A B C D F H L M N O P R S U V W
A |
アクセス権は、ユーザーがリポジトリ内の特定のオブジェクトに対して実行可能な操作を決定する。アクセス権はワークエリア、コンテナおよびコンフィグレーションに対して付与できる。
ワークエリア内のコンテナに対するアクセス権は、ユーザーがワークエリアに対して同じアクセス権を持っている場合にのみ有効になる。
現行のオブジェクト・バージョンの派生元であるオブジェクト・バージョン。つまり、オブジェクトの履歴において現行バージョンよりも前に位置するオブジェクト・バージョン。
B |
既存ブランチの特定バージョンをベースに、既存ブランチから独立して開発が進められる一連のオブジェクト・バージョン。ブランチはブランチ・ラベルで識別される。
ブランチ化により、同じソース・ファイル・セットを使用して製品の複数のバージョンを同時に開発できる。
バージョン・ツリーには、必ずメイン・ブランチ(MAIN)があり、サブブランチがある場合もある。
ブランチの用途を表すブランチの一意の名前。
C |
チェックアウトした、バージョニングされているオブジェクトの新規バージョンを作成すること。またはバージョニングされていないオブジェクトをバージョン・コントロール・システムに追加すること。チェックインされている間、オブジェクトは書込み保護されているため変更できない。
バージョニングされているオブジェクトを更新可能にすること。チェックアウトしたオブジェクトはユーザーのワークエリアに表示され、再度チェックインするまで他のユーザーが更新できないようロックすることができる。
他の複数のオブジェクト・バージョンの原型であるオブジェクト・バージョン。2つのバージョンが1つの原型バージョンを共有している場合、その原型バージョンは両方のバージョンに共通である。
一般に、あるオブジェクト・バージョンから開発が複数のブランチに分かれている場合、そのオブジェクト・バージョンが、それ以降のすべてのブランチ上のすべてのオブジェクト・バージョンの共通原型となる。ルート・バージョンは、後続のすべてのバージョンの共通原型である。
2つのオブジェクト・バージョンを比較して、両者の差異を識別すること。比較操作では、基本オブジェクト・バージョンと対象オブジェクト・バージョンの2つのバージョンが比較される。基本オブジェクト・バージョンは、対象オブジェクト・バージョンの比較元となるバージョンである。たとえば、オブジェクトのバージョン1.1を選択し、以前のバージョン1.0と比較する場合、バージョン1.1が対象バージョンで、バージョン1.0が基本バージョンとなる。オブジェクトがチェックアウトされている場合、チェックアウトされているバージョンの内容は比較操作の対象となる。
1つのオブジェクトの異なるバージョン同士、または同じタイプの異なるオブジェクトのバージョン同士を比較できる。比較操作は、個別のオブジェクト・バージョンに対してだけでなく、コンテナおよびコンフィグレーションの内容に対しても実行できる。
通常なんらかの関連性を持つ、ユーザー定義による特定のリポジトリ・オブジェクト・バージョンのセット。コンフィグレーションは、特定の製品または製品のコンポーネントの、特定のリリースを表す。
コンフィグレーションに含まれている特定のオブジェクト・バージョンは、そのコンフィグレーションのメンバーと呼ばれる。コンフィグレーションには、オブジェクトごとに1つのバージョンのみを含めることができる。
リポジトリを論理的に細分したもので、リポジトリ・オブジェクトの編成およびアクセスに便利な手段を提供する。ファイル・システムのディレクトリのようなもの。
次のタイプのコンテナがサポートされる。
- フォルダ。あらゆるリポジトリで使用可能。
- パッケージおよびプロジェクト。JDeveloper(リリース3.2以上)でのみ使用可能。
D |
2つのファイル・バージョン間の差異を含む、ひとまとまりの情報。
リポジトリからクライアント・ファイル・システムへデータをコピーすること。
F |
「フォルダ・マッピング(folder mapping)」を参照。
リポジトリ・オブジェクトを格納するコンテナのタイプ。
リポジトリ内のコンテナとファイル・システム内の論理パスとの関連付け。この関連付けによって同期化操作が可能になる。
H |
ファイル・システム側のコピーは(読取り専用属性の変更によって)変更され、リポジトリ側のコピーはチェックインされているために変更されていないファイル。
ハイジャックされたファイルを解決するには、リポジトリ側のコピーをダウンロードする(結果としてファイル・システム側のコピーに対する変更内容を取り消す)、リポジトリ側のコピーをチェックアウトする(ファイル・システム側コピーのアップロードまたはリポジトリ側コピーのダウンロードが可能になる)、2つのコピーを比較する、またはファイルのバージョン履歴を表示する、のうちいずれかを選択する。
L |
