ビジネス・コンポーネント・システム・プロパティ

BC4Jシステム・プロパティは、スケーラビリティ機能から自然言語サポートまで、ビジネス・コンポーネントの様々な動作に影響します。これらのプロパティの変更方法については、「アプリケーション・モジュールのBC4Jシステム・プロパティの変更」を参照してください。

次に示すプロパティの一部は、拡張プロパティです。通常、これらのプロパティにより、カスタム・クラスを作成してコアBC4J機能を実装できます。プロパティを変更しない場合、BC4Jでは、フレームワーク・クラスを使用してこの機能を実装します。ほとんどのユーザーには、この機能で十分です。

プロパティ 説明 デフォルト
jbo.default.language ローカライズで使用されるBC4Jセッションのデフォルトの言語。 en(日本語環境ではja
jbo.default.country ローカライズで使用されるBC4Jセッションのデフォルトの国。 US(日本語環境ではJP
DeployPlatform デプロイメント・プラットフォーム。LOCALEJB_IAS(Oracle9iASにデプロイされるEJBの場合)またはWLS(WebLogicにデプロイされるEJBの場合)。 LOCAL
ConnectionMode VisiBrokerへのデプロイメントに使用される、推奨されないプロパティ。  
HostName EJBデプロイメントの場合、ビジネス・コンポーネントのホストとなるアプリケーション・サーバーの名前。  
ConnectionPort EJBデプロイメントのすべてのプラットフォームで、ビジネス・コンポーネントのホストとなるアプリケーション・サーバーのポート。  
jbo.locking.mode アプリケーション・モジュールで使用されるデフォルトのロック・モード(pessimisticまたはoptimistic)。

注意: Webアプリケーションなど、セッション指向のプログラムでは、RELEASE_MODEプロパティをReservedに設定しない場合、BC4Jプロパティjbo.locking.modeoptimisticに設定することをお薦めします。即時ロックでは、別のユーザーが接続を再使用できるように、データベース・トランザクションが常にロールバックされるため、即時ロックにはStatefulおよびStatelessモードとの互換性がありません。このため、ロックが解放され、即時ロックを使用できなくなります。即時ロックを使用するには、RELEASE_MODEReservedに設定する必要があります。

