ADF Facesの利点について

Oracle ADF Facesは、JavaServer Faces(JSF)JSR 127仕様に基づいた一連の豊富なコンポーネントです。ADF Facesコンポーネントは、JSFをサポートするあらゆるIDEで使用できます。具体的には、Sun社のJSF Reference Implementation 1.1_01(またはそれ以降)およびApache MyFaces 1.0.8(またはそれ以降)で使用できます。

ADF Facesには、JSFアプリケーション開発用に多くの拡張ユーザー・インタフェース・コンポーネントが用意されています。これには、メニュー、コマンド・ボタン、シャトル選択、進捗メータなどの多数の汎用コンポーネントに加えて、各クライアント・タイプに対する複数レンダラ、拡張表、色および日付ピッカーなどが含まれています。ADF Facesコンポーネントは、すべてがグラフィカルではありません。ファイル・アップロード・コンポーネントのようにユーザーの反復を簡素化するためのコンポーネントもあります。また、ユーザーが使用するダイアログを構築するために特に設計された機能もあり、これによって、ユーザーはダイアログを起動した場所に戻ることができます。

また、ADF Facesには、現在JSF開発者が最も必要としている、次のようなフレームワーク機能も多数用意されています。

ADF Facesではアプリケーションの一貫したルック・アンド・フィールが保証されるため、開発者はルック・アンド・フィールの準拠への対応ではなく、ユーザー・インタフェースの操作に作業を集中できます。複数のコンポーネントが、アクセシビリティ機能に加え、多言語と翻訳の実装をサポートしています。ADF Facesコンポーネントは、部分ページ・レンダリング(PPR)を使用して、優れたランタイム操作を提供します。PPRによって、ブラウザではページ全体ではなくページの一部をレンダリングできます。

ADF Facesコンポーネントは現在、HTMLとWMLをマークアップ言語として使用しているため、通常のブラウザ、携帯電話またはPDAで使用できます。さらに、Telnetデバイス用のレンダー・キットも用意されています。将来は、DHTMLとJavaScriptを組み合せたサポートを追加した新しいレンダー・キットをリリースする予定です。これによって、部分ページ・レンダリングも含めた豊富なユーザー体験が提供されます。

また、ADF Facesでは、サード・パーティ製のレンダラとコンポーネントに対するサポートも改善されています。ADF Faces自体がレンダー・キットを使用しない場合でも、標準のBasic HTML RenderKitに登録されているあらゆるレンダラが自動的にサポートされます。

要約すると、ADF Facesコンポーネントを使用する利点は、次のとおりです。


ADF UIXおよびADF Facesについて
JSF HTMLタグにかわるADF Facesタグについて
ADF FacesとJSFのコンポーネントの違いについて