比較操作では、基本ファイル・バージョンと対象ファイル・バージョンの2つのバージョンが比較されます。基本ファイル・バージョンは、対象ファイル・バージョンが比較されるバージョンです。たとえば、ファイルのバージョン1.1を選択し、以前のバージョン1.0と比較する場合、バージョン1.1が対象で、バージョン1.0が基本です。
比較操作により、次のことがわかります。
基本バージョンにはない、対象バージョンへの追加
基本バージョンでは削除されていない、対象バージョンからの削除
基本バージョンでは変更されていない、対象バージョンの既存データに対する変更
ファイルのバージョン比較では、次のものを比較できます。
同じオブジェクトの以前のバージョン
同じオブジェクトの他のバージョン
同じタイプの異なるオブジェクトのバージョン
以前のバージョンと比較する対象としてチェックアウト済のバージョンを選択した場合、実際には、チェックアウト済バージョンの詳細(チェックアウト以降に行われたすべての変更を含む)と、チェックアウト以前の同じバージョンとを比較することになります。次の図はこれを説明したものです。
チェックアウト済ノード1.1を選択し、以前のバージョンと比較する場合、1.1CO(チェックアウト済1.1)と1.1が比較されます。ただし、バージョン1.1がチェックインされ、これを選択して以前のバージョンと比較する場合は、バージョン1.1とバージョン1.0の比較になります。
以前のバージョンと比較する対象として選択したバージョンがチェックインされたにもかかわらず、同じブランチに以前のバージョンがない場合(それ自体が分岐の結果である場合など)、以前のブランチにある親が比較元として選択されます。