ビジネス・サービスが行セット・イテレーションをサポートし、データを行としてフェッチする場合は、このトピックを使用してください。
セット全体の作業を避ける場合や、ページで特定の数のデータ・オブジェクトを表示する場合、バインディング・データ・コレクションからフェッチするレンジに含まれるデータ・オブジェクトの数を設定することもできます。レンジは、コレクション内のデータ・オブジェクトのサブセットにアクセスする際に使用できるウィンドウを定義します。デフォルトでは、レンジ・サイズは、ちょうど10のデータ・オブジェクトをフェッチするレンジに設定されます。
ヒント: 一般的に、1つのアプリケーションにある複数のバインディング・コンテナから参照されるすべてのイテレータ・バインディングでは、同じレンジ・サイズを使用する必要があります。同じレンジ・サイズを使用すると、バインディング・コンテナが同じデータ・コレクションに対して不必要なフェッチ操作を生成することを防止できます。アプリケーションで複数のレンジ・サイズが必要であり、開発者がOracle ADF Business Componentsを使用している場合、特定のコレクションに対してイテレータ・バインディングを作成し、一意の名前を指定することにより、2番目の行セット・イテレータを宣言して作成(ビュー・オブジェクトの行セット・イテレータ内で)することもできます。
イテレータ・バインディングのレンジ・サイズを設定するには、次のようにします。
ナビゲータで、ページのページ定義ファイル(pagenamePageDef.xml形式の名前が付いたファイル)を選択します。
構造ウィンドウを開いていない場合は、「表示」 「構造」を選択して開きます。プロパティ・インスペクタを開いていない場合は、「表示」
「プロパティ・インスペクタ」を選択して開きます。
構造ウィンドウで「実行可能ファイル」ノードを開き、レンジ・サイズを設定するイテレータ・バインディングを選択します。
プロパティ・インスペクタの「レンジ・サイズ」フィールドで値を編集して[Enter]キーを押します。デフォルト値は10
です。
-1
および0
という値に特定の意味があることに注意してください。値-1
の場合、使用可能なオブジェクトすべてがコレクションから返されます。値0
の場合、コレクションがデータソースから取得を行うために収容しているのと同じ数のオブジェクトが返されます。
データ・コントロール・パレットを使用して 「Next Set」または「Previous Set」操作(Oracle ADF Business Componentsを使用している場合は「ボタン」コンポーネントとして表示されます)をページにドロップすると、イテレータのレンジ・サイズはデフォルトで、一度に10のデータ・オブジェクトをフェッチするように設定されます。この動作は、そのイテレータに対してすでに確立したすべての設定より優先されます。Oracle ADF Business Componentsで一意のレンジ・サイズを維持するために、プロパティ・インスペクタで、このイテレータ・バインディングに対して行セット・イテレータの名前を指定できます。
コレクションに対して2番目の行セット・イテレータを指定するには(ADF Business Componentsでのみサポートされています)、次のようにします。
ページ定義ファイル(構造ウィンドウに表示されるpagenamePageDef.xmlファイル)で、一意の行セット・イテレータ名を指定するために使用するイテレータ・バインディングを選択します。
バインディングによって操作される行セット・イテレータに一意の名前を指定することにより、他のページのイテレータ・バインディングによって、このバインディング・コンテナのサイズが再設定されないことが保証されます。
プロパティ・インスペクタのRSInameフィールドを見つけます。最初、このフィールドには値がありません。
選択したイテレータ・バインディングのプロパティに対して一意の識別名を入力し、[Enter]を押します。
実行時に、カスタマイズされたイテレータ・バインディングに対応する一意の行セット・イテレータが、バインディング・コンテナにより作成されます。
ADFバインディングを使用した更新可能なHTML表の作成(新規行の追加)
Copyright © 1997, 2006, Oracle. All rights reserved.