TCPパケット・モニターについて

TCPパケット・モニターを使用して、HTTPリクエストおよびレスポンス・パケットの内容を確認できます。TCPパケット・モニターを使用すると、TCPパケットの内容を詳しく調べる他に、プログラムを変更せずにネットワーク・トラフィックを調べてデバッグに利用できます。TCPのリクエストとレスポンスのペアからリクエスト・パケットを編集して、同じホストに再送信できます。

このトピックでは、次の項目について説明します。

TCPパケット・モニターの動作

TCPパケット・モニターは、デフォルトではポート8099を使用してローカル・プロキシをlocalhostに設定します。その後、定義されていれば、任意のプロキシに設定します。このポートが使用されている場合、JDeveloperは自動的に別のポート番号を使用します。つまり、ポート8099への接続を試行中のプログラムのインスタンスが実行されていると、次の起動時には別のポート番号が使用されます。 プロキシ設定は、TCPパケット・モニターをオフにするか、JDeveloperを終了すると元に戻ります。また、TCPパケット・モニターは、JDeveloperのプロキシ設定をオフにしている場合でも動作します。

TCPパケット・モニターを開始すると、次のようなドッキング可能なウィンドウが表示されます。

History page of the TCP Packet Monitor

「履歴」ページには、リクエストとレスポンスの各ペアに対して1行の情報があります。

単一のHTTPペアの詳細を調査するには、「履歴」ページでそのペアを選択し、「データ」タブをクリックします。

Data page of the TCP Packet Monitor

リクエスト・パケットとレスポンス・パケットの詳細が表示されます。ボタンの詳細は、JDeveloper内でTCPパケット・モニターを選択して[F1]を押し、このウィンドウのヘルプを参照してください。

TCPパケット・モニターのトラブルシューティング

TCPパケット・モニターの実行中にJDeveloperのプロキシ設定を変更しないでください。変更すると、TCPパケット・モニターを停止した際に、プロキシ設定が元の値にリセットされます。JDeveloperのプロキシ設定を変更するには、まずTCPパケット・モニターを停止してください。

レスポンスを待機中のアプリケーションがある場合には、TCPパケット・モニターの開始や停止をしないでください。TCPパケット・モニターの開始または停止の前にはアプリケーションを終了してください。

TCPパケット・モニターを使用する際には、JDeveloperのプロキシ設定を変更する必要があります。外部サービスをテストする場合には、JDeveloperがHTTPプロキシ・サーバーを使用していることを確認してください。ローカル・マシンでWebサービスなどの内部サービスをテストする場合には、次のいずれかを行ってください。

HTTPプロキシ・サーバーを設定して例外リストを編集するには、次のようにします。

  1. 「ツール」->「設定」を選択し、「Webブラウザ/プロキシ」を選択します。
  2. 「HTTPプロキシ・サーバーを使用」が、必要に応じて選択または選択解除されていることを確認します。
  3. セパレータとして|を使用して「例外」リストにlocalhostを追加し、プロキシ・サーバーの例外リストにlocalhostを追加します。

TCPパケットの監視
TCPパケット・モニターのデータの保存
TCPパケット・モニターの開始と停止
TCPパケット・モニターの履歴の消去
TCPリクエスト・パケットの編集と再送信
TCPパケット・モニターの設定
TCPパケット・モニターを使用したWebサービスの確認

 

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