JDeveloperでは、クライアント側のプログラムでビジネス・ロジック層のビジネス・ロジックにアクセスし、それを使用および変更することができます。これは、ビジネス・ロジック層のビジネス・コンポーネントにメソッドを作成し、メソッドをクライアントにエクスポートすることで可能になります。エクスポート後、ビジネス・ロジック層のビジネス・ロジックにアクセスするために、メソッドがクライアント・プログラムでコールされます。ビジネス・ロジック層のビジネス・コンポーネント・メソッドをエクスポートするという方法により、論理的にはビジネス・ロジック層の一部であるコードを、リモート・デプロイメントのビジネス・ロジック層に物理的に保持することが可能になります。ビジネス・ロジック層へのアクセスだけでなく、不要なネットワーク・ラウンドトリップ、およびビジネス・ロジック層とクライアント間のデータ交換の発生を排除することも可能になります。
ビジネス・ロジックにアクセスするには、アプリケーション・モジュール、ビュー・オブジェクトおよびビュー行に記述されたメソッドをエクスポートします。これらのビジネス・コンポーネントでメソッドを作成およびエクスポートすることにより、アクセスするビジネス・ロジックのレベルを選択できます。
アプリケーション・モジュールのメソッドを使用すると、クライアント・プログラムにおいて、クライアントに負荷をかけずに、ビジネス・ロジック層で完全に処理されるデータ処理集中型の操作が可能な場所で、タスク・レベルのカスタム・コードをカプセル化できます。
ビュー・オブジェクトのメソッドを使用すると、クライアント・プログラムにおいて、クロス行集計および操作の際に行集合全体にアクセスできます。
ビュー行のメソッドを使用すると、クライアント・プログラムにおいて、データの個々の行を操作できます。次の3種類のカスタム・ビュー行メソッドを作成できます。
oracle.jbo.Row
インタフェースには、メソッドgetAttribute()
およびsetAttribute()
が含まれていますが、これらのメソッドはタイプ・セーフではありません。カスタムのタイプ・セーフなアクセッサは、カスタム・ビュー行クラスを生成すると自動生成されます。