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Oracle Identity Manager RSA ClearTrust Connectorガイド
リリース9.0.4
E05510-01
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4 テストおよびトラブルシューティング

コネクタをデプロイした後、テストを行いコネクタが正常に機能することを確認する必要があります。この章では、コネクタのテストに関連する次のトピックについて説明します。

コネクタのテストの実行

テスト・ユーティリティを使用すると、ターゲット・システムへの接続およびターゲット・システムでの基本操作の実行に関する問題の原因を特定できます。

テスト・ユーティリティを使用するには、次のようにします。

  1. CLASSPATH環境変数を変更して次のパスを指定します。

    OIM_home/xellerate/JavaTasks/xliClearTrust.jar
    OIM_home/xellerate/XLIntegrations/ClearTrust/tests/lib/xliClearTrustTest.jar
    OIM_home/xellerate/ext/ct_admin_api.jar
    OIM_home/xellerate/ext/ct_runtime_api.jar
    OIM_home/xellerate/ext/log4j-1.2.8.jar
    OIM_home/xellerate/lib/xlLogger.jar
    OIM_home/xellerate/lib/xlUtils.jar
    OIM_home/xellerate/lib/xlVO.jar
    
    
  2. 次の表の情報を使用して、config.propertiesファイルに指定されたデフォルト属性を変更します。このファイルはOIM_home/xellerate/XLIntegrations/ClearTrust/tests/config/config.propertiesディレクトリにあります。

    属性名 説明 デフォルト値
    machinename RSA ClearTrust Entitlementサーバーが稼働しているコンピュータのホスト名またはIPアドレス。 192.168.50.50
    port RSA ClearTrust Entitlementサーバーがリスニングするポート。 5601
    sslmode Entitlementサーバーが使用しているSecure Sockets Layer(SSL)モード(CLEARSSL_ANONまたはSSL_AUTH)。 CLEAR
    timeout RSA ClearTrust Entitlementサーバーへの接続のタイムアウト間隔(ミリ秒単位)。 10000 ms
    admingroup デフォルトのRSA ClearTrust管理グループの名前。 Default Administrative Group
    adminrole デフォルトのRSA ClearTrust管理ロールの名前。 Default Administrative Role
    action Oracle Identity ManagerがRSA ClearTrustに接続する際にテストされる処理。

    処理はconnectcreateusermodifyattributesgetattributesまたはdeleteuserです。

    createuser
    userid ユーザーID。

    このIDがRSA ClearTrustデータベースに存在しないことを確認してください。

    c4
    password ユーザーのパスワード。 welcome1
    firstname ユーザーの名。 Jane
    lastname ユーザーの姓。 Doe
    email ユーザーの電子メール・アドレス。 jane.doe@acmewidgets.com
    startdate ユーザーの入社日。

    すべての日付が次の形式である必要があります。

    YYYY-MM-DD

    2004-02-28
    enddate ユーザーのアカウントの終了日。 2005-02-28
    password expirationdate ユーザーのパスワードの有効期限が切れる日付。 2005-02-28
    islock RSA ClearTrustでユーザーがロックされているかどうかを指定します。

    action属性がconnectに設定されている場合、この属性は適用されません。

    false
    loggerfile ログ・ファイルの名前および場所。 logs/Test_CTConnect.log
    loggerlevel 必要なロギングのレベル。

    レベルは、「ロギングの有効化」で説明するいずれかのログ・レベルです。

    DEBUG

  3. 次のようなコマンドを入力して、CTConnectTest Javaクラス・ファイルを実行します。

    java com.thortech.xl.integration.ct.tests.CTConnectTest config_with_full_path.properties ctadmin ctpassword
    
    

    次に例を示します。

    java com.thortech.xl.integration.ct.tests.CTConnectTest
    OIM_home/xellerate/XLIntegrations/ClearTrust/tests/config/config.properties  admin admin
    
    
  4. 指定された処理(RSA ClearTrustへのユーザーの作成など)が成功したことを確認するには、config.propertiesファイルに指定されたログ・ファイルを確認します。

    次に、ログ・ファイルに表示されるサンプルの出力を示します。

    29 Mar 2004 15:32:19 INFO Constructor: logs/Test_CTConnect.log DEBUG
    29 Mar 2004 15:33:08 INFO Constructor: logs/Test_CTConnect.log DEBUG
    29 Mar 2004 15:33:32 INFO Constructor: logs/Test_CTConnect.log DEBUG
    29 Mar 2004 15:33:32 INFO CT_CONNECTION_SUCCESS
    29 Mar 2004 15:36:46 INFO Constructor: logs/Test_CTConnect.log DEBUG
    29 Mar 2004 15:36:46 INFO CT_CONNECTION_SUCCESS
    29 Mar 2004 15:36:46 INFO CT_USERCREATION_SUCCESS
    29 Mar 2004 15:36:46 INFO CT_CLOSECONNECTION_SUCCESS
    

トラブルシューティング

次の表に、コネクタに関して発生する一般的なエラーの一部を示します。

問題 解決方法
Oracle Identity ManagerがRSA ClearTrustへの接続を確立できない。
  • RSA ClearTrust Entitlementサーバーが稼働していることを確認します。
  • RSA ClearTrust Entitlementサーバーが稼働しているポートを確認します。Portパラメータに同じポート番号が指定されていることを確認します。

  • Oracle Identity Manager管理およびユーザー・コンソールを使用して、管理者のユーザーID、パスワード、グループおよびロールを検証します。

  • Entitlementサーバーが稼働しているSSLモードが、RSA ClearTrust ITリソースのSSLModeパラメータに指定されているSSLモードと同一であることを確認します。

  • 必要なすべてのRSA ClearTrust JARファイルが、OIM_home\Xellerate\extディレクトリに存在することを確認します。

Oracle Identity ManagerでユーザーIDを変更できない。 ユーザーIDはRSA ClearTrustで一意である必要があります。同じ識別名を使用しているユーザーが他にいないことを確認します。
一部のクラスで互換性のないバージョンが検出される。 Oracle Identity ManagerでJDK 1.4.2以降が使用されていることを確認します。
Oracle Identity ManagerがRSA ClearTrustでユーザーをプロビジョニングできない。また、次のエラー・メッセージが表示される。

データ検証が失敗しました。

  • RSA ClearTrustプロビジョニング・プロセスのAutoSave機能が有効化されていることを確認します。
  • CTPrepopServerInfoアダプタがコンパイルされていて、カスタム・プロセス・フォームに割り当てられていることを確認します。

  • コネクタのランタイム変数および戻り変数が適切にマップされていることを確認します。

Oracle Identity Managerが、RSA ClearTrustでプロビジョニングされたユーザーにデフォルト・グループを割り当てられない。また、次のエラー・メッセージが表示される。

CTユーザー・グループ オブジェクトが見つからない 失敗

RSA ClearTrust ITリソースに指定されているデフォルト・グループが、RSA ClearTrustに作成されたグループと一致することを確認します。