単純なBC4J JSPページへのJSPデータ・バインドの追加

JSPプロジェクトに追加する単純なJSPファイルから開始し、<jbo:ApplicationModule>データ・タグを挿入することにより、BC4Jビュー・オブジェクトと対話する、データ・バインドされたJSPを作成できます。このトピックでは、次のいずれかを使用した<jbo:ApplicationModule>データ・タグの挿入のガイドラインを示します。

重要: BC4Jデータ・タグを使用してデータ・バインドを作成するには、有効なBC4Jクライアント・データ・モデル定義(.cpxファイル)でJSPプロジェクトを作成する必要があります。

データ・バインドされたJSPページを作成するようにJSPプロジェクトを設定するには、次のようにします。

  1. JSPプロジェクトのBC4Jクライアント・データ・モデル定義を作成します。

  2. BC4Jクライアント・データ・モデル定義を含むプロジェクトに単純なJSPページを追加します。

JSPデータ・バインド・ツールを使用してデータ・バインドされたJSPページを作成するには、次のようにします。

  1. 設定したプロジェクトに属するJSPファイルのJSPデータ・バインド・ツールを表示するには、「表示」->「JSPデータ・バインド」を選択します。コンポーネント・パレットが現在表示されている場合は、その上部にツールが表示されます。
  2. 「クライアント・データ・モデル」ツリーで、操作するビュー・オブジェクトまたはビュー・オブジェクト属性を選択します。

    JSPデータ・バインド・ツールに、BC4Jクライアント・データ・モデル定義に含まれる各アプリケーション・モジュールの階層が表示されます。

  3. 「コントロール・タイプ」リストで、目的のJSPタグ、または選択したビジネス・コンポーネントの操作に使用するコードSnippetを選択します。
  4. 「プロパティ」領域で、必要なJSPタグまたはコードSnippet属性を指定します。

    現在表示されている属性値のヘルプを表示するには、[F1]を押してください。

  5. データ・バインドされたJSPタグまたはコードSnippetを「コントロール・タイプ」リストからJSPファイルに追加するには、JSPデータ・バインド・ツールの「コントロール・タイプ」リストからJSPページに選択項目を直接ドラッグし、表示する位置にドロップします。
  6. JSPファイルを調べます。挿入したJSPタグ(BC4Jデータ・タグまたはコンポーネント・タグ)は、datasource属性およびdataitem属性を通じてそのデータ・バインドを明示的なアプリケーション・モジュール、ビュー・オブジェクトおよび(データ項目の場合は)属性名とともに取得します。

BC4J接続データ・タグを使用してデータ・バインドされたJSPページを作成するには、次のようにします。

  1. BC4Jクライアント・データ・モデル定義を含むプロジェクトに単純なJSPページを追加します。
  2. JSPファイルで、<BODY>タグの後ろをクリックし、[Enter]を押して最初のBC4Jデータ・タグの挿入ポイントを示します。
  3. コンポーネント・パレットを使用して、「BC4J Connection」ページから<jbo:ApplicationModule>データ・タグを挿入します。
  4. 「ApplicationModule」ダイアログで、JSPページでアクセスするビュー・オブジェクトを含むBC4Jクライアント・データ・モデルを選択します。
  5. 次のダイアログでは、値を入力する必要はありません。「releasemode」属性がデフォルトで「Stateful」に設定されています。フィールド内をクリックし、ドロップダウン・メニューから選択することにより、状態を変更できます。

    このデータ・タグのすべての属性がこのダイアログに表示されるとはかぎりません。このダイアログには、変更する属性のみ表示されます。その他の属性の値は、BC4J JSPプロジェクトの .cpx構成ファイルおよびBC4Jプロジェクトの .xcfg構成ファイルに基づいて決定されます。

    JSPタグの属性についての詳細なヘルプを参照するには、[F1]を押すか、ダイアログ内で「ヘルプ」をクリックします。これは<jbo:ApplicationModule>データ・タグのヘルプ・トピックです。

  6. 「終了」をクリックし、<jbo:ApplicationModule>データ・タグおよび対応する<jbo:ReleasePageResources>データ・タグをJSPページに挿入します。次の注意を参照してください。

注意: <jbo:ReleasePageResource>データ・タグは、JSPページがすべてのBC4Jデータ・タグを実行した後に、アプリケーション・モジュール・インスタンスを解放します。このため、<jbo:ReleasePageResources>データ・タグはページで使用する最後のBC4Jデータ・タグにする必要があります。データ・バインドされたJSPからタグを削除したり、このタグの後にBC4Jデータ・タグを配置したりしないでください。

すべてのJSPページが、同じアプリケーション・モジュールIdを参照していることも非常に重要です。JSPページがアクセスするアプリケーション・モジュールは、アプリケーション・モジュールのセッション情報およびパッシベーションの動作(保存したアプリケーション・モジュール・インスタンスの状態)により区別されます。単一のアプリケーション・モジュールIdが使用されることを保証するために、BC4J JSPウィザードや、コンポーネント・パレットからアクセスできる属性エディタなどのJDeveloper設計時ツールは、Idを自動的に設定します。デフォルトIdは、BC4J JSPプロジェクトの .cpx構成ファイルにあるセッション名に基づいています。

これでデータ・バインドされたJSPページができ、BC4Jビュー・オブジェクトと対話するための他のJSPタグを挿入できます。


BC4J JSPページでのJSPデータ・バインドについて
BC4Jデータ・タグについて
BC4Jコンポーネントのデータ・タグについて
JSPページおよびBC4Jアプリケーション・モジュール・プールについて
JSPプロジェクトのBC4J構成プロパティについて

データ・タグを使用したアプリケーション・モジュールの状態管理

リファレンス: BC4Jデータ・タグ・ライブラリ