Java Web Start用のADF Swing Webアーカイブの作成

Java Web Startでアプリケーションをダウンロードして実行する前に、JDeveloperのJ2EE Webデプロイメント・プロセスを使用して、Webサーバーを設定することができます。

アプリケーションをWebサーバーに常駐させると、メンテナンスが非常に容易になります。Java Web Startは、ユーザーがアプリケーションを実行するたびに、アプリケーションの更新の確認およびダウンロードを行います。

Java Web Start用のADF Swing Webアプリケーション・アーカイブを作成するには、次の手順を実行します。

  1. アーカイブ・ファイルを作成する前に、ビジネス・コンポーネント・プロジェクトADF Swingプロジェクトを作成し、最新のソース・ファイルをアーカイブするようにします。
  2. ADF Swing Java Web Startウィザードを実行する前に、提供されるスクリプトを使用して、中間層bc4jlib.earアーカイブ・ファイルを作成します。

    セキュリティ上の理由から、JAR署名キーの保護に使用するパスワードとは異なるパスワードをJavaキーストアに使用する場合は、手順に従ってcreate_jclient_ear.batスクリプトを変更してください。bc4jlib.earアーカイブが正常に生成されるまで、ADF Swing Java Web Startウィザードを実行することはできません。

  3. ADF Swing Java Web Startウィザードを実行して、Java Web Startで使用するJNLPファイルを生成します。ウィザードでは、Antビルドファイルctbuild.xmlと構成済のclient_war.deployプロファイルも生成されます。
  4. セキュリティ上の理由から、キーの保護とコードの署名に使用するパスワードとは異なるパスワードを、マシン上に定義されるJavaキーストアに使用する場合は、次の手順を実行して、指定したパスワードを参照するようにAntビルドファイルctbuild.xmlを変更する必要があります。
    1. ctbuild.xmlファイルを開き、他の署名プロパティの下に、キー・パスワードのプロパティを追加します。

      <!--properties related to signing-->
      <property name="alias" value="ADFADF SwingTrust"/>
      <property name="storepass" value="welcome"/>
      <property name="keypass" value="myPassword "/>

    2. 次の署名ターゲットを変更します。

      <target name="sign" depends="jar">
         <signjar jar="${mt.jar.name}" alias="${alias}"storepass="${storepass}"/>
         <signjar jar="${ct.jar.name}" alias="${alias}" storepass="${storepass}"/>
      </target>

      これを次のように変更します。

      <target name="sign" depends="jar">
         <signjar jar="${mt.jar.name}" alias="${alias}" keypass="${keypass}" storepass="${storepass}"/>
         <signjar jar="${ct.jar.name}" alias="${alias}" keypass="${keypass}" storepass="${storepass}"/>
      </target>

  5. クライアント側アーカイブ・ファイルを作成するには、ADF Swingプロジェクトのctbuild.xmlを右クリックし、次のとおり選択します。

    「ターゲットのビルド」 次に選択 「署名」: アーカイブの認証を要求します。含まれているJARファイルがこれによって署名されます。これは必須の手順です。

    ビルドファイルによって、プロジェクトのpublic_htmlディレクトリに、client.jarおよびmymt.zipという2つの署名付きアーカイブ・ファイルが生成されます。これらのアーカイブは、生成されるclient_war.deployプロファイルによって参照されます。

  6. (オプション)client_war.deployプロファイルまたはweb.xmlデプロイメント・ディスクリプタ設定のいずれかを編集する場合は、プロファイルを右クリックしてから、「プロパティ」を選択します。

デフォルトでは、アプリケーションをテストするために、JDeveloperの埋込みOC4JサーバーでWARコンポーネントを実行できます。

作成されたWARおよびEARファイルをターゲット・アプリケーション・サーバーにデプロイする準備ができてから、必ずアプリケーション・サーバー接続を作成してください。


関連項目

JDeveloperでのWeb Startを使用したADF Swingアプリケーションの実行
Java Web Start用のADF Swing Webアプリケーション・アーカイブのデプロイ