WSRPポートレット・プロデューサの登録

WSRPポートレット・プロデューサの登録時、プロデューサの操作パラメータを説明する基本情報を提供します。プロデューサおよびプロデューサを介したポートレットとの通信に使用するポートレット使用アプリケーションで、この情報は使用されます。

登録が成功すると、新規登録プロデューサが「アプリケーション・ナビゲータ」の「ポートレット・プロデューサ」ノードの下にリストされます。また、jspxページでアプリケーションが開かれているとき、プロデューサは、すべてのプロデューサのポートレットにリストされる「コンポーネント・パレット」に表示されます。「コンポーネント・パレット」でこれらのポートレットを選択でき、jspxアプリケーション・ページにドラッグできます。

WSRPポートレット・プロデューサを登録する手順は、次のとおりです。

  1. 「アプリケーション・ナビゲータ」で、プロデューサを作成するプリケーションを右クリックして、ポップアップ・メニューから「新規」を選択します。
  2. 「新規ギャラリ」の「カテゴリ」で、Web層ノードを開き「ポートレット」を選択します。
  3. 「新規ギャラリ」の「項目」で、「WSRPプロデューサの登録」を選択します。
  4. 「OK」をクリックします。
  5. ようこそページで「次へ」をクリックします。

    オプションで、「次へ」をクリックする前に、「次回にこのページを表示しない」を選択して、次にこのウィザードを使用するときにようこそページを表示させないようにできます。このウイザードの前回の使用時に、オプションを選択しなくても、ようこそページが表示されない場合があります。

  6. 「名前」フィールドに、プロデューサの名前を入力します。

    注意: プロデューサ間で一意の名前をプロデューサに入力します。入力された名前と同じプロデューサは、「コンポーネント・パレット」に1度のみ表示されます。このため、2つのプロデューサを登録し、それぞれにMyProducerという名前を入力した場合、MyProducerという名前は、「コンポーネント・パレット」に1度のみ表示され、両方のプロデューサのポートレットは1つのインスタンスにリストされます。これではどちらのポートレットがどのプロデューサのものかという判断が難しくなります。

    このような場合は、プロデューサを編集し、一意の名前にすることを考慮してください。

  7. 「次へ」をクリックします。
  8. 「URLエンドポイント」フィールドに、プロデューサのURLを入力します。

    構文は、WSRP実装によって異なります。

    http://<host>:<port>/<context-root>/portlets/wsrp1?WSDL
    http://<host>:<port>/<context-root>/portlets/wsrp2?WSDL
    http://<host>:<port>/<context-root>/portlets?WSDL
    (下位互換用WSRP 1.0)

    各要素の意味は次のとおりです。

    例:

    http://myhost:7778/MyPortletApp/porlets/wsrp2?WSDL

    注意: プロデューサのテスト・ページには、URL(http://<host>:<port>/<context-root>/info)でアクセスできます。

  9. アプリケーションがHTTPプロキシを使用して、プロデューサに接続した場合は、次の手順を実行します。

    注意: このパネルのプロキシ・フィールドはOracle JDeveloperの「プリファレンス」のプロキシ・プリファレンス設定にデフォルト設定されます(「ツール」メニューから「プリファレンス」を選択して「Webブラウザとプロキシ」を選択します)。

    1. WSRPポートレット・プロデューサへの連絡にプロキシを使用を選択します。

      プロデューサ接続でHTTPプロキシを使用する場合にのみこのチェック・ボックスを選択します。プロキシはコンシューマ・アプリケーションおよびリモート・ポートレット・プロデューサがファイアウォールで区切られている場合に必要であり、HTTPプロキシはプロデューサと通信するために必要です。

    2. 「プロキシ・ホスト」フィールドに、プロキシのURLを入力します。
    3. 「プロキシ・ポート」フィールドに、プロキシのポート番号を入力します。
  10. 「次へ」をクリックします。
  11. 「デフォルトの実行タイムアウト(秒)」フィールドに、秒数を入力して、タイムアウトの前にポートレットがレンダリングできるようにします。

    追加の登録プロパティを定義できるプロデューサもあります。この場合、プロパティはウィザードの「登録の詳細」パネルの表に表示されます。ユーザーは、表にあるこれらの追加プロパティに値を入力できます。これらのプロパティは、プロデューサ固有であり、登録時のみ使用されます。すなわち、登録時に、コンシューマ・アプリケーションがプロデューサに送信する情報を収集します。プロデューサはコンシューマに対するこの情報を格納し、その後使用します。

  12. 「次へ」をクリックします。
  13. 「トークン・プロファイル」ドロップダウン・リストから、WSRPプロデューサの認証に使用するトークン・プロファイルのタイプを選択します。

    次の中から選択します。

    値を選択しない場合、デフォルトのトークン・プロファイルが使用されます。

  14. ユーザーがWebCenterアプリケーションに認証されない場合は、「デフォルト・ユーザー」フィールドにユーザー名を入力して、リモート・プロデューサをアサートします。

    認証されない場合、認証情報anonymousは、アプリケーション・ユーザーに関連付けられます。値anonymousは、リモート・プロデューサに対して不適切な場合があるので、代替認証情報をここで指定する必要があります。この場合、WebCenterアプリケーションは、ユーザーを認証しないので、指定するデフォルトのユーザーは、リモート・プロデューサで権限の低いユーザーである必要があります。ユーザーがアプリケーションに認証された場合、デフォルトのユーザーではなく、ユーザーの認証情報がアサートされます。

