orion-web.xml 10.0の要素のリファレンス

次の表に、orion-web.xmlバージョン10.0の要素を示します。

要素の属性はイタリック体で示されています。

要素 説明
<classpath> この要素を使用して、Webアプリケーション・クラス・ロードに使用する追加コードの場所および個別クラス・ファイルのライブラリ・ファイルまたは場所を、OC4Jに通知します。
path この要素を使用して、1つ以上の場所をカンマまたはセミコロンで区切って指定します。
<context-attribute> この要素の出現箇所ごとに、親<lookup-context>要素に指定したデフォルト以外(サード・パーティなど)のJNDIコンテキストを送信するための属性を指定します。
name 属性の名前を指定します。
value 属性に必要な値を指定します。
<context-param-mapping> この要素により、サーブレット・コンテキスト・パラメータについてweb.xml内で対応する<context-param>要素を介して指定された値をオーバーライドします。
name 新規の値を指定するパラメータの名前。
<ejb-ref-mapping> この要素を使用して、EJBのJNDI位置を宣言します。
name web.xml内の<ejb-ref-name>要素に指定されているEJB参照名を指定します。
location EJBホームを参照するためのJNDI位置を指定します。
<env-entry-mapping> この要素により、環境エントリについてweb.xml内で対応する<env-entry>要素を介して指定された値をオーバーライドします。
name 新規の値を指定する環境エントリの名前。
<expiration-setting> この要素では、指定のリソース・セットの存続時間、つまり、リソースがブラウザで期限切れになるまでの時間を設定します。
expires 期限切れになるまでの秒数を指定します。存続時間を指定しない場合は"never"を指定します。デフォルト設定では即時に期限切れになります。
url-pattern 存続時間を適用するURLパターンを指定します。
<group> この要素では、親<security-role-mapping>要素に指定したセキュリティ・ロールにマップするグループを指定します。
name グループの名前を指定します。
<host-access> <access-mask>のこのサブ要素では、アクセス許可または拒否の対象となるホスト名またはドメインを指定します。
domain ホストまたはドメインを指定します。
mode 指定したホストまたはドメインからのアクセスを許可するか拒否するかを指定します。
<ip-access> <access-mask>のこのサブ要素では、アクセス許可または拒否の対象となるIPアドレスおよびサブネット・マスクを指定します。
ip IPアドレスを32ビット値として指定します。
netmask 存在する場合は関連サブネット・マスクを指定します。
mode 指定したIPアドレスおよびサブネット・マスクからのアクセスを許可するか拒否するかを指定します。
<jazn-web-app> この要素を使用して、サーブレット実行用のOracleAS JAASプロバイダおよびSingle Sign-On(SSO)のプロパティを構成します。
auth-method これはHTTPクライアントの認証方式です。Basic J2EE認証の場合はBASIC、Oracle Application Serverシングル・サインオンの場合はSSOです。
runas-mode 特定のサブジェクトの権限を使用してサーブレットを起動するには、runas-modeをtrueに設定します。
doasprivileged-mode runas-mode="true"の場合に、サーバーのアクセス制御制限を適用せずに特定のサブジェクトの権限を使用するには、doasprivileged-modeにデフォルトのtrue設定を使用します。
<lookup-context> この要素のlocation属性を介して、親<resource-ref-mapping>要素でマップされているリソースの参照にデフォルト・コンテキストのかわりに使用するオプションのJNDIコンテキストを指定します。

