散布図は、データ・マーカーの位置でデータを表します。
散布図は、次のような異なる値の相関性を示す際に使用します。
2つの異なるメジャー
同一メジャーの2つのディメンション・メンバー
散布図は、データ項目が多い場合に全体的な関連の確認に特に適しています。
散布図を使用して、従業員の通勤距離の長さと欠勤率を描画できます。
通勤距離の長さと欠勤回数の間に強い相関性がある場合、多くのデータ・マーカーが左下隅から右上隅に対角線状に分布します。相関性が弱い場合は、データ・マーカーの分布はそのようなパターンになりません。
次の種類の散布図を使用できます。
SCATTER
: Y軸を1つ使用します。
SCATTER_2Y
: Y軸を2つ使用します。
散布図の外観は、Graph
オブジェクトの次のプロパティにより決まります。
ScatterDataLineDisplayed
: 散布図に折れ線を表示するかどうかを指定します。
DepthRadius
およびDepthAngle
: これらのプロパティでは、グラフの外観に奥行きを与えるかどうかを指定します。
次の図に、散布図のデータ構成を示します。このグラフは一重-Y軸の散布図で、販売促進費用、売上の順にメジャーが移入されています。
散布図のデータ構成は次のとおりです。
グループは2列のデータのセットで、データ列を系列として表示する場合は2行のデータのセットです。グループは同じディメンション・メンバー(東部地域など)のデータ・マーカーで表されます。散布図ではグループを識別しにくいですが、グループの識別はそれほど重要ではありません。通常は、データ・マーカーの全体的な分布を把握します。グループにはマーカー・テキストが付いていますが、デフォルトでは表示されません。
系列は同じ色のマーカーで示され、VHSカムコーダなどの凡例テキストのラベルが付いています。
散布図の各データ・マーカーは、次の2つの値を表します。
1つ目のメジャー値はX値です。この値により、X軸に沿ったマーカーの位置が決まります。
2つ目のメジャー値はY値です。この値により、Y軸に沿ったマーカーの位置が決まります。
散布図のデータのガイドラインは、次のとおりです。
グラフでは、数値データのみが表示されます。
散布図には、少なくとも2列のデータ(列が系列を表す場合は2行のデータ)が必要です。データを1列(または1行)しか指定しない場合、グラフは表示されず、Graph Beanによってデータが不十分であることを示すメッセージが表示されます。
複数のデータ・グループがある場合、東京のデータ用に2列(2行)、パリのデータ用に2列(2行)などのように、2列(2行)ずつのデータが必要です。最後のグループが2列(または2行)未満の場合、そのグループはグラフに表示されません。グラフによりDATA_PARTIAL_GROUP
をIDとするAlertEvent
が送信され、この問題の登録されているすべてのAlertListeners
が通知されます。
次の散布図には、売上、操作性関連の費用の順にメジャーが移入されています。例をわかりやすくするために、データの各系列のマーカーは1つずつにしてあります。通常、散布図には複数のマーカーが表示されます。
次のクロス集計は、グラフと同じデータを示しています。グラフのマーカーごとに2列のデータがあることに注意してください。この図は、isDataRowShownAsASeries
がtrue
を返すことが想定されています。
グラフ・データの問題の処理
グラフ・データの指定
例: 散布図でのJDBCデータの設定
例: 散布図でのファイルからのデータ設定
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