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Oracle Identity Manager WebLogic用インストレーション・ガイド
リリース9.0.3.1
E05490-01
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6 UNIXまたはLinuxでのOracle Identity Managerサーバーのインストール

この章では、UNIXまたはLinuxを実行するコンピュータにOracle Identity Managerをインストールする方法について説明します。サポートされるUNIXまたはLinuxプラットフォームの詳細は、『Oracle Identity Managerリリース・ノート』を参照してください。Oracle Identity Managerサーバーは、アプリケーション・サーバーを実行しているシステムにインストールする必要があります。Remote ManagerなどのOracle Identity Managerコンポーネントは別のシステムにインストールすることができます。コンポーネントごとに独自のインストーラがあります。

この章では次の項目について説明します。


注意:

Oracle Identity ManagerをインストールするときはWebLogicサーバーを実行しておいてください。

Oracle Identity Managerサーバーをインストールする前の環境変数の設定

Oracle Identity Managerサーバーをインストールする前に、次の手順を実行して環境変数を設定します。

データベース・スキーマのインストール

インストールの際に、Oracle Identity Managerインストーラによってスキーマがデータベースにロードされます。データベース・スキーマのインストールは1回のみです。これは、Oracle Identity Managerインストーラを最初に実行したときにインストールされます。その後、その他のOracle Identity Managerコンポーネントをデプロイするためにインストーラを実行する際は、そのつどデータベース接続の情報を入力して同じスキーマに対してコンポーネントを構成します。データベース独自の詳細はデータベース管理者(DBA)に問い合せてください。

スキーマのインストール時に、対応するログ・ファイルが<XL_HOME>/logs/ディレクトリに作成されます。

ドキュメントのインストール

Oracle Identity Managerのドキュメントは<XL_HOME>ディレクトリに自動的にインストールされます。特に指定する必要はありません。各Oracle Identity Managerコンポーネントごとに完全なドキュメント・セットがインストールされます。

UNIXまたはLinuxでのOracle Identity Managerサーバーのインストール

WebLogicがデフォルト(weblogic81)以外のディレクトリにインストールされている場合、WebLogicがインストールされている非デフォルト・ディレクトリに対してweblogic81のシンボリック・リンクを作成しないかぎり、Oracle Identity Managerインストーラが失敗します。シンボリック・リンクをUNIXまたはLinuxで作成するには、内部lnコマンドを使用します。

UNIXまたはLinuxに対するOracle Identity Managerは、コンソール・モード・インストーラでインストールされます。このインストーラでは次の2つの入力方法が可能です。

インストーラは論理的なセクション(パネル)で構成されています。


注意:

インストール・プロセスで、未使用のログ・ファイルlog.confが<XL_HOME>/xellerate/config/ディレクトリに作成されます。このファイルは無視することができます。


重要:

Oracle Identity Managerを既存のOracle Identity Managerインストールに上書きインストールしないでください。別のOracle Identity Managerホーム・ディレクトリを使用します。Oracle Identity Managerホーム・ディレクトリと同じ名前を再利用する場合は、元のOracle Identity Managerホーム・ディレクトリのバックアップを作成して、元のディレクトリ名を変更します。すべてのOracle Identity Managerコンポーネントは異なるホーム・ディレクトリにインストールする必要があります。たとえば、Oracle Identity Managerサーバーをインストールしたのと同じディレクトリにRemote Managerをインストールすることはできません。

UNIXまたはLinuxでOracle Identity Managerサーバーをインストールするには、次のようにします。

  1. SQL Serverをデータベースとして使用する場合は、Oracle Identity Managerサーバーをインストールする前に、次の3つのファイルが<BEA_HOME>/weblogic81/server/lib/ディレクトリあることを確認し、ドライバの場所をCLASSPATH環境変数に追加してください。

    • mssqlserver.jar

    • msbase.jar

    • msutil.jar

  2. Oracle Identity ManagerインストールCDをCD-ROMドライブにセットします。

  3. コンソールで、ディレクトリをインストールCDのinstallServerディレクトリに変更します(cd)。

  4. 次のコマンドを使用してinstall_server.shファイルを実行します。

    sh install_server.sh

    インストーラがコンソール・モードで起動します。


    注意:

