Oracle9iAS Containers for J2EE JSPタグ・ライブラリおよびユーティリティ・リファレンス
リリース9.0.3

部品番号 J06903-01
       

タグ・ライブラリとユーティリティの概要

このヘルプでは、OC4Jが提供するタグ・ライブラリ、JavaBeansおよびその他のユーティリティについて説明します。これらは、JSP標準に基づいて実装されています。また、JavaServer Pages標準タグ・ライブラリ(JSTL)のサポートに関する説明、およびOracle9iApplication Serverの他のコンポーネントが提供するタグ・ライブラリのサマリーも記載しています。

Oracle固有の機能と、OC4J JSPコンテナ、標準JSPテクノロジおよび標準JSP 1.2タグ・ライブラリの機能の概要、『Oracle9iAS Containers for J2EE JavaServer Pages開発者ガイド』で説明しています。

このトピックには、次の項目が含まれます。

最初のセクションで紹介するタグとJavaBeansには、型の拡張機能、XML/XSLとの統合、データベース・アクセスおよび便利なプログラミング機能など、多様な機能が備わっています。

OC4Jが提供するタグ・ライブラリとユーティリティの概要

このセクションで紹介するOracleの拡張機能は、タグ・ライブラリまたはカスタムJavaBeansを使用して実装されます。この拡張機能は、JSP標準とJavaBeans標準に準拠しています。

次の項目が含まれます。


注意:


タグ構文の表記と意味

このヘルプでは、タグの説明の構文表記に、次の規則を使用しています。

XMLおよびXSLとの統合の概要

JSP構文を使用すると、HTMLコードの他に、テキスト・ベースのMIMEタイプを生成できます。特に、XML出力を動的に作成できます。ただし、JSPページを使用してXML文書を生成する場合は、XMLデータをクライアントに送信する前に、XMLデータに適用するスタイルシートが必要になる場合があります。この場合、JavaServer Pagesテクノロジでは、JSPページに使用する標準の出力ストリームがサーバーを通じて直接書き戻されるため、この処理は困難です。

OC4Jには、JSPページのすべてまたは一部を、出力前にXSLのスタイルシートを使用して変換するように指定する特別のタグが用意されています。入力は、タグ・ボディまたはXML DOMオブジェクトから可能で、XML DOMオブジェクトからブラウザへの出力が可能です。

ページ内の異なる部分にスタイルシートを個別に指定する場合は、これらのタグを単一のJSPページ内で繰り返し使用できます。

次の追加XMLサポートもあります。

XMLユーティリティ・タグのサマリーを、表1-1に示します。XMLの機能はdbOpen SQLタグおよびcacheXMLObj Web Object Cacheタグにもあります。詳細は、「XMLとXSLに関するタグのサポート」を参照してください。

標準JSP 1.2のXMLサポートの詳細は、『Oracle9iAS Containers for J2EE JavaServer Pages開発者ガイド』を参照してください。


注意:

JavaServer Pages標準タグ・ライブラリ(JSTL)と、すでにOC4Jが提供しているXMLカスタム・タグ・ライブラリには、重複する機能が含まれています。標準準拠で作業を進める場合は、原則として、カスタム・ライブラリではなく、JSTLの使用をお薦めします。「JavaServer Pages標準タグ・ライブラリのサポート」を参照してください。

ただし、既存のタグもサポート対象です。JSTLで使用できないカスタム・ライブラリの機能のうち、有効と判断される機能は、必要に応じて、将来JSTL標準に採用される予定です。


表1-1 XMLユーティリティ・タグのサマリー 
タグ 説明 属性

transform

XMLデータを、XSL変換でHTTPクライアントまたは指定したXML DOMオブジェクトに出力します。

href
fromXMLObjName
toXMLObjName
toWriter

styleSheet

transformタグと同じです。

href
fromXMLObjName
toXMLObjName
toWriter

parsexml

入力ストリームからXML DOMオブジェクトに変換

resource
toXMLObjName
validateResource
root

データ・アクセスJavaBeansとタグ・ライブラリのサマリー

OC4Jには、Oracle9i データベースへのアクセスに使用するカスタムJavaBeansのセットが備わっています。oracle.jsp.dbutilパッケージには、次のBeanが含まれています。

詳細は、「データ・アクセスに関するJavaBeans」を参照してください。

OC4Jには、JSPプログラマ向けに、JavaBeansの機能をラップするSQL機能用のカスタム・タグ・ライブラリが用意されています。これらのタグのサマリーを、表1-2に示します。詳細は、「データ・アクセス用SQLタグ」を参照してください。


注意:

JavaServer Pages標準タグ・ライブラリ(JSTL)と、すでにOC4Jが提供しているSQLカスタム・タグ・ライブラリには、重複する機能が含まれています。標準準拠で作業を進める場合は、原則として、カスタム・ライブラリではなく、JSTLの使用をお薦めします。「JavaServer Pages標準タグ・ライブラリのサポート」を参照してください。

ただし、既存のタグもサポート対象です。JSTLで使用できないカスタム・ライブラリの機能のうち、有効と判断される機能は、必要に応じて、将来JSTL標準に採用される予定です。


表1-2 データ・アクセス・タグ・ライブラリのサマリー 
タグ 説明 属性

dbOpen

データベース接続をオープンします。このタグは、データソースおよび接続プーリングもサポートします。

connId
scope
dataSource
user
password
URL
commitOnClose

dbClose

データベース接続をクローズします。

connId
scope

dbQuery

問合せを実行します。

queryId
connId
scope
output
maxRows
skipRows
bindParams
toXMLObjName

dbCloseQuery

問合せのカーソルをクローズします。

queryId

dbNextRow

結果セットの行を処理します。

queryId

dbExecute

SQL文(DMLまたはDDL)を実行します。

connId
scope
output
bindParams

dbSetParam

パラメータを設定して、dbQueryタグまたはdbExecuteタグにバインドします。

name
value
scope

dbSetCookie

Cookieを設定します。

name
value
domain
comment
maxAge
version
secure
path

JSPユーティリティ・タグのサマリー

OC4Jは、次の処理をWebアプリケーション内から実行するためのユーティリティ・タグを提供します。

電子メール・メッセージを、必要に応じて、サーバー・サイドまたはクライアント・サイドの添付とともに送信するには、oracle.jsp.webutil.email.SendMailBean JavaBeanまたはsendMailタグを使用します。表1-3sendMailタグのサマリーを示します。詳細は、「メールJavaBeanとメール・タグ」を参照してください。

