ADF Facesでのファイル・アップロードについて

Oracle ADF Facesは、JSFアプリケーションでの処理ファイルのアップロードを統合的にサポートしています。JSF1.1_01仕様ではファイルのアップロードに対する直接的なサポートはないことに注意してください。JSFページでのファイルのアップロードをサポートできるJSF HTMLコンポーネントはありません。

ADF Facesには、ファイル・アップロード・コンポーネント(af:inputFile)があります。このコンポーネントは、ファイルのアップロード時に標準的な値の変更イベントを配信し、アップロードしたコンテンツの処理を管理します。このaf:inputFileコンポーネントは、af:formまたはh:formコンポーネント内で使用できます。ページでのaf:inputFileの使用に関する詳細は、「inputFileおよびファイル・アップロードについて」を参照してください。

ファイルのアップロードに関する唯一の要件は、ADF Facesのフィルタ(AdfFacesFilter)がインストールされていることです。ADF Facesのフィルタのインストール方法は、「ADF Facesのフィルタのインストール」を参照してください。

ADF Facesでは、受信リクエストから取得した各アップロード・ファイルを処理するために、単一のUploadedFileProcessorインスタンス(AdfFacesContextからもアクセス可能)が自動的に使用されます。受信ストリームはUploadedFileインスタンスに変換され、現行リクエストの継続中はコンテンツが使用可能になります。

デフォルトのUploadedFileProcessorは、ほとんどの状況でアプリケーションのニーズに十分対応できますが、カスタムUploadedFileProcessorの実装に置換することもできます。

ファイルのアップロード中は、受信ファイルがメモリーまたはディスクに一時的に格納されます。デフォルト・ディレクトリ格納場所を設定し、1回のファイル・アップロード・リクエストで使用可能なディスク領域とメモリー量にデフォルト値を設定できます。詳細は、「ADF Facesでのファイル・アップロード用初期化パラメータについて」を参照してください。


ADF Facesのファイル・アップロード用APIについて
ADF Facesのファイル・アップロード・サーブレット・コンテキスト初期化パラメータの構成