インスペクタ・ウィンドウ
このウィンドウでは、1つの式を評価および表示します。このウィンドウに表示される列は、「ツール」
「設定」 - 「デバッガ」 - インスペクタ・ページ、またはインスペクタ・ウィンドウを右クリックすると表示されるポップアップ・メニュー・オプションから「設定」を選択し、有効にした列設定によって決まります。ポップアップ・メニュー・オプションについては後述します。
インスペクタ・ウィンドウは監視式ウィンドウと類似していますが、次の点が異なります。
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監視式ウィンドウでは式のリストを評価しますが、インスペクタ・ウィンドウでは1つの式のみ評価します。
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監視式ウィンドウは1つのみですが、インスペクタ・ウィンドウは複数表示できます。
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インスペクタ・ウィンドウは、最初はフローティング・ウィンドウとして表示されます。必要に応じてドッキングできますが、最初の時点ではフローティング・ウィンドウです。
次のいずれかの方法で、新しいインスペクタ・ウィンドウを作成できます。
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データ・ウィンドウまたはスマート・データ・ウィンドウで項目を右クリックし、ポップアップ・メニューから「インスペクト」を選択します。
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ソース・エディタを右クリックし、ポップアップ・メニューから「インスペクト」を選択して式を入力します。
注意:
インスペクタ・ウィンドウから次のポップアップ・メニュー・オプションを選択して、インスペクタ・ウィンドウで現在選択されている項目に適用できます。インスペクタ・ウィンドウを右クリックすると、次のコンテキスト・メニュー・オプションが表示されます。
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式の編集
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インスペクタ・ウィンドウの式を選択している場合に使用できます。「式の編集」ダイアログを表示します。このダイアログでは、このインスペクタ・ウィンドウの式を編集できます。
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オブジェクトの確保
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インスペクタ・ウィンドウの式が選択され、その式の評価によってオブジェクトまたは配列が生成される場合のみ使用できます。インスペクタ・ウィンドウでの式の評価方法を変更し、選択したスタック・フレームのコンテキストで式を評価する(通常の動作)かわりに、インスペクタ・ウィンドウに特定のメモリー・アドレスの値が表示されるようにします。メモリー・アドレスは、「オブジェクトの確保」操作時のオブジェクトまたは配列のアドレスによって決まります。
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オブジェクトを確保しない
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選択した式が確保されている場合のみ使用できます。インスペクタ・ウィンドウの通常の動作に戻し、選択したスタック・フレームのコンテキストで式を評価します。
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全値の表示
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モーダル・ダイアログ・ボックスの複数行テキスト・フィールドに値全体を表示します。String、byte配列、char配列、short配列、int配列およびlong配列に使用できます。
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範囲の調整
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ノードを開いたときに表示する選択配列の要素数を制御します。配列にのみ使用できます。
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値の切替え
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(ブールにのみ適用。)ブール・データ項目の値を変更します。値が
true
の場合、このオプションを選択するとfalse
に変更されます。値がfalse
の場合、このオプションを選択するとtrue
に変更されます。
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値の変更
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「値の変更」ダイアログを表示します。このダイアログでは、選択したデータ項目の値を変更できます。
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監視式
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選択したデータ項目が、監視式ウィンドウに追加されます。
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インスペクト
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選択したデータ項目のインスペクタ・フローティング・ウィンドウを作成します。
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<オブジェクトの型>のソースを表示
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選択したデータ項目の型がクラスの場合のみ使用できます。配列またはプリミティブ型の場合は使用できません。ソース・エディタにクラスのソース・コードを表示します。
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注意: 「宣言済の型」列が表示され、宣言された型が実際の型と異なる場合、ポップアップ・メニューには、実際の型と宣言された型に対する2つの「ソースに移動」オプションが表示されます。
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フィルタの使用
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「フィルタの編集」ダイアログで設定したクラス・フィルタを、「フィルタ対象クラス」リストから削除せずに有効または無効にできます。
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<オブジェクトの型>のフィルタの編集
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特定のクラスに対する「フィルタの編集」ダイアログに直接移動し、オブジェクトを開いたときに表示されるフィールドと表示されないフィールドを制御するフィルタを設定できます。
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フィルタの編集
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「フィルタの編集」ダイアログに直接移動し、オブジェクトを開いたときに表示されるフィールドと表示されないフィールドを制御するフィルタを設定できます。
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設定
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「設定」パネルを表示します。ここで、インスペクタ・ウィンドウに表示する列および他の表示オプションを選択できます。
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すべて閉じる
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すべてのブランチを縮小し、ブランチの下にあるデータを非表示にします。
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注意: インスペクタ・ウィンドウのポップアップ・メニューには、「すべて展開」オプションはありません。これは、完全なツリーには非常に多くのブランチが含まれる場合があり、またデータ項目に循環参照が含まれていると、ブランチを拡張したときにデバッガが無限ループに入る可能性があるためです。
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エクスポート
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現在のインスペクタ・ウィンドウの内容を、テキスト・ファイルまたはHTMLファイルに保存します。
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テキスト・ファイルにエクスポートする場合は、
.html
拡張子または .htm
拡張子を付けずに名前を入力します。出力ファイルでは、列の間にタブが、行の間に新しい行が挿入されます。
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HTMLファイルにエクスポートする場合は、
.html
拡張子または.htm
拡張子(大/小文字の区別なし)を付けて名前を入力します。出力ファイルは、列を使用して編成された表になります。
関連項目
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デバッガ・ウィンドウの使用方法
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デバッガ・ウィンドウの作業環境の設定
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「フィルタ対象クラス」リストでのフィールドの表示および非表示
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プロジェクトを実行用に設定
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