ビジネス・コンポーネント・チュートリアルについて

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Business Components for Java(BC4J)は、プログラミング・フレームワークであり、再利用可能なコンポーネントを基にした、複数層のデータベース関連アプリケーションの効率的な開発、デプロイメント、柔軟なカスタマイズが可能です。このチュートリアルでは、Business Components for Javaの開発プロセス、特に基本概念を手順を追って説明します。

目的

このチュートリアルを終了すると、ビジネス・コンポーネント・アプリケーションの正しい開発方法を習得できます。次の事項を説明します。

要件

このチュートリアルを行うには、約1時間かかります。次のものが必要です。

チュートリアル・シナリオ

このチュートリアルのシナリオでは、既存のアプリケーションからBusiness Components for Javaアプリケーションを作成するというタスクを与えられた開発者という立場になります。既存のアプリケーションは、モニター、プリンタ、ソフトウェアなどのコンピュータ製品を販売する会社の注文入力アプリケーションです。このアプリケーションはメンテナンスに手間がかかり、ファット・クライアントでしか動作しません。

マルチ・プラットフォームにデプロイでき、どのような種類のクライアントも使用できる注文入力アプリケーションを作成するという任務が与えられました。このタスクを達成するには、ユーザー・インタフェースに依存しないビジネス・ロジック層を作成する必要があります。

このタスクを容易にするための方法がいくつかあります。まず、既存のアプリケーションを修正する、つまり、既存のOrder Entry(OE8)スキーマを使用できます。また、ユーザー・インタフェースは後から循環的にコーディングされるので、JDeveloperで提供される汎用クライアントのBusiness Component Browserをすべてのテストに使用できます。

アプリケーション開発

ビジネス・コンポーネント・アプリケーションを開発するときは、エンティティ・オブジェクトをボトムアップで作成し、ビュー・オブジェクトをトップダウンで作成するのが正しい開発方法です。

このチュートリアルでは、このような高レベルの手順により開発を行います。

  1. JDeveloperワークスペースおよびプロジェクトの作成
  2. データベース接続の作成
  3. クラス図の作成
  4. ビュー・オブジェクトの作成
  5. マスター/ディテール・ビュー・リンクの作成
  6. アプリケーション・モジュールの作成
  7. ビジネス・ロジック層のテスト