変数のマッピング」を参照してください。 


プロセス・タスクにアダプタまたはイベント・ハンドラを割り当てるには、次の手順を実行します。

  1. イベント・ハンドラまたはアダプタを割り当てるプロセス・タスクの行ヘッダーをダブルクリックします。

    Editing Taskウィンドウが表示されます。

  2. 「Integration」タブをクリックします。

  3. 「Add」をクリックします。

    「Handler Selection」ダイアログ・ボックスが表示されます。図7-7を参照してください。

  4. プロセス・タスクにイベント・ハンドラを割り当てるには、「System」ラジオ・ボタンを選択します。

    プロセス・タスクにアダプタに追加するには、「Adapter」ラジオ・ボタンを選択します。プロセス・タスクに割当てできるイベント・ハンドラまたはアダプタのリストが「Handler Name」領域に表示されます。

    図7-7    「Handler Selection」ダイアログ・ボックス


    画像の説明

  5. プロセス・タスクに割り当てるイベント・ハンドラまたはアダプタを選択します。

  6. Handler Selectionウィンドウのツールバーから、「Save」をクリックします。

    確認のダイアログ・ボックスが表示されます。

  7. 「OK」をクリックします。

    イベント・ハンドラまたはアダプタがプロセス・タスクに割り当てられます。

アダプタ変数のマッピング

次の手順では、アダプタ変数をマッピングする方法について説明します。

ヒント

この手順で選択する項目の詳細は、『Oracle Identity Manager Toolsリファレンス・ガイド』を参照してください。 


注意

親フォーム・フィールドに対する変更が関連付けられているタスクをトリガーする場合、タスクの名前は「<field> Updated」である必要があります。ここで<field>は親フォーム・フィールドの名前です。タスクの名前がこの表記規則に従っていない場合、フィールドが更新されてもタスクはトリガーされません。 


アダプタ変数をマッピングするには、次の手順を実行します。

  1. マッピングするアダプタ変数を選択します。

  2. 「Map」をクリックします。

    Data Mapping for Variableウィンドウが表示されます。

  3. 「Map To」「Qualifier」「IT Asset Type」「IT Asset Property」「Literal Value」および「Old Value」の各フィールドを設定します。

  4. Data Mapping for Variableウィンドウのツールバーから「Save」をクリックします。

  5. 「Close」をクリックします。

    アダプタ変数のマッピング・ステータスが「N」から「Y」に変化します。これは、アダプタ変数がマッピングされたことを示します。

プロセス・タスクのアダプタまたはイベント・ハンドラの削除

次の手順は、プロセス・タスクからのアダプタまたはイベント・ハンドラの削除について説明しています。

プロセス・タスクからアダプタまたはイベント・ハンドラを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 「Remove」をクリックします。

    確認のダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 「OK」をクリックします。

    イベント・ハンドラまたはアダプタがプロセス・タスクから削除されます。

「Task Dependency」タブ

「Task Dependency」タブは、プロセスでのプロセス・タスクの論理フローを決定するために使用します。このタブでは、次の操作が可能です。

たとえば、「Create User」プロセス・タスクには、先行タスクはありません。タスクがプロセスに挿入されると(たとえば、関連付けられているリソースがリクエストされた場合)、Oracle Identity Managerは常にこのタスクをトリガーします。Create Userプロセス・タスクには、7つの依存タスクがあります。このプロセス・タスクが完了する前に、各依存タスクは「Waiting」ステータスを持ちます。このタスクのステータスが「Completed」になると、これらのプロセス・タスクのそれぞれに「Pending」ステータスが割り当てられ、Oracle Identity Managerがそれをトリガーできるようになります。

