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Oracle Identity Manager Oracle E-Business Employee Reconciliation Connectorガイド
リリース9.0.4
E05504-01
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2 コネクタのデプロイ

コネクタをデプロイするには次の手順を実行します。

手順1: デプロイ要件の確認

次の表に、コネクタのデプロイ要件を示します。

項目 要件
Oracle Identity Manager Oracle Identity Managerリリース8.5.3以上。
ターゲット・システム Oracle E-Business Suite 11.5.10、12.0.1。
外部コード JDBCクラス・ライブラリ(classes12.jar)。
ターゲット・システムのユーザー・アカウント 完全な権限を持つAPPSユーザー。

「ITリソースの定義」の項の手順を実行する際に、このユーザー・アカウントの資格証明を指定します。

このユーザー・アカウントに特定の権限が割り当てられていない場合は、Oracle Identity Managerがターゲット・システムとデータを交換しようとすると、次のエラー・メッセージのいずれかがスローされます。

表またはビューが存在しません

権限が不足しています


手順2: ターゲット・システムの構成

このコネクタの場合、ターゲット・システムでは構成手順を実行する必要はありません。

手順3: コネクタ・ファイルおよび外部コード・ファイルのコピー

コピーするコネクタのファイルと、コピーする必要があるディレクトリを次の表に示します。


注意:

この表の最初の列に示すディレクトリ・パスは、インストール・メディアの次のディレクトリでのコネクタ・ファイルの場所に対応しています。
Enterprise Applications/Oracle e-Business/Oracle e-Business Employee Reconciliation

これらのファイルの詳細は、「コネクタを構成するファイルおよびディレクトリ」の項を参照してください。


インストール・メディア・ディレクトリのファイル コピー先ディレクトリ
configディレクトリにあるファイル
OIM_home/xellerate/XLIntegrations/OracleEmpRecon/config
lib/ScheduleTask/xlReconOraHREmp.jar
OIM_home/xellerate/ScheduleTask
resourcesディレクトリにあるファイル
OIM_home/xellerate/connectorResources
xmlディレクトリにあるファイル
OIM_home/xlclient

JDBCクラス・ライブラリ(classes12.jar)をoracle_home/ora92/jdbc/lib/classes12.jarディレクトリからOIM_home/xellerate/ThirdPartyディレクトリにコピーします。ここで、oracle_homeはOracle9i Databaseがインストールされているディレクトリです。たとえば、C:\Oracleです。


注意:

Oracle Identity Managerをクラスタ環境にインストールするときは、インストール・ディレクトリの内容をクラスタの各ノードにコピーします。同じく、connectorResourcesディレクトリとJARファイルの内容も、クラスタの各ノードの対応するディレクトリにコピーする必要があります。

手順4: Oracle Identity Managerサーバーの構成

Oracle Identity Managerサーバーの構成には、次の手順があります。


注意:

クラスタ環境では、クラスタの各ノードでこの手順を実行する必要があります。その後、各ノードを再起動します。

必要な入力ロケールへの変更

必要な入力ロケール(言語および国の設定)に変更するには、必要なフォントのインストールと必要な入力ロケールの設定を行います。

必要な入力ロケールに変更するため、システム管理者の支援が必要となる場合があります。

サーバー・キャッシュからのコネクタ・リソース・バンドル関連コンテンツの消去

「手順3: コネクタ・ファイルおよび外部コード・ファイルのコピー」の項で説明した手順を実行する一方で、インストール・メディアのresourcesディレクトリにあるファイルを、OIM_home/xellerate/connectorResourcesディレクトリにコピーします。connectorResourcesディレクトリ内に新しいリソース・バンドルを追加するたび、または既存のリソース・バンドルで変更を行うたびに、コネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツをサーバー・キャッシュから消去する必要があります。

サーバー・キャッシュからのコネクタ・リソース・バンドルに関連するコンテンツを消去するには、次のようにします。

  1. コマンド・ウィンドウで、OIM_home/xellerate/binディレクトリに移動します。


    注意:

    ステップ1を実行してからステップ2を実行してください。ステップ2で次のようにコマンドを実行すると、例外がスローされます。
    OIM_home\xellerate\bin\batch_file_name
    

  2. 次のいずれかのコマンドを入力します。

    • Microsoft Windowsの場合:

      PurgeCache.bat ConnectorResourceBundle
      
      
    • UNIXの場合:

