ADF Facesでは、独自のコンバータおよびバリデータ実装のクライアント側バージョンが、インタフェースoracle.adf.view.faces.convert.ClientConverter
およびoracle.adf.view.faces.validator.ClientValidator
を介してそれぞれサポートされます。
ADF Facesのクライアント側の変換と検証は、JSF標準のサーバー側の変換と検証同様に機能します。ただし、クライアントではJavaScriptが使用される点が異なります。JavaScriptコンバータ・オブジェクトはConverterException
をスローでき、getAsString()
およびgetAsObject()
メソッドをサポートします。JavaScriptバリデータ・オブジェクトはValidatorException
をスローでき、validate()
メソッドをサポートします。
既存のサーバー側コンバータ実装にクライアント側コンバータを追加する方法は、次のとおりです。
oracle.adf.view.faces.convert.ClientConverter
を実装します。このインタフェースには2つのメソッドがあります。1つはgetClientScript()
メソッドで、JavaScriptのConverter
オブジェクトの実装を戻します。もう1つはgetClientConversion()
メソッドで、コンバータのインスタンスをインスタンス化するために使用されるJavaScriptコンストラクタを戻します。
クライアント側の検証の追加は、次のものを使用する以外は、クライアント側の変換を追加する場合と同じです。
oracle.adf.view.faces.validator.ClientValidator
getClientValidation()
メソッド
注意: JavaScriptのform.submit()
関数がコールされた場合は、クライアント側の検証に対するADF Facesサポートがスキップされます。ADF Facesでは、かわりに、submitForm()
メソッドを使用でき、ADF Faces入力コンポーネントではautoSubmit
属性も使用できます。
clientValidationDisabled()
メソッドは、クライアント側のコンバータとバリデータが実行されているかどうかを示します。クライアント側のコンバータとバリデータをオフに切り替えるには、adf-faces-config.xml
に<client-validation-disabled>
要素を追加して、true
に設定します。
クライアントのコンバータとバリデータのAPIの詳細は、oracle.adf.view.faces.convert.ClientConverter
およびoracle.adf.view.faces.validator.ClientValidator
に関するJavadocを参照してください。
クライアント側の変換をConverter
実装に追加する方法の例は、「Oracle ADF Facesアプリケーションの開発ガイドライン」のクライアント側のコンバータとバリデータに関する説明を参照してください。
自動発行およびADF Faces入力コンポーネントについて
ADF FacesのコンバータおよびバリデータAPIについて
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