すべてのJ2EEコンテナと同様に、OC4Jでは標準J2EEデプロイメント・ディスクリプタを拡張するベンダー固有のデプロイメント・ディスクリプタ・ファイルを多数使用します。たとえば、OC4J固有のorion-application.xml
ディスクリプタは、OC4J固有の構成データを使用してJ2EE標準application.xml
ディスクリプタを拡張します。J2EEとOC4Jのデプロイメント・ディスクリプタ間の関連の概要は、「デプロイメント・ディスクリプタについて」を参照してください。
JSR-88の主機能は、アーカイブをOC4Jにデプロイするために必要な全構成データのクライアント側の集約であるデプロイメント計画を作成できることです。このデプロイメント計画は、「アプリケーションの構成」ダイアログを使用してデプロイ時に編集できます。(手順は、「デプロイメント計画の作成または編集」を参照)
アーカイブのデプロイ時には、アーカイブとデプロイメント計画の両方がOC4Jサーバーに送信されます。OC4Jでは、デプロイメント計画の内容を使用して、OC4J固有の各種ディスクリプタが<OC4J_HOME>/j2ee/home/application-deployments
ディレクトリに生成されます。
たとえば、WARとEJB JARを含むEARがデプロイされる場合、デプロイメント計画にはこれらのアーカイブごとに集約された構成データが含まれます。デプロイ時には、このデータがそれぞれOC4Jにより生成されるorion-application.xml
、orion-web.xml
およびorion-ejb-jar.xml
の各ディスクリプタに書き込まれます。
作成後のデプロイメント計画は、必要に応じてXMLファイルとして保存できます。これにより、コンポーネントを再デプロイするときや、他のコンポーネントをデプロイするときに再利用できます。既存のデプロイメント計画がデプロイ時にコンポーネントに適用されない場合は、デフォルトで新規の計画が作成されます。
注意: デプロイメント計画には、デプロイメント・ディスクリプタに使用されていないがデプロイメント・プロセスには必要な他のプロパティが含まれています。たとえば、デプロイメントの完了後にEARを削除するかどうかを指定するプロパティなどです。 |
orion-application.xml
またはorion-ejb-jar.xml
など、OC4J固有の1つ以上のディスクリプタがデプロイ対象のアーカイブにパッケージ化されている場合、デプロイメント計画はこれらのファイル内のデータを使用して初期化されます。構成データは、デプロイメント計画エディタを介して編集するか、作成済のデプロイメント計画で置き換えることができます。
デプロイメント計画エディタを介して実行した変更内容は、アーカイブに書き込まれません。たとえば、デプロイメント計画エディタを使用して、アプリケーション・レベルで使用するUserManager
クラスを定義するとします。アプリケーションのデプロイ時にOC4J内で生成されるorion-application.xml
ファイルには、追加された<user-manager>
要素が含まれます。アーカイブにパッケージ化されたorion-application.xml
ファイルには、この要素は含まれません。
デプロイメント計画の作成または既存のデプロイメント計画のリロードには、「アプリケーションの構成」ダイアログを使用します。
「アプリケーションの構成」ダイアログを起動する手順は、次のとおりです。
.deploy
ファイル)を選択します。
注意: デプロイメント計画の詳細は、『Oracle Containers for J2EE Deployment Guide』を参照してください。
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