作成する各BeanInfoクラスについて、JDeveloperのインスペクタでJavaBeansに表示するプロパティおよびメソッドと表示しないプロパティおよびメソッドを決定できます。
注意: BeanInfoから1つ以上のプロパティ、メソッドまたはイベントを公開する場合、IDEではプロパティ、メソッドまたはイベントについてBeanInfoの情報を使用することになります。つまり、プロパティ、メソッドまたはイベントを選択するとすぐに、選択しない他のすべてのプロパティ、メソッドおよびイベントがクラスから公開されなくなります。
標準JavaBeansのクラスのプロパティまたはメソッドをチューニングするには、次のようにします。
プロパティに対して選択するこれらのチェックボックスの組合せでは、プロパティの読取り/書込みアクセスを反映する必要があります。たとえば、書込み専用のプロパティの場合は、「set()メソッドを作成」のみチェックします。読取り専用のプロパティの場合は、「get()メソッドを作成」のみチェックします。
BeanInfoクラスを介してプロパティを公開し、そのプロパティをプロパティ・インスペクタに表示するには、「get()メソッドを作成」と「set()メソッドを作成」の両方をチェックする必要があります。インスペクタには、読取り/書込み両用のプロパティのみが表示されます。
どのプロパティ・チェックボックスもチェックしない場合、BeanInfoクラス定義からプロパティ記述子メソッドが削除されます。この場合、IDEはJavaイントロスペクションに依存し、すべてのプロパティが公開されます。
どのメソッドのチェックボックスもチェックしない場合、BeanInfoクラス定義からメソッド記述子メソッドが削除されます。この場合、IDEはJavaイントロスペクションに依存し、すべてのメソッドが公開されます。
JDeveloperにより、公開するプロパティとメソッドに対して、getPropertyDescriptors()
およびgetMethodDescriptors()
メソッドが実装されます。これらのメソッドには、設計時に使用可能にする各プロパティとメソッドに関する情報を含む、Descriptorオブジェクトの配列をインスタンス化するコードが指定されています。エディタで選択していないプロパティとメソッドは、コードから削除され、IDEのプロパティ・インスペクタには表示されません。
BeanInfoを介してプロパティまたはメソッドを公開し、プロパティ・インスペクタでは表示しないようにするには、setHidden()
メソッドを使用してプロパティまたはメソッドを非表示にします。この場合、IDEが非表示設定を認識する必要があります。JDeveloperを含むすべてのIDEが、非表示設定に従うわけではありません。したがって、非表示のフラグが設定されたプロパティおよびメソッドが表示されることもあります。
JavaBeansのネーミング・パターンに従っていないクラスのプロパティまたはメソッドをチューニングするには、次のようにします。
getPropertyDescriptors()
およびgetMethodDescriptors()
のコードを変更します。