      PurgeCache.sh ConnectorResourceBundle
      

    注意:

    ステップ2の実行時にスローされる例外は無視できます。

    このコマンドのConnectorResourceBundleは、サーバー・キャッシュから削除できるコンテンツ・カテゴリの1つです。その他のコンテンツ・カテゴリの詳細は、次のファイルを参照してください。

    OIM_home/xellerate/config/xlConfig.xml
    

ロギングの有効化

ロギングを有効化すると、Oracle Identity Managerはプロビジョニングおよびリコンシリエーション操作の過程で発生するイベントについての情報をログ・ファイルに自動的に格納します。ロギングを行うイベントのタイプを指定するには、ログ・レベルを次のいずれかに設定します。

  • ALL

    このレベルでは、すべてのイベントのロギングが有効化されます。

  • DEBUG

    このレベルでは、デバッグに役立つ詳細なイベントに関する情報のロギングが有効化されます。

  • INFO

    このレベルでは、アプリケーションの進行状況を粗密に選択した情報メッセージのロギングが有効化されます。

  • WARN

    このレベルでは、障害を引き起こす可能性のある状況に関する情報のロギングが有効化されます。

  • ERROR

    このレベルでは、アプリケーションを続行できる場合があるエラー・イベントに関する情報のロギングが有効化されます。

  • FATAL

    このレベルでは、アプリケーションの機能停止の原因となる可能性がある、非常に重大なエラー・イベントに関する情報のロギングが有効化されます。

  • OFF

    このレベルでは、すべてのイベントのロギングが無効化されます。

ログ・レベルを設定するファイルは、使用するアプリケーション・サーバーによって異なります。

  • BEA WebLogic

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. OIM_home/xellerate/config/log.propertiesファイルに次の行を追加します。

      log4j.logger.Adapter.OracleEmpRecon=log_level
      
      
    2. この行で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。

      次に例を示します。

      log4j.logger.Adapter.OracleEmpRecon=INFO
      
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    WebLogic_home/user_projects/domains/domain_name/server_name/server_name.log
    
    
  • IBM WebSphere

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. OIM_home/xellerate/config/log.propertiesファイルに次の行を追加します。

      log4j.logger.Adapter.OracleEmpRecon=log_level
      
      
    2. この行で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。

      次に例を示します。

      log4j.logger.Adapter.OracleEmpRecon=INFO
      
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    WebSphere_home/AppServer/logs/server_name/startServer.log
    
    
  • JBoss Application Server

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. JBoss_home/server/default/conf/log4j.xmlファイルで、次の行を検索します。

      <category name="Adapter.OracleEmpRecon">
         <priority value="log_level"/>
      </category>
      
      
    2. XMLコードの2行目で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。次に例を示します。

      <category name="Adapter.OracleEmpRecon">
         <priority value="INFO"/>
      </category>
      
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    JBoss_home/server/default/log/server.log
    
    
  • OC4J

    ロギングを有効にするには、次のようにします。

    1. OIM_home/xellerate/config/log.propertiesファイルに次の行を追加します。

      log4j.logger.Adapter.OracleEmpRecon=log_level
      
      
    2. この行で、log_levelを、設定するログ・レベルに置換します。

      次に例を示します。

      log4j.logger.Adapter.OracleEmpRecon=INFO
      
      

    ロギングを有効化すると、ログ情報が次のファイルに書き込まれます。

    OC4J_home/opmn/logs/default_group~home~default_group~1.log
    

手順5: コネクタのXMLファイルのインポート

コネクタのXMLファイルをインポートするには、次のようにします。

  1. Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールを開きます。

  2. 左のナビゲーション・バーの「デプロイメント管理」リンクをクリックします。

  3. 「デプロイメント管理」の下の「インポート」リンクをクリックします。ファイルを開くダイアログ・ボックスが表示されます。

  4. oracleHRResAdp.xmlファイルを検索して開きます。このファイルはOIM_home/xlclientディレクトリにあります。このXMLファイルの詳細は、「ファイル・プレビュー」ページに表示されます。

