Webサービス・ログの作成と分析

JDeveloperのHttpアナライザを使用すると、Webサービス・プロキシの実行中のログを生成できます。また、ダウンロードおよびJDeveloperでの登録が済んでいるWS-I準拠のアナライザを使用して、WebサービスがWS-I規格に準拠しているかどうかを確認することもできます。アナライザはWebサービスのプロキシに対して実行するため、サービスの検出、説明およびメッセージがレポート対象となります。

注意: ファイアウォール内で作業する場合は、Webサービスの実行に使用しているマシンのIPアドレスが、JDeveloperのプロキシ・サーバー例外に含まれないようにする必要があります。

Webサービスを作成および分析するには、次のようにします。

  1. 分析の対象となるWebサービスのプロキシを作成します。
  2. Httpアナライザを起動します。「表示」次の選択「Httpアナライザ」を選択し、モニターで「開始」ボタン(「Httpアナライザの起動」ボタン)をクリックします。
  3. 次のいずれかの方法でプロキシを実行します。
  4. Webサービスから予期した応答が得られた後、「停止」ボタン(「停止」ボタン)をクリックしてHttpアナライザを停止します。
  5. WS-Iアナライザ・ボタン(WS-Iアナライザ)をクリックしてWS-Iアナライザ・ウィザードを起動し、ウィザードの指示に従います。メッセージ・ログに進行状況が記録され、Httpアナライザに結果が表示されます。

問題が発生した場合

Webサービスの分析を実行すると、問題の発生する原因が多数見つかります。その中にはJDeveloperドキュメントで説明されていないものもありますが、次の2つの問題が発生する可能性があります。

JDeveloperで生成されたJ2EE 1.3(Oracle)Webサービスに対するWS-I分析で、多数のエラーがレポートされる場合

生成したWebサービスに変更を加えていない場合や、加えた変更がWebサービスの動作に影響を与えていないことが明らかな場合にも、エラーがレポートされることがあります。これは、J2EE 1.3(Oracle)準拠のWebサービスとしてのデプロイを目的として開発されたWebサービスが、以前の規格に準拠して生成されるためです。WS-I規格に完全準拠しているのは、J2EE 1.4 Webサービスのみです。

wsi-report.htmlのメッセージ・セクションからすべての入力項目が消去される場合

外部WebサービスのWSDLのエンドポイントに含まれているマシン名が大文字のみまたは大文字小文字混合で記述されているのに対し、JDeveloperで生成されたプロキシの_endPoint変数のマシン名が小文字で記述されている場合に、このような現象が発生することがあります。これと類似する事例を、「埋込みサーバーで実行中のWebサービスの分析」で説明しています。対処方法としては、JDeveloperにWSDLをインポートしてナビゲータに表示し、WSDLのマシン名を小文字に編集します。これにより、プロキシを生成してHttpアナライザの実行中にそのプロキシを実行できます。

WSDLをナビゲータにインポートするには、次のようにします。

  1. デフォルト値を使用して新規WSDLドキュメントを作成します。
  2. ブラウザでWSDLドキュメントを開きます。ドキュメントのソースを表示して、WSDLのXMLソースをコピーします。
  3. ここで作成したWSDLドキュメントの内容を、使用するWebサービスのWSDLドキュメントのソースで置き換えます。

wsi-report.htmlの検出セクションからすべての入力項目が消去される場合

wsi-report.htmlの検出セクションでは、UDDIレジストリから検索するWebサービスで使用されるREGDATA結果についてレポートします。UDDIレジストリを使用しても検索されなかったWebサービスのレポートを作成した場合、検出セクションのInputsがすべて消去されます。


「Webサービスを使用した開発」
「Webサービスの監視と分析」