Oracle Application Server Containers for J2EE JSPタグ・ライブラリおよびユーティリティ・リファレンス 10g 部品番号: A97678-01 |
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このトピックでは、JSP標準に従って実装されるOC4J提供のタグ・ライブラリ、JavaBeansおよびその他のユーティリティについて説明します。また、JavaServer Pages標準タグ・ライブラリ(JSTL)のサポートと、Oracle Application Serverの他のコンポーネントとともに提供されるタグ・ライブラリの概要についても説明します。
OC4J JSPコンテナ、標準JSPテクノロジおよび標準JSP 1.2タグ・ライブラリの機能の概要とOracle固有の機能については、Oracle Containers for J2EE Support for JavaServer Pages開発者ガイド 10gを参照してください。
このトピックでは、次の項目について説明します。
最初の項で説明するタグおよびJavaBeansは、型の拡張、XML/XSLとの統合、データベース・アクセスおよびプログラミングの利便性など、様々な分野の機能を提供します。
この項で説明するOracle拡張機能は、JSP標準とJavaBeans標準に準拠するタグ・ライブラリまたはカスタムJavaBeansを介して実装されます。
この項の内容は、次のとおりです。
注意:
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このマニュアルでタグの説明に使用されている構文については、次のことに注意してください。
[...]
内は、オプション属性を示します。
<%=
jspExpression %>"
)。
taglib
ディレクティブで指定できます。
JSP構文を使用して、HTMLコードのみでなくテキスト・ベースのMIMEタイプを生成できます。特に、XML出力を動的に作成できます。ただし、JSPページを使用してXML文書を生成する場合、通常はクライアントに送信する前にXMLデータにスタイルシートを適用する必要があります。JSPページに使用される標準出力ストリームはサーバーを介して直接書き込まれるため、これはJavaServer Pagesテクノロジでは困難です。
OC4Jには、出力前にXSLスタイルシートを介してJSPページ全体または一部を変換するように指定するための特殊タグが用意されています。タグ本体またはXML DOMオブジェクトからの入力を使用でき、XML DOMオブジェクトまたはブラウザに出力できます。
ページの各部に異なるスタイルシートを指定する必要がある場合は、これらのタグを1つのJSPページで複数回使用できます。
他にもXMLサポート機能があります。
表1-1は、XMLユーティリティ・タグを示しています。dbOpen
SQLタグとcacheXMLObj
Web Object CacheタグにもXML機能があることに注意してください。詳細は、「XMLタグとXSLタグのサポートについて」を参照してください。
標準JSP 1.2 XMLサポートについては、Oracle Containers for J2EE Support for JavaServer Pages開発者ガイド 10gを参照してください。
注意: OC4Jで提供されるカスタムXMLタグ・ライブラリはJavaServer Pages標準タグ・ライブラリ(JSTL)に先立つものであり、機能の重複する領域があります。今後は、標準準拠のため原則としてカスタム・ライブラリのかわりにJSTLを使用することをお薦めします。「JavaServer Pages標準タグ・ライブラリのサポート」を参照してください。 ただし、既存のタグがサポート対象外になったわけではありません。カスタム・ライブラリにあってJSTLでは使用できないが、一般的に役立つと思われる機能は、必要に応じて将来的にJSTL標準に採用されていく予定です。 |
OC4Jには、Oracleデータベースへのアクセスに使用する一連のカスタムJavaBeansが用意されています。次のBeanはoracle.jsp.dbutil
パッケージで提供されます。
ConnBean
は、データベース接続をオープンします。このBeanは、データ・ソースおよび接続プールもサポートします。
ConnCacheBean
は、データベース接続にOracle接続キャッシュ実装を使用します(JDBC 2.0が必要です)。
DBBean
は、データベース問合せを実行します。
CursorBean
は問合せ、UPDATE
文、INSERT
文、DELETE
文およびストアド・プロシージャ・コールに対する一般的なDMLサポートを提供します。
詳細は、「データ・アクセス用のJavaBeans」を参照してください。
OC4Jには、JSPプログラマ向けに、JavaBeansの機能性をラップする、SQL機能のカスタム・タグ・ライブラリも用意されています。表1-2は、この種のタグを示しています。詳細は、「データ・アクセス用のSQLタグ」を参照してください。
