AWT JavaBeansについて

AWT JavaBeansコンポーネントは、基礎となるプラットフォームの標準コントロールを使用してユーザー・インタフェースを表示します。このアーキテクチャによりAWTコンポーネントの実装が単純でわかりやすくなりますが、UIの最終的な表示の管理が制限され、柔軟性が低下します。また、AWTコンポーネントの実行にはより多くのシステム・リソースが必要です。このため、重量コンポーネントと呼ばれることがあります。Swingコンポーネントは、Javaに実装され自己レンダリングされるため、使用するシステム・リソースは少なくなります。この理由から軽量コンポーネントと呼ばれます。Swingコンポーネントの実装はより複雑になる場合がありますが、ホスト・プラットフォーム間の柔軟性および一貫性が向上します。

コンポーネント

説明

Button

単純なプッシュ・ボタンです。

checkbox

true/false、オン/オフのブール・コントロールです。チェック・ボックスはスタンドアロン・コンポーネントであるため、値がtrueに設定されている場合はXを含む四角形として表示されます。チェック・ボックス・グループのメンバーとして設定されている場合、チェック・ボックスは円形(ラジオ・ボタン)となります。円の中に点が含まれる場合、値がtrueに設定されていることを示します。チェック・ボックス・コンポーネントをCheckboxGroupに追加するには、そのCheckboxGroupプロパティを、このコンポーネントが属するCheckboxGroupの名前に設定します。

CheckboxGroup

Checkboxコンポーネント・セットの動作を統合するために使用される非ビジュアル・コンポーネントです。一度にtrueに設定できるのは、チェック・ボックス・グループ内の1つの項目のみです。CheckboxGroupプロパティを対応するCheckboxGroupの名前に設定することで、CheckboxコンポーネントがCheckboxGroupに追加されます。CheckboxGroupのデフォルト値を設定するには、そのSelectedCheckboxプロパティをCheckboxコンポーネントの名前に設定します。

ヒント: CheckboxコンポーネントおよびCheckboxGroupを追加する順序によっては、CheckboxGroupがCheckboxより前にインスタンス化される場合があります。正しいデフォルトが設定されるようにするには、SelectedCheckboxおよび現在の初期化文をJbInitメソッドの最下部に移動し、デフォルトが設定される前にそのすべての構成要素がインスタンス化されるようにします。

Choice

ポップアップ・メニューが表示されます。Choiceコントロールのラベルは、現在選択されている項目です。これはコンボボックスに類似しています。

Label

アプリケーションに編集不可のテキスト・ラベルが表示されます。ただし、その値はプログラムによって変更される場合があります。

List

データ項目のスクロール・リストが表示されます。ユーザーは、Listのプロパティ設定に応じて1つ以上の項目を選択できます。

MenuBar

メニュー・バーが表示されます。すべてのコンテナでMenuBarコントロールを子として追加できますが、FrameにのみsetMenubar()メソッドがあります。このメソッドは特定の場所でMenuBarの親となり、他の子の場所は干渉しません。メニュー・バーはアプレットでは使用できません。メニューの作成方法の詳細は、「メニューの使用」を参照してください。

PopupMenu

コマンド・リストを含むポップアップ・メニューが表示されます。ポップアップ・メニューはパネルに設定でき、アプレットで使用できます。メニューの作成方法の詳細は、「メニューの使用」を参照してください。

Panel

コントロールのグループの表示に使用されるコンテナです。各パネルに独自のレイアウトを設定し、コンポーネントの相互の配置を管理できます。

Scrollbar

ユーザーが整数値を設定できるスライダ・コントロールです。スクロール・バーを水平または垂直に表示するよう設定できます。

ScrollPane

水平および垂直スクロール・バーを使用できるパネルのタイプであり、ScrollPane自体より大きい子コンポーネントを表示できます。

TextArea

テキストの単一文字列を複数行で表示し、各行が改行文字で終わるテキスト・コンポーネントです。テキストは上下左右にスクロールできます。

TextField

テキストの単一文字列を単一行で表示する編集可能なテキスト・コンポーネントです。