これらのツールは、アプリケーション・モジュールの作成および編集に使用する。また、ビジネス・コンポーネント・プロジェクト・ウィザードおよびビジネス・コンポーネント・パッケージ・ウィザードを使用することにより、デフォルトのアプリケーション・モジュールも作成できる。
アプリケーション・モジュール・ウィザードでアプリケーション・モジュールを作成するには、ビジネス・コンポーネント・プロジェクトが開いている状態で、次のいずれかを行う。
「ファイル」->「新規」を選択し、「Business Tier」->「Business Components(BC4J)」を選択して「アプリケーション・モジュール」をダブルクリック
ナビゲータで、ビジネス・コンポーネント・パッケージを右クリックし、「新規アプリケーション・モジュール」を選択
アプリケーション・モジュールを編集するには、ナビゲータでアプリケーション・モジュールを右クリックし、「moduleの編集」を選択する。または、アプリケーション・モジュールをダブルクリックする。
アプリケーション・モジュールを作成する場合、ウィザードを使用して次の情報を指定できる。ここでは、ページごとに説明する。
「名前」ページ。アプリケーション・モジュール名(通常、末尾がModuleという文字列)、アプリケーション・モジュールを含めるパッケージ、およびオプションとしてアプリケーション・モジュールが拡張するクラス(このクラスはoracle.jbo.server.ApplicationModuleImplから直接的または間接的に拡張する必要がある)を指定する。
「データ・モデル」ページ。アプリケーション・モジュールに含めるビュー・オブジェクトおよびビュー・リンク・インスタンスを指定する。アプリケーション・モジュール・プロジェクトのビュー・オブジェクトが「使用可能」リストに表示される。マスター・ビューはパッケージのすぐ下に、(ビュー・リンクで関連付けられている)ディテール・ビューはマスター・ビューの下に表示される。マスター・ビューを含めるには、「データ・モデル」リストでアプリケーション・モジュールを選択し、「使用可能なビュー」リストから「データ・モデル」リストへビュー・オブジェクトを移動する。ディテール・ビューを含めるには、「データ・モデル」リストでマスターが選択されている状態で、「使用可能なビュー」リストからディテール・ビューを移動する。ビュー・オブジェクトがデータ・モデルで複数回使用されている場合は、名前の競合が発生しないよう異なるインスタンス名にする必要がある。
「アプリケーション・モジュール」ページ。アプリケーション・モジュールがネストしている場合、最も外側(最上位レベル)のアプリケーション・モジュールが他のモジュールのトランザクション・コンテキストを提供する。「使用可能」リストには、プロジェクト内のアプリケーション・モジュールがすべて表示される。アプリケーション・モジュールを「選択済」リストに移動すると、ウィザードで定義しているアプリケーション・モジュールにネストされる。オプションとして、アプリケーション・モジュールのインスタンスを識別するための名前を指定できる。1つのアプリケーション・モジュールが複数回使用されている場合は、名前によりインスタンスを区別できる。アプリケーション・モジュールを別のアプリケーション・モジュールにネストすると、親のアプリケーション・モジュールは子のアプリケーション・モジュールのオブジェクトおよびコードを使用できる。
「Java」ページ。コードを追加してアプリケーション・モジュールの動作をカスタマイズする場合は、ウィザードで、アプリケーション・モジュール・クラスに対するJavaファイルを生成するよう指定できる。
アプリケーション・モジュールを編集する場合、エディタを使用して、これまでのページ(「名前」ページ以外)に加え、次の情報を指定する。
「リモート」ページ。デプロイの準備ができたら、「リモート対応のアプリケーション・モジュール」を選択してプロキシ、スタブおよびスケルトン・クラスを生成する。(各層が別のコンピュータに存在する)物理的に3層のアプリケーションを作成する場合は、必ずこのオプションを選択する。選択する分散オブジェクトのデプロイメント・タイプとして、ファイルを生成するクライアントのプロジェクトを指定できる。対象プラットフォームでは、3つのタイプのファイルが作成される。具体的には、(サーバー・サブパッケージ内の)ビジネス・ロジック層でのみ使用されるファイル、(共通のサブパッケージ内の)ビジネス・ロジック層とクライアント層の両方で使用されるファイル、(クライアント・サブパッケージ内の)クライアント層でのみ使用されるファイルである。
「カスタム・メソッド」ページ。エクスポートするメソッドを選択する。クライアントは、これらのメソッドを層に依存せずに使用できる。アプリケーション・モジュールのクラス・ファイルに記述したメソッドは、「使用可能」リストに表示される。リストには、シリアライズ可能インタフェースを実装するデータ型のもののみが表示される。メソッドをエクスポートするには、「選択済」リストへ移動する。このページを使用する前に、「Java」ページで「Javaファイルの生成」を選択しておく必要がある。「OK」をクリックすると、oracle.jbo.ApplicationModuleを直接または間接的に拡張するエクスポート・インタフェース・ファイルが作成される。クライアントでメソッドを使用する前に、クライアント・コードにインタフェースをインポートする、クライアント・コード内でメソッドをコールするなどの処理が必要である。これについては、Business Components for Javaのオンライン・ヘルプで説明している。
「プロパティ」ページ。プロパティを追加するには、プロパティ名と値を指定し、「追加」をクリックする。また、既存のプロパティ値の追加および編集、プロパティの削除が可能である。