JDeveloperには、JavaServer Faces(JSF)Reference Implementation 1.1_01およびOracle ADF Facesが同梱されており、これには、JSPページにJSFユーザー・インタフェース(UI)コンポーネントを表示し、そのコンポーネントをサーバー側オブジェクトに結びつけるJSPカスタム・タグ・ライブラリが含まれています。JSFテクノロジおよびJDeveloperでのサポートに関するすべての情報は、特に注意がないかぎり、ADF FacesとJSFの両方に適用できます。
JDeveloperでは、統合開発環境(IDE)が提供されます。この環境は、JSFテクノロジを使用したアプリケーションの開発、アプリケーション構成ファイル(faces-config.xml
)の自動作成およびweb.xml
ファイルへのFacesサーブレットとFacesサーブレット・マッピング定義の挿入に必要です。JDeveloperのJSFテクノロジを使用してアプリケーションまたはページを作成すると、必要なJSFタグ・ライブラリおよびJARファイルがプロジェクト・プロパティに自動的に設定されます。
JSFアプリケーションはJ2EE 1.3またはJ2EE 1.4で作成できます。JDeveloperでは、Web開発者が理解しているコア・テクノロジを使用して、モデル2デザイン・パターンの実装を支援します。
JDeveloperでは、次の場合に、JSFテクノロジを使用してアプリケーションを開発できます。
.war
ファイルを使用して、新規のプロジェクトを作成する場合。
注意: JSFテクノロジ・スコープは、JDeveloperを使用して、プロジェクトに追加するか(ヘルプが必要な場合は「テクノロジのプロジェクトへの関連付け」を参照してください)、手動で追加できます。JSFテクノロジを既存のプロジェクトに手動で追加する場合は、そのプロジェクト・プロパティに次のライブラリが含まれていることを確認してください。
ビューまたはアプリケーションのプレゼンテーション層を開発する際に役立つ、ページの設計ツールとアプリケーションの編集ツールがいくつかあります。たとえば、ビジュアル・エディタでJSFページを開くと、コンポーネント・パレットからADF Facesコンポーネント、JSF CoreおよびHTMLコンポーネントすべてにアクセスできます。ツールの詳細は、「JSFページの設計ツールおよびアプリケーションの編集ツールの使用」を参照してください。
JSFページまたは構成ファイルは、作業スタイルに応じて、および自分がアプリケーション開発者か純粋なページ作成者かによって、視覚的または宣言的に編集できます。ビジュアル・エディタ、JSFナビゲーション・モデラー(ダイアグラム)およびJSF構成エディタを使用すると、WYSIWYG環境で作業できます。ビジュアル開発環境を使用して、マネージドBeanおよびナビゲーション・ルールを指定した場合は、JDeveloperによって、アプリケーション構成ファイルが自動的に更新されることに注意してください。
新規のJSFページを作成するときに、自動コンポーネント・バインディング・オプションが有効な場合、JDeveloperでは、新規のページのマネージドBeanを使用して、ドラッグ・アンド・ドロップしたコンポーネントを自動的にページにバインドします。追加情報は、「JDeveloperでのJSFマネージドBeanおよび自動コンポーネント・バインディングについて」を参照してください。
モデル・レイヤーで、JSFとともに、ADF Business Components、JavaBeans、Enterprise JavaBeans(EJB)、Oracle TopLinkまたはWebサービスのいずれを使用する場合でも、JDeveloperの生産的なコーディング・ツールとデータ・バインディング・ツールを使用すると、アプリケーションのバックエンドと統合コードを安全かつ簡単に実装できます。アプリケーション・クラスはいずれもJSFクラスを参照しないため、同じクラスを任意のタイプのユーザー・インタフェースで使用できます。
EJB、JavaBeansコンポーネントまたは他のビジネス・サービスの開発に関する詳細は、「ビジネス層の開発」を参照してください。イベント・ハンドラおよびバッキングBeanのメソッドを作成するには、「JSFでのイベントの管理およびユーザー入力の検証」を参照してください。データ・バインドされたページの作成に関する詳細は、「マネージドBeanを使用したデータへのJSFコンポーネントのバインディングについて」および「JSFページとADFモデル・レイヤーの統合」を参照してください。
JSFアプリケーションのページ・フローは、JSFナビゲーション・ハンドラを使用して制御することをお薦めします。詳細は、「JSFでのページ・ナビゲーションの管理」を参照してください。Oracle ADFデータ・バインディングを使用している場合、JSFページ・ライフサイクルとADFページ・ライフサイクルの対話方法の詳細は、「JSFアプリケーションおよびOracle ADFコントローラについて」を参照してください。
JSFアプリケーションは、埋込みOracle Containers for J2EE(OC4J)サーバーを使用してJDeveloper内から実行およびテストできます。アプリケーションをデプロイする準備ができている場合、JDeveloperでは、アーカイブ・ファイルとしてのアプリケーションのデプロイ、または選択したJ2EEアプリケーション・サーバーへのデプロイをサポートします。詳細は、「JSFアプリケーションの実行およびテスト」および「JSFアプリケーションのパッケージ化およびデプロイ」を参照してください。
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