pessimistic
ApplicationPath EJBデプロイメントの場合、ビジネス・コンポーネントへのJNDIパス。  
AppModuleJndiName EJBデプロイメントの場合、アプリケーション・モジュール・ファクトリの参照に使用されるJNDI名。  
java.naming.security.principal EJBデプロイメントの場合、アプリケーション・サーバー接続のユーザー名。  
java.naming.security.credentials EJBデプロイメントの場合、アプリケーション・サーバー接続のパスワード。  
jbo.use.pers.column このプロパティをtrueに設定すると、ビュー行の自動書出しを有効にして、大規模な行セットを管理できます。 true
jbo.pers.max.rows.per.node ビュー行の自動書出し用のノードの最大サイズ。 70
jbo.pers.max.active.nodes ビュー行の自動書出し用にメモリーにキャッシュされる最大ノード数。 30
jbo.pcoll.mgr カスタムの永続コレクション・マネージャを使用している場合、そのマネージャを指定する拡張プロパティ。  
jbo.stringmanager.factory.class カスタムの文字列マネージャ・ファクトリ・クラスを使用している場合、そのクラスを指定する拡張プロパティ。 use_default
jbo.fetch.mode AS.NEEDEDを指定すると、要求時に、ビュー・オブジェクトによって行がフェッチされます。ALLを指定すると、問合せの結果全体がフェッチされます。 AS.NEEDED
jbo.323.compatible リリース3.2.3以降で修正された特定のバグを、このリリース前後に設計されたアプリケーションに再導入します。 false
JBODynamicObjectsPackage 必要な場合、動的にロードされるパッケージの名前。  
MetaObjectContextFactory ビジネス・コンポーネントのメタデータを格納するカスタム・クラスを実装できる拡張プロパティ。 oracle.jbo.mom.xml.DefaultMomContextFactory
java.naming.factory.initial EJBデプロイメントの場合、アプリケーション・モジュール・ファクトリの初期コンテキストを作成するカスタム・クラスを実装できる拡張プロパティ。 oracle.jbo.common.JboInitialContextFactory
IsLazyLoadingTrue EJBデプロイメントの場合、このプロパティをtrueに設定すると、必要な場合のみ、ビジネス・コンポーネントのメタデータがメモリーにロードされます。falseに設定すると、すべてのメタデータがただちにメモリーにロードされます。LOCALモードでは、遅延ロードは必須です。 true
ActivateSharedDataHandle JServerの動作に影響する、推奨されないプロパティ。 false
HandleName JServerの動作に影響する、推奨されないプロパティ。  
Factory-Substitution-List 置き換える拡張ビジネス・コンポーネントのリスト。  
jbo.project Factory-Substitution-Listが空でない場合、ベース・ビジネス・コンポーネントのかわりとなる拡張ビジネス・コンポーネントを含むプロジェクト。  
jbo.max.cursors ビジネス・コンポーネントで開くことが可能なカーソルの最大数。カーソルの数がこの値に近づくと、解放されているJDBC文はクリーンアップされます。 50
jbo.dofailover アプリケーション・モジュールのフェイルオーバーが有効な場合、このプロパティはtrueです。このプロパティをfalseに設定すると、パフォーマンスは向上しますが、信頼性は低下します。 true
jbo.doconnectionpooling アプリケーション・モジュール間で接続の共有を許可する場合、このプロパティをtrueにします。 false
jbo.recyclethreshold アプリケーション・モジュール・プールでの再利用のしきい値。 10
jbo.ampool.dynamicjdbccredentials アプリケーション・プールで複数のJDBCユーザーをサポートすることを宣言します。 true
jbo.ampool.resetnontransactionalstate このプロパティをfalseに設定すると、アプリケーション・モジュールでは、ステートレス・モードでチェックインされた場合でも、非トランザクション状態(プロパティおよび動的に追加されたビュー・オブジェクト、ビュー・リンク、およびネストされたアプリケーション・モジュール・メンバー)を保持します。プロパティをtrueに設定すると、非トランザクション状態はリセットされます。 true
jbo.ampool.sessioncookiefactoryclass クライアントがステートフル・モードのアプリケーション・モジュールを取得するための、セッションCookieを作成するクラスを決定する拡張プロパティ。 oracle.jbo.common.ampool.DefaultSessionCookieFactory
jbo.ampool.connectionstrategyclass 接続方法を実装するクラスを決定する拡張プロパティ。 oracle.jbo.common.ampool.DefaultConnectionStrategy
jbo.ampool.maxpoolsize アプリケーション・プールで許容されるアプリケーション・モジュールの最大数。このレベルに達すると、クライアントは次にアプリケーション・モジュールが使用できるようになるまで待機する必要があります。 2147483647
jbo.ampool.initpoolsize 要求の前に、アプリケーション・プールで自動的に作成されるアプリケーション・モジュールの数。 0
jbo.ampool.monitorsleepinterval アプリケーション・モジュールをタイムアウトにするかどうかをチェックする間隔(ミリ秒)。 600000
jbo.ampool.minavailablesize この制限を超えた場合、アプリケーション・プールは、jbo.ampool.maxinactiveageの設定よりも長い時間にわたって非アクティブな状態にあるアプリケーション・モジュールを、タイムアウトにします。 5
jbo.ampool.maxavailablesize この制限を超えた場合、アプリケーション・プールは、最も長い時間にわたって非アクティブな状態にあるアプリケーション・モジュールを、jbo.ampool.maxinactiveageの設定より短い時間であってもタイムアウトにします。 25
jbo.ampool.maxinactiveage jbo.ampool.minavailablesizeの設定値を超えた場合に、アプリケーション・モジュールが非アクティブとなってからタイムアウトになるまでの時間(ミリ秒)。 600000
jbo.passivationstore アプリケーション・モジュールがステートフル・モードで解放される場合、その状態は、アプリケーション・モジュールの再利用時に(フェイルオーバーが有効な場合はただちに)保存されます。このプロパティをnullまたはdatabaseに設定すると、状態はデータベースに保存されます。プロパティをfileに設定すると、状態はローカル・ファイルに保存されます。 null
RELEASE_MODE 解放モード。StatelessStatefulまたはReserved。BC4J JSPページで使用されます。他のクライアントでは、独自の解放モードを指定します。

