次の図に示すように、EJBテクノロジをビジネス・サービス・テクノロジとして使用する場合、モデル情報は、Oracleが提供するシン・アダプタ・クラスによって実装されるOracle ADFデータ・コントロール・インタフェースを介して、ビュー・レイヤーおよびコントロール・レイヤーに公開されます。
1 データ・コントロール
このノードはデータ・コントロール(この例ではセッション・ファサード)を表します。ステートレス・セッションBeanをナビゲータからデータ・コントロール・パレットにドラッグ・アンド・ドロップすると、データ・コントロールを作成するか、その内容をリフレッシュできます。
2 コンストラクタ
createメソッドは、データ・コントロール・パレットの「コンストラクタ」フォルダにコンストラクタとしてまとめて表示されます。SupportsUpdatesの値をfalseに変更すると、データ・コントロール・パレットの「コンストラクタ」フォルダの表示を切り替えることができます。
3 行セット
これらのノードはコレクションを表します。たとえば、findAllCountries()はCountriesのコレクションで、countriesCollectionはRegionに関するCountriesのコレクションです。
4 属性
これらのノードは、個別の属性を表します。
5 標準操作
これらのノードは、標準のコレクション操作を表します。セッション・ファサードには、トランザクション・レベルの操作を表す同様のノードがあります。コレクションで使用可能な操作には、「Previous Set」と「Next Set」があります。これらの操作では、レンジ・サイズに基づいてデータをスクロールします。
6 特別なナビゲーション操作
これらのノードでは、行セットの現在の行を、特定の表示行として設定できます。
7 カスタム・メソッド
カスタム・サービス・メソッドが、データ・コントロール・パレットに表示されます。
データ・コントロールを作成すると、モデル・プロジェクトにデータ・コントロール定義ファイル(DataControls.dcx
)と各セッションBeanの構造定義ファイルが生成されます。さらに、エンティティごとにXMLファイルが生成され、一部の設計時XMLファイルが生成されます。
生成されるファイルは、次のとおりです。
DataControls.dcx
: データ・コントロール定義ファイル。
DataControls.dcx
ファイルは、ビジネス・サービスにデータ・コントロールを登録する際に作成されます。このファイルにより、クライアントと使用可能なビジネス・サービス間の相互作用を容易にするOracle ADFモデル・レイヤー・アダプタ・クラスが識別されます。
<session_bean>.xml
: 構造定義ファイル。
セッションBeanをOracle ADFデータ・コントロールとして登録すると、モデル・プロジェクトにXML定義ファイルが個別に作成されます。通常、このファイルを構造定義ファイルと呼びます。構造定義ファイル名はセッションBean名と同じですが、拡張子.xmlが付いています。
構造定義は、属性、アクセッサおよび操作という3種類のオブジェクトで構成されます。
ReadOnlyCollection.xml
ReadOnlySingleValue.xml
UpdateableCollection.xml
UpdateableSingleValue.xml
これらのファイルは、使用可能な操作を記述するCollectionBeanClassとしてMethodAccessor定義で参照されます。
<entity_name>.xml
データ・コントロールの作成時に、エンティティ(TopLink、EJBまたはJavaBeans)ごとにXMLファイルが生成されます。これらのファイルはADFの設計時と実行時の両方に使用され、クラスの構造と、各属性のUIヒント、Validatorおよびラベルが記述されます。
EJBコンポーネント用のOracle ADFデータ・コントロールの作成
コレクションを返すアクセッサ用の構造定義の指定
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