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Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール・カスタマイズ・ガイド
リリース9.0.3
E05093-01
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7 フィールドの動作および機能のカスタマイズ

この章では、Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソール内に表示される様々なフィールドの動作をカスタマイズする方法について説明します。フィールドの動作は次のようにカスタマイズできます。

この章には、次の各項が含まれます。

FormMetaData.xmlファイルの概要

FormMetaData.xmlファイルを使用して、管理およびユーザー・コンソールに含まれるフォームのコントロールとラベルを定義します。また、表示や編集の有効化、必須フィールドとしての指定といったデフォルト・フィールドの動作方法を編集できます。FormMetaData.xmlファイルのすべてのエントリについて、属性セクションではページに含まれるフィールドを定義し、属性参照セクションでは特定のページまたはページ・グループのフィールドを定義します。このファイルで新規の値プロパティを定義するには、属性を定義し、次にその属性をページで参照します。

次の表に、FormMetaData.xmlファイルに依存するフォームをリストします。

FormMetaData.xmlファイルのセクション
<!-- User Self Registration and User Profile Modification section -->
ユーザー自己登録フォーム <Form name="SelfRegistrationUserForm">
自己登録承認フォーム <Form name="SelfRegistrationApprovalForm">
ユーザー・プロファイル変更フォーム <Form name="ProfileModificationUserForm">
ユーザー・プロファイル変更承認フォーム <Form name="ProfileModificationApprovalForm">
<!-- User Management section -->
ユーザー・フォーム <Form name="3">
グループ・フォーム <Form name="6">
<!-- Organization Management section -->
組織フォーム <Form name="2">
<!-- Resource Management section -->
リソース・フォーム <Form name="5">

次に、フィールドの動作をカスタマイズできるページをリストします。

ページ アクセス方法
ユーザーの詳細 「ユーザー」の下の「管理」リンクを使用し、次に問合せを実行して特定のユーザー・アカウントを選択します。
ユーザーの作成 「ユーザー」の下の「作成」リンクを使用します。
ユーザー自己登録 「ユーザー自己登録」の下の「リクエストの作成」リンクを使用します。
アカウント・プロファイルの変更 「アカウント・オプション」リンクを使用します。次に、「アカウント・プロファイルの変更」をクリックします。
ユーザーの編集 「ユーザー」の下の「管理」リンクを使用し、次に問合せを実行して特定のユーザー・アカウントを選択します。次に、「ユーザーの詳細」ページの一番下の「編集」ボタンをクリックします。
ユーザー作成のリクエスト 「リクエスト」の下の「トラッキング」リンクを使用し、次に問合せを実行して(自己登録タイプの)特定のリクエストを選択します。「ユーザー情報」ブランチを開いて「ユーザー情報の指定」をクリックします。
組織の詳細 「組織」の下の「管理」リンクを使用し、次に問合せを実行して特定の組織を選択します。
組織の作成 「組織」の下の「作成」リンクを使用します。
グループの詳細 「ユーザー・グループ」の下の「管理」リンクを使用し、次に問合せを実行して特定のユーザー・グループを選択します。
ユーザー・グループの作成 「ユーザー・グループ」の下の「作成」リンクを使用します。
リソースの詳細 「リソース管理」の下の「管理」リンクを使用し、次に問合せを実行して特定のリソースを選択します。


注意:

前述の表にリストされていないページのラベル名は、xlWebAdmin.propertiesファイルまたはロケール固有のプロパティ・ファイルから取得されます。

これらの各ページに関しては、特定のシステム・フィールドが事前構成されています。また、これらのフォームに表示されるユーザー定義フィールドも定義できます。どちらのタイプのフィールドの動作も、ここにリストしたページに合せてカスタマイズできます。ただし、フィールドの動作をカスタマイズする手順は、それがシステム定義フィールドかユーザー定義フィールドかによって異なります。


注意:

すべてのユーザー定義フィールドは、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』の説明に従って、Oracle Identity Manager Design Consoleの「User Defined Field Definition」フォームを使用して最初に定義する必要があります。

Oracle Identity Manager Design Consoleでユーザー定義フィールドを作成したら、そのフィールドをFormMetaData.xmlファイルの<!-- User Self Registration and User Profile Modification section -- >セクションに含まれる属性のリストに追加します。このファイルの<! --User Management -- >セクションのリストには追加しないでください。

