Javaを使用した、OracleオブジェクトおよびPL/SQLパッケージへのアクセス

JavaプログラムからOracleオブジェクトおよびPL/SQLパッケージにアクセスするには、JPublisherを使用します。JPublisherでは、Oracleオブジェクト型、参照型およびコレクション型の強い型指定のJavaクラスへのマッピングを指定およびカスタマイズすることが可能です。

また、PL/SQLパッケージで宣言されているストアド・プロシージャをSQLJプログラムでコールする場合、JPublisherを使用して、そのパッケージに対するSQLJラッパー・クラスを生成します。SQLJラッパー・クラスにより、作成したSQLJプログラムから直接PL/SQLストアド・プロシージャをコールし、プロシージャと値をやり取りできます。

Javaを使用してOracleオブジェクトおよびPL/SQLパッケージにアクセスするには、次のようにします。

  1. データベースに、目的のオブジェクト・データ型(Oracleオブジェクト)とPL/SQLパッケージを作成します。Oracleデータベースで使用するカスタム・クラスやインタフェースではoracle.sql.CustomDatumインタフェースを実装することをお薦めします。
  2. JPublisherを使用してソース・コードを生成します。ソース・コードとはOracleオブジェクト、PL/SQLパッケージ、ユーザー定義型、REF型などを表すJavaファイルおよびSQLJファイルを意味します。
  3. これらのクラスをアプリケーション・コードにインポートします。
  4. 生成したクラスのメソッドを使用して、Oracleオブジェクトとその属性にアクセスして操作します。
  5. すべてのクラス(JPublisherの生成したコードと、各自のコード)をコンパイルします。SQLJコンパイラにより .sqljファイルが、JavaまたはSQLJコンパイラにより .javaファイルがコンパイルされます。
  6. Javaアプリケーションを実行します。

このプロセスを次の図に示します。

図の説明は本文にあります

Javaを使用したSQL文の実行
JPublisherについて
PL/SQLプログラムのJavaソース・コードの生成
JPublisherで生成されるクラスの強化
JPublisherオプションの設定
データベースの参照