このアプリケーションでは、ページのウィジェットにOracle ADF Facesコンポーネントを使用します。ADF Facesは、JavaServer Faces(JSF)に完全に準拠したコンポーネント・ライブラリであり、JSFアプリケーション開発用に、広範囲の拡張ユーザー・インタフェース(UI)・コンポーネントが用意されています。ADF Facesによってアプリケーションの一貫したルック・アンド・フィールが保証されるため、開発者はルック・アンド・フィールではなく、ユーザー・インタフェースの相互作用に作業を集中できます。
ADF Faces UIコンポーネントには、列ソートおよび行選択機能を備えた拡張表、データを階層表示するツリー・コンポーネント、色ピッカーと日付ピッカーの他に、メニュー、コマンド・ボタン、シャトル選択、進捗メーターなどの多数のコンポーネントがあります。
設定が容易なADF Facesコンポーネントによって、ユーザー操作が簡略化されます。たとえば、ファイル・アップロード用の入力ファイル・コンポーネントや、別のウィンドウに移動し、選択した値を使用して移動元のページに戻るための、ビルトイン・ダイアログを備えた選択入力コンポーネントなどがあります。
この例では、ADF Facesのtable
、 inputText
およびcommandButton
の各コンポーネントを使用しています。次のコードがJSFページに追加されています。
inputText
コンポーネント
<af:inputText value="#{bindings.name.inputValue}"
label="#{bindings.name.label}"
required="#{bindings.name.mandatory}"
columns="#{bindings.name.displayWidth}">
<af:validator binding="#{bindings.name.validator}"/>
</af:inputText>
commandButton
コンポーネント
<af:commandButton actionListener="#{bindings.findContactsByName.execute}"
text="findContactsByName"
disabled="#{!bindings.findContactsByName.enabled}"/>
table
コンポーネント
<af:table value="#{bindings.findContactsByName1.collectionModel}"
var="row" rows="#{bindings.findContactsByName1.rangeSize}"
first="#{bindings.findContactsByName1.rangeStart}"
emptyText="#{bindings.findContactsByName1.viewable ? \'No rows yet.\' : \'Access Denied.\'}">
<af:column headerText="#{bindings.findContactsByName1.labels.email}"
sortProperty="email" sortable="true">
<af:outputText value="#{row.email}"/>
</af:column>
<af:column headerText="#{bindings.findContactsByName1.labels.name}"
sortProperty="name" sortable="true">
<af:outputText value="#{row.name}"/>
</af:column>
</af:table>
現在のページおよびプロジェクト・ファイルでソース・コードを検証すると、元のJSFページに対していくつかの追加および変更が加えられています。ADF Facesコンポーネントを最初にJSFページに追加すると、JDeveloperによって次の追加または変更が自動的に実行されます。
<html>
、<head>
および <body>
タグをそれぞれ<afh:html>
、<afh:head>
および<afh:body>
に置換します。
web.xml
に追加します。
faces-config.xml
に追加します。
/WEB-INF
に初期adf-faces-config.xml
を作成します。このファイルによって、スキン・ファミリやアクセシビリティ・レベルなどのADF Faces固有の機能をアプリケーションで使用するように構成できます。
/View/public_html/WEB-INF/temp/adf
フォルダを作成します。このフォルダには、ADF Facesコンポーネントを使用したページを表示するためにJDeveloperが使用するランタイム・イメージとスタイルが格納されます。このフォルダは、ワークスペースを閉じて再び開くとアプリケーション・ナビゲータに表示されます。
table
コンポーネントをページに追加したときに発生します。
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