「ステップ実行」コマンドでは、「トレース実行」コマンドと同様、1回に1つずつプログラム文を実行できます。ただし、実行ポイントがメソッド・コール上にあるときに「ステップ実行」コマンドを発行すると、そのメソッドは停止せずに実行され(トレース実行されません)、実行ポイント()はそのメソッド・コールに続く文上に置かれます。
実行ポイントがメソッドの最後の文上にあるときに「ステップ実行」を選択すると、デバッガはそのメソッドから戻り、実行ポイントはそのメソッドのコールに続くコード行上に置かれます。
次のいずれかの方法で、メソッドをステップ実行できます。
以前のリリースのJDeveloperとは異なり、「ステップ実行」ボタン()をクリックしてデバッグを開始することはできません。「ステップ実行」は、すでに開始されているデバッグ・プロセスでのみ機能します。
デバッガを実行する際の実行方法を設定するには、「デバッガ開始オプションの設定」を参照してください。ステップ実行で開始するように設定した場合、デバッガによって、トレース可能なクラスのメソッドに達するまでデバッグ対象のプログラムが実行されますが、クラスのstaticイニシャライザ・メソッドでは停止しません。
デバッグ時は、一部のメソッドをトレース実行し、他のメソッドをステップ実行できます。メソッドが正常に機能し、メソッドのコールによってエラーが発生しないことがわかっている場合は、そのメソッドのコールをステップ実行します。メソッドが正常に機能するかどうかわからない場合は、メソッドをトレース実行し、正常に機能するかどうかをチェックします。
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