ユースケース図の要素と説明は、次のとおりです。
ここに示すアイコンは、要素に関連付けられたデフォルトのアイコンです。これらのアイコンは、ダイアグラム上で要素のポップアップ・メニューを開き、「イメージの添付」を選択することで変更できます。代替イメージは<jdev_install>/jdev/system/oracle.bm.XXX/templates/usecase
で提供されています。
ダイアグラム上では、上部にパッケージ名とサブジェクト名のための編集可能な2行のテキストがある四角形のアウトラインで表されます。使用可能なサブジェクトのタイプは、「システム境界」と「マイルストン」です。システム境界には、通常、モデル化の対象となるシステム全体を構成するユースケースとアクターのセットが含まれます。マイルストン境界には、通常、開発の対象となる一貫性のあるシステム部分を構成するユースケースのグループが含まれます。サブジェクトの定義は、XHTMLファイルに格納されます。このファイルは、サブジェクトおよびサブジェクトとダイアグラム上にある他のユースケース要素との間の関係に関するすべての詳細が記録されるように書式化されています。
ユースケース要素用のXHTMLファイルを開くには、要素をダブルクリックします。要素タイプによっては、関連がサポートされていない場合があります。
ダイアグラム上には、図形の下にアクター名を含む人型アイコンで表されます。アクターはシステム内の抽象ロールを表します。アクターの定義は、XHTMLファイルに格納されます。このファイルは、アクターおよびアクターとダイアグラム上にある他のユースケース要素間の関係に関するすべての詳細が記録されるように書式化されています。
ダイアグラム上には、ユースケースの名前を含む楕円形で表されます。ユースケースには「正式」と「略式」の2つのレベルがあります。正式ユースケースの定義は、XHTMLファイルに格納されます。このファイルは、ユースケースおよびユースケースとダイアグラム上にある他のユースケース要素間の関係に関するすべての詳細が記録されるように書式化されています。略式ユースケースの定義もXHTMLファイルに格納されます。このファイルも、ユースケースに関する主な詳細が記録されるように書式化されています。定義ファイルにアクセスするには、ダイアグラム上でユースケースをダブルクリックします。正式ユースケースと略式ユースケースは、ダイアグラム上での視覚的な違いはありません。
ダイアグラム上のアクターとユースケース間に、矢印なしの直線で表されます。通信関係はアクターが特定のユースケースに関連付けられている状況を示します。この関係は、アクターに関連付けられたユースケースのXHTMLファイルのStakeholder(s)セクションに記録されます。
ダイアグラム上には、実線と汎化されている要素に向けた白抜きの矢印で表されます。汎化は、1つ以上の要素が別の要素を特化している状況を示します。たとえば、あるアクターTeam Member
がアクターManager
とアクターDeveloper
に特化されている場合があります。この関係は、特化しているユースケースまたはアクターのXHTMLファイルのSpecializesセクションに記録されます。
ダイアグラム上には、破線と点線および拡張対象のユースケースに向けた矢印で表されます。この関係は、別のユースケースの定義を拡張するユースケースのXHTMLファイルのExtendsセクションに記録されます。
ダイアグラム上には、破線と包含されたユースケースに向けた矢印で表されます。この関係は、別のユースケースを包含するユースケースのXHTMLファイルのScenarioセクションに記録されます。
UMLユースケースのモデル化の開始
UMLユースケース図の作成
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