先行タスクのプロセス・タスクへの割当て

次の手順は、プロセス・タスクに先行タスクを割り当てる方法について説明しています。

プロセス・タスクに先行タスクを割り当てるには、次の手順を実行します。

  1. 先行タスクを割り当てるプロセス・タスクの行ヘッダーをダブルクリックします。

    「Editing Task」ウィンドウが表示されます。

  2. 「Task Dependency」タブをクリックします。

  3. 「Preceding Tasks」領域から「Assign」をクリックします。

    「Assignment」ウィンドウが表示されます。

  4. このウィンドウから、先行タスクを選択し、プロセス・タスクに割り当てます。

  5. 「OK」をクリックします。

    これで、先行タスクがプロセス・タスクに割り当てられます。

プロセス・タスクからの先行タスクの削除

次の手順は、プロセス・タスクから先行タスクを削除する方法について説明しています。

プロセス・タスクから先行タスクを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 削除する先行タスクを強調表示します。

  2. 「Preceding Tasks」領域から「Delete」をクリックします。

    先行タスクがプロセス・タスクから削除されます。

プロセス・タスクへの依存タスクの割当て

次の手順は、プロセス・タスクに依存タスクを割り当てる方法について説明しています。

プロセス・タスクに依存タスクを割り当てるには、次の手順を実行します。

  1. 依存タスクを割り当てるプロセス・タスクの行ヘッダーをダブルクリックします。

    Editing Taskウィンドウが表示されます。

  2. 「Task Dependency」タブをクリックします。

  3. 「Dependent Tasks」領域から「Assign」をクリックします。

    Assignmentウィンドウが表示されます。

  4. このウィンドウから依存タスクを選択し、プロセス・タスクに割り当てます。

  5. 「OK」をクリックします。これで、依存タスクがプロセス・タスクに割り当てられます。

プロセス・タスクからの依存タスクの削除

次の手順は、プロセス・タスクから依存タスクを削除する方法について説明しています。

プロセス・タスクから依存タスクを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 削除する依存タスクを強調表示します。

  2. 「Dependent Tasks」領域から「Delete」をクリックします。

    依存タスクがプロセス・タスクから削除されます。

「Responses」タブ

「Responses」タブで可能な作業は次のとおりです。

たとえば、「Create User」プロセス・タスクが「Completed」の場合、SUCCESSレスポンスがアクティブになります。このレスポンスは、ダイアログ・ボックスを開いてメッセージ「The user was created successfully」を表示します。また、Oracle Identity Managerは「Enable User」プロセス・タスクをトリガーします。


注意

デフォルトで、却下されたプロセス・タスクにはUNKNOWNレスポンスが定義されています。このように、システム管理者がプロセス・タスクにレスポンスを追加しない場合でも、このタスクが却下されると、ユーザーにはダイアログ・ボックスでエラー・メッセージが通知されます。 


プロセス・タスクへのレスポンスの追加

次の手順は、プロセス・タスクにレスポンスを追加する方法について説明しています。

プロセス・タスクにレスポンスを追加するには、次の手順を実行します。

  1. レスポンスを追加するプロセス・タスクの行ヘッダーをダブルクリックします。

    Editing Taskウィンドウが表示されます。

  2. 「Responses」タブをクリックします。

  3. 「Responses」領域で、「Add」をクリックします。

    レスポンス領域に空行が表示されます。

  4. 「Response」フィールドに情報を追加します。

    このフィールドにはレスポンス・コード値が含まれます。このフィールドでは、大/小文字が区別されます。

  5. 「Description」フィールドに情報を追加します。このフィールドにはレスポンスについての説明情報が含まれます。

    プロセス・タスクがレスポンスをトリガーすると、その情報がタスク情報ダイアログ・ボックスに表示されます。

  6. 「Status」参照フィールドをダブルクリックします。

    表示されるLookupウィンドウから、タスクのステータス・レベルを選択します。レスポンス・コードを受け取ると、それにより、タスクにこのステータスが設定されます。

  7. 「Save」をクリックします。

    これで、追加したレスポンスに、入力した設定が反映されるようになります。

プロセス・タスクからのレスポンスの削除

次の手順は、プロセス・タスクからレスポンスを削除する方法について説明しています。

プロセス・タスクからレスポンスを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 削除するレスポンスを強調表示します。

