マスター/ディテール・フォームのディテール・フォームには独自のパネルが必要であるため、レイアウト・マネージャも独自に設定する必要があります。JDeveloperでは、フォームの様々なコンテナ間で異なるレイアウト・マネージャを設定することが可能ですが、実作業ではおそらく1つのレイアウト・マネージャで作業する必要があります。サイズ変更動作がレイアウト・マネージャによって異なる場合があり、そのために、ユーザーがウィンドウのサイズを変更したときにUIが正常に表示されない可能性があります。
ディテール・フォームの設定を開始するには、コンポーネント・パレットから標準のSwing JPanelコンテナを挿入します。JDeveloperのビジュアル・エディタでフォームを開くと、コンポーネント・パレットも開きます。このパレットは、「表示」 「コンポーネント・パレット」の順に選択して開くこともできます。
新規JPanelでも引き続きFormLayoutマネージャを使用します。コンテナのグリッドを設定するときに、どのようなコントロールを表示させるかとそれらの相互関係について予測しておく必要があります。たとえば、ディテール・フォームには通常、表コントロールが使用されます。表を使用すると、ユーザーが同じコレクション内の各データ・オブジェクトを一度に表示し比較できるためです。さらに、ユーザーが各データ・オブジェクトの行をスクロールできるよう、表と同じデータ・コレクションにバインドされたナビゲーション・バーも表示する必要があります。このため、ディテール・パネルのFormLayoutグリッドには、最低限、1つの列と2つの行を含めることになります。
ADF Swingアプリケーションでは、フォームは、公開されたコレクション間を連係するためにADFパネル・バインディング・オブジェクトに依存します。マルチフォーム・アプリケーションを作成してマスター・フォームとディテール・フォームを別々のウィンドウに表示することも可能ですが、マスター・コレクションとディテール・コレクションの両方のデータ・オブジェクトを単一のウィンドウで表示させるようにすると、フォームで単一のパネル・バインディング・インスタンスが共有されます。一方、ADF Swingでマルチフォーム・アプリケーションを作成するプロセスでは、両方のウィンドウ間のパネル・バインディング・インスタンスを管理するための追加コードが必要です。
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