Oracle ADFでサポートされているデータ・コレクション操作について
ビジネス・サービスを作成してアプリケーションに登録する場合、データ・コントロール・パレットには、次のアクションが表示されます。
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「Operations」フォルダで、通常、現在のWebページのバインディング・コンテキスト内にあるすべてのデータ・コレクションを操作するアクション(コミットやロールバックなど)。
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特定のデータ・コレクション(たとえばEmployeesView)に対する操作。データ・コレクション固有の操作(作成や削除など)は、データ・コントロール・パレットの「Operations」フォルダに、コレクションの子ノードとして表示されます。
ビジネス・サービスで定義される、通常のデータ・コントロール・レベルのグローバル・アクションには、次のものがあります。
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「Commit」。データ・オブジェクトの値を、バインドされたデータ・コレクションからデータベースに更新するトランザクションをコミットします。
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「Rollback」。バインドされたデータ・コレクション内のデータ・オブジェクトの値を更新するトランザクションをロールバックします。データはデータベースに送信されません。
ビジネス・サービスで定義される、通常のデータ・コレクション固有の操作には、次のものがあります。
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「コンストラクタ」。オブジェクト・インスタンスを作成する作成可能な型です。この種の操作は、エンティティ・ビジネス・ロジックがクライアント上で即時に使用可能であるため、検証のための送信操作を必要としません。カスタムのcreate()メソッドを記述することもできますが、その場合、ユーザーがレスポンス・オブジェクトを含むフォームを送信すると、バインドされたデータ・コレクション内に新規のデータ・オブジェクトが作成されます。
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「CreateInsert」。バインドされたデータ・コレクション内に新規のデータ・オブジェクトを作成および挿入します。この操作は、ユーザーが送信を完了するまで待機しません。注意: この操作は、Oracle ADF Business Componentsでのみ使用可能であり、データ・コントロール・パレットには表示されません。Webアプリケーションの場合、既存の作成のみの操作を作成および挿入の操作に変更するには、「UIモデル」でボタンのアクション・バインディング・エディタを表示し、「CreateInsert」を選択します。ADF Swingアプリケーションの場合、作成および挿入がデフォルトの動作ですが、データ・コントロール・パレットには操作が「Create」として表示されます。
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「Delete」。バインドされたデータ・コレクションから、現在のデータ・オブジェクトを削除します。
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「Execute」。データ・コレクションで定義された、バインドされたアクションを実行します。JavaBeanの場合、Execute操作では、データ・コントロールをリフレッシュします。
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「Find」。データ・コレクションから、データ・オブジェクトを取得します。
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「First」。データ・コレクション・レンジ内の、先頭のデータ・オブジェクトに移動します。
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「Last」。データ・コレクション・レンジ内の、最後のデータ・オブジェクトに移動します。
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「Next」。データ・コレクション・レンジ内の、次のデータ・オブジェクトに移動します。現在の位置がレンジ内の最後のデータ・オブジェクトである場合、アクションは実行されません。
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「Next Set」。表示可能なレンジを、バインドされたデータ・コレクションで定義された現在の表示レンジの直後のデータ・オブジェクトに移動します。たとえば、データ・コレクションが行セットの場合、Next Setでは現在の表示レンジの直後の行に移動します。現在の位置がレンジ内の最後のセットである場合、アクションは実行されません。注意: この操作は、Oracle ADF Business Componentsでのみ使用できます。
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「Previous」。データ・コレクション・レンジ内の、前のデータ・オブジェクトに移動します。現在の位置がレンジ内の先頭のデータ・オブジェクトである場合、アクションは実行されません。
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「Previous Set」。表示可能なレンジを、バインドされたデータ・コレクションで定義された現在のレンジの直前にあるデータ・オブジェクトに移動します。たとえば、データ・コレクションが行セットの場合、Previous Setでは現在の表示レンジの直後の行に移動します。現在の位置がレンジ内の最後のセットである場合、アクションは実行されません。注意: この操作は、Oracle ADF Business Componentsでのみ使用できます。
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「setCurrentRowWithKey(String)」。行キーを、入力フィールドで指定された値から変換されたStringとして渡します。行キーは、バインドされたデータ・コレクション内の現在のデータ・オブジェクトを設定する際に使用します。キーを渡す場合、フォームのURLには行キーの値は表示されません。この操作は、データ・コレクションが、マルチパートの属性キーを定義している場合に使用できます。
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「setCurrentRowWIthKeyValue(String)」。行キーを、入力フィールドで指定されたStringとして渡します。行キーは、バインドされたデータ・コレクション内の現在のデータ・オブジェクトを設定する際に使用します。この操作は、データ・コレクションが、単一のキー属性を使用していて、マルチパートの属性キーは定義していない場合にのみ使用します。キーを値として渡す場合、フォームのURLに行キーの値が表示されます。
関連項目
データ・コントロール・パレットを使用したビジネス・サービス・アクションの挿入
データ・アクションを使用したビジネス・サービス・メソッドの実行
ADFモデルへの行の現在位置情報の受渡し
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