  2. 「Responses」領域から「Remove」をクリックします。

    レスポンスがプロセス・タスクから削除されます。

生成タスクのプロセス・タスクへの割当て

次の手順は、プロセス・タスクに生成タスクを追加する方法について説明しています。

プロセス・タスクに生成タスクを割り当てるには、次の手順を実行します。

  1. 生成タスクを割り当てるプロセス・タスクの行ヘッダーをダブルクリックします。

    Editing Taskウィンドウが表示されます。

  2. 「Responses」タブをクリックします。

  3. 生成タスク(生成されるタスク)を割り当てるレスポンス・コードを選択します。

  4. 「Tasks to Generate」領域から「Assign」をクリックします。

    Assignmentウィンドウが表示されます。

  5. このウィンドウから、生成タスクを選択し、プロセス・タスクに割り当てます。

  6. 「OK」をクリックします。

    これで、生成タスクがプロセス・タスクに割り当てられます。

プロセス・タスクからの生成タスクの削除

次の手順は、プロセス・タスクから生成タスクを削除する方法について説明しています。

プロセス・タスクから生成タスクを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 目的のレスポンス・コードを選択します。

  2. 削除する生成タスクを強調表示します。

  3. 「Tasks to Generate」領域から「Delete」をクリックします。

    これで、生成タスクがプロセス・タスクから削除されます。

「Undo/Recovery」タブ

「Undo/Recovery」タブで可能な作業は次のとおりです。

たとえば、「Create User」プロセス・タスクが「Cancelled」の場合、「Delete User」取消しタスクがトリガーされます。同様に、「Create User」タスクが「Rejected」の場合、Oracle Identity Managerは「Enable User」リカバリ・タスクをトリガーします。


注意

現在のプロセス・タスクが却下されると、Oracle Identity Managerはプロセス・タスクに割り当てられるあらゆるリカバリ・タスクをトリガーします。「Complete on Recovery」チェック・ボックスを選択すると、生成されたすべてのリカバリ・タスクが完了したときに、現在のプロセス・タスクのステータスを「Rejected」から「Unsuccessfully Completed」に変更します。Oracle Identity Managerは、これによって、他の依存プロセス・タスクをトリガーできます。 


次の各項では、現在のプロセス・タスクに取消しタスクやリカバリ・タスクを割り当てる方法、および現在のプロセス・タスクから取消しタスクやリカバリ・タスクを削除する方法を説明します。

取消しタスクのプロセス・タスクへの割当て

次の手順は、プロセス・タスクに取消しタスクを追加する方法について説明しています。

プロセス・タスクに取消しタスクを割り当てるには、次の手順を実行します。

  1. 取消しタスクを割り当てるプロセス・タスクの行ヘッダーをダブルクリックします。

    Editing Taskウィンドウが表示されます。

  2. 「Undo/Recovery」タブをクリックします。

  3. 「Undo Tasks」領域で、「Assign」をクリックします。

    Assignmentウィンドウが表示されます。

  4. このウィンドウから、取消しタスクを選択し、プロセス・タスクに割り当てます。

  5. 「OK」をクリックします。これで、取消しタスクがプロセス・タスクに割り当てられます。

プロセス・タスクからの取消しタスクの削除

次の手順は、プロセス・タスクから取消しタスクを削除する方法について説明しています。

プロセス・タスクから取消しタスクを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 削除する取消しタスクを強調表示します。

  2. 「Undo Tasks」領域から「Delete」をクリックします。

    取消しタスクがプロセス・タスクから削除されます。

リカバリ・タスクのプロセス・タスクへの割当て

次の手順は、プロセス・タスクにリカバリ・タスクを追加する方法について説明しています。

プロセス・タスクにリカバリ・タスクを割り当てるには、次の手順を実行します。

  1. リカバリ・タスクを割り当てるプロセス・タスクの行ヘッダーをダブルクリックします。

    Editing Taskウィンドウが表示されます。

  2. 「Undo/Recovery」タブをクリックします。

  3. 「Recovery Tasks」領域から「Assign」をクリックします。

    Assignmentウィンドウが表示されます。

  4. このウィンドウから、リカバリ・タスクを選択し、プロセス・タスクに割り当てます。

  5. 「OK」をクリックします。

    これで、リカバリ・タスクがプロセス・タスクに割り当てられます。

  6. (オプション)生成されたすべてのリカバリ・タスクが完了したときに、Oracle Identity Managerが、現在のプロセス・タスクのステータスを「Rejected」から「Unsuccessfully Completed」に変更するようにする場合は、「Complete on Recovery」チェック・ボックスを選択します。

