Oracle ADFエンティティ・オブジェクトは、アプリケーションで使用される項目について、データ、ルール、永続動作などのビジネス・モデルをカプセル化するビジネス・コンポーネントです。たとえば、エンティティ・オブジェクトで次の項目を表すことができます。
エンティティ・オブジェクトの定義方法は、「データベース表からのエンティティ・オブジェクト定義の生成」を参照してください。
エンティティ・オブジェクトはデータソース内のシングル・オブジェクトにマップされます。ほとんどの場合、エンティティ・オブジェクトはデータベース内の表、ビュー、シノニムまたはスナップショットです。上級プログラマは、他のデータソース(スプレッドシート、XMLファイル、フラット・テキスト・ファイルなど)のオブジェクトに基づいてエンティティ・オブジェクトを作成できます。
エンティティ・オブジェクトをデータベース・オブジェクトに基づいて作成すると、データベース・オブジェクトの列はエンティティ・オブジェクト内の単一エンティティ・オブジェクト属性にマップされます。これらの属性の定義(後述するように、そのエンティティ・オブジェクトのXMLファイルに反映されます)は、データ型、列制約、精度やスケールの指定などを含む、これらの列のプロパティを反映します。エンティティ・オブジェクトをデータベース・オブジェクトに基づいて作成すると、エンティティ・オブジェクト属性はプログラマによる定義に従って、これらのオブジェクトの列にマップされます。エンティティ・オブジェクト属性の詳細は、関連項目のトピックを参照してください。
エンティティ・オブジェクトは、データソースへの変更のポストを処理します。
エンティティ・オブジェクトはビジネス・ドメイン・コンポーネントです。そのため、アプリケーションのデータ・ニーズに基づいてエンティティ・オブジェクトを開発する必要はありません。むしろ、データの最も論理的な表現として開発する必要があります。データソースの構造が優れた設計に基づく場合は、アソシエーションの構造も、データソースと同一構造にすることができます。
JDeveloperは、エンティティ・オブジェクトを既存データベース表から作成する場合と、データベース表をエンティティ・オブジェクトから生成する場合の両方に役立ちます。
エンティティ・オブジェクトは、次のようなアプリケーションのビジネス・ルールを実装するための手段となります。
単純なビジネス・ルールの多くは宣言によって実装でき、エンティティ・オブジェクトのXMLファイルに格納されます。やや複雑なビジネス・ルールの場合は、フレームワークのベース・クラスを拡張する必要があります。
一般に、次の区別をすることが重要です。
エンティティ・オブジェクト定義はJDeveloperのツールを使用して作成します。作成した定義の使用方法は、ビュー・オブジェクト定義に追加できます。エンティティ・オブジェクト・インスタンスは実行時にのみ使用されます。詳細は、関連項目のトピックを参照してください。
個々のエンティティ・オブジェクトは、ほとんどのビジネス・コンポーネントと同様に、部分的にXMLファイルで定義されます。これらのファイルは、次のことを指定します。
あるXMLファイルが特定のエンティティ・オブジェクトのニーズを満たす場合、クラスの拡張またはJavaコードの記述は必要ありません。
エンティティ・オブジェクトは、XMLファイルの他に、最大3つのJavaクラスによって構成されます。
詳細は、関連項目のトピックを参照してください。
Oracle ADF Business Componentsについて
ビジネス・ドメイン・コンポーネント、データ・モデル・コンポーネントおよび構成コンポーネントについて
モデリングされたエンティティ・オブジェクト属性について
エンティティ・オブジェクトのJavaクラスについて
データベース表の表現
制約の表現方法
エンティティ・オブジェクトからの表の生成
ビジネス・ロジックの実装
Oracle ADFアソシエーションについて
Oracle ADFビュー・オブジェクトについて
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