ビジネス・コンポーネントに対するJClient更新の遅延

ビジネス・コンポーネントの属性値の検証を行う回数を減らすことによって、ネットワーク通信量を改善できます。これを行うには、アプリケーション・モジュールの同期モードを遅延に設定します。遅延モードでは、ユーザーが行った属性値の変更は、ユーザーが変更の送信処理を実行するまでクライアント層に保持されます。遅延同期モードでネットワーク通信量が減っている間は、ビジネス・コンポーネントによる属性の検証も遅れます。

デフォルトの同期モードは即時です。変更があればすぐにその変更を適用するため、属性値の検証も即時に行われます。

注意: ローカル・モード・デプロイ(クライアントとビジネス・コンポーネントが同一のVMに存在する場合)では、同期モードは常に即時になります。

アプリケーション・モジュールの同期モードを設定するには、次のようにします。

注意: ApplicationModuleImplを拡張するクラス内からのコールの場合は、ApplicationModuleインタフェースを実装しているため、次のように記述するだけで済みます。

ApplicationModule yourAm = panelBinding.getApplication().getApplicationModule();
yourAm.setSyncMode(SYNC_LAZY);

その他のクラス(クライアント・コードなど)内からコールする場合、次のように定数をインタフェース名で修飾する必要があります。

ApplicationModule yourAm = panelBinding.getApplication().getApplicationModule();
yourAm.setSyncMode(ApplicationModule.SYNC_LAZY);

JClientブートストラップ・コード内で、JUApplicationオブジェクトの作成直後にsetSyncMode()をコールします。または、getApplication()をコールして、JClientパネルのコンストラクタに同期モードを設定することもできます。同期モードを設定する場所は、同期モードをアプリケーション全体で維持するか、またはパネル・レベルで変更するかによって異なります。