    配布メディア(CD)からOracle Identity Managerをインストールしていない場合は、すべてのシェル・スクリプトの実行ビットをinstallServerディレクトリに設定します。すべてのシェル・スクリプトの実行ビットを再帰的に設定するには、installServerディレクトリにナビゲートして、chmod -R u+x *.shコマンドを実行します。

  5. 言語リストの番号を入力して言語を選択します。

    0を入力して、言語の選択を適用します。「ようこそメッセージ」パネルが表示されます。

  6. 「ようこそメッセージ」パネルで1を入力して、次のパネルを表示します。

    「管理ユーザー情報」パネルが表示されます。

  7. Oracle Identity Manager管理者用に使用するパスワードを入力し、再入力して確認し、1を入力して次のパネルに進みます。

    「OIMアプリケーション・オプション」パネルが表示されます。

  8. 「OIMアプリケーション・オプション」パネルで1を入力して、次のパネルを表示します。

    「インストールするOracle Identity Managerアプリケーションを選択します」パネルが表示されます。

  9. インストールするアプリケーションを選択します。

    • Oracle Identity Managerの場合は1を入力します。

    • 監査およびコンプライアンス・モジュールを使用するOracle Identity Managerの場合は2を入力します。

    終了したら0を入力して次のセクションに進みます。

    「ターゲット・ディレクトリ」パネルが表示されます。

  10. 「ターゲット・ディレクトリ」パネルで、次の手順のいずれかを実行します。

    • Oracle Identity Managerをインストールするディレクトリのパスを入力します。たとえば、/opt/oracle/と入力します。

    • 1を入力して次のパネルに進みます。

    ディレクトリが存在しない場合は、ディレクトリの作成を求められます。yes(はい)を表すyを入力します。

    「データベース・サーバーの選択」パネルが表示されます。


    注意:

    既存のデータベースに対してインストールするには、インストールするOracle Identity Managerのバージョンの動作が既存のデータベースのバージョンで保証されていることを確認します。保証されている構成を確認するには、『Oracle Identity Managerリリース・ノート』を参照してください。

    Oracle Identity Managerを既存のデータベースにインストールすると、警告メッセージが表示されます。このメッセージによって、データベース・スキーマがすでに存在していることが通知され、インストール・プロセスを終了してから、.xldatabasekeyファイルを既存のOracle Identity Managerインストールから新しい<XL_HOME>/xellerate/configディレクトリにコピーするように指示されます。

