ビジネス・コンポーネント用XSQLサーブレット・クライアントの作成

XSQLサーブレットを使用して、XMLに基づいたクライアントをビジネス・コンポーネント用に作成できます。XSQLサーブレットでは、データベースとのデータのやり取りをXML形式で簡単に行えます。次の手順は、ビュー・オブジェクトのデータをXML形式で表示する「ViewObject Show」タグを使用し、XSQLクライアントを作成済のビジネス・コンポーネントにバインドする方法を示したものです。「ViewObject Update」タグを使用して、挿入、更新および削除処理をビュー・オブジェクトに対して行うこともできます。

注意: ビジネス・コンポーネントのXSQL処理ハンドラを持つXSQLページを使用するには、使用する接続モードで必要なすべてのBC4Jライブラリの他に、XSQLのランタイム・ライブラリおよびBC4J HTMLライブラリがプロジェクトのクラスパス上に必要です。JDeveloperでは、これらのライブラリが自動的にクラスパスにインクルードされます。

ビジネス・コンポーネント用のXSQLサーブレット・クライアントを作成するには、次のようにします。

  1. ビジネス・コンポーネント・プロジェクトが含まれるワークスペースに新規プロジェクトを作成します。このためには、ナビゲータでワークスペースを選択し、「ファイル」->「新規」を選択して、「新規」ギャラリを開きます。
  2. 「カテゴリ」ツリーで、「General」を開き、「Projects」を選択します。
  3. 「項目」リストで、「空のプロジェクト」をダブルクリックして、「新規プロジェクト」ダイアログを開きます。
  4. 「新規プロジェクト」ダイアログを完了し、「OK」をクリックしてワークスペースに空のプロジェクトを追加します。
  5. ナビゲータで新規プロジェクトを選択し、「ファイル」->「新規」を選択します。
  6. 「カテゴリ」リストで、「General」を開き、「XML」を選択します。
  7. 「項目」リストで「XSQL Page」をダブルクリックします。

    これにより、untitled#.xsqlという名前のスケルトンXSQLファイルがプロジェクトに追加されます。

  8. ソース・ファイルが開いていない場合、ナビゲータで新規XSQLファイルを右クリックし、「XMLエディタ」を選択してソース・ファイルを開きます。
  9. <page xmlns:xsql="urn:oracle-xsql">タグの後ろにある空白行にカーソルを置きます。
  10. パレットが表示されていない場合は、「表示」->「コンポーネント・パレット」を選択して開きます。
  11. タグが表示されていない場合は、パレットのドロップダウン・リストから「XSQL」タグを選択します。
  12. パレットから「ViewObject Show」タグを選択します。

    「ViewObject Show」タグは、ビュー・オブジェクトのデータをXML形式で表示します。「ViewObject Update」は、任意で変換したXML文書に基づいて、ビュー・オブジェクトに対する挿入、更新および削除処理を行います。

  13. 「ビュー・オブジェクトの選択」ダイアログで、適切なビュー・オブジェクトを選択し、「Next」をクリックします。
  14. この属性のデフォルト値を変更または受け入れます。タグとその属性に関するヘルプを表示するには、ダイアログ内で[F1]を押すか、「ヘルプ」をクリックします。「次へ」をクリックします。
  15. 「終了」をクリックします。

    入力したタグと属性はXSQLページに表示されます。

  16. 「ファイル」->「すべて保存」を選択して、ここまでのすべての作業を保存します。
  17. ナビゲータでXSQLファイルを右クリックし、「<ファイル名>.xsqlの実行」を選択して、WebブラウザでXMLそのままのデータを表示します。

XMLデータは、スタイルシートを使用して形式を設定できます。また、メッセージ・サービスを介して別のアプリケーションに送信することもできます。

注意: XSQLエラーJBO-27122が発生した場合は、「ViewObject Show」ヘルプ・トピックの「循環ビュー・リンク・アクセッサを使用してビュー・オブジェクトを問い合せる際の注意点」というタイトルのセクションを参照してください。


ビジネス・コンポーネント・パッケージの作成
データベースにアクセスするXSQLサーブレット・クライアントの作成
スタイルシートを使用したXMLデータの形式指定