注意: このプロパティは、前述のとおりjbo.locking.modeプロパティと関連しています。RELEASE_MODEの設定の詳細は、「JSPページおよびBC4Jアプリケーション・モジュール・プールについて」を参照してください。

Stateful
jbo.maxpoolcookieage クライアントがステートフル・アプリケーション・モジュールを取得するために使用できるブラウザのCookieの最大有効時間。これらのCookieがタイムアウトにならない場合、値は-1です。 -1
PoolClassName アプリケーション・プールを実装するクラスを決定する拡張プロパティ。 oracle.jbo.common.ampool.ApplicationPoolImpl
jbo.maxpoolsize JDBC接続プールの最大サイズ。この値を超えた場合、使用可能な接続がなければ、アプリケーション・モジュールは接続が使用可能になるまで待機する必要があります。 2147483647
jbo.initpoolsize 要求の前に、接続プールで自動的に作成されるJDBC接続の数。 0
jbo.poolrequesttimeout アプリケーション・モジュールがJDBC接続が使用可能になるまで待機する際、タイムアウトになるまでの時間(ミリ秒)。 30000
jbo.poolmonitorsleepinterval JDBC接続をタイムアウトにするかどうかをチェックする間隔(ミリ秒)。 600000
jbo.poolminavailablesize この制限を超えた場合、アプリケーション・プールは、jbo.poolmaxinactiveageの設定よりも長い時間にわたって非アクティブな状態にあるJDBC接続を、タイムアウトにします。 5
jbo.poolmaxavailablesize この制限を超えた場合、アプリケーション・プールは、最も長い時間にわたって非アクティブな状態にあるJDBC接続を、jbo.poolmaxinactiveageの設定より短い時間であってもタイムアウトにします。 25
jbo.poolmaxinactiveage jbo.ampool.minavailablesizeの設定値を超えた場合に、アプリケーション・モジュールが非アクティブとなってからタイムアウトになるまでの時間(ミリ秒)。 600000
jbo.assoc.consistent このプロパティをtrueに設定すると、Associationアクセッサにより取得されたエンティティ行セットには、変更がデータベースにポストされていない場合でも、追加された行が含まれます。 true
jbo.viewlink.consistent このプロパティをtrueに設定すると、ビュー・リンク・アクセッサにより取得されたビュー・オブジェクト行セットには、変更がデータベースにポストされていない場合でも、追加された行が含まれます。 false
jbo.passivation.TrackInsert このプロパティがtrueの場合、アプリケーション・モジュールがアクティブになると、非アクティブのときにデータベースに挿入された行を含むよう、アプリケーション・モジュールが更新されます。 true
jbo.ViewCriteriaAdapter ビュー・オブジェクトがビュー基準とビュー・オブジェクトのSQL間の変換に使用するカスタム・クラスを実装するための拡張プロパティ。  
jbo.SQLBuilder SQLスタイル(OracleOLiteDB2、または他のSQL92準拠データベースの場合はSQL92)。 Oracle
jbo.ConnectionPoolManager カスタム接続プール・マネージャを実装できる拡張プロパティ。 oracle.jbo.server.ConnectionPoolManagerImpl
jbo.TypeMapEntries Java型とSQL型とのカスタム型マップを指定する際に使用します。  
jbo.sql92.JdbcDriverClass 使用するJDBCドライバ。 sun.jdbc.odbc.JdbcOdbcDriver
jbo.jdbc.trace // JBO-JDBC-INTERACTのフラグが設定された行を持つ、すべてのJDBCアクティビティをトレースします。 false
oracle.jbo.defineColumnLength 列の精度をバイト数で設定する場合、as_bytesを使用します。列の精度を文字数で設定する場合、as_charsを使用します。これは、Unicodeなどの大きなキャラクタ・セットの場合は重要です。 as_chars
jbo.tempdir 一時BC4Jファイルのディレクトリ。  
jbo.server.internal_connection BC4Jの内部表に使用するJDBC接続文字列。空の場合、BC4Jではアプリケーション・モジュールの接続が使用されます。  
SessionClass クライアントの存続期間を通じて、セッション・コンテキストをロードおよび格納するカスタム・クラスを実装できる拡張プロパティ。  
