ステップ4: デバッガを使用したアプリケーションのデバッグ

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UIを実行するアプリケーションを作成したので、このステップでは、さらに複雑なアプリケーションをデバッグするための基本として、JDeveloperで単純なデバッグをいくつか練習します。

通常は、デバッグを開始する前に少なくとも1つのブレークポイントを設定しますが、この作業は必須ではありません。ソース・コードにブレークポイントを設定すると、デバッグ中にソース・コード内の正確な位置で一時停止するようにデバッガに指定できます。

ブレークポイントを設定しない場合は、次のようにします。

デバッガを一時停止した場合は、「デバッグ」メニュー、ツールバー・アイコンまたはキーボード・ショートカットなどを使用して、コードを再入力する方法を指定できます。指定できるステップ操作は次のとおりです。

注意: 

ソース・コードにブレークポイントを設定するには、次のようにします。

  1. コード・エディタで「Frame1.java」を開きます。

    ファイルが閉じている場合は、ナビゲータでソース・ノードをダブルクリックし、デフォルトのエディタで開きます。

    ソース・コードがまだ開いているはずです。ソース・コードが開いている場合、Frame1.javaのコード・エディタを最前面に表示するには、ナビゲータでそのノードをダブルクリックするか、またはドキュメント・バーでそのエントリ(このチュートリアルでは、番号2が付いたエントリ)を選択します。番号付けを明示的に変更していなければ、開いたファイルは、開いた順番でドキュメント・バーに表示されます。

  2. エディタ・ウィンドウを重ねて表示、または並べて表示し、その表示方法を切り替えることもできます。これには、メイン・メニューから「ウィンドウ」->「重ねて表示」を選択するか、または並べて表示する2つのオプションのいずれかを選択します。

  3. エディタのグレー・マージンに、行番号が表示されます。最初のif文の行の隣の番号をクリックします。

    行番号のかわりにUnverified breakpoint indicatorが表示され、ソース・コードのこの行に、未確認のブレークポイントが設定されたことが示されます。ブレークポイントの削除は、Unverified breakpoint indicatorをクリックするだけです。これにより、行番号が再び表示されます。

  4. 「表示」->「デバッグ・ウィンドウ」->「ブレークポイント」を選択し、ブレークポイント・ウィンドウを表示します。このウィンドウには、このワークスペースまたはプロジェクトに設定されたすべてのブレークポイントが表示されます。

ソース・コードでデバッガを実行するには、次のようにします。

  1. ツールバーで「デバッグ」アイコン(The Debug icon)をクリックし、デバッガを開始します。

    注意: 「デフォルトの実行ターゲットの選択」ダイアログが表示された場合は、デフォルトとして使用するメイン・メソッドを含むJavaクラスを選択する必要があります。ここでは、すでに作成したApplication1.javaクラスを選択します。「参照」をクリックして/Workspace1/Project1/src/package1に移動します。Application1.javaを選択し、「開く」をクリックします。「デフォルトの実行ターゲットの選択」ダイアログで、「OK」をクリックしてデバッグを続行します。

ここで、次のようなことが起こります。

  1. アプリケーションを実行したら、コンボ・ボックスからステータス・コードを選択し、「OK」をクリックします。テキスト・フィールドにステータス・テキストを表示するコードが実行されていないので、何も起こりません。コード・エディタには、ブレークポイントを設定した行のマージンにCurrent execution point indicatorが表示され、現在の実行ポイントが示されます。
  2. ツールバーで「ステップ実行」The Step Over icon)をクリックし、コードの次の行へステップ実行します。Current execution point indicatorが次のif文に移ります。確認済ブレークポイントのアイコン(Verfified breakpoint indicator)が表示され、ブレークポイントが確認されたことが示されます。

    「ステップ実行」The Step Over icon)をクリックし続けると、次の実行可能行までコードを移動し、メソッド・コールをトレース実行ではなく、ステップ実行します。

  3. スマート・データ・ウィンドウで、thisおよびthis$0ノードを開きます。各コンポーネントおよびその基となるクラスを確認できます。さらに開くと、それらのプロパティおよびプロパティ値を確認できます。
  4. 「再開」The Resume icon)をクリックし、プログラムの残りの部分の実行を続行します。

    他にもブレークポイントを設定した場合は、プログラムはそのポイントまで続行されます。ブレークポイントがなければ、デバッグ中のアプリケーションを終了すると、デバッグ・プロセスが終了します。

  5. プログラムが終了すると、デバッガ・プロセスも終了します。アプリケーションを終了すると、これに対するメッセージがログ・ウィンドウ内の「ログ」タブに表示されます。

デバッグの練習が終了したので、次は「ステップ5:  アプリケーションのコンパイルと実行」に進みます。