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Oracle Identity Manager BMC Remedy User Management Connectorガイド
リリース9.0.4
E05492-01
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1 コネクタについて

Oracle Identity Managerでは、アクセス権の管理、セキュリティおよびITリソースのプロビジョニングが自動化されています。Oracle Identity Managerコネクタは、Oracle Identity Managerとサード・パーティ製アプリケーションの統合に使用されます。このマニュアルでは、Oracle Identity ManagerとBMC Remedy User Managementとの統合に使用されるコネクタをデプロイする手順について説明します。


注意:

Oracle Identity Managerコネクタは、オラクル社がThor Technologies社を企業買収する前はリソース・アダプタと呼ばれていました。

この章では、次の項目について説明します。


注意:

このガイドでは、Oracle Identity Managerサーバーという用語は、Oracle Identity Managerがインストールされているコンピュータを意味します。

このガイドの一部では、BMC Remedy User Managementをターゲット・システムと呼んでいます。


リコンシリエーション・モジュール

リコンシリエーションとは、ターゲット・システム上でのユーザー・アカウントの作成および変更を、Oracle Identity Manager内で複製することです。これは、構成したスケジュール済タスクによって開始される自動化プロセスです。


関連資料:

リコンシリエーションの構成の概念については、『Oracle Identity Manager Connectorフレームワーク・ガイド』のOracle Identity Managerのデプロイ構成に関する項を参照してください。

ターゲット・システムからリコンサイルされるデータのタイプによって、リコンシリエーションは次のタイプに分類できます。

参照フィールド・リコンシリエーション

参照フィールド・リコンシリエーションには、次の参照フィールドのリコンサイルが含まれます。

  • Country

  • Department

  • ManagerName

  • PagerSw

  • PrimaryCenterCode

  • Region

  • Site

  • State

ユーザー・リコンシリエーション

ユーザー・リコンシリエーションには、次のフィールドのリコンサイルが含まれます。

リコンサイル対象のリソース・オブジェクト・フィールド

次のターゲット・システム・フィールドがリコンサイルされます。

  • Status

  • ARLicenseType

  • Department

  • Site

  • Region

  • FullName

  • LastName

  • FirstName

  • LoginName

  • PagerSoftware

  • Manager

  • SupportStaff

  • HourlyRate

  • Vip

  • Type

  • NotificationMethod

  • EmailAddress

  • ManagerName

  • Country

  • State

  • PrimaryCenterCode

リコンサイル対象のXellerateユーザー・フィールド

次のターゲット・システムのフィールドは、信頼できるソースのリコンシリエーションが実装されている場合にのみリコンサイルされます。

  • ユーザーID

  • 組織

  • ユーザー・タイプ

  • 従業員タイプ

プロビジョニング・モジュール

プロビジョニングとは、Oracle Identity Managerを介して、ターゲット・システム上でユーザー・アカウント情報を作成または変更することです。プロビジョニング操作の実行には、Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールを使用します。


関連資料:

プロビジョニングの概念については、『Oracle Identity Manager Connectorフレームワーク・ガイド』のOracle Identity Managerのデプロイ構成に関する項を参照してください。

このターゲット・システムでは、次のフィールドがプロビジョニングされます。

サポートされている機能

次の表に、このコネクタで使用可能な機能を示します。

機能 タイプ 説明
Add User プロビジョニング ユーザーを作成します。
Delete User プロビジョニング ユーザーを削除します。
Update User Last Name プロビジョニング ユーザーの姓を更新します。
Update User Password プロビジョニング ユーザーのパスワードを更新します。
Update User First Name プロビジョニング ユーザーの名を更新します。
Update User Full Name プロビジョニング ユーザーの完全名を更新します。
Update User Email プロビジョニング ユーザーの電子メール・アドレスを更新します。
Update User Support Staff プロビジョニング ユーザーのサポート・スタッフを更新します。
Update User Status プロビジョニング ユーザーのステータスを更新します。
Update User Type プロビジョニング ユーザーのタイプを更新します。
Update User VIP Field プロビジョニング ユーザーのVIPステータスを更新します。
Update User Manager Field プロビジョニング ユーザーのマネージャ・コードを更新します。
Update User Notification Method Field プロビジョニング ユーザーの通知メソッドを更新します。
Update User Manager Name Field プロビジョニング ユーザーのマネージャ名を更新します。
Update User Region プロビジョニング ユーザーのリージョンを更新します。
Update User Site プロビジョニング ユーザーのサイトを更新します。
Update User Department プロビジョニング ユーザーの部門を更新します。
Update User State プロビジョニング ユーザーの都道府県を更新します。
Update User Country プロビジョニング ユーザーの国を更新します。
Update User Hourly Rate プロビジョニング ユーザーの時給を更新します。
Update User CostCentercode プロビジョニング ユーザーのコスト・センター・コードを更新します。
Update User ARLicenseType プロビジョニング ユーザーのARライセンス・タイプを更新します。
Reconcile Lookup Field リコンシリエーション 参照フィールドをリコンサイルします。
Reconcile User Data リコンシリエーション 信頼できるモード: ユーザー・データをBMC Remedy User ManagementからOracle Identity Managerにリコンサイルします。対応するユーザーがOracle Identity Managerに作成されます。ユーザーがOracle Identity Managerにすでに存在する場合、そのユーザーが更新されます。

