リソース・バンドル内のローカライズされたメッセージを参照します。
構文
構文1: ボディ・コンテンツなし
構文2: ボディにメッセージ・パラメータを指定
構文3: ボディにキーとオプションのメッセージ・パラメータを指定
属性
構文3の例
<fmt:message>
アクションを次のように使用するだけで、WebアプリケーションのJSPページを国際化することが可能です。
<fmt:message key="greeting"/>
この場合、<fmt:message>
がデフォルトのi18nローカライゼーション・コンテキストを利用するため、クライアント開発者はきわめて簡単にJSPページを国際化できます。
<fmt:message>
は複合メッセージ(1つ以上の変数を含むメッセージ)もサポートします。このような変数のパラメータ値は、<fmt:param>
サブタグを1つ以上(パラメータ値ごとに1つずつ)使用して指定できます。この方法をパラメータ置換と呼びます。
この例では、ロケールに応じて次のようなメッセージが出力されます。
フランス語: Il y a 10 582 athletes enregistres.
英語: There are 10,582 athletes registered.
説明
<fmt:message>
アクションは、指定のメッセージ・キーに対応する、ローカライズされたメッセージを参照します。
メッセージ・キーは、key属性またはタグのボディ・コンテンツに指定できます。このアクションが <fmt:bundle>
アクション内にネストされている場合に、親<fmt:bundle>
アクションにprefix属性が指定されているときには、指定の接頭辞がメッセージ・キーに付加されます。
<fmt:message>
は、http://www.jcp.org/aboutJava/communityprocess/first/jsr052/index.html
にある『JavaServer Pages Standard Tag Library 1.0 Specification』の8.2項に従って決定されるi18nローカライゼーション・コンテキストのリソース・バンドルを使用します。
指定したキーがリソース・バンドル内に見つからない場合や、i18nローカライゼーション・コンテキストにリソース・バンドルが含まれていない場合には、参照の結果として「???<key>???」という形式のエラー・メッセージが返されます(<key>は未定義のメッセージ・キーの名前です)。
指定したキーに対応するメッセージが複合メッセージの場合(1つ以上の変数を含む場合)、<fmt:param>
サブタグを1つ以上(パラメータ値ごとに1つずつ)使用して、このような変数のパラメータ値を指定できます。この方法をパラメータ置換と呼びます。パラメータ置換は、<fmt:param>
サブタグの順に行われます。
<fmt:param>
サブタグが1つ以上存在する場合、メッセージはjava.text.MessageFormatのメソッドapplyPattern()に渡され、<fmt:param>
タグの値はObject[]内にまとめられてjava.text.MessageFormatのメソッドformat()に渡されます。java.text.MessageFormatのロケールは、applyPattern()がコールされる前に適切なローカライゼーション・コンテキストのロケールに設定されます。
メッセージが複合メッセージで<fmt:param>
サブタグが指定されていない場合、そのメッセージは変更されずに残されます(つまり、java.text.MessageFormatは使用されません)。
<fmt:message>
アクションでは、現在のJspWriterオブジェクトに結果が出力されます。ただし、var属性を指定した場合は、指定のJSP属性に格納されます。
注意: JSTL 1.1では、Java Servlet 2.4およびJavaServer Pages 2.0の仕様をサポートするJSPコンテナが必要です。JSTL 1.0仕様の実装には、Java Servlet 2.3およびJavaServer Pages 1.2の仕様をサポートするJSPコンテナが必要です。
JSTLタグの状況依存ヘルプを提供するため、JSTLタグ・ライブラリのドキュメントがApache Software Foundation(http://www.apache.org/)で作成され、JDeveloperに含まれています。また、JSTLタグおよび属性の説明を含む『JavaServer Pages Standard Tag Library 1.0 and 1.1 Specifications』を次のWebサイトからダウンロードできます。
http://www.jcp.org/aboutJava/communityprocess/final/jsr052/index2.html
JSTLの詳細は、次の外部リファレンスを参照してください。
『Java Sun JSTL Resources』ページ:
http://java.sun.com/products/jsp/jstl/
JDeveloperのJSTLタグ・ライブラリについて
リファレンス: JavaServer Pages標準タグ・ライブラリ(JSTL)
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