Oracle9i JDeveloper 9.0.3.3
インストレーション・ガイド

2003年11月

JDeveloper をインストールする前に、このガイドをお読みください。


概要

このガイドには、JDeveloperで作業を始めるために有益な次の情報が記載されています。


JDeveloper システム要件

JDeveloper は 100% Pure Javaで開発されたプログラムです。したがって、Java2 SDK (JDK 1.3.1) が用意された任意のプラットフォーム上で動作可能です。
JDeveloper を使用するシステムの推奨要件は、以下のとおりです。

Windows

リソース

推奨

OS Windows 2000, Windows NT, Windows XP

CPU

Pentium III 500 MHz

メモリ

256 MB RAM

ディスプレイ 

65536色、1024 X 768 以上の解像度

ハードディスク容量

160 MB

Linux

リソース

推奨

ディストリビューション Redhat LINUX 7.3
Redhat LINUX AS 2.1
SuSE LINUX SLES7
もしくはそれに準ずる環境
** 使用するJDKのサポート要件にも依存します

CPU 

Pentium III 500 MHz

メモリ

256 MB RAM

ディスプレイ 

65536色、1024 X 768 以上の解像度

ハードディスク容量

160 MB

Solaris

リソース

推奨

OS

Solaris 2.6、7、8
** 使用するJDKのサポート要件にも依存します

CPU 

Sparc 333 MHz

メモリ

256 MB RAM

ディスプレイ 

65536色、1024 X 768 以上の解像度

ハードディスク容量

160 MB


JDeveloper の Windows へのインストール

注意: このソフトウェアを、旧リリース上に、上書きインストールしないでください。新しいディレクトリにインストールしてください。

注意: ディレクトリ名に空白が含まれていると、特定のタスクに問題が発生することが知られています。ルート直下のサブ・ディレクトリ(たとえば C:\JD9i)にインストールすることをお薦めします。

Oracle9i JDeveloperは、Java2 SDK (JDK 1.3.1_02) の環境下で動作保証されています。したがって、JDeveloperをインストールする前に、Java2 SDKがインストールされている必要があります。

※ もし Java2 SDK(JDK 1.3.1_02) を手に入れていないならばhttp://java.sun.com/products/archive/などからダウンロードしてインストールください。

JDeveloper の Windows へのインストール方法

  1. 任意のディレクトリを作成し、そこへ jdev9033_base.zip を保存します
  2. jdev9033_base.zip を解凍します。
  3. ワードパッドなどのエディタを使って <JDev_Home>\jdev\bin\jdev.conf を開き、最後に以下のコードを追加します。

    SetJavaHome <Java2 SDKホームディレクトリ>

    たとえば、以下のように記述します。

    SetJavaHome c:\jdk1.3

  4. JDeveloper のもつコード修正アドバイザ機能(CodeCoach)、プロファイリングなどの機能を利用するために、JDKに対して、JavaVMの機能拡張設定(OJVM設定)を行います。

    注意: 同じマシンに旧リリースのJDeveloperがインストールされていて、指定するJDKに対して既に旧リリース用にOJVM設定を行っている場合は、JDKディレクトリをコピーして、旧リリース用/本リリース用を分けて使用してください。本リリース用に更新されたJDKを使用して旧リリースを実行するといくつかの機能に影響でることが報告されています。

    <JDev_Home>\jdev\bin を実行ディレクトリとして、以下のコマンドを入力します:

    InstallOJVM.bat <Java2 SDKホームディレクトリ>

    ※ このバッチ・スクリプトでは、JDKに対して、OJVM用ファイルのコピーを行います。JDKファイルの上書きは行いません。

  5. <JDev_Home>\jdev\bin\jdevw.exe を起動します。

※ 一部のアンチウィルスソフトでは、Javaアプリケーションの起動時に、 読み込まれるクラスファイルのウィルスチェックを行うため、JDeveloperの起動が遅くなることがあります。この場合、ウィルスソフトのチェック除外対象として、JDeveloperのインストールしたディレクトリを追加することで回避できます。


Windows以外のプラットフォーム上でのJDeveloper の実行

JDeveloper は 100% Pure Javaで開発されたプログラムです。したがって、Java2 SDK (JDK 1.3.1) が用意された任意のプラットフォーム上でも動作可能です。Windows以外の環境で実行したい場合、以下の手順を行います。