デルタ・セット内のファイルの完全(基準)バージョンで、最新のファイル・バージョンを表す。
オブジェクト・バージョンをロックの状態でチェックアウトすると、他のユーザーはそのオブジェクト・バージョンをロックせずにチェックアウトできる。ただし、ロックが解除されるまで、バージョンのロック、および同じブランチへのバージョンのチェックインはできない。
「厳密なロック制御(strict locking)」と対比。
M |
同じオブジェクトの2つのバージョンに別々に行われた変更を結合すること。マージは、通常、あるブランチ上で開発を行い、その変更をメインの開発ラインに反映する場合に必要となる。
マージ操作は、2つの異なるオブジェクト・バージョンを別の新しいオブジェクト・バージョンに結合する。マージ操作では、2つの対象オブジェクト・バージョン(ターゲットおよびソース)を基本バージョンと比較し、内部ルールを使用して、3つのバージョンすべてで見つかった変更に基づく結果を作成する。
JDeveloperインタフェースからマージする場合、ソースとターゲットの共通原型が基本バージョンとして使用される。
リポジトリのコマンドライン・ツールからマージする場合、基本バージョンとして使用するオブジェクト・バージョンを指定でき、共通原型以外のバージョンも指定できる。
データを説明するデータ。Oracle9i Software Configuration Manager(旧Oracle Repository)では、データベースまたはアプリケーションに関する説明情報を意味する。たとえば、表内のある列の値を一定の長さの数値データにするという情報などのこと。
メタデータが格納される、リポジトリ内の構造。
N |
バージョン・コントロールに追加されていないリポジトリ・オブジェクトを表す場合の推奨表現。
O |
リポジトリ内のオブジェクトには、主に次の2つのタイプがある。
- リポジトリ・オブジェクト
- ファイルおよびファイル・システム
「バージョン(version)」を参照。
P |
同じオブジェクトの複数のバージョンをメンテナンスする処理。ブランチで作業をすることで実現する。
リポジトリの特定の処理を制御する、リポジトリ全体にわたるオプション。たとえば、自動バージョン・ラベル付けポリシーは、リポジトリによりチェックイン時に自動的にバージョン・ラベルを割り当てるか、ユーザー自身がラベルを指定できるようにするかを決定する。
作成したユーザーのみがアクセスできるワークエリア。「ワークエリア(workarea)」も参照。
ある操作の実行を許可するかしないかを表すビット値。操作のタイプによって、権限のタイプや名前が決まる。
リポジトリから、あるリポジトリ・オブジェクトの一部または全バージョンを削除すること。オブジェクトのバージョンを除去すると、該当するバージョン履歴も削除される。
R |
ワークエリアに表示するオブジェクト、およびそのバージョンを決定するルールを再適用すること。
中心となる、オンラインでマルチユーザー用のオブジェクト記憶領域。
Repository Administration Utilityを使用して、ビルド・マネージャまたはリポジトリ管理者はリポジトリ環境のインストールおよび管理を行う。通常はリポジトリの所有者が作業を行う。
リポジトリ所有者のアカウント設定の詳細は、Oracle9i SCM(旧Oracle Repository)のドキュメントを参照。
Repository Administration Utilityを使用して、次のことが行える。
- この製品の新規リポジトリのインストール
- チェック要件ユーティリティを使用した、システムの詳細および要件のチェック(リポジトリ所有者に必要なシステム権限など)
- オブジェクト状態ユーティリティを使用した、リポジトリ・オブジェクトのステータス・チェックおよび適切な処理の実行(リポジトリ・オブジェクトの再コンパイルなど)
- リポジトリ所有者に属するすべてのリポジトリ・オブジェクトの削除
- リポジトリ所有者に属する、すべてのリポジトリ・オブジェクトを含むすべてのデータベース・オブジェクトの削除
- リポジトリの内容のバックアップ
- バックアップからのリポジトリの復元
- リポジトリに対するユーザー・アクセスのメンテナンス
- ユーザーへのリポジトリ権限の付与または取消
- ユーザー拡張機能を使用した、リポジトリ構造の編集または拡張
構造化データ。アプリケーション開発などのリポジトリ操作の基礎的要素であるメタデータの個々の項目。アプリケーション開発の場合、開発中のアプリケーションで使用する表の詳細を格納した表定義をリポジトリ・オブジェクトとすることができる。
Repository Object Navigatorは、リポジトリ・オブジェクトの作成およびメンテナンスを行うための多目的ツールで、ビルド・マネージャまたはリポジトリ管理者のみが使用する。
Repository Object Navigatorのオンライン・ヘルプには、このツールで実行可能な次のタスクが説明されている。