注意: OC4Jで提供されるカスタムSQLタグ・ライブラリはJavaServer Pages標準タグ・ライブラリ(JSTL)に先立つものであり、機能が重複する領域があります。規格準拠のため、今後は原則としてカスタム・ライブラリのかわりにJSTLを使用することをお薦めします。「JavaServer Pages標準タグ・ライブラリのサポート」を参照してください。 ただし、既存のタグがサポート対象外になったわけではありません。カスタム・ライブラリにあってJSTLでは使用できないが、一般的に役立つと思われる機能は、必要に応じて将来的にJSTL標準に採用されていく予定です。 |
OC4Jは、Webアプリケーション内から次のことを実行するためにユーティリティ・タグを提供します。
必要に応じてサーバー側またはクライアント側の添付とともに電子メール・メッセージを送信する場合は、oracle.jsp.webutil.email.SendMailBean
JavaBeanまたはsendMail
タグを使用できます。表1-6は、sendMail
タグをまとめたものです。詳細は、「メールJavaBeanおよびタグ」を参照してください。
タグ | 説明 | 属性 |
---|---|---|
sendMail |
JSPページから電子メール・メッセージを送信します。タグの機能にはグローバリゼーション・サポートが含まれています。 |
host |
ファイルをアップロードする場合は、httpUpload
タグまたはoracle.jsp.webutil.fileaccess.HttpUploadBean
JavaBeanを使用できます。ダウンロード用には、httpDownload
タグまたはHttpDownloadBean
JavaBeanがあります。表1-7は、ファイル・アクセス・タグをまとめたものです。詳細は、「ファイル・アクセスJavaBeansおよびタグ」を参照してください。
EJBを使用する場合は、ホーム・インスタンス作成用、EJBインスタンス作成用、EJBコレクション反復用のタグがあります。表1-8は、EJBタグ・ライブラリの概要を示しています。詳細は、「EJBタグ」を参照してください。
日付表示、適切な通貨による金額表示、数値表示、コレクションの反復、ユーザーが指定のロールに属しているかどうかに応じたタグ本体の評価と組込み、現行ファイルの最終変更日の表示のためのユーティリティ・タグもあります。表1-9は、これらのタグをまとめたものです。詳細は、「一般ユーティリティ・タグ」を参照してください。
この項には次のトピックが含まれます。
この項で説明するOracleタグ・ライブラリは、JSP標準に準拠しています。
Oracle Application ServerとOC4Jには、次のキャッシュ機能が用意されています。
これはHTTPレベルのキャッシュで、アプリケーション外部でメンテナンスされ、きわめて高速なキャッシュ操作を提供します。これは純粋なコンテンツ・ベースのキャッシュであり、静的データ(HTML、GIFまたはJPEGファイルなど)または動的データ(サーブレットまたはJSPの結果など)をキャッシュする機能があります。アプリケーション外部のフラット・コンテンツ・ベース・キャッシュとして存在する場合、構造化された形式のオブジェクト(JavaオブジェクトまたはXML DOMオブジェクトなど)はキャッシュできません。また、キャッシュされたデータの後処理機能は比較的限定されています。
OracleAS Web Cacheは、Edge Side Include(Webサーバーから離れた動的コンテンツ・アセンブリが可能なXMLスタイルのマークアップ言語)をサポートするためのESIプロセッサを提供します。このテクノロジにより、キャッシュ可能なページを必要に応じて個別のキャッシュ・オブジェクトに分割できます。OC4Jは、このテクノロジをJESIタグ・ライブラリを介してサポートしています。
Edge Side IncludeとOracleAS Web Cacheの概要、およびJESIタグ・ライブラリの詳細は、「Edge Side Include用のJESIタグについて」を参照してください。
OracleAS Web Cacheの詳細は、Oracle Application Server Web Cache管理およびデプロイ・ガイド 10gを参照してください。
これは、Java Webアプリケーションに埋め込まれてメンテナンスされるアプリケーション・レベルのキャッシュであり、Webベースとオブジェクト・ベースの両面を持つハイブリッド・キャッシュです。カスタム・タグ・ライブラリまたはAPIを使用して、ページ・フラグメント境界を定義し、JSPページとサーブレットの中間的で部分的な実行結果をキャッシュ・オブジェクトとして取得、格納、再利用、処理および管理できます。各ブロックでは固有の結果キャッシュ・オブジェクトを生成できます。生成されるオブジェクトは、HTMLまたはXMLのテキスト・フラグメント、XML DOMオブジェクト、またはJavaのシリアライズ可能なオブジェクトです。これらのオブジェクトは、便宜上HTTPセマンティクスとのアソシエーションでキャッシュできます。また、キャッシュされたXMLオブジェクトをSimple Mail Transfer Protocol(SMTP)、Java Messaging Service(JMS)、アドバンスト・キューイング(AQ)またはSimple Object Access Protocol(SOAP)を介して出力するなど、HTTP外部で再利用することも可能です。
詳細は、「Web Object CacheタグおよびAPI」を参照してください。
