ビジネス・コンポーネント・プロジェクト、パッケージおよびシステム・オプションの使用

ビジネス・コンポーネント・アプリケーションを開始する場合、ワークスペースの編成、デフォルト・システムおよびプロジェクト・オプション、および使用するデータベースのタイプを検討する必要があります。

ワークスペースの編成

ビジネス・コンポーネント・プロジェクトを開始する前に、ワークスペースの編成を検討する必要があります。特に、ワークスペースの中に複数のプロジェクトがあり、それぞれのプロジェクトを特定のタスクまたは領域でカスタマイズする場合は、これが必要です。各プロジェクト内で機能、導出方法、またはなんらかの論理的な方法によってグループ化することにより、パッケージをカスタマイズする場合も同様です。プロジェクトおよびパッケージの構築の詳細は、「ビジネス・コンポーネント・プロジェクトおよびパッケージの構築について」のトピックを参照してください。

デフォルト・システムおよびプロジェクト・オプションの設定

ビジネス・コンポーネント・プロジェクトを開始する前に、デフォルト・オプションを設定しておくと便利です。デフォルトのスキーマ・オプションを設定することにより、最初に選択する項目数を制限することが可能です。これは、スキーマで多数のデータベース・オブジェクトを定義する場合に、特に役立ちます。デフォルト・フレームワークのベース・クラスを設定しておくと、JDeveloperで提供されているフレームワークがコア・グループでカスタマイズされる場合に便利です。すべてのビジネス・コンポーネントは、カスタマイズしたフレームワーク上で構築できます。これにより、フレームワークのベース・クラスを拡張して、指定されたタイプのすべてのオブジェクトにカスタム機能を追加できます。これは、各プロジェクトにビジネス・コンポーネントのルートおよび作業ディレクトリを設定することにより、アプリケーションを編成する場合に役に立ちます。

ビジネス・コンポーネント・プロジェクトのプロパティおよびオプションの設定に関する追加オプションもあります。

データベースの開発シナリオの選択

アプリケーションは、データベース・シナリオを中心に計画します。Business Components for JavaはOracleデータベースとともに使用するように設計されているため、これがデフォルトのデータベース構成となります。ただし、JDeveloperのリリース3.2以降は、外部データソースに接続し、カスタム・データ型のマッピングを指定できます。このため、開発シナリオの対象は、汎用データベースを使用して実行されるアプリケーションの作成から、カスタム・データベースのサポート、および設計時や実行時に切替え可能なデータベースにまで広がりました。詳細は、「外部データソースに対するビジネス・コンポーネントの開発について」のトピックを参照してください。

ビジネス・コンポーネントのインポート

ビジネス・コンポーネントのJARファイル(.classファイルおよび .xmlメタデータ)をプロジェクトのライブラリ・リストに追加し、JARファイルに渡されたコンポーネントを拡張して新しく導出されたコンポーネントを作成することにより、拡張ビジネス・コンポーネントを構築できます。詳細は、「ビジネス・コンポーネントのインポートについて」を参照してください。また、ビジネス・コンポーネントをインポートして、既存のエンティティ・オブジェクトを新規ビュー・オブジェクトで使用したり、既存のビュー・オブジェクトを新規アプリケーション・モジュールで使用できます。

レガシー・コードの利用

クライアント/サーバー・タイプのレガシー・アプリケーションをBusiness Components for Javaアプリケーションに変換する場合に役立つ、いくつかのガイドラインがあります。詳細は、「レガシー・アプリケーションのビジネス・コンポーネント・アプリケーションへの変換」を参照してください。