E-Business統合に関するアクティビティをモデル化するチュートリアルのまとめ |
アクティビティ・モデラーにより統合ファイルが生成されると、統合ファイルはファイル・システムに格納され、JDeveloperのナビゲータ・ペインに表示されます。このとき、3階層のフォルダが作成されます。
最上位レベルには、プロジェクトの「作成されたEBIファイル」フォルダがジェネレータにより作成されます。このフォルダには、プロジェクトで定義された各スイムレーン用のフォルダが含まれます。各スイムレーンのフォルダは、使用される各ダイアグラムのフォルダから構成されます。各ダイアグラムのフォルダには、システム間のメッセージを可能にするために生成された統合ファイルが入ります。
このチュートリアルで作成したダイアグラムでは、統合ジェネレータにより、「作成されたEBIファイル」という最上位フォルダが作成されます。この直下に、スイムレーンHub、スイムレーンShipping、スイムレーンInventoryおよびスイムレーンOrder Entryフォルダが作成されます。これらのフォルダの下は、スイムレーンを使用する各ダイアグラム用のフォルダです。このケースでは、スイムレーンはSimpleIntegrationダイアグラムでのみ使用されています。
このチュートリアルで作成したダイアグラムでは、Shipping、Order Entry、Inventoryスイムレーンは、ハブ・アンド・スポーク・アーキテクチャのスポークの役割を果たすシステムです。 このシステムでは、ジェネレータはinstanceInformation.xmlファイルおよびAQDefinitions.xmlファイルを作成します。
この名前が示すとおり、instanceInformation.xmlファイルには、システムに属する各インスタンスに特有の「Swimlane」プロパティ・ダイアログの「インスタンス」タブに入力した情報が含まれます。このXMLファイルには、システム名、システムID、インスタンス名、インスタンスIDおよびシステムに定義された各インスタンスに対する接続情報が含まれます。
AQDefinitions.xmlファイルには、「Swimlane」プロパティ・ダイアログの「チャネル/アダプタ」タブでシステムについて入力した情報(チャネル通信の方向、通信プロトコル、および格納先のAQキューとキュー表の名前)が含まれます。キューの他のすべてのプロパティは、キューの作成時にデフォルトが設定されます。AQDefinitions.xmlでは、ターゲット・システムへのアクセスに使用するデータベース接続の名前の検索に、インスタンス情報ファイルを使用します。
ハブ・スイムレーンは、その名前が示すとおり、ハブ・アンド・スポーク・アーキテクチャのハブの役割を果たすシステムです。ハブ・システムは、システム間で送信されるメッセージを受け取り、適切なターゲットにルーティングします。
instanceInformation.xmlおよびAQDefinitions.xmlに加え、統合ジェネレータはハブ・システムのための3つの追加ファイルを作成し、スイムレーンHubフォルダに格納します。システム間でのメッセージのルーティングを制御するために、BESDefinitions.xmlファイルがハブに対して作成されます。このファイルには、システム、エージェント、イベント、およびハブとその他のシステムの間でのメッセージの受け渡しに使用されるイベントの受信の名前が格納されます。デプロイメント時に、変更されずにそのままデプロイされるのはイベントのみです。BESDefinitions.xmlは、インスタンス情報ファイルを使用し、システム、エージェントおよびイベントの受信情報を次のように変更してデプロイします。
ハブがある場合、単純な統合点に対してWorkflowDefinitions.wftファイルが生成されます。この例では複雑なルーティングまたは意思決定はありませんが、単純な統合点であるか、判断などの複雑な統合点であるかにかかわらず、ワークフローは統合点をイベントとして解釈します。ワークフロー・ファイルは、Oracle Workflow Builderに表示できます。