Javaアプリケーション開発者は、Oracle9i JDeveloperで、Java2 Enterprise Edition(J2EE)アプリケーションの開発、デバッグ、実行、CodeCoach処理、プロファイル作成およびテストを行い、Oracle Application Server Containers for J2EE(OC4J)を含む様々なアプリケーション・サーバー接続タイプへのデプロイを実行できます。
このトピックの内容は次のとおりです。
OC4Jは、軽量で使いやすくパフォーマンスの高いJ2EE環境を提供するコンテナを備えたアプリケーション・サーバーです。OC4Jは、JDeveloperおよびOracle Application Serverと統合されています。OC4Jのコンテナを使用すると、ユーザーはJ2EEベースのアプリケーションを、Java Virtual Machine(JVM)上で実行されている標準Java Development Kit(JDK)内で完全に実行できます。OC4Jで提供されているJ2EE機能には、Enterprise JavaBeans(EJB)コンテナ、Javaサーブレット・コンテナ、JavaServer Pagesトランスレータおよびランタイム(OJSP)があります。詳細は、Oracle Application Serverドキュメント・ライブラリ・セットで提供されている『Oracle Application Server Containers for J2EEユーザーズ・ガイド』を参照してください。
注意: JDeveloperには、OC4Jリリース9.0.4が同梱されており、JDeveloperの埋込みOC4Jサーバーで直接、コードの実行、デバッグ、プロファイルおよびCodeCoach処理をするときのデフォルトのアプリケーション・サーバーとなります。
開発の段階では、通常、開発者はクラスタ化環境にはアクセスしません。一般的には、高度な生産性が得られるテスト・インスタンスでアプリケーションを実行します。JDeveloperでは、アプリケーションのテストとデプロイメントを実行する次のような簡単な方法をサポートしています。
admin.jar
によるスタンドアロンOC4Jインスタンスの作成十分にテストを行い、本番環境にJ2EEアプリケーションをデプロイする準備ができたら、通常、開発者はアプリケーションをエンタープライズ・アーカイブ(EAR)ファイルとしてパッケージし、アプリケーション・サーバーへのデプロイメントを実際に担当するアプリケーション・サーバー管理者に配信します。JDeveloperでは、次に示す接続タイプとアプリケーション・サーバーについて簡単なデプロイメント方法をサポートしています。
Oracle Application Serverデプロイメントは、独自のOracle Enterprise Manager OC4Jインスタンスを使用します。
Oc4jDcmServlet.ear
という名前のEARファイルがあります。このEARファイルは、Oracle Application Serverインスタンスのコレクションの管理フロント・エンドとして機能する、実行中のEnterprise Manager OC4Jインスタンスにデプロイする必要があります。コレクションは、多くの場合、複数のOracle Application Serverクラスタを表しています。EARファイルは、Enterprise Manager OC4Jインスタンスにデプロイされます。このとき、EARファイルをアップロードし、DCMサーブレットWebアプリケーションをコンテキスト・ルートにバインドするためにadmin.jar
が使用されます。詳細は、「リモートDCMによるOracle Application Serverへの接続の作成」を参照してください。
Oracle Application Serverの管理や処理、およびJ2EEアプリケーションのDCMまたはOracle HTTP Serverを介したOracle Application Serverへのデプロイメントの詳細は、「J2EEデプロイメント関連のリファレンス・リスト」を参照してください。
デプロイメント・プロセスについて