JDeveloperにおけるデータ・オブジェクトについて
データ・オブジェクトは、JDeveloperでユーザーが操作するドキュメントおよびその他のデータを表します。ドキュメントを表すデータ・オブジェクトは、データがエクスプローラを介してアクセスできるよう、JDeveloperのフレームワーク・データ・モデルを実装します。フレームワーク・モデルでは、データを階層型ツリーに編成して表示します。フレームワークを定義するインタフェースには、次のものがあります。
- 要素。エクスプローラ・ツリーのデータ項目。
- フォルダ。他のフォルダを含め、他の要素を入れることのできる要素。
- ノード。ドキュメントに関連付けられた要素。
- コンテナ。他のコンテナを含め、他のノードを入れることのできるノード。
JDeveloperのデータ・オブジェクトは、永続オブジェクトまたは一時オブジェクトのいずれかです。
- 永続オブジェクトは、一般にファイルを表します。JDeveloper内でファイルを開くまたは作成した場合に作成され、保存して、後で開くことができます。永続オブジェクトは通常、DefaultNodeまたはDefaultContainerを拡張して、NodeインタフェースまたはContainerインタフェースを実装します。ノードは、.javaファイルおよび .htmlファイルなどのドキュメントを表し、ワークスペース・ファイル(.jws)およびプロジェクト・ファイル(.jpr)はコンテナです。NodeFactoryは、ノードおよびコンテナのインスタンスを作成します。永続オブジェクトは、ナビゲータのペイン内に表示されます。
- 一時オブジェクトは、ドキュメントの解析ツリーなど、一般に永続データの派生データを表します。一時オブジェクトは、基礎となるデータが変わるたびに再生成される可能性があります。一時オブジェクトは、ElementインタフェースまたはFolderインタフェースを実装します。XML要素を表すデータ・オブジェクトは、フォルダおよび要素の例です。一時オブジェクトは、構造エクスプローラに表示されます。
関連項目
ドキュメント・レコグナイザの開発
エクスプローラの開発
エディタの開発
関連クラスおよびインタフェース
oracle.ide.model.Node
oracle.ide.model.Container
oracle.ide.model.Element
oracle.ide.model.Folder
oracle.ide.model.DefaultNode
oracle.ide.model.DefaultContainer
oracle.ide.model.NodeFactory