    それ以外の場合は、このチェック・ボックスを空欄のままにしておきます。

プロセス・タスクからのリカバリ・タスクの削除

次の手順は、プロセス・タスクからリカバリ・タスクを削除する方法について説明しています。

プロセス・タスクからリカバリ・タスクを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 削除するリカバリ・タスクを強調表示します。

  2. 「Recovery Tasks」領域から「Delete」をクリックします。

    リカバリ・タスクがプロセス・タスクから削除されます。

「Notification」タブ

このタブは、現在のプロセス・タスクが特定のステータスになったときに生成される電子メール通知を指定するために使用します。タスクが取り得る各ステータスに対して、別々の電子メール通知を生成できます。電子メール通知が有効でなくなったら、「Notification」タブから削除できます。

たとえば、「Create User」プロセス・タスクのステータスが「Completed」になると、Oracle Identity Managerは、リソースをプロビジョニングされているユーザーに対して電子メール通知「Process Task Completed」を送信します。「Create User」プロセス・タスクが却下されると、電子メール通知「Process Task Completed」が、ユーザーとその管理者に送信されます。


注意

Oracle Identity Managerが電子メール通知をユーザーに送信できるのは、「Email Definition」フォームを使用して電子メール・メッセージのテンプレートを先に作成しておいた場合のみです。

詳細は、「「Email Definition」フォーム」を参照してください。 


次の各項では、プロセス・タスクに電子メール通知を割り当てる方法と、プロセス・タスクから電子メール通知を削除する方法を説明します。

電子メール通知のプロセス・タスクへの割当て

次の手順は、プロセス・タスクに電子メール通知を追加する方法について説明しています。

プロセス・タスクに電子メール通知を割り当てるには、次の手順を実行します。

  1. 電子メール通知を割り当てるプロセス・タスクの行ヘッダーをダブルクリックします。

    「Editing Task」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  2. 「Notification」タブをクリックします。

  3. 「Assign」をクリックします。

    「Assignment」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. このウィンドウから、使用する電子メール・テンプレート定義を選択し、プロセス・タスクに割り当てます。

  5. 「OK」をクリックします。

    電子メール通知の名前が「Notification」タブに表示されます。

  6. 「Status」参照フィールドをダブルクリックします。

    表示されるLookupウィンドウから、完了ステータス・レベルを選択します。プロセス・タスクがそのステータス・レベルに達すると、Oracle Identity Managerは、関連付けられている電子メール通知を送信します。

  7. 電子メール通知を受信するユーザーを表すチェック・ボックスを選択します。

    現在、電子メール通知は、次のユーザーに送信できます。

    • Assignee。このユーザーは、関連付けられているプロセス・タスクの完了を担当します。

    • Requester。このユーザーは、対応するプロセス・タスクが含まれるプロセスをリクエストしました。

    • User。関連付けられているプロセス・タスクが「Completed」になると、このユーザーはリソースにプロビジョニングされます。

    • User's Manager。このユーザーはユーザーの監督者で、対応するプロセス・タスクが「Completed」になると、リソースにプロビジョニングされます。

  8. 「Save」をクリックします。

    これで、電子メール通知がプロセス・タスクに割り当てられます。

プロセス・タスクからの電子メール通知の削除

次の手順は、プロセス・タスクから電子メール通知を削除する方法について説明しています。

プロセス・タスクから電子メール通知を削除するには、次の手順を実行します。

  1. 削除する電子メール通知を強調表示します。

  2. 「Delete」をクリックします。

    電子メール通知がプロセス・タスクから削除されます。

「Task to Object Status Mapping」タブ

リソース・オブジェクトには、リソースをユーザーやアプリケーションにプロビジョニングするために使用されたデータが含まれます。このデータには、承認プロセスとプロビジョニング・プロセスが含まれます。

