Oracle ADF Business Componentsシステム・プロパティ

Oracle ADF Business Componentsシステム・プロパティは、スケーラビリティ機能から国際化サポートまで、ビジネス・コンポーネントの様々な動作に影響します。

次に示すプロパティの一部は、拡張プロパティです。通常、これらのプロパティにより、カスタム・クラスを作成してコアOracle ADF Business Components機能を実装できます。プロパティを変更しない場合、Oracle ADF Business Componentsでは、フレームワーク・クラスを使用してこの機能を実装します。ほとんどのユーザーには、この機能で十分です。

プロパティ 説明 デフォルト
ActivateSharedDataHandle JServerの動作に影響する、推奨されないプロパティ。 false
ApplicationPath EJBデプロイメントの場合、ビジネス・コンポーネントへのJNDIパス。  
AppModuleJndiName EJBデプロイメントの場合、アプリケーション・モジュール・ファクトリの参照に使用されるJNDI名。  
ConnectionMode 以前VisiBrokerへのデプロイメント用に使用されていた、推奨されないプロパティ。VisiBrokerデプロイメントは現在サポートされていません。  
ConnectionPort EJBデプロイメントのすべてのプラットフォームで、ビジネス・コンポーネントのホストとなるアプリケーション・サーバーのポート。
 
DeployPlatform デプロイメント・プラットフォーム: LOCALEJB_IAS(Oracleアプリケーション・サーバーにデプロイされるEJBの場合)またはWLS(WebLogicにデプロイされるEJBの場合)。 LOCAL
Factory-Substitution-List 置き換える拡張ビジネス・コンポーネントのリスト。  
HandleName JServerの動作に影響する、推奨されないプロパティ。  
HostName EJBデプロイメントの場合、ビジネス・コンポーネントのホストとなるアプリケーション・サーバーの名前。
 
IsLazyLoadingTrue EJBデプロイメントの場合、このプロパティをtrueに設定すると、必要な場合のみ、
ビジネス・コンポーネントのメタデータがメモリーにロードされます。falseに設定すると、
すべてのメタデータがただちにメモリーにロードされます。
LOCALモードでは、遅延ロードは必須です。
true
JBODynamicObjectsPackage 必要な場合、動的にロードされるパッケージの名前。  
java.naming.factory.initial EJBのデプロイで、アプリケーション・モジュール・ファクトリの初期コンテキストを作成するカスタム・クラスの実装を可能にする詳細プロパティ。 oracle.jbo.common.JboInitialContextFactory
java.naming.security.credentials EJBデプロイメントの場合、アプリケーション・サーバー接続のパスワード。  
java.naming.security.principal EJBデプロイメントの場合、アプリケーション・サーバー接続のユーザー名。  
jbo.323.compatible リリース3.2.3以降で修正された特定の不具合を、このリリース前後に設計されたアプリケーションに再導入します。 false
jbo.ampool.connectionstrategyclass 接続方法を実装するクラスを決定する拡張プロパティ。 oracle.jbo.common.ampool.DefaultConnectionStrategy
jbo.ampool.dynamicjdbccredentials アプリケーション・プールで複数のJDBCユーザーをサポートすることを宣言します。 true
jbo.ampool.initpoolsize 要求の前に、アプリケーション・プールで自動的に作成されるアプリケーション・モジュールの数。 0
jbo.ampool.maxavailablesize この制限を超えた場合、アプリケーション・プールは、最も長い時間にわたって非アクティブな状態にあるアプリケーション・モジュールを、jbo.ampool.maxinactiveageの設定より短い時間であってもタイムアウトにします。 25
jbo.ampool.maxinactiveage jbo.ampool.minavailablesizeの設定値を超えた場合に、アプリケーション・モジュールが非アクティブとなってからタイムアウトになるまでの時間(ミリ秒)。 600000
jbo.ampool.maxpoolsize アプリケーション・プールで許容されるアプリケーション・モジュールの最大数。このレベルに達すると、クライアントは次にアプリケーション・モジュールが使用できるようになるまで待機する必要があります。 2147483647
jbo.ampool.minavailablesize この制限を超えた場合、アプリケーション・プールは、jbo.ampool.maxinactiveageの設定よりも長い時間にわたって非アクティブな状態にあるアプリケーション・モジュールを、タイムアウトにします。 5
jbo.ampool.monitorsleepinterval アプリケーション・モジュールをタイムアウトにするかどうかをチェックする間隔(ミリ秒)。 600000
jbo.ampool.resetnontransactionalstate このプロパティをfalseに設定すると、アプリケーション・モジュールおよびそれらに関連するJDBCのプリコンパイルされた文オブジェクトでは、ステートレス・モードでチェックインされた場合でも、非トランザクション状態(プロパティおよび動的に追加されたビュー・オブジェクト、ビュー・リンク、およびネストされたアプリケーション・モジュール・メンバー)を保持します。プロパティをtrueに設定すると、非トランザクション状態はリセットされます。 true
jbo.ampool.sessioncookiefactoryclass クライアントがステートフル・モードのアプリケーション・モジュールを取得するための、セッションCookieを作成するクラスを決定する拡張プロパティ。 oracle.jbo.common.ampool.DefaultSessionCookieFactory
jbo.assoc.consistent このプロパティをtrueに設定すると、アソシエーション・アクセッサにより取得されたエンティティ行セットには、変更がデータベースにポストされていない場合でも、追加された行が含まれます。