表1-3 sendMailタグのサマリー 
タグ 説明 属性

sendMail

JSPページから電子メール・メッセージを送信します。タグの機能には、グローバリゼーション・サポートが組み込まれています。

host
sender
recipient
cc
bcc
subject
contentType
contentEncoding
serverAttachment
clientAttachment

ファイルのアップロードには、httpUploadタグまたはoracle.jsp.webutil.fileaccess.HttpUploadBean JavaBeanを使用できます。ファイルのダウンロードには、httpDownloadタグまたはHttpDownloadBean JavaBeanを使用できます。表1-4に、ファイル・アクセス・タグのサマリーを示します。詳細は、「ファイル・アクセスJavaBeansとファイル・アクセス・タグ」を参照してください。

表1-4 ファイル・アクセス・タグ・ライブラリのサマリー 
タグ 説明 属性

httpUploadForm

このタグを使用すると、複数の部分に分割されてエンコードされたフォーム・データを使用して、アプリケーションにフォームを簡単に作成できます。このフォームによって、ユーザーはアップロードするファイルを指定できます。

formsAction
maxFiles
fileNameSize
maxFileNameSize
includeNumbers
submitButtonText

httpUpload

クライアントからサーバーにファイルをアップロードします。ファイル・システムまたはデータベースにアップロードできます。

destination
destinationType
connId
scope
overwrite
fileType
table
prefixColumn
fileNameColumn
dataColumn

httpDownload

サーバーからクライアントにファイルをダウンロードします。ファイル・システムまたはデータベースからダウンロードできます。

servletPath
source
sourceType
connId
scope
recurse
fileType
table
prefixColumn
fileNameColumn
dataColumn

EJBを使用する場合は、ホーム・インスタンスの作成、EJBインスタンスの作成およびEJBのコレクション間の反復などに使用するタグがあります。表1-5に、EJBタグ・ライブラリのサマリーを示します。詳細は、「EJBタグ」を参照してください。

表1-5 EJBタグ・ライブラリのサマリー 
タグ 説明 属性

useHome

EJBのホーム・インタフェースをルックアップして、そのEJBのインスタンスを作成します。

id
type
location

useBean

EJBをインスタンス化して使用します。このタグの機能は、JavaBeanの標準のjsp:useBeanタグに類似しています。

id
type
value
scope

createBean

EJBを最初にインスタンス化するときに、EJBのuseBeanタグのvalue属性を使用しない場合は、EJB createBeanタグをuseBeanタグ内にネストし、EJBインスタンスの作成作業を実行する必要があります。

instance

iterate

EJBインスタンスのコレクション間の反復を行います(通常は、Entity Beanに多く使用されます)。

id
type
collection
max

その他のユーティリティ・タグには、日付を表示するタグ、適切な通貨で金額を表示するタグ、数値を表示するタグ、コレクション間を反復するタグ、ユーザーが特定のロールに属しているかどうかに応じてタグ・ボディを評価してインクルードするタグ、および現行のファイルの最終変更日付を表示するタグがあります。表1-6に、これらのタグのサマリーを示します。詳細は、「一般的なユーティリティ・タグ」を参照してください。

表1-6 一般的なユーティリティ・タグ・ライブラリのサマリー 
タグ 説明 属性

displayCurrency

指定した金額をロケールの通貨として書式化して表示します。

amount
locale

displayDate

指定した日付をロケールに適した書式で表示します。

date
locale

displayNumber

指定した数値をロケールの書式および必要に応じて指定した書式で表示します。

number
locale
format

iterate

コレクション間の反復を行います。

id
type
collection
max

ifInRole

指定したアプリケーションのロールにユーザーが存在するかどうかに基づいて、タグ・ボディを評価し、JSPページのボディにインクルードします。

role
include

lastModified

現行のファイルの最終変更日付を、ロケールに適切な書式で表示します。

locale

Webアプリケーションに対するOracleキャッシング・サポートのサマリー

このセクションでは、次の情報を提供します。

このセクションで紹介するOracleタグ・ライブラリは、JSP標準に準拠しています。


注意:

このセクションで紹介する機能を使用したサンプル・アプリケーションは、OC4Jのデモを参照してください。


Oracle9i Application ServerとJSPのキャッシング機能

Oracle9i Application ServerとOC4Jには、次のキャッシング機能があります。

JSP Web Object Cacheのロール

Webアプリケーション全体の設定におけるOC4J Web Object Cacheのロールを理解していることが重要です。このキャッシュは、Javaレベルで機能し、サーブレットとJSPアプリケーションのHTTP環境と緊密に統合されています。一方、Oracle9i Application Server Java Object Cacheは、Javaオブジェクト・レベルで機能しますが、HTTPとは統合されていません。Oracle9iAS Web Cacheの場合は、HTTPと適切に統合され、Web Object Cacheと比べて一段と高速です。ただし、Javaレベルでは動作しません。たとえば、このキャッシュでは、スタイルシートをJ2EEコンテナにあるキャッシュ内のDOMオブジェクトに適用したり、他のプロトコルにあるキャッシュ内の結果を再利用したり、またはDOM操作を直接実行することはできません。ただし、Oracle9iAS Web Cacheでは、スタイルシートを、DOMオブジェクトではなく、HTTPを使用して元のWebサーバーからキャッシュされた生のXML文書に適用できます。

Web Object Cacheは、アプリケーションの主要なWebキャッシュとしては使用しません。サーブレットやJSPページを実行するJava Virtual Machine内に埋め込まれた補助的なキャッシュです。Web Object Cacheのキャッシュ結果に対する検索パスには、JVM、JSPおよびサーブレットの各エンジンが含まれているため、通常は、Oracle9iAS Web Cacheと比べると、Web Object Cacheからのページの対応に時間がかかります。

Web Object Cacheは、Oracle9iAS Web CacheやOracle9i Application Server Java Object Cacheの必要性を否定したり、排除するものではありません。あくまでもWebアプリケーションの全体的フレームワークにおける補足的なキャッシング・コンポーネントであり、必要に応じて、他のキャッシング製品とともに使用する必要があります。実際に、Web Object Cacheでは、Java Object Cacheをそのデフォルトのリポジトリとして使用しています。また、OC4J JESIタグとWeb Object Cacheタグを組み合せて使用することによって、Web Object CacheとOracle9iAS Web Cacheを同一ページで使用できます。

