サービス・メソッドとは、データに複雑な操作を実行するOracle ADF Business Componentsデータ・モデル・コンポーネント上のメソッドのことです。クライアントはこれらのメソッドを1回のネットワーク・ラウンドトリップでコールできるので、クライアント上の処理とネットワーク上の対話が削減されます。
サービス・メソッドには次の3つの種類があります。
サービス・メソッドでは、Oracle ADF Business Componentsのクライアント側API全体と、クライアントで使用できない一部のメソッドを使用できます。詳細は、関連項目のトピックを参照してください。
アプリケーション・モジュール・レベルのサービス・メソッドは、アプリケーション・モジュールのクラスに実装されます。このサービス・メソッドは、ビュー・オブジェクト・インスタンスにまたがる(つまり、複数の行セットの取得データにまたがる)操作の実行、トランザクションの管理、およびデータ・モデルの動的変更に便利です。また、クライアントとサービス・セッション・ファサード間(通常のセッション・ファサードでないことに注意)、およびクライアントとOracle ADF Business Components Webサービス間の唯一の通信手段となります。詳細は、関連項目のトピックを参照してください。
アプリケーション・モジュール・レベルのサービス・メソッドの作成方法は、「クライアント用のアプリケーション・モジュール・レベルのメソッドの作成」を参照してください。
ビュー・オブジェクト・レベルのサービス・メソッドは、ビュー・オブジェクトのビュー・オブジェクト・クラスに実装されます。このサービス・メソッドは、単一ビュー・オブジェクト・インスタンスからの複数行にまたがる操作の実行、ビュー・オブジェクト・インスタンスからの行の挿入と削除、およびビュー・オブジェクトの高度な機能(取得メカニズムなど)の変更に便利です。詳細は、関連項目のトピックを参照してください。
ビュー・オブジェクト・レベルのサービス・メソッドの作成方法は、「クライアント用のビュー・オブジェクト・レベルのメソッドの作成」を参照してください。
ビュー行レベルのサービス・メソッドは、ビュー・オブジェクトのビュー行クラスに実装されます。このサービス・メソッドは、単一行のデータに対する複雑な計算(値の取得や更新など)の実行に便利です。ビュー行レベルのサービス・メソッドでは、ビュー・リンクを横断してマスターまたはディテール・データを取得することや、取得データを計算で使用することもできます。また、ビジネス・ドメイン・コンポーネントのメソッドをクライアントに公開するためにも使用できます。詳細は、関連項目のトピックを参照してください。
ビュー行レベルのサービス・メソッドの作成方法は、「クライアント用のビュー行レベルのメソッドの作成」を参照してください。
クライアント用のビジネス・コンポーネント・サービス・メソッドの作成
Oracle ADFアプリケーション・モジュールについて
Oracle ADFビュー・オブジェクトについて
Oracle ADFビュー・オブジェクトのJavaクラスについて
クライアントからのデータへのアクセス
クライアントへのエンティティ・オブジェクト・メソッドの公開
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