location デフォルト以外(サード・パーティなど)のJNDIコンテキストの名前を指定します。
<mime-mappings> この要素では、使用するMIMEマッピングを含むファイルへのパスを定義します。
path ファイルのパスまたはURLを、orion-web.xmlファイル位置への絶対パスまたは相対パスで指定します。
<orion-web-app> これは、WebアプリケーションのOC4J固有の構成を指定するためのルート要素です。
autojoin-session アプリケーションへのログイン直後にユーザーにセッションを割り当てる必要があるかどうかを指定します。
default-buffer-size サーブレット・レスポンス用の出力バッファのデフォルト・サイズをバイト単位で指定します。
default-charset JSPページの場合にのみ、この属性でデフォルトで使用するISOキャラクタ・セットを指定します。
default-mime-type setContentType()メソッドがサーブレット実装からコールされない場合の、サーブレット・レスポンスのデフォルトのコンテキスト・タイプを指定します。
development この属性は、開発中に役立つフラグです。developmentがtrueに設定されている場合、OC4Jサーバーはサーブレット・ソース・ファイルに対する更新を特定のディレクトリでチェックします。
directory-browsing 「/」で終わるURLについてディレクトリ参照を許可するかどうかを指定します。
enable-jsp-dispatcher-shortcut trueに設定すると、特にsimple-jsp-mapping属性もtrueに設定されていれば、OC4J JSPコンテナによりパフォーマンスが大幅に向上します。
file-modification-check-interval この属性では、HTMLファイルなどの静的ファイルをチェックして、タイムスタンプに変更があるかどうかと、変更がある場合にファイル・システムからリロードする必要があるかどうかを確認する間隔を決定します。
jsp-cache-directory この属性では、JSPトランスレータからの出力ファイルのベース・ディレクトリとして使用されるJSPキャッシュ・ディレクトリを指定します。
jsp-cache-tlds このフラグは、永続TLDキャッシュがJSPページに対して有効化されているかどうかを示します。
jsp-print-null JSPページからのNULL出力について、デフォルトのNULL文字列のかわりに空の文字列を出力するにはこのフラグをfalseに設定します。
jsp-taglib-locations JSPページに対して(jsp-cache-tlds属性を介して)永続TLDキャッシュが有効化されている場合は、jsp-taglib-locationsを使用して、既知の場所として使用する1つ以上のディレクトリをセミコロンで区切ってリスト形式で指定できます。
jsp-timeout リクエストされたことのないJSPページがメモリーから削除されるまでの時間を指定します。
persistence-path サーバーの再起動またはアプリケーションの再デプロイの間に維持する、サーブレットのHttpSessionオブジェクトの格納場所を示します。
schema-major-version orion-web.xml XSDのメジャー・バージョン番号。
schema-minor-version orion-web.xml XSDのマイナー・バージョン番号。
servlet-webdir この属性は、OC4Jシステム・プロパティhttp.webdir.enableをtrueに設定した場合に、スタンドアロンOC4Jでサーブレットをクラス名で起動できるようにするために使用します。
simple-jsp-mapping *.jspがoracle.jsp.runtimev2.JspServletフロントエンドJSPサーブレットにのみマップされている場合は、この属性をtrueに設定します。
source-directory development属性をtrueに設定した場合、source-directory設定では自動コンパイルするサーブレット・ソース・ファイルの検索場所を指定します。
temporary-directory これは、サーブレットとJSPページでスクラッチ・ファイルに使用できる一時ディレクトリへのパスです。
<request-tracker> この要素では、リクエスト・トラッカとして使用するサーブレットを指定します。リクエスト・トラッカは、ブラウザからサーバーに送信されるリクエストごとに、対応するレスポンスがコミットされる時点(レスポンスが実際に送信される直前)に起動されます。リクエスト・トラッカは、情報のロギングなどに役立ちます。
servlet-name 起動するサーブレットを指定します。
<resource-env-ref-mapping> この要素を使用して、環境リソースのJNDI位置を宣言します。
name web.xmlからのリソース名を指定します。
location リソースを参照するためのJNDI位置を指定します。
<resource-ref-mapping> この要素を使用して、外部リソース(データソース、JMSキューまたはメール・セッションなど)のJNDI位置を宣言します。
name web.xmlからのリソース名を指定します。
location リソースを参照するためのJNDI位置を指定します。
<security-role-mapping> この要素では、セキュリティ・ロールを指定のユーザーとグループ、または全ユーザーにマップします。
impliesAll このマッピングを全ユーザーに適用するかどうかを指定します。
name web.xmlの<security-role>要素の<role-name>サブ要素に指定された名前と一致するセキュリティ・ロール名を指定します。
<service-ref-mapping> この要素をweb.xmlファイル内の<service-ref>要素と併用して、Webサービスを宣言します。
<servlet-chaining> この要素では、現行サーブレットのレスポンスが指定のMIMEタイプに設定されている場合にコールするサーブレットを指定します。
mime-type 連鎖をトリガーするためのMIMEタイプ(text/htmlなど)を指定します。
servlet-name 指定したMIMEタイプが検出された場合にコールするサーブレットを指定します。
<session-tracker> <session-tracking>のこのサブ要素では、セッション・トラッカとして使用するサーブレットを指定します。セッション・トラッカは、セッションの作成直後、特にHTTPセッション・リスナー(javax.servlet.http.HttpSessionListenerインタフェースを実装するクラスのインスタンス)のsessionCreated()メソッドの起動と同時に起動します。
servlet-name 起動するサーブレットを指定します。
<session-tracking> この要素では、このアプリケーションのセッション・トラッキング設定を指定します。
cookies セッションCookieを送信するかどうかを指定します。
cookie-domain JSESSIONIDセッションCookieに必要なドメインを指定します。
cookie-path この属性を使用して、JSESSIONIDセッションCookieに適用するURLパスの値をオプションで指定できます。
cookie-max-age

この数値はJSESSIONIDセッションCookieとともに送信されます。ブラウザでCookieが保存される最大間隔(秒単位)を指定します。

<user> <security-role-mapping>のこのサブ要素を使用して、親<security-role-mapping>要素に指定したセキュリティ・ロールにマップするユーザーを指定します。
<virtual-directory> この要素では、静的コンテンツ用の仮想ディレクトリ・マッピングを追加します。これは、UNIXシステムにおけるシンボリック・リンクなどと概念的に似た方法で機能します。
real-path 実際のパスです(UNIXでは/usr/local/realpath、WindowsではC:\testdirなど)。
virtual-path 指定した実際のパスにマッピングする仮想パスです。
<web-app-class-loader> この要素はクラス・ロード指示に使用します。
search-local-classes-first WARファイルのクラスをシステム・クラスよりも前に検索してロードするには、この属性をtrueに設定します。
include-war-manifest-class-path WARファイル内でクラスを検索してロードするときに、(search-local-classes-first設定に関係なく)WARファイルmanifestのClass-Path属性に指定されたクラスパスを含めない場合は、この属性をfalseに設定します。

 


関連項目

デプロイメント・ディスクリプタについて