エンティティ・オブジェクト・ウィザードやエンティティ属性エディタなどのウィザードまたはエディタの該当する「プロパティ」ページで必要なプロパティを定義できます。「コントロール・ヒント」ページでもプロパティを操作できます。
たとえば、属性はLabelプロパティを持つことができます。このプロパティは、属性がUIに表示される場合のラベルを指定します。その他の例としては、表示領域をレイアウトする際マスク(またはピクチャ文字列)を使用する場合があります。社会保障番号を表す文字列のプロパティを定義するには、値が000-00-0000のSSN-MASKプロパティを作成します。実行時にプロパティ名が評価され、適切な形式が適用されます。このようにして、プロパティの値で動作が決定されるコードを作成できます。また、ユーザーのタイプ、およびユーザーがアプリケーションで実行できる処理に関する情報を保存することもできます。
カスタム属性およびドメインのプロパティは、継承階層を次に示す順序でオーバーライドできます。
ドメイン・プロパティ
エンティティ属性プロパティ
ビュー属性プロパティ
たとえば、あるドメイン属性がTextFieldというUIHintプロパティ値を持つとします。そのドメイン型のエンティティ属性は、UIHintプロパティ値をTextAreaでオーバーライドできます。そのエンティティ属性を継承するビュー属性は、UIHintプロパティ値をComboBoxでオーバーライドできます。プロパティ値をオーバーライドしない場合は、継承階層に従って値が継承されます。
getProperty、setProperty、getProperties、getPropertiesAsStringsおよびrefreshPropertyのメソッドをコールすることによって実行時にプロパティを取得および設定できます。これらのメソッドは、EntityDefImpl、ViewObjectImpl、ApplicationModuleDefImplおよびAttributeDefImplクラスでコールできます。クライアントはプロパティの問合せやプロパティ値に基づく決定はできますが、プロパティの設定はできません。
要約すると、事前定義済のXMLプロパティに加え、カスタム・ビジネス・コンポーネント・プロパティを使用すると、アプリケーション・モジュール、エンティティ・オブジェクト、ビュー・オブジェクト、属性またはドメインで必要となるXMLメタデータを保存および変更できます。
属性ウィザード - 「コントロール・ヒント」ページ
XML生成に影響を与えるXMLメタデータのプロパティの使用