UIデバッガについて

JDeveloper標準のJavaおよびPL/SQLのデバッガ機能の他にも、JDeveloperでは、AWTベースおよびSwingベースのクライアント・アプリケーションとアプレットのGraphical User Interface(GUI)のデバッグをサポートしています。

UIデバッガはJDeveloper IDEに完全に統合されているため、GUIアプリケーションが含まれているプロジェクトを選択し、「実行」->「UIデバッグ<プロジェクト名>.jpr」を選択すると、すぐにGUIのデバッグを開始できます。

このトピックは次のセクションで構成されています。

前提条件

UIデバッガの使用に関する前提条件は、JDeveloperのデバッガの使用時の前提条件の他、「プロジェクトの設定」 - 「ライブラリ」パネルで、JDeveloperランタイム・ライブラリjdev-rt.jarが選択されていることです。

また、UIデバッガを使用する前に、最初にJDeveloperのデバッガを使用してプロジェクトをデバッグしておく必要がある場合もあります。

実行できるタスク

従来のほとんどのデバッガでは、GUIアプリケーションのツリー構造を確認することが難しく、アプリケーションによって表示される内容の詳細を参照できないため、GUIアプリケーションのデバッグは容易ではありませんでした。

UIデバッガでは、GUIアプリケーションを別の方法でデバッグできます。従来のデバッガの場合、データ構造を確認し、プログラム・フローを追跡します。一方、UIデバッガでは、GUI構造およびイベント順序を確認できます。UIデバッガを使用すると、画面に表示されるUIコンポーネント間の関係を、実際のデータで確認できます。これらのUIコンポーネントが起動するイベントも表示されます。

UIデバッガのウィンドウ

使用できるUIデバッガの機能は、JDeveloperの3つのドッキング可能ウィンドウで公開されます。UIデバッガが起動されると、UIツリー・ウィンドウおよびUIアウトライン・ウィンドウが自動的に表示されます。初めてイベントを追跡する際には、イベント・ウィンドウが表示されます。これらの3つのウィンドウは、「表示」->「UIデバッガ」 - 「<UIデバッガのウィンドウ>」を選択して切り替えられます。

重要: スナップショットを取得するまで、UIデバッガのウィンドウには情報が表示されません。「スナップショット」([F5]ボタン(snapshot_button)をクリックし、UIツリー・ウィンドウおよびUIアウトライン・ウィンドウにデータを移入してください。


デバッガのアイコンについて