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Oracle Identity Manager WebSphere用インストレーション・ガイド
リリース9.0.3.1
E05489-01
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5 WindowsでのOracle Identity Managerサーバーのインストール

この章では、WindowsにOracle Identity Managerをインストールする方法について説明します。Oracle Identity Managerサーバーは、アプリケーション・サーバーを実行しているシステムにインストールする必要があります。Remote ManagerやDesign ConsoleなどのOracle Identity Managerコンポーネントは別のシステムにインストールすることができます。コンポーネントごとに独自のインストーラがあります。


注意:

Oracle Identity Manager製品をインストールするためにPCAnywhereなどのリモート・クライアント・ツールを使用しないでください。

この章では次の項目について説明します。

データベース・スキーマのインストール

インストールの際に、Oracle Identity Managerインストーラによってスキーマがデータベースにロードされます。データベース・スキーマのインストールは1回のみです。これは、Oracle Identity Managerインストーラを最初に実行したときにインストールされます。その後、その他のOracle Identity Managerコンポーネントをデプロイするためにインストーラを実行する際は、そのつどデータベース接続の情報を入力して同じスキーマに対してコンポーネントを構成します。データベース独自の詳細はデータベース管理者(DBA)に問い合せてください。スキーマのインストール時に、対応するログ・ファイルが次のディレクトリに作成されます。

<XL_HOME>\logs\ directory

ドキュメントのインストール

Oracle Identity Managerのドキュメントは<XL_HOME>ディレクトリに自動的にインストールされます。特に指定する必要はありません。各Oracle Identity Managerコンポーネントごとに完全なドキュメント・セットがインストールされます。

WindowsでのOracle Identity Managerサーバーのインストール

ここでは、Microsoft Windowsを実行しているコンピュータにOracle Identity Managerサーバーをインストールする方法を説明します。


注意:

インストール・プロセスで、未使用のログ・ファイルlog.confが<XL_HOME>\xellerate\config\ディレクトリに作成されます。このファイルは無視することができます。


注意:

Oracle Identity Managerを既存のOracle Identity Managerインストールに上書きインストールしないでください。新たにインストールするたびに、別のホーム・ディレクトリを使用します。既存のOracle Identity Managerのホーム・ディレクトリと同じ名前を再利用する場合は、元のOracle Identity Managerホーム・ディレクトリのバックアップを作成して、元のディレクトリの名前を変更します。

すべてのOracle Identity Managerコンポーネントは異なるホーム・ディレクトリにインストールする必要があることに常に注意してください。たとえば、Remote ManagerをOracle Identity Managerサーバーと同じディレクトリにインストールすることはできません。


WindowsホストにOracle Identity Managerサーバーをインストールするには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Managerサーバーをインストールする前に、ご使用のオペレーティング・システムに応じた手順で、JAVA_HOME変数とPATH変数を設定する必要があります。詳しい手順は、「環境変数の設定」を参照してください。

  2. SQL Serverをデータベースとして使用する場合は、Oracle Identity Managerサーバーをインストールする前に、C:\Program Files\<Microsoft SQL Server 2000 Driver for JDBC>\lib\にある次の3つのファイルを<WEBSPHERE_HOME>\lib\ディレクトリにコピーし、ドライバの場所をシステムのCLASSPATH環境変数に追加してください。

    • mssqlserver.jar

    • msbase.jar

    • msutil.jar

  3. Oracle Identity ManagerインストールCDをCD-ROMドライブにセットします。


    注意:

