ADF Facesでのページ・レイアウト・コンテンツ領域について

ページのレイアウトに、pageまたはpanelPageを使用するかどうかに関係なく、次のような特定の領域を備えたページ・レイアウトを作成できます。

迅速かつ容易にページをレイアウトできるように、ADF Facesでは、複数の便利な事前定義のページ・レイアウト・ファセットをサポートしています。これらのファセットは、次の方法で使用できます。

最初の図は、商標イメージ、ナビゲーション・メニュー、検索領域、ページ・タイトルおよびページ・フッターのアプリケーション・レベルの情報を備えた基本ページ・レイアウトを示しています。

テキストの説明を参照

前述の図のように、pageまたはpanelPageレイアウトでは、ページ最上部に企業および製品のロゴ、メニュー・ボタン(ヘルプなど)とメニュー切替えを挿入できます。そのすぐ下にはメニュー・タブ、その下には水平メニュー・バーがあります。メニュー・バー下のメニュー・リストは左側のみにあります。検索領域も挿入でき、メニュー・バーの下(サイド・メニュー・リストが使用されている場合は、そのリストの後)にレンダリングされます。

注意: panelPageHeaderコンポーネントもページ上部(企業イメージから検索領域まで、ただし、サイド・ナビゲーション・メニュー・リストは除く)のレイアウトをサポートしています。「panelPageHeaderおよびpanelHeaderコンポーネントについて」の図を参照してください。

pageまたはpanelPageで作成したすべてのページには、ページ・タイトルを指定できます。このタイトルはtitle属性を使用して設定します。ページ・タイトルの下には水平方向に実線があり、ページ・タイトルとその他のページ・ボディ・コンテンツを区別しています。可能な場合は、検索領域がページ・タイトルの上に配置されます。ページ・タイトルの上には水平方向に点線が表示され、タイトルと検索領域が区別されます。

ページ下部には水平方向に実線が表示され、ページ・ボディ・コンテンツと、メニュー・タブおよびメニュー・ボタンのテキスト・リンク・バージョンが区別されます。テキスト・リンクの下は、アプリケーション・レベルのテキストおよびリンク(著作権情報、プライバシについてなど)です。

商標イメージ、ナビゲーション・メニュー、検索およびアプリケーション・レベルの情報

次の表に、pageまたはpanelPageのファセットと通常使用される子コンポーネントを示します。これらを使用することで、商標イメージ、ナビゲーション・メニュー、検索領域およびアプリケーション・レベルの情報(前述の最初の図を参照)をレイアウトできます。

番号
ファセット 説明および通常使用される子コンポーネント
1番
branding objectImageを使用して企業ロゴまたは組織商標を示すためのファセットです。子コンポーネントはページ左上部にレンダリングされます。
2番
brandingApp

objectImageを使用してアプリケーション・ロゴまたは製品商標を示すためのファセットです。子コンポーネントは商標イメージの後(使用されている場合)にレンダリングされます。chromeTypeexpandedに設定されている場合は、brandingイメージの下にbrandingAppイメージが配置されます。「panelPageおよびpageコンポーネントについて」の図を参照してください。

chromeTypeがexpandedで、brandingAppContextualテキストも設定されている場合は、brandingAppイメージがbrandingイメージの横に自動的にレンダリングされます。

3番
brandingAppContextual

通常はoutputFormattedと併用し、アプリケーションの現在の商標コンテキストを表示します。styleUsage属性をinContextBrandingに設定してください。

4番
menuSwitch

アクティブなページから別のアプリケーションに切り替え可能なmenuChoiceコンポーネント用のファセットです。子コンポーネントはページ右上部にレンダリングされます。

子コンポーネントはメニュー・モデルにバインドできます。

5番
menuGlobal

一連のメニュー項目をグローバル・ボタンとしてレイアウトするmenuButtonsコンポーネント用のファセットです。グローバル・ボタンは、アプリケーションのアクティブ・ページからいつでも使用できるボタンです(ヘルプ・ボタンなど)。

子コンポーネントはページ右上部のmenuSwitch子コンポーネントの前(使用されている場合)にレンダリングされます。グローバル・ボタンのテキスト・リンク・バージョンがページ下部で自動的に繰り返されます。

