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Oracle Identity Manager Database Applications Table Connectorガイド
リリース9.0.4
E05496-01
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2 コネクタのデプロイ

コネクタをデプロイするには次の手順を実行します。

Database Application Tablesの複数のセットに対するコネクタを構成する場合は、次の手順を実行します。

手順1: デプロイ要件の確認

次の表に、コネクタのデプロイ要件を示します。

項目 要件
Oracle Identity Manager Oracle Identity Managerリリース8.5.3以上。
ターゲット・システム ターゲット・システムは次のいずれか。
  • IBM DB2 UDBバージョン9.1

  • Microsoft SQL Server 2000、Microsoft SQL Server 2005

  • Oracle8i Database、Oracle9i Database、Oracle Database 10g

  • Sybase 12.5.2

外部コード
  • xerces.jar(XMLパーサー)
  • db2jcc.jarおよびdb2jcc_license_cu.jar(IBM DB2 UDB)

  • classes12.jar(Oracle Database)

  • jconn2.jar(Sybase)

  • mssqlserver.jarmsbase.jarおよびmsutil.jar(Microsoft SQL Server 2000)

  • sqljdbc.jar(Microsoft SQL Server 2005)

ターゲット・システムのユーザー・アカウント ターゲット・データベース表が作成される場合には、ユーザー・アカウントにCONNECT権限がある必要があります。

既存のターゲット・データベース表が使用される場合には、ユーザー・アカウントに表に対する次の権限がある必要があります。

  • CONNECT

  • INSERT

  • DELETE

  • UPDATE

  • SELECT

「ITリソースの定義」の項の手順を実行する際に、このユーザー・アカウントの資格証明を指定します。

ターゲット・システムのユーザー・アカウントに特定の権限が割り当てられていない場合は、「割り当てられた権限が不十分です」というメッセージが表示されます。


この表に記載されている要件の他に、次の要件に対応していることを確認する必要があります。

手順2: ターゲット・システムの構成

ターゲット・システムでは構成手順を実行する必要はありません。ただし、プロビジョニング、リコンシリエーションまたはプロビジョニングとリコンシリエーションの組合せを有効にする場合は、インストール・メディアにある構成XMLファイルのいずれかを変更し、使用する必要があります。第3章では、この手順を行う方法を説明しています。

手順3: コネクタ・ファイルおよび外部コード・ファイルのコピー

コピーするコネクタのファイルと、コピーする必要があるディレクトリを次の表に示します。


注意:

この表の最初の列に示すディレクトリ・パスは、インストール・メディアの次のディレクトリでのコネクタ・ファイルの場所に対応しています。
Database Servers/Database Application Table

これらのファイルの詳細は、「コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ」の項を参照してください。


インストール・メディア・ディレクトリのファイル コピー先ディレクトリ
lib/dbadapter.jar
OIM_home/xellerate/JavaTasks
OIM_home/xellerate/ScheduleTask
resourcesディレクトリにあるファイル
OIM_home/xellerate/connectorResources
testディレクトリにあるファイルとディレクトリ
OIM_home/xellerate/DBAppTables
xml/Xellerate Configディレクトリにあるファイル
OIM_home/xellerate/XLIntegrations/DBAppTables/xml/Xellerate_Config

注意: このディレクトリ・パスに空白が含まれていないことを確認する必要があります。
xml/DB Schema XMLディレクトリにあるファイル
OIM_home/xellerate/XLIntegrations/DBAppTables/xml/DB_Schema

この表にリストされているコネクタ・ファイルをコピーしたら、次のファイルをOIM_home/xellerate/ThirdPartyディレクトリにコピーします。

必要なディレクトリにJARファイルをコピーしたら、Oracle Identity Managerを再起動してクラスパスをリフレッシュすることをお薦めします。


注意:

Oracle Identity Managerをクラスタ環境にインストールするときは、インストール・ディレクトリの内容をクラスタの各ノードにコピーします。同じく、connectorResourcesディレクトリとJARファイルの内容も、クラスタの各ノードの対応するディレクトリにコピーする必要があります。

手順4: Oracle Identity Managerサーバーの構成

Oracle Identity Managerサーバーの構成には、次の手順があります。


注意:

クラスタ環境では、クラスタの各ノードでこの手順を実行する必要があります。

必要な入力ロケールへの変更

必要な入力ロケール(言語および国の設定)に変更するには、必要なフォントのインストールと必要な入力ロケールの設定を行います。

必要な入力ロケールに変更するため、システム管理者の支援が必要となる場合があります。

サーバー・キャッシュからのコネクタ・リソース・バンドル関連コンテンツの消去

「手順3: コネクタ・ファイルおよび外部コード・ファイルのコピー」の項で説明した手順を実行する一方で、インストール・メディアのresourcesディレクトリにあるファイルを、OIM_home/xellerate/connectorResourcesディレクトリにコピーします。connectorResourcesディレクトリ内に新しいリソース・バンドルを追加するたび、または既存のリソース・バンドルで変更を行うたびに、コネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツをサーバー・キャッシュから消去する必要があります。

サーバー・キャッシュからのコネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツを消去するには、次のようにします。

  1. コマンド・ウィンドウで、OIM_home/xellerate/binディレクトリに移動します。


    注意:

    ステップ1を実行してからステップ2を実行してください。ステップ2で次のようにコマンドを実行すると、例外がスローされます。
    OIM_home/xellerate/bin/batch_file_name
    

  2. 次のいずれかのコマンドを入力します。

    • Microsoft Windowsの場合:

      PurgeCache.bat ConnectorResourceBundle
      
      
    • UNIXの場合:

      PurgeCache.sh ConnectorResourceBundle
      

    注意:

    ステップ2の実行時にスローされる例外は無視できます。

    このコマンドのConnectorResourceBundleは、サーバー・キャッシュから削除できるコンテンツ・カテゴリの1つです。その他のコンテンツ・カテゴリの詳細は、次のファイルを参照してください。

    OIM_home/xellerate/config/xlConfig.xml
    

ロギングの有効化

ロギングを有効化すると、Oracle Identity Managerはプロビジョニングおよびリコンシリエーション操作の過程で発生するイベントについての情報をログ・ファイルに自動的に格納します。ロギングを行うイベントのタイプを指定するには、ログ・レベルを次のいずれかに設定します。

  • ALL

    このレベルでは、すべてのイベントのロギングが有効化されます。

  • DEBUG

    このレベルでは、デバッグに役立つ詳細なイベントに関する情報のロギングが有効化されます。

  • INFO

    このレベルでは、アプリケーションの進行状況を粗密に選択した情報メッセージのロギングが有効化されます。

  • WARN

    このレベルでは、障害を引き起こす可能性のある状況に関する情報のロギングが有効化されます。

  • ERROR

    このレベルでは、アプリケーションを続行できる場合があるエラー・イベントに関する情報のロギングが有効化されます。

  • FATAL

    このレベルでは、アプリケーションの機能停止の原因となる可能性がある、非常に重大なエラー・イベントに関する情報のロギングが有効化されます。

  • OFF

    このレベルでは、すべてのイベントのロギングが無効化されます。

ログ・レベルを設定するファイルは、使用するアプリケーション・サーバーによって異なります。

  • BEA WebLogic

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. OIM_home/xellerate/config/log.propertiesファイルに次の行を追加します。

      log4j.logger.DBAdapterLogger=log_level
      
      
    2. この行で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。

      次に例を示します。

      log4j.logger.DBAdapterLogger=INFO
      
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    WebLogic_home/user_projects/domains/domain_name/server_name/server_name.log
    