Oracle Application ServerのJava Object Cacheは、プロセス内、プロセス間およびローカル・ディスク上のJavaオブジェクトを管理するための汎用キャッシュです。Java Object Cacheは、取得や作成が困難または高コストなオブジェクトのローカル・コピーを管理することでサーバー・パフォーマンスを大幅に向上させます。OC4J Web Object Cacheでは、基礎となるキャッシュ・リポジトリとしてデフォルトでOracle Application Server Java Object Cacheが使用されます。
詳細は、Oracle Containers for J2EEサービス・ガイド 10gを参照してください。
Webアプリケーションの設定全体におけるOC4J Web Object Cacheの役割を理解することが重要です。このキャッシュはJavaレベルで動作し、サーブレットおよびJSPアプリケーションのHTTP環境と緊密に統合されています。これに対して、Oracle Application Server Java Object Cacheは、Javaオブジェクト・レベルで動作しますがHTTPとは統合されていません。OracleAS Web Cacheの場合は、HTTPと適切に統合され、Web Object Cacheよりもはるかに高速ですが、Javaレベルでは動作しません。たとえば、J2EEコンテナ内でキャッシュされたDOMオブジェクトにスタイルシートを適用できず、他のプロトコルでキャッシュされた結果を再利用できず、ダイレクトDOM操作は実行できません(ただし、OracleAS Web Cacheの場合、DOMオブジェクトとは異なり、HTTPを介してオリジナルのWebサーバーからキャッシュされたraw XML文書にスタイルシートを適用できます)。
Web Object Cacheは、アプリケーションのメインWebキャッシュとしての使用を意図していません。サーブレットとJSPページを実行しているのと同じJava Virtual Machineに埋め込まれた補助キャッシュです。Web Object Cacheにキャッシュされた結果の検索パスにはJVMとJSPおよびサーブレット・エンジンが含まれるため、通常、OracleAS Web Cacheに比べるとWeb Object Cacheからのページを処理する方が時間がかかります。
Web Object Cacheは、OracleAS Web CacheやOracle Application Server Java Object Cacheにかわるものではなく、この2つのキャッシュの必要性がなくなることもありません。Web Object CacheはWebアプリケーションのフレームワーク全体における補完的なキャッシュ・コンポーネントであり、該当する場合は他のキャッシュ製品と併用する必要があります。事実、Web Object Cacheではデフォルト・リポジトリとしてJava Object Cacheが使用されます。また、OC4J JESIタグとWeb Object Cacheタグを併用することで、Web Object CacheとOracleAS Web Cacheを同じページで使用できます。
OracleAS Web Cacheはプライマリ・キャッシュ・コンポーネントであると考えてください。HTTPクライアントに直接キャッシュされたページを扱い、大量のHTTP通信量を迅速に処理し、ほとんどのWebサイトの要件に適合します。OracleAS Web Cacheを使用して、完全Webページまたはページの一部を(JESIタグを使用して)格納できます。キャッシュされたページは、クライアントへの送信前にある程度カスタマイズできます(Cookieの置換やページ・フラグメントの連結など)。
Webアプリケーション・サーバーとバックエンド・データベースにかかる負荷をできるかぎり軽減するために、OracleAS Web Cacheを使用することをお薦めします。Webページに高いキャッシュ率が必要な場合も、OracleAS Web Cache単独で対処できます。
OracleAS Web Cacheの補完コンポーネントとしてWeb Object Cacheを使用し、JSPとサーブレットの中間的な実行結果を取得し、このようにキャッシュされた結果をJavaアプリケーション・ロジックの他の部分で以降に再利用できます。キャッシュされてからクライアントに提供されるまでの間に、キャッシュされたオブジェクトに対して大量の後処理を実行するのでなければ、WebアプリケーションにWeb Object Cacheを使用するメリットはありません。
Oracle Application Server Java Object Cacheに比べると、Web Object Cacheを使用する方が、部分的な実行結果を容易に動的Webページに格納してメンテナンスできます。Java Object Cacheは一般的なJavaアプリケーション向けの純粋なオブジェクト・ベース・フレームワークであり、埋め込まれているHTTP環境を認識しません。たとえば、HTTPのCookieやセッションに直接依存することはありません。Java Object CacheをWebアプリケーション内で直接使用する場合は、必要なインタフェースを作成する必要があります。Java Object Cacheには、メンテナンス・ポリシーを宣言的に指定する手段は用意されていません。
