コンポーネントのグループを表示(開示)または非表示(非開示)に切り替えるには、showDetail
およびshowDetailHeader
コンポーネントを使用します。showDetailHeader
では、次の図のように、切り替えるコンテンツがヘッダーの下にあり、panelHeader
に類似しています。
showDetail
とshowDetailHeader
はいずれも、デフォルトの矢印アイコンとコンテンツの表示/非表示をユーザーに示すプロンプトをレンダリングします。ユーザーが矢印アイコンまたはプロンプトをクリックすると、それに応じてコンテンツが表示または非表示になります。
コンテンツが非表示の場合は、矢印アイコンにプラス記号(+)が表示され、アイコンはプロンプトまたはヘッダー・テキストの方向を指します。コンテンツが表示されている場合は、矢印アイコンにマイナス記号(-)が表示され、アイコンは下方向を指します。デフォルトのプロンプトまたはヘッダー・テキストは、次のとおりです。
ShowDetail
: 非開示の場合は「表示」のプロンプトで、開示の場合は「非表示」のプロンプトに変わります。デフォルトのプロンプトは、undisclosedText
およびdisclosedText
属性を設定することで個々に変更できます。prompt
ファセットを使用して、独自のprompt
子コンポーネント(goLink
など)を追加することもできます。これにより、デフォルトのプロンプト・テキストをオーバーライドするのみでなく、矢印アイコンまたはプロンプトがクリックされた場合に異なる移動先も指定できます。
ShowDetailHeader
: 非開示または開示に関係なく、text
属性を使用して必要なテキストでヘッダーを設定します。
showDetailItem
コンポーネントは、子コンポーネントの開示(表示)に使用する点でshowDetail
およびshowDetailHeader
に似ています。通常、showDetailItem
コンポーネントは、ユーザーが子コンポーネントの1グループを1回で選択および表示できるように、ShowOneコンポーネント(showOneTab
、showOneChoice
など)内で使用します。
次の図は、showOneTab
内で使用される5つのshowDetailItem
コンポーネントを示しています。図の後で、showOneTab
内でのshowDetailItem
の動作を説明しますが、これはすべてのShowOneコンポーネントにも該当する内容です。
タブ・リンクのテキストは、showDetailItem
のtext
属性で指定されます。ユーザーがタブをクリックまたは選択すると、そのタブのshowDetailItem
子コンポーネントが開示(表示)されます。showDetail
やshowDetailHeader
とは異なり、showDetailItem
コンテンツは非開示または非表示にしません。別のタブを選択すると、そのタブの子コンポーネントが開示(表示)され、以前に選択したタブの子コンポーネントは自動的に非開示(非表示)になります。アクティブなタブ(つまり、showDetailItem
子コンポーネントを表示できるタブ)は、タブ・リンクがクリック可能(有効)な状態になります。無効なタブはグレー表示になり、タブをクリックしてコンテンツを表示できないことを示します。showDetailItem
のdisabled
属性は、タブ・リンクの表示状態(有効または無効)を指定します。デフォルトでは、この属性はfalse
(つまり、タブは有効)です。
showDetail
、showDetailHeader
またはshowDetailItem
のdisclosed
属性は、コンテンツの状態(表示または非表示)を指定します。デフォルトでは、この属性はfalse
(つまり、コンテンツは非表示)です。ユーザーが矢印アイコンをクリックしてコンテンツを表示または非表示にしたり、タブをクリックしてそのコンテンツを表示すると、DisclosureEvent
が配信されます。DisclosureEvent
に関連するリスナーはDisclosureListener
です。コンポーネントのDisclosureListener
属性は、イベントを処理するバッキングBeanのDisclosureListener
メソッドにバインドできます。このメソッドは、DisclosureEvent
に応じて(つまり、ユーザーがコンテンツを表示または非表示にする都度)起動されます。
ADF FacesのshowDetail
、showDetailHeader
およびshowDetailItem
コンポーネントは、そのアクションに部分ページ・レンダリングを使用します。部分ページ・レンダリングがクライアント・ブラウザまたはプラットフォームでサポートされない場合は、かわりに全ページ・レンダリングが自動的に使用されます。
ヒント: showDetailHeader
コンポーネントによって作成されるセクション・ヘッダーは、ページ上で有効になるとADF Facesクイック・リンクに挿入されます。クイック・リンクの長さを短くするには、showDetailHeader
のshortText
属性を設定し、text
属性をさらに簡潔にわかりやすくした説明を用意します。
ADF Facesでの部分ページ・レンダリングのサポートについて
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