印刷マネージャについて

印刷マネージャは、JDeveloperから印刷するデータ・オブジェクトのレンダリングを管理します。印刷マネージャは、PrintManagerクラスのシングルトン・インスタンスにより表され、Factoryデザイン・パターンを実装します。また、IdeクラスのstaticメソッドgetPrintManagerにより取得されます。

印刷マネージャは、2種類のファクトリに対するレジストリです。

印刷は、ユーザー・インタフェースから「印刷」を選択すると開始されます。印刷要求の処理は次のように進められます。

  1. 印刷マネージャは、アクティブなビューに関連付けられたドキュメント印刷ファクトリを検索します。
  2. 印刷マネージャは、現行コンテキストをファクトリのcreateメソッドに渡します。
  3. ファクトリは、印刷する各オブジェクトに対してPrintManager createPageableForObjectをコールします。それぞれ、オブジェクトのタイプに関連付けられたPageableFactorycreateメソッドがコールされます。結果はページング可能オブジェクトの集合になります。
  4. 印刷マネージャは、ドキュメント印刷ファクトリのprintメソッドをコールし、収集されたページング可能オブジェクトを編成してPrintManagerメソッドの1つ、printPageableまたはprintPageablesに渡します。

カスタムのデータ型を実装するアドインでは、PageableFactory実装を指定し、PrintManager registerPageableFactoryメソッドをコールして登録できます。事前定義されたJDeveloperノード・タイプの下位のカスタム・ノードには、ページング可能ファクトリを指定する必要はありません。ページング可能ファクトリは、サブクラスもレンダリングします。

カスタム・ビューを実装するアドインでは、DocumentPrintFactoryの拡張機能を指定し、PrintManager registerDocumentPrintFactoryメソッドをコールして登録する必要があります。


IDEの構造について

oracle.ide.Ide
oracle.ide.print.PrintManager
oracle.ide.print.PageableFactory
oracle.ide.print.DocumentPrintFactory
java.awt.print.Pageable