OC4Jには、Oracle Application Serverキャッシュ機能で使用するための2つのタグ・ライブラリが用意されています。
この項では、これらのライブラリの概要を説明します。
OC4Jは、JESIタグ・ライブラリを、Webキャッシュ用のESIタグおよびエッジ・サイド・インクルード機能への便利なインタフェースとして提供します。開発者は、ESIタグを任意のWebアプリケーションで直接使用できますが、JESIタグは、JSP環境にさらに利便性を提供します。
表1-10は、JESIタグ・ライブラリの概要を示しています。詳細は、「Oracle JESIタグの説明」を参照してください。
OC4J Web Object Cacheは、Javaで記述されたWebアプリケーションでJSPページやサーブレットなどの動的Webページにより生成された部分的な中間結果を取得、格納、再利用、後処理およびメンテナンスできるようにするメカニズムです。プログラミング・インタフェースの場合、タグ・ライブラリ(JSPページ用)とJava API(サーブレット用)を提供します。
表1-11は、Web Object Cacheタグ・ライブラリの概要を示しています。詳細は、「Web Object Cacheタグの説明」を参照してください。
Oracle9iASリリース2(9.0.3)のOC4J JSP製品は、Sun社のJavaServer Pages Standard Tag Library, Version 1.0仕様で指定されたJavaServer Pages標準タグ・ライブラリ(JSTL)をサポートしています。この項では、JSTL機能とOC4Jサポートの概要を説明します。この項のトピックは、次のとおりです。
OC4J 9.0.3の実装では、JSTLはOC4J製品に直接組み込まれていません。リファレンス実装は次のURLからダウンロードできます。
http://jakarta.apache.org/builds/jakarta-taglibs/releases/standard/
このJSTLリファレンス実装をOC4Jのデモ・アプリケーションで使用する方法は、次のURLで利用可能なJSPのFAQドキュメントを参照してください。
http://www.oracle.com/technology/tech/java/oc4j/index.html
JSTLの詳細は、次のロケーションで提供されている仕様を参照してください。
http://www.jcp.org/aboutJava/communityprocess/first/jsr052/index.html
JSTLは、Javaなどのスクリプト言語の使用経験があまりないか、他の言語を使用しようとするJSPページ作成者の利便性を意図しています。従来、JSPページでは動的データの処理にスクリプトレットが使用されていました。JSTLは、スクリプトレットのかわりにJSTLタグを使用することを意図しています。
以前のバージョンのOC4J JSP製品を使用しているユーザーには、これがOracle JavaServer Pagesマークアップ言語(JML)タグ・ライブラリの目的に類似していることがわかります。JMLタグ・ライブラリもサポートされていますが、標準JSTLを使用することをお薦めします。また、「Oracle9iASリリース2におけるJSTL: 使用上の注意と将来の考慮事項」も参照してください。
JSTLの主機能は、次のとおりです。
式言語により、アプリケーション・データへのアクセスと操作に必要なコードがさらに単純化され、スクリプトレットのみでなくリクエスト時の式も使用せずにすみます。次の「JSTL式言語の概要」を参照してください。
(「i18n」という用語は、国際化規格を指します。)
タグ・サポートは、前述の機能領域に従って4つのJSTLサブライブラリに分割されています。表1-12は、各サブライブラリの標準TLD URIと接頭辞を示しています。
機能 | URI | 接頭辞 |
---|---|---|
コア |
|
c: |
XML処理 |
|
x: |
SQLデータベース・アクセス |
|
sql: |
i18n国際化および書式設定 |
|
fmt: |
詳細は、「JSTLタグとその他の機能の概要」を参照してください。
JSTL式言語では、JSPページとの情報のやりとりにはJSPスコープ属性とリクエスト・パラメータが優先されることになります。JSTL式言語を使用すると、JSPスクリプトレットとリクエスト時式を使用する必要がなくなります。
JSTL 1.0では、式言語を使用できるのはJSTLタグ属性値内のみです。
たとえば、次のように、JSTLのc:if
タグを使用して会社リストから製鉄会社を選択する場合を考えてみます。
<c:if test="${company.industry == 'steel'}"> ... </c:if>
これ以降は、JSTL式言語構文のまとめと、JSTL式言語評価をOC4J JSPアプリケーションで有効化する方法について説明します。
次のリストは、JSTL式言語の主要構文機能の概要を示しています。リストに続いて単純な例をいくつか示します。
JSTL式言語は、${ expression}
構文を介して起動されます。最も基本的なセマンティクスでは、指定した変数${foo}
をコールするとメソッド・コールPageContext.findAttribute(foo)
と同じ結果になります。
JavaBeans内およびコレクション(リスト、マップ、配列など)内のデータにアクセスするために、式言語は".