Web Object CacheとOracle9iAS Web Cacheの比較

Oracle9iAS Web Cacheは、プライマリ・キャッシング・コンポーネントと考えてください。キャッシュ内のページをHTTPクライアントに直接供給し、大量のHTTP通信量を迅速に処理し、ほとんどのWebサイトの要件に適応しています。Oracle9iAS Web Cacheを使用すると、Webページの全体または一部を(JESIタグを使用して)格納できます。キャッシュ内のページは、クライアントへの送信前に、ある程度カスタマイズできます。たとえば、Cookie置換やページ・フラグメントの連結などが対象となります。

Oracle9iAS Web Cacheをできるだけ多用して、Webアプリケーション・サーバーやバックエンド・データベースへのロードを軽減することをお薦めします。大部分のWebページのキャッシング・ニーズに対しても、Oracle9iAS Web Cacheのみで対処できます。

Oracle9iAS Web Cacheの補完としてWeb Object Cacheを使用すると、JSPおよびサーブレットの実行の中間結果を取得し、後でこのキャッシュ結果をJavaアプリケーション・ロジックの他の部分で再利用できます。キャッシュ時とクライアントへの供給時の間にキャッシュ内のオブジェクトに対して大量の後処理を実行しない場合は、WebアプリケーションでWeb Object Cacheを使用するメリットがありません。

Web Object CacheとOracle9i Application Server Java Object Cacheの比較

Web Object Cacheでは、Oracle9i Application Server Java Object Cacheと比べると、動的Web ページでの実行結果の一部を格納およびメンテナンスする作業がはるかに容易になります。Java Object Cacheは、一般的なJavaアプリケーションにとって純粋なオブジェクト・ベースのフレームワークであるため、どのHTTP環境でも埋込みが可能です。たとえば、このキャッシュは、HTTPのCookieまたはセッションに直接依存していません。Java Object CacheをWebアプリケーション内で直接使用する場合に必要なすべてのインタフェースは、開発者の責任で行います。Java Object Cacheには、メンテナンス・ポリシーを宣言して指定する手段が含まれていません。

キャッシングに関するタグ・ライブラリのサマリー

OC4Jには、Oracle9iASのキャッシング機能で使用する次の2つのタグ・ライブラリがあります。

このセクションでは、この2つのライブラリのサマリーを示します。

JESIタグ・ライブラリのサマリー

OC4Jでは、JESIタグ・ライブラリを、ESIタグとWebキャッシングに関するEdge Side Includes機能への便利なインタフェースとして提供しています。開発者は、WebアプリケーションでESIタグを直接使用できますが、JESIタグは、JSP環境で使用したほうがはるかに便利です。

表1-7に、JESIタグ・ライブラリのサマリーを示します。詳細は、「Oracle JESIタグの説明」を参照してください。

表1-7 JESIタグ・ライブラリのサマリー 
タグ 説明 属性

control

control/includeの使用モデルで、JSPページのキャッシング特性を制御します。JESI controlタグは、トップレベルのページまたは任意のインクルード・ページで使用できます。

expiration
maxRemovalDelay
cache

include

標準のjsp:includeタグと同様、インクルード・ページの出力をインクルード先ページの出力に動的に挿入します。さらに、このタグは、ESIプロセッサによるインクルードされたページの処理とアセンブルを指示します。

page
alt
ignoreError
copyparam
flush

template

template/fragmentの使用モデルで、集計ページ(フラグメント以外)のキャッシング動作を指定します。

expiration
maxRemovalDelay
cache

fragment

template/fragmentモデルで、JESI templateタグ内の1つ以上のJESI fragmentタグを、JESI templateの開始タグと終了タグの間で使用します。

expiration
maxRemovalDelay
cache

invalidate

JESI objectサブタグとともに使用し、1つ以上のキャッシュ内のオブジェクトを明示的に無効にします。

url
username
password
config
output

object

JESI invalidateタグに必須のサブタグ。完全なURIまたはURI接頭辞に基づいて、無効にするキャッシュ内のオブジェクトを指定します。

uri
prefix
maxRemovalDelay

cookie

JESI objectタグのサブタグ。必要に応じて、無効化の追加基準としてCookie情報を使用します。

name
value

header

JESI objectタグのサブタグ。必要に応じて、無効化の追加基準としてHTTP/1.1のヘッダー情報を使用します。

name
value

personalize

Cookie情報とセッション情報への依存性をESIプロセッサに通知して、ページのカスタマイズを許可します。

name
value

Web Object Cacheタグ・ライブラリのサマリー

OC4J Web Object Cacheは、Javaで記述されたWebアプリケーションが、JSPページやサーブレットなどの動的Webページが生成した部分的な結果と中間結果を取得、格納、再利用、後処理およびメンテナンスできるようにする機能です。プログラミング・インタフェースについては、タグ・ライブラリ(JSPページでの使用)とJava API(サーブレットでの使用)を備えています。

表1-8に、Web Object Cacheタグ・ライブラリのサマリーを示します。詳細は、「Web Object Cacheタグの説明」を参照してください。

表1-8 Web Object Cacheタグ・ライブラリのサマリー 
タグ 説明 属性

cache

XMLオブジェクトやJavaのシリアル化可能なオブジェクトのキャッシングではなく、JSPアプリケーションでの一般的キャッシングを設定します。

policy
ignoreCache
invalidateCache
scope
autoType
selectedParam
selectedCookies
reusableTimeStamp
reusableDeltaTime
name
expirationType
TTL
timeInaDay
dayInaWeek
dayInaMonth
writeThrough
printCacheBlockInfo
printCachePolicy
cacheRepositoryName
reportException

cacheXMLObj

通常、XML DOMオブジェクトをキャッシングする場合にcacheタグのかわりに使用します。cacheXMLObjタグは、cacheタグのすべての属性とXML固有の追加パラメータをサポートしています。

policy
ignoreCache
invalidateCache
scope
autoType
selectedParam
selectedCookies
reusableTimeStamp
reusableDeltaTime
name
expirationType
TTL
timeInaDay
dayInaWeek
dayInaMonth
writeThrough
printCacheBlockInfo
printCachePolicy
cacheRepositoryName
reportException
fromXMLObjName
toXMLObjName
toWriter

useCacheObj

シリアル化可能なすべてのJavaオブジェクトをキャッシュします。useCacheObjタグは、すべてのcacheタグ・パラメータとその機能固有の追加属性をサポートしています。

policy
ignoreCache
invalidateCache
scope
autoType
selectedParam
selectedCookies
reusableTimeStamp
reusableDeltaTime
name
expirationType
TTL
timeInaDay
dayInaWeek
dayInaMonth
writeThrough
printCacheBlockInfo
printCachePolicy
cacheRepositoryName
reportException
type
id
cacheScope

cacheInclude

cacheタグ(ただし、cacheXMLObjタグやuseCacheObjタグを除く)の機能と標準のjsp:includeタグの機能を組み合せます。

policy
page
printCacheBlockInfo
reportException

invalidateCache

プログラム・ロジックを使用してキャッシュ・ブロックを明示的に無効にします。invalidateCacheタグのほとんどのパラメータは、cacheタグおよびcacheXMLObjタグにも存在し、同じように使用されます。

policy
ignoreCache
scope
autoType
selectedParam
selectedCookies
name
invalidateNameLike
page
autoInvalidateLevel
cacheRepositoryName
reportException

