問合せ結果のテスト

Business Component Browserでは、ビュー・オブジェクトにより表示されたデータ内の新規または変更済の値を検証できます。データを変更した場合、Business Component Browserにより、新規の値が、基礎となるエンティティ・オブジェクトに対して定義した検証規則またはビジネス・ロジックを使用して比較されます。新規の値がビジネス・ロジックに適合していれば、Business Component Browserによりその値が暗黙的に受け入れられます。新規の値が検証を正常に終了しなかった場合、Business Component Browserにより、アラート・ボックスにエラー・メッセージが返されます。つまり、問合せ結果をテストすることは、検証規則とビジネス・ロジックが適切に機能しているかをテストすることになります。

この機能を効果的に使用するには、データに適用されるビジネス・ロジックを理解しておく必要があります。つまり、受け入れられる値と、エラーが発生する値を把握しておく必要があります。

たとえば、従業員エンティティ・オブジェクトEmpの給与属性Salに、給与は1200以上、という規則を定義したとします。規則をテストするために、MyEmpDetailViewというディテール・ビューのBlakeという名前の従業員の給与を変更します。変更は、対象の行からEmpエンティティ・オブジェクトに渡されます。Empに含まれるビジネス・ロジックが実行され、新規の値がテストされます。新規の値が1200より大きい場合、値はデータベースに保存されます。それ以外の場合は、Business Component Browserにより例外がスローされます。

Figure that illustrates validation rule logic, as described in the preceding paragraphs.

問合せ結果をテストするには、次の方法があります。

問合せ結果が予期しないものであった場合、または別の問合せを作成する場合、Business Component Browserを使用して次のことができます。

データ値の変更

ビュー・オブジェクト・データを挿入、更新および削除することにより、定義した検証規則およびビジネス・ロジックを実行できます。たとえば、従業員の給与が1200より大きい場合に実行されるビジネス・ロジックを記述したとします。Empビュー・オブジェクトを実行し、Salの値を1300に変更して、ロジックが正しく実行されるかどうかを確認できます。

ビュー・オブジェクトまたはビュー・リンクのデータを変更するには、次のようにします。

  1. ナビゲータでビュー・オブジェクトまたはビュー・リンクをダブルクリックします(または、コンポーネントをマウスの右ボタンでクリックし、「表示」を選択します)。Business Component Browserにより、選択したコンポーネントが実行され、ブラウザで開かれます。

  2. フィールド内の値を変更し、そのフィールドから移動して、ビジネス・ロジックを実行します。データ値を変更するには、次のいずれかの方法を使用します。

  1. ビジネス・ロジックまたは検証規則に適合している値は受け入れられ、その値に依存するロジックはすべて実行されます。値がビジネス・ロジックまたは規則に適合しない場合、例外がアラート・ボックスに返されます。

データ・サンプルの問合せ

ビュー・オブジェクトを扱う場合や、ビュー・リンクで定義されたビュー・オブジェクトのマスター/ディテール・セットを扱う場合、データのサブセットのみが返されるように問合せを設計できます。Business Component Browserでは、既存のビュー・オブジェクトに対する問合せの変更はできませんが、特定の属性値に適合するデータのフィルタリングは可能です。

「ビジネス・コンポーネント・ビュー基準」ダイアログを使用し、問合せのパラメータを指定します。ダイアログ内のフィールドを使用してWHERE句を作成します。ここで、句の要素は現行ビューの属性です。問合せでは、テスト対象の既存値が含まれる行のみを検索できます。たとえば、注文のステータスがNewからCancelledに変更されると起動されるようなビジネス・ロジックを作成したとします。この場合、「ビジネス・コンポーネント・ビュー基準」ダイアログ・ボックスで、Status属性フィールドで条件='New'を使用し、現在ステータスがNewの注文を問い合せることができます。これにより、ブラウザに最初のNew注文が送られます。NewをCancelledに変更し、ロジックが正しく実行されるかどうかを確認できます。

次の図に、DeptViewビュー・オブジェクトの「ビジネス・コンポーネント・ビュー基準」ダイアログの内容を示します。このダイアログにDeptViewと同じ属性が表示されていることに注意してください。たとえば、部門番号20に関連付けられたデータを表示してテストする場合は、「Deptno」フィールドに=20を入力し、「検索」をクリックします。ブラウザに、部門番号20に関連付けられた部門名と所在地が表示されます。

Figure that shows the Business Components    View Criteria dialog, as described in the preceding paragraph.

ビュー・オブジェクトとビュー・リンクのデータを問い合せるには、次のようにします。

  1. ナビゲータで、ビュー・オブジェクトまたはビュー・リンクをダブルクリックします(または、コンポーネントをマウスの右ボタンでクリックし、「表示」を選択します)。

    Business Component Browserにより、コンポーネントの問合せが実行され、ブラウザで開かれます。

  2. コンポーネントをマウスの右ボタンでクリックし、「検索」を選択します。「ビジネス・コンポーネント・ビュー基準」ダイアログが開きます。

    ナビゲーション・バーの「ビュー基準の指定」アイコンをクリックしてダイアログを開くこともできます。

  3. テスト対象の既存値を含む行が返されるような値を入力します。値を入力しない属性は、フィルタから除外されます。

  4. ダイアログの一番下にあるボタンのいずれかをクリックします。これらのボタンをクリックすることにより、次の操作が実行されます。

Oracle Business Component Browser内のデータの内容が、フィルタの結果を反映して更新されます。

  1. フィールドにテスト対象の値を入力、更新または削除します。次に、そのフィールドから移動します。ビジネス・ロジックまたは検証規則に適合する値は受け入れられます。値がビジネス・ロジックまたは規則に適合しない場合、例外がアラート・ボックスに返されます。