JDBCの動作制御

JDBCは、多くの場合、基礎となるデータベース接続プロトコルです。制御できるJDBCの機能は、次のとおりです。

これらのプロパティの値を指定またはオーバーライドするには、Javaコマンドラインを使用するか、ナビゲータで現在のプロジェクトを選択して「プロジェクト」->「プロジェクトの設定」->「実行」を選択することにより、「プロジェクトの設定」ダイアログの「Javaオプション」フィールドを使用します。次の構文を使用してください。

-Dvariable=value

たとえば、次のプロパティでは、オープンできるカーソルの最大数が10に設定されます。

-Djbo.max.cursors=10

オープンできるカーソルの最大数

jbo.max.cursorsを使用して、データベース接続に許可される、オープンできるカーソルの最大数を制御します。デフォルト値は、Oracleデータベースのデフォルトである50です。

フェッチ・モード

jbo.fetch.modeを使用して、ビュー・オブジェクトのフェッチ・モードを制御します。許可される値は、次のとおりです。

説明

as.needed

必要に応じて行をフェッチします。つまり、JDBC ResultSetとStatementはオープンされたままになり、行は要求に応じて取得されます。(デフォルト)

all

すべての行をフェッチし、ResultSetとStatementをクローズします。

ビュー・オブジェクトがマスター/ディテール関係でリンクされており、多くのマスター行が存在する場合、最高のパフォーマンスを得るには、jbo.fetch.modeをallに設定します。そうでない場合、ディテール行セットがオープンしたままになるため、メモリーまたはカーソルが不足することがあります。

JDBCコール

jbo.jdbc.traceを使用して、JDBCへのビジネス・コンポーネント・コールのトレースを制御します。許可される値は、次のとおりです。

説明

false

JDBCトレース情報を抑止します。(デフォルト)

true

JDBCトレース情報を出力します。

トレースがオン(true)になっている場合、JDeveloperにより、次のような診断メッセージが出力されます。

[###] import java.util.*;  // JBO-JDBC-INTERACT
[###] import java.sql.*; // JBO-JDBC-INTERACT
[###] import java.io.*; // JBO-JDBC-INTERACT
[###] public class JDBCCalls // JBO-JDBC-INTERACT
[###] { // JBO-JDBC-INTERACT
[###] public Connection conn = null; // JBO-JDBC-INTERACT
[###] public CallableStatement cStmt = null; // JBO-JDBC-INTERACT
[###] public PreparedStatement pStmt = null; // JBO-JDBC-INTERACT
[###] public Statement stmt = null; // JBO-JDBC-INTERACT
[###] public ResultSet rslt = null; // JBO-JDBC-INTERACT
[###] public static void main(String argv[]) // JBO-JDBC-INTERACT
[###] { // JBO-JDBC-INTERACT


関連項目
ビュー・オブジェクトとは
行フェッチ・サイズの調整、問合せヒントの指定およびページ反復モードの指定によるビュー・オブジェクトのパフォーマンス・チューニング
ビジネス・ロジック層におけるキャッシュ・データ処理方法
ストアド・プロシージャの使用について