JSFのアプリケーション・データ・モデルおよびコンポーネント・データ・モデルについて

JSFアプリケーションの開発では、アプリケーション・レベルとコンポーネント・レベルのデータ・モデルを使用することになります。アプリケーション・モデルは、ビジネス・データと、データを操作するロジックを表します。ビジネス・データは、Enterprise JavaBeans、Oracle TopLinkと、WebサービスまたはPOJO(Plain Old Java Objects)で表すことができます。コンポーネント・モデルは、ページで使用されるユーザー・インタフェース(UI)コンポーネントに関連付けられています。通常は、コンポーネント・モデルのJavaBeansオブジェクトによって、コンポーネントの状態が管理され、ページのデータが保持されます。

多くの場合、UIコンポーネント・モデルには、アプリケーション・モデルからのデータ・スナップショットが移入されます。つまり、コンポーネント・モデルへの変更は、イベントを介してアプリケーション・モデルに伝播されます。JSFでは、バッキングBean(またはJavaBeansコンポーネント)を使用して、ビジネス・モデルとUIコンポーネント間のデータ交換が処理されます。

バッキングBeanには、ページで使用されるUIコンポーネントに関連したプロパティと、検証、イベント処理およびナビゲーション処理などのコンポーネントに関連した機能を実行するメソッドが含まれています。バッキングBeanは、マネージドBean構成を介してUIコンポーネントに関連付けられています。バッキングBeanのプロパティは、コンポーネント値またはコンポーネント・インスタンスにバインドできます。

データ・ソースへのUIコンポーネントのバインドによるデータ表示の詳細は、「マネージドBeanを使用したデータへのJSFコンポーネントのバインドについて」を参照してください。


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