TransactionFactory データベース・トランザクションを表すBC4Jクラスを作成するためのカスタム・クラスを実装できる拡張プロパティ。  
jbo.debugoutput このプロパティをconsoleに設定すると、デバッグ情報がコンソールに表示されます。プロパティをsilentに設定すると、デバッグ情報は表示されません。 console
jbo.debug.prefix BC4Jのデバッガの行頭に追加される接頭辞。 *
jbo.logging.show.timing デバッグ・コール間隔を表示するかどうかを指定します。 false
jbo.logging.show.function デバッガ・コールを起動したメソッドの名前を表示するかどうかを指定します。このプロパティをtrueに設定すると、パフォーマンスは低下します。 false
jbo.logging.show.level デバッガ・メッセージのトレース・レベルを示します。トレース・レベルが低いほど、メッセージの重要度は高くなります。 false
jbo.logging.show.linecount デバッガの出力に、行数を出力します。 true
jbo.logging.trace.threshold 最も重要なデバッガ・メッセージのみを表示する場合は、この数値を小さくします。表示するデバッガ・メッセージ数を増やす場合は数値を大きくします。 3
jbo.jdbc.driver.verbose このプロパティをtrueに設定すると、JDBCドライバは冗長モードで実行されます。詳細は、JDBCのドキュメントを参照してください。 false
jbo.ejb.txntimeout EJBデプロイメントの場合、最後にデータベースにアクセスしてからEJBトランザクションの有効期限が切れるまでの時間(秒)。 1830
jbo.ejb.txntype EJBデプロイメントの場合、トランザクション・タイプ。JTA UserTransactionインタフェースを使用する場合はglobal、単純なJDBCを使用する場合はlocal global
oracle.jbo.schema JServerの動作に影響する、推奨されないプロパティ。  
jbo.xml.validation trueの場合、XMLパーサーでは厳密なXML検証を使用します。 false
ord.HttpMaxMemory interMediaドメインで使用可能なメモリーの最大バイト数。  
ord.HttpTempDir interMediaが一時ファイルの格納に使用するディレクトリ。  
ord.wmp.classid カスタムのWindows Media PlayerのクラスIDを指定します。interMediaドメインで使用します。 clsid:22D6F312-B0F6-11D0-94AB-0080C74C7E95
ord.qp.classid カスタムのQuicktime PlayerのクラスIDを指定します。interMediaドメインで使用します。 clsid:02BF25D5-8C17-4B23-BC80-D3488ABDDC6B
ord.rm.classid カスタムのRealMedia PlayerのクラスIDを指定します。interMediaドメインで使用します。 clsid:CFCDAA03-8BE4-11CF-B84B-0020AFBBCCFA
ord.wmp.codebase カスタムのWindows Media Playerのコードベースを指定します。interMediaドメインで使用します。 http://activex.microsoft.com/activex/controls/mplayer/en/nsmp2inf.cab#Version=[5,1,52,701]
ord.qp.codebase カスタムのQuicktime Playerのコードベースを指定します。interMediaドメインで使用します。 http://www.apple.com/qtactivex/qtplugin.cab
ord.rp.codebase カスタムのRealmedia Playerのコードベースを指定します。interMediaドメインで使用します。  
ord.wmp.plugins.page カスタムのWindows Media Playerのプラグイン・ダウンロード・ページを指定します。interMediaドメインで使用します。 http://www.microsoft.com/isapi/redir.dll?prd=windows&sbp=mediaplayer&st=Media&sba=Plugin&
ord.qt.plugins.page カスタムのQuicktime Playerのプラグイン・ダウンロード・ページを指定します。interMediaドメインで使用します。 http://www.apple.com/quicktime/download/
ord.rp.plugins.page カスタムのRealMedia Playerのプラグイン・ダウンロード・ページを指定します。interMediaドメインで使用します。 http://www.real.com/player