アクション処理について
アクション処理は、ユーザーの動作によりデータ・オブジェクトを変更する手順です。この手順で主体となるのは次のとおりです。
- フォーカスのあるビュー
- ビューおよびその他のアクティブなオブジェクトを識別する現行コンテキスト
- メニュー項目またはツールバー・アイコンなどのユーザー・インタフェース(UI)要素
- UI要素を表すアクション
- 切取りや保存などの一般的な操作を指定するアクションのコマンド・クラス
- アクティブなビューに属すコントローラ
アクション処理の主要ステップは次のとおりです。
- ビューがフォーカスを取得すると、コントローラは、現行コンテキストで適切なUI要素をアクティブまたは非アクティブにし、アクションを更新します。
- ユーザーは、UI要素をクリックするか、キーボード・ショートカットを入力してUI要素を選択し、アクションを起動します。
- アクションおよび現行コンテキストが、アクションまたはアクティブ・ビューのいずれかに関連付けられたコントローラに渡されます。
- コントローラは、コマンドを作成します。コマンドはアクションで指定されたコマンド・クラスのインスタンスです。
- コマンドは、IDEのコマンド・プロセッサに渡されます。
- コマンドが取消可能な場合、コマンド・プロセッサはコマンドをコンテキストから取得したUNDOスタックに保存します。
- コマンド・プロセッサがコマンドを実行します。
前述の一般的な処理が、取消可能な状態変更イベントに適用されます。イベントおよびその逆がコマンド・オブジェクトで具体化されます。イベントが元に戻せない場合、コントローラはステップ3の後に直接状態を変更でき、ステップ4から6が不要になります。
関連項目
ユーザー・インタフェース・イベントについて
ビューについて
コンテキストについて
IDEアクションについて
コマンドについて
コントローラについて
コマンド・プロセッサについて
IDEアクションの更新について
IDEアクションの処理について