Oracle9i Lite リリース・ノート 部品番号: J06002-01 2002年4月 |
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このリリースは、Windows 95/98/NT/2000、Windows CE(Pocket PC)、Palm Computing Platform用のOracle9i Liteリリース5.0.1です。このリリース・ノートでは、次の製品に関する最新の拡張機能、新機能、既知の制限事項、マニュアル上の問題点、さらにトラブルシューティングのヒントを説明します。
このリリース・ノートで説明する項目は、次のとおりです。
CEデバイスから同期を取る方法としては、これが標準になりました。 以前は、Mobile SyncまたはMobileサーバーと同期を取るにはRASまたはHTTP接続が必要でした。
Pocket PC 2002などのWindows CEデバイスの最新版では、クライアント・スタックが完全にサポートされます。
コンパクトフラッシュ上で、Oracle Liteデータベース・ファイルの動作を確認しました。
この機能は、ヨーロッパ言語の内部ソート標準に基づいた正しい結果セットを返します。
この新しいHTTPコンジットはMobileサーバーへのHTTP接続を確立し、PalmデスクトップからMobileサーバーへのデータ・レプリケーションを可能にします。
この新機能により、管理者はWeb-to-Go用Mobileクライアントのモードを同期またはオンライン/オフラインに設定できます。
パッケージ・ウィザードを使用したアプリケーションのパッケージング中に、開発者はそのアプリケーションでサポートされるプラットフォームを指定するようになりました。
この新しいCOMインタフェースにより、Visual Basicまたは任意のCOMアプリケーションの中から同期を起動できます。
このカタログ・ビューを使用して、DBAはMobileサーバー・リポジトリ内のレプリケーション・エラー表に問い合せることができます。
Mobile Sync(クライアント)のエラー・メッセージは『Oracle9i Lite メッセージ・リファレンス』に詳しく説明されています。
このツールは、データベース構造に一貫性があり正しいことをチェックします。
Oracle9i Liteは新たに以下の製品に対応しています。
- Microsoft eMbedded Visual Tools 3.0
- JDK 1.3.1
- Palm OS 4.0
- Oracle9i DB
- Pocket PC 2002 - バイナリはすべてPocket PCと同じです。
この項では、既知の問題点とお薦めする解決策を詳しく説明します。
重要: コンポーネントのインストール先またはインストール方法にかかわらず、インストールの前にアプリケーションをすべて閉じる必要があります。 インストール・プロセスが終了した後は、システムを再起動する必要があります。
Oracle 8.1.7またはOracle9i Application Server 1.0.2.2が、Oracle9i Lite Mobileサーバーをインストールするマシンにすでにインストールされている場合、Mobileサーバー用に既存のOracleホーム・ディレクトリを使用する必要があります。これにより、インストール中のRequired Support Filesのコピーが重複するのを回避できます。
MobileサーバーおよびMobile SQL(MSQL)を含むMobile Development Kitを使用するには、JDK 1.3.1をWindowsにインストールする必要があります。
注意: 本製品のドキュメントにJDK1.1.8やJDK1.2.1についての記載がありますが、本バージョンではこれらのJDKには対応しておりません。
Oracle9i Liteのコンポーネントは、既存の8.0.xのデフォルトのホームにはインストールできません。8.0.xのRequired Support Fileは、Oracle9i Liteとは互換性がありません。 新しいディレクトリを作成するか、既存のOracle8iのディレクトリにインストールしてください。
マシンにOracle 8.1.6がインストールされている場合は、別のOracle_Homeを選択してOracle9i Liteのコンポーネントをインストールしてください。
注意: 現時点でOracle9i LiteはOracle 8.1.6に対して認証されていません。
Oracle9i Application Server(Oracle9iAS)用Mobileサーバー・モジュールにはNet 8.1.7のライブラリが必要です。 これらのライブラリはOracle9i LiteのCD-ROMに含まれており、Mobileサーバーのインストール時に自動的にインストールされます。Oracle9i Application Serverでは、Mobileサーバー・モジュールと他のモジュールを同時に実行するように構成できます。 ただしこれらのモジュールでは、MobileサーバーとしてOracle Netライブラリ(Net 8.1.7)と同じバージョンを使用する必要があります。