JavaServer Pages標準タグ・ライブラリのサポート

Oracle9iASリリース2(9.0.3)では、OC4J JSP製品は、Sun社のJSTL仕様1.0で指定されているとおり、JavaServer Pages標準タグ・ライブラリ(JSTL)をサポートしています。このセクションでは、JSTLの機能とOC4Jのサポートの概要について説明します。次の項目が含まれます。

OC4J 9.0.3実装では、JSTLはOC4J製品に直接組み込まれていません。次のサイトからリファレンス実装をダウンロードできます。


http://jakarta.apache.org/builds/jakarta-taglibs/releases/standard/

OC4Jのデモ・アプリケーションで、このJSTLのリファレンス実装を使用する場合は、JSP FAQのドキュメントを参照してください。このドキュメントは、次のサイトから入手できます。


http://otn.oracle.com/tech/java/oc4j

JSTLに関する詳細は、次のサイトの仕様を参照してください。


http://www.jcp.org/aboutJava/communityprocess/first/jsr052/index.html


注意:

JSTL 1.0には、JSP 1.2環境が必要です。


JSTLの概要および概念

JSTLは、Javaなどのスクリプト言語に不慣れなJSPページ作成者を対象にしています。以前は、JSPページで動的データを処理するには、スクリプトレットを使用していました。JSTLでは、JSTLタグを使用すると、スクリプトレットが不要になります。

以前のバージョンのOC4J JSP製品を使用した経験のある読者であれば、JSTLとOracle Java Server Pages Markup Language(JML)タグ・ライブラリの目的が似ていることがわかります。JMLタグ・ライブラリはそのままサポートされますが、標準JSTLの使用をお薦めします。「Oracle9iAS リリース2のJSTL: 使用上の注意と将来の考慮事項」も参照してください。

JSTLには、次の主要な機能が含まれます。

タグ・サポートは、前述の機能に基づいて4つのJSTLサブライブラリに分割されます。表1-9に、標準TLD URIと各サブライブラリの接頭辞を示します。

表1-9 STLサブライブラリ
機能 URI 接頭辞

core

http://java.sun.com/jstl/core

c:

XML処理

http://java.sun.com/jstl/xml

x:

SQLデータベース・アクセス

http://java.sun.com/jstl/sql

sql:

i18n国際化と書式化

http://java.sun.com/jstl/fmt

fmt:

詳細は、「JSTLタグと追加機能の概要」を参照してください。


注意:

JSP 1.2コンテナを使用するよう制約されている場合、式言語モデルとリクエスト時の式モデルの両方をサポートするには、JSTL 1.0実装が必要です。それぞれのモデルに対応するJSTLサブライブラリを使用すると、両方のモデルをサポートできます。サブライブラリ(core、XML、SQLおよびi18n)ごとに個別のTLDがあるため、2つのモデルに別々にTLD URIがあります。

ほとんどのユーザーは、前述のURIに対応する式言語モデルを使用すると考えられますが、リクエスト時の式モデルを使用する場合は、各URIに「_rt」を追加して、適切なTLDにアクセスしてください。表記規則では、各接頭辞にも「_rt」を追加します(例: 「c_rt:」)。

特定のJSPページでは、いずれか一方のライブラリを使用します。両方のライブラリを同時に使用することはできません。


JSTL式言語のサマリー

JSTL式言語は、JSPページ間での情報の受渡しにJSPのスコープ属性とリクエスト・パラメータが有効であることを応用しています。JSTL式言語を使用すると、JSPスクリプトレットとリクエスト時の式が不要になります。

JSTL 1.0では、JSTLタグ属性の値にのみ、式言語を使用できます。

次の例では、JSTL c:ifタグを使用して、企業リストから鉄鋼メーカーを選び出しています。


<c:if test="${company.industry == 'steel'}">
   ...
</c:if>

このセクションの後半では、JSTL式言語の構文について要約し、OC4J JSPアプリケーションでJSTL式言語の評価を可能にする方法について説明します。

JSTL式言語の構文

JSTL式言語の主要な構文機能の簡単なサマリーをリストします。その後に簡単な例をいくつか示します。

例: 基本

次に、関係演算子「<=」(以下)を含む、式言語の基本的な起動例を示します。


<c:if test="${auto.price <= customer.priceLimit}">
   The <c:out value="${auto.makemodel}"/> is in your price range.
</c:if>

例: コレクションへのアクセス

次に、Sun社のJSTL仕様1.0から、「.」構成メンバーと「[]」構成メンバーの使用例を示します。


<%-- "productDir" is a Map object containing the description of
      products, "preferences" is a Map object containing the
      preferences of a user --%>
product:
<c:out value="${productDir[product.custId]}"/>
shipping preference:
<c:out value="${user.preferences['shipping']}"/>

JSTL式言語の暗黙的なオブジェクト

JSTLでは、次の暗黙的なオブジェクトを提供します。

JSTL式言語の追加機能

式言語は次の機能も提供します。

詳細は、JSTL仕様1.0を参照してください。

JSTLタグと追加機能の概要

このセクションでは、JSTLタグのサマリーを示し、JSTLの追加機能について説明します。次の項目が含まれます。

スコープ変数

JSTLタグは、JSPのスコープ属性を使用してデータを使用可能にします。この属性はスコープ変数とも呼ばれ、スクリプト変数のかわりに使用されます。このようにデータを使用可能にできるJSTLタグには、その属性にvarおよびscopeが含まれ、次のように使用されます。

scope属性は、NESTED変数(常にpageスコープを持つ)には必要ありません。ただし、JSTLでの変数は、AT_END(終了タグからそのページの終わりまで使用可能)になります。

次の例では、コア・ライブラリ・イテレータ操作タグforEachと式言語サポート・タグoutを使用して、employeesコレクションの現行の項目を公開します。


<c:forEach var="employee" items="${customers}">
   The current employee is <c:out value="${customer}"/>
</c:forEach>