  5. 「ファイルの追加」をクリックします。「置換」ページが表示されます。

  6. 「次へ」をクリックします。「確認」ページが表示されます。

  7. 「次へ」をクリックします。Oracle HR ITリソースの「ITリソース・インスタンス・データの提供」ページが表示されます。

  8. Oracle HR ITリソースのパラメータの値を指定します。指定する値の詳細は、「ITリソースの定義」の表を参照してください。

  9. 「次へ」をクリックします。Oracle HR ITリソース・タイプの新しいインスタンスの「ITリソース・インスタンス・データの提供」ページが表示されます。

  10. 「スキップ」をクリックして、他のITリソースを定義しないことを指定します。「確認」ページが表示されます。


    関連資料:

    その他のITリソースを定義する場合、手順は『Oracle Identity Manager Toolsリファレンス・ガイド』を参照してください。

  11. 「選択内容の表示」をクリックします。

    XMLファイルの内容が「インポート」ページに表示されます。ノードの横に十字形のアイコンが表示されることがあります。これらのノードは、冗長なOracle Identity Managerエンティティを示しています。コネクタのXMLファイルをインポートする前に、各ノードを右クリックして「削除」を選択し、これらのエンティティを削除する必要があります。

  12. 「インポート」をクリックします。コネクタのファイルがOracle Identity Managerにインポートされます。

コネクタのXMLファイルをインポートしたら、次の章に進みます。

ITリソースの定義

次のOracle HR ITリソース・パラメータの値を指定してください。

パラメータ 説明
Admin Oracle E-Business Employee Reconciliationデータベースに接続するためのユーザーID。

デフォルト値はAppsです。

AdminCredentials 管理者のパスワード。
Host Oracle E-Business Employee Reconciliationデータベースのホスト名またはIPアドレス。
OracleHREmp.Organization Name Oracle Identity Managerの組織名のデフォルト値。

この値は、Xellerate Userを信頼できるモードで作成するために使用されます。デフォルト値はXellerate Usersです。

Port Oracle E-Business Employee ReconciliationサーバーがリスニングしているTCP/IPポート。

デフォルト値は1521です。

isSecure このパラメータはコネクタの今後のリリースで使用するためのものです。デフォルト値は変更しないでください。
SID Oracle E-Business Employee ReconciliationデータベースのSID。
TrustedTimeStamp このパラメータは信頼できるソースのリコンシリエーションに使用されます。

このパラメータは最初のリコンシリエーションの実行時に開始され、リコンシリエーションの実行終了時のタイムスタンプ値を格納します。

デフォルト値は0です。

このパラメータで使用できるタイムスタンプ値はLONGデータ型です。これには、日付および時間(ミリ秒)の値が格納されます。SQL問合せを使用すると、必要なタイムスタンプ値に相当するLONGデータ型を確認できます。たとえば、2006年1月31日に対応するTimeStampパラメータ値を確認するには、次のSQL問合せを実行します。

SELECT ROUND((TO_DATE('31012006','ddmmyyyy') - TO_DATE('01011970', 'ddmmyyyy')) * 1440 * 60 * 1000) FROM dual;

この問合せの出力をTimeStampパラメータの値として指定すると、次のリコンシリエーションの実行時に、2006年1月31日以降に作成または更新されたすべてのレコードがリコンサイルされます。

NonTrustedTimeStamp このパラメータは信頼できないソースのリコンシリエーションに使用されます。

このパラメータは最初のリコンシリエーションの実行時に開始され、リコンシリエーションの実行終了時のタイムスタンプ値を格納します。

デフォルト値は0です。

このパラメータで使用できるタイムスタンプ値はLONGデータ型です。これには、日付および時間(ミリ秒)の値が格納されます。SQL問合せを使用すると、必要なタイムスタンプ値に相当するLONGデータ型を確認できます。たとえば、2006年1月31日に対応するTimeStampパラメータ値を確認するには、次のSQL問合せを実行します。

SELECT ROUND((TO_DATE('31012006','ddmmyyyy') - TO_DATE('01011970', 'ddmmyyyy')) * 1440 * 60 * 1000) FROM dual;

この問合せの出力をTimeStampパラメータの値として指定すると、次のリコンシリエーションの実行時に、2006年1月31日以降に作成または更新されたすべてのレコードがリコンサイルされます。


ITリソース・パラメータの値を指定したら、この手順のステップ9に進んで、コネクタのXMLファイルをインポートします。


注意:

Oracle E-Business Employee Reconciliationデータベースに接続するには、既存の標準APPSユーザーを使用する必要があります。これは、データベースの更新に必要な権限を持っているのがこのユーザーのみであるためです。