バージョン・ラベルは、オブジェクトの各バージョンを一意に識別する文字列です。バージョン・ラベルは、バージョン番号を使用するかわりに、意味のあるテキストの説明を使用することで、オブジェクトの特定バージョンの識別に役立ちます。バージョン・ラベルは、Version Event ViewerまたはVersion History Viewerを使用して表示できます。
バージョン・ラベルは、バージョンのラベル付けで設定されたリポジトリ・ポリシーに応じて、リポジトリで自動的に作成することも、ユーザーが定義することもできます。リポジトリ・ポリシーは、ポリシーの設定システム権限を持つユーザーのみ設定できます。この権限の設定の詳細は、Repository Object Navigatorのオンライン・ヘルプで「ポリシーの設定」のトピックを参照してください。
バージョン・ラベルは、チェックイン時にバージョンに適用されます。
自動バージョン・ラベル付けは、リポジトリの初期設定時に、リポジトリの管理者または所有者がRepository Object Navigatorで設定するポリシーです。自動バージョン・ラベル付けポリシーがオンになっている場合、ラベルはチェックイン操作ごとに次のように自動生成されます。
最初のチェックイン時に、オブジェクトのバージョンにはバージョン・ラベル1.0が割り当てられます。
バージョンのチェックアウト時に、CO(1)がラベルに付けられます。別のユーザーが同じバージョンをチェックアウトした場合、CO(2)がバージョン・ラベルに付けられます。
同じブランチに続けてチェックインすると、そのたびにバージョン番号が0.1ずつ増えていきます。たとえば、バージョン1.4は1.5になります。
マージ後に割り当てられるバージョン・ラベルは、単にブランチの頂点にチェックインされた場合にターゲット・バージョンに割り当てられるラベルと同じです。たとえば、1.3.1.7(ソース)を1.16(ターゲット)にマージすると、1.16が前の頂点ノードの場合は1.17、前の頂点ノードが1.18の場合は1.19というようになります。
リポジトリのバージョン・ラベル付けポリシーがユーザー定義に設定されている場合、バージョンのチェックイン時に、「チェックイン」ダイアログ・ボックスの「バージョン・ラベル」フィールドに独自のバージョン・ラベル・テキストを入力できます。
各ラベルには一意の名前を指定してください。一意でない場合は競合が生じます。同じオブジェクトの2つのバージョンに同じバージョン・ラベルを付けることはできません。ただし、別のオブジェクトには、同じバージョン・ラベルを使用できます。
バージョン・ラベルの最大長は32バイトです。