    
  • IBM WebSphere

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. OIM_home/xellerate/config/log.propertiesファイルに次の行を追加します。

      log4j.logger.DBAdapterLogger=log_level
      
      
    2. この行で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。

      次に例を示します。

      log4j.logger.DBAdapterLogger=INFO
      
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    WebSphere_home/AppServer/logs/server_name/startServer.log
    
    
  • JBoss Application Server

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. JBoss_home/server/default/conf/log4j.xmlファイルで、次の行を検索します。

      <category name="DBAdapterLogger">
         <priority value="log_level"/>
      </category>
      
      
    2. XMLコードの2行目で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。次に例を示します。

      <category name="DBAdapterLogger">
         <priority value="INFO"/>
      </category>
      
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    JBoss_home/server/default/log/server.log
    
    
  • OC4J

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. OIM_home/xellerate/config/log.propertiesファイルに次の行を追加します。

      log4j.logger.DBAdapterLogger=log_level
      
      
    2. この行で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。

      次に例を示します。

      log4j.logger.DBAdapterLogger=INFO
      
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    OC4J_home/opmn/logs/default_group~home~default_group~1.log
    

手順5: コネクタのXMLファイルのインポート

コネクタのXMLファイルをOracle Identity Managerにインポートするには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールを開きます。

  2. 左のナビゲーション・バーの「デプロイメント管理」リンクをクリックします。

  3. 「デプロイメント管理」の下の「インポート」リンクをクリックします。ファイルを開くダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. DBTable_nonTrusted.xmlファイルを検索して開きます。このファイルはOIM_home/xellerate/XLIntegrations/DBAppTables/xml/Xellerate_Configディレクトリにあります。このXMLファイルの詳細は、「ファイル・プレビュー」ページに表示されます。

  5. 「ファイルの追加」をクリックします。「置換」ページが表示されます。

  6. 「次へ」をクリックします。「確認」ページが表示されます。

  7. 「次へ」をクリックします。ITリソースの「ITリソース・インスタンス・データの提供」ページが表示されます。

  8. ITリソースのパラメータの値を指定します。指定する値の詳細は、「ITリソースの定義」の表を参照してください。

  9. 「次へ」をクリックします。Database ITリソース・タイプの新しいインスタンスの「ITリソース・インスタンス・データの提供」ページが表示されます。

  10. 「スキップ」をクリックして、他のITリソースを定義しないことを指定します。「確認」ページが表示されます。


    関連資料:

    その他のITリソースを定義する場合、手順は『Oracle Identity Manager Toolsリファレンス・ガイド』を参照してください。

  11. 「選択内容の表示」をクリックします。

    XMLファイルの内容が「インポート」ページに表示されます。ノードの横に十字形のアイコンが表示されることがあります。これらのノードは、冗長なOracle Identity Managerエンティティを示しています。コネクタのXMLファイルをインポートする前に、各ノードを右クリックして「削除」を選択し、これらのエンティティを削除する必要があります。

  12. 「インポート」をクリックします。コネクタのファイルがOracle Identity Managerにインポートされます。

コネクタのXMLファイルをインポートしたら、「手順6: リコンシリエーションの構成」の項に進みます。

ITリソースの定義

ITリソース・パラメータには、次の表に示す値を指定してください。

パラメータ 説明
Database User ID ターゲット・データベースのデータベース・ユーザーID

サンプル値: xeluser

Database Password ターゲット・データベースのデータベース・ユーザー・パスワード
Database URL ターゲット・データベースのJDBC URL

Oracle Databaseの書式およびサンプル値:

jdbc:oracle:thin:@host:port:sid
jdbc:oracle:thin@145.125.23.26:1521:cust_db

jdbc:oracle:oci:userid/password@host:port:sid
jdbc:oracle:oci:scott/tiger@145.125.23.26:1521:cust_db

SQL Server 2000の書式およびサンプル値:

jdbc:microsoft:sqlserver://Target_host:1433;DatabaseName=databaseName
jdbc:microsoft:sqlserver://172.21.106.76:1433;DatabaseName=master