Oracle9i Application ServerとMobileサーバーを別のOracle_Homeにインストールした場合でも、この制限事項は回避できません。
Mobileサーバーをインストールするには、Oracleデータベースが事前にインストールされている必要があります。MobileサーバーとOracleデータベースを同じマシンにインストールできるのは、次の条件が満たされた場合のみです。
Windows 32のMobileクライアントのアンインストール・ユーティリティ(uninst.exe)では、Oracle Liteデータベース・ファイル(*.odb)は削除されません。Oracle Liteデータベース・ファイルを手動で削除する必要があります。
Oracle8i Lite リリース4.0.1.2.0および4.0.1.0.0に含まれているSynchronization Server for Handheld devicesの移行はサポートされていません。かわりに、リポジトリ・ウィザードの実行時に移行用のWeb-to-Goを含むスキーマを選択する必要があります。移行後に、パブリケーションを再作成する必要があります。
「システムのプロパティ/環境」パネルでORACLE_HOMEシステム変数がないことを確認してください。
Windows CEデバイスのインストール手順では、すべてCE Services 2.xではなくActiveSync 3.xを使用する必要があります。
Windows 32用またはWindows CE用のMobileクライアントを新しくインストールした後は、モバイル・ユーザーがMobile Sync(mSync.exe)を実行し、ユーザー名、パスワードおよびMobileサーバー名のフィールドに入力し、「適用」をクリックしてからでないと、レプリケーションは正しく機能しません。 Windows CEの場合は、モバイル・ユーザーがこの手順を実行しないと、ActiveSync Providersが機能しません。
デバイスからOracle Mobileクライアントのバイナリをアンインストールするには、最初に(ActiveSyncの「オプション」ダイアログまたはウィンドウで)mSync providerを無効にする必要があります。 その後、Add/Remove Programsツールに移り、Oracle Liteのバイナリを無効にします。 ファイルをすべて完全に削除するには、この手順を実行する必要があります。
JDKが正しくインストールされていないと、Mobileサーバーのインストール中にリポジトリ・ウィザードが起動されません。
手順1: JDK 1.3.1をインストールします。
手順2: DOSプロンプトで次のように入力してJavaのバージョンを確認します。c:¥> java -version
手順3: Mobileサーバーをインストールします。
PC側のActiveSync「アプリケーションの追加と削除」ダイアログに、「既定のセットアップフォルダにプログラムをインストールする」というチェックボックスがありますが、このチェックを外して任意のフォルダにMobile Clientをインストールすることはできません。Oracle Liteの仕様により、Mobile Clientは必ず既定のセットアップフォルダ(\ORACE)にインストールする必要があります。
行単位のバインドはODBC 3.5データベース・ドライバではサポートされていません。
現在、3つ以上の外部結合コールを含む問合せは処理されません。
Windows CEのエミュレータおよびMicrosoft Foundation Class(MFC)には既知の問題点があります。オラクル社カスタマ・サポート・センターに連絡してください。
次の手順を実行します。
- Mobileサーバー・リポジトリからユーザーのパスワードを取り出します。
- このパスワードを大文字に変換します。 たとえば、managerはMANAGERに変更します。
- Mobile Sync(msync.exe)を起動し、同期を実行します。 ユーザー名、パスワードおよびMobileサーバーのURLを指定します。 「適用」を選択してから「同期」を選択します。 これで、暗号化されていないOracle Liteデータベースが作成されます。
- 変換した大文字のパスワード(MANAGERなど)を指定し、ENCRYPTユーティリティを使用してOracle Liteデータベースを暗号化します。
- レプリケーションを続けます。
ODBCサンプルを実行するには、
SQLCOMPATIBILITY=SQL92をpolite.iniファイルに設定する必要があります。
JDK 1.3.1があるため、Mobileサーバー5.0.1.0.0にはOracle9i Application Server(9iAS)1.0.2.2を使用する必要があります。Oracle9iAS 1.0、Oracle9iAS 1.0.2.0およびOracle9iAS 1.0.2.1ではJDK 1.3をサポートしていません。
