ワークエリアまたはコンフィグレーションは、1つ以上のルールを指定することにより定義します。これらのルールでは、ルールが適用されたワークエリアまたはコンフィグレーションに対して、インクルードまたはエクスクルードするリポジトリ・オブジェクトのバージョンを定義します。
ワークエリアまたはコンフィグレーションを作成または変更する際に、使用するルールをワークエリア・ウィザードで指定します。ウィザードからは次のことができます。
ウィザードのいずれかのページから直接ルールを定義
使用するルールを含む仕様ファイルまたはテンプレート・ファイルの指定
どちらの場合も、ワークエリアまたはコンフィグレーションの指定に使用可能なルールは、次のとおりです。仕様またはテンプレート・ファイルでルールを指定する際、使用する構文を参照するには、ルール名をクリックしてください。
ルール |
効果 |
---|---|
EXCLUDE_FOLDER | 指定したコンテナをすべてエクスクルード。 |
EXCLUDE_OBJECT | 指定したオブジェクトをすべてエクスクルード。 |
FOLDER_LATEST_BEFORE | 指定したコンテナに、指定日より前にチェックインされたすべてのオブジェクトの最新バージョンをインクルード。 |
FOLDER_LATEST_BETWEEN | 指定したコンテナに、指定した期間にチェックインされたすべてのオブジェクトの最新バージョンをインクルード。 |
FOLDER_LATEST_CONTENTS | 指定したブランチ上の指定したコンテナ内にあるすべてのオブジェクトの最新バージョンをインクルード。 |
INCLUDE_CONFIG | コンフィグレーションにより定義されたすべてのオブジェクト・バージョンをインクルード。 |
INCLUDE_FOLDER | 指定したコンテナ内にあるすべてのオブジェクトの最新バージョンをインクルード。 |
INCLUDE_OBJECT | 指定したオブジェクトの最新バージョンをインクルード。 |
LATEST | 指定したブランチ上のすべてのオブジェクトの最新バージョンをインクルード。 |
LATEST_BEFORE | 指定したブランチに、指定日より前にチェックインされたすべてのオブジェクトの最新バージョンをインクルード。 |
LATEST_BETWEEN | 指定したブランチに、指定した期間にチェックインされたすべてのオブジェクトの最新バージョンをインクルード。 |
LATEST_CONFIG_CONTENTS | 指定したコンフィグレーションにあるすべてのオブジェクトの最新バージョンをインクルード。 |
指定したコンテナ・バージョンがすべてエクスクルードされます。
EXCLUDE_FOLDER(folder-path=container-element-type)
例
次の例では、フォルダreportsのバージョン1.2.1.1がエクスクルードされます。
EXCLUDE_FOLDER(reports{1.2.1.1}=Folder)
次の例では、ブランチfix06上にあり、そのブランチ上で順序番号4を持つフォルダfix(reports)がエクスクルードされます。
EXCLUDE_FOLDER(fix^(reports^){fix06;4}=Folder)
指定したオブジェクト・バージョンがすべてエクスクルードされます。
EXCLUDE_OBJECT(object-path=element-type)
例
次の例では、フォルダreportsのバージョン1.2.1.1内の、ドメインLIST OF THINGSのバージョン1.1がエクスクルードされます。
EXCLUDE_OBJECT(reports{1.2.1.1}/LIST OF THINGS{1.1}=Domain)
次の例では、フォルダreportsのMAINブランチの最新バージョンにあり、MAINブランチ上でバージョン番号6を持つオブジェクトMASTER TABLEがエクスクルードされます。
EXCLUDE_OBJECT(reports{MAIN;LATEST}/MASTER TABLE{MAIN;6}=Table Definition)
FOLDER_LATEST_BEFOREリポジトリ・ルールでは、指定したコンテナに、指定日より前にチェックインされたすべてのオブジェクトの最新バージョンがインクルードされます。
FOLDER_LATEST_BEFORE(folder-path=container-element-type,before-date)
例
FOLDER_LATEST_BEFORE(wa-specs{1.0.1.0}=Folder,19-APR-2000)
FOLDER_LATEST_BEFORE(reports{1.2.1.1}=Folder,19-APR-00 08:00:00)
FOLDER_LATEST_BETWEENリポジトリ・ルール
FOLDER_LATEST_BETWEENリポジトリ・ルールでは、指定したコンテナに、指定した期間にチェックインされたすべてのオブジェクトの最新バージョンがインクルードされます。
