デプロイされたビジネス・コンポーネントに接続するクライアント・アプリケーションは、bc4j.xcfg
構成ファイルを使用してサーバー接続情報を定義します。このファイルは、ビジネス・コンポーネント・プロジェクト内の特定のアプリケーション・モジュールのデプロイ構成をすべて定義し、データ・バインドADFクライアントがそのアプリケーション・モジュールに属する特定のビュー・オブジェクトにアクセスすることを許可します。
アプリケーション・モジュール・ランタイム構成を作成しない場合は、ビジネス・コンポーネント・プロジェクトのbc4j.xcfg
ファイルにより、ADFクライアントを実行するデフォルトの構成が定義されます。デフォルトの構成local
は、ビジネス・コンポーネントおよびクライアント・アプリケーションが同じVM内で実行されることを前提としているため、ローカル・モード・デプロイとも呼ばれます。
次の目的で構成ファイルを編集できます。
クライアント・アプリケーションがアプリケーション・モジュールのデプロイ・シナリオを識別する際に使用する接続情報を更新するため
Webアプリケーションの実行モード(ステートレス、ステートフルまたはリザーブ)を変更するため
たとえば、ローカルまたはOracleAS EJBでのデプロイの場合、x
:¥<ORACLE_HOME>¥j2ee¥config¥data-sources.xml
ファイルの<location>
値に一致するJDBCデータソースを指定することもできます。詳細は「OC4Jデータソースについて」を参照してください。
注意: bc4j.xcfg
ファイルで構成を編集し、デプロイ先プラットフォーム(「中間層サーバー・タイプ」オプション)を変更する場合は、ビジネス・コンポーネント・プロジェクトを更新し、新規プラットフォームのライブラリを追加する必要があります。ビジネス・コンポーネント・プロジェクトで作成したデプロイメント・アーカイブのCommonおよびMiddleTierアーカイブで、「projectname.jarファイルにデプロイ」を選択します。
構成ファイルの内容
構成ファイルには、ADFクライアント・アプリケーションにとって重要な次の情報が含まれます。
プロパティ | 値 |
---|---|
Application_Name |
ADFクライアント・アプリケーションがアクセスするアプリケーション・モジュール・パッケージおよびアプリケーション・モジュールの名前。 |
DeploymentPlatform |
アプリケーション・モジュールのデプロイ先プラットフォームを指定します。ローカル(デフォルト)、OracleAS EJBまたはWebLogic EJBから選択可能なサーバー・プラットフォーム。 |
ConnectionName |
アプリケーション・モジュールのサーバー接続定義の名前。デプロイ先プラットフォームに応じて指定します。
|
注意: ADFデータ・コントロールを介してビジネス・コンポーネント・アプリケーション・モジュールにアクセスするWebアプリケーションでは、デフォルトでステートフル・モードを使用します。以前のリリースでビジネス・コンポーネント・データ・タグ・ライブラリを使用する場合は、ユーザー自身が、個々のJSPページに対してアプリケーション・モジュールの状態を設定しました。しかし、ADFフレームワークでは、アプリケーションに変更を加えることなく、ステートフル・モードをサポートするようになりました。
構成名
JDeveloperで、アプリケーション・ナビゲータのアプリケーション・モジュール・ノードを右クリックして「構成」を選択することにより、Configuration Managerを使用して構成を作成および編集できます。JDeveloperの「Configuration Manager」ダイアログで、名前付きの構成を生成します。
<ApplicationModulePackageName>.<ApplicationModuleName>.<ConfigurationName>
<Application Module Package>
は、アプリケーション・モジュールを含むパッケージの完全修飾名ですが、ピリオドはすべてアンダースコアに置き換えられます。
<Application Module Name>
は、アプリケーション・モジュールの名前です。
<ConfigurationName>
は、「Configuration Manager」ダイアログで指定した構成の名前です。
たとえば、OnlineOrders
というパッケージ内のOnlineOrdersModule
という名前のアプリケーション・モジュールに対して作成するJSP固有の構成の名前は、次のようになります。
OnlineOrders.OnlineOrdersModule.OnlineOrdersConfig
構成ファイル
JDeveloperは、bc4j.xcfg
ファイルを、myclasses
に生成するビジネス・コンポーネント・パッケージの共通ディレクトリに置きます。たとえば、OnlineOrders
という名前のビジネス・コンポーネント・パッケージに対して生成するbc4j.xcfg
ファイルは、次の場所に置かれます。
<JDeveloper>/myclasses/OnlineOrders/common/bc4j.xcfg
注意: bc4j.xcfg
ファイルは、システム・ナビゲータでは表示されますが、アプリケーション・ナビゲータでは表示されません。
注意: ADFクライアント・アプリケーションで使用する構成ファイルを変更する場合は、ビジネス・コンポーネント・プロジェクトを再構築し、構成をクライアントで使用できるようにする必要があります。
ADFアプリケーションのみをデプロイする際に、構成ファイルはデプロイしません。アプリケーション・モジュールのデプロイ担当者が、アプリケーション・モジュール・クラス・ディレクトリのサブディレクトリとしてbc4j.xcfg
ファイルを自動的にデプロイします。デプロイされたbc4j.xcfg
ファイルに、ADFクライアントで使用するよう指定した構成が含まれていることと、その構成情報が正しいことのみ確認する必要があります。
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