JDeveloperのWebDAV接続を使用すると、ローカル・ファイル・システムのファイルで作業する場合と同じように、WebDAVサーバーにホストされたファイルで作業できます。
重要: Oracle9i JDeveloperのWebDAV接続を使用する前に、Oracle Technology NetworkのWebサイトからWebDAVアドインをまずインストールする必要があります。詳細は、使用するオペレーティング・システムに対応する『Oracle9i Developer Suiteインストレーション・ガイド』を参照してください。
WebDAV(Web-based Distributed Authoring and Versioning)とは、ユーザーがWebDAV対応サーバー上のファイルを共同で編集および管理することを可能にする、HTTPの拡張機能です。
JDeveloperのWebDAV接続を使用してアクセスされるWebDAVサーバー上のファイルは、ローカル・ファイル・システムまたはLAN上のファイルと同じように編集およびビルドできます。
WebDAVクライアントはHTTPを使用してアクセスするため、FTPファイル転送を拒否するファイアウォールであってもWebDAV拡張機能をサポートするように設定すれば、ファイルにアクセスできます。
JDeveloperは現在のWebDAV 1.0標準を完全にサポートしていますが、WebDAV 1.0標準ではバージョニングはサポートされていません。WebDAVのファイル・ロック機能がサポートされているため、複数の分散ユーザーが関わっている開発プロジェクトにおける変更に対して、ファイルおよびフォルダを保護できます。
WebDAVクライアントとして、JDeveloperは任意のOracle Internet File Systemに直接、接続できるため、コンテンツの切取り、コピーおよび貼付けや、コンテンツの適切な編集、データベースからの直接公開が可能です。
WebDAVクライアントとしてJDeveloperを使用する場合、WebDAVサーバーは次のいずれかになります。
Oracle Internet File System 8.1.7(以上)
Apache 1.3.19(以上)
注意: Apacheサーバーがバージョン1.xの場合は、mod_davモジュールもインストールする必要があります。
WebDAV 1.0標準に準拠するサーバー
注意:
ファイアウォールを介してインターネットにアクセスする場合、WebDAVで使用される拡張HTTPコマンドを処理するようにファイアウォールが構成されている必要があります。
WebサーバーがURLを異なるサーバーにリダイレクトするよう構成されている場合(たとえば、特定のファイル拡張子に対する要求をTomcatにリダイレクトするためにApacheサーバーでJkMountを使用している場合)、リダイレクト先のサーバーがコンテキストでWebDAVをサポートしていないと、それらのリソースではWebDAVを使用できないことに注意してください。
WebDAVの詳細は、次のサイトを参照してください。