アプリケーションのパフォーマンスと機能を最適化するために、アプリケーションをデプロイする前に、ADF Faces構成に関する次の推奨事項について検討してください。
<debug-output>
(adf-faces-config.xml
構成ファイル内)
oracle.adf.view.faces.CHECK_FILE_MODIFICATION
(web.xml
構成ファイル内)
oracle.adf.view.faces.DEBUG_JAVASCRIPT
(web.xml
構成ファイル内)
ADF Facesのデバッグ機能を削除するか、または使用不可にすると、デプロイされたアプリケーションのパフォーマンスが向上します。
web.xml
のjavax.faces.STATE_SAVING_METHOD
パラメータの値をclient
に設定して、クライアント側の状態保存を使用します。
サーバー側の状態保存を使用すると、パフォーマンスを多少改善できますが、クライアント側の状態保存の使用をお薦めします。これは、フェイルオーバー、「戻る」ボタンおよび複数ウィンドウの同時表示に対するサポートが向上するためです。
web.xml
のoracle.adf.view.faces.CLIENT_STATE_METHOD
パラメータの値をtoken
に設定して、トークン・ベースのクライアント側の状態保存を使用します。
注意: 一般的に、トークン・ベースのクライアント側の状態保存を使用すると、CPUおよびI/Oの消費量が低下するため、サーバーのパフォーマンスが向上します。ただし、トークン・ベースの状態保存には多くのメモリーが必要となります。このため、メモリーに制限のあるサーバーでは、oracle.adf.view.faces.CLIENT_STATE_METHOD
パラメータをall
に設定すると、ADF Facesによってクライアントの状態情報がクライアント上のフォーム・フィールドに格納されるため、パフォーマンスが向上します。
web.xml
のoracle.adf.view.faces.USE_APPLICATION_VIEW_CACHE
パラメータの値をtrue
に設定して、アプリケーション・ビューのキャッシュを使用可能にします。
アプリケーション・ビューのキャッシュが使用可能な状態で、ユーザーが初めてページを表示すると、ADF Facesによってページの初期状態がアプリケーション・レベルでキャッシュされます。その後は、すべてのユーザーがキャッシュされたページの状態を繰り返し再利用できます。これによって、ページがアクセスされるたびにページの状態を保存するのに使用されるCPU時間、および各ユーザー用にページの状態を個別に保存するためのメモリーが不要となるため、パフォーマンスが向上します。ポストバックに対する状態は、ユーザーごとに別々に保存されますが、ポストバックの結果としてユーザーが新規ページに移動する場合は、アプリケーション・ビューのキャッシュが有効利用されます。キャッシュを使用できないのは、ポストバックの結果としてページ上に留まる場合(検証の失敗などが原因で)のみです。
重要: アプリケーション・ビューのキャッシュによって、デプロイされたアプリケーションのパフォーマンスは向上しますが、開発時の使用は困難であり、検討が必要なコーディングの問題がいくつかあります。アプリケーション・ビューのキャッシュの使用方法の詳細は、「Oracle ADF Facesアプリケーションの開発ガイドライン」のADF Facesの構成の項にあるパフォーマンスに関するADF Facesの構成の説明を参照してください。
JSFアプリケーション構成について
ADF Faces構成について
ADF Faces構成ファイルの編集
ADF Facesのweb.xml構成について
JSFでのクライアント側とサーバー側の状態保存について
キャッシュによるJSFアプリケーションのパフォーマンスの最適化
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