ADF Faces Cacheの構成設定について

ADF Faces Cacheライブラリをアプリケーションに追加すると、デフォルトの構成が適用されます。<application_name >/META-INFディレクトリのadf-config.xmlファイルにある次の要素について、アプリケーションのデフォルトの属性設定を上書きできます。

cache要素

cache要素は、キャッシュに対する次のデフォルトの構成を指定します。次の表では、変更できる属性について説明します。

属性名

説明

max-searchkeys

キャッシュ内の各フラグメントに対する検索キーの最大数を指定します。プログラムによる失効化を目的として、キャッシュされたコンテンツに検索キーを関連付けます。デフォルトは20です。

あるフラグメントについてこの制限を超えると、そのフラグメントは、キャッシュ・タグ・ハンドラによってキャッシュされなくなります。

max-objects-in-cache キャッシュ内に格納できるフラグメントの最大数を指定します。デフォルトは5000です。
enable-max-objects-in-cache trueに設定すると、max-objects-in-cache属性の値を使用してキャッシュ・サイズが制御されます。falseに設定すると、max-objects-in-cache属性が無視されます。デフォルトはtrueです。
gc-objectspan ガベージ・コレクションの実行時にキャッシュが横断するオブジェクトの最大数を指定します。このプロセスは、大量のメモリーを使用する可能性があるため、横断を制限します。デフォルトは50です。
gc-interval

キャッシュがガベージ・コレクションを実行する間隔を指定します。ガベージ・コレクションの実行時に、キャッシュによって無効なオブジェクトが削除されます。デフォルトは20秒です。

tag要素

tag要素は、<afc:cache>タグがフラグメントを処理する方法を指定します。次の表では、変更できる属性について説明します。

属性名

説明

disable-caching

キャッシュを無効にするかどうかを指定します。デフォルトはfalseです。このデフォルトをtrueに変更すると、<afc:cache>タグでマークされたフラグメントはキャッシュされなくなります。

url-session-id アプリケーションが使用するセッションIDを指定します。このセッションIDを使用したフラグメントはキャッシュされません。デフォルト値はjsessionidです。
enable-visual-diagnostics

HTML <SPAN>タグでフラグメント出力の境界を設定して、キャッシュをキャッシュ・ヒットまたはキャッシュ・ミスとして視覚的に表すかどうかを指定します。デフォルトはfalseです。

このデフォルトをtrueに変更し、キャッシュ・ヒットおよびキャッシュ・ミスのクラスを指定すると、フラグメント出力には、適切なキャッシュ・ヒットまたはキャッシュ・ミスのクラスを使用したHTML <SPAN>タグが自動的に付けられます。クラスに色を指定すると、この出力によって、フラグメントがキャッシュ・ヒットまたはキャッシュ・ミスのどちらであるかを視覚的に判断できます。


アプリケーションに対するADF Faces Cacheのデフォルト構成設定の変更
コンテンツの失効化
視覚的な診断の使用