リファレンス: 正規表現

正規表現とは、パターン一致によって検索文字列をカスタマイズする文字です。文字列をパターンに対して一致させることも、一致する文字列の一部を抽出することもできます。

JDeveloperでは、Apache Jakarta正規表現パッケージが使用されます。正規表現構文のJavadocは、http://jakarta.apache.org/regexp/apidocs/org/apache/regexp/RE.htmlで入手できます。次の表に、正規表現についてまとめます。

正規表現 使用方法
文字  
unicodeChar 同じUnicode文字に一致します。
¥ メタ文字(*など)の引用に使用されます。
¥¥ 1つの¥文字に一致します。
¥Onn 所定の8進数字に一致します。
¥xhh 所定の8ビット16進数字に一致します。
¥¥uhhh 所定の16ビット16進数字に一致します。
¥t ASCIIタブ文字に一致します。
¥n ASCII改行文字に一致します。
¥r ASCII復帰文字に一致します。
¥f ASCII改ページ文字に一致します。
文字クラス  
[abc] 単純な文字クラスに一致します。
[a -zA-Z] 範囲指定された文字クラスに一致します。
[^abc] 否定文字クラスに一致します。
標準的なPOSIX文字クラス  
[:alnum:] 英数字に一致します。
[:alpha:] アルファベット文字に一致します。
[:blank:] スペースおよびタブ文字に一致します。
[:cntrl:] 制御文字に一致します。
[:digit:] 数字に一致します。
[:graph:] 印刷可能かつ表示可能な文字に一致します(たとえば、スペースは印字可能だが表示可能ではありません。aは、印字可能かつ表示可能です)。
[:lower:] アルファベットの小文字に一致します。
[:print:] 印字可能な文字(制御文字以外の文字)に一致します。
[:punct:] 句読点(通常の文字、数字、制御文字または空白文字以外の文字)に一致します。
[:space:] 空白文字(スペース、タブおよび改ページなど)に一致します。
[:upper:] アルファベットの大文字に一致します。
[:xdigit:] 16進数字に一致します。
非標準的なPOSIX形式の文字クラス  
[:javastart:] Java識別子の始まりに一致します。
[:javapart:] Java識別子の一部に一致します。
事前定義済のクラス  
. 改行以外の任意の文字に一致します。
¥w 意味を持つ文字(英数字および_)に一致します。
¥W 意味を持たない文字に一致します。
¥s 空白文字に一致します。
¥S 空白文字以外の文字に一致します。
¥d 数字に一致します。
¥D 数字以外の文字に一致します。
境界との一致  
^ 行頭にのみ一致します。
$ 行末にのみ一致します。
¥b 単語の境界にのみ一致します。
¥B 単語の境界以外にのみ一致します。
最長一致数量子  
A* 0回以上のAに一致します(最長一致)。
A+ 1回以上のAに一致します(最長一致)。
A? 0回または1回のAに一致します(最長一致)。
A{n} n回のAに一致します(最長一致)。
A{n, } n回以上のAに一致します(最長一致)。
A{n,m} n回以上かつm回以下のAに一致します(最長一致)。
最短一致数量子  
A*? 0回以上のAに一致します(最短一致)。
A+? 1回以上のAに一致します(最短一致)。
A?? 0回または1回のAに一致します(最短一致)。
論理演算子  
AB AとBの連続に一致します。
A|B AかBのいずれかに一致します。
(A) サブ式のグループ化に使用されます。
後方参照  
¥1 カッコで囲まれた最初のサブ式への後方参照。
¥2 カッコで囲まれた2番目のサブ式への後方参照。
¥3 カッコで囲まれた3番目のサブ式への後方参照。
¥4 カッコで囲まれた4番目のサブ式への後方参照。
¥5 カッコで囲まれた5番目のサブ式への後方参照。
¥6 カッコで囲まれた6番目のサブ式への後方参照。
¥7 カッコで囲まれた7番目のサブ式への後方参照。
¥8 カッコで囲まれた8番目のサブ式への後方参照。
¥9 カッコで囲まれた9番目のサブ式への後方参照。