Oracle Application Server
十分にテストを行い、本番環境にJ2EEアプリケーションをデプロイする準備ができたら、通常、開発者は、エンタープライズ・アーカイブ(EAR)・ファイルとしてパッケージ化したアプリケーションをアプリケーション・サーバーに通常の方法で配信します。
Oracle Application Serverでは、Oracle Application Server Containers for J2EE(OC4J)がサポートされています。これはJ2EE APIのコンテナであり、ユーザーはこのコンテナを使用して、標準Java Development Kit(JDK)で開発した、Java Virtual Machine(JVM)上で実行するJ2EEベースのアプリケーションを実行できます。
Oracle Application Serverデプロイメントは、独自のOracle Enterprise Manager OC4Jインスタンスを使用します。
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DCM経由のOracle Application Serverデプロイメントが可能なのは、サーバー側とクライアント側を含むDCMサーブレットAPIをJDeveloperが使用するためです。サーバー側には、
Oc4jDcmServlet.ear
という名前のEARファイルがあります。
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Oracle HTTP Server経由のOracle Application Serverデプロイメントでは、J2EEアプリケーションをOracle Application Serverにデプロイするために、Oracle HTTP Serverと独自の埋込みOC4Jインスタンスとの通信が行われます。この場合、システム管理者は、OC4Jに直接デプロイせずに、Oracle Enterprise Managerを使用してアプリケーションのEARファイルをデプロイします。Oracle Enterprise Manager Webサイトには、OC4J Enterprise Manager Home Pageを使用して、新規アプリケーションをOC4Jサーバーにデプロイするためのプロセスが用意されています。OC4J Home Pageを使用すれば、高可用性、クラスタリング、その他のサービスも実現できます。
Oracle Application Server Container for J2EEの一般情報と更新については、Oracle Technology Network(OTN)のOC4Jサイトにアクセスしてください。
Oracle Application Serverへのデプロイ用にアプリケーションを構成するには、アプリケーションに該当する手順を実行します。
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Oracle Application Serverのインストール後、OC4J内のデータソースをOracleデータベースに対して使用できるように構成する方法の詳細は、Oracle Application Server Containers for J2EEユーザーズ・ガイドおよび『Oracle Application Server 管理者ガイド』、または「OC4Jデータソース」を参照してください。
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プロジェクトでビジネス・コンポーネントを使用する場合は、ターゲット・サーバーにランタイム・ライブラリをインストールします。
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Webモジュールは、ターゲット・デプロイメント・ディレクトリにデプロイされます。WARファイルおよびEARファイルを含むアプリケーション・ファイルのデプロイ先に関する情報は、「OC4Jデプロイメントのアプリケーション・ディレクトリ構造について」、またはOracle Application Serverドキュメント・ライブラリで提供されている『Oracle Application Server Containers for J2EEユーザーズ・ガイド』を参照してください。
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Oracle Application ServerのWebコンテナでは、サーブレット2.3およびJavaServer Pages(JSP)1.2が完全にサポートされています。詳細は、Sun社のJavaサーブレット仕様バージョン2.3を参照してください。次のURLからダウンロードできます。
http://java.sun.com/products/servlet/
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EJB JARをOracle Application Serverにデプロイすると、Javaクライアントは次の手順でEJB JARにアクセスできます。
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Oracle Application Server Enterprise Managerで、EJB JARをデプロイした固有のOC4Jインスタンスに固定ポート番号を指定します。このポート番号は、「Enterprise Manager」
「OC4Jインスタンス」
「サーバー・プロパティ」で指定します。たとえば、3103と指定します。
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この固有のOC4Jインスタンスを必要に応じて再起動します。
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JDeveloperで、EJB JARにアクセスするJavaクライアントを作成します。
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Enterprise ManagerでOC4Jインスタンスに指定したのと同じRMIポート番号(ポート3103)を使用するJavaクライアントを実行します。
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JDeveloperは、Oracle Application Serverにデプロイ済のモジュールの起動および停止形式について、最小限のJMX(JSR-77)サポートを提供します。モジュールのデプロイ後に接続ナビゲータを開き、アプリケーション・サーバー接続のノードを開き、右クリックして、必要なモジュールの「開始」、「停止」または「アンデプロイ」を選択します。
関連項目
J2EEデプロイメント・プロセスについて
OC4Jアプリケーション・サーバー
J2EEアプリケーション・サーバーへのデプロイ
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