構成データとConfigクラス

JSTLには、スコープ変数を使用して特定スコープのJSP構成データを動的にオーバーライドする機能が含まれています。この操作を行うには、javax.servlet.jsp.jstl.core.Configクラスの機能を使用します。

JSP仕様1.2によると、JSPページ・コンテキスト内に存在するすべてのスコープ(pagerequestsessionおよびapplication)は、単一のネームスペースを形成する必要があります。つまり、スコープ変数の名前は、ページの実行ごとに一意である必要があります。

Configクラスには、構成パラメータ名を透過的に操作して、各スコープに独自のネームスペースを設定する機能があります。この機能を効果的に使用すると、構成パラメータを特定のスコープに対してのみ設定できます。

詳細は、JSTL仕様1.0を参照してください。

JSTLタグのサマリー

表1-10に、機能グループに編成されたJSTLタグのサマリーを示します。各グループごとにJSTL標準のタグ接頭辞について説明しています。

表1-10 JavaServer Pages標準タグ・ライブラリのサマリー 
タグ・グループ グループの説明 各タグ

Core、ELサポート

式の評価と現行のJspWriterオブジェクトへの結果の出力、スコープ変数の値やターゲット・オブジェクトのプロパティ値の設定、スコープ変数の削除、およびネストされた操作によってスローされるThrowableインスタンスの捕捉などを行うタグが含まれています。

c:out
c:set
c:remove
c:catch

Core、条件付き

test属性によってtrueと評価されたボディ・コンテンツの評価および手動による相互に排他的な条件付き実行パスの指定を行うタグが含まれています。whenタグとotherwiseタグは、chooseタグとともに使用します。

c:if
c:choose
c:when
c:otherwise

Core、イテレータ

ボディの実行を、オブジェクトのコレクション間(または指定した回数のみ)および指定のデリミタで区切られた一連のトークン間で反復するタグが含まれています。

c:forEach
c:forTokens

Core、URL関連

URLベース・リソースのコンテンツのインポート、適切なリライティング・ルールを使用したURLの作成、HTTPリダイレクトのクライアントへの送信、およびリクエスト・パラメータのURLへの追加などを行うタグが含まれています。 paramタグは、importタグ、urlタグおよびredirectタグのサブタグです。

c:import
c:url
c:redirect
c:param

XML、コア

XML文書の解析、XPath式の評価と現行のJspWriterオブジェクトへの結果の出力、およびXPath式の評価とスコープ変数への結果の格納などを行うタグが含まれています。(XPathに関しては、この表の最後にある「注意」を参照してください。)

x:parse
x:out
x:set

XML、フロー制御

指定したXPath式の評価とその式でtrueと評価されたコンテンツのレンダリング、手動による相互に排他的な条件付き実行パスの指定、および指定したXPath式の評価と結果間でのボディ実行の反復などを行うタグが含まれます。whenタグとotherwiseタグは、chooseタグとともに使用します。

x:if
x:choose
x:when
x:otherwise
x:forEach

XML、変換

XSLTスタイルシート変換の文書への適用および変換パラメータの設定を行うタグが含まれます。paramタグは、transformタグのサブタグです。

x:transform
x:param

SQL

データベースの問合せ、データベースの更新(UPDATE/INSERT/DELETE)、問合せと更新用トランザクション・コンテキストの設定、スコープ変数またはデータソース構成変数へのデータソースのエクスポート、SQL文でのパラメータ・プレースホルダ(「?」)の値の設定、およびjava.util.Date型の場合におけるパラメータ・プレースホルダ値の設定などを行うタグが含まれます。paramタグとdateParamタグは、queryタグとupdateタグのサブタグです。

sql:query
sql:update
sql:transaction
sql:setDataSource
sql:driver
sql:param
sql:dateParam

i18n、国際化

指定したロケールのロケール構成変数への格納、タグ内で使用するi18nローカライゼーション・コンテキストの作成、タグ外で使用するローカライゼーション・コンテキストの作成と格納、リソース・バンドル内のローカル・メッセージのルックアップ、およびリクエスト文字コードの設定などを行うタグが含まれます。paramタグをmessageタグとともに使用すると、messageタグのパラメータを置換できます。

fmt:locale
fmt:bundle
fmt:message
fmt:param
fmt:requestEncoding

i18n、書式化

書式化や解析用タイムゾーンの指定、指定済タイムゾーンのスコープ変数またはタイムゾーン構成変数への格納、ロケールや特別なカスタマイズに対する数値の適切な書式化、書式化済数値の文字列表現の解析、ロケールまたは特別なカスタマイズに対する日付または時間の書式化、書式化済日付または時間の文字列表現の解析などを行うタグが含まれます。

fmt:timeZone
fmt:setTimeZone
fmt:formatNumber
fmt:parseNumber
fmt:formatDate
fmt:parseDate


注意:

XML処理用のJSTLタグは、XPath(XMLパス)に関するW3C勧告に基づいています。XPathは、XML文書の各部分を指定および選択するための簡潔な表記規則を提供します。詳細は、次のWebサイトを参照してください。


http://www.w3.org/TR/xpath

Oracle9iASリリース2のJSTL: 使用上の注意と将来の考慮事項

次の考慮事項に注意してください。

他のOracle9iASコンポーネントのタグ・ライブラリの概要

他の多くのOracle9iASコンポーネントにもJSPタグ・ライブラリが備わっています。このセクションでは、次のライブラリのサマリーを示します。

このセクションで紹介するOracleタグ・ライブラリは、JSP標準に準拠しています。

以降の説明は、基礎となるコンポーネントを事前に理解していることを前提としています。

Oracle9i JDeveloper Business Components for Java(BC4J)タグ・ライブラリ

Oracle9i JDeveloperには、Business Components for Java(BC4J)データ・タグと呼ばれるカスタム・タグのセットが用意されています。 BC4Jデータ・タグは、ビジネス・コンポーネント・データソースとの相互作用に対して単純なタグ・ベースのアプローチを提供します。このタグによって、ビジネス・コンポーネントへの完全なアクセスが可能になり、表示、編集および完全なDML制御が可能となります。

カスタム・データ・タグによって、Business Components for Javaデータソースとの相互作用が簡素化されます。ビジネス・コンポーネントによるJSPアプリケーションの構築にタグ・ベースのアプローチを使用すると、大規模なJavaプログラミングが不要になり、HTMLページのコーディングに類似したアプローチとなります。

