詳細アイコン データ・コントロール

データ・コントロールを作成すると、いくつかのファイルが追加され、アプリケーション・ナビゲータに表示されます。

ナビゲータに表示された新しいデータ・コントロール

データ・コントロールをビジネス・サービスに登録すると、DataControls.dcxファイルが作成されます。データ・コントロールを格納するDCXファイルはプロジェクトごとに1つずつ作成され、プロジェクト内の全データ・コントロールをリストする目次として機能します。このファイルには、プロジェクトに設定する可能性があるすべてのクラスの中から、設計時にデータ・バインド可能なビジネス・サービス・クラスとして処理するように要求したクラスが記録されます。このファイルは、必要に応じてプロパティ・インスペクタで編集できます。編集するには、最初に構造ウィンドウでデータ・コントロール名を選択します。

アプリケーション・ナビゲータでファイル・ノードをダブルクリックすると、XMLソース・エディタにデータ・コントロールの記述が表示されます。作成したDataControls.dcxの内容は次のようになります。

<DataControlConfigs xmlns="http://xmlns.oracle.com/adfm/configuration"
                    version="10.1.3.35.28" Package="project2" id="DataControls">
  <JavaBeanDataControl SupportsTransactions="false" SupportsFindMode="true"
                       SupportsResetState="false" SupportsRangesize="true"
                       SupportsSortCollection="true" id="AddressBookDataControl"
                       xmlns="http://xmlns.oracle.com/adfm/datacontrol"
                       FactoryClass="oracle.adf.model.generic.DataControlFactoryImpl"
                       Definition="acme.bean.AddressBook"
                       BeanClass="acme.bean.AddressBook"/>
</DataControlConfigs>    

BeanをOracle ADFデータ・コントロールとして登録すると、追加の.xml定義ファイル(AddressBook.xmlおよびContact.xml)が作成されます。この定義ファイルには、クライアント・アプリケーションで使用可能なBeanの属性、アクセッサおよびコレクションが指定されます。.xml定義ファイルに指定されたプロパティは編集できます。編集するには、最初に構造ウィンドウで属性、メソッドまたはパラメータを選択し、次に、プロパティ・インスペクタでプロパティを変更します。通常、このファイルを変更する必要があるのは、Beanクラスに対して、List<Contact>のような汎用を使用する強い型指定ではなく、弱い型指定Collectionを使用するメソッドの引数または戻り値を指定する場合のみです。

アプリケーション・ナビゲータで「AddressBook.xml」をダブルクリックすると、XMLソース・エディタにファイルが表示されます。このファイルの内容は次のようになります。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
<JavaBean xmlns="http://xmlns.oracle.com/adfm/beanmodel" version="10.1.3.35.28"
                 id="AddressBook" BeanClass="acme.bean.AddressBook"
                 Package="acme.bean" isJavaBased="true">
  <MethodAccessor IsCollection="true" Type="acme.bean.Contact"
                  BeanClass="acme.bean.Contact" id="findAllContacts"
                  ReturnNodeName="acme.bean.Contact"/>
  <MethodAccessor IsCollection="true" Type="acme.bean.Contact"
                  BeanClass="acme.bean.Contact" id="findContactsByName"
                  ReturnNodeName="acme.bean.Contact">
    <ParameterInfo id="name" Type="java.lang.String" isStructured="false"/>
  </MethodAccessor>
</JavaBean>    

adfm.xmlファイルは、JDeveloperのデータ・コントロール・パレットで使用されるレジストリで、データ・モデル・プロジェクトに表示されるデータ・コントロールの場所を指定します。このファイルは実行時には使用されません。