ビジネス・コンポーネントのテスト

設計したビュー・オブジェクトにより、その基礎となるエンティティ・オブジェクトに対する問合せが実行されます。多くの場合、ビュー・オブジェクトからの出力とビュー・オブジェクトに受け入れられるデータ値を処理するために、アプリケーションの一部としてビジネス・ロジックと検証規則を作成します。Business Component Browser(Business Component Tester)を使用することにより、ビュー・オブジェクトをデプロイする前、またはビュー・オブジェクトを大規模なアプリケーションに組み込む前に、ビジネス・ロジックおよび検証規則が正しく機能しているかを確認できます。

Business Component Browserでは、ビュー・オブジェクトの作成後すぐに、その出力をテストできます。そのため、テストを実行するアプリケーションを作成する必要がありません。Business Component Browserは、独立したユーティリティです。Business Component Browserにより、アプリケーション・モジュールまたはパッケージ内に存在しているビュー・オブジェクトが検出され、ビュー・オブジェクトを実行するためのデフォルトのアプリケーション・モジュールが作成されます。ビュー・オブジェクトは、独立している場合も、ビュー・リンクによりマスター/ディテール関係が定義されている場合もあります。

Business Component Browserでビュー・オブジェクト・データの挿入、更新、削除および問合せを実行し、ビジネス・ロジックおよび検証規則が正しく適用されているかを確認できます。ビジネス・ロジックおよび検証規則の基準を満たしている変更は受け入れ、基準を満たさない変更については例外を返します。別の出力の問合せを行うための新規のビュー・オブジェクトまたはビュー・リンクを作成することもできます。

Business Component Browserを使用し、各ビュー・オブジェクトの出力や、ビュー・リンクにより定義されたビュー・オブジェクトのマスター/ディテール・セットの出力を確認できます。Business Component Browserを開いてデータベースに接続すると、デフォルトのルート・アプリケーション・モジュールが作成され、使用しているアプリケーション・モジュールがルートの子としてインストールされます。ビュー・オブジェクトの場合、Business Component Browserにより問合せ結果が表示されます。2つのビュー・オブジェクトの出力の整合をとるビュー・リンクの場合は、ユーザー用に構成されたマスター/ディテール関係を示す問合せ結果が表示されます。

注意: Business Component Browserを使用して、サービスBeanとしてデプロイされるアプリケーション・モジュールや、コンテナ管理トランザクションを使用するアプリケーション・モジュールをテストすることはできません。

ビジネス・ロジック層をテストするには、次のようにします。

  1. ナビゲータのワークスペース・ビューでアプリケーション・モジュールを右クリックし、「テスト」を選択します。

    JDeveloperによりプロジェクトがコンパイルされます。

  2. 「接続」ダイアログで接続情報が有効であることを確認し、「接続」をクリックします。

    Business Component Browserが表示されます。Business Component Browserのナビゲータに、アプリケーション・モジュール内のすべてのビュー・オブジェクトとビュー・リンクが表示されます。これらは、右側のペインに表示することも可能です。

    デフォルトのビュー・オブジェクトとビュー・リンクは、データベース表とキーの関係に基づいて自動的に生成されたものであることに注意してください。

  3. Business Component Browserで、次の処理を実行します。

  4. プログラムのテスト完了後、「ファイル」->「終了」を選択してBusiness Component Browserを終了します。