コマンドライン・コンパイル用にシステム環境変数を設定する作業は、プロジェクトに含まれるライブラリ数やデプロイする各アーカイブ・ファイルにソース・ファイルを含めるための変数の調整が必要になることによって、困難になることがあります。setvars.batファイルでは、インストールしたJDeveloperルート・ディレクトリを基準とする標準ライブラリのPATHおよびCLASSPATH情報を設定できます。
注意: setvars.batを使用してアプレットまたはアプリケーションのテスト環境を設定しないでください。アプレットやアプリケーションをテストするには、まずこれらをデプロイし、アプレットまたはアプリケーションに必要な環境変数を設定するバッチ・ファイルを作成します。
setvars.batファイルは、インストールしたJDeveloperのjdev¥binディレクトリにあります。コマンドラインからオプションを指定せずにsetvarsと入力すると、使用可能なオプションが一覧表示されます。
使用方法:setvarsのオプション:SETVARS -go SETVARS [-jdkver=1.x] [-userhome=dir] [-private=yes|no] [-tools=tool_list] [-terse] SETVARS -show [all]
-go
すべてのデフォルト設定を使用します(シングルユーザー1.3 J2SE)。
-jdkver=1.3
Javaプラットフォームを選択します。JDeveloperでは、デフォルトではJDK 1.3を使用します。
-userhome=dir
マルチユーザー設定の場合、現在のユーザーにこのディレクトリを使用します。
注意: userhome機能を使用する場合、-userhome:USERHOMEフラグを使用してJDeveloper IDEに渡す値と一致している必要があります。
-private=yes|no
Oracle Liteインストール・ディレクトリの場所を定義します。Oracle Liteデータベースの場合のみ必要です。デフォルトでは未定義です。
-tools=tool_list
使用するツールのセミコロンで区切られたリスト。デフォルトはtools=jdk;bc4j;9iclient;sqlj;bc4j_localです。次のリストからツールを選択してください。
ツール | 説明 |
---|---|
jdk |
Sun JDKのコア・クラス(必ず指定) |
9iclient |
Oracle9i Javaツール |
sqlj |
SQLJ Translatorおよびツール |
bc4j |
ビジネス・コンポーネントのコア・クラス(他のbc4jを選択した場合は必ず指定) |
bc4j_local |
ローカル・モード |
bc4j_vb |
VisiBroker ORBモード |
bc4j_9i |
Oracle9i モード |
bc4j_ejb9i |
Oracle9i with EJBサポート・モード |
bc4j_oas |
Oracle Application Serverモード |
bc4j_web |
Webクライアント・モード |
-terse
実行後、PATHおよびCLASSPATHを表示しません。
-show [all]
現在の設定を表示します。
注意: スイッチの値はSETVARS_SWITCHESという環境変数で設定できます。常に同じスイッチのグループを使用する場合に有益です。
デフォルトのインストール・パスを使用した場合、setvars.batを次のように使用します。
C:¥<ORACLE_HOME>¥jdev¥bin
に変更します。 setvars -go
setvars.batにより変数が設定され、既存のCLASSPATHシステム環境変数にJDeveloperの値が追加されます。
setvars D:¥¥<ORACLE_HOME>¥jdev -jdkver=1.3 -userhome=D:¥user¥BrianJ2SEを選択し、作業ディレクトリをD:¥user¥Brianに設定します。
前述の例の結果を表示するには、setvars -showと入力します。