true
jbo.ConnectionPoolManager カスタム接続プール・マネージャを実装できる拡張プロパティ。 oracle.jbo.server.ConnectionPoolManagerImpl
jbo.debugoutput このプロパティをconsoleに設定すると、デバッグ情報がコンソールに表示されます。プロパティをsilentに設定すると、デバッグ情報は表示されません。このプロパティをfileに設定すると、デバッグ情報がテキスト・ファイルに記録されます。 console
jbo.debug.prefix Oracle ADF Business Componentsのデバッガの行頭に追加される接頭辞。 *
jbo.default.country ローカライズで使用されるOracle ADF Business Componentsセッションのデフォルトの国。 US
jbo.default.language ローカライズで使用されるOracle ADF Business Componentsセッションのデフォルトの言語。 en
jbo.doconnectionpooling アプリケーション・モジュールが接続の共有を許可されている場合、このプロパティはtrueです。 false
jbo.dofailover アプリケーション・モジュールのフェイルオーバーが有効な場合、このプロパティはtrueです。このプロパティをfalseに設定すると、パフォーマンスは向上しますが、信頼性は低下します。 true
jbo.ejb.txntimeout EJBデプロイメントの場合、最後にデータベースにアクセスしてからEJBトランザクションの有効期限が切れるまでの時間(秒)。
1830
jbo.ejb.txntype EJBデプロイメントの場合、トランザクション・タイプ。JTA UserTransactionインタフェースを使用する場合はglobal、単純なJDBCを使用する場合はlocal global
jbo.fetch.mode AS.NEEDEDに設定すると、要求があった場合にのみ行がビュー・オブジェクトにフェッチされます。ALLに設定すると、問合せの結果全体がフェッチされます。
AS.NEEDED
jbo.initpoolsize 要求の前に、接続プールで自動的に作成されるJDBC接続の数。 0
jbo.jdbc.driver.verbose このプロパティをtrueに設定すると、JDBCドライバは冗長モードで実行されます。詳細は、JDBCのドキュメントを参照してください。
false
jbo.jdbc.trace //&nbspJBO-JDBC-INTERACTのフラグが設定された行を持つ、すべてのJDBCアクティビティをトレースします。 false
jbo.locking.mode アプリケーション・モジュールで使用されるデフォルトのロック・モード(pessimisticまたはoptimistic)。

注意: Webアプリケーションなど、セッション指向のプログラムでは、RELEASE_MODEプロパティをReservedに設定しない場合、Oracle ADF Business Componentsプロパティjbo.locking.modeoptimisticに設定することをお薦めします。即時ロックでは、別のユーザーが接続を再使用できるように、データベース・トランザクションが常にロールバックされるため、即時ロックにはStatefulおよびStatelessモードとの互換性がありません。このため、ロックが解放され、即時ロックを使用できなくなります。即時ロックを使用するには、RELEASE_MODEReservedに設定する必要があります。

pessimistic
jbo.logging.show.function
デバッガ・コールをトリガーしたメソッドの名前を表示するかどうか。このプロパティをtrueに設定すると、パフォーマンスが低下します。
false
jbo.logging.show.level
デバッガ・メッセージのトレース・レベルを表示します。トレース・レベルが低いほど、メッセージの重要度は高くなります。
false
jbo.logging.show.linecount デバッガの出力に、行数を出力します。 true
jbo.logging.show.timing デバッグ・コール間隔を表示するかどうかを指定します。 false
jbo.logging.trace.threshold
最も重要なデバッガ・メッセージのみを表示するには、この数値を下げます。表示されるデバッガ・メッセージの量を増やすには、この数値を上げます。
3
jbo.max.cursors
ビジネス・コンポーネントで開くことのできるカーソルの最大数。カーソル数がこの数値に近づくと、フレームワークでは空のJDBC文がクリーンアップされます。
50
jbo.maxpoolcookieage クライアントがステートフル・アプリケーション・モジュールを取得するために使用できるブラウザのCookieの最大有効時間。これらのCookieがタイムアウトにならない場合、値は-1です。クッキーの最大時間は必ずセッション・クッキーの有効時間以下に設定することをお薦めします。デフォルトでそのように設定されています(両方-1)。クッキーの最大時間を変更する場合、セッション・クッキーの有効時間も同じ値に変更する必要があります。 -1
jbo.maxpoolsize JDBC接続プールの最大サイズ。この値を超えた場合、使用可能な接続がなければ、アプリケーション・モジュールは接続が使用可能になるまで待機する必要があります。
2147483647
jbo.passivationstore アプリケーション・モジュールがステートフル・モードで解放される場合、その状態は、アプリケーション・モジュールの再利用時に(フェイルオーバーが有効な場合はただちに)保存されます。このプロパティをnullまたはdatabaseに設定すると、状態はデータベースに保存されます。プロパティをfileに設定すると、状態はローカル・ファイルに保存されます。