子コンポーネントはメニュー・モデルにバインドできます。

pageコンポーネントではサポートされません。かわりに、ページのメニュー・モデルを使用してグローバル・ボタンを追加します。詳細は、「panelPageおよびpageコンポーネントについて」を参照してください。

6番
menu1

一連のメニュー項目をタブとしてレイアウトするmenuTabsコンポーネント用のファセットです。子コンポーネントはページ上部の商標イメージ、メニュー・ボタンまたはメニュー・スイッチの下にレンダリング(右寄せ)されます。タブのテキスト・リンク・バージョンがページ下部で自動的に繰り返されます。メニュー・タブのテキスト・リンクは、グローバル・ボタンのテキスト・リンク・バージョンの前にレンダリングされます。いずれのタイプのテキスト・リンクもページ内では中央に揃えられます。

子コンポーネントはメニュー・モデルにバインドできます。

pageコンポーネントではサポートされません。かわりに、ページのメニュー・モデルを使用してメニュー・タブを追加します。詳細は、「メニュー・モデルでのページ・コンポーネントの使用」を参照してください。

7番
menu2

一連のメニュー項目をメニュー・タブの下の水平バーにレイアウトするmenuBarコンポーネント用のファセットです。子コンポーネントはバーに左寄せで配置され、縦線で区切られます。

子コンポーネントはメニュー・モデルにバインドできます。

pageコンポーネントではサポートされません。かわりに、ページのメニュー・モデルを使用してメニュー・バーを追加します。詳細は、「メニュー・モデルでのページ・コンポーネントの使用」を参照してください。

8番
menu3

メニュー項目の黒丸付きリストをレイアウトするmenuListコンポーネント用のファセットです。子コンポーネントは、ページ左側のメニュー・バーの下の色付き領域にレンダリングされます。

子コンポーネントはメニュー・モデルにバインドできます。

pageコンポーネントではサポートされません。かわりに、ページのメニュー・モデルを使用してメニュー・リストを追加します。詳細は、「メニュー・モデルでのページ・コンポーネントの使用」を参照してください。

9番
search

inputTextコンポーネントを使用して検索領域を示すためのファセットです。子コンポーネントは、水平メニュー・バーの下にレンダリングされます。検索領域とその下のページ・タイトルは点線で仕切られます。

10番
appAbout commandLinkを使用してアプリケーションに関する詳細情報へのリンクを示すためのファセットです。リンク・テキストがページ左下に表示されます。
11番
appCopyright outputTextを使用して著作権情報を示すためのファセットです。テキストはappAboutリンクの上に表示されます。
12番
appPrivacy commandLinkを使用してアプリケーションのプライバシ・ポリシーへのリンクを示すためのファセットです。リンク・テキストがページ右下に表示されます。

ページ・レベルのアクションおよび情報

次の図に、ページに挿入できるページ・レベルのアクションと情報を示します。下の表は、pageまたはpanelPageのファセットと、通常使用される子コンポーネントを示しています。これらを使用することで、ページ・レベルのアクションと情報を提供できます。

テキストの説明を参照

番号
ファセット 説明および通常使用されるコンポーネント
1番
actions

ページ・コンテンツに影響するページ・レベルのアクションを示すためのファセットです。通常はpanelButtonBarと併用し、一連のボタン、processChoiceBarまたはselectOneChoiceをレイアウトします。

子コンポーネントはページ・タイトルの下に右寄せでレンダリングされます。特定のデバイスとスキンでは、子コンポーネントが、ページ下部付近(メニュー・タブとグローバル・ボタンのテキスト・リンク・バージョンの上)でも自動的に繰り返されます。

2番
contextSwitcher

状況に応じてページのコンテンツを変更できるコンテキスト切替え用のファセットです。たとえば、ある部門に関する企業資産を表示しているユーザーは、コンテキスト切替えを使用して表示を別の部門の資産に切り替えることができます。切り替えると、すべてのページが選択されたコンテキストに変わります。

通常は、selectOneChoiceコンポーネントと併用します。同じレベルの子コンポーネントがページ・タイトルとして右寄せでレンダリングされます。

3番
infoFootnote

手許のタスクに対する補助的なページ・レベルの情報を示すためのファセットです。通常は、styleClassまたはstyleUsageが適切な値に設定されているoutputFormattedコンポーネントと併用されます。両方が設定されている場合は、styleClassstyleUsageより優先されます。

