ADF Facesでは、階層メニューのレイアウトを決定するPanelPage
コンポーネントのファセットを提供しています。これらのファセット内で使用するメニュー・コンポーネントによってメニューの設計が決まります。つまり、各メニュー・コンポーネントには、通常、メニュー項目の実際のテキストとリンクを提供するcommandMenuItem
またはgoMenuItem
コンポーネントが組み込まれます。たとえば、location
ファセットは、ページのタイトルの上に子コンポーネントを表示します。location
ファセットに標準的に含まれているmenuPath
タグは、メニューのルートから現在のページまでのナビゲーション・パスを表示するブレッドクラム・タイプのメニューをレンダリングします。
次の図は、PanelPage
コンポーネントを使用した典型的なメニューのファセットおよびコンポーネントを示しています。各ファセットおよびタグの説明は、図の後に記載されています。
PanelPage
コンポーネントには、次のファセットが挿入されています。
location
: タイトルの上に子コンポーネントを配置します。通常はmenuPath
タグが格納されます。
menu1
: menu2
の上に右寄せで子コンポーネントを配置します。通常はmenuTab
タグが格納されます。
menu2
: location
ファセットの上に子コンポーネントを配置します。通常はmenuBar
タグが格納されます。
menu3
: 最も左側に子コンポーネントを配置します。通常はmenuList
またはmenuTree
タグが格納されます。
menuGlobal
: ページ上部のmenuSwitch
の左側(使用している場合)に子コンポーネントを配置します。このグローバル・ファセット内のコンポーネントは、メニュー階層の一部ではありません。つまり、現在アクティブなノードに関係なくすべてのページに表示されます。これは、メニュー・モデルを使用してページを作成する際に重要です。通常はmenuButton
タグが格納されます。
menuSwitch
: このファセットもグローバル・ファセットです。ページ右上部に子コンポーネントを配置します。通常はmenuChoice
タグが格納されます。
メニューの作成には、次のタグがファセットで使用されます。
<af:commandMenuItem>
: メニュー要素に対して実際のテキストとナビゲーションを提供するコマンド・リンクです。
<af:goMenuItem>
: サーバー側のアクションなしでメニュー要素に対して実際のテキストとナビゲーションを提供します。
<af:menuBar>
: メニュー項目の水平リストをバーにレンダリングします。メニュー・モデルで使用する場合は、メニュー階層の第2レベルを表示します。選択されたときに現在のノードのメニュー項目をレンダリングします。
<af:menuButtons>
: 単一のメニュー項目をレンダリングします。通常は、グローバル・ボタンなどの階層に属さないメニュー項目に対して使用されます。
<af:menuChoice>
: ユーザーが別のアプリケーションに移動できるドロップダウン・リストおよびコマンド・ボタンをレンダリングします。
<af:menuList>
: メニュー項目のリストをレンダリングします。メニュー・モデルで使用する場合は、メニュー階層の第3レベルを表示します。選択されたときに現在のノードのメニュー項目をレンダリングします。
<af:menuPath>
: メニュー階層のルート・ページに戻るパスを表すリンク・リストをレンダリングします。メニュー・モデルで使用する場合は、現在のノードを含めたフルパスが格納されます。ただし、このノードは、使用するデバイスまたはスキンによって表示されることも表示されないこともあります。
<af:menuTabs>
: 各メニュー項目を個別のタブに表示して、メニュー項目のリストをレンダリングします。メニュー・モデルで使用する場合は、メニュー階層の最上位レベルを表示します。選択されたときに現在のノードのメニュー項目をレンダリングします。
<af:menuTree>
: メニュー階層を折りたたみ可能なノードにレンダリングします。このタグはメニュー・モデルで使用する必要があります。現在のノードは開いた状態で、他のすべてのノードは閉じた状態でツリーを表示します。
PanelPage
コンポーネントを使用してメニューをレンダリングするかわりに、Page
コンポーネントの柔軟性の高いレンダリング機能を利用できます。詳細は、「メニュー・モデルでのページ・コンポーネントの使用」を参照してください。
メニュー階層の作成
データ表内のファセットの使用
値バインディングについて
ADF Facesコンポーネントの使用
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