null
jbo.passivation.TrackInsert このプロパティがtrueの場合、アプリケーション・モジュールがアクティブになると、非アクティブのときにデータベースに挿入された行を含むよう、アプリケーション・モジュールが更新されます。 true
jbo.pcoll.mgr カスタムの永続コレクション・マネージャを使用している場合、そのマネージャを指定する拡張プロパティ。  
jbo.pers.max.active.nodes ビュー行の自動書出し用にメモリーにキャッシュされる最大ノード数。 30
jbo.pers.max.rows.per.node ビュー行の自動書出し用のノードの最大サイズ。 70
jbo.poolmaxinactiveage jbo.ampool.minavailablesizeの設定値を超えた場合に、アプリケーション・モジュールが非アクティブとなってからタイムアウトになるまでの時間(ミリ秒)。 600000
jbo.poolmaxavailablesize この制限を超えた場合、アプリケーション・プールは、最も長い時間にわたって非アクティブな状態にあるJDBC接続を、jbo.poolmaxinactiveageの設定より短い時間であってもタイムアウトにします。 25
jbo.poolminavailablesize この制限を超えた場合、アプリケーション・プールは、jbo.poolmaxinactiveageの設定よりも長い時間にわたって非アクティブな状態にあるJDBC接続を、タイムアウトにします。 5
jbo.poolmonitorsleepinterval JDBC接続をタイムアウトにするかどうかをチェックする間隔(ミリ秒)。 600000
jbo.poolrequesttimeout アプリケーション・モジュールがJDBC接続が使用可能になるまで待機する際、タイムアウトになるまでの時間(ミリ秒)。 30000
jbo.project Factory-Substitution-Listが空でない場合、ベース・ビジネス・コンポーネントのかわりとなる拡張ビジネス・コンポーネントを含むプロジェクト。  
jbo.recyclethreshold アプリケーション・モジュール・プールで使用されるリサイクルしきい値。 10
jbo.security.config jazn configの完全なパスおよびファイル名、たとえば、k:¥j2ee¥home¥config¥jazn.xmlを指定します。このプロパティ値がnullまたはその長さがゼロの場合、ランタイムではjazn.xmlはjazn.jarと同じパスにあるものとみなし、ログイン・モジュールにアクセスする前に/config/jazn.xmlを追加するか、パーミッション・マネージャを取得するためのjaznのコンテキストを取得します。  
jbo.security.context 特定のJAAS実装を指定するために使用します。
デフォルトは「JAZN」です。
oracle.jbo.server.security.jazn.JboJAZNContext
jbo.security.enforce

次の値のいずれかを保持します。

  • None: 認証を行わない場合。
  • Test: 認証が必要な場合。Business Component BrowserまたはADF Swingを使用する場合、ログインを求めるダイアログが表示されます。認証が失敗すると、アプリケーション・モジュールはインスタンス化されたままです。
  • Must : Testに似ているが、認証に失敗するとアプリケーション・モジュールはインスタンス化されず、例外を取得します。
  • Auth: Mustに類似しているが、エンティティ・ウィザード認証エディタを使用してエンティティまたは属性権限を定義した場合、権限がチェックされます。たとえば、Dept.Deptnoの権限update_while_newがロールusersに付与されている場合、usersロールは、行が新しいと
    Deptno値のみを設定でき、それ以外の場合はこの値は編集できません。ウィザードで権限が付与されている場合でも、jbo.security.enforceが「Auth」に設定されているかぎり実行されません。
 
jbo.security.loginmodule 認証用カスタム・ログイン・モジュールを指定するために使用します。デフォルトはjaznログイン・モジュールです。

oracle.security.jazn.realm.RealmLoginModule
jbo.server.internal_connection Oracle ADF Business Components内部表に使用するJDBC接続文字列。空の場合、Oracle ADF Business Componentsではアプリケーション・モジュールの接続が使用されます。  
jbo.sql92.JdbcDriverClass 使用するJDBCドライバ。 sun.jdbc.odbc.JdbcOdbcDriver
jbo.SQLBuilder SQLスタイル(OracleOLiteDB2、または他のSQL92準拠データベースの場合はSQL92)。 Oracle
jbo.stringmanager.factory.class カスタムの文字列マネージャ・ファクトリ・クラスを使用している場合、そのクラスを指定する拡張プロパティ。 use_default
jbo.tempdir 一時Oracle ADF Business Componentsファイルのディレクトリ。  
jbo.txn.handleafterpostexc これをtrueに設定すると、コミット操作を開始する前に、ADF BCでトランザクションのスナップショットを取得します。データベースへの変更がポストされた後例外がスローされると、ADF BCはこのスナップショットを使用して、アプリケーション・モジュールのメモリー状態をコミット操作が開始される前の時点へロールバックします。

