JDeveloperのJ2EE Webモジュールについて

Java 2 Platform Enterprise Edition(J2EE)では、Javaを使用してエンタープライズ・レベルの複数層アプリケーションを構築する際に便利な、共通標準を提供します。JDeveloperでは、エンタープライズ・アプリケーション開発を完全にサポートします。このトピックでは、すべてのエンタープライズJavaアプリケーションの主要コンポーネントであるJ2EE Webモジュールの構築用に、JDeveloperが提供するサポートについて説明します。

JDeveloperでは、JSP 1.2およびサーブレット2.3を含む、J2EE 1.3標準をサポートしています。JDeveloperの開発環境では、これらのJ2EE Webモジュールを生産的に開発、テストおよびデプロイするための機能が提供されます。

J2EE Webモジュールについて

J2EE Webモジュールは、デプロイ可能なJ2EE Webアプリケーションです。1つのWebモジュールには、定義済のディレクトリ構造およびWebデプロイメント・ディスクリプタ・ファイル(web.xml)を持つ完全なWebアプリケーションが1つ含まれます。Webモジュールは、Webアプリケーション・アーカイブ(WAR)のパッケージに組み込まれると、J2EE準拠のアプリケーション・サーバーにデプロイ可能になります。

J2EE Webアプリケーションは通常、一連のWebコンポーネント、JavaBeansコンポーネントおよびその他の静的なWebコンテンツ(HTML、イメージ、cssなど)で構成されます。

Webコンポーネントは、HTTPリクエストに対するレスポンスを提供するJavaエンティティです。J2EEプラットフォームでは、サーブレットおよびJSPページという2種類のWebコンポーネントが指定されます。J2EE Webモジュールは、Webコンテナにデプロイされます。Webコンテナは、サーブレットとJSPページのランタイム環境であり、Web層に配置されています。

JDeveloperでのJ2EE Webモジュールの開発について

J2EE Webアプリケーションを構成するすべてのコンポーネントは、JDeveloperで構築し、統合できます。JDeveloperでは、JavaBeansおよびHTML要素の他に、次の開発支援が提供されます。

JSPおよびサーブレット・アプリケーションの開発者は、次の機能を利用できます。

JDeveloperでのJ2EE Webモジュールのテストとデバッグについて

JDeveloperには、WebコンポーネントとEJBの両方でテストおよびデバッグに使用できる、Oracle Containers for J2EE (OC4J)が含まれています。これにより、J2EE準拠のランタイム環境におけるJSP、サーブレットおよびEJBの、完全な設計、テストおよびデバッグが可能です。

JDeveloperでのJ2EE Webモジュールの開発

JDeveloperでは、Webアプリケーションをパッケージ化し、J2EE WebモジュールとしてすべてのJ2EEアプリケーション・サーバーにデプロイすることもできます。また、マウスをクリックするだけでデプロイできるOracle Application Serverとの追加統合が提供されます。

また、JDeveloperにより、Oracle XML Developers KitおよびOracle XSQL Servletなどのテクノロジを使用するWebモジュールの開発およびデプロイメントが可能です。


Webモジュールのディレクトリ構造について
J2EEアプリケーション・サーバーの要件について
Webモジュールのランタイム構成について

J2EEの用語およびアーキテクチャの詳細は、「J2EE Blueprints」を参照してください。

http://java.sun.com/j2ee/blueprints/