ファイルのアップロードをサポートするためのADF Faces APIは、次のとおりです。
oracle.adf.view.faces.webapp.UploadedFileProcessor
: ファイルのアップロードを処理するためのインタフェースです。ADF Facesアプリケーションには、AdfFacesContext
からアクセスできる単一のUploadedFileProcessor
インスタンスがあります。このUploadedFileProcessor
は、受信リクエストから取得した各アップロード・ファイルを処理し、受信ストリームをUploadedFile
インスタンスに変換し、現行リクエストの継続中はコンテンツを使用可能にします。UploadedFileProcessor
インスタンスを置き換える必要はありません。ただし、非常に大きいファイルのアップロードをサポートしたり、ファイルのアップロードに大きく依存する必要があるアプリケーションの場合は、デフォルトのプロセッサからカスタムUploadedFileProcessor
の実装への置換が必要になる場合があります。たとえば、リクエスト時に一時記憶域の処理をADF Facesに求めるのではなく、最終格納先にファイルをただちに保存する実装を使用することで、パフォーマンスが向上する可能性があります。デフォルトのプロセッサを置換するには、adf-faces-config.xml
ファイルの<uploaded-file-processor>
要素を使用して、カスタム実装を指定します。 oracle.adf.view.faces.model.UploadedFile
: 単一ファイルのコンテンツを記述するためのインタフェースです。このインタフェースによって、ファイル名、ファイルのMIMEタイプおよびファイル・サイズに加え、ファイルを実際のバイト・ストリームで取得できます。UploadedFile
は、ファイルとしてファイル・システムに格納するか、メモリーに格納できますが、この違いがAPIよって表面化されることはありません。UploadedFile
オブジェクトは複数のリクエストにわたってキャッシュできません。ファイルを保持する必要がある場合は、リクエストを終了する前に、そのファイルを永続的な記憶域にコピーする必要があります。
oracle.adf.view.faces.webapp.AdfFacesFilter
: AdfFacesContext
オブジェクトを設定することで、ADF Facesを適切に初期化するサーブレット・フィルタです。このフィルタは、ファイルのアップロードも処理します。AdfFacesFilter
によって、リクエストの完了後にUploadedFile
コンテンツが確実にクリーン・アップされます(したがって、UploadedFile
オブジェクトは複数のリクエストにわたってキャッシュできません)。また、デフォルトのディスク記憶域およびメモリー制限に達したときに、EOFException
をスローします。
UploadedFileProcessor
およびUploadedFile
のメソッドの詳細は、ADF Facesの各Javadocを参照してください。
inputFileおよびファイル・アップロードについて
ADF Facesのフィルタのインストール
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