また、リソース・オブジェクトには、事前定義されたプロビジョニング・ステータスが提供されます。リソース・オブジェクトはターゲットのユーザーまたは組織にプロビジョニングされているため、このステータスは、ライフサイクルを通じて各種のステータスを表します。「Resource Objects」フォームの「Currently Provisioned」タブにアクセスすることによって、そのリソース・オブジェクトのプロビジョニング・ステータスをいつでも表示できます。これらの値は「Users」および「Organizations」フォームの「Object Process Console」タブにも表示されます。


注意

プロビジョニング・ステータスは、「Resource Objects」フォームの「Status Definition」タブで定義されています。 


リソース・オブジェクトのプロビジョニング・ステータスは、関連付けられている承認プロセスやプロビジョニング・プロセスと、それらのプロセスを含むタスクのステータスによって決まります。このため、プロセス・タスクのステータスと、それが割り当てられているリソース・オブジェクトのプロビジョニング・ステータスの間にリンクを提供する必要があります。

「Task to Object Status Mapping」タブは、このリンクを作成するために使用されます。また、この接続が関連性を失ったり、プロセス・タスクを、リソース・オブジェクトの別のプロビジョニング・ステータスに関連付けたりする場合は、その時点で存在するリンクを解除する必要があります。

この例では、プロセス・タスクのステータスとリソース・オブジェクトのプロビジョニング・ステータスの間に5つのマッピングがあります。「Create User」プロセス・タスクのステータスが「Completed」になると、関連付けられているリソース・オブジェクトには「Provisioned」というプロビジョニング・ステータスが割り当てられます。ただし、このタスクが取り消されると、そのリソース・オブジェクトのプロビジョニング・ステータスは「Revoked」になります。「None」は、プロセス・タスクがそのステータスに達しても、リソース・オブジェクトのプロビジョニング・ステータスに何の影響もないことを示しています。

次の各項では、プロビジョニング・ステータスにプロセス・タスク・ステータスをマッピングする方法と、プロビジョニング・ステータスからプロセス・タスク・ステータスのマッピングを解除する方法を説明します。

プロビジョニング・ステータスへのプロセス・タスク・ステータスのマッピング

次の手順は、プロビジョニング・ステータスにプロセス・タスク・ステータスをマッピングする方法について説明しています。

プロセス・タスク・ステータスをプロビジョニング・ステータスにマッピングするには、次の手順を実行します。

  1. リソース・オブジェクトのプロビジョニング・ステータスにマッピングするステータスがあるプロセス・タスクの行ヘッダーをダブルクリックします。

    Editing Taskウィンドウが表示されます。

  2. 「Task to Object Status Mapping」タブをクリックします。

  3. 対象のプロセス・タスク・ステータスを強調表示します。

  4. 「Object Status」参照フィールドをダブルクリックします。

    表示されるLookupウィンドウから、プロセス・タスク・ステータスをマッピングするリソース・オブジェクトのプロビジョニング・ステータスを選択します。

  5. 「OK」をクリックします。

    選択したプロビジョニング・ステータスが、「Task to Object Status Mapping」タブに表示されます。

  6. 「Save」をクリックします。

    プロセス・タスク・ステータスがプロビジョニング・ステータスにマッピングされました。

プロビジョニング・ステータスからのプロセス・タスク・ステータスのマッピング解除

次の手順は、プロビジョニング・ステータスからプロセス・タスク・ステータスのマッピングを解除する方法について説明しています。

プロビジョニング・ステータスからプロセス・タスク・ステータスのマッピングを解除するには、次の手順を実行します。

  1. 対象のプロセス・タスク・ステータスを強調表示します。

  2. 「Object Status」参照フィールドをダブルクリックします。

    表示されるLookupウィンドウから、「None」を選択します。「None」は、プロセス・タスクがそのステータスに達しても、リソース・オブジェクトのプロビジョニング・ステータスに何の影響もないことを示しています。

