ステップ1: 新規ワークスペースおよびプロジェクトの作成

Previous topic
前へ
Next topic
次へ

このステップでは、JDeveloperの統合開発環境を紹介します。

JDeveloperでは、プログラムを構成する複数のソース・コード・ファイルをプロジェクトにまとめることができます。プロジェクトは、複数層アプリケーションの様々な層を表す1つ以上のファイル、または非常に複雑なアプリケーションの様々なサブシステムから構成できます。また、複数のプロジェクトはワークスペースにまとめられます。1つのワークスペースは、複数のプロジェクトで構成でき、それらすべてによりアプリケーション全体が構成されます。一度に、必要な数のワークスペースを開くことができます。

初めてJDeveloperを起動すると、左側にシステム・ナビゲータがドッキングされています。ナビゲータはソース・ファイルと対話する主要部分です。ナビゲータから、オブジェクトの作成、ファイルのインポート、特定のオブジェクトに対するエディタの起動、接続の作成などができます。ナビゲータでは、ワークスペースおよびプロジェクトを単位としてファイルを編成します。

新規のワークスペースおよびプロジェクトを作成するには、次のようにします。

  1. ナビゲータで、「ワークスペース」ノードを選択します。
  2. メイン・メニューから、「ファイル」->「新規」を選択するか、右クリックしてポップアップ・メニューから「新規」を選択します。

    プロジェクトを移入し管理するために作成するオブジェクトおよびその他のソース・ファイルまたはツールを含む、「新規」ギャラリが表示されます。

  3. 「カテゴリ」ツリーで「General」を開き、「Projects」を選択します。
  4. 「項目」リストで「ワークスペース」を選択します。
  5. 「OK」をクリックして「新規のワークスペース」ダイアログを開きます。
  6. 「新規のワークスペース」ダイアログで、ワークスペースのディレクトリおよびファイルのデフォルト値を確認します。「新規の空のプロジェクトを追加」というラベルの付いたオプションが選択されていることを確認します。

    デフォルトでは、JDeveloperはすべてのプロジェクトおよびワークスペース・ファイルを格納するmyworkという名前のフォルダを作成します。ディレクトリ構造は、ソース・ファイルがWorkspacen/Projectn/srcで、コンパイル済ファイルがWorkspacen/Projectn/classesです。.javaおよび .classファイルはパッケージにより、srcおよびclassesにそれぞれ格納されます。

    ワークスペースおよびプロジェクトのコンテナ・ファイル(それぞれ .jwsおよび .jpr)は、各ワークスペースおよびプロジェクトに対するWorkspacenおよびProjectnの直下に格納されます。これらのコンテナ・ファイルには、ワークスペースおよびプロジェクトのメタ情報、設定情報および格納されたファイルのリストが記録されます。標準のプロジェクトの .jprファイルには、そのプロジェクトの内容のリストと、定義したプロジェクト設定が維持されます。ディレクトリに基づくプロジェクト(動的プロジェクトと呼ぶことがあります)の .jprには、プロジェクト設定のみが含まれます。ディレクトリに基づくプロジェクトでは、内容は現在のディレクトリから導出されます。

    JDeveloperをこのディレクトリにリダイレクトすることにより、JDeveloperの外にファイルを格納するように選択することもできます。JDeveloperの中または外にかかわらず、ファイルを格納すると、このディレクトリが更新されます。ただし、明示的にファイルを保存したり、すべてのファイルを保存しないと、.jwsおよび .jprファイルは更新されません。

  7. 「OK」をクリックしてデフォルトの値を受け入れ、「新規プロジェクト」ダイアログを開きます。
  8. 「新規プロジェクト」ダイアログで、「OK」をクリックしてプロジェクト・ディレクトリおよびプロジェクト・ファイルのデフォルト値を受け入れます。

    新規ワークスペースおよびそのプロジェクトがナビゲータに表示されます。

基礎となるワークスペースおよびプロジェクトができたので、次は「ステップ2: ユーザー・インタフェースの作成」に進みます。