イベント・プロファイリングのDMSモードについて

Dynamic Monitoring Service(DMS)は、Oracle 9iAS 1.0.2.1からの機能です。DMSにより、多くのOracle 9iASコンポーネントでパフォーマンス監視機能を使用できます。これにより、診断、分析およびパフォーマンス問題のデバッグを行うための、実行時の動作の詳細を把握できます。

DMSによりインストルメントされたアプリケーションから、自動、厳密の2つのモードで情報を収集し、JDeveloperのプロファイラでこの分析を利用できます。

自動モードでは、イベント・プロファイラが自動的にイベントを収集します。イベント・プロファイリング・セッション中に新しいイベントが検出されると、プロジェクト用にプロファイリングされているイベント・リストに自動的に追加されます。このリストは、「プロジェクトの設定」ダイアログの「イベント」ページに表示されます。

厳密モードの場合は、プロファイリング中に追加されたイベントは収集されません。前述のリストで収集するように指定されているイベントのみが、プロファイリング・セッション中に更新されます。

通常は、自動モードで開始して、利用可能なイベントの合計数を収集します。その後で、一部のイベントを削除したイベントのサブセットのみを調べる場合、厳密モードに切り替えることができます。この後のイベント・プロファイリング・セッションでは、DMSアプリケーションから新規のイベントは収集されません。

ただし、非常に多くのイベントを生成することが予想されるDMSアプリケーションを開始する際に、少数のイベントのみに関心があり、それらのイベントを正確に把握している場合は、厳密モードで開始するよう選択できます。そのためには、プロジェクト用にプロファイリングされるイベント・リストに、収集するDMSイベントを手動で入力する必要があります。

JDeveloperのドキュメントでは、DMSインストルメンテーションを提供するアプリケーションの入手方法および実行方法の説明は必要ないものと想定しています。DMSの詳細は、http://otn.oracle.co.jp/document/products/9ias/902/index.htmlにある『Oracle9i Application Serverパフォーマンス・ガイド』を参照してください。


イベント・プロファイリング
イベント・プロファイリング時にDMS情報を含める準備