カスタムWeb Beanの作成

JDeveloperに用意されているWeb Beanの他に、独自のカスタムWeb Beanを作成することもできます。このトピックでは、Web Beanウィザードを使用してWeb Beanを作成する方法を説明します。

注意: 既存のWeb Beanファイルに構文エラーがある場合、そのファイルを別のWeb Beanとしてサブクラス化を試行しても、JDeveloperではそのファイルを保存できません。この場合、Web Beanが適格なクラスでないかぎり、JDeveloperでは解析エラーが発生します。

Web Beanウィザードを開くには、次のようにします。

  1. 「ファイル」->「新規」を選択し、「新規」ギャラリを開きます。

  2. 「Web Tier」-「JavaServer Pages (JSP)」カテゴリを開きます。

  3. 「Web Bean」項目をダブルクリックします。Web Beanウィザードが開きます。

  4. Web Beanウィザードの指示に従い、Web Beanを作成します。

    Web Beanウィザードの使用時に詳細なヘルプを参照するには、[F1]を押すか、ウィザード内で「ヘルプ」をクリックします。

Web Beanウィザードでの作業が完了すると、作成した新しいWeb Beanクラスのコードが生成されます。Data Web Beanを作成した場合、コードにはサンプルのHTMLレンダリング・コードが含まれ、データソースへの接続がサポートされます。

Web BeanをJSPページに挿入する前に、Web Object Managerを使用して、Web Beanのプロパティを公開する必要があります。

次の手順では、すでにWeb Object Managerに登録されているWeb Beanをサブクラス化することを想定しています。JDeveloperに用意されているWeb Beanはすべて登録済です。Web Beanを登録するには、後述のカスタムWeb Beanのプロパティ公開方法を参照してください。

Web Beanを既存のWeb Beanのサブクラスとして作成するには、次のようにします。

  1. 「ツール」->「Web Object Manager」を選択します。

  2. Web Object Managerで、Data Web Beanをサブクラス化するか、しないかによって、「Data Web Beans」フォルダまたは「Web Beans」フォルダのいずれかを開きます。

  3. サブクラス化するWeb Beanを選択します。

  4. 「サブクラス」をクリックします。

  5. 「パッケージ」フィールドに、新しいWeb Beanのパッケージを入力します。または、「参照」をクリックして、パッケージを参照します。

  6. 「クラス名」フィールドに、新しいWeb Beanのクラス名を入力します。

  7. 「Web Bean名」フィールドに、作成したWeb Beanの登録名を入力します。

    これは、Web Object ManagerでそのWeb Beanを説明するために使用される名前です。

新しいWeb Beanは、開始時に親とまったく同じプロパティが登録されています。これらのプロパティに追加または変更を行う場合、Web Object Managerを使用して、Web Beanのプロパティを公開する必要があります。

Web Beanのプロパティの一部のみが、Web Beanを含むJSPに対して公開されます。新しいWeb Beanを作成すると、idおよびscopeプロパティのみが公開されます。 任意のJavaBeansに新しいプロパティを追加できるように、Web Beanにも新しいプロパティを追加できます。これらの新しいプロパティまたは未公開の定義済プロパティを、Web Object Managaerにより公開できます。

Web Beanのプロパティを公開するには、次のようにします。

  1. 「ツール」->「Web Object Manager」を選択します。

  2. Web BeanがData Web Beanであるかどうかによって、「Data Web Beans」フォルダまたは「Web Beans」フォルダを開きます。

  3. Web Beanを選択します。

  4. 「編集」をクリックします。

  5. 「プロパティ」タブを選択します。

  6. 「追加」をクリックします。

  7. 追加するプロパティを選択します。

  8. 「OK」をクリックします。

Web Beanの公開プロパティを編集するには、次のようにします。

  1. 引き続きWeb Object Managerの「プロパティ」タブで、編集するプロパティを選択します。

  2. 「編集」をクリックします。

  3. Web Beanをコールする際、JSPでプロパティの値を提供するには、「値が必要」を選択します。

  4. 値を引用符で囲むように指定するには、「引用符で囲む必要あり」を選択します。

  5. プロパティのデフォルト値を指定するには、「デフォルト値」フィールドに値を入力します。

  6. 適格な値の範囲を制限するには、「次のオプションから選択」を選択し、適格な値のリストをスペースで区切って入力します。


Web Beanについて