Javaクラス図での継承のモデリングについて

クラス間およびインタフェース間の拡張関係および実装関係を使用して、Javaクラス図に継承をモデリングできます。

モデリングされたJavaクラスの拡張

拡張関係は、同一クラス・モデルにおける要素間の継承をモデリングします。クラス定義にextends文を作成して、Javaクラス間およびJavaインタフェース間の拡張関係を作成できます。列挙は他のクラスを拡張したり、他のクラスで拡張することはできません。

注意: Javaでは多重クラス継承をサポートしていないため、ダイアグラムのJavaクラスからモデリングできる拡張関係は1つのみです。多重拡張関係は、Javaインタフェースからモデリングできます。

モデリングされたJavaインタフェースの実装

実装関係は、モデリングされたJavaインタフェースを、モデリングされたJavaクラスを使用して実装することを指定します。これは、Javaクラスのソースではimplementsキーワードとして表されます。クラス図における実装関係は、実装されるインタフェースへ向けた、先端が白抜きの破線矢印で表します。列挙は、インタフェースを実装できません。

実装されたインタフェースが、モデリングされた別のインタフェースの拡張である場合(extends関係を使用)、これはインタフェースのJavaソース・コードに反映されます。

インタフェースを実装するクラスでは、そのインタフェースの一部またはすべての抽象メソッドの実装が可能です。あるクラスがインタフェースのメソッドを部分的にしか実装しない場合でも、そのクラスはabstractとして定義されます。


Javaクラスのモデリングの開始
Javaクラスのダイアグラムの作成
ダイアグラム上のノードの接続