Oracle ADF UIX開発者ガイド | ![]() 目次 |
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この付録ではJDeveloper 9.0.4からのOracle ADF UIXに対する変更点を説明します。ここでは、次の項目について説明します。
Minimal Look and Feelを使用するようにUIXを構成する方法の詳細は、「ADF UIXの構成」のトピックを参照してください。
Minimal Look and Feelをカスタマイズする方法の詳細は、「ADF UIXのカスタマイズ」のトピックを参照してください。
ClientActions: クライアント・アクション機能が追加されました。 これによって、選択された要素(Button、CheckBox、Choice、Link、RadioGroup、RadioSet、SingleSelectionおよびTextInput)に対するユーザー操作に応答して、ユーザーがイベントまたは送信を生成できます。
HGridでPPRが有効になりました。 PPRをサポートするプラットフォーム上では、partialTargetsを指定すると、HGridが部分更新されます。 現在、更新は、HGrid全体に細分化されて実行されます。
部分ページ・レンダリング(PPR)が、デフォルトで有効になりました。 PPRを有効にするためにアクセシビリティ・モードを「inaccessible」に設定する必要はありません。 PPRを明示的に無効にするには、Configuration.DISABLE_PARTIAL_RENDERINGプロパティをBoolean.TRUEに設定します。これは、uix-config.xmlファイルで、<disable-partial-rendering>true</disable-partial-rendering>を含むように<default-configuration>を設定することによって実行できます。
<sortableHeader>がサポートされるようになりました。
<breadCrumbs>がサポートされるようになりました。
<messageBox>でmessage属性がサポートされるようになりました。
<messageLayout>: この要素は、現在は非推奨の<inlineMessage>に類似した動作をします。 プロンプト、索引付けされた子、endという子、ヒントおよびインライン・メッセージをレイアウトします。
<radioSet>: この要素は、メニュー型のコントロールを作成します。ユーザーはこれを使用して、一連の項目から1つの値を選択できます。
<messageRadioSet>: この要素は、radioSet要素とmessageLayout要素を組み合せたものです。
<colorField>: この要素は、色を入力するためのテキスト・フィールド、およびパレットから色を選択するためのボタンを作成します。
<colorPalette>: この要素は、色を選択するためのパレットを作成します。
<colorPicker>: この要素は、2番目のウィンドウでパレットから色を選択するために使用します。
<messageColorField>: この要素は、colorField要素とmessageLayout要素を組み合せたものです。
<color>: この要素は、特定の色形式のクライアント・バリデータを定義します。
<convert>: このバインド値は、子の型変換を実行するバインドを定義します。 型変換は、javaType属性の値によって異なります。javaType属性の値は、完全なJavaクラス名、またはstring、char、boolean、byte、short、int、long、floatまたはdoubleのいずれかである必要があります。
<null>: このバインド値は、常にNULLを返すバインドを定義します。 これは、(属性を継承するのではなく)属性を明示的にNULLに設定するためのテンプレートで特に役立ちます。
<truncate>: この要素は、必要に応じて文字列を切り捨てます。 切捨てを開始する文字数は、truncateAt属性を使用して構成できます。ただし、13文字未満の文字列で切捨てを行うことはできません。
<page>: この要素は、ページを定義します。 インクルード・ファイルの先頭に使用して、バインド言語を設定できます。
<messageRadioSet>: この要素は、BC4Jデータ・プロバイダへの単純化したデータ・バインディングを使用して、UIXのmessageRadioSetコンポーネントへのインタフェースを定義します。 選択はBC4Jによって決定され、messageRadioSet自体の選択属性は無視されます。
<radioSet>: この要素は、BC4Jデータ・プロバイダへの単純化したデータ・バインディングを使用して、UIXのradioSetコンポーネントへのインタフェースを定義します。
<compound>: この要素は、一連のイベント・ハンドラを組み合せるための宣言方法を提供します。
UIX Controllerは、Strutsの導入によってページ・フロー・エンジンとしての役割が重視されなくなったために、UIXサーブレットと呼ばれるようになりました。 イベント処理、部分ページ・ユーティリティなどのADF UIXサーブレットの他の機能は、Strutsに同等のものが存在しないためこれまでどおり推奨しています。
BLAFのUI仕様は、いくつかの点が変更されています。 これらの変更は、ページの簡略化、空白の削減および使用される帯域幅の減少を目的としています。 最も重要な変更は、globalHeader、sideBar、ヘッダー、messageBox、contentContainer、ボタンおよび表のコントロール・バーに対する変更です。
<body>にinitialFocusId属性が追加されました。この属性を使用すると、ページのロード時に、コンポーネントに初期フォーカスを設定できます。 この機能は、アクセシビリティ・モードが「inaccessible」の場合にのみ使用できます。
