プロジェクトでJSFテクノロジを使用すると、Webページに配置するFacesコンポーネントにアクセスできます。これらのコンポーネントを使用すると、役割を明確に区別できます。コンポーネント自体でコンポーネントの動作または機能(コマンド・ボタンの動作方法または表内の列の連動方法)が定義されます。コンポーネントの表示方法は、アプリケーション内のレンダラによって決まります。そのため、たとえば、ユーザーが1つの項目を選択できるコンポーネントと、単一の選択を行うためのこの機能の表示方法(ラジオ・ボタンまたはドロップダウン・メニューなど)を定義する関連レンダラを設定できます。レンダラは、レンダー・キットにグループ化でき、HTML用のレンダー・キットおよびWML(携帯電話)用の別のレンダー・キットを用意できます。コンポーネントのロジックは、その表示方法からは独立したままです。
JDeveloperに同梱されているJSF参照実装には、コマンド・ボタンやデータ表など、基本的な機能を提供するコンポーネントの標準セットが備わっています。ADF Facesには、基本コンポーネントを拡張して、非常に多様で強力なフロント・エンドの実現を可能にするJSFコンポーネントが100以上備わっています。ADF Facesに含まれているコンポーネントには、表(列ソートや表示/非表示機能を実現)、およびツリー・コンポーネント(データを階層構造で表示)、色ピッカー、値リスト、カレンダなどがあります。また、ダイアログ・ボックス機能に使用されるファイル・アップロード・コンポーネントなど、グラフィカル以外のコンポーネントも含まれています。
ADF Facesコンポーネントのみを使用することも、JSF実装コンポーネントのみを使用することもできます。あるいは両方を使用することも可能です。また、独自のカスタム・コンポーネントの作成、または別のコンポーネント・セットのインポートもできます。
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