セッション・ファサードによって、基礎となるEJBに対する統合インタフェースがクライアント・オブジェクトに提供されます。クライアントが対話するのはファサードのみで、ファサードはサーバーに常駐し、適切なEJBメソッドを起動します。この結果、クライアントとEJB間の依存性および通信が削減されます。
セッション・ファサードを使用しないと、クライアントがネットワークを介してエンティティBeanに直接アクセスした場合に、多数のリモート・コールが必要となります。これは、大量のネットワーク通信が発生することを意味し、パフォーマンスにも影響を与えます。また、クライアントがビジネス・オブジェクトの実装に直接依存するため、EJBのインタフェースが変更された場合は、クライアント・オブジェクトも変更する必要があります。
セッションBeanの作成には、セッションBean作成ウィザードを使用します。
アプリケーション・ナビゲータからこのウィザードを起動するには、「Model」プロジェクトを右クリックし、「新規」を選択します。「新規ギャラリ」で、「フィルタ方法」フィールドに「すべてのテクノロジ」を選択します。「カテゴリ」ツリーで、ビジネス層ノードを開き、「EJB」を選択します。「項目」リストで「セッションBean」を選択し、「OK」をクリックします。
データ・モデル・コンポーネントは、モデル・レイヤーにOracle ADFデータ・コントロールとして公開されます。データ・コントロールは、作成したセッションBeanから作成します。JDeveloperによって、データ・コントロール定義ファイル(DataControls.dcx
)がModelプロジェクトに追加されます。データ・コントロール定義ファイルでは、クライアントと使用可能なビジネス・サービス間の対話を容易にするOracle ADFモデル・レイヤー・アダプタ・クラスが識別されます。
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