※ もし Java2 SDK を手に入れていないならばhttp://java.sun.com/products/archive/などからダウンロードしてインストールしてください。

注意: このソフトウェアを、旧リリース上に、上書きインストールしないでください。新しいディレクトリにインストールしてください。

JDeveloper は普通のユーザーにてホーム・ディレクトリか共有ディレクトリにインストールできます(例、 /usr/JDeveloper)。 このディレクトリに対するパーミッションとして書込み権限を与えてください。

JDeveloper の設定方法

  1. jdev9033_base.zip を解凍します。
  2. <JDev_Home>/jdev/bin/jdev のパーミッションを変更して、実行可能にします。
  3. エディタを使って <JDev_Home>/jdev/bin/jdev.conf を開き、最後に以下のコードを追加します。

    SetJavaHome <Java2 SDKホームディレクトリ>

    たとえば、以下のように記述します。

    SetJavaHome /usr/java/jdk1.3

  4. <JDev_Home>/jdev/bin へ移動します。
  5. <JDev_Home>/jdev/bin/jdev が実行可能であることを確認した後、実行します。

Oracle9iAS 9.0.3のBC4Jライブラリの更新

Oracle9iAS 9.0.3でBC4Jアプリケーションを実行させるためには、BC4Jライブラリを更新する必要があります。

9iAS サーバー上のBC4Jライブラリの更新方法

  1. Enterprise Managerを使用して9iASをシャットダウンします。
  2. <IAS_Home>\BC4J をバックアップ目的で <IAS_Home>\BC4J_old としてコピーしておきます。
  3. <JDev_Home>\BC4J\jlib から、次のファイルを <IAS_Home>\BC4J\jlib に上書きコピーします。
    bc4jctvb.jar
    bc4jdomgnrc.jar
    bc4jmtvb.jar
    bc4jui.jar
  4. <JDev_Home>\BC4J\lib から、次のファイルを <IAS_Home>\BC4J\lib に上書きコピーします。
    bc4j_jclient_common.jar
    bc4jct.jar
    bc4jctejb.jar
    bc4jdomorcl.jar
    bc4jhtml.jar
    bc4jimdomains.jar
    bc4jmt.jar
    bc4jmtejb.jar
    bc4juixtags.jar
    collections.jar
    datatags.jar
  5. <JDev_Home>\BC4J\redist から、次のファイルを <IAS_Home>\BC4J\redist に上書きコピーします。
    bc4j.ear
  6. <IAS_Home>\j2ee\home\applications\BC4J.ear をバックアップ目的で BC4J.ear.old に名前変更します。
  7. <IAS_Home>\BC4J\redist\bc4j.ear<IAS_Home>\j2ee\home\applications\BC4J.ear としてコピーします。

    注意: 9iAS環境では大文字/小文字が判別されます。bcj4.earではなくBC4J.earになっていることを確認してください。


  8. <IAS_Home>\j2ee\home\applications\BC4J を削除します。
  9. Enterprise Managerを使用して、9iASを再起動します。

旧リリースからのユーザー設定情報の移行

JDeveloper 9.0.2を使用していた場合、そのユーザー設定情報を9.0.3へ移行できます。ただし、Oracle JDeveloper 3.2.3からの9.0.3への直接の移行はサポートされません(必ず、3.2.3=>9.0.2=>9.0.3 と移行してください)。移行に関する情報は、オンライン・ヘルプのトピック「JDeveloperスタート・ガイド - Oracle9i JDeveloper 9.0.3への移行」も参照してください。

ユーザー設定情報(システム設定、ライブラリ、接続定義)を移行するためには次のようにします:

  1. 以下のコマンドでJDeveloperを移動します:

    jdev -migrate

    注意: インストール直後にこの作業を行う必要はありません。インストール後、一度JDeveloperを起動した後でも、このフラグとともにJDeveloperを起動することで「ユーザー設定の移行」ダイアログが現れます。


