ADFバインディングを使用した更新可能HTML表の作成(新規行の追加)

アプリケーションで使用されているビジネス・サービスがデータ・コレクションに対する作成操作をサポートしている場合、この操作を使用して表に新規行を挿入できます。新規行は、ユーザーがフォームに対して発行操作を実行するまで作成されません。デフォルトの作成操作では、作成と挿入が2つのステップに分けられているため、ユーザーは空の新規行を表示しなくても(「戻る」ボタンを使用して)前のページに戻ることができます。

注意: アプリケーションにADF Business Componentsが使用されている場合、必要に応じて、コンポーネントの所定の位置への挿入を使用可能にできます。これを行うには、アクション・バインディング・エディタの「CreateInsert」操作を使用します。詳細は、次を参照してください。

作成操作を使用して行を挿入するWebページを作成するには、次のようにします。

  1. ADF対応のJSPページを作成します

    StrutsベースのJSPを作成する場合、Strutsページ・フローを使用してページを作成する必要があります。

  2. 必要に応じて、表を挿入する空のJSPフォームを作成します。ナビゲーション・ボタンを表に追加する場合、表をフォーム内に作成する必要があります。StrutsベースのJSPページの場合、「コンポーネント・パレット」のStruts HTMLページで使用可能なStruts HTMLフォームを使用する必要があります。
  3. 目的のデータ・コレクションを「データ・コントロール・パレット」からドラッグしてJSPページにドロップします。フォームを作成した場合、表はフォーム内にドロップします。
  4. ポップアップ・メニューから「表」 次の選択 「読取り専用表」を選択します。
  5. 必要に応じて、ユーザーが表内のデータ・コレクションを参照できるように、必要なナビゲーション・コンポーネントを追加します。
  6. 「データ・コントロール・パレット」からデータ・コレクション内の(ビジネス・サービスに応じた)適切な操作またはメソッドをドラッグし、フォーム付きボタンとして表内の最初のセルにドロップします(これにより、forEach文の上に表示されます)。次はその例です。
  7. 必要に応じて、ボタンをダブルクリックして値を編集し、ボタン・ラベルの名前を変更します。ADF Business Componentsを使用している場合、コントロール・ヒントを使用してラベルを変更することもできます。
  8. 「データ・コントロール・パレット」で、最上位レベルの「操作」ノードから「Commit」をドラッグし、フォーム付きボタンとして表の下にドロップします。

    注意: 「データ・コントロール・パレット」では、現在のWebページのバインディング・コンテキストのすべてのデータ・コレクションに適用される操作(「Commit」「Rollback」など)は、階層の最上位にあるフォルダに表示されます。

  9. 入力ページ(行の追加用)を作成し、次の例のようにアクション・マッピングを追加します。

入力ページを作成し、作成操作を処理するための手順の例は、次のとおりです。

注意: 次の例では、ページ・コントロールにStrutsを使用していると仮定しています。モデル1スタイルのJSP(コントローラなし)を作成している場合、ページ間のフロー・コントロールをマニュアルでコーディングする必要があります。「JSPページでのフロー制御について」を参照してください。

  1. Strutsページ・フローで、新規データ・ページを挿入します。
  2. 読取り専用表があるページから新規データ・ページへのページ・フォワード・アクションを作成し、ページ・フォワード・アクションの名前をCreateに変更します(Create操作イベント名と一致させます)

    注意: Create操作では、ユーザーがレスポンスによってトランザクションを発行するまで新規行は挿入されません。ただし、ADF Business Componentsを使用して、新規行の作成と挿入の両方を1回のアクションで行うことができます。行を1回のアクションとして作成および挿入するには、ボタンのアクション・バインディングを編集し、「CreateInsert」を選択します。また、「CreateInsert」操作イベント名にあわせてページ・フォワード遷移の名前も変更する必要があります。

  3. 新規データ・ページのWebページを作成します。
  4. 読取り専用表で使用したものと同じデータ・コレクションを「データ・コントロール・パレット」からドラッグし、「入力フォーム」としてページにドロップします。
  5. Strutsページ・フローに戻り、入力フォームから読取り専用表ページへの別のページ・フォワード遷移を追加し、名前をSubmitに変更します(入力フォームの「Submit」ボタン・イベント名と一致させます)。

データ・コントロール・パレットについて
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