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Oracle Identity Manager SAP Employee Reconciliation Connectorガイド
リリース9.0.4
E05512-02
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4 テストおよびトラブルシューティング

コネクタのデプロイ後には、コネクタが正常に機能することを確認するためにテストを行う必要があります。この章では、コネクタのテストに関連する次のトピックについて説明します。

テスト・ケースの実行

テスト・ユーティリティを使用すると、ターゲット・システムへの接続およびターゲット・システムでの基本操作の実行に関する問題の原因を特定できます。

リコンシリエーションのテストにテスト・ユーティリティを使用するには、次のようにします。

  1. global.propertiesファイル内に必要な値を指定します。

    このファイルはOIM_home/xellerate/XLIntegrations/saphrms/test/troubleshootディレクトリにあります。次の表に、テストを実行するための情報を指定するこのファイルのセクションを示します。

    セクション 情報
    SAP HRMS Server Parameters SAP Employee Reconciliationへの接続に必要なパラメータ

    指定する必要のある値の詳細は、「ITリソースの定義」を参照してください。

    Reconciliation Parameters 変更データがリコンサイルされる開始日

    終了日の値は現在の日時となります。


  2. 次のパスをCLASSPATH環境変数に追加します。

    OIM_home/xellerate/ext/log4j-1.2.8.jar
    OIM_home/Xellerate/ScheduleTask/xliSAPHR.jar
    OIM_home/xellerate/lib/xlLogger.jar
    OIM_home/xellerate/lib/xlUtils.jar
    OIM_home/Xellerate/ThirdParty/sapjco.jar
    
  3. 次のようにして、global.propertiesファイルのASCII形式のコピーを作成します。


    注意:

    global.propertiesファイルの内容を変更するたびに、この手順を実行してください。

    1. コマンド・ウィンドウで、次のディレクトリに移動します。

      OIM_home/Xellerate/XLIntegrations/saphrms/test/troubleshoot
      
    2. 次のコマンドを入力します。

      native2ascii global.properties troubleshoot.properties
      

      native2asciiコマンドを実行すると、troubleshoot.propertiesファイルが作成されます。このファイルの内容は、global.propertiesファイルの内容のASCII形式のコピーです。

  4. リコンシリエーションをテストするには、次のコマンドを入力します。

    java -DTproperties=OIM_home/xellerate/XLIntegrations/saphrms/test/troubleshoot/troubleshoot.properties
     -Dlog4j.configuration=file:/OIM_home/xellerate/XLIntegrations/saphrms/test/troubleshoot/log.properties
     troubleShootingUtility R
    

部分リコンシリエーションのテスト

問合せベースのリコンシリエーションをテストするために、CustomizedReconQueryパラメータの値として次のタイプの問合せ条件を指定できます。

  • ユーザー属性を含む単純な問合せ

    CustomizedReconQueryパラメータに割り当てられる値: firstname=John

    名がJohnのユーザーがリコンサイルされます。

  • &および|論理演算子を含む問合せ

    • CustomizedReconQueryパラメータに割り当てられる値: employeeid=E001|firstname=John

      従業員IDがE001のユーザーと、名がJohnのユーザーがリコンサイルされます。

    • CustomizedReconQueryパラメータに割り当てられる値: firstname=John&lastname=Doe

      名がJohnで姓がDoeのユーザーのみがリコンサイルされます。

  • タイムスタンプを含む問合せ

    • CustomizedReconQueryパラメータに割り当てられる値: なし

      TimeStampパラメータの値: Nov 3, 2006 at 10:00:00 GMT+05:30

      タイムスタンプ値と一致するユーザーがリコンサイルされます。

    • CustomizedReconQueryパラメータに割り当てられる値: firstname=John

      TimeStampパラメータの値: Nov 3, 2006 at 10:00:00 GMT+05:30

      名がJohnであり、かつタイムスタンプ値と一致するユーザーがリコンサイルされます。

バッチ・リコンシリエーションのテスト

ユーザー・レコードのバッチ処理やデータ・ページングに基づくリコンシリエーションをテストするには、ユーザー・リコンシリエーション・スケジュール済タスクの次の属性に値を指定します。

  • StartRecordの値を1に設定し、BatchSizeの値を0に設定し、NumberOfBatchesの値をAll Availableに設定すると、すべてのユーザーがリコンサイルされます。

  • StartRecordの値を1に設定し、BatchSizeの値を5に設定し、NumberOfBatchesの値を50に設定すると、レコード1から始まるすべてのユーザーが50のバッチでリコンサイルされます。各バッチには5のレコードが含まれます。

  • StartRecordの値を200に設定し、BatchSizeの値を5に設定し、NumberOfBatchesの値を50に設定すると、レコード200から始まるすべてのユーザーが50のバッチでリコンサイルされます。各バッチには5のレコードが含まれます。

バッチ処理の結果は、次のパスにあるログ出力ファイルに表示されます。

JBOSS_HOME/server/default/log/server.log

このファイルでは、バッチ番号、リコンサイルされたユーザーのユーザーID、およびリコンシリエーションが成功したかどうかを確認できます。

トラブルシューティング

次の各項では、このコネクタに関して発生する一般的な問題の解決方法を示します。

接続エラー

次の表は、一般的な接続エラーの解決方法を示します。

問題の詳細 解決方法
Oracle Identity ManagerはSAP Employee Reconciliationとの接続を確立できません。

表示されるエラー・メッセージ:

接続エラーが発生しました

表示されるエラー・コード:

INVALID_CONNECTION_ERROR

  • SAP Employee Reconciliationが稼働していることを確認します。
  • Oracle Identity Managerが稼働している(つまりデータベースが稼働している)ことを確認します。

  • すべてのアダプタがコンパイルされていることを確認します。

  • (「ITリソース」フォームから)Oracle Identity Managerレコードを調べます。IPアドレス、管理者IDおよび管理者パスワードが正しいことを確認します。

認証エラー。

表示されるエラー・メッセージ:

パスワードが無効か正しくありません

表示されるエラー・コード:

AUTHENTICATION_ERROR

指定したSAPの接続ユーザーIDおよびパスワードが正しいことを確認します。

一般的なSNCエラー

次の表は、SNCエラーの解決方法を示します。

問題の説明 解決方法
SNCを介してSAPに接続しようとしています。

表示されるエラー・メッセージ:

SAP接続JCO例外

表示されるエラー・コード:

この接続に必要なSNC

次のITリソース・パラメータの値が、次の例に示すように正しく指定されていることを確認します。

SAPsnc_mode: 1

SAPsnc_myname: p:CN=win2003, OU=SAP, O=ORA, C=IN

SAPsnc_qop: 3

SAPsnc_partnername: p:CN=I47, OU=SAP, O=ORA, C=IN

SAPsnc_lib: C://usr//sap//sapcrypto.dll