JavaBeansのイントロスペクション

BeanInfoクラスを作成する場合、JDeveloperでは、このクラスを使用し、Beanのプロパティおよびメソッドの外部インタフェースを定義できます。Javaの自動イントロスペクションを使用し、プロパティ、メソッドまたはイベントを公開するよう選択することもできます。

警告: Beanのイントロスペクションに従うと、その子に予期せぬ影響を与えることがあります。この場合、子は、BeanInfoクラスにより定義されたプロパティやメソッドではなく、イントロスペクションが行われたプロパティとメソッドを継承します。

JavaBeansのイントロスペクションを行うには、次のようにします。

  1. BeanのBeanInfoクラスを作成します。
  2. ナビゲータで、BeanInfoクラスを選択して右クリックし、「クラス・エディタ」を選択します。
  3. クラス・エディタで「プロパティ」タブを選択し、BeanInfoがgetメソッドおよびsetメソッドを使用して公開するプロパティのリストを表示します。

    詳細は、[F1]を押すか、適切なダイアログ内で「ヘルプ」をクリックしてください。

  4. オプションとして、すべてのプロパティのデフォルト動作を使用するには、「プロパティ」ページで、「イントロスペクションに従う」をクリックします。
  5. 「メソッド」タブを選択し、BeanInfoが公開するメソッドのリストを表示します。
  6. オプションとして、すべてのメソッドのデフォルト動作を使用するには、「メソッド」ページで、「イントロスペクションに従う」をクリックします。
  7. 「イベント」タブを選択し、BeanInfoが公開するイベントのリストを表示します。
  8. オプションとして、すべてのイベントのデフォルト動作を使用するには、「イベント」ページで、「イントロスペクションに従う」をクリックします。
  9. コード・エディタでBeanInfoクラスを表示し、プロパティ記述子メソッドおよびメソッド記述子メソッドに対する変更を表示します。

JDeveloperにより、イントロスペクションを選択したBeanの一部について、記述子の戻り値が変更されます。getPropertyDescriptor()getMethodDescriptor()およびgetEventSetDescriptor()メソッドでは、各プロパティ、メソッドまたはイベント・セットの情報を含むDescriptorオブジェクトの配列がインスタンス化されるかわりにnullが返されます。IDEで、戻り値がチェックされます。BeanInfo記述子メソッドでnullが返された場合は、IDEにイントロスペクションの使用を指示します。


JavaBeansのイントロスペクションについて
BeanInfoクラスについて
BeanInfoクラスの作成方法
BeanInfoクラスを使用したJavaBeansのカスタマイズ方法