ユーザーは、ADF FacesのShowOneコンポーネントにより、showDetailItem
コンポーネントに属するコンテンツを選択および表示できます。ユーザーがコンテンツを選択する方法はShowOneコントロールできまります。ADF Facesでは、次のShowOneコントロールをサポートしています。
showOneChoice
: 選択コントロール(ドロップダウン・リスト)を表示します。
showOnePanel
: パネル・バーのグループを表示します。
showOneRadio
: ラジオ・ボタンのグループを表示します。
showOneTab
: タブのグループを表示します。
次の図は、showOnePanel
コントロールで使用される3つのshowDetailItem
コンポーネントを示しています。図の後で、showDetailItem
コンポーネントの動作を説明しますが、これはすべてのShowOneコンポーネントにも該当する内容です。
コントロールに表示される各項目はshowDetailItem
コンポーネントで、1つ以上の子コンポーネントが含まれている可能性があります。ユーザーは1度に1グループのshowDetailItem
子コンポーネントを選択および表示できます。コントロール内の項目の順序は、showDetailItem
コンポーネントがコントロールに追加された順序で決まります。
パネル・バーのテキストは、showDetailItem
のtext
属性で指定されます。ユーザーがパネル・バーをクリックまたは選択すると、そのバーのshowDetailItem
子コンポーネントが開示(表示)されます。別のバーを選択すると、そのバーの子コンポーネントが開示(表示)され、以前に選択したバーの子コンポーネントは自動的に非開示(非表示)になります。
アクティブなパネル・バー(つまり、showDetailItem
子コンポーネントを表示できるバー)が、バーをクリックできる(有効な)状態になります。無効なバーはテキストがグレー表示になり、バーをクリックしてコンテンツを表示できないことを示します。showDetailItem
のdisabled
属性は、バーの表示状態(有効または無効)を指定します。デフォルトでは、この属性はfalse
(つまり、バーは有効)です。
showDetailItem
のdisclosed
属性は、コンポーネントの子の状態(表示または非表示)を指定します。デフォルトでは、この属性はfalse
(つまり、コンテンツは非表示)です。ShowOneコンポーネントのいずれのshowDetailItem
もdisclosed="true"
でない場合は、最初にある有効なshowDetailItem
コンポーネントのコンテンツが自動的に表示されます。
ユーザーがShowOneコントロールの項目を選択してコンテンツを表示すると、選択したshowDetailItem
コンポーネントによってDisclosureEvent
が配信されます。DisclosureEvent
に関連するリスナーはDisclosureListener
です。showDetailItem
コンポーネントのDisclosureListener
属性は、イベントを処理するバッキングBeanのDisclosureListener
メソッドにバインドできます。このメソッドは、DisclosureEvent
に応じて(つまり、ユーザーが項目を選択してコンテンツを表示する都度)起動されます。
ShowOneコンポーネント内では別のShowOneコンポーネントを使用できます。次の図に、showOneChoice
コントロール内でshowOneRadio
コントロールが使用されている例を示します。
選択コントロールからユーザーが「10.1.3 demos」を選択すると、「ADF Faces demos」、「Web Services demos」および「UML demos」の3つのラジオ項目が、ドロップダウン・リストの後に表示されます。ラジオ項目(「ADF Faces demos」など)を選択すると、選択したshowDetailItem
の子コンポーネントがラジオ・ボタン・グループの下に表示されます。
ShowOneコンポーネント内に別のShowOneコンポーネントをネストするには、ネストされるShowOneがshowDetailItem
にラップされるようにします。次に例を示します。
<af:showOneChoice label="Select from: " position="start" alignment="top">
<af:showDetailItem text="10.1.3 Features">
<af:panelHeader text="10.1.3 Features">
<af:outputText value="contents here"/>
</af:panelHeader>
</af:showDetailItem>
<af:showDetailItem text="10.1.3 Release Notes">
<af:panelHeader text="10.1.3 Release Notes">
<af:outputText value="contents here"/>
</af:panelHeader>
</af:showDetailItem>
<!-- Nested ShowOne must be wrapped in a showDetailItem -->
<af:showDetailItem text="10.1.3 Demos" disclosed="true">
<af:showOneRadio position="top">
<af:showDetailItem text="ADF Faces demos">
<af:panelHeader text="ADF Faces demos">
<af:outputText value="contents here"/>
</af:panelHeader>
</af:showDetailItem>
<af:showDetailItem text="Web Services demos">
<af:panelHeader text="Web Services demos"/>
</af:showDetailItem>
<af:showDetailItem text="UML demos">
<af:panelHeader text="UML demos"/>
</af:showDetailItem>
</af:showOneRadio>
</af:showDetailItem>
</af:showOneChoice>
ShowOneコンポーネント(showOnePanel
を除く)では、開示されたコンテンツに対してShowOneコントロールを配置して位置合せするために、次の属性をサポートしています。
position
: ShowOneコントロールの位置を示します。大半のShowOneコンポーネントでは、デフォルトはstart
です(つまり、ShowOneコントロールは開示されたコンテンツの前に配置されます)。他の有効な値はtop
です(つまり、ShowOneコントロールは開示されたコンテンツの上に配置されます)。showOneTab
では、次の値が有効です。
both
: (デフォルト)タブは、開示されたコンテンツの上下両方に表示されます。
above
: タブは、開示されたコンテンツの上のみに表示されます。
below
: タブは、開示されたコンテンツの下のみに表示されます。
alignment
: showOneTab
ではサポートされません。showOneChoice
またはshowOneRadio
では、position
がstart
の場合、開示されたコンテンツのコントロールをtop
、center
またはbottom
で位置合せできます。position
がtop
の場合、開示されたコンテンツのコントロールをstart
、center
またはend
で位置合せできます。いずれの場合も、デフォルトの位置合せはcenter
です。
ADF FacesのShowOneコンポーネントは、そのアクションに部分ページ・レンダリングを使用します。部分ページ・レンダリングがクライアント・ブラウザまたはプラットフォームでサポートされない場合は、かわりに全ページ・レンダリングが自動的に使用されます。
showDetail、showDetailHeaderおよびshowDetailItemコンポーネントについて
ADF Facesでの部分ページ・レンダリングのサポートについて
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