UMLクラス図の読み方

UMLクラス図で使用される要素は、次のとおりです。

次のテキストで説明するUMLクラス図

UMLクラス

ダイアグラム上にUMLクラスの名前および詳細を含む四角形で表されます。UMLクラスは、圧縮、標準または拡張済のノードとして表示できます。内部UMLクラスおよびインタフェースは、標準および拡張済のUMLクラス内部でモデル化できます。詳細は、「ダイアグラム要素の内部ノードの作成」および「ダイアグラム要素の表現方法の変更」を参照してください。

UMLクラスおよびインタフェースはコンパートメントに分割されており、各コンパートメントには1種類のみの情報が含まれています。たとえば、モデル化されたUMLクラスのコンパートメントは、次のようになります。

4つのコンパートメントを示すUMLクラス  


注意: 大きさが足りず、すべての内容を表示できない各コンパートメントには、省略記号(...)が表示されます。すべての属性と操作が表示されるようにモデル化されたクラスを表示する場合は、クラスを右クリックし、
「図形の高さの最適化」を選択して、必要なオプションを選択します。

すべての属性および操作には、可視性を表す記号が表示されます。可視性の記号には、Public(+)、Private(-)、Protected(#)があります。パッケージの可視性には、可視性記号がありません。

UMLインタフェース

名前コンパートメント内にステレオタイプ«interface»がある以外は、UMLクラスと同じ方法でダイアグラム上に表されます。UMLインタフェースは、圧縮、標準または拡張済のノードとして表示できます。内部UMLクラスおよびインタフェースは、標準および拡張済のUMLインタフェース内部でモデリングできます。詳細は、「ダイアグラム要素の内部ノードの作成」および「ダイアグラム要素の表現方法の変更」を参照してください。

1対多アソシエーション

UMLクラス間の関係を定義します。ダイアグラム上では実線で表されます。

方向を定めた1対1アソシエーション

ダイアグラムでは、アソシエーションの方向を開いた矢印で指す実線として表示されます。

方向を定めた1対多アソシエーション

ダイアグラムでは、アソシエーションの方向を開いた矢印で指す実線として表示されます。

方向を定めた強い集約

ダイアグラムでは、アソシエーションの方向に開いた矢印と、塗りつぶされたダイアモンド型の付いた実線でアソシエーションの発生側に表示されます。

汎化関係

UMLクラス間の継承構造を定義します。ダイアグラムでは、拡張クラスまたはインタフェースの方向を白抜きの矢印で指す実線として表示されます。

実現関係

インタフェースがクラスによって実現される位置を定義します。ダイアグラム上に破線と実装されているインタフェースに向けた白抜きの矢印で表されます。

依存性

1つのダイアグラム要素が別のダイアグラム要素に依存していることを表します。ダイアグラム上には、破線と依存性の方向に向けた矢印で表されます。文書化の目的にのみ使用します。

UMLクラス図の作成
UMLクラスのモデル化の開始

モデラー・ガイド