モデル化されたエンティティ・オブジェクトについて

エンティティ・オブジェクトは、一連のデータ項目(属性)と、ビジネス・ドメインにおける基本クラスを表すクラスの動作を定義するメソッドをカプセル化できます。

クラスは通常、インスタンス化が可能、つまりそのクラスからインスタンスの作成が可能です。エンティティ・オブジェクトの属性の値およびインスタンスの関連が永続的な場合、これらの値はデータベースまたはファイルなどに格納されます。

永続的にする必要があるクラスは、エンティティ・オブジェクトとして定義します。(永続的である必要がないJavaクラスを記述する場合は、エンティティ・オブジェクトではなく、Javaクラスをモデル化します。)クラスは、Javaファイルを保存することによって永続的になります。次のプロセスの起動までクラス内のデータを保持する場合には、エンティティ・オブジェクトを使用すると便利です。

モデル化され、クラス図に表示されるエンティティ・オブジェクトは、基礎となるエンティティ・オブジェクト自体を図式化したものです。モデル化されたエンティティ・オブジェクトを作成すると、指定した名前で、最低限必要な詳細のみを持つエンティティ・オブジェクトが作成されます。エンティティ・オブジェクトの詳細は、エンティティ・オブジェクト・ウィザードを使用して後から変更できます。

注意: エンティティ・オブジェクトをクラス図でモデル化するためには、有効なデータベース接続が必要です。JDeveloperに有効なデータベース接続がない場合は、続行する前にデータベース接続を作成するよう要求されます。

クラス図で表示されるエンティティ・オブジェクトに、内部クラス・コンパートメントはありません。モデル化されたエンティティ・オブジェクトの操作コンパートメントは、«Business»および«Framework»の2つのカテゴリに分けられます。ユーザー定義の操作は«Business»カテゴリに表示され、BC4Jフレームワークにより生成される操作は«Framework»カテゴリに表示されます。

モデルの変更

モデル化されたエンティティ・オブジェクトの名前を変更すると、次の名前も変更されます。

コードの変更

コードから、extends句を削除しないでください。extends句を削除した場合、そのクラスはエンティティ・オブジェクトから汎用クラスに変更されますが、これはサポートされていないためです。

エンティティ・オブジェクトのextends句を変更することは可能ですが、その場合でも、oracle.jbo.server.EntityImplを拡張するか、または他のエンティティ・オブジェクト(したがってその階層も、oracle.jbo.server.EntityImplを拡張している)を拡張する必要があります。それ以外の変更を行った場合も、クラスはエンティティ・オブジェクトから汎用クラスに変更されますが、これはサポートされていません。

これら以外であれば、コードへの変更はすべてモデルに反映されます。

エンティティ・オブジェクトのモデル化規則

エンティティ・オブジェクトのモデル化には、次のような規則があります。

エンティティ・オブジェクトの詳細は、「エンティティ・オブジェクトとは」を参照してください。


関連項目

モデル化されたエンティティ・オブジェクト属性について
モデル化されたエンティティ・オブジェクト操作について
エンティティ・オブジェクトのモデル化
モデル化された汎化について
表定義からエンティティ・オブジェクトへのリバース・エンジニアリング
エンティティ・オブジェクトとは