既存のコードからのメソッドの抽出

リファクタは、外部動作を変更せずに内部構造を再編成することにより、アプリケーションを改良するプロセスです。リファクタを行うと、クラス内の選択したコードからメソッドを抽出できます。このツールによって、選択したコードの検証、新規メソッドの作成、選択範囲内の例外の検出、および新規メソッドのパラメータと戻り型の判別が自動的に行われます。

注意: JDeveloperでクラスをリファクタするには、プロジェクトがコンパイル可能である必要があります。リファクタを正常に実行するには、影響を受けるすべてのファイルが現在のプロジェクト内に存在していることが重要です。ディレクトリに基づいたプロジェクト(動的プロジェクト)を使用する場合、リファクタによって影響を受けるファイルは常に現在のプロジェクト内に存在することになります。

既存のコードからメソッドを抽出するには、次のようにします。

  1. コード・エディタで .javaファイルを開きます。
  2. メソッドを抽出するコードを選択します。

    コード・ブロック内の式または文のセットを選択できます。

  3. メイン・メニューから、「ツール」->「リファクタ」->「メソッドの抽出」を選択するか、キーボード・アクセラレータ(デフォルトのキーマップでは、[Ctrl]+[Alt]+[M])を使用します。
  4. 「メソッドの抽出」ダイアログで、新規メソッドの名前を入力します。
  5. 必要に応じて、パラメータの名前および順序を変更します。

    詳細は、[F1]を押すか、ダイアログ内で「ヘルプ」をクリックしてください。

  6. 完了後、「OK」をクリックします。

    クラス内の選択されたコードがメソッドのコールで置き換えられ、クラス内部に配置されます。


JDeveloperでの一般的なプログラミング作業