アプリケーション・モジュール・ウィザード - 「データ・モデル」ページ

 

使用可能なビュー

アプリケーション・モジュールを含むプロジェクトに定義されたビュー・オブジェクトのリスト。パッケージごとにグループ化されています。ビュー・リンクを介して関連付けられたビュー・オブジェクトが、マスターの下にディテールという階層で表示されます。ノードはプラス記号(+)をクリックして開き、マイナス記号(-)をクリックして閉じます。ディテールは、view_link_from_master_to_detail経由view_objectという構文で識別されます。

ビュー・オブジェクトをデータ・モデルに移動するには、このトピックの後述の指示に従ってください。

データ・モデル

(オプション)データ・モデルのビュー・オブジェクト・インスタンスおよびビュー・リンク・インスタンスのリスト。マスター/ディテール関係が、マスターの下にディテールという階層で表示されます。マスター・ビューを含めるには、「データ・モデル」リストでアプリケーション・モジュールを選択し、「使用可能なビュー」リストから「データ・モデル」リストへビュー・オブジェクトを移動します。ディテール・ビューを含めるには、「データ・モデル」リストでマスターを選択し、「使用可能なビュー」リストからディテール・ビューを移動します。

注意: 特定のビューを別のビューのディテールとして追加する際に、「使用可能なビュー」リストに使用可能なディテールがない場合、マスターを必要なディテールに関連付けるためのビュー・リンクを定義する必要があります。

多相性ビュー・オブジェクトを使用している場合は、「サブタイプ」をクリックして子ビュー・オブジェクトを指定してください。

名前

データ・モデルのビュー・オブジェクトの使用方法を識別する名前。ビュー・オブジェクトを追加する前に名前を指定するには、「使用可能なビュー」リストでビュー・オブジェクトを選択し、リストの下のフィールドに新規の名前を入力して、右矢印(>)をクリックします。

インスタンス名

データ・モデルに追加した後で名前を変更するには、「データ・モデル」リストで名前を選択し、リストの下のフィールドに新規の名前を入力します。名前は、別のインスタンスを選択したとき、ウィザードの別のページに移動したとき、「適用」または「OK」をクリックしたときに、ただちに更新されます。コードでビュー・オブジェクトを扱う際は、参照にこのインスタンス名を使用します。名前は一意である必要があります。

 

 

 

アプリケーション・モジュール・ウィザードでアプリケーション・モジュールを作成する場合、またはアプリケーション・モジュール・エディタでアプリケーション・モジュールを編集する場合には、「データ・モデル」ページで、クライアントで必要なビュー・オブジェクト・インスタンスや、マスター/ディテール関係を指定するビュー・リンクも含めて、クライアントが使用するデータのビューを指定できます。クライアントではなく、主にビジネス・ロジック層で使用するデータ・モデルも作成できます。

ビュー・オブジェクトがビュー・リンクの一部である場合、次のようにビュー・オブジェクトを含めることができます。

これは、クライアントまたはビジネス・ロジック層でのニーズによって異なります。このトピックで後述するを参照してください。

様々なパッケージのビュー・オブジェクトおよびビュー・リンクをデータ・モデルに含めることができます。ただし、別のプロジェクトでアプリケーション・モジュールを再利用する場合は、データ・モデルで使用するパッケージもすべて含める必要があるので注意してください。

アプリケーション・モジュールをネストしている場合は、ウィザードまたはエディタでそのアプリケーション・モジュールを開いて、データ・モデルを個別に作成する必要があります。「データ・モデル」ページには、ネストされたアプリケーション・モジュールのデータ・モデルは表示されません。作成または編集中のアプリケーション・モジュールのデータ・モデルのみが表示されます。

ウィザードまたはエディタを完了すると、最上位レベルのアプリケーション・モジュールおよびネストされたアプリケーション・モジュールを含め、完全なデータ・モデルをBusiness Component Browserで表示およびテストできます。

設計時にデータ・モデルを設定することにより、必要なアプリケーション・モジュールを単にインスタンス化し、整合性のとれたすぐに使用できるビュー・オブジェクトを即座に検出し、ネットワークでのラウンドトリップおよび起動時間を節約するクライアント・アプリケーションを作成できます。データ・モデルの事前構築は、クライアント・ユーザー・インタフェースをThinにするのに役立ちます。クライアントで様々な用途に使用できる、様々なデータ・モデルを含む複数のアプリケーション・モジュールを作成できます。

