Oracle9i Software Configuration Manager(SCM)(旧Oracle Repository)には、様々な処理およびオプションがあります。このトピックでは、それらすべてについて記載するのではなく、推奨されるいくつかの使用方法について説明します。ここに記載する方法のみが使用方法ではありませんが、Oracle9i SCMのソフトウェア・コンフィグレーション管理機能を中規模および大規模の開発環境で使用する際の基本となります。
自動ブランチ化を使用
自動ブランチ化ポリシーにより、ブランチ・ラベルをデフォルトのチェックイン・ブランチとして割り当てることができます。選択したワークエリア内の後続のチェックインは、新規のデフォルト・ブランチにチェックインされます。デフォルトでは、自動ブランチ化ポリシーはオフです。リポジトリ所有者は、Repository Administration Utilityの「オプション」メニューから、このポリシーをオンにできます。
プライベート・ブランチで作業し、変更内容を共通ブランチにマージ
変更作業を他から切り離すことで、コードの整合性が保証されます。Oracle9i SCMツールを使用して、変更内容を共通ブランチにマージします。
プライベート・ワークエリアを使用
ワークエリア内のファイルが誤って上書きされることを防止します。
自動バージョン・ラベル付けポリシーを使用
自動バージョン・ラベル付けを使用すると、リポジトリによってバージョン・ラベルが割り当てられます。リポジトリによってバージョン・ラベルが割り当てられた場合、同じオブジェクトの2つのバージョンに同じバージョン・ラベルが付けられることはありません。これにより、リポジトリ内でのバージョンの競合が回避されます。通常、自動バージョン・ラベル付けポリシーは、リポジトリの設定時にその所有者または管理者が設定します。
プライベート・ブランチで作業をしない場合、同時更新を回避するために厳密なロック制御を使用
厳密なロック制御を使用すると、あるファイルで作業中、他の開発者はそのファイルをチェックアウトできません。これは、統合ブランチで作業をしている場合に特に有用です。統合ブランチで作業をする際に厳密なロック制御ポリシーが適用されていない場合、あるファイルで作業中に他の開発者がそのファイルをチェックアウトすることが可能です。その場合、ファイルをチェックインする際に複雑なマージ処理が発生する可能性があります。通常、厳密なロック制御ポリシーは、リポジトリの設定時にその所有者または管理者が設定します。