ADF Facesのweb.xml構成について

一部のADF Faces構成オプションは、Webアプリケーション・デプロイメント・ディスクリプタであるWEB-INF/web.xmlで定義されます。ADF Facesコンポーネントをページに追加すると、JDeveloperによって、必要なADF Faces設定がweb.xmlに自動的に追加されます。ただし、オプションで、次のタイプのADF Faces設定をweb.xml<context-parm>要素にパラメータとして追加できます。

JSFのweb.xmlの標準設定の詳細は、「JSFのweb.xml構成について」を参照してください。

状態保存

次の状態保存パラメータを指定できます。

oracle.adf.view.CLIENT_STATE_METHOD
使用方法: JSF標準の状態保存パラメータjavax.faces.STATE_SAVING_METHODclientが指定されている場合に、ADF Facesが使用するクライアント側の状態保存のタイプを指定します。
値: tokenまたはalltoken(デフォルト)を指定すると、ページの状態はセッションに格納され、クライアント上には永続的なトークンが格納されます。この永続的なトークンによって、ADF Facesでは、複数回出現する同一ページのあいまい性を解消できます。allを指定すると、すべての状態情報がクライアント上の非表示フォーム・フィールドに格納されます。
oracle.adf.view.faces.CLIENT_STATE_MAX_TOKENS
使用方法: 同時に保存されるトークンの最大数を指定します。このパラメータは、CLIENT_STATE_METHODパラメータにtokenが指定されている場合のみ有効です。この最大数を超えると、最も以前に表示されたページが失われます。
値: 整数。デフォルト値は15です。

状態保存の詳細は、「JSFでのクライアント側とサーバー側の状態保存について」を参照してください。

アプリケーション・ビューのキャッシュ

次のアプリケーション・ビューのキャッシュ・パラメータを指定できます。

oracle.adf.view.faces.USE_APPLICATION_VIEW_CACHE
使用方法: アプリケーション・ビューのキャッシュ機能を使用可能にします。アプリケーション・ビューのキャッシュが使用可能な状態で、ユーザーが初めてページを表示すると、ADF Facesによってページの初期状態がアプリケーション・レベルでキャッシュされます。その後は、すべてのユーザーがキャッシュされたページの状態を繰り返し再利用できるため、アプリケーションのパフォーマンスが大幅に向上します。
値: trueまたはfalsetrueの値を指定すると、アプリケーション・ビューのキャッシュが使用可能になります。

アプリケーション・ビューのキャッシュ機能を効果的に使用する方法の詳細は、「Oracle ADF Facesアプリケーションの開発ガイドライン」のADF Facesの構成の項にあるパフォーマンスに関するADF Facesの構成の説明を参照してください。

デバッグ

次のデバッグ・パラメータを指定できます。

oracle.adf.view.faces.DEBUG_JAVASCRIPT
使用方法: デバッグ目的のJavaScriptの曖昧化を使用不可にします。ADF Facesでは、デフォルトでJavaScriptが曖昧化され、クライアントへのJavaScriptのダウンロード・サイズを小さくするためにコメントおよび空白が削除されます。パフォーマンスを向上させるには、アプリケーションをデプロイする前にこのオプションを使用不可にします。
値: trueまたはfalse。値をtrueに設定すると、曖昧化が使用不可になります。
oracle.adf.view.faces.CHECK_FILE_MODIFICATION
使用方法: JSPページの変更日をチェックし、JSPが変更されている場合は保存済の状態を破棄するADF Faces機能を使用可能にします。このパラメータは開発時には便利ですが、アプリケーションをデプロイする前に使用不可(削除またはfalseに設定)にする必要があります。
値: trueまたはfalse。値をtrueに設定すると、ページ変更のチェック機能が使用可能になります。

ファイル・アップロード

次のファイル・アップロード・パラメータを指定できます。

oracle.adf.view.faces.UPLOAD_MAX_MEMORY
使用方法: 単一リクエストに対してアップロードされたファイルの格納に使用できる最大メモリー量を指定します。
値: 整数(例: 5000KBの場合は5120000)。デフォルト値は100KBです。
oracle.adf.view.faces.UPLOAD_MAX_DISK_SPACE
使用方法: 単一リクエストに対してアップロードされたファイルの格納に使用できる最大メモリー量を指定します。
値: 整数(例: 5000KBの場合は5120000)。デフォルト値は100KBです。
oracle.adf.view.faces.UPLOAD_MAX_DISK_SPACE
使用方法: 単一リクエストに対してアップロードされたファイルの格納に使用できるディスク領域の最大量を指定します。
値: 整数(例: 5000KBの場合は5120000)。デフォルトは2000KBです。
oracle.adf.view.faces.UPLOAD_TEMP_DIR
使用方法: ADF Facesで格納するテンポラリ・ファイルのディレクトリを指定します。
値: ディレクトリの完全修飾名。デフォルトは、ユーザーの一時ディレクトリです。

ファイル・アップロードの詳細は、「ADF Facesでのファイル・アップロードの実行」を参照してください。


デプロイメント・ディスクリプタの作成と編集
JSFアプリケーション構成について
ADF Faces構成について
JSF構成ファイルの編集
JSFでのクライアント側とサーバー側の状態保存について