SQL Server 2005の書式およびサンプル値:

jdbc:sqlserver://Target_host:1433;database=databaseName
jdbc:sqlserver://172.21.106.76:1433;database=master

IBM DB2 UDBの書式およびサンプル値:

jdbc:db2://Target_host:50000/DatabaseName
jdbc:db2://172.21.106.76:50000/master

注意: URLにはコンピュータ名やホスト名ではなく、IPアドレスを使用してください。例で使用されているポート番号は、デフォルトのポート番号です。これは、アプリケーションを実行するポートによって異なります。

Sybaseの書式およびサンプル値:

jdbc:sybase:Tds:host:port/database
jdbc:sybase:Tds:123.432.154.12:2639/sales
Database Driver JDBCドライバ・クラス

Oracle Databaseの値:

oracle.jdbc.driver.OracleDriver

SQL Server 2000の値:

com.microsoft.jdbc.sqlserver.SQLServerDriver

SQL Server 2005の値:

com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDriver

IBM DB2 UDBの値:

com.ibm.db2.jcc.DB2Driver

Sybaseの値:

com.sybase.jdbc3.jdbc.SybDriver

Application Name ターゲット・アプリケーション名

サンプル値: myapplication

Configuration XML Path 構成XMLファイルのディレクトリ・パスおよび名前

サンプル値:

OIM_home/xellerate/XLIntegrations/DBAppTables/xml/DB_Schema/OraApp2.xml

注意: 指定するパスに空白が含まれていないことを確認してください。

関連項目: コネクタのインストール・メディア・ディレクトリにある様々な構成XMLファイルの詳細は、「コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ」の項を参照してください。それぞれの構成XMLファイルの説明に基づいて、要件に一致するXMLファイルを選択します。

Reconciliation Timestamp 最後の作成/更新リコンシリエーション時間

この値は、リコンシリエーション・アダプタによって更新されます。手動でデータを指定する必要はありません。


これらのITリソース・パラメータの値を指定したら、この手順のステップ9に進んで、コネクタのXMLファイルをインポートします。

手順6: リコンシリエーションの構成

このガイドで前述したように、リコンシリエーションとは、ターゲット・システム上でのユーザー・アカウントの作成および変更を、Oracle Identity Managerで複製することです。この項では、リコンシリエーションの構成に関する次の項目について説明します。

信頼できるソースのリコンシリエーションの構成

コネクタの構成中に、ターゲット・システムを、信頼できるソースまたはターゲット・リソースとして指定できます。ターゲット・システムを信頼できるソースとして指定すると、新規作成されたユーザー・アカウントと変更されたユーザー・アカウントの両方が、Oracle Identity Managerでリコンサイルされます。ターゲット・システムをターゲット・リソースとして指定すると、変更されたユーザー・アカウントのみがOracle Identity Managerでリコンサイルされます。

信頼できるソースのリコンシリエーションの構成には、次の手順が含まれます。


注意:

ターゲット・システムをリコンシリエーションの信頼できるソースとして指定しない場合は、この項を省略してかまいません。

  1. デプロイメント・マネージャを使用して、信頼できるソースのリコンシリエーション用のXMLファイル(DBTable_trusted.xml)をインポートします。この項では、XMLファイルのインポート手順を説明します。


    注意:

    信頼できるソースとして指定できるのは、1つのターゲット・システムのみです。別の信頼できるソースを構成している状態でDBTable_trusted.xml ファイルをインポートした場合、2つのコネクタのリコンシリエーションはいずれも機能しなくなります。

  2. スケジュール済タスクのdbTableReconcile_trustedmode属性に値を指定します。この手順はこのガイドで後述します。

信頼できるソースのリコンシリエーションを構成するには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールを開きます。

