ステップ8: アプリケーションを実行するフレームの作成

Previous topic
前へ
Next topic
次へ

このステップでは、2つのJClientフォームで再利用されるビジネス・コンポーネント接続を作成するために、空のJClientフォームを作成し、JClientコードを使用してそれをカスタマイズする方法を説明します。作成するJFrameには、フレームを実行し、JClientコードを実行するmain()ルーチンが含まれます。

アプリケーションのメイン・ウィンドウとして機能する空のJClientフォームを作成するには、次のようにします。

  1. ナビゲータでプロジェクト「JClientProject.jpr」を選択し、「ファイル」->「新規」を選択してフレームを作成します。
  2. 「カテゴリ」リストで「Client Tier」を開いて「Swing/JClient for BC4J」を選択し、「項目」リストで「Empty Form」を選択します。

    JClient Empty Formウィザードが起動します。

  3. 「次へ」をクリックし、「初期画面」ページの次に進みます。
  4. 「データ・モデル」ページで、「データ・モデル定義の選択」ドロップダウン・リストを開き、「RootAppModule」を選択します。「次へ」をクリックします。
  5. 「ファイル名」ページで、「パッケージ名」rootpartitionに変更し、ファイル名を確定します。
  6. メニュー・バーのないフォームを生成するために、「メニュー・バーの生成」のチェックを外します。
  7. 「次へ」をクリックしてから「終了」をクリックし、JClientの空のフォームをプロジェクトに追加します。

    UIエディタにファイルが開きます。UIエディタでは、後でSwingコンポーネント・パレットのコンポーネントを使用して、フォームをレイアウトします。

  8. UIエディタに表示されたFormRootAppModule.javaで、グレー表示されているナビゲーション・バーを選択してキーボードの[Del]を押し、空のフォームから削除します。
  9. 空のフォームの下部でグレー表示されているステータス・バーを選択して[Del]を押し、空のフォームから削除します。

    JClient Empty Formウィザードで生成される空のフォームには、ナビゲーション・バーおよびステータス・バーがあります。これらは、データ・バインドされたコンポーネントを追加するフォームで使用します。このチュートリアルでは、データの表示にこの空のフォームは使用しません。

JClientコードを変更するには、次のようにします。

  1. 「rootpartition」パッケージで「FormRootAppModule.java」を右クリックし、「コード・エディタ」を選択します。

    コード・エディタが開き、フォームが表示されます。

  2. 次のimport文を、ソース・コードの一番上のリストに追加します(既存のimport文を削除しないように注意してください)。

    import customerform.FormCustomersView1;
    import ordersform.FormOrdersView1OrderItemsView1;

    この2つの文によって、JClientフォーム・パッケージから2つのフォームを作成できます。

  3. フォームのJUPanelBinding()コンストラクタのすぐ下に、次の新規パネル・バインド・コンストラクタを挿入します。

    //initializing these JClient panel binding objects
    private JUPanelBinding customerPanelBinding = new JUPanelBinding("JClientProject.RootAppModule", "CustomerAppModule1", null);
    private JUPanelBinding ordersPanelBinding = new JUPanelBinding("JClientProject.RootAppModule", "OrdersAppModule1", null) ;

    処理ハンドラがCusomerフォームまたはOrdersフォームを開く前に、これらの文によりパネル・バインドが初期化されます。パネル・バインドとは、ビュー・オブジェクトを使用するための、ビジネス・コンポーネント・アプリケーション・モジュールのインスタンスです。

  4. JClientブートストラップ・コードを実行するmain()ルーチンで、次のようにpanelBinding.execute()をコメント・アウトします。

    // panelBinding.execute();

    JClientブートストラップ・コードは、JClientフォームで再利用されるビジネス・コンポーネント接続を含むJUApplicationオブジェクトを作成します。このフォームのpanelBindingは空である(データにアクセスしない)ため、この1行をコメント・アウトします。

  5. 「ファイル」->「すべて保存」を選択し、すべてのファイルを保存します。

ナビゲータでJClientプロジェクトを確認します。次のファイルが表示されます。

JClient project three

ナビゲータは、パッケージごとの表示に変更できます。ナビゲータの上のツールバーで、show categoriesアイコンをクリックします。JClientプロジェクトのナビゲータ表示は、次のようになります。

categories view

このチュートリアルの最後のステップでは、UIエディタおよびコード・エディタを使用して、メイン・アプリケーション・ウィンドウに処理ハンドラを作成する方法を説明します。各処理ハンドラはJClientコードを実行して、開いたフォームに対するデータ・バインドを実行します。このチュートリアルを完了するには、「ステップ9: フォームを開くボタンの追加」を参照してください。