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Oracle Identity Manager PeopleSoft User Management Connectorガイド
リリース9.0.4
E05508-02
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4 テストおよびトラブルシューティング

コネクタをデプロイした後、テストを行いコネクタが正常に機能することを確認する必要があります。この章では、コネクタのテストに関連する次のトピックについて説明します。

リコンシリエーションのテスト

リコンシリエーションのテスト・ケースを実行するには、PeopleSoftリスナーWebアプリケーションがユーザー・アカウントをOracle Identity Managerにリコンサイルできることを確認します。次の各項で、このテストを実行する手順を示します。

PeopleSoftリスナーWebアプリケーションをテストするための前提条件

PeopleSoftリスナーWebアプリケーションをテストするための前提条件は、次のとおりです。

  • Microsoft Windowsのスクリプト・エンジンがインストールされていることを確認します。これは、VBScriptファイルを実行するために必要です。

  • PeopleSoft XMLメッセージ・スキーマがUSR_MGMT_MSG.xmlファイルに記述されていることを確認します。このファイルは、OIM_HOME/xellerate/testディレクトリにあります。

PeopleSoftリスナーWebアプリケーションのテスト

PeopleSoftリスナーWebアプリケーションをテストするには、次のようにします。

  1. OIM_HOME/xellerate/test/cbrecon/psft-xel-test.vbsファイル内で、次のようにします。

    • ps_server_url変数の値を、PeopleSoftリスナーWebアプリケーションのURLを指し示すように変更します。

    • ExecuteATM関数に、必要なPeopleSoft属性およびユーザー・データの値を指定します。

  2. psft-xel-test.vbsを実行します。スクリプトがエラーなしで実行されることを確認します。

スクリプトが実行されると、リコンシリエーション・イベントが作成されます。リコンシリエーション・イベントがOracle Identity Manager内に作成されること、およびVBScriptファイル内に指定したデータがそのイベントに含まれていることを確認します。

試行リコンシリエーションの実行

「制限付きのリコンシリエーション」を参照してください。

プロビジョニングのテスト

テスト・ユーティリティを使用すると、ターゲット・システムへの接続およびターゲット・システムでの基本操作の実行に関する問題の原因を特定できます。

テスト・ユーティリティを使用する前に、config.propertiesファイル内に必要な値を設定する必要があります。このファイルはOIM_HOME/xellerate/XLIntegrations/PSFTBase/configディレクトリにあります。

次の表の情報を使用して、config.propertiesファイルのデフォルト属性を変更します。

名前 説明 サンプル値
serverName PeopleSoft Enterprise ApplicationsサーバーのIPアドレスまたはホスト名。 172.21.109.95
serverPort PeopleSoft Enterprise Applicationsサーバーがリスニングするポート。 9000
admin PeopleSoft Enterprise Applicationsサーバー管理者のユーザーID。 PS
ciName PeopleSoft Enterprise Applicationsのユーザー・データのロードに使用されるコンポーネント・インタフェース。 USER_PROFILE
NumberOfRetries ターゲット・システムへの接続の試行が何回を超えるとInvocationTargetExceptionがスローされるかを示す回数です。 2
DelayBetweenRetries 試行間隔(ミリ秒)。 10000
action 実行する処理。 次に示すいずれかの値を指定できます。

CONNECT

CREATE

UPDATEUSERINFO

UPDATEUSER_EMPID

UPDATEPASSWORD

userId ユーザーのログインID PSFTTEST
userDescription ユーザーの説明 PSFTTEST
primaryEmailAddress 第1電子メール・アドレス。 PSFTTEST@psft.com
primaryEmailType 第1電子メール・アカウントの電子メール・タイプ。 BUS
password ユーザーのパスワード password
languageCode ユーザーの言語コード。 ENG
currencyCode ユーザーの通貨コード。 USD
recName PeopleSoft Enterprise Applicationsでユーザー・プロビジョニング中に従業員IDを検証するために使用されます。 PERSONAL_DATA
empId ユーザーの従業員ID。 A10000
primaryPermissionList ユーザーのプライマリ権限リスト。 HCCPAM1
userIdAlias ユーザーIDの別名。 PSFTTEST1
symbId ユーザー・プロファイルに関連付けられたAccessIdを指定します。

AccessIdは、ユーザーがPeopleSoft Enterprise Applicationsデータベースに対して十分な権限を持っているかどうかを指定するものです。

PS89
attrName 更新する属性の名前。 次に示すいずれかの値を指定できます。

USER_DESCRIPTION

EMAIL_ADDRESS

EMAILTYPE

MULTI_LANGUAGE_CODE

LANGUAGE_CODE

CURRENCY_CODE

attrValue 更新する属性値 指定する値は、attrNameパラメータの値として指定した属性名に対応している必要があります。

config.propertiesファイルに値を指定したら、次のいずれかのファイルを実行します。

UNIXの場合:

OIM_HOME/xellerate/XLIntegrations/tests/scripts/PSFTBase.sh

Microsoft Windowsの場合:

OIM_HOME\xellerate\XLIntegrations\tests\scripts\PSFTBase.bat

トラブルシューティング

次の表に、PeopleSoft User Managementコネクタに関して発生する一般的な問題の一部を示します。

問題の詳細 解決方法
Oracle Identity ManagerでPeopleSoft Enterprise Applicationsサーバーとの接続を確立できない。
  • PeopleSoft Enterprise Applicationsサーバーが稼働していることを確認します。
  • Oracle Identity Managerが稼働していることを確認します。

  • すべてのアダプタがコンパイルされていることを確認します。

  • 「ITリソース」フォームを使用して、Oracle Identity Managerレコードを調べます。IPアドレス、管理者IDおよび管理者パスワードが正しいことを確認します。

Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールで、操作に失敗したという内容のメッセージが表示される。
  • 属性値に空白やカンマなどのデリミタ文字が含まれていないことを確認します。
  • 属性値が許可される長さを超えていないことを確認します。

事前移入アダプタが正常に実行されていても、「ユーザーの作成」アダプタがトリガーされる。 必要に応じて、プロセス・フォームでユーザーID属性に関連付けられたプロパティを設定します。