チャネルは、システムに関連付けられている、アプリケーションとの間の論理通信接続です。E-Business統合は、チャネルをBESエージェントとして実装します。チャネルの名前およびアドレスは、チャネルを所有しているサブシステム内で必ず一意であり、チャネル数はシステムで定義します。
E-Business統合の場合、チャネルは送信アクティビティと受信アクティビティ間の通信を提供します。これらのアクティビティは、同じシステムに存在しても、異なるシステムに存在しても構いません。送信アクティビティに関連付けられているチャネルを出力チャネルと呼びます。このチャネルは、このシステムから他のシステムに送信される通信を処理します。受信アクティビティに関連付けられているチャネルは入力チャネルと呼びます。このチャネルは、他のシステムからの通信を受信します。
チャネルは、関連付けられたメッセージ・アダプタの形式で通信を提供します。メッセージ・アダプタは、BESと送受信アクティビティ間の処理を行います。BESからのメッセージをデキューし、受信アクティビティで使用される形式に変換するか、送信アクティビティからメッセージを受け入れ、BESに渡すことが可能な形式に変換します。
チャネルにより提供される通信メカニズムは、非同期メッセージ・キューです。このメッセージ・キューは、Oracle AQまたはAQ以外のキューです。Oracle AQキューの場合、チャネルにはキューが存在するAQ表の名前が必要になります。アクティビティ間の通信に使用されるプロトコルの名前(SQL*NetまたはHTTP/HTTPS)を、チャネルに指定してください。