このトピックでは、スクリーン・リーダーを使用するツールのアクセシビリティ機能を使用している場合に、単純なダイアグラムを作成する方法について説明します。この例では、ユースケース図を作成します。
JDeveloperの新規コピーを開始点として、まず新しいアプリケーションのコンテキスト内で新しいプロジェクトを作成します。[Ctrl]を押しながら[N]を押して「新規ギャラリ」ダイアログを開き、[Enter]を押して「アプリケーションの作成」ダイアログを開きます。デフォルトのアプリケーション名を意味のある名前で上書きし、[Enter]を押します。「プロジェクトの作成」ダイアログが開きます。デフォルトのプロジェクト名をわかりやすい名前で上書きし、[Enter]を押します。これで、ダイアグラムの作成に使用するプロジェクトが作成されます。
[Ctrl]を押しながら[N]を押して「新規ギャラリ」を開きます。デフォルトでは、カテゴリのリストがアクティブになります([Alt]を押しながら[C]を押して、後でダイアログのこの部分に戻ることもできます)。カテゴリのリストで、右矢印ボタンをクリックして「一般」ノードを開き、下矢印ボタンを使用して「ダイアグラム」ノードに移動します。[Alt]を押しながら[I]を押して、「ダイアグラム」ノードに関連する要素のリストに移動し、[↓]キーを使用して「UMLユースケース図」に移動します。[Enter]を押して、「UMLユースケース図の作成」を開きます。デフォルト名を「Order Process System」で上書きし、[Enter]を押します。空のダイアグラムが開きます。
JDeveloperでダイアグラムが開くと、他のいくつかのツールがデフォルトで使用可能になります。コンポーネント・パレット([Ctrl]+[Shift]+[P]を押してアクセス)は、新しい図形の作成に使用するツールです。構造ペイン([Ctrl]+[Shift]+[S])には、ダイアグラム上のすべての図形がリスト形式で表示され、図形に簡単に移動できます。プロパティ・インスペクタ([Ctrl]+[Shift]+[I])を使用すると、現在選択されている要素またはダイアグラムのプロパティを操作でき、構造化されていない代替ダイアログとして使用できます。
コンポーネント・パレットを使用して、「Employee」という新しいアクターを作成してみましょう。[Ctrl]+[Shift]+[P]を使用して、コンポーネント・パレットをアクティブにします。[Tab]を1回押すと、他のページをリストするコンボ・ボックスが選択され、ほとんどのUMLタイプから図形を作成できますが、作成するのはユースケース図形のみのため、これに注意する必要はありません。「Actor」という要素が表示されるまで[Tab]を押します。アクターをダイアグラムに配置するには、[Ctrl]を押しながら[Enter]を押します。フォーカスがダイアグラムに戻り、アクター図形が作成され、図形の名前を入力するためのテキスト編集ボックスが開きます(この時点で[Esc]を押すと、図形の作成が中止されます)。この図形を作成します。デフォルトのアクター名を「Employee」で上書きし、[Enter]を押します。
[Ctrl]+[Shift]+[P]を使用して、コンポーネント・パレットに戻り、「Clerk」という別のアクターを作成します。
ClerkとEmployeeの間に、ClerkがEmployeeのサブタイプであるという関係を作成します。このためには、コンポーネント・パレットに移動([Ctrl]+[Shift]+[P])し、[Tab]キーで「汎化」要素に移動して、[Ctrl]を押しながら[Enter]を押します。
「新規汎化のソースと宛先を選択」というタイトルのダイアログが開きます。このダイアログには、関係の開始点を示す「ソース・リスト」、および関係の終了点を示す「宛先リスト」の2つのリストが表示されます。
デフォルトでは、ダイアログを開いたときに「ソース・リスト」の最初の要素が選択されます。この場合、最初の要素はClerkで、ここで使用する要素です。状況によっては、下矢印および上矢印キーを使用して、「ソース・リスト」内の要素を選択できます。
要素Clerkの場合、「宛先リスト」にリストされるのはEmployeeのみです。その他の要素は、複雑なダイアグラムの場合にリストされます。
ClerkとEmployeeの間に関係を作成するには、[Enter]を押します。
次に、テンプレート「システム境界」を使用してサブジェクトを作成します。コンポーネント・パレットにアクセス([Ctrl]+[Shift]+[P])し、[Tab]キーで要素「Subject - System Boundary」に移動して、[Ctrl]を押しながら[Enter]を押します。ダイアグラムにシステム境界が配置され、その名前のテキスト編集ボックスが開きます。デフォルト名を「Accounting」で上書きし、[Enter]を押します。
ここで、サブジェクトの範囲内にある新しいユースケースを作成します。コンポーネント・パレットから「Use Case - Casual」を選択します。この新しいユースケースを作成する親を選択できる、新しいダイアログが開きます。このダイアログが開くのは、適切な親がダイアグラム上に存在する場合のみです。それ以外の場合、デフォルトではそのダイアグラムを親として使用します。
使用可能な親のリストの最初の要素はAccountingで、ここで使用する要素です。状況によっては、下矢印および上矢印キーを使用して、リストされている要素の順序を変更できます。[Enter]を押して選択ダイアログを閉じ、ユースケース要素をダイアグラムに配置します。ユースケースのデフォルト名が、テキスト編集ボックスに表示されます。この名前を「Process Order」で上書きし、[Enter]を押します。
最後に、Process OrderユースケースにClerkアクターが含まれていることを示すため、コンポーネント・パレットを使用して、「Communication」要素を作成します。汎化の場合と同じように、関係ダイアログが開きます。上矢印を使用して、関係のソースとして「Clerk」、通信の宛先として「Accounting.Process Order」を選択し、[Enter]を押します。
視力のあるユーザーがダイアグラムを使用できるように、自動レイアウト機能を使用します。[Ctrl]を押しながら[A]を押して、ダイアグラム上のすべての要素を選択し、最上位メニューを使用して「モデル」「図形をレイアウト」
「対称」を選択します(次に、[Esc]を押してダイアグラム上のすべての要素の選択を解除します)。
作成したダイアグラムのコピーがここに表示されます。
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