JSFアプリケーション構成について

バリデータ、コンバータ、マネージドBean、ナビゲーション・ルールなどのJSFアプリケーションのリソースは、アプリケーションの構成リソース・ファイルに登録します。アプリケーションには、複数の構成リソース・ファイルを設定して任意の名前を付けることができますが(次の説明を参照)、JDeveloperヘルプ・システムでは、このファイルを単一的にfaces-config.xmlファイルと呼びます。

faces-config.xmlファイルは、http://java.sun.com/dtd/web-facesconfig_1_x.dtdにあるSun社のDTDに準拠する必要があります。アプリケーションのリソース・ファイルは、アプリケーションのweb.xmlファイルのCONFIG-FILES設定で登録します。

JSFでは、アプリケーションの構成設定を次の順序で検索してロードします。

  1. アプリケーションのすべての.jarファイルの中でMETA-INF/faces-config.xmlファイルを検索し、各ファイルを構成リソースとして(検出した順序とは逆の順序で)ロードします。
    この方法は、カスタム・コンポーネントまたはカスタム・レンダラ(あるいはその両方)を含むパッケージ化されたライブラリがあるアプリケーションに対して有用です。
  2. javax.faces.application.CONFIG-FILESコンテキスト・パラメータを検索します。このパラメータは、アプリケーションのweb.xmlファイルのCONFIG_FILES設定で設定されています。次に、JSFでは、指定された各ファイルを構成リソースとしてロードします。
    この方法は、アプリケーションの異なる領域に個別の構成ファイルを必要とする大規模なアプリケーションに対して有用です。
  3. WEB-INFディレクトリでfaces-config.xmlファイルを検索し、構成リソースとしてロードします。これは、小規模なアプリケーションに対する最も一般的な方法です。

次に、JSFではApplicationクラスをインスタンス化し、様々な構成ファイルで検出された設定を移入します。

JSFアプリケーションの次の側面を構成できます。

サーブレットの構成
JSFは、標準J2EE Webコンテナのサーブレットとして実行されます。J2EEアプリケーション・デプロイメント・ディスクリプタ・ファイルWEB-INF/web.xmlで、JSFサーブレットに対する初期化パラメータおよびコンテキスト・パラメータを指定します。詳細は、「JSFのweb.xml構成について」を参照してください。
アプリケーションの構成
faces-config.xmlファイルを使用して、デフォルトのバリデータ、コンバータ、アクション・リスナー、メッセージ・バンドルおよびロケールなどのアプリケーションのデフォルト構成を設定します。詳細は、「JSFアプリケーション要素の構成」を参照してください。
アプリケーションのナビゲーション
faces-config.xmlファイルを使用して、ページ間のナビゲーション・ルールを宣言します。JSF構成のこの側面については、「JSFでのページ・ナビゲーションの管理」を参照してください。
宣言型のデータ・バインディング
faces-config.xmlを使用して、マネージドBean(アプリケーションのWeb層とビジネス層との間のデータ管理に使用するJava Beans)を構成します。JSF実装では、値またはメソッド・バインディング式を介してBeanが参照されると、Beanをインスタンス化して宣言済のデフォルト値を移入し、このファイルの構成設定に応じた有効範囲に配置します。データ・バインディングの詳細は、「データへのJSFコンポーネントのバインド」を参照してください。
JSFコンポーネントのカスタマイズ
JSFのカスタムUIコンポーネントおよびレンダー・キットをfaces-config.xmlファイルで定義します。定義済のコンポーネントおよびレンダラをアプリケーションで使用できます。通常、カスタムのコンポーネント、レンダー・キットおよび構成ファイルは、アプリケーションのリソース・パスに配置される.jarファイル内に一緒にパッケージ化します。詳細は、「JSFユーザー・インタフェースの拡張」を参照してください。
ADF Facesコンポーネント
ADF Facesコンポーネントを使用する場合は、アプリケーションの構成もADF Faces構成ファイルadf-faces-config.xmlによって管理されます。詳細は、「ADF Faces構成の使用」を参照してください。
JSFシステムのカスタマイズ
JSFの動作を変更するには、バリデータ、コンバータおよびフェーズ・リスナーのカスタムJavaクラスを指定します。次に、これらをfaces-config.xmlファイルに登録します。詳細は、「JSFでのコンバータおよびバリデータの使用」を参照してください。

リファレンス: JSF構成要素
リファレンス: ADF Faces構成要素
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