BC4Jクライアント・プロジェクトには、クライアントがビジネス・コンポーネント・アプリケーション・モジュールに接続する際に必要な情報を格納したXML構成ファイルが含まれます。クライアント構成ファイルは、実行時に、BC4Jアプリケーション・モジュール・プール・マネージャが新規のアプリケーション・モジュール・セッションの作成に必要とする情報を提供します。
クライアント・プロジェクト構成ファイル(.cpx
ファイル)の作成は、設計時にBC4Jクライアント・データ・モデル定義ウィザードを使用してBC4Jクライアント・データ・モデル定義を作成する際に行います。ファイルの名前はプロジェクト名から導出され、拡張子 .cpx
が付けられます。BC4Jクライアント・データ・モデル定義ウィザードを使用するには、BC4Jクライアント・プロジェクト(BC4J SwingまたはBC4J JSPのいずれか)と同じワークスペースに既存のビジネス・コンポーネント・プロジェクトが必要となります。ウィザードを使用して、必要なビュー・オブジェクトを含むアプリケーション・モジュールおよび接続構成(bc4j.xcfg
ファイルで定義されます)を選択します。この2つは、ビジネス・コンポーネント・プロジェクトの生成時に作成されます。ウィザードを再実行し、.cpx
ファイルにデータ・モデル定義を追加したり、既存のデータ・モデル定義を編集したりできます。
クライアント・プロジェクト構成ファイルを表示するには、ナビゲータで .cpx
ファイルをダブルクリックします。次のサンプルは、典型的なBC4Jクライアント構成ファイルの内容を示しています。
<JboProject
Name="MyClientProject"
Package="" >
<Session
Name="ClientDataModel1"
Package="package1"
Configuration="Package1ModuleLocal">
</Session>
</JboProject>
BC4Jクライアント構成ファイルのSession要素では、Nameで特定のBC4Jクライアント・データ・モデル定義の名前を、PackageでBC4J構成定義が含まれる(bc4j.xcfg
ファイル内)ビジネス・コンポーネント・パッケージを指定し、Configurationで実行する構成を選択しています。ビジネス・コンポーネントのデプロイ方法によっては、クライアントに特定のライブラリが必要となります。BC4Jクライアント・データ・モデル定義内のConfigurationエントリに、該当するライブラリを含めます。
JDeveloperの構造ウィンドウを使用して、作成する各クライアント・データ・モデル定義で参照するビュー・オブジェクトおよびアプリケーション・モジュールを確認できます。アプリケーション・モジュールが、ネストされた(別のアプリケーション・モジュールに含まれる)アプリケーション・モジュールとしてビジネス・コンポーネント・プロジェクトに定義されている場合、ネストされたアプリケーション・モジュールに追加されたビュー・オブジェクトのみが表示されます。ネストされたアプリケーション・モジュールのデータ・モデル定義では、ビュー・オブジェクトのリストのために、コンテナ・アプリケーション・モジュールを参照します。
注意: クライアント・データ・モデル定義で参照するアプリケーション・モジュールの名前を変更した場合、新しいクライアント・データ・モデル定義を作成して、既存の定義を置き換える必要があります。
構造ウィンドウで、クライアント・データ・モデル定義のノードを右クリックしてBC4Jクライアント・データ・モデル定義ウィザードを開くと、その定義のアプリケーション・モジュールおよび構成を変更できます。