データ転送オブジェクト(DTO)のJ2EEデザイン・パターンを使用すると、関連する一連の情報を1回のコールでクライアントに渡すことができます。この方法を使用すると、情報(他の方法では個別のコールで渡される情報)を渡すためのコール回数が低減されるため、パフォーマンスが向上します。
クライアントにデータを単に転送する必要がある場合は、通常、データ転送オブジェクトが使用されます。関連する一連の情報が単一のオブジェクトに収集されるため、データ転送オブジェクトを使用することで、単一のリモート・コールでエンティティBeanとクライアント間で情報を転送できます。たとえば、作成しているアプリケーションでは、行の各項目ごとにコールを要求せずに、DTOを使用して、1回のコールで表の1行すべてを転送します。
次の図は、表のエンティティBeanが組み込まれているEJBダイアグラムと、そのエンティティBeanに対して生成されたDTOを示しています。このDTOを使用すると1行のデータを転送できます。
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