コマンドライン・コンパイル用にシステム環境変数を設定する作業は、プロジェクトに含まれるライブラリ数やデプロイする各アーカイブ・ファイルにソース・ファイルを含めるための変数の調整が必要になることによって、困難になることがあります。setvars.bat
ファイルでは、インストールしたJDeveloperルート・ディレクトリを基準とする標準ライブラリのPATH
およびCLASSPATH
情報を設定できます。
注意: setvars.bat
を使用してアプレットまたはアプリケーションのテスト環境を設定しないでください。アプレットやアプリケーションをテストするには、まずこれらをデプロイし、アプレットまたはアプリケーションに必要な環境変数を設定するバッチ・ファイルを作成します。
setvars.bat
ファイルは、インストールしたJDeveloperのjdev/bin
ディレクトリにあります。コマンドラインからオプションを指定せずにsetvars
と入力すると、使用可能なオプションのリストが表示されます。
setvarsのオプションSETVARS -go SETVARS [-jdkver=1.x] [-userhome=dir] [-private=yes|no] [-tools=tool_list] [-terse] SETVARS -show [all]
-goすべてのデフォルト設定を使用します(シングルユーザー1.4 J2SE)。
-jdkver=1.4
Javaプラットフォームを選択します。JDeveloperでは、デフォルトではJDK 1.4を使用します。
-userhome=dir
マルチユーザー設定の場合、現在のユーザーにこのディレクトリを使用します。
注意: userhome機能を使用する場合、-userhome:USERHOMEフラグを使用してJDeveloper IDEに渡す値と一致している必要があります。
-private=yes|no
Oracle Liteインストール・ディレクトリの場所を定義します。Oracle Liteデータベースの場合のみ必要です。デフォルトでは未定義です。
-tools=tool_list
使用するツールのセミコロンで区切られたリスト。デフォルトはtools=jdk;bc4j;9iclient;sqlj;bc4j_localです。次のリストからツールを選択してください。
ツール 説明 jdkSun JDKのコア・クラス(必ず指定)
9iclientOracle9i Javaツール
sqljSQLJ Translatorおよびツール
bc4jビジネス・コンポーネントのコア・クラス(他のbc4jを選択した場合は必ず指定)
bc4j_localローカル・モード
bc4j_vbVisiBroker ORBモード
bc4j_9iOracle9i モード
bc4j_ejb9iOracle9i with EJBサポート・モード
bc4j_oasOracle Application Serverモード
bc4j_webWebクライアント・モード
-terse
実行後、PATHおよびCLASSPATHを表示しません。
-show [all]
現在の設定を表示します。
注意: スイッチの値はSETVARS_SWITCHESという環境変数で設定できます。常に同じスイッチのグループを使用する場合に有益です。
デフォルトのインストール・パスを使用した場合、setvars.batを次のように使用します。
C:¥<ORACLE_HOME>¥jdev¥bin
に変更します。 setvars -go
setvars.bat
により変数が設定され、既存のCLASSPATH
システム環境変数にJDeveloperの値が追加されます。
setvars D:\\<ORACLE_HOME>\jdev -jdkver=1.4 -userhome=D:\user\Brianデフォルトとは異なるJ2SEバージョンを選択し、作業ディレクトリをD:\user\Brianに設定します。
前述の例の結果を表示するには、setvars -showと入力します。