この章では、Oracle Identity Managerをインストールする前にOracle Application Serverを設定する方法について説明します。次の項で説明するタスクを実行する必要があります。
Oracle SOA Suiteインストーラ・プログラムを実行する場合、「拡張インストール」オプションを選択し、「インストール・タイプの選択」画面でJ2EE Server and Web Serverオプションのみを選択する必要があります。他のインストール・タイプはOracle Identity Managerリリース9.0.3をサポートしていません。J2EE Server and Web Serverオプションを選択する必要があります。インストーラの終了後、Oracle Application Serverインスタンス内のOC4Jインスタンスが自動的に起動します。
Oracle Process Manager and Notificationサーバー(OPMN)によってOracle Application Serverインスタンス内の各OC4Jインスタンスにポート番号が動的に割り当てられます。Oracle Application Server上で、Oracle Identity ManagerのDesign Consoleや管理およびユーザー・コンソールにアクセスするためには、RMIポート番号範囲を<ORACLE_HOME>/opmn/conf/opmn.xmlファイルで一意に設定する必要があります。次の手順を実行して、一意のRMIポート番号範囲を設定します。
<ORACLE_HOME>/opmn/conf/opmn.xmlファイルをテキスト・エディタで開きます。
Oracle identity Managerをインストールするインスタンスの<port id="rmi" range="12401-12500"/>
エントリを探します。
次の例のように、範囲のポート番号がOC4J範囲内のポートになるように設定します。
<port id="rmi" range="12408"/>
注意: Oracle Identity Managerをインストールするときは、インストーラの「アプリケーション・サーバーの情報」ページで、opmn.xmlファイルで設定したこのRMIポート番号を「RMIポート番号」フィールドに入力する必要があります。 |
opmn.xmlファイルを保存して閉じます。
Oracle Application Serverクラスタの場合は、クラスタ内の各ノードでこれらの手順を繰り返して、各opmn.xmlファイルが同じ一意のポート番号を含むようにします。
Oracle Identity ManagerでOracle Application Serverに付属するJDKが使用されていることを確認したら(詳細は「Java JDKバージョンの確認」を参照)、次の手順を実行して環境変数を設定します。
注意: 次の手順は、Windowsの場合の手順です。UNIXまたはLinuxの場合は、これに相当するシェル変数コマンドおよび設定を使用してください。 |
Windowsの「スタート」メニューから、「設定」→「コントロール パネル」→「システム」→「詳細設定」→「環境変数」を選択します。「システム環境変数」スクロール・ボックスで、「Path」を選択し、「編集」をクリックします。
「変数値」テキスト・ボックスで、既存パスの先頭にJDKの場所を追加します。たとえば、次のような既存パスであるとします。
%SystemRoot%\system32;%SystemRoot%;C:\Program Files;
これを次のように変更します。
<ORACLE_HOME>\jdk\bin;%SystemRoot%\system32;%SystemRoot%;C:\Program Files
「OK」をクリックして変更内容をコミットします。
「システム環境変数」スクロール・ボックスで、「JAVA_HOME」を探します。存在しない場合は、手順aを実行します。JAVA_HOMEが存在する場合は、手順bを実行します。
「新規」をクリックします。「変数名」テキスト・ボックスに、JAVA_HOME
と入力します。「変数値」テキスト・ボックスに、JDKのパス(たとえば<ORACLE_HOME>\jdk)を入力します。
「OK」をクリックして入力内容をコミットし、さらに「OK」を2回クリックして「環境変数」ダイアログと「システムのプロパティ」ダイアログをそれぞれ閉じます。
「編集」をクリックします。JDKのパスが「変数値」テキスト・ボックスに入力されていることを確認します。入力されていない場合は、「変数値」をJDKへのパス(たとえば<ORACLE_HOME>\jdk)に設定します。
「OK」をクリックして入力内容をコミットし、さらに「OK」を2回クリックして「環境変数」ダイアログと「システムのプロパティ」ダイアログをそれぞれ閉じます。
注意: JDKを更新するかどうかを問うメッセージが表示される場合があります。Oracle Application Server用のOracle Identity Managerリリース9.0.3では、Oracle Application Serverに付属するJDKを使用する必要があるため、JDKを更新せずにこのウィンドウを閉じます。 |
Oracle Application Server用のOracle Identity Managerでは、Oracle Application Serverに付属するJDKを使用する必要があります。これ以外のバージョンのJDKはシステムから削除します。
次に、Oracle Identity Managerで正しいバージョンのJava JDKが使用されていることを確認する手順を示します。Windowsシステムで確認するには、次のようにします。
コンソール・ウィンドウを開きます。
java -version
と入力します。
たとえば、次のような情報が表示されます。
C:\>java -version java version "1.5.0_06" Java(TM) 2 Runtime Environment, Standard Edition (build 1.5.0_06-b05) Java HotSpot(TM) Client VM (build 1.5.0_06-b05, mixed mode)