<formattedText>にstyleUsage属性が追加されました。この属性を使用すると、テキストに正しいスタイルを簡単に設定できます。 styleUsage属性とstyleClass属性が同時に設定された場合、styleClass属性が優先されます。
<column>
<table>
<footer>にaboutという名前の付けられた子が追加されました。通常、これはリンクです。
<sortableHeader>にabbreviation属性が追加されました。この属性は、列ヘッダーのテキストの略称を示します。 ユーザーが表内のセルに移動すると、この属性がスクリーン・リーダーで読み上げられます。
<contentContainer>のbackground属性にtransparentという値が追加されました。
<sideBar>にwidth属性が追加されました。
<tree>および<hgrid>では、EXPANDABLE_KEYを使用した問合せによってEXPANDABLE_ALWAYSとしてマークされたノードを閉じることはできません。これらのノードは、常に開いた状態でレンダリングされます。
<tree>では、ICON_SHORT_DESC_KEYを使用してアイコンの簡単な説明を設定できます。
<shuttle>でdisabled属性がサポートされるようになりました。この属性をtrueに設定すると、リストおよび移動/並替え用のボタンが使用不可になります。
<exampleAttribute>のcomparison属性の有効な値としてcontainsが追加されました。 containsの使用は、文字列型でのみサポートされます。containsではワイルド・カード・セマンティクスが使用されますが、例の値にワイルド・カードを含める必要がないため、Aは、A2、2Aおよび1A1に一致します。
<train>、<tabBar>および<breadCrumbs>で、<rootChild>をテンプレートで直接挿入できるようになりました。
UIXでは、UIXに影響するユーザーのプロファイルを保持するCookieの使用がサポートされるようになりました。 Cookieは、サイズが小さく、元のサーバーにのみ限定して送信され、暗号化が必要な情報は含まれません。 詳細は、「UIX Cookieの使用」セクションを参照してください。
エラーのログが改善されました。 エラーが発生すると、ファイル名、行番号および列番号が出力されます。
XSSスタイルの新規セットが追加されました。これは、両方向レンダリング言語でのテキストの切替えより優先されます。そのため、電話番号などの形式が切り替えられなくなります。 これらは明示的に選択する必要があります。
resetForm(form)というJavaScriptパブリック・メソッドが追加されました。formは、リセットするフォームです。 これは、現行のdocument
のフォームの名前、現行のdocument
のフォームの索引またはフォーム自体のいずれかに設定できます。 フォームをリセットするには、document.form.reset()のかわりにこのメソッドをコールする必要があります。 このメソッドをコールする場合、<importScript name="resetForm()"/>を使用する必要があります。
JavaScriptのShuttleProxyにreset()メソッドが追加されました。このメソッドをコールすると、シャトルが元の状態にリセットされます。
JavaScriptのTableProxyにsetSelectedRow(row)メソッドが追加されました。このメソッドは、行を選択します。rowは0(ゼロ)から始まる行番号で、選択する行番号を示します。
UIX BC4JタグとUIX Strutsタグは、推奨されていません。 これらのタグのかわりに、ADF ModelおよびStrutsがサポートされています。
data: データ・バインディング構文は、推奨されていません。 式言語の構文を使用してください(「式言語サポート」を参照)。
<radioGroup>: この要素は、推奨されていません。かわりに、radioSetを使用してください。
<messageRadioGroup>: この要素は、推奨されていません。かわりに、messageRadioSetを使用してください。
<quickLinks>: この要素は、推奨されていません。
<contentFooter>: この要素は、推奨されていません。
<inlineMessage>: この要素は、推奨されていません。かわりに、messageLayout要素を使用してください。
<table>
<spacer>: 索引付けされた子の使用は、推奨されていません。
<hgrid>: nameTransformed属性は推奨されていません。 かわりに、ColumnBeanのnameTransformed属性を使用してください。
<sideNav>: かわりに、<sideBar>を使用してください。
<pageLayout>: contentFooterという名前の付けられた子は推奨されていません。かわりに、pageButtonsおよびreturnNavigationという名前の付けられた子を使用してください。
<table>
RenderingContext
インタフェースの2つのメソッドのプロトタイプが変更されました。 pushRenderedChild()
とpopRenderedChild()
の両方に、現行のRenderingContext
という引数が追加されました。 このAPIの変更は、RenderingContextProxy
サブクラスで、レンダリングの横断中に正しい(現行の)RenderingContext
を使用して属性を問い合せることを可能にするために行われました。
このAPIの変更には下位互換性がなく、これらのメソッドをオーバーライドまたはコールするクライアントは、新しいRenderingContext
引数が考慮されるようにコードを変更する必要があることに注意してください。 通常はリリース間での下位互換性を維持するように努めていますが、この場合は現行のReneringContext
へのアクセスがないために、UIXの部分ページ・レンダリングの実装が大幅に制限されています。
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