orion-web.xmlの編集
Oracle9iAS Containers for J2EE(OC4J)にデプロイされるWARファイルについて、JDeveloperでは次の2つのデプロイメント・ディスクリプタが自動的に生成され、Webアプリケーション・デプロイメント・ディスクリプタの定義に使用されます。
web.xml
- Sun社によって定義された標準のJ2EE WARデプロイメント・ディスクリプタです。OC4JのWebコンテナでは、サーブレット2.2およびJavaServer Pages(JSP)1.2を完全にサポートします。詳細は、Sun社のJava Servlet仕様バージョン2.3を参照してください。次のURLからダウンロードできます。
- http://java.sun.com/j2ee/ja/servlet/index.html
orion-web.xml
- OC4Jプラットフォーム固有のWebアプリケーション・デプロイメント・ディスクリプタです。Oracle9iASにデプロイされるWARのデプロイ時の情報が含まれます。実装固有の情報がある場合は、
web.xml
をorion-web.xml
ファイルで補足できます。JDeveloperでデプロイメントが行われると、このデプロイメント・ファイルは、新しく追加されたデプロイメント・ディスクリプタの情報を反映するために変更されます。
orion-web.xml
ファイルには、次の設定が含まれています。
- サーブレットのフィルタ処理とサーブレットの連鎖処理の追加設定
- バッファリング
- キャラクタ・セット
- ディレクトリの参照
- ドキュメント・ルート
- ロケール
- クラスパス
- MIMEマッピング
- 仮想ディレクトリ
- アクセス・マスク(サーブレットのアクセス制限)
- クラスタ化
- リクエストとセッションの追跡
- JNDIマッピング
- セキュリティ・ロール・マッピング
- EJBマッピング
- リソース期限の設定
- クラスのロード
orion-web.dtd
は、oc4j.jar
に含まれています。このJARを解凍すると、OC4Jサーバー・ファイルのすべてのDTDがWEB-INF
ディレクトリに置かれます。
OC4Jデプロイメント用のWebデプロイメント・ディスクリプタ(orion-web.xml)をカスタマイズするには、次のようにします。
- JDeveloperでWebアプリケーションを作成すると、
web.xml
ファイルおよびorion-web.xml
ファイルが自動的に生成されます。これらのファイルは、ナビゲータのプロジェクトの下に表示されます。
- いずれかの標準J2EEデプロイメント・ディスクリプタを編集する場合は、ナビゲータで指定したプロジェクトの下に表示されているweb.xmlのアイコンを選択し、「設定」を選択します。
- このパネルで設定を変更し、作業の完了後「OK」をクリックします。
- OC4Jプラットフォーム固有のデプロイメント・ディスクリプタを編集する場合は、ナビゲータで指定したプロジェクトの下に表示されているorion-web.xmlのアイコンを選択し、「設定」を選択します。
- このパネルで設定を変更し、作業の完了後「OK」をクリックします。
- WebアプリケーションがリモートのOC4Jにデプロイされる場合、これらのデプロイメント・ディスクリプタは両方とも
<web_app>.ear
ファイルに含まれます。
注意: 埋込みOC4Jサーバーへのローカル・デプロイメントの場合、これらのデプロイメント・ディスクリプタおよび結果のクラスが埋込みOC4Jの場所に置かれます。
- 詳細を参照するには、デプロイメント・ディスクリプタのページで「ヘルプ」をクリックしてください。
WebアプリケーションのOC4Jへのデプロイの詳細は、Oracle9iASドキュメント・ライブラリで提供されている『Oracle9iAS Containers for J2EE Servlet開発者ガイド』を参照してください。
関連項目
OC4Jデプロイメントのアプリケーション・ディレクトリ構造