この章では、特定のグループで使用できるOracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールのメニュー項目を指定する方法を説明します。メニュー項目は、Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールの左側のパネルにリンクとして表示されます。
この章には、次の各項が含まれます。
管理しているグループに対してメニュー項目を設定するには、グループのメニュー項目ページを使用します。グループのメニュー項目ページにリストされたメニュー項目は、そのグループで使用できます。管理者は、このページに項目を追加することや、このページから項目を削除することができます。ユーザーが複数のグループのメンバーである場合、属している各グループに関連付けられたすべてのメニューにアクセスできます。
注意: 管理およびユーザー・コンソールのすべてのユーザーが、最も基本的なメニュー項目に必ずアクセスできるように、それらのメニュー項目はAll Usersグループに割り当ててください。 |
たとえば、ユーザーAがABCおよびXYZという2つのグループのメンバーであり、ABCグループのメンバーはRequests.Createにアクセスでき、XYZグループのメンバーはRequests.Trackにアクセスできるとすると、ユーザーAは管理およびユーザー・コンソールに含まれる(「リクエスト」の)「作成」ページと(「リクエスト」の)「トラッキング」ページの両方にアクセスできます。
各メニュー・グループには、menuGroup.menu group code
プロパティが関連付けられています。各メニュー項目には、2つのプロパティ(メニュー項目の表示ラベルを指定するmenuItem.menu group code.menu item code
とリンクの宛先を定義するmenuItem.menu group code.menu item code.link
)が関連付けられています。
グループの新規メニュー項目を作成するには、「フォーム情報」フォームを使用してエントリを追加します。次に、対応するプロパティを追加します。
表9-1に、ユーザー・グループにアクセス権を付与できるOracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールのメニュー項目の完全なリストを示します。
表9-1 グループを追加できる管理およびユーザー・コンソールのメニュー項目
メニュー項目名 | 機能 |
---|---|
セルフ・アカウント・プロファイル |
ユーザーは、自分のアカウント・プロファイルにアクセスできます。 |
自己パスワードのリセット |
ユーザーは、自分のパスワードを変更できます。 |
チャレンジQ&Aの変更 |
ユーザーは、自分のチャレンジ質問を変更できます。 |
マイ・プロキシ |
ユーザーは、自分のプロキシ詳細を参照できます。 |
マイ・リソース |
ユーザーは、自分のプロビジョニング済リソースを参照できます。 |
マイ・リクエスト |
ユーザーは、自分に要求されたリクエストまたは自分が要求したリクエストを参照できます。 |
新しいリソースのセルフ・リクエスト |
ユーザーは、自分に対してリソースをプロビジョニングするリクエストを初期化または送信できます(あるいはその両方を実行できます)。 |
リソースのリクエスト |
ユーザーは、リクエストを作成できます。 |
リクエストのトラッキング |
ユーザーは、既存のリクエストをトラッキングできます。 |
To-Doリストの保留中の承認 |
ユーザーは、既存のリクエスト内のタスクを承認できます。 |
To-Doリストのオープン・タスク |
ユーザーは、自分または自分が管理するユーザーに割り当てられているオープン・タスクを参照できます。 |
ユーザーの作成 |
ユーザーは、ユーザー・アカウントを作成できます。 |
ユーザーの管理 |
ユーザーは、自分が運用するユーザーを参照、編集および管理できます。 |
組織の作成 |
ユーザーは、組織を作成できます。 |
組織の管理 |
ユーザーは、自分が運用する組織を管理できます。 |
ユーザー・グループの作成 |
ユーザーは、グループを作成できます。 |
ユーザー・グループの管理 |
ユーザーは、自分が運用するグループを参照、編集および管理できます。 |
アクセス・ポリシーの作成 |
ユーザーは、アクセス・ポリシーを作成できます。 |
アクセス・ポリシーの管理 |
ユーザーは、自分が運用するアクセス・ポリシーを参照、編集および管理できます。 |
リソースの管理 |
ユーザーは、自分が運用するリソースを参照、編集および管理できます。 |
デプロイメント管理のエクスポート |
ユーザーは、XellerateエンティティをXMLファイルとしてエクスポートできます。 |