"および"[]
"構成メンバーをサポートしています。".
"構成メンバーにより、標準Java識別子を名前に持つプロパティにアクセスできます。"[]
"構成メンバーはより汎用的なアクセス用ですが、有効なJava識別子については".
"構成メンバーと同じです。式foo.bar
とfoo["bar"]
では同じ結果が得られます。
式言語は、関係演算子==
(またはeq
)、!=
(またはne
)、<
(または lt
)、>
(またはgt
)、<=
(またはle
)、>=
(またはge
)をサポートしています。
式言語は、算術演算子+
、-
、*
、/
(またはdiv
)、%
(または剰余またはModuloを表すmod
)をサポートしています。
式言語は、論理演算子&&
(またはand
)、||
(またはor
)、!
(またはnot
)、empty
をサポートしています。
次の例は、関係"<=
"(以下)演算子を含む式言語の基本的な起動を示しています。
<c:if test="${auto.price <= customer.priceLimit}"> The <c:out value="${auto.makemodel}"/> is in your price range. </c:if>
次の例はSun社の JavaServer Pages Standard Tag Library, Version 1.0仕様から抜粋したもので、".
"および"[]
"構成メンバーの使用方法を示しています。
<%-- "productDir" is a Map object containing the description of products, "preferences" is a Map object containing the preferences of a user --%> product: <c:out value="${productDir[product.custId]}"/> shipping preference: <c:out value="${user.preferences['shipping']}"/>
JSTLには次の暗黙オブジェクトが用意されています。
pageScope
: ページ・スコープ変数にアクセスできます。
requestScope
: リクエスト・スコープ変数にアクセスできます。
sessionScope
: セッション・スコープ変数にアクセスできます。
applicationScope
: アプリケーション・スコープ変数にアクセスできます。
pageContext
: JSPページのページ・コンテキストの全プロパティにアクセスできます。
param
: これはJava Map
オブジェクトで、param["foo"]
はリクエスト・パラメータfoo
に関連付けられている最初の文字列値を戻します。
paramValues
: paramValues["foo"]
は、リクエスト・パラメータfoo
に関連付けられているすべての文字列値の配列を戻します。
header
: param
を使用する場合と同様に、この暗黙オブジェクトを使用するとリクエスト・ヘッダーに関連付けられている最初の文字列値にアクセスできます。
headerValues
: paramValues
を使用する場合と同様に、この暗黙オブジェクトを使用するとリクエスト・ヘッダーに関連付けられているすべての文字列値にアクセスできます。
initParam
: コンテキスト初期化パラメータにアクセスできます。
cookie
: リクエストで受信したCookieにアクセスできます。
式言語には、次の機能も用意されています。
詳細は、JSTL 1.0仕様を参照してください。
この項では、JSTLタグの概要とその他のJSTL機能について説明します。この項のトピックは次のとおりです。
JSTLタグにより、JSPスコープ属性を介してデータが使用可能になります。この属性はスコープ変数と呼ばれ、スクリプト変数のかわりに使用されます。この方法でデータを使用可能にできるJSTLタグにはvar
およびscope
という属性もあり、次のように使用します。
scope
属性はNESTED
変数(常にpage
スコープを持つ変数)とは無関係ですが、JSTLの変数はAT_END
(終了タグからページの最後までの範囲で使用可能)です。
次の例では、コア・ライブラリのイテレータ・アクション・タグforEach
と式言語サポート・タグout
を使用して、employees
コレクションの現在のアイテムを公開しています。
<c:forEach var="employee" items="${customers}"> The current employee is <c:out value="${customer}"/> </c:forEach>
JSTLには、特定のスコープのJSP構成データを、スコープ変数を介して動的にオーバーライドする機能が組み込まれています。そのためには、javax.servlet.jsp.jstl.core.Config
クラスの機能を使用できます。
JSP 1.2仕様によれば、JSPページ・コンテキストに存在するすべてのスコープ(page
、request
、session
およびapplication
)は、1つのネームスペースを形成する必要があります。つまり、スコープ変数名は、ページの実行ごとに一意である必要があります。