    マシンの自動起動ルーチンが有効になっている場合は、手順4に進みます。

  4. Windows ExplorerでインストールCDのinstallServerディレクトリにアクセスし、setup_server.exeファイルをダブルクリックします。

  5. 「インストーラ」画面で言語を選択し、「OK」をクリックします。「ようこそ」画面が表示されます。

  6. 「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。「管理ユーザー情報」画面が表示されます。

  7. Oracle Identity Manager管理者に使用するパスワードを入力し、確認のためにパスワードを再入力して「次へ」をクリックします。「OIMアプリケーション・オプション」画面が表示されます。

  8. インストールする次のいずれかのアプリケーションを選択し、「次へ」をクリックします。

    • Oracle Identity Manager

    • 監査およびコンプライアンス・モジュールを使用するOracle Identity Manager

  9. 「ターゲット・ディレクトリ」画面が表示されたら、次のいずれかのアクションを実行します。

    • Oracle Identity Managerサーバーのデフォルト・ディレクトリはC:\oracleです。Oracle Identity Managerサーバーをこのディレクトリにインストールするには、「次へ」をクリックします。

    • Oracle Identity Managerサーバーを別のディレクトリにインストールするには、「ディレクトリ」フィールドにパスを入力し、「次へ」をクリックします。

    または

    「参照」をクリックして必要な場所にナビゲートし、「次へ」をクリックします。


    注意:

    このディレクトリ・パスが存在しない場合は、「ベース・ディレクトリの設定」テキスト・ボックスが表示されます。「OK」をクリックします。Oracle Identity Managerによって、Oracle Identity Managerサーバーのためにこのディレクトリが作成されます。Oracle Identity Managerサーバーのデフォルト・ディレクトリを作成するための書込み権限がない場合は、インストーラがディレクトリを作成できなかったことを知らせるダイアログが表示されます。「OK」をクリックしてダイアログを閉じ、システム管理者に連絡して適切な権限を取得します。

  10. 「データベース・サーバーの選択」ページで、Oracle Identity Managerで使用するデータベースのタイプ(「Oracle」または「SQL Server」)を指定し、「次へ」をクリックします。

  11. 「データベース情報」ページで、データベース・スキーマのインストールに必要なすべてのデータベース接続情報を指定します。

    このスキーマは、Oracle Identity Managerを最初にインストールするときに、1回のみインストールします。その後は、この共通スキーマを使用するように他のすべてのOracle Identity Managerコンポーネントを構成します。


    注意:

    既存のデータベースに対してインストールするには、インストールするOracle Identity Managerのバージョンの動作が既存のデータベースのバージョンで保証されていることを確認します。保証されている構成を確認するには、『Oracle Identity Managerリリース・ノート』を参照してください。

    Oracle Identity Managerを既存のデータベースに対してインストールすると、データベース・スキーマがすでに存在することを示し、インストール・プロセスの完了後に.xldatabasekeyファイルを既存のOracle Identity Managerインストールから新しい<XL_HOME>\xellerate\config\ディレクトリにコピーするように指示する警告メッセージが表示されます。

    このディレクトリが存在しない場合は新しい<XL_HOME>\xellerate\パスに\configディレクトリを作成してください。


    • 「ホスト」フィールドに、データベースが存在するコンピュータのホスト名またはIPアドレスを入力します。

    • 「ポート」フィールドに、データベースが接続をリスニングするポート番号を入力します。デフォルト・ポートは、Oracleでは1521、SQL Serverでは1433です。

    • 「データベースSID」フィールドに、データベース・インスタンスの名前を入力します。

    • 「ユーザー名」フィールドに、Oracle Identity Managerのために作成したデータベース・アカウントのユーザー名を入力します。

    • 「パスワード」フィールドに、Oracle Identity Managerデータベース・ユーザーのパスワードを入力します。

    • 「次へ」をクリックしてこれらの設定をコミットします。


      注意:

      これらの項目を設定するときは、「Oracle Identity ManagerでのOracleデータベースの使用」または「Oracle Identity ManagerでのSQL Serverデータベースの使用」で指定した構成設定を参照して、矛盾のない情報を設定するようにします。

      データベース・スキーマが存在する場合はインストーラによってデータベースの接続がチェックされます。問題がなければ、インストーラはプロセスの次の手順に進みます。問題がある場合は、エラー・メッセージが表示されます。

