Strutsプロパティ・ファイルおよびリソース・バンドルについて

Java ResourceBundlesは、1つ以上のプロパティ・ファイルを使用し、ユーザーのロケールに基づいて国際化されたメッセージを提供します。プロパティ・ファイルには、Webアプリケーションで使用されるすべての文字列メッセージを備えたリソース・バンドルが用意されています。プロパティ・ファイルはテキスト・ファイルであるため、アプリケーションを国際化する簡単な方法が提供されます。

Struts Webアプリケーションでは、java.util.ResourceBundleクラスの標準Struts実装の1つであるPropertyResourceBundleクラスを使用できます。この実装によって、Strutsに基づくWebアプリケーションでは、「name=value」構文を使用してリソースを定義できます。

JDeveloperでは、StrutsをサポートするWebアプリケーションを作成する際に、ApplicationResources.propertiesと呼ばれるプロパティ・ファイルがプロジェクトに追加されます。アプリケーションでは、複数のプロパティ・ファイルを使用できます。

このトピックでは、次の項目について説明します。

Strutsでのローカライズ・リソース・バンドルのサポート

ローカライズ・リソース・バンドルでは、ローカライズ・バージョンごとに個別のプロパティ・ファイルが使用されます。バージョンが異なるプロパティ・ファイルの名前は、メッセージがファイルに格納されているローカライズ・バージョンを識別するための文字以外は同じです。

たとえば、ソース・コードがpackage com.mycompany.mypackageで作成され、com/mycompany/mypackageという名前のディレクトリ(ソース・ディレクトリからの相対)に格納されるとします。com.mycompany.mypackage.MyResourcesというリソース・バンドルを作成するには、com/mycompany/mypackageディレクトリに次のファイルを作成します。

リソース・バンドル・ファイルは、必要に応じていくつの言語でも持つことができます。

特定のリソース・バンドルへの参照

アプリケーションのリソース・バンドルは、Strutsコンフィギュレーション・ファイルの<message-resources>要素で識別します。

アプリケーションには1つ以上のリソース・バンドルを定義できます。アプリケーションを複数のモジュール(それぞれが独自のStrutsコンフィギュレーション・ファイルを保持する)に構造化した場合は、該当するモジュールのコンフィギュレーション・ファイルで各モジュールのリソース・バンドルを識別できます。

アプリケーションでは、同時に複数のリソース・バンドルを使用できます。特定の項目に対して使用するバンドルの識別には、key属性が使用されます。

次に、Strutsコンフィギュレーション・ファイルの<message-resources>要素にリソース・バンドルを指定する方法を示します。

<message-resources parameter="view.ApplicationResources" />    

プロパティ・ファイルの格納場所およびパス

JDeveloperは、ApplicationResources.propertiesファイルをWebアプリケーションのソース・フォルダに格納します。これによって、アプリケーション値をmypackage.ApplicationResourcesに簡略化できます。ファイルをソース・フォルダの外に移動する場合は、リソース・バンドル・パッケージ名(mypackage.ApplicationResources)がアプリケーションのクラスパスにあることを確認してください。


JDeveloperでのStrutsサポートについて
WebアプリケーションでのStrutsフレームワークについて
Strutsコンフィギュレーション・ファイルについて

Strutsメッセージ文字列のカスタマイズ

Struts Webアプリケーションでのリソース・バンドルの使用方法の詳細は、Strutsのドキュメントを参照してください。

http://struts.apache.org/userGuide/configuration.html#resources_config