Web-to-Goアプレットの実行にJavaプラグインを使用する場合は、プラグイン用の正しい設定を含むようにAPPLETタグを含むHTMLページを変換する必要があります。この変換には、Javaプラグインの一部である"JavaTM Plug-in Software 1.3 HTML Converter"を使用できます。
Web-to-GoアプレットでJDBCを使用する場合は、MobileサーバーとMobileサーバー・リポジトリ・データベースを同一マシンにインストールすることをお薦めします。 このようにすれば、Thin JDBCドライバを使用してOracleデータベースに接続できます。 webtogo.oraに次のパラメータを設定する必要があります。
サーバー側のwebtogo.oraファイル
[WEBTOGO] APPLET_USE_THIN_JDBC=YES
クライアント側のwebtogo.oraファイル
[WEBTOGO] APPLET_SUPPORT_ENABLE=YES
今回のリリースに含まれているThin JDBCドライバはOracle9iデータベースには接続できません。 かわりに、OCI8ベースのJDBCドライバを使用する必要があります。 インストール中に、Mobileサーバーはこのドライバを使用するように構成されます。 パッケージ・ウィザードでは、「スナップショット」、「シーケンス」または「DDL」パネルで「インポート」をクリックしたときに、JDBCのURLを手動で入力できます。 OCI8ベースのJDBCドライバを選択するには、データベース接続ウィンドウのURLフィールドに次の値を指定します。
oracle:jdbc:oci8:@webtogo.world
Internet Explorer 5.5を使用するとき、Web-to-Goワークスペースのアプリケーション・スイッチャが正しく機能しないことがあります。 実行中アプリケーションのリストが、アプリケーションを選択する前に消えることがあります。
サーブレット・プログラミングでは、サーブレットにキャラクタ・セット変換ロジックを実装してクライアント側からパラメータ値を取得するのが一般的な方法です。 Mobileサーバーでは、サーバーとクライアントの両方が同じキャラクタ・セットを実行すると想定し、キャラクタ・セットの自動変換を実装しています。 開発者はキャラクタ・セット変換をサーブレットに実装しないようにしてください。
この2つのサンプルが正しく動作するには、webtogo.jarがクラスパスにあることを確認してからブラウザを起動する必要があります。Web-to-Go用Mobileクライアントのセットアップ・プログラムによってクラスパスが自動的に変更されますが、この変更を有効にするにはブラウザを再起動する必要があります。
同期中に、Web-to-Go用Mobileクライアントは、新しいバージョンのMobileクライアント・ソフトウェアがリポジトリで使用可能かどうかを検出します。 使用可能な場合は、新規ファイルがクライアントにダウンロードされ、Web-to-Go用Mobileクライアントが自動的にアップグレードされます。
この機能は、Web-to-Go用Mobileクライアントのバージョン2.1.4.0.0(Oracle9i Liteリリース5.0.0.6.0)以上でサポートされます。 これより前のWeb-to-Go用Mobileクライアントは正常にアップグレードされません。
かわりに、クライアントの移行には次の手順を実行する必要があります。
http://your_mobileserver_here/webtogo/setup
Windows NT、95、98または2000でInternet Explorer 5.5を使用した場合、setup.exeプログラムをダウンロードして保存または実行することが困難な場合があります。setup.exeプログラムをダウンロードして実行するには、次の手順に従ってください。
手順1: ダウンロードするMobileクライアントのセットアップ・プログラムへのリンクをクリックします。
手順2: 「ファイルのダウンロード」ダイアログ・ボックスが表示されます。次のオプションを選択します。「このファイルを上記の場所から開く」手順3: 2番目の「ファイルのダウンロード」ダイアログ・ボックスが表示されます。次のオプションを選択します。
「このファイルを上記の場所から開く」手順4: 3番目の「ファイルのダウンロード」ダイアログ・ボックスが表示されます。次のオプションを選択します。
「このプログラムを上記の場所から実行する」手順5: 「セキュリティの警告」ダイアログ・ボックスが表示され、次の警告が示されます。
「Authenticodeの署名が見つかりません」手順6: 「はい」を選択してMobileクライアントのセットアップ・プログラムを実行します。
setup.exeプログラムをダウンロードして保存するには、次の手順に従ってください。
手順1: ダウンロードするMobileクライアントのセットアップ・プログラムへのリンクをクリックします。
手順2: 「ファイルのダウンロード」ダイアログ・ボックスが表示されます。次のオプションを選択します。「このファイルを上記の場所から開く」手順3: 2番目の「ファイルのダウンロード」ダイアログ・ボックスが表示されます。次のオプションを選択します。