子コンポーネントは、ページ下部付近のinfoReturnリンクの上に左寄せでレンダリングされます。

4番
infoReturn

commandLinkを使用して「Xに戻る」リンクを示すためのファセットです。アクティブなメニュー・タブのデフォルト・ページに簡単に移動するためのリンクです。

子コンポーネントは、ページ下部付近のメニュー・タブとグローバル・ボタンのテキスト・リンク・バージョンの上に左寄せでレンダリングされます。

5番
infoStatus

手許のタスクに関するページ・レベルのステータス情報を示すためのファセットです。キー表記を提供する目的にも使用できます。キー表記は、ページのコンテンツで使用されるアイコン、要素または用語を定義するために使用されます。

通常は、styleClassまたはstyleUsageが適切な値に設定されているoutputFormattedコンポーネントと併用されます。両方が設定されている場合は、styleClassstyleUsageより優先されます。子コンポーネントはページ・タイトルの下に左寄せでレンダリングされます。

6番
infoSupplemental

ユーザーに他の追加情報を示すためのファセットです。通常は、panelBoxと併用し、色付き領域に情報を表示します。panelBoxでは、panelListoutputFormattedテキストを使用することで、タスクを完了する上では必須ではないが、ユーザーには有用な追加情報を提供できます。

子コンポーネントは、ページ右側のinfoUserファセットの子コンポーネントの下にレンダリングされます。

7番
infoUser

ユーザーのログイン情報と接続情報を示すためのファセットです。通常は、styleClassまたはstyleUsageが適切な値に設定されているoutputFormattedコンポーネントと併用されます。両方が設定されている場合は、styleClassstyleUsageより優先されます。

子コンポーネントは、ページ右側のメニュー・バーのすぐ下にレンダリングされます。

場所情報

前述のナビゲーション・メニューの他に、ユーザーがアプリケーション内で移動できる他のコンポーネントには、menuPathおよびprocessTrainがあります。これらのコンポーネントは、階層的なサイトでのユーザーの現在位置や、複数ステップのタスクでの現在のステップを示すこともできます。

たとえば、メニュー・タブ、バーおよびリストを使用してサイトを移動できる階層的なサイトでは、親ページとルート・ページに戻るためのリンクのパスが役立ちます。

特定のタスクを完了するまでに通過することが必要な一連のページがある場合は、一連のステップを示すステップのトレイン、プロセス内での現在のステップ、および現在のステップから移動できる規定のページを挿入できます。

pageまたはpanelPagelocationファセットを使用すると、ページ内にmenuPathまたはprocessTrainを挿入できます。メニュー・パス・リンクまたはプロセス・トレインは、ページ・タイトルの上(次の図のように、検索領域がある場合はその下)にレンダリングされます。

詳細は、「ADF Facesメニューのファセットおよびコンポーネントについて」および「プロセス・トレインについて」を参照してください。

テキストの説明を参照

クイック・リンク

ページ上部に配置されるクイック・リンクは通常、ページ内でコンテンツのセクションが明確に定義されている長いページに使用されます。クイック・リンクの図および詳細は、「panelPageHeaderおよびpanelHeaderコンポーネントについて」を参照してください。

メッセージ

pageまたはpanelPageコンポーネントは、すべてのメッセージをページ内の1箇所に配置するためのmessagesファセットをサポートしています。通常は、messagesファセットの子としてmessagesコンポーネントを使用します。メッセージ情報のために特別にページを作成している場合は、適切なアイコンがページ・タイトルに挿入されるようにメッセージ・タイプも設定できます。エラー・メッセージ用のメッセージ・ボックスを表示するためにpageまたはpanelPagemessagesファセットを使用すると、ページ上部のページ・タイトルのすぐ上にメッセージ・ボックスがレンダリングされます。メッセージボックスの図および詳細は、「ADF Facesのメッセージ・ページについて」を参照してください。

ページ・ボディ・コンテンツ

ページのボディ・コンテンツでは(つまり、レイアウトの作成にpagepanelPageまたは他の方法を使用するかどうかに関係なく)、次のレイアウト・コンポーネントについて考慮してください。


ADF Facesメニューのファセットおよびコンポーネントについて
ADF Facesでの部分ページ・レンダリングのサポートについて
ADF Facesナビゲーション・コンポーネントの概要
メニュー・モデルの作成