信頼できないモード: ユーザー・データをBMC Remedy User ManagementからOracle Identity Managerにリコンサイルします。Oracle Identity Managerにはユーザーは作成されません。


多言語サポート

コネクタでは、次の言語がサポートされています。


関連資料:

サポートされる特殊文字の詳細は、『Oracle Identity Managerグローバリゼーション・ガイド』を参照してください。

コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ

このコネクタを構成するファイルとディレクトリは、インストール・メディアの次のディレクトリにあります。

Help Desk/BMC Remedy/BMC Remedy User Management

これらのファイルとディレクトリを次の表に示します。

インストール・メディア・ディレクトリのファイル Description
config/attributemapping_prov.properties
このファイルには、プロビジョニングに必要な属性が含まれます。
config/attributemapping_recon.properties
このファイルには、リコンシリエーションに必要な属性が含まれます。
scripts/Trigger.txt
このファイルには、削除されたユーザーのレコードを移動するためにBMC Remedyデータベースで稼働している、トリガー用のSQLコードが含まれます。
lib/JavaTask/xlBMCRemedy.jar
このファイルには、プロビジョニングに必要なクラス・ファイルが含まれます。
lib/ScheduleTask/xlBMCRemedyRecon.jar
このファイルには、リコンシリエーションに必要なクラス・ファイルが含まれます。
resourcesディレクトリにあるファイル これらの各リソース・バンドル・ファイルには、コネクタで使用される言語固有の情報が含まれます。

注意: リソース・バンドルは、Oracle Identity Managerのユーザー・インタフェースに表示されるローカライズ・バージョンのテキスト文字列を含むファイルです。これらのテキスト文字列には、管理およびユーザー・コンソールに表示されるGUI要素のラベルおよびメッセージが含まれます。

test/config/config.properties
このファイルには、ターゲット・システムに接続し、プロビジョニングを実行するために必要なパラメータが含まれます。
test/config/log.properties
このファイルはログ情報を格納するために使用されます。
test/scripts/BMCRemedy.bat
test/scripts/BMCRemedy.sh
このファイルはテスト・ユーティリティを実行するために使用されます。
xml/BMCConnector_DM.xml
このファイルには、コネクタの次に示すコンポーネントが定義されています。
  • ITリソース・タイプ

  • ITリソース

  • リソース・オブジェクト

  • プロセス・フォーム

  • プロセス定義

  • プロセス・タスク

  • アダプタ・タスク

xml/BMCXellerateUser_DM.xml
このXMLファイルには、Xellerateユーザーの構成が含まれます。このファイルをインポートする必要があるのは、コネクタを、信頼できるソースのリコンシリエーションに使用する場合のみです。

「手順3: コネクタ・ファイルおよび外部コード・ファイルのコピー」で、これらのファイルを必要なディレクトリにコピーする方法を説明します。

コネクタのリリース番号の確認

次の方法のいずれかを使用して、コネクタのリリース番号を確認できます。

デプロイ前

デプロイする前にコネクタのリリース番号を確認するには、次のようにします。

  1. xlBMCRemedy.jarファイルの内容を抽出します。このファイルは、インストール・メディアの次のディレクトリにあります。

    Help Desk/BMC Remedy/BMC Remedy User Management/lib/JavaTask
    
    
  2. テキスト・エディタでmanifest.mfファイルを開きます。manifest.mfファイルは、xlBMCRemedy.jarファイル内にバンドルされているファイルの1つです。

    manifest.mfファイルで、コネクタのリリース番号がVersionプロパティの値として表示されます。


注意:

デプロイ後もxlBMCRemedy.jarファイルのコピーを保持している場合、いつでもこの方法を使用してコネクタのリリース番号を確認できます。コネクタをデプロイした後は、次の項で説明する「デプロイ後」の方法を使用することをお薦めします。

デプロイ後

デプロイ済のコネクタのリリース番号を確認するには、次のようにします。


関連資料:

次の手順の詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。

  1. Oracle Identity Manager Design Consoleを開きます。

  2. フォーム・デザイナでプロセス・フォームを開きます。コネクタのリリース番号は、「Version」フィールドの値です。