ステップ1: 新規ワークスペースおよびプロジェクトの作成 |
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このステップでは、JDeveloperの統合開発環境を紹介します。
JDeveloperでは、プログラムを構成する複数のソース・コード・ファイルをプロジェクトにまとめることができます。プロジェクトは、複数層アプリケーションの様々な層を表す1つ以上のファイル、または非常に複雑なアプリケーションの様々なサブシステムから構成できます。また、複数のプロジェクトはワークスペースにまとめられます。1つのワークスペースは、複数のプロジェクトで構成でき、それらすべてによりアプリケーション全体が構成されます。一度に、必要な数のワークスペースを開くことができます。
初めてJDeveloperを起動すると、左側にシステム・ナビゲータがドッキングされています。ナビゲータはソース・ファイルと対話する主要部分です。ナビゲータから、オブジェクトの作成、ファイルのインポート、特定のオブジェクトに対するエディタの起動、接続の作成などができます。ナビゲータでは、ワークスペースおよびプロジェクトを単位としてファイルを編成します。
新規のワークスペースおよびプロジェクトを作成するには、次のようにします。
プロジェクトを移入し管理するために作成するオブジェクトおよびその他のソース・ファイルまたはツールを含む、「新規」ギャラリが表示されます。
デフォルトでは、JDeveloperはすべてのプロジェクトおよびワークスペース・ファイルを格納するmywork
という名前のフォルダを作成します。ディレクトリ構造は、ソース・ファイルがWorkspacen/Projectn/src
で、コンパイル済ファイルがWorkspacen/Projectn/classes
です。.java
および .class
ファイルはパッケージにより、src
およびclasses
にそれぞれ格納されます。
ワークスペースおよびプロジェクトのコンテナ・ファイル(それぞれ .jws
および .jpr
)は、各ワークスペースおよびプロジェクトに対するWorkspacen
およびProjectn
の直下に格納されます。これらのコンテナ・ファイルには、ワークスペースおよびプロジェクトのメタ情報、設定情報および格納されたファイルのリストが記録されます。標準のプロジェクトの .jpr
ファイルには、そのプロジェクトの内容のリストと、定義したプロジェクト設定が維持されます。ディレクトリに基づくプロジェクト(動的プロジェクトと呼ぶことがあります)の .jpr
には、プロジェクト設定のみが含まれます。ディレクトリに基づくプロジェクトでは、内容は現在のディレクトリから導出されます。
JDeveloperをこのディレクトリにリダイレクトすることにより、JDeveloperの外にファイルを格納するように選択することもできます。JDeveloperの中または外にかかわらず、ファイルを格納すると、このディレクトリが更新されます。ただし、明示的にファイルを保存したり、すべてのファイルを保存しないと、.jws
および .jpr
ファイルは更新されません。
新規ワークスペースおよびそのプロジェクトがナビゲータに表示されます。
基礎となるワークスペースおよびプロジェクトができたので、次は「ステップ2: ユーザー・インタフェースの作成」に進みます。