表1-11に、BC4Jタグ・ライブラリのサマリーを示します。標準のタグ接頭辞はjboです。

詳細は、Oracle9i JDeveloperオンライン・ヘルプまたは次のOTN-J(Oracle Technology Network Japan)のヘルプを参照してください。


http://otn.oracle.co.jp


注意:

このライブラリのサイズの関係から、各タグについては説明しません。


表1-11 BC4Jタグ・ライブラリのサマリー 
タグ・グループ グループの説明 各タグ

コンポーネント・タグ

このグループには、フォームの表示、レコードの編集、ビジネス・コンポーネント・イベントの処理、データソース検索の実行、データソースにバインドされたレコードの表示、データソースにバインドされた表の表示、およびデータベース・トランザクション操作のレンダリングなどを行うタグが含まれています。

DataEdit
DataHandler
DataNavigate
DataQuery
DataRecord
DataScroller
DataTable
DataTransaction

接続タグ

このグループには、HTTPリクエストにサービスを提供するアプリケーション・モジュー・インスタンスの作成、データソースの変更のデータベースへの適用、アプリケーション・モジュールからの動的ビュー・オブジェクトの作成、JSPページのデータソースの作成、データソース変数の作成、データソースの変更のデータベースへのフォワード、データソースのデータの再実行、アプリケーション・モジュール・インスタンス解放のトリガー、および現行のデータソースの変更のロールバックなどを行うタグが含まれています。

ApplicationModule
Commit
CreateViewObject
DataSource
DataSourceRef
PostChanges
RefreshDataSource
ReleasePageResources
RollBack

データ・アクセス・タグ

このグループには、データソース属性定義による反復、WHERE句の設定、SQL文の実行、フィールド・レンダラを使用した属性の表示、データ行インスタンスの取得と操作の実行、データソースの行間での反復、データソースの表示範囲の移動、行での属性の更新、データ項目の基準の表示、属性のメタデータの表示、属性のヒントの表示、属性値の表示、検索表示基準の設定、および表示基準の行間での反復などを行うタグが含まれています。

AttributeIterate
Criteria
CriteriaRow
ExecuteSQL
RenderValue
Row
RowsetIterate
RowsetNavigate
SetAttribute
ShowCriteria
ShowDefinition
ShowHint
ShowValue
ViewCriteria
ViewCriteriaIterate

イベント・タグ

このグループには、ビジネス・コンポーネント・イベントの実行、ビジネス・コンポーネント・イベントの処理、およびイベントのURLの構築などを行うタグが含まれています。

FormEvent
OnEvent
UrlEvent

フォーム・タグ

このグループには、日付入力フィールドの挿入、入力フィールドの挿入、非表示入力ィールドの挿入、パスワード・フィールドの挿入、フィールド・レンダラの上書き、およびHTML属性の入力タグへの追加などを行うタグが含まれています。

InputDate
InputHidden
InputPassword
InputRender
InputSelect
InputSelectGroup
InputSelectLOV
InputText
InputTextArea
SetDomainRenderer
SetFieldRenderer
SetHtmlAttribute

interMediaタグ

このグループには、interMediaオブジェクトに対するHTML ANCHORタグの挿入、interMedia audioオブジェクトに対するHTML OBJECTタグの挿入、interMedia imageオブジェクトに対するHTML IMAGEタグの挿入、interMedia videoオブジェクトに対するHTML OBJECTタグの挿入、ファイル・アップロードに対するHTML FORMタグの挿入、およびinterMediaオブジェクトに対するURL文字列の挿入などを行うタグが含まれています。

AnchorMedia
EmbedAudio
EmbedImage
EmbedVideo
FileUploadForm
MediaUrl

Web Beanタグ

このグループには、Web BeanまたはData Web Beanをページに挿入するタグが含まれています。

DataWebBean
WebBean

Oracle9i JDeveloper User Interface Extension(UIX)タグ・ライブラリ

Oracle9i JDeveloperには、User Interface Extension(UIX)タグと呼ばれるカスタ・タグのセットが用意されています。これらのタグは、UIXの制御機能を起動し、タブ、ボタン、表、ヘッダーおよびOracle Browser Look&Feelを実装する他のレイアウトとナビゲーショナル・コンポーネントをレンダリングするためのHTMLを生成します。

タグは、UIX Page、UIX Layout、UIX Table、UIX Form、UIX Border LayoutおよびBC4J UIXの複数のパレット・ページに含まれています。これらのタグは、ページ・レイアウト、表レイアウト、フォーム・レイアウト、ボーダー・レイアウトおよびビジネス・コンポーネント・プロジェクトへのデータ・バインディングをサポートしています。

表1-12に、UIXタグ・ライブラリのサマリーを示します。標準のタグ接頭辞はuixです。

詳細は、Oracle9i JDeveloperオンライン・ヘルプまたは次のOTN-J(Oracle Technology Network Japan)のヘルプを参照してください。

http://otn.oracle.co.jp


注意:

このライブラリのサイズの関係から、各タグについては説明しません。


表1-12 UIXタグ・ライブラリのサマリー 
タグ・グループ グループの説明 各タグ

ボーダー・レイアウト・タグ

このグループには、索引付けされた「子」のレイアウト、索引付けされた子の上下の境界指定、および索引付けされた子の左右の境界指定などを行うタグが含まれています。

borderLayout
bottom
innerBottom
innerEnd
innerLeft
innerRight
innerStart
innerTop
left
right
top

フォーム・タグ

このグループには、ブラウザ入力チェックボックスの作成、入力項目のメニュー・スタイル・リストの表示、日付入力用テキスト・フィールドとカレンダによる日付選択用ボタンの作成、ファイル・アップロード用ウィジェットの追加、ページでのHTMLフォームの作成、フォームで送信する値の追加、入力項目の定義済リストの表示、LOVダイアログの起動ボタン付きテキスト・フィールドの作成、単一オプション入力フィールドの作成、ブラウザのラジオ・ボタンの挿入、ラジオ・ボタン・セットの作成、フォーム・コンテンツのリセット・ボタンの作成、フォームの発行ボタンの挿入、および1行テキスト・フィールドまたは複数行テキスト領域の作成などを行うタグが含まれています。

checkBox
choice
dateField
fileUpload
form
formValue
list
lovField
option
radioButton
radioGroup
resetButton
submitButton
textInput