    このディレクトリが存在しない場合は、新しい<XL_HOME>/xellerate/configディレクトリを作成してください。


  11. 使用するデータベースのタイプを指定します。

    • Oracleを選択するには1を入力します。

    • SQL Serverを選択するには2を入力します。

    • 0を入力して終了します。

    • 1を入力して次のパネルに進みます。

    「データベース情報」パネルが表示されます。

  12. データベースの情報を入力します。

    1. データベースのホスト名またはIPアドレスを入力します。

    2. ポート番号を入力します(またはデフォルトを受け入れます)。

    3. データベース名のSIDを入力します。

    4. Oracle Identity Managerがデータベースに接続するために使用するアカウントのデータベース・ユーザー名を入力します。

    5. Oracle Identity Managerがデータベースに接続するために使用するデータベース・アカウントのパスワードを入力します。

    6. 1を入力して次のパネルに進みます。

    「認証情報」パネルが表示されます。

  13. Oracle Identity Manager Webアプリケーションの認証モードを選択します。

    • Oracle Identity Managerのデフォルト認証の場合は1を入力します。

    • SSO認証の場合は2を入力します。

    • 終了したら0を入力します。

    • SSO認証を選択した場合は、プロンプトが表示されたときに、シングル・サインオン・システムで使用されるヘッダー変数を指定する必要があります。

    • 1を入力して次のパネルに進みます。

    アプリケーション・サーバーの選択パネルが表示されます。

  14. アプリケーション・サーバーのタイプを指定します。

    • BEA WebLogicの場合は3を入力します。

    • 終了したら0を入力します。

    • 1を入力して次のパネルに進みます。

    「クラスタ情報」パネルが表示されます。

  15. アプリケーション・サーバーがクラスタ化されているかどうかを指定し、クラスタ固有の情報を指定し、次の手順を実行します。

    • 「はい」の場合は1を入力します。

    • 「いいえ」の場合は2を入力します。

    • 終了したら0を入力します。

    • 「はい」を選択した場合は、プロンプトでクラスタ名を入力します。

    • 1を入力して次のセクションに進みます。

    「アプリケーション・サーバーの情報」パネルが表示されます。

  16. プロンプトでアプリケーション・サーバーの情報を入力します。

    • アプリケーション・サーバーのパスを入力するか、[Enter]を押してデフォルトを受け入れます。

    • アプリケーション・サーバーのJDKディレクトリのパスを入力するか、[Enter]を押してデフォルトを受け入れます。

    • 1を入力して次のパネルに進みます。

    「アプリケーション・サーバーの情報」パネルが表示されます。

  17. アプリケーション・サーバーのログイン情報を入力します。


    注意:

    入力する情報はクラスタ・インストールか非クラスタ・インストールかによって異なります。

    非クラスタ・インストールのWebLogicサーバー情報を指定するには、次のようにします。

    1. アプリケーション・サーバー・コンピュータのホスト名またはIPアドレスを入力します。


      注意:

      ホスト名では大文字と小文字が区別されます。

    2. WebLogicサーバー名を入力します(デフォルトはmyserver)。

    3. 管理ポートを入力します(デフォルトは7001)。

    4. WebLogicサーバー・ポートを入力します(デフォルトは7001)。

    5. WebLogicドメイン管理者のログイン名を入力します。(これはWebLogic構成ウィザードで構成した管理者アカウントです)。

    6. ドメイン管理者のパスワードを入力し、確認のために再入力します。

    7. 1を入力して次のセクションに進みます。

    クラスタ・インストールのWebLogicサーバー情報を指定するには、次のようにします。

    1. アプリケーション・サーバーのホスト・マシンのホスト名またはIPアドレスを入力します。


      注意:

      ホスト名では大文字と小文字が区別されます。

    2. WebLogicサーバー名を入力します。

    3. 管理ポートを入力します(デフォルトは7001)。

    4. WebLogicサーバー・ポートを入力します(デフォルトは7001)。

    5. WebLogicドメイン管理者のログイン名(WebLogic構成ウィザードで構成した管理者アカウント)を入力します。

    6. 管理者のパスワードを入力し、確認のために再入力します。

    7. 1を入力して次のセクションに進みます。

      2番目の「アプリケーション・サーバーの情報」パネルが表示されます。

  18. ドメインの情報を入力します。

    1. ドメインの場所を入力します。これは、ドメイン・ディレクトリを含むWebLogicディレクトリです(WebLogicの構成またはターゲットの場所と呼ばれることもあります)。

    2. 構成ディレクトリ名を入力します。これは、Oracle Identity Managerをインストールしている特定のドメインを含むディレクトリです(構成またはドメイン名と呼ばれることもあります)。

    3. ドメイン名を入力します。これは、Oracle Identity Managerをインストールしているドメインの名前です。

    4. 1を入力して次のセクションに進みます。

  19. アプリケーション・サーバー・インストールのバックアップを作成するように警告するメッセージが表示されたら、インストールをバックアップし、1を入力して次のセクションに進みます。

  20. 情報のサマリー・ページが表示されたら、表示された情報を確認し、次のいずれかを実行します。

    • 2を入力し、戻って変更します。

    • 1を入力し、インストールを開始します。

    Oracle Identity Managerがインストールされ、「完了」パネルが表示されます。

  21. 3を入力して終了します。

Oracle Identity Managerサーバーのインストールが終了したら、第7章「Oracle Identity ManagerおよびWebLogicのインストール後の構成」の指示に従ってインストール作業を進めます。

Oracle Identity Managerサーバーのインストールの削除

Oracle Identity Managerサーバーのインストールを削除するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Identity Managerサーバーが実行している場合は停止し、すべてのOracle Identity Managerプロセスも停止します。

  2. Oracle Identity Managerサーバーをインストールした<XL_HOME>ディレクトリを削除します。

  3. Oracle Identity ManagerをインストールしたWebLogicドメイン・ディレクトリを削除します。