UMLアクティビティ図で使用できる要素は、次のとおりです。
アクティビティ図の分割に使用されます。スイムレーンは、論理的に独立したソフトウェア環境を表します。つまり、物理システム内の動作単位を表すダイアグラム要素の集まりとも言えます。この集まりにはソフトウェア、ハードウェアおよび人が含まれます。
注意: ダイアグラムを分割する必要がない場合は、ダイアグラム上でスイムレーンを作成する必要はありません。
ダイアグラム上に実線の円で表されます。これは、事前条件が検証されるアクティビティ図の初期状態です。初期状態はダイアグラムに1回のみ指定できます。
ダイアグラム上にアクティビティ名を含むひし形で表されます。これは、ビジネスやシステムで実行されるプロセスです。アクティビティは1つのプロセスまたはサブアクティビティ・モデルを表すことができます(つまり、アクティビティ・モデルを形成する一連のサブアクティビティにアクティビティを細分化できます)。サブアクティビティを表すアクティビティは、コンポジット・アクティビティまたはドリルダウン・アクティビティと呼ばれます。このアクティビティを作成するには、アクティビティを右クリックして「ドリルダウン」を選択します。コンポジット・アクティビティでは、アクティビティ図形の右下にコンポジット・アイコン( )があります。
ダイアグラム上にオブジェクト・フロー状態の名前を含む四角形で表されます。状態の分類子の名前は大カッコで囲まれています。オブジェクト・フロー状態は、要素のライフ・サイクルにおける状態や状況(ある条件を満たす、あるアクティビティを実行する、またはあるイベントを待機するなど)を説明するものです。ある時点におけるオブジェクトの一連の属性とその値を定義します。オブジェクト・フロー状態は、アクティビティの実行によってオブジェクトが所定の状態に配置されたことを通知するか、またはオブジェクトのライフ・サイクル内の特定時点を示します。オブジェクトは、アクティビティとの関係によってある状態から別の状態へと変化します。
ダイアグラム上にダイアモンド形で表されます。結合には2つ以上の入力遷移および1つの出力遷移があります。結合の前までは、それぞれのパスに関連付けられたアクティビティはパラレルに継続しています。OR結合では、入力フローが1つだけ結合に到達した時点で1つの制御フローが継続します。ブランチは、1つのフローが2つ以上の同時制御フローに分割される状態を表します。ブランチには、1つの入力遷移および2つ以上の出力遷移があります。遷移に連結されているガード条件によって、どの出力遷移が発生するかが決まります。ブランチは、アクティビティが順に実行される代替スレッドを表します。
AND分岐/結合擬似状態は、縦線または横線で表示されます。この擬似状態をダイアグラム上で使用すると、結合または分岐を表現できます。結合には、2つ以上の入力遷移および1つの出力遷移があります。結合の前までは、それぞれのパスに関連付けられたアクティビティはパラレルに継続しています。入力フローがすべて結合に到達するまで同時フローが待機した後、1つの制御フローが継続します。分岐では、1つの制御フローが2つ以上の同時制御フローに分割されます。ブランチには、1つの入力遷移および2つ以上の出力遷移があります。分岐では、アクティビティのパラレル・スレッドが可能です。
ダイアグラム上に直線と遷移の方向に向けた矢印で表されます。遷移は、アクティビティ・モデルがアクティビティからアクティビティへとフローする方法を示すために使用します。また、1つのアクティビティから次のアクティビティへ移動する間に状態の変化が発生したことも示します。遷移を擬似状態によって結合または分割し(結合、分岐およびブランチ)、ダイアグラムのアクティビティを通るパラレルな(同時)パスまたは排他的(代替)パス(あるいはその両方)を表すことができます。
ダイアグラム上に同心円で表されます。これは、事後条件が検証されるアクティビティ図の終了状態です。終了状態はダイアグラムに何回でも指定できます。
UMLアクティビティのモデル化の開始
UMLアクティビティ図の作成
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