  15. 「発行者名」フィールドに、www.oracle.comのような、SAMLトークンの発行者名を入力します。

    「SAMLトークン」「トークン・プロファイル」リストから選択した場合のみ、このフィールドが表示されます。発行者名は、サブジェクトの検証のための、証明するエンティティ保証です。

  16. 「XML署名」で、署名した証明書をWS-Security KeyInfo内で参照する方法を選択します。

    「XML署名」は、セキュリティ・トークン、およびSOAPメッセージの認証性を証明するSOAPメッセージ本文にデジタル署名するために使用されます。このパネルを使用して、署名する証明書をWS-Security KeyInfo内で参照する手段を指定します。

    「バイナリ・セキュリティ・トークン」または「サブジェクト・キー識別子」を選択します。

  17. 「次へ」をクリックします。
  18. 「ストア・パス」フィールドに、SOAPメッセージの署名の一部(セキュリティ・トークンとSOAPメッセージ本体)に使用する証明書および秘密鍵が含まれるキーストアへのフルパスを入力します。

    オプションで、「参照」をクリックして、ファイルに移動して選択します。選択したファイルはJavaキーツールまたはOracle Walletで作成したキーストアになります。

  19. 「ストア・パスワード」フィールドに、キーストアの作成時に設定されたキーストアへのパスワードを入力します。

    このストア・パスワードは移入先の「ストア・タイプ」フィールドおよび「署名キーの別名」ドロップダウン・リストに対して正確である必要があります。誤ったパスワードが入力された場合、パスワードが無効で、修正する必要があることを示したエラー・メッセージが表示されます。パスワードを修正した後、[Tab]キーを押して、他のアクティブなフィールド(「ストア・パス」フィールドなど)に移動します。「ストア・タイプ」フィールドおよび「署名キーの別名」ドロップダウン・リストが適切に移入されていることを確認してください。

  20. 注意: 「ストア・タイプ」値はキーストアから読み込まれ、編集はできません。適用可能な値はJKS(Javaキーストア)およびOracle Walletです。

  21. 「署名キーの別名」ドロップダウン・リストから署名キーの別名を選択します。

    正しいパスワードを「ストア・パスワード」フィールドに入力すると、「署名キーの別名」ドロップダウン・リストに自動的に移入されます。署名キーの別名は署名に使用される秘密鍵に関連付けられた証明書の識別子です。指定したキーストアにあるキーの別名は、ドロップダウン・リスト・ボックスにリストされます。署名に使用する1つを選択します。

  22. 「署名キーのパスワード」フィールドに、「署名キーの別名」で指定した別名で識別されたキーにアクセスするパスワードを指定します。
  23. 「終了」をクリックして、WSRPポートレット・プロデューサの登録を完了します。
  24. 次の手順は、登録中のプロデューサがユーザー・カテゴリを宣言しているかどうかに依存します。

注意: ほとんどの登録設定は、編集できます。たとえば、現在J2EEセキュリティ・ロールを使用したプロデューサのユーザー・カテゴリをマップすることを拒否した場合、後でウィザードを再入力でき、「ユーザー・カテゴリ」タブのマッピング情報を指定できます。

プロデューサの宣言したユーザー・カテゴリをアプリケーションの定義したJ2EEセキュリティ・ロールにマップ

このセクションの手順では、アプリケーションのJ2EEセキュリティ・ロールをプロデューサが宣言したユーザー・カテゴリにマップする方法を説明します。プロデューサが宣言したユーザー・カテゴリは、そのユーザー・カテゴリを含むポートレットから生成されます。たとえば、プロデューサが規格に基づいたJavaポートレット(JSR 168)ウィザードで作成された2つ以上のJSR 168ポートレットを含む場合、ポートレット作成中に追加されたセキュリティ・ロールは、プロデューサが宣言したユーザー・カテゴリに含まれます。J2EEセキュリティ・ロールは、WebCenterアプリケーションのweb.xmlファイル・プロパティを介して指定できます。

このセクションは、前のタスクのステップ22から継続しています。

アプリケーション定義のJ2EEセキュリティ・ロールでプロデューサが宣言したユーザー・カテゴリをマップする手順は、次のとおりです。

  1. 「J2EEセキュリティ・ロール」列でクリックします。
  2. ドロップダウン・リストから、セキュリティ・ロールを選択して、「ユーザー・カテゴリ」にマップします。
  3. 各ユーザー・カテゴリでステップ1から2を繰り返します。
  4. すべてのユーザー・カテゴリがマップされてから、「OK」クリックします。

Oracle WebCenter Frameworkの使用
Oracle PDK-Javaポートレット・プロデューサの登録
WSRPおよびOracle PDK-Javaポートレット・プロデューサの編集
ポートレット・プロデューサの接続テスト
WSRPおよびOracle PDK-Javaポートレット・プロデューサのリフレッシュ
WSRPおよびOracle PDK-Javaポートレット・プロデューサの登録解除
ポートレット・プロデューサ登録ウィザードの再入力: 編集可能および編集不可能のプロパティの値