「このファイルをディスクに保存する」手順4: 「名前を付けて保存」ダイアログ・ボックスが表示されます。ファイルを保存する場所を選択します。 「保存」を選択してファイルを保存します。
Web-to-Go用Mobileクライアントのセットアップ・プログラムによってクラスパスが自動的に変更されますが、この変更を有効にするにはブラウザを再起動する必要があります。
マシンのODBC DSNのリスト内に、すでに'webtogo'がある場合、Web-to-Go用Mobileクライアントのインストールは失敗します。この問題は、Mobile Development Kitが同じシステムにインストールされている場合などに発生します。Web-to-Go用Mobileクライアントをインストールする前に、ODBC DSNのエントリを確認し、'webtogo'というDSNエントリを手動で削除します。
Windows 95マシンでJavaが採用されていない場合、Mobileクライアントのセットアップ・プログラムではJavaランタイム環境がインストールされません。
autoexec.batファイルを手動で変更し、マシンを再起動してください。変更の手順は次のとおりです。autoexec.batに次の環境変数を追加します。
- PATH =<Mobile Client directory>\mobile\bin
- CLASSPATH = <Mobile Client directory>\mobile\classes\.jar
コンピュータを再起動してWindows 95を再開します。
Mobileクライアント・アプリケーションではパスワードを変更できません。 管理者はMobileサーバー・コントロール・センター/ユーザーを使用して、パスワードを中央で変更できます。
EPOC用のMobileクライアントおよびMobile Development KitはCCJK諸国用にサポートされていません。
Branch OfficeはCCJK諸国用にサポートされていません。
Windows CE(x86)用のMobileクライアントおよびMobile Development KitはCCJK諸国用にサポートされていません。
このリリースはMLE(複数言語版)リリースです。このリリースでは英語およびヨーロッパ語に加えてCCJK(中国、台湾、日本、韓国)言語がサポートされています。この項では、このリリースでのCCJK固有の情報について説明します。
Oracle LiteデータベースはNLSコンポーネントではありません。このデータベースは、カーネル・サイズを小さくするためにWindows対応のネイティブ・キャラクタ・セットをサポートする各言語ごとに構築されています。つまり、言語ごとにカーネルがあります。このリリースでサポートされているキャラクタ・セットは次のとおりです。
中国語: MS936 コード・ページ(中国語(簡体字)GBK、ZHS)
台湾語: MS950 コード・ページ(中国語(繁体字)Big5、ZHT)
日本語: MS932 コード・ページ(日本語(SHIFT_JIS)、JA)
韓国語: MS949 コード・ページ(韓国語、Ko)
このリスト内の各言語に対応するデータベース・カーネルは、対応するキャラクタ・セットのみをサポートしています。他のマルチバイト・キャラクタ・セットはサポートされていません。
Mobileサーバー・コンポーネント(Mobile SDK、mSyncを含む)はNLSコンポーネントです。これらのコンポーネントはJavaテクノロジに基づいて構築されており、Javaテクノロジによってサポートされるすべてのキャラクタ・セットをサポートしています。ただし、いくつかの制限事項があります。「CCJKについての制限事項」を参照してください。
適切な言語を処理するには、NLS関連のパラメータをPOLITE.INIで記述されているとおりに設定する必要があります。NLS関連のパラメータはPOLITE.INIで設定されています。これらのパラメータはインストール中にデフォルトで設定されます。
Oracle LiteデータベースではNLS_LOCALEパラメータが参照されます。このパラメータはカレンダおよび通貨単位の処理動作に影響するため、各言語に固有の値に設定する必要があります。NLS_LOCALEパラメータの実際の値は次のとおりです。
ZHS(中国)の場合: CHINESE-SIMPLIFIED
ZHT(台湾)の場合: CHINESE-TRADITIONAL
Ja(日本)の場合: JAPANESE
KO(韓国)の場合: KOREAN
DBCharEncodingパラメータは、Oracle LiteデータベースおよびOracle Lite JDBCドライバのコード変換の動作に影響します。このパラメータは、言語に関係なく次のように設定する必要があります。
DBCharEncoding = Native
NLS_DATE_FORMATパラメータは、日付の入力書式および出力書式に影響します。このパラメータは必須ではありません。日付書式の表記法については、『Oracle9i Lite Windows 32 開発者ガイド』を参照してください。
