JSPプロジェクトのビジネス・コンポーネント構成プロパティについて

このトピックでは、JSPページのビジネス・コンポーネント・データ・タグ・ライブラリについてのみ説明します。

非推奨機能: ビジネス・コンポーネント・データ・タグ・ライブラリは、既存アプリケーションの保守用としてのみ、JDeveloper 10g((10.1.3)でサポートされています。データ・タグは、現行のプロジェクトが、datatags.jarのエントリのあるweb.xmlファイルを含んでいる場合にのみ、コンポーネント・パレットに表示されます(既存のすべてのデータ・タグ・プロジェクトの場合)。新規のデータバインドJSPページを作成する場合は、JavaServer Faces(JSF)コンポーネントのあるOracle ADFデータ・バインディングを使用することをお薦めします。

デプロイされたビジネス・コンポーネントに接続するWebアプリケーションは、bc4j.Xcfg構成ファイルに依存してサーバー接続情報を定義します。このファイルは、ビジネス・コンポーネント・プロジェクト内の特定のアプリケーション・モジュールのデプロイ構成をすべて定義し、ビジネス・コンポーネント・データ・タグ、ビジネス・コンポーネント・コンポーネント・タグおよびOracleのData Web Beanがそのアプリケーション・モジュールに属する特定のビュー・オブジェクトにアクセスすることを許可します。

アプリケーション・モジュール・ランタイム構成を作成しない場合は、ビジネス・コンポーネント・プロジェクトのbc4j.xcfgファイルにより、JDeveloper内でJSPページを実行するデフォルトの構成が定義されます。デフォルトの構成localは、ビジネス・コンポーネントおよびWebアプリケーションが同じVM内で実行されることを前提としているため、ローカル・モード・デプロイとも呼ばれます。

次の目的で構成ファイルを編集できます。

たとえば、ローカルまたはOracleAS EJBでのデプロイの場合、x :\<ORACLE_HOME>\j2ee\config\data-sources.xmlファイルの<location>値に一致するJDBCデータソースを指定することもできます。詳細は「OC4Jデータソースについて」を参照してください。

注意: bc4j.xcfgファイルで構成を編集し、デプロイ先プラットフォーム(「中間層サーバー・タイプ」オプション)を変更する場合は、ビジネス・コンポーネント・プロジェクトを更新し、新規プラットフォームのライブラリを追加する必要があります。ビジネス・コンポーネント・プロジェクトで作成したデプロイメント・アーカイブのCommonおよびMiddleTierアーカイブで、projectname.jarファイルにデプロイ」を選択します。

構成ファイルの内容

構成ファイルには、JSPクライアント・アプリケーションにとって重要な次の情報が含まれます。

プロパティ

Application_Name

JSPアプリケーションがアクセスするアプリケーション・モジュール・パッケージおよびアプリケーション・モジュールの名前。

DeploymentPlatform

アプリケーション・モジュールのデプロイ先プラットフォームを指定します。ローカル(デフォルト)、OracleAS EJBまたはWebLogic EJBから選択可能なサーバー・プラットフォーム。

ConnectionName

アプリケーション・モジュールのサーバー接続定義の名前。デプロイ先プラットフォームに応じて指定します。

  • OracleAS EJBでのデプロイの場合、JDBC URLを使用していれば、接続定義はデータベース接続情報に基づいて自動的にConfiguration Managerにより生成されます。または、EJBセッションBeanとしてデプロイされたビジネス・コンポーネント・アプリケーションのデプロイメント・プロファイルを作成した際に使用した名前と一致するJDBCデータソースを指定できます。
  • WebLogic EJBでのデプロイの場合、分散トランザクションのJDBC URLまたはJDBCデータソースを指定できます。
  • ローカルまたはWebモジュールでのデプロイの場合、JDBC URLまたはJDBCデータソースを指定できます。ただし、中間層ビジネス・コンポーネント・プロジェクトを再構築し、構成をJSPクライアントで使用できるようにする必要があります。x:\<ORACLE_HOME>\j2ee\home\config\data-sources.xmlファイルを編集し、ビジネス・コンポーネント・プロジェクトで使用中の一致する<location>値をインクルードする必要もあります。デフォルトでは、ローカルまたはWebモジュールでのデプロイにはJDBC URL接続が使用されます。

RELEASE_MODE

JSPアプリケーションがステートフルまたはステートレスかどうかを決定します。

  • ステートフル アプリケーション・モジュール・インスタンスの状態をリクエスト間で保持する場合。これがデフォルト・モードです。
  • ステートレス アプリケーション・モジュール・インスタンスの状態をリクエスト間で保持しない場合。
  • リザーブ アプリケーション・モジュール・インスタンスをブラウザ・セッション中に割り当てる場合。ブラウザはJSPページが検出された場合に、アプリケーション・モジュール・インスタンスを受け取り、セッションの最後にそれを解放します。

注意: JSPページでのアプリケーション・モジュール・リソースの解放に関する詳細は、JSPページおよびアプリケーション・モジュール・プーリングについてを参照してください。

構成名

JDeveloperで、アプリケーション・ナビゲータのアプリケーション・モジュール・ノードを右クリックして「構成」を選択することにより、Configuration Managerを使用して構成を作成および編集できます。JDeveloperの「Configuration Manager」ダイアログで、名前付きの構成を生成します。

<ApplicationModulePackageName>.<ApplicationModuleName>.<ConfigurationName>

たとえば、OnlineOrdersというパッケージ内のOnlineOrdersModuleという名前のアプリケーション・モジュールに対して作成するJSP固有の構成の名前は、次のようになります。

OnlineOrders.OnlineOrdersModule.OnlineOrdersConfig

構成ファイル

JDeveloperは、bc4j.xcfgファイルを、myclassesに生成するビジネス・コンポーネント・パッケージの共通ディレクトリに置きます。たとえば、OnlineOrdersという名前のビジネス・コンポーネント・パッケージに対して生成するbc4j.xcfgファイルは、次の場所に置かれます。

<JDeveloper>/myclasses/OnlineOrders/common/bc4j.xcfg

注意: bc4j.xcfgファイルは、システム・ナビゲータでは表示されますが、アプリケーション・ナビゲータでは表示されません。

注意: JSPクライアント・アプリケーションで使用する構成ファイルを変更する場合は、ビジネス・コンポーネント・プロジェクトを再構築し、構成をJSPクライアントで使用できるようにする必要があります。

Webアプリケーションをデプロイする際に、構成ファイルはデプロイしません。アプリケーション・モジュールのデプロイ担当者が、アプリケーション・モジュール・クラス・ディレクトリのサブディレクトリとしてbc4j.xcfgファイルを自動的にデプロイします。デプロイされたbc4j.xcfgファイルに、ビジネス・コンポーネント・データ・タグで使用するよう指定した構成が含まれていることと、その構成情報が正しいことのみ確認する必要があります。


ビジネス・コンポーネント・デプロイメントについて
JSPページおよびビジネス・コンポーネントについて
JSPページおよびアプリケーション・モジュール・プーリングについて

JSPプロジェクトのビジネス・コンポーネント構成プロパティの定義