ダイアログをサポートおよび起動するためのADF Faces APIは、次のとおりです。
oracle.adf.view.faces.context.AdfFacesContext
: このクラスには、ダイアログ・フレームワークによって使用される3つのメソッドがあります。
AdfFacesContext.launchDialog()
: ナビゲーション・ルールなしで、プログラムによってダイアログを起動する際に使用します。たとえば、アクション・リスナーまたは値の変更リスナーで使用できます。
AdfFacesContext.returnFromDialog()
: ダイアログの終了をADF Facesに伝えたり、ダイアログから値を戻す際に使用します。戻り値はReturnEvent
に格納され、ダイアログを起動したコンポーネントに登録されているreturnListener
に配信されます。
AdfFacesContext.getDialogService()
: DialogService
を戻す際に使用します。これによって、コンポーネントおよびコントローラ・フレームワークの開発者に必要な多数のAPIが公開されます。ページ作成者がこのメソッドを使用する必要性はほとんどありません。
oracle.adf.view.faces.context.DialogService
: このクラスには、コンポーネントおよびコントローラ・フレームワークの開発者がダイアログ・サポートの実装で使用することになる多数のダイアログ・フレームワークAPIが定義されています。DialogService
のメソッドの詳細は、oracle.adf.view.faces.context.DialogService
のJavadocを参照してください。
DialogSource
: パッケージoracle.adf.view.faces.component
に格納されています。ダイアログを起動し、そのダイアログの起動開始と終了の各時点を認識する必要があるコンポーネントを対象にした、ActionSource
の拡張機能です。カスタム・コンポーネントやカスタム・レンダラでダイアログ・サポートやプロセス・サポートを提供する開発者(コンポーネントやコントローラ・フレームワークの開発者)を対象にしています。DialogSource
のメソッドの詳細は、oracle.adf.view.faces.component.DialogSource
のJavadocを参照してください。
DialogRenderKitService
: パッケージoracle.adf.view.faces.render
に格納されています。ダイアログの起動をサポートするレンダー・キットによって実装されるインタフェースです。カスタム・レンダー・キットにダイアログ・サポートを提供する開発者を対象にしています。同じパッケージのインタフェースExtendedRenderKitService
も参照してください。DialogRenderKitService
のメソッドの詳細は、oracle.adf.view.faces.render. DialogRenderKitService
のJavadocを参照してください。
DialogService
、DialogSource
およびDialogRenderKitService
のメソッドの詳細は、ADF Facesの各Javadocを参照してください。
AdfFacesContext.launchDialog()
メソッド
特別なdialog:
結果を含むJSFナビゲーション・ルールを使用せず、プログラムによってダイアログを起動するには、アクション・リスナー、値の変更リスナーまたは他のリスナーでAdfFacesContext.launchDialog()
メソッドを使用します。このメソッドを使用すると、現行のウィンドウまたはポップアップ・ウィンドウでダイアログを起動できます。
次に、AdfFacesContext.launchDialog()
メソッドを示します。
public abstract void launchDialog (UIViewRoot dialogRoot,
java.util.Map dialogParameters,
UIComponent source,
boolean useWindow,
java.util.Map windowProperties)
内容は次のとおりです。
dialogRoot
: 起動するページのUIViewRoot
です。
dialogParameters
: 新規に作成したprocessScope
の移入に使用される一連のパラメータです。
source
: ダイアログを起動し、そのダイアログの終了時にReturnEvent
を受信するUIComponent
です。
useWindow
: trueの場合は、現行のユーザー・エージェント・デバイスがポップアップ・ウィンドウをサポートしている場合、ダイアログにポップアップ・ウィンドウが使用されます。
windowProperties
: ウィンドウの変更に使用されるUIパラメータ・セットです(UIパラメータ・セットを使用している場合)。サポート対象のプロパティ・セットはレンダー・キットによって異なりますが、通常は、"width"と"height"が含まれます。
poll
コンポーネントとpollListener
を使用してダイアログを起動する例は、「ADF Facesのポーリングについて」を参照してください。
AdfFacesContext.returnFromDialog()
メソッド
次のダイアログから戻るには、AdfFacesContext.returnFromDialog()
メソッドを使用します。
DialogSource
インタフェースを実装するコンポーネントによって起動されたダイアログ
launchDialog()
へのダイレクト・コール
returnFromDialog()
メソッドは、単一の戻り値と他の戻りパラメータのマップを取ります。値の戻し先を把握する必要はありません。ADF Facesは、値の戻し処理が円滑に行われるように設計されています。
次に、AdfFacesContext.returnFromDialog()
メソッドを示します。
public abstract void returnFromDialog (java.lang.Object returnValue,
java.util.Map returnParameters)
内容は次のとおりです。
returnValue
: ReturnEvent
で配信される値です。
returnParameters
: ReturnEvent
で使用可能な一連の追加戻りパラメータです。
注意: ダイアログに値を渡す方法は、「ADF Facesでのダイアログに対する値の受渡しについて」を参照してください。
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