JDeveloperでは、Concurrent Versions System(CVS)バージョン1.10以上のソース・コントロール機能を使用できます。JDeveloperはCVSとシームレスに動作するため、一度構成した後は、JDeveloperのナビゲータ・ペインから、ファイルをチェックアウトしたり、変更内容をコミットできます。
注意: CVSの使用方法および管理方法の詳細は、オンライン・マニュアルを参照してください。
CVSを使用するようにJDeveloperを構成するには、最初に接続情報を入力します。CVSリポジトリに接続後、作業データをCVSリポジトリにインポートして、ファイルをソース・コントロール下に置きます。次に、それらのファイルに対して作業を開始する前に、ファイルをチェックアウトする必要があります。チェックアウトすることにより、ファイルはローカル・ファイル・システム上にコピーされます。最後に、これらのファイルをJDeveloperプロジェクトにインポートし、ファイルがナビゲータ・ペインに表示されるようにします。
注意: サンドボックスを作成したCVSROOTに対応するCVS接続(CVSROOT)をJDeveloper内に作成し、チェックアウトされている既存のモジュールをJDeveloperのCVSソース・コントロール下で使用でき、既存のサンドボックスをJDeveloper内で使用することも可能です。ただし、JDeveloperから新たにチェックアウトすることを強くお薦めします。
変更はファイルのローカル・コピーに対して加えられ、変更内容は、コミットの実行時に初めてCVSリポジトリで更新されます。これは、たとえば新規ファイルを作成してCVSに追加した場合にも、そのファイルはソース・コントロール下にないことを意味します。そのファイルのコミット時に初めてCVSリポジトリが更新されます。
ナビゲータ・ペインでは、CVSソース・コントロール下にあるファイルまたはその他の項目のステータスを、アイコン上に表示される次のいずれかのステータス・マーカーから判断できます。
ファイルはローカルのCVSファイルに追加されています。
ファイルはCVSソース・コントロール下にはありませんが、リポジトリに追加されます。
ファイルがCVSリポジトリから更新された際に競合が発生しました。この場合、手動でファイルを編集し、競合する点をすべて解決する必要があります。
ファイルは、次のコミット処理でCVSリポジトリから削除されるようスケジューリングされています。
ローカルまたはリモートの変更のため、ファイルはCVSリポジトリと同期化されていません。
ファイル・システムのファイルはCVSファイルと一致しています。
これは、CVSコマンドラインを使用してCVSリポジトリからファイルが削除された場合に表示されることがあります。
次のトピックでは、CVSを使用するためのJDeveloperの構成方法について説明します。
JDeveloperプロジェクト・ファイルのCVSへのインポート
次のトピックでは、CVSでのファイルおよびフォルダの操作方法について説明します。
CVS管理者は、JDeveloperで作成されるイメージ・ファイル形式などのバイナリ・ファイルが自動的に処理されるよう、CVSリポジトリを構成する必要があります。
他のファイル形式の場合は更新されるような状況で、これらのファイルに対してはマージが試みられます。これが行われないようにするには、CVSリポジトリの構成を変更する必要があります。
CVSの詳細は、CVSのドキュメントまたはWebサイト(http://www.cvshome.org)を参照してください。
JDeveloperでは、CVSリポジトリにアクセスするために、SSH(Secure Shell)を直接使用することはできません。ただし、リモート・シェル・アクセス用にSSHを設定することは可能です。
1. ssh-keygenコマンドを使用して公開鍵および秘密鍵を生成します。
2. ~/.ssh/identity.pub公開鍵ファイルと~/.ssh/authorized_keysをCVSリポジトリのあるマシン上で連結します。
JDeveloperを実行してCVSをSSHとともに使用する前に、ユーザーが明示的に認証され、環境が正しく設定されている必要があります。環境を正しく設定するには、次のようにします。
1. CVS_RSH環境変数をSSHクライアントの場所に設定します。
2. UNIXのコマンドラインでssh-agent {shell}と入力し、[Enter]を押します。
3. UNIXのコマンドラインでssh-addと入力し、[Enter]を押します。
4. JDeveloperを起動します。
5. 「CVS接続ウィザード」のステップ2で、CVSのアクセス方法として「外部」を選択します。