JSFデプロイメント要件について

すべてのJSFアプリケーションは、サーブレット仕様バージョン2.3(以降)およびJSP仕様バージョン1.2(以降)に準拠する必要があります。

通常、JSFアプリケーションのWeb層はWARとしてパッケージ化されてデプロイされますが、このWARは様々なJ2EE Webコンテナ間で特定の実行要件を満たす必要があります。WARに含まれるファイルは、デプロイメント・プロファイルに定義されます。JSFアプリケーションのWARファイルは少なくとも次のファイルを含む必要があり、そのほとんどはデフォルトでWARに含まれます。

さらに、デプロイするJ2EE Webコンテナは、JavaServer Pages標準タグ・ライブラリ(JSTL)に必要なJARファイルであるjstl.jarおよびstandard.jarを提供する必要があります。使用するJSTLバージョンは、J2EE Webコンテナに応じて次のように異なります。

JSFアプリケーションの標準的なWARディレクトリ構造は、次のレイアウトになっています。

MyApplication/
  JSF pages
  WEB-INF/
    configuration files (web.xml, faces-config.xml etc)
    tag library descriptors (optional)
    classes/
      application class files
      Properties files
    lib/
      commons-beanutils.jar
      commons-collections.jar
      commons-digester.jar
      commons-logging.jar
      jsf-api.jar
      jsf-impl.jar
      jstl.jar
      standard.jar    

注意: JDeveloperでは、デフォルトでWARにJSF Reference Implementationのコア・ライブラリJARファイルjsf-api.jarおよびjsf-impl.jarが含まれます。ただし、他の実装(MyFacesなど)を使用する場合は、デプロイメント・プロファイルの作成時に、そのコア・ライブラリ用のJARファイルを含める必要があります。

JSFデプロイメント・ディスクリプタおよび構成ファイルの詳細は、「JSFアプリケーションの構成」を参照してください。

ADF Facesのデプロイメント要件

ADF Facesコンポーネントを含むJSFアプリケーションには、前述した以外にもいくつかデプロイメント要件があります。ADF Facesには、Sun社のJSF Reference Implementation 1.1_01(以降)またはMyFaces 1.0.8(以降)が必要です。注意: ADF Facesアプリケーションは、JSF 1.0のみをサポートするサーバー上では実行できません。

ADF Facesの場合は、標準JSFファイルに加えて、次のJARファイルもWARに含める必要があります。

アプリケーションにADF Facesコンポーネントが含まれている場合は、次のサンプルに示すように、web.xmlデプロイメント・ディスクリプタのservlet要素設定にADF FacesのResourceServletを指定する必要があります。ADF FacesコンポーネントをJSFページに追加するときに、これらの設定がJDeveloperにより自動的にweb.xmlに挿入されます。

<servlet>
  <servlet-name>resources</servlet-name>
  <servlet-class>oracle.adf.view.faces.webapp.ResourceServlet</servlet-class>
</servlet>

<servlet-mapping>
  <servlet-name>resources</servlet-name>
  <url-pattern>/adf/*</url-pattern>
</servlet-mapping>    

ADF Faces構成ファイルについては、「ADF Faces構成の使用」を参照してください。


JSFアプリケーションの実行およびテスト
JSFデプロイメント構成について
ADF Facesのweb.xml構成について
パフォーマンスに関するADF Facesの構成について