「プロジェクト・プロパティ」ダイアログ - コンパイラ・ページ

開発環境でプロジェクトのコンパイラ設定を構成する際に使用します。これらの設定は、「メイク」コマンドおよび「再ビルド」コマンドによって開始されるコンパイルに使用されます。

警告を表示

ログ・ウィンドウの「コンパイラ」タブに表示されるコンパイル・メッセージの種類を選択します。

未使用のインポートの警告

未使用の単一の型import文が検出されたときに警告を表示する場合に選択します。

 
部分使用のインポートを指摘

不完全なパッケージのimport文の使用が検出されたときに警告を表示する場合に選択します。

 
オブジェクトによるstaticへのアクセスを指摘

staticメソッドまたはstaticフィールドへのアクセスが、クラス名のかわりにオブジェクトを使用して行われた場合に、警告を表示する場合に選択します。

 
非推奨を指摘

推奨されないメソッドまたはクラスへの参照が検出されたときに警告を表示する場合に選択します。

 
非推奨の定義を指摘

推奨されないメソッドまたはクラスの定義が検出されたときに警告を表示する場合に選択します。

 
デバッグ情報を含める

プロジェクト用の.classファイルの作成時に、コンパイラがローカル変数表を含めるように指定する場合に選択します。デバッガは、.classファイルでローカル変数表を使用し、データ・ウィンドウでローカル変数を表示します。プログラムのデプロイの最終ステップでは、このオプションを選択せずにプログラムをコンパイルし、コンパイル済クラス・ファイルのサイズを小さくすることができます。デフォルトでは、このオプションは有効になっています。

Javacの使用

javac Javaコンパイラを使用する場合に選択します。ojc Javaコンパイラを使用する場合は、選択を解除します。

ソース

ドロップダウン・リストからJ2SEバージョンを選択するか、デフォルトのままにします。このオプションは、OJCコマンドライン・オプションの-source x.yを入力することと同じです。JDK 1.5を使用する場合、デフォルトのJ2SEバージョンは1.5です。JDK 1.4またはJDK 1.3を使用する場合、デフォルトのJ2SEバージョンは1.3です。

ターゲット

ドロップダウン・リストからJ2SEバージョンを選択するか、デフォルトのままにします。このオプションは、OJCコマンドライン・オプションの-targetx.yを入力することと同じです。JDK 1.5を使用する場合、デフォルトのJ2SEバージョンは1.5です。JDK 1.4またはJDK 1.3を使用する場合、デフォルトのJ2SEバージョンは1.2です。

文字コード

ネイティブ・エンコーディング名を選択して、コンパイラがASCIIキャラクタ・セット以外の文字を解釈する方法を制御します。デフォルトの設定では、「設定」ダイアログの環境ページで指定したエンコーディングが使用されます。

System.out.println(System.getProperty("file.encoding"));

注意: ファイルが記述される際、JDeveloperの一部のウィザードでは、オペレーティング・システムとロケールの組合せによって決定するJavaのデフォルト・ファイル・エンコーディングが優先されます。しかし、エンコーディング・タグがこのページの「文字コード」フィールドの設定に基づく場合もあります。

生成されたアプリケーションがJDeveloper IDEまたは他のデプロイメント環境で正常に動作するには、エンコーディング・タグが実際のJavaファイルのエンコーディングと一致する必要があります。JDeveloperでファイルを作成または保存する際には、このJavaの初期値が保存されていることを確認してください。

詳細は、「コンパイル用のネイティブ・エンコーディングの指定」を参照してください。

 
対象外のクラス

指定したクラスのstatic voidメソッドのコールをすべて排除します。複数のクラスを指定する場合は、セミコロンで区切られたリストを使用します。例: package1.class1;package2.class2

このオプションを使用して、プログラムの最終コンパイルから、開発中に使用した診断クラスを除外できます。

 
ファイル・タイプの出力ディレクトリへのコピー

「メイク」または「ビルド」コマンドの起動時に、ソースパスから出力ディレクトリにコピーするファイル・タイプをセミコロンで区切ったリストで指定します。ファイル・タイプは、拡張子やファイルの終わりの文字を使用して指定できます。たとえば、.gifと入力すると、.gifで終わるすべてのイメージ・ファイルが出力ディレクトリにコピーされます。同様に、-apf.xmlと入力すると、ファイル名が-apf.xml で終わるすべてのファイルが出力ディレクトリにコピーされます。「メイク」および「ビルド」コマンドでは、メイクまたはビルドしているプロジェクトで指定されたファイルのみコピーされます。

リバース・フィルタ (タイプを除外)

「ファイル・タイプの出力ディレクトリへのコピー」リストのロジックを逆にします。このオプションを選択すると、リストされたタイプのファイルを除くすべてのファイルが出力ディレクトリにコピーされます。このオプションを選択した場合は、.javaなどのタイプのソース・ファイルが出力ディレクトリにコピーされるのを防ぐために、これらのタイプをリストに含める必要があります。


関連項目

Javaプロジェクトのビルド
再ビルドによるコンパイル
メイクによるコンパイル
Oracle Java Compiler(OJC)によるコンパイル
データ・ウィンドウの使用方法
Oracle Java Compilerの起動