- 管理タスク: ワークエリア、コンテナおよびコンフィグレーションの作成、編集および削除、ならびにリポジトリ全体のポリシーの設定
- メンテナンス・タスク: リポジトリ・オブジェクトの作成、編集および削除、ならびにリポジトリとファイル・システム間でのファイルのアップロード、ダウンロードおよび同期化の実行
- アクセス制御タスク: 他のリポジトリ・ユーザーによるワークエリア、コンテナおよびコンフィグレーションへのアクセス権の付与および取消
- バージョン・コントロール・タスク: リポジトリ・オブジェクトのチェックインまたはチェックアウト、オブジェクトのバージョン履歴の表示、およびオブジェクト・バージョンの比較とマージ
これらのタスクを実行する権限の一部は、Repository Administration Utilityを使用して付与する必要がある。
バージョン・ツリー内の、オブジェクトの最初(最上位)のバージョン。
リポジトリ・オブジェクトのバージョンを選択する基準。ルールは、ワークエリアまたはコンフィグレーションの内容を決定する助けとなる。
S |
次の処理によって、ソフトウェアの開発を管理するプロセス。
- 製品の実際のコンポーネントのメンテナンス
- 製品全体、およびコンポーネントの履歴の記録
- 製品の変更に対する、安定した作業コンテキストの提供
- コンポーネントからの製品製造のサポート
- 同時変更の調整
バージョン・コントロールは、ソフトウェア・コンフィグレーション管理の重要な機能である。
リポジトリに厳密なロック制御ポリシーが適用されている場合、すべてのチェックアウトは自動的にロック設定される。複数のユーザーが同じブランチ上のオブジェクト・バージョンにロック制御を適用することはできないため、厳密なロック制御ポリシーにより、同じブランチ上のオブジェクト・バージョンの同時開発を防ぐことができる。
アプリケーション開発などのリポジトリ操作の基礎的要素であるメタデータの個々の項目。Oracle9i Software Configuration Manager(旧Oracle Repository)では、リポジトリ・オブジェクトは構造化データである。
「非構造化データ(unstructured data)」と対比。
同期化では、リポジトリとファイル・システムの間でファイルおよびフォルダのアップロードまたはダウンロードを行う。同期化の目的は、ファイル・システムのファイルとリポジトリ・ファイルを比較を介して最新に保つことである。
インストール時に作成される特別なフォルダで、リポジトリ所有者に属する。アプリケーション・システムおよびモジュールに含める開発言語要素などの、標準的な必要項目が格納される。
システム・フォルダは、ルールを使用してワークエリアにコピーして追加できるが、削除、サブフォルダの作成、および内容の変更はできない。
U |
すべてのタイプのファイルとファイル・システム、テキスト・ドキュメント、Javaファイル、SQLスクリプトおよびイメージ。「構造化データ(structured data)」と対比。
クライアント・ファイル・システムからリポジトリへデータをコピーすること。
V |
開発のある時点におけるオブジェクトの内容のスナップショット。
リポジトリ・オブジェクトに対する変更を管理および追跡するプロセス。
バージョン・コントロール下にあるオブジェクトに発生したすべてのイベントの詳細を表示するためのツール。
バージョニングされているリポジトリ・オブジェクトに対して一定期間中に実行された変更の記録。
オブジェクトのバージョン履歴を、グラフィカルなバージョン・ツリーとして表示するツール。
オブジェクトのバージョンを一意に識別する文字列。バージョン・ラベルは、バージョン番号を使用するかわりに、意味のあるテキストの説明を使用することで、オブジェクトの特定バージョンの識別に役立つ。
W |
リポジトリの特定のビューで、ユーザーはワークエリアからリポジトリ・オブジェクトを作成し、アクセス可能なオブジェクトを削除または編集できる。バージョン・コントロールを使用している場合、ワークエリアには、特定のオブジェクトの1つのバージョンのみが表示される。
ワークエリアの内容は、定義済のルールおよびコンフィグレーションのリストを含むワークエリア仕様によって定義される。
注意: JDeveloperでは、共有ワークエリアに対する接続および作業はサポートされない。プライベート・ワークエリアに対する接続および作業のみがサポートされる。これにより、ある開発者が誤って他の開発者のデータを上書きするなどのデータの損失を防げる。ただし、連係目的の共有ワークエリアはサポートされる。共有ワークエリアは1つ以上のプライベート・ワークエリアを定義するベースとして使用できる。共有ワークエリアを使用することで、複数の開発者がそれぞれのプライベート・ワークエリアの定義で共有できるコンフィグレーションを作成することが可能になり、効果的なチーム・ベースの開発を行うことができる。