 

ビュー・オブジェクト・インスタンスをデータ・モデルに追加するには、次のようにします。

  1. 「使用可能なビュー」リストにおいて、ツリーでパッケージの下にあるビュー・オブジェクトを選択します。

  2. 「データ・モデル」リストで、アプリケーション・モジュールを選択します。

  3. 右矢印(>)をクリックして、インスタンスを「データ・モデル」リストに移動します。

  4. 多相性ビュー・オブジェクトを使用している場合は、「サブタイプ」をクリックして子ビュー・オブジェクトを指定してください。

マスター/ディテール関係をデータ・モデルに追加するには、次のようにします。

既存のビュー・リンク関係に基づいて、データ・モデルにマスター/ディテール関係を追加できます。

  1. 前述の手順に従って、データ・モデルにマスター・ビュー・オブジェクトを追加します。

  2. 「データ・モデル」リストで、マスター・ビュー・オブジェクト・インスタンスを選択します。

  3. 「使用可能なビュー」リストにおいて、ツリーでビュー・オブジェクトの下にあるビュー・オブジェクト・インスタンスを選択します。

    必要に応じて、マスター・ビュー・オブジェクトの横のプラス記号(+)をクリックしてツリーを開きます。必要なディテールが表示されない場合は、アプリケーション・モジュール・ウィザードまたはアプリケーション・モジュール・エディタを終了し、この関係にビュー・リンクを定義する必要があります。

  4. 右矢印(>)をクリックし、ディテール・ビュー・オブジェクト・インスタンスをデータ・モデルに移動します。

    ディテール・ビュー・オブジェクト・インスタンスは、マスターのキーの値に基づいて、基礎となるデータの制限ビューを提供します。

  5. 多相性ビュー・オブジェクトを使用している場合は、「サブタイプ」をクリックして子ビュー・オブジェクトを指定してください。

データ・モデルのビュー・オブジェクト・インスタンス名を変更するには、次のようにします。

データ・モデルのビュー・オブジェクトの名前を、説明的な名前などに変更できます。

次のいずれかの操作を行います。

ビュー・オブジェクト・インスタンスをデータ・モデルから削除するには、次のようにします。

マスターを削除する前にディテールを削除する必要があります。

変更を保存、またはウィザードを続行するには、次のようにします。

次のUMLダイアグラムの各エンティティに対するビュー・オブジェクト、および各Associationに対するビュー・リンクがあると想定します。

Online Orders UML diagram, with Customer, Ord, LineItem, InventoryItem, and Supplier entities, associated in that order, and an unassociated Category entity.

データ・モデルは次のようなものと想定します。

Figure that shows an OnlineOrdersModule in the Navigator, with Customer, Ord, LineItem, InventoryItem, Supplier, and Category view objects, with view links representing the associations in the UML diagram, as described in the following paragraphs.

マスター・ビューはパッケージの直下にあります。ビュー・リンクがある場合、ディテール・ビューはビュー・リンク関係に基づいてマスター・ビューの下に表示されます。「使用可能なビュー」リストでは、次のように識別されます。

view_link_from_master_to_detail経由view_object

このデータ・モデルは、次のような関係を表しています。

不要なビュー・オブジェクトおよびビュー・リンクを削除して、データ・モデルを単純化できます。

AppModuleImplクラスには、ビュー・オブジェクト・インスタンスおよびビュー・リンク・インスタンスを作成するコードが含まれます。次に例を示します。

 public CustomerViewImpl getCustomerView()
   {
   return (CustomerViewImpl)findViewObject("CustomerView");
   }
 public ViewLinkImpl getOrderPlacedByLink()
   {
   return (ViewLinkImpl)findViewLink("OrderPlacedByLink");
   }


関連項目
アプリケーション・モジュールとは
ビュー・オブジェクトとは
ビュー・リンクとは
ビュー・オブジェクト、ビュー・リンクおよびアプリケーション・モジュールの作成方法
ビュー・オブジェクト、ビュー・リンクおよびアプリケーション・モジュールの編集方法
ビジネス・コンポーネントのテスト
コード内でのアプリケーション・モジュール・インスタンスの検索
ビジネス・コンポーネント・プロジェクトおよびパッケージの構築について
ビジネス・ロジック層におけるキャッシュ・データ処理方法