この章では、管理およびユーザー・コンソール内に表示される様々なフィールドの機能をカスタマイズする方法について説明します。フィールドの機能は次のようにカスタマイズできます。
管理およびユーザー・コンソール・ページに表示されるシステム・フィールドの編集
新規ユーザー定義フィールドの追加
様々なフィールドの値の編集を許可するユーザーの制御
この章の内容は次のとおりです。
FormMetaData.xml
ファイルを使用して、管理およびユーザー・コンソールに含まれるフォームのコントロールとラベルを定義します。また、表示や編集の有効化、必須フィールドとしての指定といったデフォルト・フィールドの動作方法を編集できます。FormMetaData.xml
ファイルのすべてのエントリについて、属性セクションではページに含まれるフィールドを定義し、属性参照セクションでは特定のページまたはページ・グループのフィールドを定義します。このファイルで新規の値プロパティを定義するには、属性を定義し、次にその属性をページで参照します。
次の表に、FormMetaData.xml
ファイルに依存するフォームをリストします。
次の表は、フィールドの動作をカスタマイズできるページのリストを示しています。
ページ | アクセス方法 |
---|---|
ユーザーの詳細 | 「ユーザー」の下の「管理」リンクを使用し、次に問合せを実行して特定のユーザー・アカウントを選択します。 |
ユーザーの作成 | 「ユーザー」の下の「作成」リンクを使用します。 |
ユーザー自己登録 | 「自己登録」の下の「リクエストの作成」リンクを使用します。 |
アカウント・プロファイルの変更 | 「アカウント・オプション」リンクを使用します。次に、「アカウント・プロファイルの変更」をクリックします。 |
ユーザーの編集 | 「ユーザー」の下の「管理」リンクを使用し、次に問合せを実行して特定のユーザー・アカウントを選択します。その後、「ユーザーの詳細」ページの一番下の「編集」ボタンをクリックします。 |
ユーザー作成のリクエスト | 「リクエスト」の下の「トラッキング」リンクを使用し、次に問合せを実行して(自己登録タイプの)特定のリクエストを選択します。「ユーザー情報」ブランチを開いて「ユーザー情報の指定」をクリックします。 |
組織の詳細 | 「組織」の下の「管理」リンクを使用し、次に問合せを実行して特定の組織を選択します。 |
組織の作成 | 「組織」の下の「作成」リンクを使用します。 |
グループの詳細 | 「ユーザー・グループ」の下の「管理」リンクを使用し、次に問合せを実行して特定のユーザー・グループを選択します。 |
ユーザー・グループの作成 | 「ユーザー・グループ」の下の「作成」リンクを使用します。 |
リソースの詳細 | 「リソース管理」の下の「管理」リンクを使用し、次に問合せを実行して特定のリソースを選択します。 |
注意: 前述の表にリストされていないページのラベル名は、xlWebAdmin.properties ファイルまたはロケール固有のプロパティ・ファイルから取得されます。 |
これらの各ページに関しては、特定のシステム・フィールドが事前構成されています。また、これらのフォームに表示されるユーザー定義フィールドも定義できます。どちらのタイプのフィールドの動作も、ここにリストしたページに合せてカスタマイズできます。ただし、フィールドの動作をカスタマイズする手順は、それがシステム定義フィールドかユーザー定義フィールドかによって異なります。
注意: すべてのユーザー定義フィールドは、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』の説明に従って、Design Consoleの「User Defined Field Definition」フォームを使用して最初に定義する必要があります。Design Consoleでユーザー定義フィールドを作成した後、そのフィールドを 属性エントリでは、次の各パラメータの値を指定します。
ユーザー定義フィールドのエントリは、Design Consoleのフィールド定義と一致するようにしてください。 |
管理およびユーザー・コンソールの新規フィールドを定義するには、次の手順を実行します。
Design Consoleを使用してフィールド定義を作成します。FormMetaData.xml
ファイルを編集する目的に関連するフィールド定義情報をメモします。
FormMetaData.xml
ファイルで属性を定義します。
属性を定義するには、Design Consoleを使用してフィールド定義を作成したときに入力したものと同じ情報を使用して属性のエントリを追加します。次の書式で入力する必要があります。
<Attribute name="identifier" label="field_label" displayComponentType="datatype" map="identifier" />
