BESおよび統合点について

次の簡略化したQueued Shipping例を使用して統合点を示します。この例では、タイプOrder[received]のメッセージすべてがOrdersシステムからShippingシステムに渡されます。

図1: 単純な統合点のダイアグラム

3つのスイムレーン(Orders、ShippingおよびHub)を含むアクティビティ図。 Ordersスイムレーンには、INITIAL擬似状態、Take Orderアクティビティ、Order [received]オブジェクト・フロー状態およびこれらの間を遷移するOR擬似状態が含まれます。 Take OrderとOrder間の遷移には、チャネル・アイコンと[order taken]ガード条件が表示されます。 Shippingスイムレーンには、Allocate StockアクティビティとFINAL擬似状態が含まれます。 Ordersスイムレーンには、OR擬似状態からAllocate Stockアクティビティへのチャネルおよび[order received]ガード条件を伴う遷移と、Allocate StockアクティビティとFINAL擬似状態からの遷移があります。 HubスイムレーンはHubとして定義され、空白です。

この例では、Hubで実行されるOracle WorkflowのBusiness Event Systemが、Take OrderアプリケーションとAllocate Stockアプリケーションの間の通信を実装します。メッセージ伝播は、Take OrderアプリケーションとBESの間、およびBESとAllocate Stockアプリケーションの間に設定されます。これらのインスタンスは、適切なイベントがローカルで起動した際に、Hubに送信されるよう設定され、イベントの受信によりメッセージが適切なターゲットに配布されるようになります。BESがHubでどのように動作するかの詳細は、「BESおよびハブについて」を参照してください。

図1の例の方法を実装するには、ハブ上のBESに次の要素の定義を含める必要があります。

BESではチャネルは、伝播のある、メッセージ送信のためのキューとして実装されます。図2を参照してください。

図2: 異なるシステムにあるチャネル間の関係の概要図

入力チャネル経由でソース・システムからハブ内のビジネス・イベント・システムへ伝播し、出力チャネル経由でBESからターゲット・システムへ伝播する通信フロー

BESおよび複数インスタンスの統合点

複数インスタンスの統合点は、ソース・システムまたはターゲット・システム、あるいはその両方の複数インスタンスが存在する場所に発生します。ソース・システムの複数インスタンスの追加は、複数のシステムの1つが、特定のタイプのイベントを呼び出し、指定されたターゲットにそのイベントを送信する可能性があることを意味します。

ターゲット・システムの複数インスタンスを追加すると、メッセージ・ルーティングにパラメータが追加されます。このパラメータは、メッセージを受信するインスタンスを判断します。図1に示した単純な統合点の例を使用し、Shippingシステムの複数インスタンスがあると想定します。ShippingシステムへのOrder[received]メッセージのルーティングには、2つの選択肢があります。


関連項目

Business Event SystemおよびE-Business統合
Business Event System定義について
BESおよび判断について
BESおよびハブについて
カスタム・インスタンス・ルーティング・ロジックの使用

 

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