デプロイメント管理のインポート |
ユーザーは、デプロイメント・マネージャ・エクスポート機能を使用して作成されたXMLファイルからXellerateエンティティをインポートできます。 |
操作レポート |
ユーザーは、使用可能な操作レポートのリストを参照し、それらのレポートを実行できます。 |
履歴レポート |
ユーザーは、使用可能な履歴レポートのリストを参照し、それらのレポートを実行できます。 |
アテステーション構成の作成 |
ユーザーは、アテステーション・プロセスを作成できます。 |
アテステーション構成の管理 |
ユーザーは、アテステーション・プロセスを参照、編集および管理できます。 |
To-Doリストのアテステーション |
ユーザーは、自分に割り当てられた保留中のアテステーション・リクエストを参照できます。 |
アテステーション構成のダッシュボード |
ユーザーは、アクティブなアテステーション・プロセスを参照できます。 |
汎用テクノロジ・コネクタの作成 |
ユーザーは、汎用コネクタを作成できます。 |
汎用テクノロジ・コネクタの管理 |
ユーザーは、汎用コネクタを参照、編集および管理できます。 |
ユーザー・グループにメニュー項目を割り当てるには、次の手順を実行します。
管理およびユーザー・コンソールに管理者としてログインします。
「ユーザー・グループ」から「管理」をクリックします。
メニュー項目を割り当てるグループを検索します。
そのグループ名を選択します。
「追加詳細」メニューで、「メニュー項目」を選択します。
「メニュー項目の割当て」をクリックします。「メニュー項目の割当て」ページが表示されます。
「メニュー項目の割当て」ページで、選択したグループに割り当てるメニュー項目の「割当て」オプションを選択します。
注意: 表内にすべての項目が表示されない場合、「次へ」をクリックすると残りの項目が表示されます。 |
「割当て」をクリックします。
「メニュー項目の割当て」ページに戻る場合は、「取消」をクリックします。
または
「割当ての確認」をクリックします。
項目は、グループ・ユーザーが次回ログインしたときに追加されます。
ユーザー・グループからメニュー項目を削除するには、次の手順を実行します。
管理およびユーザー・コンソールに管理者としてログインします。
「ユーザー・グループ」から「管理」をクリックします。
メニュー項目を削除するグループを検索します。
そのグループ名をクリックします。
「追加詳細」メニューで、「メニュー項目」を選択します。
削除する各メニュー項目の「削除」オプションを選択します。
ユーザー・グループのアクセスを禁止する管理およびユーザー・コンソールのメニュー項目を選択します。
「削除」をクリックします。
「削除の確認」をクリックします。
メニュー・グループあるいは項目名を変更するためには、xlWebAdmin.propertiesファイルまたはロケール固有のファイル(日本語の場合、xlWebAdmin_jp.properties)のみ変更が必要です。データベースやコードを変更する必要はありません。
変更する必要のあるグループ項目名を識別します。
クライアントの「フォーム情報」フォームを使用して、システムからそのメニュー項目のクラス名を取得します。
たとえば、「マイ・リソース」のメニュー項目「新しいリソースのリクエスト」の場合、クラス名はMy Resources.Request New Resourcesです。この名前は、データベースのWIN
表に含まれます。このメニュー項目は、メニュー・グループ・コードがMy Resourcesで、メニュー項目コードがRequest New Resourcesであることを示しています。
メニュー・グループ・コードとメニュー項目コードを記録して、xlWebAdmin.properties
ファイルを開きます。
xlWebAdmin.properties
ファイルで該当するプロパティ名を検索します。
そのプロパティの右辺(RHS)の値を新規ラベルに変更します。これにより、メニュー・グループ名が変更されます。
xlWebAdmin.properties
ファイルでは、メニュー項目の表示ラベルのプロパティ名は、menuItem.menu group code.menu item code
の形式で、空白はハイフンに置き換えられます。たとえば、My Resourcesというコードのメニュー・グループに含まれるRequest New Resourcesというコードのメニュー項目のプロパティ名は、menuItem.My-Resources.Request-New-Resources
です。
xlWebAdmin.properties
ファイルで該当するプロパティ名を検索します。
そのプロパティのRHS値を新規ラベルに変更します。これにより、メニュー項目名が変更されます。