  2. 「ユーザー設定の移行」ダイアログが起動します。バージョンドロップダウン・リストから移行元のJDeveloperを選択します。ドロップダウン・リスト内が空の場合は、参照ボタンを押します。
  3. 移行元となるユーザー設定ディレクトリ(systemディレクトリ)を参照します。例えば、<旧リリースのJDev_Home>/jdev/system です。
  4. 設定から、移行したい情報を選択します。
  5. OKをクリックすると、設定情報が反映された状態で JDeveloper が起動します。

UNIX/Linuxにおけるフォントの問題

Unixプラットフォーム上でJDeveloperを起動する際に、 コンソール上に次のようなメッセージが出ることがあります:

Font specified in font.properties not found [--symbol-medium-r-normal--*-%d-*-*-p-*-adobe-fontspecific]

また、JDeveloper上の日本語がすべて "□" で表示されるケースもあります。この状態は、JDKのインストールおよび構成に起因します。対処方法として、JDKの font_ja.properties で指定されているフォントを正しくインストールし、それらがJDKから参照できる状態にするか、もしくは font_ja.properties の内容を変更することで対処できることが報告されています。より詳細な情報は、Javasoft の Webサイト 「フォントの概要」 などを参照ください。


OC4Jサーバーの起動方法

JDeveloper には、開発用のOracle9iAS Containers for J2EE (OC4J)が含まれています。 これはアプリケーションのテスト用としてJDeveloperから自動起動されます。

このOC4Jサーバーをスタンドアロンで起動/停止できるように、start_oc4j および stop_oc4j というバッチ・ファイルが <JDev_Home>/jdev/bin に用意されています。また、<JDev_Home>/j2ee/home ディレクトリで、以下のコマンドを実行することでも実現できます。

スタンドアロンOC4J サーバーの構成方法:

  1. <JDev_Home>/j2ee/home ディレクトリで、次のコマンドを入力します。

    java -jar oc4j.jar -install

  2. administrator用のパスワードを設定します。

スタンドアロンOC4Jサーバーの起動方法:

<JDev_Home>/j2ee/home ディレクトリで、次のコマンドを入力します。

java -jar oc4j.jar

OC4Jサーバーの停止方法:

<JDev_Home>/j2ee/home ディレクトリで、次のコマンドを入力します。

java -jar admin.jar ormi://localhost/ <admin> <admin-password> -shutdown


Oracle9i JDeveloper ドキュメント

JDeveloperのドキュメントは、ローカルマシン上に配置する方法と、ホストマシン上のドキュメントを参照する方法の2通りがあります。

    1. jdev903_doc.zip を適切な場所に解凍します。
    2. Oracle9i JDeveloper を起動し、メニューから「ツール | 設定」を選択します。
      ドキュメントのページで、「ローカルのドキュメントを使用」を選択します。
    3. 「ローカルのドキュメント・パス」に、解凍したドキュメントのディレクトリを指定します。 例えば、D:\JDev_Doc に解凍していた場合、 D:\JDev_Doc\jdev\doc\ohj と指定します。

常時インターネットに接続できる環境にある場合、OTN上にあるホスト・ドキュメントに、JDeveloperから直接アクセスできます。JDeveloperを起動後、メニューから「ツール | 設定」を起動し、ドキュメントのページを選択します。

このホスト・ドキュメントを利用するためには、プロキシ・サーバーの設定が正しく行われている必要があります。プロキシ・サーバーの設定については、「ツール | 設定」Webブラウザ/プロキシのページで確認してください。

設定後、 「ヘルプ」メニューからアクセス可能になります。

オラクル社のWebサイト

オラクル社では、Web上で多くのリソースを提供しています。有益だと思われるいくつかのサイトを、次に挙げます。

説明  URL 

日本オラクルのサイト  

http://www.oracle.co.jp/  

Oracle Technology Network Japan(OTN-J) 

http://otn.oracle.co.jp/

Oracle9i JDeveloper on OTN-J

http://otn.oracle.co.jp/products/jdev/

OTN ディスカッション・フォーラム

http://otn.oracle.co.jp/forum/9i_jdev.html


動作確認されているデプロイ環境

OC4J および Oracle9iAS へのデプロイに関する情報はリリースノートに記載されています。他の一般のJ2EEサーバー(Apache Tomcat、WebLogic、JBossなど)については、オンライン・ヘルプのトピック「JDeveloperを使用したパッケージおよびデプロイ」の「J2EEアプリケーションの配布方法」を参照してください。