    • 適切なデータベース・オプションを選択します。

      • データベースが存在し、接続が正常な場合は、手順12に進みます。

      • 接続が検出されない場合は、新しい情報の入力または接続の修正を求められます。その後で「次へ」をクリックします。

  12. 「認証情報」ページで、「Oracle Identity Managerのデフォルト認証」オプションまたは「SSO認証」シングル・サインオン認証)オプションを選択します。「SSO認証」を選択した場合は、シングル・サインオン・システムで使用されるヘッダー変数を「SSO認証のヘッダー値を入力してください」フィールドに指定する必要があります。「次へ」をクリックします。

  13. 「アプリケーション・サーバーの選択」ページで「WebSphere」を選択し、「次へ」をクリックします。

  14. 「クラスタ情報」ページで、サーバー構成がクラスタまたは非クラスタかを指定します。

    非クラスタ環境の場合は、「いいえ」(非クラスタ)を選択して「次へ」をクリックします。

    クラスタ環境にデプロイする場合は、「はい」を選択してクラスタ名を入力します。詳細は、「クラスタWebSphere構成へのデプロイ」を参照してください。

  15. 「WebSphereのディレクトリ情報」ページで、アプリケーション・サーバーおよびJavaインストールに関する情報を入力します。

    1. WebSphereインストールへのフルパスを入力します。このパスには、C:\Program Files\WebSphere \AppServerのように必ずAppServerを含めます。

      または

      「参照」をクリックして、WebSphereインストールの場所にナビゲートします。

    2. WebSphereアプリケーション・サーバーに関連するJDKへのパスを入力します。このパスにはjreを含めないでください。たとえば、有効なパスは<WEBSPHERE_HOME>\javaとなります。

      または

      「参照」をクリックして、JDKインストールの場所にナビゲートします。

    3. 「次へ」をクリックします。

  16. 「アプリケーション・サーバーの情報」ページで、次のアプリケーション・サーバーの情報を入力します。

    非クラスタ・インストールのWebSphereサーバーの情報を指定する手順

    1. アプリケーション・サーバーが稼働しているマシンのホスト名またはIPアドレスを入力します。ローカル・インストールの場合は、localhostと入力できます。

    2. セル名を入力します。これは、<WEBSPHERE_HOME>\config\cellsの下のフォルダ名です。

    3. ノード名を入力します。これは、Oracle Identity Managerのノード名です。

    4. WebSphereサーバー名として、Oracle Identity Managerサーバー名を入力します。server1以外のサーバーを使用する場合の詳細は、「デフォルト以外のサーバーでのWebSphereの構成」を参照してください。

    5. 「次へ」をクリックします。

  17. アプリケーション・サーバー構成のバックアップ」画面が表示されたら、アプリケーション・サーバーのバックアップを作成し、「次へ」をクリックしてサーバーのインストールを開始します。

  18. 「サマリー」画面で、「インストール」をクリックしてサーバー・ソフトウェアのインストールを開始します。

  19. インストーラによって既存のデータベースが検出された場合は、そのデータベースの使用を選択できます。

    「はい」を選択して「次へ」をクリックします。

    既存のデータベースが暗号化されていない場合は、暗号化することを求められます。「はい」を選択して「次へ」をクリックします。

  20. Oracle Identity Managerサーバーがインストールされると、インストーラのログ・ファイルの場所と実行する次の手順を示すメッセージが表示されます。

    「OK」をクリックし、メッセージに表示されているインストール後の手順を実行します。

  21. 「完了」画面で「終了」をクリックしてインストーラを終了します。

    Oracle Identity Managerコンポーネントのインストールが終了したら、「Oracle Identity ManagerおよびWebSphereのインストール後の構成」の指示に従ってインストール・プロセスを進めます。

Oracle Identity Managerサーバーのインストールの削除

Oracle Identity Managerサーバーのインストールを削除するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Identity Managerサーバーが実行している場合は停止し、すべてのOracle Identity Managerプロセスも停止します。

  2. Oracle Identity Managerサーバーをインストールした<XL_HOME>ディレクトリを削除します。