このリリースにはPalm Computing Platformで動作するMobile SQLおよびMobile Syncという2つのGUIコンポーネントがあります。これらのコンポーネントのGUI部分はオーバーレイ・テクノロジに基づいて翻訳でき、Palm, Incから提供されます。このリリースにおける日本市場向けのリソース.prcファイルは、次のとおりです。
msync_jpJP.prc
msync_static_jpJP.prc
msql_jpJP.prc
msql_static_jpJP.prcこれらのファイルに含まれているのは対応する実行可能ファイル(.prc)のリソース部分のみであるため、リソース・ファイルのみがインストールされた場合、これらのファイルは動作しません。
Mobileサーバーの配布環境では、デフォルトでMobile Syncおよびそのリソース・ファイルが同時に配布されます。Mobile Development Kitの開発環境では、ユーザーは実行可能ファイルとリソース・ファイルの両方を手動でインストールする必要があります。
オーバーレイ・テクノロジの詳細は、http://www.palmos.comで配布されている『Palm OS Programmer's Companion』を参照してください。
「パッケージ・ウィザード」画面のGUI部分やメッセージ文字列は、パッケージ・ウィザード自体によってクリップされる場合があります。この問題は「パッケージ・ウィザード」ウィンドウのサイズを変更することで解決できます。
Mobileサーバーには、コード変換機能が内部的に用意されています。サーブレット・プログラミングでは、サーブレットにコード変換ロジックを実装してクライアント側からパラメータ値を取得するのが一般的な方法です。このリリースでは、Mobileサーバーにより自動的にコード変換が行われます。ユーザーがコード変換をサーブレットに実装する必要はありません。コード変換コードが実装されると、取得されたパラメータ値が否認されます。
Mobile Sync名およびWeb-to-Goユーザー名にはマルチバイト・キャラクタを使用できません。
Mobile SyncがUTF8以外のマルチバイト・キャラクタ・セットを含むOracle Serverデータベースと同期を取るとき、文字の整合性に関する問題が発生します。Mobile SyncはOracle 8.1.7 OCI JDBCドライバを使用してサーバー・データベースからデータを取得します。Oracle 8.1.7 OCI JDBCドライバでは、Oracle ServerのNLS機能によりキャラクタ・セットがデータベース・キャラクタ・セットからUTF8へ変換されます。コード変換時には、文字マッピングの違いにより否認されるマルチバイト・キャラクタがあります。これはMobile Syncのバグではありません。
詳細は、Oracle Technology Network Japan(OTN Japan)(http://otn.oracle.co.jp)の「テクノロジー」カテゴリの「Java」のSQLJおよびJDBCについての項にある技術資料『JDBC 8.1.7上でのNLS環境におけるキャラクタの整合性の問題について』を参照してください。
Oracle8i ServerとPalm用Oracle Liteデータベースでは予約語の処理方法が異なるため、Palm用Oracle Liteデータベースではオブジェクト名に使用できない文字があります。たとえば、「Orders」というサンプル・アプリケーション(サンプル11のデータベース・スキーマ)では、KEYという語がORD_DETAIL表の列名として使用されています。KEYはPalm用Oracle Liteデータベースで予約語として認識されますが、KEY列を含むSQLでは構文エラーが起こります。したがって、KEY列はPalm Computing Platformではアクセスできません。
odbc.txtのDataDirectoryパラメータにマルチバイトの名前を設定するときは、ディレクトリ名に「\」または「/」を追加します。次に例を示します。
DataDirectory=\<multi-byte name>\ DataDirectory=/<multi-byte name>/
レプリケートされたすべての実表では、MGPでのデッド・ロック状態を回避するために、外部キー制約に対する索引が必要です。
ODBC関数SQLGetData()は、列がNULLを返したときは0ではなく-1を返します。 APIに対するこの変更は5.0.0.6.0でのパッチで導入されたもので、この新しいリターン・コードにより問題が発生することがあります。 新しいリターン・コード-1を捕捉するように、アプリケーションを変更してください。
Pocket PC 2002デバイス上でmSQLを実行し、データベースに接続した場合、接続後のタイトルバーに「OK」ボタンが表示されないため、mSQLを終了することができません。一旦mSQL以外のアプリケーションに切り替え、再度mSQLに切り替えることで、OKボタンが表示されます。
Mobile ClientのmSQLを使い、「select 〜 order by …」文を発行すると、結果が降順にソートされて表示されます。また、「select 〜 order by … desc」文を発行すると、結果が昇順にソートされて表示されます。これはmSQLの問題であり、Oracle Liteデータベースエンジンの問題ではありません。
