ビジネス・コンポーネント・フレームワークのカスタマイズについて

JDeveloperが提供するフレームワークは通常、アプリケーションの編成時にコア・グループによってカスタマイズされます。カスタマイズされたフレームワークは、ビジネス・コンポーネントが継承できるベース・クラスを提供し、アプリケーション開発を効率化します。エンティティ・オブジェクトビュー・オブジェクトおよびアプリケーション・モジュールのフレームワーク・ベース・クラスを拡張し、編成時に、これらのカスタマイズしたクラスからビジネス・コンポーネントを生成できます。これには、次の利点があります。

フレームワークのカスタマイズが必要な場合

Business Components for Javaでは、デフォルトのフレームワーク・ベース・クラスを拡張するのが最適です。この方法により、現時点または将来的に、企業全体、部門または特定プロジェクトでフレームワークを容易かつグローバルにカスタマイズできます。

フレームワークのカスタマイズは、アプリケーション開発の前に行ってください。

アプリケーションが複数バージョンになる場合、または多くの開発者が作業している場合は、カスタマイズされたフレームワークが役立ちます。フレームワークにより、今後の変更が容易になると同時に、繰返し作業である開発にかかる時間が短縮されます。

オリジナルのソース・コードにアクセスできる場合、アプリケーションが比較的小さい場合、またはビジネス・コンポーネントの共通セットが不要な場合は、フレームワークをカスタマイズする必要はありません。

カスタマイズできるビジネス・コンポーネント・クラス

次のビジネス・コンポーネントに対して、フレームワーク・ベース・クラスを拡張できます。

フレームワークのカスタマイズ方法

カスタマイズされたフレームワークをビジネス・コンポーネントで拡張するには、拡張元のビジネス・コンポーネントのライブラリを作成する必要があります。

コンポーネントをカスタマイズするには、次のようにします。

  1. 既存のコンポーネント、およびそのプロジェクト・ファイル(.jpx)を含めるJARファイルを作成します。JARファイルは通常、アプリケーションの開発元から提供されます。
  2. JARファイルに対してJDeveloperライブラリを作成し、新しいプロジェクトのライブラリのリストに追加します。
  3. JDeveloperで「パッケージのインポート」オプションを使用して、JARファイルから既存コンポーネントのパッケージをインポートします。
  4. カスタマイズしたコンポーネントを格納する、オリジナルとは異なる名前の新規パッケージを作成します。
  5. ウィザードを使用して、インポートしたパッケージのコンポーネントを拡張する新規パッケージに新規コンポーネントを作成します。
  6. 拡張したコンポーネントで既存アプリケーションのオリジナルを完全に置き換える場合、オリジナルと拡張したコンポーネントを置き換えます(オプション)。

フレームワークのカスタマイズと既存のビジネス・コンポーネント・プログラムのカスタマイズの比較

フレームワークのカスタマイズは、アプリケーション開発の前に行います。

既存のビジネス・コンポーネント・プログラムのカスタマイズは、アプリケーションの配布後に行います。


関連項目

ビジネス・コンポーネントのJavaファイル生成の有効化および無効化
エンティティ・オブジェクト・ウィザード - 「Java」ページ
ビジネス・コンポーネント・プロジェクト・ウィザード - 「登録済の規則」ページ
ドメイン・ウィザード - 「初期画面」ページ
デフォルトのビジネス・コンポーネント設定およびプロジェクト設定の指定
「フレームワーク・ベース・クラス」ダイアログ
デフォルトのビュー・オブジェクト、ビュー・リンクおよびアプリケーション・モジュールの作成方法