UMLユースケースをモデル化するには、UMLユースケース図から開始する必要があります。ただし、UMLクラス、Enterprise JavaBeans、オフライン・データベース・オブジェクトおよびWebサービスなどの他の要素は、後で同じダイアグラムに追加できます。UMLユースケース図の作成の詳細は、「UMLユースケース図の作成」を参照してください。
UML表記法を使用して、ダイアグラムの要素を表します。詳細は、「UMLユースケース図の読み方」を参照してください。
サブジェクト、アクターおよびユースケースの各オブジェクトは、XHTMLで記述されたテンプレートでサポートされます。これらのオブジェクト型に対して最初に作成したドキュメントの外観や他の属性は、基礎となるテンプレート・ファイルをカスタマイズして決定できます。「ユースケース・モデラー・テンプレートのカスタマイズ」を参照してください。新規テンプレートを作成し、そのテンプレートでサポートするオブジェクトをコンポーネント・パレットに追加することもできます。「ユースケース・コンポーネント・パレット・ページの作成」を参照してください。
モデル化するシステムは、そのシステムのすべてのアクターとユースケースをシステム境界内に囲んで表示できます。また、開発プロジェクトのマイルストンは、マイルストン境界内にユースケースのグループを囲んで表示できます。システム境界をダイアグラムに追加するには、UMLユースケース・コンポーネント・パレットの「Subject - System Boundary」アイコン( )をクリックし、ポインタをドラッグしてシステム境界で囲む領域をカバーします。ダイアグラムの空き領域にシステム境界を作成し、既存の要素を境界内にドラッグするか、新しい要素を境界内にドロップするのが最も簡単な方法です。要素をシステム境界内にドロップすると、その要素を囲むように境界線が拡張します。システム境界のサイズは手動で変更できます。サイズを縮小して表示しきれない要素がある場合には、右下隅に省略記号が表示されます。
マイルストン境界はシステム境界を作成する方法と同じ方法で追加しますが、コンポーネント・パレットの「Subject - Milestone」アイコン( )をクリックする点が異なります。システム境界とマイルストンはオプションです。マイルストンは、必要に応じてシステム境界内で使用できます。
ダイアグラム上にアクターを作成するには、ダイアグラムのUMLクラス・コンポーネント・パレット上で「Actor」アイコン( )をクリックし、次にダイアグラム上でアクターを作成する位置をクリックします。ユースケースもアクターと同じ方法で作成します。ただし、「Use Case - Casual」アイコン(
)または「Use Case - Fully Dressed」アイコン(
)を使用します。略式ユースケースには、最小限の情報のみが記載されますが、正式ユースケースには詳細情報が記載されます。ユースケースはすべて、同じ方法でダイアグラム上に表示されます。モデル化されたアクターまたはユースケースのHTMLファイルは、プロジェクト設定内のモデル・パスで指定した位置に作成されます。詳細は、「ダイアグラムのノードの作成」を参照してください。
アクターまたはユースケースのプロパティを変更するには、モデル化された要素をダブルクリックして、HTMLエディタでその要素の詳細を編集します。
アクターとユースケース間の相互作用をダイアグラム上で表現するには、UMLユースケース・コンポーネント・パレットの「Communication」アイコン( )を使用します。また、アクター間およびユースケース間の継承構造を作成するには、「Generalization」アイコン(
)を使用します。1つのユースケースが別のユースケースを包含する状況を表すには、「Inclusion」アイコン(
)を使用し、1つのユースケースが別のユースケースを拡張する状況を表すには、「Extension」アイコン(
)を使用します。詳細は、「ダイアグラム上のノードの接続」を参照してください。
ノート、依存関係およびURLリンクを使用して、UMLユースケース図に注釈を追加できます。詳細は、「ダイアグラムへの注釈の追加」を参照してください。
ユースケースとサブジェクト(システム境界およびマイルストン)間の相互作用を表現するには、UMLユースケース・コンポーネント・パレットの「Communication」アイコン( )を使用します。
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