  3. 「OK」をクリックします。

    プロビジョニング・ステータス「None」が、「Task to Object Status Mapping」タブに表示されます。

  4. 「Save」をクリックします。

    プロセス・タスク・ステータスの、プロビジョニング・ステータスへのマッピングが解除されました。

Editing Taskウィンドウの「Assignment」タブ

このタブは、現在のプロセス・タスクの割当てルールを指定するために使用されます。ルールは、プロセス・タスクの割当て方法を定めます。


注意

多くの場合、タスク割当てルールは承認プロセスのタスクに関連付けられます。これらのタスクは通常、手動で完了されるためです。その一方、プロビジョニング・プロセスに所属するタスクは、通常、自動化されています。結果的に、タスク割当てルールは必要とされません。  


たとえば、プロセスに「Create User」プロセス・タスクが挿入された場合、優先順位の値が1であるSolaris Process Tasks - Userルールが評価されます。そのルールの基準が満たされると、タスクはRLAVAという名前のユーザーに割り当てられ、600,000ミリ秒(10分)後にエスカレーションされるようにマークが付けられます。

Solaris Process Tasks - Userルールの基準が満たされない場合、Oracle Identity ManagerはSolaris Process Tasks - Groupルールの基準を評価します。そのルールの基準が満たされると、タスクはSYSTEM ADMINISTRATORSユーザー・グループに割り当てられ、10分後にエスカレーションされるようにマークが付けられます。


注意

プロセス・タスクに割り当てられることができるのは、分類タイプが「Task Assignment」のルールのみです。ルールの分類タイプ指定の詳細は、「「Rule Designer」フォーム」を参照してください。さらに、Oracle Identity Managerには事前定義のデフォルト・ルールがあります。このルールは常にtrueと評価されます。このため、他のルールがすべて失敗しても、少なくとも1つの事前定義のタスク割当てが実行されることを保証する安全策として使用できます。 


ルールと、そのプロセス・タスクとの関係を再確認した後、「Assignment」タブのデータ・フィールドについて説明します。次の表は、このタブのフィールドについて説明しています。

フィールド名  説明 

Rule 

評価するタスク割当てルールの名前。 

Target Type 

現在のプロセス・タスクの完了を担当するユーザーまたはユーザー・グループの分類タイプ。現在、プロセス・タスクの可能な割当て先は次のとおりです。

  • User。Oracle Identity Managerのユーザー。

  • Group。ユーザー・グループ。

  • Group User with Highest Priority。最も高い優先順位番号を指定されたユーザー・グループのメンバー。

  • Group User with Least Load。メンバーに割り当てられるプロセス・タスクの数を最も少なく指定されたユーザー・グループのメンバー。

  • Request Target User's Manager。リソースをプロビジョニングされている、ユーザーの監督者。

  • Object Authorizer User with Highest Priority。最も高い優先順位番号を持つユーザー・グループ(リソースの「Object Authorizer」ユーザー・グループに指名されているグループ)のメンバー。

  • Object Authorizer User with Least Load。メンバーに割り当てられるプロセス・タスクの数が最も少ないユーザー・グループ(リソースの「Object Authorizer」ユーザー・グループに指名されているグループ)のメンバー。

  • Object Administrator。関連付けられているリソース・オブジェクトの管理者と定義されているユーザー・グループ。

  • Object Administrator User with Least Load。メンバーに割り当てられるプロセス・タスクの数が最も少ないユーザー・グループ(「Object Administrator」ユーザー・グループに指名されているグループ)のメンバー。

注意: 「Object Authorizer」および「Object Administrator」ユーザー・グループは、それぞれ「Resource Objects」フォームの「Object Authorizers」および「Administrators」タブで定義されています。 

