Web Services Reliability(WS-Reliability)は、SOAPメッセージを配信保証、重複なしおよびメッセージ順保証で交換するためのSOAPベースのプロトコルです。WS-ReliabilityはSOAPヘッダーの拡張として定義され、基礎となるプロトコルから独立しています。信頼性のある様々なWebサービス間の相互運用性を目的としたもので、メッセージの喪失やメッセージの重複およびメッセージの遅延が避けられない実環境においてSOAPメッセージを高い信頼性で交換することができます。
注意: J2EE 1.3(Oracle)Webサービスに信頼性は設定できません。
Web Services Reliabilityでは、次の機能が提供されます。
これらの機能は、グローバル一意ID、メッセージ連番およびメッセージ・タイムスタンプを使用して実装されます。信頼性のあるメッセージにはメッセージIDがあります。このようなメッセージの受信者は、メッセージの受信確認を返す必要があります。送信者が確認を受信しない場合、同一IDのメッセージを再送信する必要があります。この処理が成功せずに特定の回数繰り返される場合、送信操作の失敗が送信側アプリケーションにレポートされます。メッセージの送信者は、受信確認がされるまで永続的にメッセージを格納する責任があります。
メッセージおよび確認の交換は、メッセージ配信保証の中核をなす部分で、3つの種類があります。
信頼性のあるメッセージには連番が関連付けられている場合もあります。これにより、一連のメッセージが受信者によって不連続に受信された場合、欠落したメッセージの受信がすべて完了するまで待ってから受信側アプリケーションにメッセージを渡すことができます。
「Webサービスに対する信頼性オプションの設定」
「Webサービスの作成、テストおよびデプロイ」
「J2EE 1.4 Webサービスの作成」
「Webサービスを使用した開発」
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