FOLDER_LATEST_BETWEEN(folder-path=container-element-type,start-date,end-date)
例
次の例では、指定した期間にフォルダWA-specs{1.0.1.0}にチェックインされたすべてのオブジェクトの、唯一または最新のバージョンがインクルードされます。
FOLDER_LATEST_BETWEEN(WA-specs{1.0.1.0}=Folder,19-APR-2000,30-APR-2000)
FOLDER_LATEST_CONTENTSリポジトリ・ルール
FOLDER_LATEST_CONTENTSリポジトリ・ルールでは、指定したブランチ上の指定したコンテナ内にあるすべてのオブジェクトの最新バージョンがインクルードされます。
FOLDER_LATEST_CONTENTS(folder-path=container-element-type,branch-label)
例
次の例では、ブランチfix06上のフォルダreports{1.2.1.1}にある、オブジェクトの最新バージョンがインクルードされます。
FOLDER_LATEST_CONTENTS(reports{1.2.1.1}=Folder,fix06)
INCLUDE_CONFIGは、厳密にはリポジトリ・ルールではありませんが、その構文がリポジトリ・ルールと似ています。INCLUDE_CONFIGは、コンフィグレーションをインクルードするため、つまりコンフィグレーションによって定義されたすべてのオブジェクト・バージョンをインクルードするために使用されます。
INCLUDE_CONFIG(configuration-path)
例
次の例では、コンフィグレーション・バージョンservices_internal{1.0}で定義されたすべてのオブジェクト・バージョンがインクルードされます。
INCLUDE_CONFIG(services_internal{1.0})
INCLUDE_FOLDERリポジトリ・ルールでは、指定したコンテナ内にあるすべてのオブジェクトの最新バージョンがインクルードされます。
INCLUDE_FOLDER(folder-path=container-element-type)
例
次の例では、MAINブランチ上で順序番号5を持つフォルダreports内にある、すべてのオブジェクトの最新バージョンがインクルードされます。
INCLUDE_FOLDER(reports{MAIN;5}=Folder)
INCLUDE_OBJECTリポジトリ・ルールでは、指定したオブジェクトの最新または指定バージョンがインクルードされます。
INCLUDE_OBJECT(object-path=element-type)
例
次の例では、フォルダreportsバージョン1.2.1.1にある、ドメイン要素LIST OF THINGSのバージョン1.0がインクルードされます。
INCLUDE_OBJECT(reports{1.2.1.1}/LIST OF THINGS{1.0}=Domain)
LATESTリポジトリ・ルールでは、指定したブランチ上のすべてのオブジェクトの最新バージョンがインクルードされます。
LATEST(branch-label)
例
次の例では、ブランチfix06上のオブジェクトの最新バージョンがインクルードされます。
LATEST(fix06)
LATEST_BEFOREリポジトリ・ルールでは、指定したブランチに、指定日より前にチェックインされたすべてのオブジェクトの最新バージョンがインクルードされます。
LATEST_BEFORE(branch-label,before-date)
例
LATEST_BEFORE(fix06,19-APR-2000)
LATEST_BETWEENリポジトリ・ルールでは、指定したブランチに、指定した期間にチェックインされたすべてのオブジェクトの最新バージョンがインクルードされます。
LATEST_BETWEEN(branch-label,start-date,end-date)
例
LATEST_BETWEEN(FIX06,19-APR-2000,30-APR-2000)
LATEST_CONFIG_CONTENTSリポジトリ・ルール
LATEST_CONFIG_CONTENTSリポジトリ・ルールでは、指定したコンフィグレーションで定義されたすべてのオブジェクトの最新バージョンがインクルードされます。
LATEST_CONFIG_CONTENTS(configuration-path=Configuration,branch-label)
例
次の例では、コンフィグレーション・バージョンfix_config{MAIN;LATEST}で定義されたすべてのオブジェクトの、ブランチfix06上にある最新バージョンがインクルードされます。
LATEST_CONFIG_CONTENTS(fix_config{MAIN;LATEST}=Configuration,fix06)