false
jbo.TypeMapEntries Java型とSQL型とのカスタム型マップを指定する際に使用します。  
jbo.use.pers.coll このプロパティをtrueに設定すると、ビュー行の自動書出しを有効にして、大規模な行セットを管理できます。 true
jbo.ViewCriteriaAdapter ビュー・オブジェクトがビュー基準とビュー・オブジェクトのSQL間の変換に使用するカスタム・クラスを実装するための拡張プロパティ。  
jbo.viewlink.consistent このプロパティをtrueに設定すると、ビュー・リンク・アクセッサにより取得されたビュー・オブジェクト行セットには、変更がデータベースにポストされていない場合でも、追加された行が含まれます。 false
jbo.xml.validation trueの場合、XMLパーサーでは厳密なXML検証を使用します。 false
MetaObjectContextFactory ビジネス・コンポーネントのメタデータを格納するカスタム・クラスを実装できる拡張プロパティ。 oracle.jbo.mom.xml.DefaultMomContextFactory
oracle.jbo.defineColumnLength 列の精度をバイト数で設定する場合、as_bytesを使用します。列の精度を文字数で設定する場合、as_charsを使用します。これは、Unicodeなどのサイズの大きなキャラクタ・セットには重要です。 as_chars
oracle.jbo.schema JServerの動作に影響する、推奨されないプロパティ。  
ord.HttpMaxMemory interMediaドメインで使用可能なメモリーの最大バイト数。  
ord.HttpTempDir interMediaで一時ファイルの格納に使用されるディレクトリ。  
ord.qp.classid カスタムのQuicktime PlayerのクラスIDを指定します。interMediaドメインで使用します。 clsid:02BF25D5-8C17-4B23-BC80-D3488ABDDC6B
ord.qp.codebase カスタムのQuicktime Playerのコードベースを指定します。interMediaドメインで使用します。 http://www.apple.com/qtactivex/qtplugin.cab
ord.qt.plugins.page カスタムのQuicktime Playerのプラグイン・ダウンロード・ページを指定します。interMediaドメインで使用します。 http://www.apple.com/quicktime/download/
ord.rm.classid カスタムのRealMedia PlayerのクラスIDを指定します。interMediaドメインで使用します。 clsid:CFCDAA03-8BE4-11CF-B84B-0020AFBBCCFA
ord.rp.codebase カスタムのRealmedia Playerのコードベースを指定します。interMediaドメインで使用します。  
ord.rp.plugins.page カスタムのRealMedia Playerのプラグイン・ダウンロード・ページを指定します。interMediaドメインで使用します。 http://www.real.com/player
ord.wmp.classid カスタムのWindows Media PlayerのクラスIDを指定します。interMediaドメインで使用します。 clsid:22D6F312-B0F6-11D0-94AB-0080C74C7E95
ord.wmp.codebase カスタムのWindows Media Playerのコードベースを指定します。interMediaドメインで使用します。 http://activex.microsoft.com/activex/controls/mplayer/en/nsmp2inf.cab#Version=[5,1,52,701]
ord.wmp.plugins.page カスタムのWindows Media Playerのプラグイン・ダウンロード・ページを指定します。interMediaドメインで使用します。 http://www.microsoft.com/isapi/redir.dll?prd=windows&sbp=mediaplayer&st=Media&sba=Plugin&
PoolClassName アプリケーション・プールを実装するクラスを決定する拡張プロパティ。 oracle.jbo.common.ampool.ApplicationPoolImpl
RELEASE_MODE 解放モード。StatelessStatefulまたはReserved。JSPページで使用されます。他のクライアントでは、独自の解放モードを指定します。

注意: このプロパティは、前述のとおりjbo.locking.modeプロパティと関連しています。RELEASE_MODEの設定の詳細は、「JSPページおよびOracle ADFアプリケーション・モジュール・プールについて」を参照してください。

Stateful
SessionClass クライアントの存続期間を通じて、セッション・コンテキストをロードおよび格納するカスタム・クラスを実装できる拡張プロパティ。
 
TransactionFactory データベース・トランザクションを表すOracle ADF Business Componentsクラスを作成するためのカスタム・クラスを実装できる拡張プロパティ。