ディテールJPanelのレイアウトを完了すると、パネルの設計ビューには、グリッド・セル内にUIコントロールが配置されて表示されます。エディタ・ウィンドウは次のようになります。
ディテール・フォームにはディテール・コレクション内のデータ・オブジェクトのセットが表示されるため、パネルには、コレクション・レベルのUIコントロールと、ユーザーがデータ・オブジェクトをスクロールするためのナビゲーション・バーが必要です。ディテール・フォームには表コントロールが最も適しています。これは、ユーザーが個々のデータ・オブジェクトを行内に表示して、属性値を列に配置できるためです。Oracle ADFデータ・バインディングを使用してフォームを設計すると、同じADFイテレータ・バインディングを共有するUIコントロールでは、そのイテレータのデータ・オブジェクトの現在位置カーソルが自動的に共有されます。現在位置カーソルは、表示するオブジェクト範囲の開始位置を定義しているデータ・オブジェクトをイテレータで管理する手段です(範囲の終了位置は、イテレータ・バインディングのRangeSizeプロパティによって決まります)。
最終的なフォームでは、マスター・パネルとディテール・パネルのそれぞれで独自のイテレータ・バインディングが使用されます。ユーザーがマスター・パネルのナビゲーション・ボタンをクリックすると、属性バインディングされたUIコントロールの更新された値が表示されます。一方、ディテール・パネルでは、ユーザーがナビゲーション・ボタンをクリックすると、データ・オブジェクトの次のセットがコレクション・バインドされたUIコントロールに表示されます。マスターとディテールの間の整合も、イテレータ・バインディングによって処理されます。
データ・オブジェクトの現在位置とマスター/ディテール整合の利点はOracle ADFランタイムによって提供され、フォームのソースに特別なコードは必要ありません。
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