JDeveloperに用意されているWeb Beanの他に、独自のカスタムWeb Beanを作成することもできます。このトピックでは、Web Beanウィザードを使用してWeb Beanを作成する方法を説明します。
注意: 既存のWeb Beanファイルに構文エラーがある場合、そのファイルを別のWeb Beanとしてサブクラス化を試行しても、JDeveloperではそのファイルを保存できません。この場合、Web Beanが適格なクラスでないかぎり、JDeveloperでは解析エラーが発生します。
Web Beanウィザードを開くには、次のようにします。
「ファイル」->「新規」を選択し、「新規」ギャラリを開きます。
「Web Tier」-「JavaServer Pages (JSP)」カテゴリを開きます。
「Web Bean」項目をダブルクリックします。Web Beanウィザードが開きます。
Web Beanウィザードの指示に従い、Web Beanを作成します。
Web Beanウィザードの使用時に詳細なヘルプを参照するには、[F1]を押すか、ウィザード内で「ヘルプ」をクリックします。
Web Beanウィザードでの作業が完了すると、作成した新しいWeb Beanクラスのコードが生成されます。Data Web Beanを作成した場合、コードにはサンプルのHTMLレンダリング・コードが含まれ、データソースへの接続がサポートされます。
Web BeanをJSPページに挿入する前に、Web Object Managerを使用して、Web Beanのプロパティを公開する必要があります。
次の手順では、すでにWeb Object Managerに登録されているWeb Beanをサブクラス化することを想定しています。JDeveloperに用意されているWeb Beanはすべて登録済です。Web Beanを登録するには、後述のカスタムWeb Beanのプロパティ公開方法を参照してください。
Web Beanを既存のWeb Beanのサブクラスとして作成するには、次のようにします。
「ツール」->「Web Object Manager」を選択します。
Web Object Managerで、Data Web Beanをサブクラス化するか、しないかによって、「Data Web Beans」フォルダまたは「Web Beans」フォルダのいずれかを開きます。
サブクラス化するWeb Beanを選択します。
「サブクラス」をクリックします。
「パッケージ」フィールドに、新しいWeb Beanのパッケージを入力します。または、「参照」をクリックして、パッケージを参照します。
「クラス名」フィールドに、新しいWeb Beanのクラス名を入力します。
「Web Bean名」フィールドに、作成したWeb Beanの登録名を入力します。
これは、Web Object ManagerでそのWeb Beanを説明するために使用される名前です。
新しいWeb Beanは、開始時に親とまったく同じプロパティが登録されています。これらのプロパティに追加または変更を行う場合、Web Object Managerを使用して、Web Beanのプロパティを公開する必要があります。
Web Beanのプロパティの一部のみが、Web Beanを含むJSPに対して公開されます。新しいWeb Beanを作成すると、id
およびscope
プロパティのみが公開されます。
任意のJavaBeansに新しいプロパティを追加できるように、Web Beanにも新しいプロパティを追加できます。これらの新しいプロパティまたは未公開の定義済プロパティを、Web Object Managaerにより公開できます。
Web Beanのプロパティを公開するには、次のようにします。
「ツール」->「Web Object Manager」を選択します。
Web BeanがData Web Beanであるかどうかによって、「Data Web Beans」フォルダまたは「Web Beans」フォルダを開きます。
Web Beanを選択します。
「編集」をクリックします。
「プロパティ」タブを選択します。
「追加」をクリックします。
追加するプロパティを選択します。
「OK」をクリックします。
Web Beanの公開プロパティを編集するには、次のようにします。
引き続きWeb Object Managerの「プロパティ」タブで、編集するプロパティを選択します。
「編集」をクリックします。
Web Beanをコールする際、JSPでプロパティの値を提供するには、「値が必要」を選択します。
値を引用符で囲むように指定するには、「引用符で囲む必要あり」を選択します。
プロパティのデフォルト値を指定するには、「デフォルト値」フィールドに値を入力します。
適格な値の範囲を制限するには、「次のオプションから選択」を選択し、適格な値のリストをスペースで区切って入力します。