ADFバインドされた範囲バインディングのカスタマイズ

データ・コントロール・パレットから挿入する次のUIコンポーネントに、ADFバインドされた範囲バインディングを設定できます。

バインドされた範囲のコントロール・バインディングの動作は、使用するコントロールのタイプによって異なります。ユーザーは、データ・コレクションで定義される単一の属性の値を表示、または場合によっては編集できます。バインドされた範囲バインディング・エディタを使用してデータ・コレクションおよび属性を選択し、使用可能な値の範囲を定義します。適切なレンジを指定するには、バインドされた属性に指定される値を把握しておく必要があります。

注意: ADF Business Componentsプロジェクトでは、属性にコントロール・ヒントを設定することによって属性値を更新可能にできます。その場合、ユーザーは、更新可能な属性の値を直接編集できます。

範囲バインディングを設定するには、次のようにします。

  1. データ・パネルをJavaビジュアル・エディタで開きます。

  2. データ・コントロール・パレットから開いたフォームまたはパネルまで、表示する属性をドラッグします。

    データ・コレクションではなく、必ず属性を選択します。

  3. 続いて、コントロールをデータ・パネルに追加します

  4. 目的のコントロール用のバインドされた範囲バインディング・エディタを表示します

  5. バインドされた範囲バインディング・エディタで、表に表示する属性が含まれる「データ・コレクション」を選択します。

  6. 「属性」リストから、コントロールの値として表示する属性を1つ選択します。

  7. イテレータ・ドロップダウン・リストが、選択されたデータ・コレクションにアクセスするために、指定のイテレータをすでに表示している場合は、選択を変更しません。ドロップダウンが空の場合、「新規」をクリックしてイテレータを作成し、ドロップダウン・リストに表示します。

    警告: ドロップダウン・リストでイテレータの選択内容を変更すると、以前選択していた属性が削除されます。イテレータの選択を変更する前に、選択されていた元の属性を記録しておく必要があります。必要に応じて「取消」を押し、元の属性選択を更新しないでバインディング・エディタを終了できます。

  8. プログレス・バー、スクロールバー、スライダ・コントロールの場合は、「最小値」および「最大値」を指定できます。これらの値は、コントロールでサポートされる最初と最後の値です。

  9. スライダおよびスクロールバー・コントロールでは、目盛りの間隔を表す「増分値(&)」を指定できます。各目盛りは、バインドされている属性にユーザーが適用できる値を表しています。

    注意: スライダおよびスクロールバーでは、増分値と選択された目盛りの数の積にコントロールの最小値を足して、属性値が算出されます。たとえば、最小値が20、増分値が10で、ユーザーがコントロールで3番目の目盛りを選択した場合、属性値は20+(10×3)で50になります。

  10. 「OK」をクリックし、バインディング設定を保存します。

JDeveloperはjbInit()メソッド内にsetModel()メソッドを追加して、コントロール・バインディングを生成します。たとえば、データ・コントロール・パレットからスライダを挿入後、メタデータを指定するためにDataControlIdを参照するメソッドは次のようになります。

mySlider.setModel((BoundedRangeModel)panelBinding.bindUIControl("DataControlId", mySlider));

新しいバインディング用のメタデータは、バインディング定義ファイル(PageDef.xml)に表示されます。


ADFバインディングとSwingコントロールについて