ADFモデルへの行の現在位置情報の受渡し

ビジネス・サービスが、データ・コレクションでの行の現在位置をサポートしている場合、URLリンクで、公開されている「現在の行の設定」操作をそのコレクションに対して使用できます。たとえば、あるWebページでは表示される表を含むフォームを作成し、他のWebページでは入力フォームを作成しようと考える場合があります。現在の行情報を渡すには、setCurrentRowWithKeyまたはsetCurrentRowWithKeyValue操作を使用します。

注意: これと同じ方法でコレクション内のデータ・オブジェクトを削除できます。

現在の行のリンクを表示する表を作成するには、次のようにします。

  1. 設計対象のADF対応Webページ用に、データ・コントロール・パレットを開きます

  2. データ・コントロール・パレットで、目的のデータ・コレクションを選択してページにドラッグします。

  3. 表示されるリストから、読取り専用表を表示するように選択します。

  4. 「表の列の編集」ダイアログが表示される場合は、このダイアログで表に必要な列と他の機能を指定して「OK」をクリックします。

  5. 既存のHTMLフォームに表を挿入します。ビジュアル・エディタのデザイン・ビューでは、同じ破線のボックスの中にそれらの表とボタンが表示されます。このことは、それらが同じHTMLフォーム要素に属していることを示します。

  6. データ・コントロール・パレットから、setCurrentRowWithKeyまたはsetCurrentRowWithKeyValue操作をページにドラッグします。

  7. 表示されるリストから、コマンド・リンクを表示するように選択します。

たとえば、JSF JSPページでは、リンクのソースは次のようになります。

<af:commandLink actionListener="#{bindings.setCurrentRowWithKey.execute}"
                action="setCurrentRowWithKey"
                text="setCurrentRowWithKey"
                disabled="#{!bindings.setCurrentRowWithKey.enabled}"/>    

また、Strutsアプリケーションのページでは、ソースは次のようになります。

<html:link href="dataPage1.do?event=setCurrentRowWithKey&rowKey=${Row.rowKeyStr}">
  setCurrentRowWithKey
</html:link>    

サービス・タイプ属性を主キーとして指定
Oracle ADFを使用したStrutsベースのWebアプリケーションの作成
Oracle ADFを使用したモデル1形式のJSPページの作成