プロジェクト・パスについて

Javaファイルには、Javaソースパス、出力ルート・ディレクトリおよび実行/デバッグ作業ディレクトリという3つのパスがあります。Javaソースパスは、すべてのソース・ファイル(.java)が生成される場所です。出力ルート・ディレクトリには、すべてのバイトコード・ファイル(.class)が格納されます。実行/デバッグ作業ディレクトリには、実行およびデバッグに必要な一時ファイルが置かれます。

デフォルトでは、JDeveloperはすべてのファイルを myworkという名前のディレクトリに格納します。シングル・ユーザーのWindows環境の場合、myworkディレクトリは<jdev_install>/jdevディレクトリ内にあります。マルチユーザー環境の場合、このディレクトリはユーザー固有のディレクトリ内にあります。myworkディレクトリ内では、プロジェクト・ファイルがプロジェクトごとのフォルダに分類され、さらにその中では、すべての .javaファイルがsrcフォルダに、すべての .classファイルがclassesフォルダに格納されます。パッケージ・ディレクトリは、srcおよび classesディレクトリ・ツリー内に保存されます。

プロジェクトの設定ダイアログの適切な箇所で、1つまたは複数のプロジェクトに対して、プロジェクト・ソースパス(.javaファイルの場合)および出力ルート・ディレクトリ(.classファイルの場合)を指定すると、自分のマシン上またはリモート・ファイル・システム上の任意の場所にファイルを格納できます。すべてのプロジェクトに共通で格納場所を指定する場合は、「デフォルト・プロジェクト・プロパティ」ダイアログを使用します。特定のプロジェクト内のファイルのみに対して場所を指定する場合は、「プロジェクト・プロパティ」ダイアログを使用します。JDeveloperをHTMLファイルまたはHTMLベースのファイルにリダイレクトする場合は、設計時Webサーバーからアクセスが必要なすべてのファイルが、そのHTMLルート・ディレクトリに含まれている必要があります。

プロジェクト内の各ファイルは、必要に応じて、プロジェクトの場所への相対パスまたは絶対パスとともに格納されます。これは .jprファイルに記録されます。プロジェクト・ファイルを含むプロジェクト・ディレクトリ全体を移動した場合でも、JDeveloperは指定済の相対パスを使用してプロジェクト内のファイルを検索できます。

1つのプロジェクトに対して、複数のソース・ルート・ディレクトリを指定できます。通常、これは既存のソース構造を使用するプロジェクトを処理する場合に指定します。ただし、このプロジェクトに新規ファイルを作成する際には、ソースパス内の最初のエントリを使用して新規ファイルの場所が決定されます。


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