キャッシュの仕組み

一般的なデプロイメントでは、ブラウザが、コンテンツのリクエストをWebコンテナが稼働しているアプリケーションWebサーバーに送信します。アプリケーションWebコンテナ内の次のADF Faces Cacheコンポーネントによって、キャッシュが有効になります。

次の図は、一般的なデプロイメントで、キャッシュ可能なフラグメントが含まれたJSPページをキャッシュする方法を示しています。

afc004.gifの説明が後に続きます >

図afc004.gifの説明

このデプロイメントでは、次の処理が実行されます。

  1. ブラウザは、<afc:cache>タグで示されたフラグメントを含むページに対する最初のリクエストを送信します。ページには、1つ以上のキャッシュ可能なフラグメントが含まれています。
  2. アプリケーションWebサーバーは、このリクエストをキャッシュ・タグ・ハンドラに転送します。
  3. キャッシュ・タグ・ハンドラはキャッシュ内のフラグメントを検索します。この最初のリクエストはキャッシュ・ミスと呼ばれます。キャッシュには、このフラグメントのレスポンスがまだ格納されていないため、キャッシュ・タグ・ハンドラは、フラグメントのレスポンスを生成し、そのレスポンスのコピーをキャッシュ内に格納します。
  4. このレスポンスは、アプリケーションWebサーバーに送信されます。
  5. アプリケーションWebサーバーは、このレスポンスをブラウザに送信します。
  6. ブラウザは、同じコンテンツの2番目のリクエストを送信します。
  7. アプリケーションWebサーバーは、このリクエストをキャッシュ・タグ・ハンドラに転送します。
  8. キャッシュ・タグ・ハンドラは、キャッシュ内のフラグメントを検索し、キャッシュされたフラグメントのコンテンツを使用してページを作成します。このリクエストはキャッシュ・ヒットと呼ばれます。
  9. キャッシュ・タグ・ハンドラは、レスポンスをアプリケーションWebサーバーに返送します。
  10. アプリケーションWebサーバーは、このレスポンスをブラウザに送信します。

ADF Faces Cacheの構成設定について
ADF Faces Cacheライブラリ: <afc:cache>タグ
<afc:cache>タグの挿入
キャッシュ可能なADFコンポーネントのセキュリティ設定について