Adapter 

アダプタの名前。すべての既存のアダプタのための参照フォームを入手するには、このフィールドをダブルクリックします。 

Adapter Status 

アダプタのステータス。 

Group 

現在のプロセス・タスクが割り当てられているユーザー・グループ。 

User 

現在のプロセス・タスクが割り当てられているユーザー。 

Email Unmentioned Email 

「Email Name」参照フィールドから電子メール通知を選択し、「Send Email」チェック・ボックスを選択することにより、現在のプロセス・タスクが割り当てられると、Oracle Identity Managerはユーザーまたはユーザー・グループに電子メール通知を送信します。 

Escalation Time 

Oracle Identity Managerがトリガーするルールに関連付けられている、ユーザーまたはユーザー・グループがプロセス・タスクを完了する必要がある時間の長さ(単位はミリ秒)。このプロセス・タスクが割り当てられた時間内に完了しなかった場合、Oracle Identity Managerにより、別のユーザーまたはユーザー・グループに再割当てされます。エスカレーション・ルールは、ターゲット・タイプ・パラメータで定義された順序を厳守します。 

Priority 

現在のプロセス・タスクに関連付けられているルールの優先順位番号。この番号は、Oracle Identity Managerがルールを評価する順序を示します。 

次の各項では、プロセス・タスクへのタスク割当てルールの追加と、プロセス・タスクからそれを削除する方法を説明します。

プロセス・タスクへのルールの追加

次の手順は、プロセス・タスクにルールを追加する方法について説明しています。

プロセス・タスクにルールを追加するには、次の手順を実行します。

  1. ルールを追加するタスクの行ヘッダーをダブルクリックします。

    Editing Taskウィンドウが表示されます。

  2. 「Assignment」タブをクリックします。

  3. 「Add」をクリックします。

    「Assignment」タブに空行が表示されます。

  4. 「Rule」参照フィールドをダブルクリックします。

    表示されるLookupウィンドウから、プロセス・タスクに追加するルールを選択します。「OK」をクリックします。

  5. 「Target Type」参照フィールドをダブルクリックします。

    表示されるLookupウィンドウから、プロセス・タスクの完了を担当するユーザーまたはユーザー・グループの分類タイプ(UserGroupGroup User with Highest PriorityGroup User with Least LoadRequest Target User's ManagerObject Authorizer User with Highest PriorityObject Authorizer User with Least LoadObject AdministratorObject Administrator User with Least Load)を選択します。「OK」をクリックします。

  6. 「Group」参照フィールドをダブルクリックします。

    表示されるLookupウィンドウから、プロセス・タスクの完了を担当するユーザー・グループを選択します。この設定が必要なのは、「Target Type」フィールドで「Group」「Group User with Highest Priority」または「Group User with Least Load」を選択した場合のみです。「OK」をクリックします。

    または

    「User」参照フィールドをダブルクリックします。表示されるLookupウィンドウから、プロセス・タスクの完了を担当するユーザーを選択します。この設定が必要なのは、「Target Type」フィールドで「User」を選択した場合のみです。「OK」をクリックします。

  7. 「Email Name」フィールドをダブルクリックします。

    表示されるLookupウィンドウから、タスクが割り当てられたときに、対応するユーザーまたはユーザー・グループに送信される電子メール通知を選択します。「OK」をクリックします。続いて、「Send Email」チェック・ボックスを選択します。

    タスクが割り当てられたときにOracle Identity Managerが電子メール通知を送信するように設定しない場合は、手順8に進みます。

  8. 「Escalation Time」フィールドに、選択されたユーザーまたはユーザー・グループがプロセス・タスクを完了するための時間を入力します(単位はミリ秒)。

    プロセス・タスクに追加するルールに時間制限を関連付けない場合は、「Escalation Time」フィールドを空欄のままにして、手順10に進みます。

  9. 「Priority」フィールドに、プロセス・タスクに追加するルールの優先順位番号を入力します。

  10. 「Save」をクリックします。

    ルールがプロセス・タスクに追加されました。

プロセス・タスクからのルールの削除

次の手順は、プロセス・タスクからルールを削除する方法について説明しています。

プロセス・タスクからルールを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 削除するルールを強調表示します。

  2. 「Delete」をクリックします。

    ルールがプロセス・タスクから削除されます。


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