EJB 2.1アプリケーション開発プロセスの概要

このトピックでは、Enterprise JavaBeansバージョン2.1以前を使用するアプリケーションを作成するための一般的な手順について説明します。注意: Webベースのアプリケーションを作成する場合は、「Webベースのアプリケーションの開発」および「Oracle ADFのスタート・ガイド」を参照してください。

JDeveloperでのEJBの開発は、次の手順で行います。

  1. ダイアグラム上でのEJBの作成
  2. EJBモジュール・エディタを使用したEJBの編集
  3. コード・エディタを使用したビジネス・ロジックの追加
  4. 埋込みOC4Jサーバーを使用したEJBのテスト
  5. EJBのデプロイ
  6. リモートでのEJBのテスト
  7. Oracle ADFデータ・コントロールへのビジネス・サービスの登録

これらの手順の詳細を、次に説明します。

ダイアグラム上でのEJBの作成

EJBをビジュアルに作成するために、JDeveloperではダイアグラムを使用したEJB、関連、参照、プロパティおよびメソッドのモデル化をサポートしています。

EJBのモデル化の詳細は、「Enterprise JavaBeansのモデル化」を参照してください。

EJBの各ウィザードを使用したEJBの作成

モデリング・ツールは、EJBの各ウィザードにリンクされています。Enterprise JavaBeanウィザードは、任意のタイプのEJBを作成する際にも独立して使用できますが、CMPエンティティBean作成(表ベース)ウィザードは、データベース表からCMPエンティティBeanをリバース・エンジニアリングする際にのみ使用します。

EJBモジュール・エディタを使用したEJBの編集

クラス・モデラーを使用している場合は、モデラーのインタフェースを使用すると、EJBを最も簡単に編集できます。EJBモジュール・エディタも使用する必要があります。EJBモジュール・エディタは、EJB内のJava(場合によってはXML)コードを変更する際に使用するグラフィカルなインタフェースです。このエディタを使用してEJBを変更すると、EJBのクラス内の変更が同期化されます。

EJBモジュール・エディタの使用方法の詳細は、「EJBモジュール・エディタを使用したEJBの変更」を参照してください。また、EJBモジュール・エディタの使用中に[F1]キーを押すか「ヘルプ」ボタンをクリックすると、状況依存ヘルプを使用できます。

「コード・エディタ」を使用したビジネス・ロジックの追加

EJBモジュール・エディタを使用してメソッドを追加した後、コード・エディタでそのメソッドの動作を実装します。

埋込みOC4Jサーバーを使用したEJBのテスト

EJBをテストするには、EJBのメソッドをコールできるクライアント・プログラムを実行する必要があります。JDeveloperには、迅速にクライアントを作成できるサンプル・クライアント・ユーティリティが用意されています。EJBの実行およびテストには、埋込みOC4Jサーバーを使用すると、プロセスが簡単になります。埋込みOC4Jサーバーは、JDeveloper内で稼働します。このサーバーを使用する場合、デプロイメント・プロファイルは不要で、初期化の必要もありません。ローカルでテストされたEJBは、何の変更も加えずにリモートにデプロイできます。

EJBのデプロイ

Oracle10gは、EJBのコンテナとしてのOC4Jを提供します。デフォルトでは、OC4J固有のデプロイメント・プロファイルが生成されます。WebLogic固有のデプロイメント・プロファイルを作成することもできます。EJBデプロイメントの詳細は、「デプロイメントのためのEJBパッケージの作成」を参照してください。

リモートでのEJBのテスト

JDeveloperでは、リモート・サーバーで使用するサンプル・クライアントも作成できます。サンプル・クライアントの生成方法は、リモート接続の詳細を指定する以外は、ローカル・クライアントの場合と同様です。

詳細は、「Enterprise JavaBeansの実行およびテスト」のトピックを参照してください。

Oracle ADFデータ・コントロールへのビジネス・サービスの登録

EJBをADFデータ・コントロールにバインディングするには、「Oracle ADFデータ・コントロールへのビジネス・サービスの登録」を参照してください。


関連項目

JDeveloperを使用したEJBアプリケーションの開発
データベース接続の定義
エンティティBeanを使用したデータベース・オブジェクトの表現
ビジネス・ロジックの実装
EJBの実行およびテスト