デプロイされたビジネス・コンポーネントに接続する、データ・バインドされたBC4J JSPアプリケーションは、bc4j.xcfg
構成ファイルを使用してサーバー接続情報を定義します。このファイルは、ビジネス・コンポーネント・プロジェクト内の特定のアプリケーション・モジュールのデプロイメント構成をすべて定義し、BC4Jデータ・タグ、BC4Jコンポーネント・タグおよびOracleのData Web Beanがアプリケーション・モジュールに属する特定のビュー・オブジェクトにアクセスすることを許可します。
アプリケーション・モジュール・ランタイム構成を作成しない場合は、ビジネス・コンポーネント・プロジェクトのbc4j.xcfg
ファイルにより、JDeveloperでJSPページが実行されるデフォルトの構成が定義されます。デフォルトの構成local
は、ビジネス・コンポーネントおよびWebアプリケーションが同じVM内で実行されることを前提としているため、ローカル・モード配布とも呼ばれます。
次の目的で構成ファイルを編集できます。
<jbo:ApplicationModule>
データ・タグがビジネス・コンポーネント・アプリケーション・モジュールの配布シナリオを識別するために使用する接続情報を更新するため
JSPアプリケーションの実行モード(ステートレス、ステートフル、またはリザーブ)を変更するため
たとえば、ローカルまたはOracle9iAS EJBでのデプロイの場合、x:\<ORACLE_HOME>\j2ee\config\data-sources.xml
ファイルの<location>
値に一致するJDBCデータソースを指定することもできます。詳細は、「OC4Jデータソースについて」を参照してください。
注意: bc4j.xcfg
ファイルで構成を編集し、デプロイ先プラットフォーム(「中間層サーバー・タイプ」オプション)を変更する場合は、ビジネス・コンポーネント・プロジェクトを更新し、新規プラットフォームのライブラリを追加する必要があります。CommonおよびMiddleTierアーカイブで、ビジネス・コンポーネント・プロジェクトで作成した配布アーカイブに対して「<projectname>.jarに配布」を選択します。
構成ファイルの内容
構成ファイルには、JSPクライアント・アプリケーションにとって重要な次の情報が含まれます。
情報の内容 | プロパティ | 値 |
---|---|---|
JSPアプリケーションによりアクセスされるアプリケーション・モジュール |
Application_Name |
アプリケーション・モジュール・パッケージおよびアプリケーション・モジュールの名前。 |
アプリケーション・モジュールの接続情報 |
DeploymentPlatform |
ローカル(デフォルト)、VisiBroker、Oracle9iAS EJBまたはWebLogic EJBから選択可能なサーバー・プラットフォーム。 |
ConnectionName |
アプリケーション・モジュールのサーバー接続定義の名前。デプロイ先プラットフォームに応じて指定します。
|
|
JSPアプリケーションがステートフルかステートレスか |
RELEASE_MODE |
ステートフル: アプリケーション・モジュール・インスタンスの状態をリクエスト間で保持する場合。デフォルトはこのモードです。 |
ステートレス: アプリケーション・モジュール・インスタンスの状態をリクエスト間で保持する必要がない場合。 |
||
リザーブ: アプリケーション・モジュール・インスタンスを、ブラウザ・セッションが持続している間割り当てておく場合。ブラウザは、JSPページの出現時にアプリケーション・モジュール・インスタンスを受け取り、セッション終了時に解放します。 |
注意: JSPページのアプリケーション・モジュール・リソースの解放の詳細は、「JSPページおよびBC4Jアプリケーション・モジュール・プールについて」を参照してください。
構成名
JDeveloperで、ナビゲータのアプリケーション・モジュール・ノードを右クリックして「構成」を選択することにより、Configuration Managerを使用して構成を作成および編集できます。JDeveloperの「Configuration Manager」ダイアログで、名前付きの構成を生成します。
<ApplicationModulePackageName>.<ApplicationModuleName>.<ConfigurationName>
<ApplicationModulePackage>
は、アプリケーション・モジュールを含むパッケージの完全修飾名ですが、ピリオドはすべてアンダースコアに置き換えられます。<ApplicationModuleName>
は、アプリケーション・モジュールの名前です。<ConfigurationName>
は、「Configuration Manager」ダイアログで指定した構成の名前です。たとえば、OnlineOrders
というパッケージ内のOnlineOrdersModule
という名前のアプリケーション・モジュールに対して作成するJSP固有の構成の名前は、次のようになります。
OnlineOrders.OnlineOrdersModule.OnlineOrdersConfig
構成ファイル
JDeveloperは、
ファイルを、bc4j.xcfg
myclasses
に生成するビジネス・コンポーネント・パッケージの共通ディレクトリに置きます。たとえば、OnlineOrders
という名前のビジネス・コンポーネント・パッケージに対して生成するbc4j.xcfg
ファイルは、次の場所に置かれます。
<JDeveloper>/myclasses/OnlineOrders/common/bc4j.xcfg
注意: JSPクライアント・アプリケーションで使用する構成ファイルを変更する場合は、ビジネス・コンポーネント・プロジェクトを再構築し、構成をJSPクライアントで使用できるようにする必要があります。
Webアプリケーションのみをデプロイする際に、構成ファイルはデプロイしません。ビジネス・コンポーネント・アプリケーション・モジュールのデプロイ担当者が、アプリケーション・モジュール・クラス・ディレクトリのサブディレクトリとしてbc4j.xcfg
ファイルを自動的にデプロイします。デプロイされたbc4j.xcfg
ファイルに、BC4Jデータ・タグで使用するよう指定した構成が含まれていることと、その構成情報が正しいことのみ確認する必要があります。
JSPページおよびビジネス・コンポーネントについて
JSPページおよびBC4Jアプリケーション・モジュール・プールについて
bc4j.xcfgファイルでのBC4J JSPランタイム・プロパティの定義
Business Components for Java(BC4J)のデプロイについて