  2. 左のナビゲーション・バーの「デプロイメント管理」リンクをクリックします。

  3. 「デプロイメント管理」の下の「インポート」リンクをクリックします。ファイルを開くダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. DBTable_trusted.xmlファイルを検索して開きます。このファイルはOIM_home/xellerate/XLIntegrations/DBAppTables/xml/Xellerate_Configディレクトリにあります。このXMLファイルの詳細は、「ファイル・プレビュー」ページに表示されます。

  5. 「ファイルの追加」をクリックします。「置換」ページが表示されます。

  6. 「次へ」をクリックします。「確認」ページが表示されます。

  7. 「インポート」をクリックします。

  8. 表示されるメッセージで、「インポート」をクリックしてXMLファイルのインポートを確認します。次に、「OK」をクリックします。

リコンシリエーションのスケジュール済タスクの構成

リコンシリエーションのスケジュール済タスクを作成するには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Manager Design Consoleを開きます。

  2. 「Xellerate Administration」フォルダを開きます。

  3. 「Task Scheduler」を選択します。

  4. 「Find」をクリックします。事前定義されたスケジュール済タスクの詳細が表示されます。

  5. 「Max Retries」フィールドに数値を入力します。この数はOracle Identity Managerがタスクを完了するために試行する回数です。この数を超えると、ERRORステータスがタスクに割り当てられます。

  6. 「Disabled」チェック・ボックスと「Stop Execution」チェック・ボックスが選択されていないことを確認します。

  7. 「Start」リージョンで「Start Time」フィールドをダブルクリックします。表示される日付時間エディタで、タスクを実行する日付と時間を選択します。

  8. 「Interval」リージョンで、次のスケジュール・パラメータを設定します。

    • タスクを繰り返し実行するように設定するには、「Daily」「Weekly」「Recurring Intervals」「Monthly」または「Yearly」のオプションを選択します。

      「Recurring Intervals」オプションを選択した場合は、タスクを繰り返して実行する間隔も指定する必要があります。

    • タスクを1回のみ実行するように設定するには、「Once」オプションを選択します。

  9. スケジュール済タスクの属性の値を指定します。指定する値の詳細は、「スケジュール済タスク属性の値の指定」を参照してください。


    関連資料:

    タスク属性の追加および削除の詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。

  10. 「Save」をクリックします。スケジュール済タスクが作成されます。INACTIVEステータスが「Status」フィールドに表示されますが、これは、タスクが現在実行されていないためです。タスクは手順7で設定した日時に実行されます。

スケジュール済タスクを定義したら、「手順7: アダプタのコンパイル」の項に進みます。

スケジュール済タスク属性の値の指定

信頼できるソースと信頼できないソースのどちらのリコンシリエーションを実装するかによって、次のいずれかのユーザー・リコンシリエーションのスケジュール済タスク属性に値を指定する必要があります。

  • dbTableReconcile_trustedmode(信頼できるソースのリコンシリエーションに対するスケジュール済タスク)

  • dbTableReconcile(信頼できないソースのリコンシリエーションに対するスケジュール済タスク)

次の表で、両方のスケジュール済タスクの属性を説明します。


注意:

  • 属性値はインポートしたコネクタのXMLファイルで事前定義されています。変更する属性にのみ値を指定してください。

  • すべての属性に値(デフォルトまたはデフォルト以外)を割り当てる必要があります。属性値を1つでも空白のままにした場合、リコンシリエーションは実行されません。


属性 説明
resource リコンシリエーション・プロセスが実行されるITリソースの名前

サンプル値: Oracle Application2

application リコンサイルする必要のあるターゲット・データベース・アプリケーションの名前

サンプル値: Oracle Application2

objectName コネクタのリソース・オブジェクトの名前

サンプル値: Database Application Resource

isTrusted 信頼できるモードでリコンシリエーションを実行するかどうかを指定します。

信頼できるソースのリコンシリエーションの場合は、この属性の値をYesに設定します。

信頼できないソースのリコンシリエーションの場合は、この属性の値をNoに設定します。

isFilter 部分リコンシリエーションを適用するかどうかを指定します。

値はYesまたはNoです。

record_count リコンシリエーションの試行中にリコンサイルされるレコード数を指定します。

値は任意の整数です。この機能を使用しない場合はnodataと指定します。


スケジュール済タスク属性に値を指定したら、手順のステップ10に進んでスケジュール済タスクを作成します。

手順7: アダプタのコンパイル


注意:

