このリリースのコネクタに関連する既知の問題は、次のとおりです。
SAP Enterprise Portalデータベースの構成の詳細は、sapum.properties
ファイルにプレーン・テキストで指定されており、その場所はITリソース定義から取得できます。これは、セキュリティの脅威の原因となります。
このコネクタでは、SAPシステムを経由するかわりに、ターゲット・システムのデータソースと直接通信するUME APIを使用します。これらのデータソースには、SAP Base、Database、LDAPがあります。
Portal Role Lookupsなどの特定の機能には、SAP Enterprise PortalプラグインをSAP Enterprise Portalサーバーにインストールする必要があります。そのため、SAP Enterprise Portalサーバーの可用性に依存します。
コネクタのデプロイ後、実行できる最初のタスクは参照リコンシリエーションです。リコンサイルされる参照フィールドのサイズが100を超える場合、例外がスローされることがあります。この問題を解決するには、次のコマンドをデータベースに対して実行し、LKV表の列のサイズを変更する必要があります。
ALTER TABLE LKV MODIFY (LKV_ENCODED VARCHAR2(300 BYTE));
ALTER TABLE LKV MODIFY (LKV_DECODED VARCHAR2(300 BYTE));
ユーザーがSAP Enterprise Portalで作成されロックされたとします。このユーザーが初めてリコンサイルされる場合、Oracle Identity Managerでのリンクは非同期で発生するため、ユーザーはロックされません。同じユーザーが2回目にリコンサイルされる場合に、ユーザーはロックされます。
参照フィールド・リコンシリエーション時に、「ロール」フィールドは英語でリコンサイルされます。これは、SAP Enterprise Portalでは、ロール名には英語以外の言語を使用できますが、ロールIDは英語以外の言語で指定できないためです。
このコネクタでは、Secure Network Communication(SNC)またはSecure Sockets Layer(SSL)をサポートしません。
アジア言語の中には、マルチバイト・キャラクタ・セットを使用するものがあります。ターゲット・システムのフィールドの文字数制限がバイト単位で指定されている場合、特定のフィールドに入力できるアジア言語の文字数は、同じフィールドに入力可能な英語言語の文字数より少なくなります。次の例でこの制限について説明します。
ターゲット・システムの「User Last Name」フィールドに英語50文字を入力できるとします。使用しているのが日本語で、ターゲット・システムのそのフィールドの文字数制限がバイト単位で指定されている場合、そのフィールドに入力できるのは25文字までです。