コンポーネント・タグは、BC4Jデータ・タグのカスタム・タグ・ライブラリに属しています。コンポーネント・タグは、データベースのデータにアクセスし操作するために、ビジネス・コンポーネント・ビュー・オブジェクト上で機能する点で、他のBC4Jデータ・タグによく似た働きをします。コンポーネント・タグの違いは、Web Beanとよく似たビルトイン機能が備わっている点です。ビルトイン・コンポーネントのセットには次のものが含まれます。
コンポーネント・タグは、コンポーネント・パレットの「BC4J Component Tags」ページからJSPファイルに挿入できます。
コンポーネント・タグをJSPファイルに挿入すると、JDeveloperによりJSPプロジェクトに特別なファイルが追加されます。追加されたJSPファイルは、コンポーネント・タグの動作の実装に使用されます。ページが実行されると、動的なインクルードによりコンポーネント・タグに関連するJSPページが実行されます。たとえば、BC4Jデータ・タグを使用し、ビュー・オブジェクトの最初の10行をグリッドとして表示するHTML表を作成すると仮定します。データ・バインドされたこのグリッドは、コピーおよび貼付けを行い他のJSPページに再利用する可能性があります。このタイプの再利用を行う場合、コンポーネント・タグを使用すると次の利点があります。
ただし、単一JSPページのインクルードを生成し、動的バインド情報で呼び出す場合は、これらの利点は適用されません。また、関連するJSPページを動的にインクルードするコンポーネント・タグを使用した場合は、コンポーネント・タグが含まれているJSPの起点となるURLが関連JSPに渡されます。これにより、実行時にコンポーネント・タグでJSPの呼出しが適切に処理できるにようになります。
各コンポーネント・タグは、タグの動作を実行するため、リクエスト・パラメータを対応するコンポーネント実装の .jsp
ファイルに渡します。ただし、request.getParameters
メソッドの制限により、送られた任意のタイプのリクエスト・パラメータ値の取得にはOracle BC4J HtmlServicesクラスのstaticメソッドが使用されます。具体的には、HtmlServicesクラスによってコンポーネント実装の .jsp
ファイルは、マルチパート形式でエンコードされたHTMLフォームで送られたHTTPパラメータを取得できます。
また、ファイル入力など、マルチパート・エンコーディングが要求されるHTMLフォームの入力を操作する必要がある場合にも、HttpServices.getParameters
メソッドを独自のJSPページで使用できます。例は、いずれかのDataXxxComponent.jsp
ファイルを参照してください。
コンポーネント・パレットからのBC4Jデータ・タグの挿入
BC4Jコンポーネント・タグのカスタマイズ
次のトピックは、BC4Jコンポーネント・タグのリファレンスです。