エンティティ定義クラスについて

これは、oracle.jbo.server.EntityDefImplから直接的または間接的に拡張したクラスです。このクラスは、属性、イベント、ValidatorAssociationプロパティを含むエンティティ・オブジェクトに関する実行時のメタデータを表します。このクラスをインスタンス化すると、エンティティ・オブジェクト・クラスのすべてのインスタンスが表されます。クライアントはメソッドをコールして、エンティティ・オブジェクトに関する情報(属性名、型、データベース・ソースなど)を検索できます。エンティティのXMLファイルごとに1つのエンティティ定義クラス・インスタンスがあります。エンティティ定義クラスは、実行時シングルトン・クラスです。

独自のcreateメソッドおよびfindメソッドが必要な場合、エンティティ・オブジェクト・ウィザードおよびエンティティ・オブジェクト・エディタを使用して、エンティティ・オブジェクトに対してこのJavaクラスを生成できます。このクラスは、すべてのエンティティ・オブジェクト・インスタンスで使用されるメソッドをグループ化する場合に適しています。たとえば、エンティティ定義をインスタンス化する場合に、オプションでcreateDefメソッドを変更し、他のソース(XML以外の別のソース、またはXMLのかわりのソース)のプロパティを使用できます。

また、実行時にAPIを介して、エンティティ定義およびエンティティ属性定義にカスタム・プロパティを指定する場合にも、このクラスを作成します。

エンティティ・オブジェクトが(エンティティ・オブジェクト・ウィザードおよびエンティティ・オブジェクト・エディタの「イベント発行」ページおよび「イベント受信」ページに指定されているように)イベントを発行または受信する場合、発行および受信するエンティティ・オブジェクトの定義ファイルの中にほとんどのイベント・コードが生成されます。

このクラスは、カスタム・クラスから拡張するよう指定できます(カスタム・クラスは、EntityDefImplクラスを直接的または間接的に拡張し、プロジェクト・クラスパス内にあることが必要です)。たとえば、すでに記述されているコードを再利用する場合、または特別なニーズに合せてビジネス・コンポーネントのフレームワークをカスタマイズするように組織で決定した場合には、このように指定できます。