ビジネス・コンポーネント・データ・タグ - <jbo:DataScroller>

バインドされているデータ・ソースのレンジ・サイズによって制御される、セット単位でレコードをスクロールするコンポーネントを挿入する場合に使用します。

JSP構文

<jbo:DataScroller
   datasource="datasourceId"
   [ targetURL="event-handling page | the JSP with the component" ]
   [ relativeUrlPath="component's JSP page | DataScrollerComponent.jsp" ]
/>

説明

<jbo:DataScroller>コンポーネント・タグは、コンポーネントがバインドされているデータ・ソース上の表示可能なレンジの位置を変更できるようにする場合に使用します。レンジの位置を変更することで、ユーザーは一度にデータ・ソースの複数のレコードを移動できるようになります。通常、DataScrollerコンポーネントをDataTableコンポーネントとともに使用して、現在のレンジを表示します。DataScrollerコンポーネントとDataTableを一緒に使用する場合は、両方のコンポーネントが同じデータ・ソースにバインドされている必要があります。

DataScrollerコンポーネントでスクロールするレコードの数は、ビュー・オブジェクトのレンジ・サイズによって制御されます。JSPページでは、<jbo:DataSource>データ・タグのrangeSize属性の設定によってこのレンジ・サイズを制御できます。たとえば、rangeSizeを10に指定すると、DataScrollerコンポーネントで、データ・ソース上の現在のレンジの位置が一度に10レコード分移動します。DataScrollerコンポーネントがバインドされているデータ・ソースに対してrangeSizeを設定しないと、DataScrollerコンポーネントで一度に1レコードがスクロールされます。

DataScrollerコンポーネントによってレンダリングされるスクローラには、現在のレンジにおける先頭の行と最後の行のインデックスが表示されます。また、表示可能なレンジ全体のカウントも表示されます。ユーザーはスクローラの「次へ」および「前へ」アクション・リンクをクリックして、レンジの位置を変更できます。DataScrollerコンポーネントは、レンジの位置に応じて、次のレンジのナビゲーション・アクションを処理できます。

通常、データ・スクローラの表示、ナビゲーション・イベントの処理およびレコードの表示には、同じJSPページを使用します。この場合、targetURLの値を指定する必要はありません。DataScrollerコンポーネントが次の2つの操作を実行するため同じJSPページ内のナビゲーションと表示が可能です。

ただし、ナビゲーションと表示を別のJSPページで行う場合は、表示ページの名前をtargetURL属性で指定できます。

使用上の注意

DataScrollerコンポーネントをJSPページに追加する場合、アプリケーション・モジュールをステートレス・モードではなくステートフル・モードまたはリザーブ・モードで解放する必要があります。ステートフルまたはリザーブ・モードを使用すると、次回JSPページが実行されたとき(ユーザーがデータ・スクローラ・ナビゲーション・イベントを実行した直後)、レンジの位置が保持されます。

DataScrollerに対して指定するデータ・ソースでは、forward-onlyモードでビュー・オブジェクトを使用しないでください。<jbo:DataSource>データ・タグのforwardonly属性のデフォルト設定はfalseです。 forwardonly属性がtrueに設定されている場合、ビジネス・コンポーネント・データ・タグ・ライブラリのコンポーネント・タグを使用するJSPページからランタイム・エラーがスローされます。

属性

次の例は、コンポーネントがバインドされているデータ・ソースのスクロール・バーを示しています。この例では、DataScrollerのターゲットがこのコンポーネントを含むJSPです。DataScrollerコンポーネントのJSPページ(JSPページにタグを挿入したときに生成される)の位置は、プロジェクトJSPページと同じレベルにあります。

 
<jbo:DataScroller datasource="LocationsView" />        

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