レイアウト・タグ

このグループには、子の水平または垂直のレイアウトを作成するタグが含まれています。

flowLayout
stackLayout

ページ・タグ

このグループは、ページ・コンテンツの作成と操作を行う多数のタグで構成されています。タグの機能には、ホーム・ページに戻る一連のリンクの挿入、UIXツリーの構築とページ・コンテキストへの保存、ボタンの挿入、補足情報のページへの配置、著作権または企業提示セクションの作成、ページ・フッター・リンクの挿入、リンクを含めることが可能なサイト・ナビゲーション用バナーの追加、ラベルの配置、イメージの挿入、テキスト・リンクの挿入、テンプレートのページへの適用、およびCSSスタイルシートの挿入などがあります。

body
breadCrumbs
buildTree
button
case
cobranding
contentContainer
contentFooter
contents
copyright
corporateBranding
dataScope
document
end
footer
globalButton
globalButtonBar
globalButtons
globalHeader
header
image
inlineMessage
labeledFieldLayout
largeAdvertisement
leading
leadingFooter
link
location
mediumAdvertisement
messageBox
messagePrompt
messageStyledText
navigationBar
pageButtonBar
pageHeader
pageLayout
privacy
productBranding
quickSearch
rawText
ref
renderingContext
separator
shuttle
sideNav

spacer
start
styleSheet
styledText
switcher
tabBar
tabs
tip
trailing
trailingFooter
train

表タグ

このグループに含まれるタグの機能には、ユーザーによる、データ行の追加と更新済データ全体の表示、書式設定の追加、表列の書式設定情報のカプセル化、複数行選択での選択列のレンダリング、ソート時の列ヘッダーへのスタンプ、および表データの編集と書式設定のサポートなどがあります。

addTableRow
cellFormat
column
columnFooter
columnHeader
columnHeaderStamp
hideShow
multipleSelection
rowLayout
singleSelection
sortableHeader
table
tableDetail
tableLayout
totalRow

妥当性チェック・タグ

このグループのタグは、妥当性チェック機能と妥当性チェックに関連したタグを挿入します。

date
decimal
onBlurValidater
onSubmitValidater
regExp
wml

Oracle9i JDeveloper BC4J/UIXタグ・ライブラリ

UIX JSPページには、BC4Jデータ・タグとデータのプレゼンテーションを簡素化するBC4J UIX convenienceタグの両方を含めることができます。

BC4J UIX convenienceタグは、ApplicationModuleデータ・タグに依存して、BC4Jアプリケーション・モジュールからデータソースを取得します。次の表に記載したBC4J UIXタグに加えて、UIX JSPページの(UIX 以外の)BC4Jタグも使用できます。

表1-13に、BC4J/UIXタグのサマリーを示します。標準のタグ接頭辞はbc4juixです。

詳細は、Oracle9i JDeveloperオンライン・ヘルプまたは次のOTN-J(Oracle Technology Network Japan)のヘルプを参照してください。

http://otn.oracle.co.jp
表1-13 BC4J/UIXタグ・ライブラリのサマリー 
タグ 説明 属性

AddTableRow

ユーザーによるデータ行のデータソースへの追加を可能にする特別な「TableRow」をレンダリングします。ボディにJSPコンテンツを含めることができます。

text
rows
destination

InputRender

データソースからページに入力フィールドをレンダリングします。

datasource
dataitem

LabelStyledText

スタイル設定済テキスト・ラベルをデータソースに自動的にバインドします。

datasource
dataitem

NavigationBar

ナビゲーション・バーをデータソースに自動的にバインドします。

datasource

RenderValue

データ・オブジェクト型に固有のフィールド・レンダリングを使用して、イメージ、オーディオまたはビデオなどの特別なデータ型のデータを表示します。

datasource
dataitem

StyledText

スタイル設定済テキストをデータソースに自動的にバインドします。

datasource
dataitem
styleClass
accessKey
destination

Table

表をデータソースに自動的にバインドします。ボディにJSPコンテンツを含めることができます。

datasource
alternateText
destination
formSubmitted
height
width
name
nameTransformed
proxied
summary
text
value

TableDetail

ディテール列をデータソースから表示します。ボディにJSPコンテンツを含めることができます。

(なし)

Oracle9i Reportsタグ・ライブラリ

Oracle9i Reportsのタグは、Oracle Reportsの作成に使用するデータ・モデル・オブジェクトと統合します。Oracle Reportsのカスタム・タグを使用すると、レポートのブロックとグラフを既存のJSPファイルに迅速に追加できます。このタグをテンプレートとして使用すると、独自のデータ・ドリブンJavaコンポーネントを構築し、ReportsのHTMLページに挿入できます。

カスタムJSPタグの例には、3D図形チャート・コンポーネントがあります。カスタムJSPタグを使用すると、Reportsのデータを3Dアプリケーション・サーバーに渡し、チャートのイメージを作成できます。カスタムJSPタグは、作成したイメージを参照するHTMLを戻します。

reportタグとobjectsタグは、それぞれ、レポート・ブロックをデリミタで区切って定義します。これらのタグ内では、他のカスタム・タグによってレポート・データのコンテンツとルック・アンド・フィールが定義されます。

表1-14に、Reportsタグのサマリーを示します。標準のタグ接頭辞はrwです。

詳細は、Oracle9i Reports Developerオンライン・ヘルプの「Reference/JSPタグ」を参照してください。Reportsの詳細は、次のOTN-JのWebサイトを参照してください。


http://otn.oracle.com/products/reports/content.html

表1-14 Reportsタグ・ライブラリのサマリー 
タグ 説明 属性

report

JSPページ内のレポート・オブジェクトをデリミタで区切ります。

id
parameters

objects

レポートの定義を変更します。

id

field

単一値のソース・オブジェクトをHTMLでレンダリングする書式設定を提供します。

id
src
breakLevel
breakValue
nullValue
containsHtml
formatMask
formatTrigger

foreach

データソース・グループ間をループします。

id
src
startRow
endRow
increment

getValue

レポート・オブジェクトの名前を取得します。

id
src
formatMask

graph

グラフまたはチャートを定義します。

id
src
groups
dataValues
series
width
height
graphHyperlink

include

トップレベルのレイアウト・オブジェクトを単純なHTML表に再フォーマットします。

id
src
format

seq

値の順序を定義します。

name
seq

seqval

seqタグで定義された値の順序に基づいて操作します。

ref
op

id

米国障害者法(ADA)に準拠して、行と列のヘッダーに一意のHTML IDを生成します。

id
breakLevel
asArray

headers

idタグが生成した行と列のヘッダーIDの値を取得します。

id
src

Oracle9iAS Wireless Location(Spatial)タグ・ライブラリ

ロケーション・ベースのアプリケーションの開発者には、次のような特殊サービスが必要です。

Oracle9iAS Wirelessのロケーション・アプリケーション・コンポーネントは、ジオコーディングの実行、ドライブ方向の指示およびビジネス・ディレクトリのルックアップに使用する一連のAPIです。既存の重要なプロバイダをAPIにマップするサービス・プロキシが組み込まれています。また、将来、プロバイダの追加が予定されています。