WebアプリケーションのLEAPFROGシーケンスはなくなりました。 ただし、モバイルWebアプリケーションでLEAPFROGシーケンスを使用している場合、アプリケーション・デプロイメント・ディスクリプタ(JAR)・ファイルを変更する必要はありません。
このリリースではSatellite Formsはサポートされていません。 Satellite Forms 3.0に対応しているOracle8i Lite 4.0.1.0.0を使用することはできます。
Oracle9i Liteは、オフライン・アプリケーションを開発および管理し、広範囲のモバイル・デバイスに配布するための統合フレームワークです。Oracle9i Lite 5.0.1のコンポーネントは次の2つのみです。
コンポーネントが2つのみであるため、ユーザーはOracle9i Lite 5.0.1を簡単にインストールできます。管理者はMobileサーバーを本番環境にインストールし、すでにおそらくISVにより開発およびパッケージされたアプリケーションを実行します。開発者はMobile Development Kitをインストールします。開発者はWeb-to-Go SDKを使用して、オフライン・アプリケーションをOracle Liteデータベース上に構築します。オフライン・アプリケーションは、ネイティブまたはスタンドアロン・アプリケーション、あるいはWebアプリケーションとして構築されます。
Oracle Liteデータベース自体はそのままで、Oracle9i Liteのコア・コンポーネントになりました。
Oracle LiteデータベースはMobile Development Kit(SDK)の一部です。Mobile SDKをWindowsシステムにインストールすると、Oracle LiteデータベースおよびODBC、JDBCまたはMobile Syncなどの関連するコンポーネントやツール、すべてのプラットフォームに対応したAPIおよびWeb-to-Go SDKが提供されます。包括的なディレクトリ構造により、開発者はターゲット・デバイスやエミュレータに配布する必要のあるファイルを容易に見つけることができます。さらに、Mobileサーバーにより、Oracle Liteデータベースのランタイム・コンポーネントおよびMobile Syncをあらゆる種類のデバイスにインストールできます。必要な作業は、ブラウザを使用して単純なセットアップ・プログラムをダウンロードし、このプログラムを実行するだけです。このため、エンド・ユーザーはMobileアプリケーションを簡単にインストールできます。
Mobileサーバーでは、Mobileクライアントのインストール、Mobileアプリケーションの管理および広範囲の様々なデバイス・プラットフォームへの配布などを1箇所で実行できます。 Mobileサーバーでは、データおよびアプリケーション・ファイルを、適切なMobileクライアントとともにセットアップされた広範囲のモバイル・デバイスへ配布できます。
Mobileサーバーに統合されました。
Mobileサーバーに統合されました。
Mobileサーバーに統合されました。
管理者は、コントロール・センターと呼ばれるWebベースのアプリケーションを使用してMobileサーバーを管理します。 このツールにより、ユーザーの作成、削除または変更、アプリケーションへのアクセス権限の割当て、スナップショット・テンプレートの変数の設定、リモート・サイトの検査などが実行できます。
Mobile Server Extension APIでは、Mobileサーバーの機能をプログラムによって拡張することを目的としています。実装されている最初の機能では、LDAPなどのディレクトリ・サーバーでモバイル・ユーザーの外部認証が可能です。このAPIには、近い将来さらに機能が追加される予定です。
エンド・ユーザーは、MobileクライアントをMobileサーバーからデバイスにダウンロードできます。ユーザーはまず、小さなブートストラップ(セットアップ)・プログラムをデバイスにダウンロードする必要があります。このセットアップ・プログラムの実行時に、特定のデバイス・プラットフォームのMobileクライアントに必要なすべてのファイルが、デバイスへ自動的にダウンロードおよびインストールされます。
クライアント側のすべてのランタイム・コンポーネント(Oracle Liteデータベース、Mobile SyncおよびWeb-to-Goクライアント)は、Mobileサーバー・リポジトリ(以前のWeb-to-Goリポジトリ)に格納されている必要があります。これは、リレーショナル表に実装された仮想ファイル・システムです。DOSまたはUNIXファイル・システムに似ています。このファイル・システムには、シェル・ユーティリティ(wsh.exe)を使用してアクセスできます。Mobileサーバーは、すべてのファイルをリポジトリから取得しますが、実際にはsetup.exeプログラム自体はリポジトリに格納されています。 すべてのランタイム・コンポーネントが、/setupディレクトリの下にあるリポジトリに格納されています。