属性エントリでは、次の各パラメータの値を指定します。

  • Name: Design Consoleの該当フィールドにおける列名と同じである必要があります。

  • Label: Design Consoleの該当フィールドに指定したラベルと一致させる必要はありません。

  • DisplayComponentType: Design Consoleの該当フィールドにおけるフィールド・タイプの値と同じである必要があります。

  • DataLength: Design Consoleの該当フィールドにおける長さの値と同じである必要があります。

  • Map: Design Consoleの該当フィールドにおける列名と同じである必要があります。

ユーザー定義フィールドのエントリは、Oracle Identity Manager Design Consoleのフィールド定義と一致するようにしてください。


新規フィールドの定義

コンソールの新規フィールドを定義するには、次の手順を実行します。

  1. Design Consoleを使用してフィールド定義を作成します。この情報は、FormMetaData.xmlファイルの編集で使用するため、書き留めておきます。

  2. FormMetaData.xmlファイルで属性を定義します。

    属性を定義するには、Design Consoleを使用してフィールド定義を作成したときに入力したものと同じ情報を使用して属性のエントリを追加します。これを行うには、次の情報を指定します。

    <Attribute name="identifier" label="field_label" displayComponentType="datatype"            map="identifier" />
    
    

    各値の意味は次のとおりです。

    • Attribute nameは、このフィールドを指定するための識別子です。これは、ページでこのフィールドを指定するために使用される名前です。

    • labelは、xlWebAdmin.propertiesファイルまたはロケール固有のファイルの関連プロパティ名を指定するためのラベルです。

    • displayComponentTypeは、コンソールに表示されるフィールドのデータ型です。

    • mapは、Design Consoleを使用してフィールド定義を作成したときに指定したデータベース列名です。ユーザー定義フィールドには、USR_UDF_という接頭辞が付けられるため、Design ConsoleでSSNと入力した場合、この値はUSR_UDF_SSNになります。

      たとえば、次のようになります。

      <Attribute name="social" label="SSN" displayComponentType="TextField"                map="USR_UDF_SSN" />
      
      
  3. フィールドが表示されるページに対応するFormMetaData.xmlファイルのセクションで、この属性を参照します。

変更するファイル

フィールドの動作および機能をカスタマイズするには、FormMetaData.xmlファイルを編集します。

フィールド構成の設定

この項では、様々なページのフィールドを構成する方法について説明します。この章には、次の各項が含まれます。

「ユーザーの詳細」、「ユーザーの作成」および「ユーザーの編集」ページのフィールドの場合

「ユーザーの作成」、「ユーザーの詳細」および「ユーザーの編集」ページで使用可能なフィールドは、FormMetaData.xmlファイルの<!-- User Management section -- >内の属性定義で制御します。

これらの各ページに表示するフィールドは、FormMetaData.xmlファイルの<!--Fields that will be displayed on the Users form section-- >セクション内の属性参照を使用して制御します。

属性参照ごとに、フィールドの動作を次のように指定します。

  • 表示可能にするかどうかの指定: 関連セクションに属性参照を追加します。

  • 編集可能にするかどうかの指定: editableパラメータにTRUEまたはFALSEの値を指定します。

  • オプションにするかどうかの指定: optionalパラメータにTRUEまたはFALSEの値を指定します。


注意:

これらのページに関連付けられたユーザー定義フィールドに関しては、属性定義または属性参照を追加する必要はありません。

「ユーザー自己登録」、「ユーザー作成のリクエスト」および「アカウント・プロファイルの変更」ページのフィールドの場合

「ユーザー自己登録」、「ユーザー作成のリクエスト」および「アカウント・プロファイルの変更」ページのフィールドは、FormMetaData.xmlファイルの<!-- User Self Registration and User Profile Modification section -- >内の属性定義で制御します。これらの各ページに表示するフィールドは、FormMetaData.xmlファイルの次のセクション内の属性参照を使用して制御します。

セクション 関連ページ
<Form name="SelfRegistrationUserForm"> ユーザー自己登録
<Form name="SelfRegistrationApprovalForm"> ユーザー作成のリクエスト
<Form name="ProfileModificationUserForm"> アカウント・プロファイルの変更

属性参照ごとに、フィールドの動作を次のように指定します。

  • 表示可能にするかどうかの指定: 関連セクションに属性参照を追加します。

  • 編集可能にするかどうかの指定: editableパラメータにTRUEまたはFALSEの値を指定します。

  • オプションにするかどうかの指定: optionalパラメータにTRUEまたはFALSEの値を指定します。

例: 「ユーザー作成のリクエスト」ページの「ユーザーID」フィールドの設定

この例では、「ユーザー作成のリクエスト」ページの「ユーザーID」システム・フィールドの表示と編集を可能にし、必須フィールドに指定する方法を示します。

  1. FormMetaData.xmlファイルを開きます。

  2. <!-- Definition of the form that will be displayed to the approver(s) for self registration approvals -- >セクションを検索します。

  3. このセクションに属性参照を追加して、「ユーザー作成のリクエスト」ページでのこのフィールドの動作を指定します。

    <AttributeReference editable="true" optional="false">
    Users.User ID
    </AttributeReference>
    
    

    このエントリにより、「ユーザーID」フィールドは、「ユーザー作成のリクエスト」ページで表示および編集が可能となり、必須フィールドに指定されます。


    注意:

    フィールドに適用されるラベルを編集するには、対応する属性定義のlabelパラメータの値を編集します。