Config
クラスには、構成パラメータ名を透過的に操作して、各スコープが固有のネームスペースに及ぼす効果を生成する機能があります。実際に、これにより特定のスコープの構成パラメータのみを設定できます。
詳細は、JSTL 1.0仕様を参照してください。
表1-13は、JSTLタグを機能グループ別にまとめたものです。グループごとにJSTL標準タグ接頭辞を記載してあります。
注意: XML処理用のJSTLタグは、XPath(XML Path)というW3C勧告に基づいています。XPathは、XML文書の各部を指定および選択するための簡略表記法です。詳細は、次のWebサイトを参照してください。 http://www.w3.org/TR/xpath |
考慮事項は次のとおりです。
ojsp/jstl
のデモを参照してください。また、一部のデモに必要なシステム・プロパティ設定についても、Oracle9iASリリース2(9.0.3)のリリース・ノートで確認してください。
他の多数のOracle Application Serverコンポーネントには、JSPタグ・ライブラリが用意されています。この項では、次のライブラリの概要を説明します。
この項で説明するOracleタグ・ライブラリは、JSP標準に準拠しています。
以降の説明は、基礎となるコンポーネントに関してある程度の知識があることを前提としています。
Oracle Reportsタグは、Oracleレポートの作成に使用されるデータ・モデル・オブジェクトと連携します。Oracle Reportsのカスタム・タグを使用すると、レポートのブロックとグラフを既存のJSPファイルにすばやく追加できます。これらのタグをテンプレートとして使用すると、独自のデータ駆動Javaコンポーネントを作成してReportsのHTMLページに挿入できます。
カスタムJSPタグの一例が3Dグラフ作成コンポーネントです。カスタムJSPタグを使用すると、Reportsデータを3Dアプリケーション・サーバーに渡し、そこでグラフのイメージを作成できます。その後、カスタムJSPタグにより、作成されたイメージを参照するHTMLが戻されます。
report
タグはレポート・ブロックを区切り、objects
タグはレポート・ブロックを定義します。これらのタグの内部にある他のカスタム・タグにより、レポート・データの内容と外観が定義されます。
表1-17は、Oracle Reportsタグをまとめたものです。標準的なタグ接頭辞はrw
です。
詳細は、Oracle Reports Developerオンライン・ヘルプの「リファレンス/JSPタグ」を参照してください。Oracle Reportsの詳細情報は、Oracle Technology Networkでも検索できます。
http://www.oracle.com/technology/products/reports/index.html
ロケーション・ベースのアプリケーションの開発者は、次の操作に特化されたサービスを必要とします。
OracleAS Wirelessロケーション・アプリケーション・コンポーネントは、ジオコーディングの実行、運転方向の提供およびビジネス・ディレクトリの検索を行うためのAPIの集合です。既存の重要なプロバイダをAPIにマップするサービス・プロキシが組み込まれており、将来的には対応するプロバイダがさらに増加するものと予想されます。
JSP開発者向けに、表1-18に示すタグ・ライブラリが用意されています。標準的なタグ接頭辞はloc
です。
詳細は、Oracle Application Server Wireless開発者ガイド 10gを参照してください。
OracleAS Ultra Searchには、開発者がコンテンツ検索機能をJSPアプリケーションに取り込む際に使用できるように、カスタム・タグ・ライブラリが用意されています。このライブラリには、次の機能があります。
表1-19は、タグ・ライブラリの概要を示しています。標準的なタグ接頭辞はUS
です。
詳細は、Oracle Ultra Searchユーザーズ・ガイドを参照してください。または、Ultra Searchオンライン・マニュアルの「Ultra Search JSPタグ・ライブラリ」を参照してください。
OracleAS Portalでは、開発者は次のことを実現できます。
OracleAS Portalタグ・ライブラリは、カスタマイズ可能なインターネット・ポータルをビルドする開発者にさらなる利便性を提供します。開発者は、Portalデータベース内部に格納されてポータルの実行時にダウンロードされる内部JSPページ、またはファイル・システムに格納される外部JSPページ、あるいはその両方を組み合せたものを作成できます。
表1-20は、タグ・ライブラリの概要を示しています。標準的なタグ接頭辞はportal
です。
詳細は、Oracle Technology Networkから入手可能なドキュメントOracle Application Server Portal: JSPの追加を参照してください。
http://www.oracle.com/technology/products/ias/portal/index.html
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