表1-15に、JSP開発者用のタグ・ライブラリのサマリーを示します。標準のタグ接頭辞はlocです。

詳細は、『Oracle9iAS Wireless開発者ガイド』を参照してください。

表1-15 Location(Spatial)タグ・ライブラリのサマリー 
タグ 説明 属性

address

ジオコーディング、マッピングまたはルーティングの各アプリケーションに対して、マップ上のジオコーディング対象のアドレス、ルーティングの開始または終了アドレス、あるいはビジネス・ディレクトリ問合せの中心として使用するアドレスを指定します。

name
type
businessName
firstLine
city
state
postalCode
country

map

マッピング・アプリケーションに対して、指定した解決(1つ以上のポイント、ルートまたはドライブ操作のいずれかを示す)を含むマップを指定します。

name
type
points
route
maneuver
xres
yres

route

ルーティング・アプリケーションに対して、指定したマップ解決を持つルートを指定します。操作、概略マップおよび操作マップが含まれます。

name
type
xres
yres

iterateManeuvers

ルーティング・アプリケーションに対して、ドライブ操作のコレクションを作成し、操作を個別に表示します。

name
type
routeID

businesses

ビジネス・ディレクトリ・アプリケーションに対して、1つ以上の属性を共有するビジネスのコレクションを指定します。

name
type
businessName
categoryID
keyword
city
state
postalCode
country
centerID
radius
nearestN

iterateBusinesses

ビジネス・ディレクトリ・アプリケーションに対して、businessesタグが戻したコレクション内のビジネスを個別に表示します。

name
type
collection

category

ビジネス・ディレクトリ・アプリケーションに対して、「dealers」などのビジネス・カテゴリを指定します。

name
type
parentCategory
categoryName

iterateCategoriesMatchingKeyword

ビジネス・ディレクトリ・アプリケーションに対して、指定したキーワード値に一致するカテゴリのコレクションを作成し、そのカテゴリを個別に表示します。

name
type
parentCategory
keyword

iterateChildCategories

ビジネス・ディレクトリ・アプリケーションに対して、直属の「子」サブ項目のコレクションを指定し、個別に表示します。

name
type
parentCategory

Oracle Ultra Searchタグ・ライブラリ

Oracle Ultra Searchには、開発時にコンテンツ検索機能をJSPアプリケーションに取り込むために使用するカスタム・タグ・ライブラリがあります。このライブラリには、次の機能が組み込まれています。

このタグ・ライブラリのサマリーを、表1-16に示します。標準のタグ接頭辞はUSです。

詳細は、『Oracle Ultra Search User's Guide』を参照してください。または、「Ultra Search JSP Tag Library」のUltra Searchオンライン・マニュアルを参照してください。

表1-16 Ultra Searchタグ・ライブラリのサマリー 
タグ 説明 属性

instance

Ultra Searchインスタンスへの接続を確立します。

instanceId
username
password
url
dataSourceName
tablePagePath
emailPagePath
filePagePath

iterAttributes

拡張問合せに対して、使用可能な属性リストを表示します。

instance
locale

iterGroups

拡張問合せに対して、使用可能な属性グループ・リストを表示します。

instance
locale

iterLanguages

拡張問合せに対して、Ultra Searchインスタンスに定義されている言語リストを表示します。

instance

iterLOV

検索属性に対して、定義されたすべての値を表示します。

instance
locale
attributeName
attributeType

getResult

検索を実行します。

resultId
instance
query
queryLocale
documentLanguage
from
to
boostTerm
withCount

fetchAttribute

getResult内にネストされたタグ。問合せ結果とともにフェッチする各ドキュメントの属性を指定します。getResultタグ内には、複数のfetchAttributeタグがネストされている場合があります。

attributeName
attributeType

showHitCount

getResultタグにwithCount="true"が指定されている場合、結果にはヒットの合計数が含まれます。showHitCountタグを使用すると、この合計数を表示できます。

result

iterResult

検索結果のすべてのドキュメント間を反復します。JSPページに結果を表示します。

result
instance

showAttributeValue

ドキュメント属性をレンダリングします。

attributeName
attributeType
default

Oracle9iAS Portalタグ・ライブラリ

Oracle9iAS Portalを使用すると、開発者は次の項目を実行できます。

Oracle9iAS Portalタグ・ライブラリを使用すると、開発者はさらに簡単にカスタマイズ可能なインターネット・ポータルを構築できます。開発者は、内部JSPページを作成してポータル・データベース内に格納し、ポータルの実行時にダウンロードするか、外部JSPページを作成してファイル・システム内に格納するか、またはこの2つの方法を組み合せて使用できます。

このタグ・ライブラリのサマリーを、表1-17に示します。標準のタグ接頭辞はportalです。

詳細は、Oracle Technology Networkで入手可能なドキュメント、「Oracle9i Application Server Portal: Adding JSPs」を参照してください。


http://otn.oracle.com

表1-17 Portalタグ・ライブラリのサマリー 
タグ 説明 属性

usePortal

Webページのフレームワークを形成し、動的コンテンツを持つポートレットを格納する全体的なポータルを指定します。JSPページの最初のPortalタグとして指定する必要があります。

id
pagegroup
login

prepare

ポータル内に表示する1つ以上のポートレットのバンドルを設定します。

portal
portletHeaders

portlet

このタグをprepareタグ内で1つ以上使用し、表示するポートレットを宣言します。

id
instance
header

showPortlet

通常は、ポートレットを表示しますが、portletタグを使用して宣言されたポートレットの場合は、必ずしも表示されるとはかぎりません。最も単純な使用方法では、showPortletタグ自体が表示するポートレットを指定します。

name
portal
header

parameter

portletタグまたはshowPortletタグ内で使用して、ポートレットのパラメータ設定を指定します。たとえば、株式相場のポートレットに対しては、相場の問合せ対象となる株式を指定します。

name
value

useStyle

ポータルに使用するCSSスタイルを指定するか、またはデフォルトのスタイルを使用します。他の選択肢として、このタグをまったく使用せずに、他の方法で必要なスタイルを実装することもできます。

name
portal