OC4JへのASKサーバーのデプロイ

Askアプリケーションを実行するには、まずAsk ServerおよびNotification Server(NS)コンポーネントをOC4Jサーバーにデプロイする必要があります。また、デプロイ後に各サーバーについて構成を実行する必要があります。これを完了した後、ASKアプリケーションをデプロイおよびテストできます。

NSおよびAsk ServerをOC4Jにデプロイする手順は、次のとおりです。

  1. 通知サービス・キュー・エントリをOC4Jに追加するには、<OC4J_HOME>¥j2ee¥home¥configにナビゲートし、次のコードをjms.xmlに追加します。

    <queue name="queue/MsgReceiverQueue" location="queue/MsgReceiverQueue">
    <description>Message Receiver Queue</description>
    </queue>

    <queue name="queue/MsgSenderQueue" location="queue/MsgSenderQueue">
    <description>Message Sender Queue</description>
    </queue>

    <queue name="queue/DriverQueue" location="queue/DriverQueue">
    <description>Driver Queue</description>
    </queue>

    <queue-connection-factory name="ConnectionFactory" location="ConnectionFactory"/>

  2. コマンド・プロンプトを開き、<OC4J_HOME>¥binディレクトリにナビゲートし、oc4j.cmd -startを実行します。すでにOC4Jを実行している場合は、jms.xmlの更新後にサーバーを再起動します。

    注意: OC4Jの初回起動時に、oc4jadminアカウントのパスワードを確認用に2回入力するよう要求されます。

  3. Enterprise Manager(EM)を起動します。ブラウザを開き、http://localhost:8888/emとURLを入力し、[Enter]を押します。

  4. 有効なユーザー名(oc4jadminなど)およびパスワード(ユーザー名について要求された場合)を指定し、「ログイン」をクリックします。

  5. ホーム・ページが表示された後、「アプリケーション」をクリックしてタブを開きます。

  6. 「アプリケーション」タブで、「デプロイ」をクリックしてデプロイメント・プロセスを起動します。

  7. 通知サービスをデプロイする手順は、次のとおりです。

    1. アーカイブの選択ページで、アーカイブ場所として「<JDEV_HOME>¥wireless¥j2ee¥applications¥ns.ear」と入力するか、「ブラウザ」をクリックして該当するファイルを特定します。続いて「次へ」をクリックします。

    2. アプリケーション属性ページで、アプリケーション名として「NS」と入力し、「次へ」をクリックします。

    3. デプロイ設定ページで、「デプロイ」をクリックします。

      通知サービスが正常にデプロイされると、EMに確認メッセージが表示されます。

  8. プロセスの完了後、「戻る」をクリックし、「アプリケーション」タブのメイン・ページに戻ります。

    Notification Serverがここにリスト表示され、このサーバーに対して、開始、停止、アンデプロイおよび再デプロイなどの追加アクションを実行できます。

  9. Ask Serverをデプロイする手順は、次のとおりです。

    1. アーカイブの選択ページで、アーカイブ場所として「<JDEV_HOME>¥wireless¥j2ee¥applications¥askServer.ear」と入力するか、「ブラウザ」をクリックして該当するファイルを特定します。続いて「次へ」をクリックします。

    2. アプリケーション属性ページで、アプリケーション名として「Ask Server」と入力し、「次へ」をクリックします。

    3. デプロイ設定ページで、「デプロイ」をクリックします。

      Ask Serverが正常にデプロイされると、EMに確認メッセージが表示されます。

  10. プロセスの完了後、「戻る」をクリックし、「アプリケーション」タブのメイン・ページに戻ります。

    Ask Serverがここにリスト表示され、このサーバーに対して、開始、停止、アンデプロイおよび再デプロイなどの追加アクションを実行できます。

通知サービスおよびAsk Serverを構成する手順は、次のとおりです。

  1. EMの「アプリケーション」タブで、「NS」をクリックします(「アプリケーション」ビュー内)。

  2. 通知サービスページで、IMを構成する手順は、次のとおりです。

    1. 「xmpp-adapter」をクリックします。

    2. 「管理」タブを開きます。

    3. 「管理タスク」を展開し、「構成プロパティ」の横の「タスクに移動」アイコンをクリックします。

    4. 構成する各ドライバのパラメータについて適切な値を設定します。たとえば、IMドライバの場合、IMServerHost、IMServerUserNameおよびIMServerPasswordパラメータを編集します。

    5. 完了後、「OK」をクリックします。

      パラメータの変更が正常に適用されると、確認メッセージが表示されます。

  3. 「OC4J: ホーム」をクリックし、EMのホーム・ページに戻ります。

  4. 適切なプロパティを設定して、一部またはすべての電子メール、SMPPおよびUCPドライバを構成する場合は、ステップ2-aから2-eまでを繰り返します。

  5. EMの「アプリケーション」タブで、Ask Serverの横の「アプリケーション定義のMBeans」リンクをクリックします(「アプリケーション」ビュー内)。

    注意: 列エントリに使用可能なMBeanの数が表示されます。

  6. アプリケーションMBeanページで、「addAccessPoint」をクリックします。

    注意: ここで作成するアクセス・ポイントは、NSが構成されているIMまたは電子メール・アカウントと同じである必要があります。

    1. 「アクセス・ポイント」パラメータを設定します。たとえば、accessPointNameの設定には「Test」accessPointAddressの設定には「jabber|testask@jabber.server.name」(IMの場合)、さらに「deliveryType」には「IM」の値を設定します。

    2. 終了後、「起動操作」をクリックします。

      パラメータの変更が正常に適用されると、確認メッセージが表示されます。

  7. プロセスの完了後、「戻る」をクリックし、アプリケーションMBeanページに戻ります。続いて、「アプリケーション」タブのメイン・ページに戻ります。

  8. NSに対する設定を適用するには、NSを再起動する必要があります。そのためには、NSラジオ・ボタンを選択してから、「再起動」をクリックします。

  9. また、場合によってはAsk Serverを再起動する必要があります。そのためには、Ask Serverラジオ・ボタンを選択してから、「再起動」をクリックします。

    注意: あるいは、両方のサービスを再起動するかわりにOC4Jをバウンスすることもできます。


Askアプリケーションの詳細
スタンドアロンOC4Jへの接続の作成
Oracle JDeveloper 10.1.3による単純なAskアプリケーションの作成方法