次のカスタム・プロパティは、ビュー・オブジェクトまたはビュー行のwriteXMLメソッドを使用する場合のXMLの生成に影響を与えます。
プロパティ名 | 値 | 使用する対象 |
---|---|---|
XML_ELEMENT | 有効な要素名 | ビュー・オブジェクトおよびビュー属性 |
XML_ROW_ELEMENT | 有効な要素名 | ビュー・オブジェクト |
XML_CDATA | (空白以外の)任意の値 | ビュー属性 |
XML_EXPLICIT_NULL | (空白以外の)任意の値 | ビュー・オブジェクトおよびビュー属性 |
カスタム・プロパティXML_ELEMENT
がビュー・オブジェクトに対して定義されている場合は、writeXMLメソッドによりXMLを生成し、readXMLメソッドによりXMLを使用する際に、ビュー・オブジェクトのXML要素名として、XML_ELEMENTの値がXMLで使用されます。
カスタム・プロパティXML_ELEMENT
がビュー属性に対して定義されている場合は、writeXMLメソッドでXMLを生成し、readXMLメソッドでXMLを使用する際に、属性のXML要素名として、XML_ELEMENTの値がXMLで使用されます。
たとえば、DeptViewというビュー・オブジェクトがSalという属性を持っており、次のように設定されているとします。
XML_ELEMENT="Departments"
(ビュー・オブジェクト・プロパティ)XML_ELEMENT="Salary"
(Salのビュー属性プロパティ)XMLの生成は次のようになります。
<Departments>
<DeptViewRow>
<Empno>1010</Empno>
<Ename>Steve</Ename>
<Salary>1234</Salary>
</DeptViewRow>
</Departments>
これは、次のデフォルトの仕様とは異なります。
<DeptView>
<DeptViewRow>
<Empno>1010</Empno>
<Ename>Steve</Ename>
<Sal>1234</Sal>
</DeptViewRow>
</DeptView>
カスタム・プロパティXML_ROW_ELEMENT
がビュー・オブジェクトに対して定義されている場合は、writeXMLメソッドでXMLを生成し、readXMLメソッドでXMLを使用する際に、XMLのビュー・オブジェクトで生成される問合せ結果の各行のXML要素名として、XML_ROW_ELEMENTの値がXMLで使用されます。
たとえば、DeptViewというビュー・オブジェクトがSalという属性を持っており、次のように設定されているとします。
XML_ELEMENT="Departments"
(ビュー・オブジェクト・プロパティ)XML_ROW_ELEMENT="Department"
(ビュー・オブジェクト・プロパティ)XML_ELEMENT="Salary"
(Salのビュー属性プロパティ)XMLの生成は次のようになります。
<Departments>
<Department>
<Empno>1010</Empno>
<Ename>Steve</Ename>
<Salary>1234</Salary>
</Department>
</Departments>
これは、次のデフォルトの仕様とは異なります。
<DeptView>
<DeptViewRow>
<Empno>1010</Empno>
<Ename>Steve</Ename>
<Sal>1234</Sal>
</DeptViewRow>
</DeptView>
カスタム・プロパティXML_CDATA
がビュー属性に対して空白以外の値に設定されている場合は、その値が、CDATAセクションとしてプレーン・テキストのかわりに出力されます。
カスタム・プロパティXML_EXPLICIT_NULL
がビュー・オブジェクトに対して空白以外の値に設定されている場合は、すべての属性に対して、その値がnullの場合、次のようなXML要素が生成されます。
<AttributeName null="true"/>
これは、デフォルトでXMLの結果として生成される<AttributeName>
要素の代替です。
カスタム・プロパティXML_EXPLICIT_NULLがビュー属性に対して空白以外の値に設定されている場合は、指定された属性がnull値であれば、システムにより次のようなXML要素が生成されます。
<AttributeName null="true"/>
これは、デフォルトでXMLの結果として生成される<AttributeName>
要素の代替です。