ディレクトリの内容
/setup/palm Consolidator Client + Oracle Lite Runtime for Palm Computing
/setup/webtogo Files for Web-to-go Client
/setup/win32 Consolidator Client + Oracle Lite Runtime for Windows 32
/setup/wince Consolidator Client + Oracle Lite Runtime for Windows CE
認識しません。そのかわり、ダウンロードするファイルのリストを含むスクリプト(setup.ini)がダウンロードされます。様々なプラットフォーム(Palm Computing、Windows CE/32)やチップ・セットに対し、それぞれスクリプトがあります。スクリプトも、/setupディレクトリの下にあるリポジトリに格納されています。たとえば、次のような場所にあります。
/setup/webtogo.ini
/setup/bos.ini
/setup/wince.ini
ユーザーが特定のMobileクライアント(Web-to-Go用Mobileクライアントなど)をインストールしたときに、セットアップ・プログラムは次のURLを使用してsetup.exeプログラムをダウンロードします。
Http://mobileserver/setup/setup.exe?ini=webtogo.ini
Palmのsetup.exeプログラムをダウンロードするURLは、次のようになります。
Http://mobileserver/setup/setup.exe?ini=palm.ini
これにより、Mobileサーバーのホスト名および文字列webtogo.iniが、setup.exeファイルに追加されます。プログラムを実行すると、コードはファイルの最後を参照するだけで、使用するMobileサーバーおよびダウンロードするファイルを算定します。
Mobileクライアントのランタイム・コンポーネントは、デバイス固有に実装されたOracle Liteデータベース、Mobile SyncおよびWeb-to-Goクライアントから構成されています。これらのOracle Liteデータベース、Mobile SyncおよびWeb-to-Goクライアントは、Mobileサーバーのインストール中にMobileサーバー・リポジトリへコピーされます。
セットアップ・プログラムをダウンロードして実行するために使用可能なブラウザがないため、インストールにはPalmの場合はPalmインストール・ツールおよびPalm用Hotsyncインストール・ユーティリティがWindowsシステムに必要です。
Windowsシステムでは、ブラウザを使用してセットアップ・プログラムをWindowsシステムにダウンロードします。このプログラムがダウンロードされると、Windowsシステム上で実行できるようになります。セットアップ・プログラムにより、必要なすべてのファイルがWindowsシステムにダウンロードされ、適切なディレクトリにインストールされます。 デバイス用のPalm Computingはこのような方法でインストールされるため、ユーザーが次にHotsyncをデバイスで実行したときに、ファイルがデバイスへ転送されます。
ActiveSync 3.xを使用すると、インストール済みのMobile Development KitからWindows CE用のMobileクライアントをインストールできます。 必要な手順は、『Oracle9i Lite Windows CE 開発者ガイド』を参照してください。
MobileサーバーおよびMobile Sync(Oracle9i Liteにおけるレプリケーション・コンポーネントはこれら2つのみです)により、アプリケーションがデバイスにダウンロードされます。オフライン・アプリケーション用のアプリケーション・ファイルは、Mobileサーバー・リポジトリ内に格納されている必要があります。
すべてのアプリケーションに、アプリケーション・ルート・ディレクトリ(APPROOT)があります。アプリケーションに含まれるすべてのファイルが、このディレクトリの下に格納されている必要があります。アプリケーションの実装方法は、プラットフォームによって異なります。Palm ComputingおよびWindows 32のバージョンの例を示します。どちらのバージョンも、同じAPPROOTに格納できますが、格納されるサブディレクトリは異なります。次のようになります。
APPROOT/win32
APPROOT/palmアプリケーションのWeb-to-Goバージョンは、/APPROOTの下に格納されます。
パッケージ・ウィザード(パブリッシュ・ウィザードとも呼ばれます)を使用してアプリケーションをパッケージする必要があります。この処理には、アプリケーションの設定、アプリケーションの一部であるファイルおよびMobileアプリケーションに必要なスナップショット(パブリケーション・アイテム)のリスト表示が含まれます。パッケージしたアプリケーションは、jarファイルに保存できます。これらの作業は、通常アプリケーションの開発者によって行われます。アプリケーションをパッケージすると、管理者はコントロール・センターを使用してアプリケーションをリポジトリにパブリッシュできます。
