折れ線グラフは、線、一連のデータ・ポイントまたは線で結ばれたデータ・ポイントとしてデータを表示します。
次のデータを表示する際には、折れ線グラフを使用します。
過去12か月の売上など、一定期間にわたる傾向
複数地域の各種製品区分の売上など、同時期における項目の比較
市場シェアの伸び率など、データの変化の割合
収益における各製品ラインの売上の割合はどのくらいかなどの比率
昨年売上の多かった商品の収益が昨年の同時期と同様であるかなどの比率の変化
どの製品の売上が総売上高に最も影響しているか、どの製品の売上が総売上高の傾向に一致しているかなど、個々のデータと全体のデータの関連性
急成長している部門の全製品の収益成長率など、全体におけるすべての部分の変化
次の種類の折れ線グラフを使用できます。
絶対折れ線グラフ: 各データ・マーカーは列のデータ値を表します。
積上げ折れ線グラフ: 折れ線を積み上げて表示するグラフで、各系列の値は前の系列の値に追加されます。積み上げられた面のサイズは累積合計を表します。
パーセント折れ線グラフ: 折れ線が積み上げられ、それぞれの折れ線は全系列の累積合計を構成する系列の比率を表します。
これらのグラフでは、次の軸を配置できます。
一重Y軸: Y軸を1つ使用します。
二重Y軸: 目盛の異なるY軸を2つ使用します。
分割二重Y軸: 描画領域が2つのグラフに分割されており、各グラフのY軸の目盛はそれぞれ異なります。
次の表に、各種類の折れ線グラフでどちらの軸の配置を使用できるかを示します。
一重Y軸 |
二重Y軸 |
分割二重Y軸 |
---|---|---|
絶対: |
絶対: |
絶対: |
積上げ: |
積上げ: |
積上げ: |
パーセント: |
N/A |
N/A |
折れ線グラフの外観は、Graph
オブジェクトの次のプロパティにより決まります。
MarkerDisplayed
: 折れ線グラフ内の折れ線に沿ってマーカーを表示するかどうかを指定します。
LineDataLineDisplayed
: 折れ線グラフ内に折れ線を表示するかどうかを指定します。
DepthRadius
およびDepthAngle
: これらのプロパティでは、グラフの外観に奥行きを与えるかどうかを指定します。
注意: MakerDisplayed
およびLineDataLineDisplayed
の両方をfalse
に設定しないでください。設定すると、グラフにデータが表示されなくなります。
次の図に、絶対折れ線グラフのデータ構成を示します。
折れ線グラフのデータ構成は次のとおりです。
グループは、O1目盛りラベルとともに配置されている各色のマーカーで表されます。グループには、3月などのO1目盛りラベルが付いています。
系列は折れ線で表され、アメリカなどの凡例テキストのラベルが付いています。
折れ線グラフのデータのガイドラインは、次のとおりです。
グラフでは、数値データのみが表示されます。
折れ線グラフでは、2つ以上のポイントによって線が表示されるため、少なくとも2つのデータ・グループが必要です。データを1列しか指定しない場合、グラフは表示されず、Graph Beanによってデータが不十分であることを示すメッセージが表示されます。
パーセント折れ線グラフでは、負の数値を使用できません。パーセント・グラフに負の数値を指定した場合、グラフは登録済のすべてのAlertListeners
にAlertEvent
を送信します。アラート・イベントのIDは、DATA_ALL_DATA_NULL_NEG_ZERO
またはDATA_PARTIAL_DATA_NULL_NEG_ZERO
のどちらかです。
時間軸のデータは規則的、完全および昇順である必要があります。そうでない場合、時間軸のかわりに規則的な序数の付いた軸が表示されます。
グラフ・データの問題の処理
グラフ・データの指定
例: 単純なグラフでのJDBCデータの設定
例: 単純なグラフでのファイルからのデータ設定
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