エンティティ・オブジェクトへの多相性の実装
同じ行セットに様々な型のエンティティ・オブジェクトをマップでき、クライアントは様々な型のオブジェクトに関する認識なしで行セットを処理できます。この一般的な例には、月給制社員と時給制社員の2つの型の従業員があります。どちらの型の従業員も同じベース・エンティティ・オブジェクトを使用しますが、異なる給与形態を計算するには、最低もう1つのサブ・エンティティ・オブジェクトが必要です。
エンティティ・オブジェクト上に多相性を実装するには、次のようにします。
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エンティティ・オブジェクト属性を識別子列としてマークします。
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ウィザードを使用して新しいエンティティ・オブジェクトを作成します。
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「名前」ページで、サブ・エンティティの詳細を入力します。
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「拡張エンティティ」フィールドで、「参照」をクリックしてメインのエンティティ・オブジェクトを検索し、「OK」をクリックします。
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「次へ」をクリックします。
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属性ページで属性が表示されていないことを確認します。これは、サブ・エンティティがすべての属性に対してメイン・エンティティのすべてのビジネス・ロジックを継承するためです。
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「表からの新規作成」をクリックします。
「列の新規エンティティ属性の作成」ダイアログが開きます。
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サブ・エンティティにオーバーライドする属性を移動します。「OK」をクリックしてダイアログを閉じます。
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「次へ」をクリックします。
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属性の設定ページで、「属性の選択」リストから識別子属性を選択します。
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「デフォルト」フィールドに、このサブ・エンティティに対応する識別子列の値を入力します。
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「終了」をクリックします。
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識別子属性のそれぞれの値に対してステップ2から10を繰り返す必要があります。
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各サブ・エンティティに対して、エンティティ・オブジェクト・クラスまたはEntity Objectウィザードの検証ページを使用して検証ロジックを追加します。
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メイン・エンティティ・オブジェクト内のすべてのサブ・エンティティに共通する任意のビジネス・ロジックを実装します。
関連項目
多相性ビジネス・コンポーネントの作成
識別子列の作成
Oracle ADFビュー・オブジェクトについて
Oracle ADFエンティティ・オブジェクトについて
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