パブリケーションおよびパブリケーション・アイテムは、アプリケーションをリポジトリにパブリッシュしたときに自動的に作成されます。パブリケーションは、アプリケーションによりサポートされている各プラットフォームに対して作成されます。パブリケーション・アイテムは自動的に作成され、パブリケーションに追加されます。パブリケーションおよびパブリケーション・アイテムに関する情報は、jarファイルに格納されたアプリケーションの定義の一部で、パッケージ・ウィザードを使用してアプリケーションをパッケージするときに開発者によって指定される必要があります。
SQL*PlusではOCAと、Oracle独自のインタフェースとODBC間のOracleインタフェース・レイヤーが使用されます。新しいOracle Universal Installer(OUI)では、SQL*Plus 8.1.xが必要ですが、SQL*Plus 8.1.xでは現在OCAはサポートされていません。
Mobile Development KitにバンドルされたMobile SQLと呼ばれる新しいツールにより、開発者はOracle Liteデータベースに対してSQL文を実行できます。
はい。TCP/IP、PPP(ダイヤルアップ)、CDPDまたは802.11B(WLAN)などのIPベースのネットワークが、構成を変更せずに使用できます。ARDIS、Mobitex、DataTAC、GPRS、GSMなどのIPベース以外のネットワークまたはパケット切替えのネットワークは、このリリースではサポートされていません。
はい。Oracle9i LiteのHotsyncパイプが、Palmクレードルが連結されたWindowsシステムにインストールされている必要があります。
Oracle9i Lite 5.0.1での新規名称 |
Oracle8i Lite 4.0.1での旧名称 |
Mobileサーバー | Web-to-Goサーバー Web-to-Go Webサーバー Consolidatorサーバー 同期サーバー Web-to-Go Webリスナー |
Mobileサーバー・モジュール(iAS用) Mobileサーバー・モジュール(Apache用) Mobileサーバー・ロード・バランシング・モジュール(iAS用) Mobileサーバー・ロード・バランシング・モジュール(Apache用) |
Web-to-Go Apacheモジュール Web-to-Go Apacheモジュール なし なし |
Mobileサーバー・コントロール・センター | Web-to-Goコントロール・センター
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Mobileサーバー・リポジトリ・ユーティリティ | シェル・ユーティリティ
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パッケージ・ウィザード | パブリッシュ・ウィザード
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デプロイメント Mobileクライアント(Web-to-Go用) Mobileクライアント(Win32用) Mobileクライアント(Palm用) Mobileクライアント(WinCE用) |
なし なし なし なし |
Web-to-Go | Web-to-Go
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Mobileサーバー | Consolidator
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Mobile Server Admin API | Mobile Server Admin API
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Mobile Sync API
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OCAPI |
Mobile Server Admin API | WTG admin API
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Mobile workspace API | WTG workspace API
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Mobile Server Extension API | WTG ExternalAuthenticator API
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Mobile SQL | Oracle Lite Mobile SQL
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