messageLovInputコンポーネントは、messageLayoutコンポーネントとlovInputコンポーネントを組み合せたものです(lovInputコンポーネントはlistOfValuesコンポーネントを使用します)。
messageLovInputコンポーネントを使用して、LOVウィンドウを起動するために、関連付けられた「LOV」ボタン(懐中電灯アイコン)を持つ標準のテキスト入力フィールドを挿入します。プロンプトとオプションのメッセージ・タイプ・アイコンは、テキスト・フィールドの前に配置されます。インライン・メッセージはテキスト・フィールドの下に配置されます。「LOV」ボタンの後にコンポーネントを追加するには、名前付きの子endを使用します。
一般およびメッセージ属性の他にprimaryClientAction属性も設定して、テキスト入力フィールドのテキストが変更されたときにイベントを起動することができます。
ユーザーが「LOV」ボタンをクリックすると、LOVウィンドウが開き、そこでユーザーは1つ以上の値を検索および選択できます。選択した後、LOVウィンドウが閉じて、選択された値はテキスト入力フィールドに移入されます。
messageLovInputコンポーネントはmessageLovFieldコンポーネントとよく似ていますが、messageLovInputコンポーネントは、部分ページ・レンダリング(PPR)、フィールド・レベルの検証および複数選択LOV表をサポートします。ユーザーが「LOV」ボタンをクリックするとき、またはページの部分リフレッシュの結果としてテキスト入力フィールドのテキストが変更されたとき、一連のコールバックおよびイベントが起動され、テキストが検証されるか、LOVウィンドウが表示されるか、またはその両方が行われます。ブラウザがPPRをサポートしている場合、テキスト入力フィールドでテキストを変更して移動するだけで検証プロセスが起動します。PPRブラウザでない場合は、「LOV」ボタンをクリックしてLOVウィンドウを表示する必要があります。
messageLovInputコンポーネントとmessageLovFieldコンポーネントのもう1つの違いは、messageLovInputのdestination属性がlistOfValuesコンポーネント(LOVのコンテンツを構築するコンポーネント)を含むページを指し、LOVウィンドウからテキスト入力フィールドに戻るデータを変換するコードを書く必要がないということです。messageLovFieldコンポーネントでは、LOVを起動するコードを提供し、返される結果を処理する必要があります。
messageLovInputコンポーネントは、基本的なクライアント側の検証をいくつか提供できますが、ほとんどの検証作業はlovValidateイベントに応じてサーバー側で行われます。テキスト入力フィールドは、PPRでフィールドにアタッチされたonChangeハンドラを自動的に取得します。テキスト入力フィールドがフォーカスを失い、そのフィールドの値が変更されたときに、lovValidateイベントが起動します。ユーザーは、入力されたテキストを確認する必要があるイベントの処理を受け持ちます。テキストが有効の場合、LOVウィンドウを表示する必要はありません。テキストが有効でない場合は、showWindowフラグをtrueに設定し、messageLovInputが、destination属性で指定されたページ(listOfValuesコンポーネントを含む)と一緒に移入された新規ウィンドウを開きます。
messageLovInputコンポーネントは、ページの部分レンダリング動作を指定するために、次の属性をサポートします。
partialRenderMode
: ページの部分レンダリング動作のタイプを指定します。使用可能な値は、none、selfおよびmultipleです。デフォルトでは、ページの部分レンダリングのサポートはできません(つまり、partialRenderModeがnoneに設定されています)。このため、自動検証が使用できません(つまり、lovValidateイベントが送信されません)。ページの部分レンダリング動作がselfまたはmultipleで指定される場合、lovValidateとlovUpdateイベントが部分ページ・イベントとして送られ、指定した部分ターゲットがページ全体を再レンダリングすることなく更新されます。multipleに設定した場合、partialTargets属性も設定する必要があります。部分ページ・レンダリングが正常に動作するように、messageLovInputコンポーネントIDを設定する必要があります。クライアントがページの部分レンダリングをサポートしていない場合は、自動検証が使用できないので、ページの再レンダリングに全ページレンダリングが使用されます。
partialTargets
: レンダリングの部分ターゲット・ノードのリストを指定します。messageLovInputコンポーネントのIDは、自動的にpartialTargetsリストに含まれます。
messageLovInputコンポーネントは、検証動作を指定するために次の属性をサポートします。
unvalidated
: デフォルトでは、検証が実行されます。trueに設定して検証を実行します。つまり、lovValidateイベントが生成されません。LOVウィンドウを表示するには、ユーザーは「LOV」ボタンをクリックする必要があります。これは、ページの部分リフレッシュをサポートしないクライアントでのデフォルト動作です。
validateBlanks
: デフォルトでは、入力フィールドが空白であるか、すべて空白文字に変更された場合、lovValidateイベントは起動されません。入力フィールドが空白またはすべて空白文字であってもlovValidateイベントを起動するようにするには、trueに設定します。
lovInput、listOfValuesおよびlovOpenWindowActionを使用したLOVの作成は、「ADF UIX開発者ガイド」を参照してください。
messageLayoutについて
メッセージ・フォーム・コンポーネントと属性について
messageLovInputの挿入
フォーム・コンポーネントの使用
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