IDE作業環境は、ユーザーが「設定」ダイアログのページを使用してアクセスできる永続的な状態データです。メイン・メニューから「ツール」->「設定」を選択してダイアログを開きます。ダイアログの左側にあるツリーで設定パネルを指定すると、選択されたパネルが右側に表示されます。
設定データは、<jdev_install>/jdev/system<バージョン番号>/settings.xmlファイルに格納することで永続的になります。たとえば、「環境」設定パネルの状態は、キーとしてenvironment-optionsを持つ項目に記述されます。項目内の値要素はパネル内のコントロールに対応し、保存した値を含んでいます。settings.xmlファイルはJDeveloperの起動時に読み込まれ、JDeveloperの終了時に書き込まれます。
設定データは、IdeクラスのstaticメソッドgetSettingsにより取得される、IdeSettingsクラスのシングルトン・インスタンスを使用してプログラムでアクセスされます。settings.xmlを参照してアクセスするデータのキーを検索し、このキーをgetDataメソッドに渡します。
「設定」ダイアログにパネルを追加する拡張機能では、状態データを表すクラスとUIを表すクラスの2つのクラスを指定する必要があります。データ・クラスは、ゲッター・メソッドおよびセッター・メソッドを使用してプロパティにアクセスできるように値を格納し、Copyableを実装する必要があります。またJavaBeans準拠である必要があります。UIクラスは、JPanelを拡張し、Traversableを実装する必要があります。UIクラスをインスタンス化し、Navigableオブジェクトとしてカプセル化して、IdeSettingsのregisterUIメソッドに渡し、パネルを登録します。たとえば、「環境」設定パネルのデータ・クラスおよびUIクラスの場合、これらのクラスはEnvironOptionsおよびEnvironOptionsPanelとしてSDKに公開されます。
oracle.ide.Ide
oracle.ide.config.EnvironOptions
oracle.ide.config.EnvironOptionsPanel
oracle.ide.config.IdeSettings
oracle.ide.panels.Navigable
oracle.ide.panels.Traversable
oracle.ide.util.Copyable
javax.swing.JPanel