各値の意味は次のとおりです。
identifier
は、ページでこのフィールドを指定するために使用される名前です。
field_label
は、xlWebAdmin.properties
ファイルまたはロケール固有のファイルの関連プロパティ名を指定するためのラベルです。
datatype
は、管理およびユーザー・コンソールに表示されるフィールドのデータ型です。
map
は、Design Consoleを使用してフィールド定義を作成したときに指定したデータベース列名です。ユーザー定義フィールドには、USR_UDF_
という接頭辞が付けられるため、Design ConsoleでSSNと入力した場合、この値はUSR_UDF_SSN
になります。
たとえば、次のようになります。
<Attribute name="social" label="SSN" displayComponentType="TextField" map="USR_UDF_SSN" />
フィールドが表示されるページに対応するFormMetaData.xml
ファイルのセクションで、この属性を参照します。
この項では、様々なページのフィールドを構成する方法について説明します。次の項目が含まれます。
「ユーザーの作成」、「ユーザーの詳細」および「ユーザーの編集」ページで使用可能なフィールドは、FormMetaData.xml
ファイルの<!-- User Management section -- >
内の属性定義で制御します。
これらの各ページに表示するフィールドは、FormMetaData.xml
ファイルの<!--Fields that will be displayed on the Users form section-- >
セクション内の属性参照を使用して制御します。
属性参照ごとに、フィールドの動作を次のように指定します。
表示可能にするかどうかの指定: 関連セクションに属性参照を追加します。
編集可能にするかどうかの指定: editable
パラメータにTRUE
またはFALSE
の値を指定します。
オプションにするかどうかの指定: optional
パラメータにTRUE
またはFALSE
の値を指定します。
注意: これらのページに関連付けられたユーザー定義フィールドに関しては、属性定義または属性参照を追加する必要はありません。 |
「ユーザー自己登録」、「ユーザー作成のリクエスト」および「アカウント・プロファイルの変更」ページのフィールドは、FormMetaData.xml
ファイルの<!-- User Self Registration and User Profile Modification section -- >
内の属性定義で制御します。これらの各ページに表示するフィールドは、次の表に示すFormMetaData.xml
ファイルのセクション内の属性参照を使用して制御します。
セクション | 関連ページ |
---|---|
<Form name="SelfRegistrationUserForm"> |
ユーザー自己登録 |
<Form name="SelfRegistrationApprovalForm"> |
ユーザー作成のリクエスト |
<Form name="ProfileModificationUserForm"> |
アカウント・プロファイルの変更 |
属性参照ごとに、フィールドの動作を次のように指定します。
表示可能にするかどうかの指定: 関連セクションに属性参照を追加します。
編集可能にするかどうかの指定: editable
パラメータにTRUE
またはFALSE
の値を指定します。
オプションにするかどうかの指定: optional
パラメータにTRUE
またはFALSE
の値を指定します。
この例では、「ユーザー作成のリクエスト」ページの「ユーザーID」システム・フィールドの表示と編集を可能にし、必須フィールドに指定する方法を示します。
FormMetaData.xml
ファイルを開きます。
<!-- Definition of the form that will be displayed to the approver(s) for self registration approvals -- >
セクションを検索します。
このセクションに属性参照を追加して、「ユーザー作成のリクエスト」ページでのこのフィールドの動作を指定します。
<AttributeReference editable="true" optional="false"> Users.User ID </AttributeReference>
このエントリにより、「ユーザーID」フィールドは、「ユーザー作成のリクエスト」ページで表示および編集が可能となり、必須フィールドに指定されます。
注意: フィールドに適用されるラベルを編集するには、対応する属性定義のlabelパラメータの値を編集します。 |