プロビジョニングの構成とは、プロビジョニング用の構成XMLファイルを変更してアダプタをコンパイルすることです。この項では、アダプタのコンパイル手順を説明します。プロビジョニング用の構成XMLファイルの変更の詳細は、第3章を参照してください。

XMLコネクタ・ファイルのインポート時に、次のアダプタがOracle Identity Managerにインポートされます。

これらのアダプタは、プロビジョニング操作で使用する前にコンパイルする必要があります。

「アダプタ・マネージャ」フォームを使用してアダプタをコンパイルするには、次のようにします。

  1. 「アダプタ・マネージャ」フォームを開きます。

  2. 現在のデータベースにインポートしたすべてのアダプタをコンパイルするには、「すべてをコンパイル」を選択します。

    (すべてではないが)複数のアダプタをコンパイルするには、コンパイルするアダプタを選択します。次に、「選択したものをコンパイル」を選択します。


    注意:

    正常にコンパイルされなかったアダプタのみを再コンパイルするには、「以前の失敗分をコンパイル」をクリックします。そのようなアダプタはコンパイルのステータスがOKになっていません。

  3. 「開始」をクリックします。選択したアダプタがOracle Identity Managerによってコンパイルされます。

  4. Oracle Identity Managerがクラスタ環境にインストールされている場合は、OIM_home/xellerate/Adapterディレクトリから、コンパイル済のアダプタをクラスタの他の各ノードの同じディレクトリにコピーします。必要な場合には、その他のノードのアダプタ・ファイルを上書きします。

一度に1つのアダプタをコンパイルする場合は、「アダプタ・ファクトリ」フォームを使用します。


関連資料:

「アダプタ・ファクトリ」フォームおよび「アダプタ・マネージャ」フォームの使用方法の詳細は、『Oracle Identity Manager Toolsリファレンス・ガイド』を参照してください。

アダプタの詳細情報を表示するには、次のようにします。

  1. 「アダプタ・マネージャ」フォームでアダプタをハイライト表示します。

  2. アダプタの行ヘッダーをダブルクリックするか、アダプタを右クリックします。

  3. 表示されるショートカット・メニューで「アダプタの起動」を選択します。アダプタの詳細が表示されます。

Database Applications Tableの複数のセットに対するコネクタの構成


注意:

この手順は、複数のDatabase Application Tablesのコネクタを構成する場合以外は実行しないでください。この手順の各ステップ実行の詳細は、『Oracle Identity Managerデザイン・コンソール・ガイド』を参照してください。

Database Application Tablesの複数のセットに対するコネクタを構成するには、次のようにします。

  1. Database Application Tablesの各セットにITリソースを1つ作成および構成します。

    「IT Resources」フォームは「Resource Management」フォルダにあります。コネクタのXMLファイルをインポートすると、Oracle Application2 ITリソースが作成されます。このITリソースは、同じリソース・タイプの、残りのITリソース作成用のテンプレートとして使用できます。

  2. Database Application Tablesの各セットにリコンシリエーションを構成します。手順は、「手順6: リコンシリエーションの構成」の項を参照してください。各リコンシリエーションのスケジュール済タスクで変更する必要があるのは、resource属性の値のみです。

管理およびユーザー・コンソールを使用してプロビジョニングを実行するときは、ユーザーをプロビジョニングするDatabase Application Tablesのセットに対応するITリソースを指定できます。