shuttleコンポーネントは、項目を2つのリスト間で移動し、リストの一方を並び替えるメカニズムを提供します。このコンポーネントは、エージェントのタイプがpda、phoneおよびvoiceの場合にはサポートされません。
shuttleの最も一般的な用途は、ユーザーが次の手順で項目を選択できるようにすることです。
先行リストはfromリストとも呼ばれます。また、後続リストはtoリストとも呼ばれます。後続リストの項目を先行リストに戻すこともできます。
項目を選択するときは、どちらのリストでも1つ以上の項目を選択できます。次に、リスト間で適切なアイコンまたはリンク(「移動」または「削除」)を選択することにより、項目を1つのリストからもう一方のリストに移動します。「移動」アイコンまたはリンクをクリックすることにより、先行リストで選択された項目を後続リストに移動します。「削除」アイコンまたはリンクをクリックすることにより、後続リストで選択された項目を先行リストに移動します。一度に、すべての項目を移動または削除するには、「すべて移動」または「すべて削除」アイコンを使用します。
デフォルトでは、シャトルにより後続リストの項目の並べ替えができます。後続リストの隣にある並替えアイコンを使用し、選択した項目をリストの一番上へ、リスト内の1スロット上へ、リストの一番下へ、またはリストの1スロット下へ移動できます。
フォーム送信時に、シャトル内に非表示要素の値として格納されている各リストのコンテンツ(すなわち、選択された項目のみならず、すべての項目)が次の構文を介してアプリケーションに渡されます。
ここで
shuttleコンポーネントに設定できる属性は次のとおりです。
leadingHeader
: 先行コンテナの上のヘッダー・テキストを指定します。
leadingDescShown
: 先行リストのすぐ下の、項目の説明を表示するコンテナ内の領域を指定します。
trailingHeader
: 後続コンテナの上のヘッダー・テキストを指定します。
trailingDescShown
: 後続リストのすぐ下の、項目の説明を表示するコンテナ内の領域を指定します。
reorderable
: 後続リストの項目の並べ替えの可否を指定します。falseに設定すると、後続リストの隣の並替えアイコンは表示されません。
size
: 両方のリスト・ボックスの高さを項目数で指定します。指定されたサイズより多い項目がリストに含まれる場合、そのリストではスクロールバーが使用可能です。最小値は10で、最大値は20です。size属性が設定されない場合、高さは両方のリストの長さ、最小値および最大値で決定されます。たとえば、1つのリストに20を超える項目が含まれ、もう一方のリストが10項目未満である場合、最大高さは20となり、長い方のリストでスクロールバーが使用可能になります。もう1つの例を示します。先行リストの項目数が18で後続リストが12項目の場合、シャトルのサイズは15に設定され、高さは15とする必要があります。
注意: シャトルのUIでは、各リストの項目の下に横線が入ります。ADF UIXでは、この横線は、リストの正しいサイズを維持するためのもので、リスト内の他の項目とは違い、操作できません。
shuttleでサポートされる名前付きの子は次のとおりです。
leading
: (必須)fromリストを含む先行コンテナを作成します。項目の先行リストを作成するには、listの索引付けされた子として一連のoptionコンポーネントにより定義されたリスト・コンテンツ(項目)を持つlistコンポーネントを使用します。
filter
: 先行リストの上にフィルタ領域を作成します。通常、フィルタ領域はchoiceコントロールの挿入に使用され、そのオプションがshuttleProxyを使用してシャトルの操作を実行するために使用されます。
leadingFooter
: ボタンやイメージ(アイコン)の配置に使用できる領域を先行リストの下(説明を表示する領域の下)に作成します。次の注意を参照してください。
trailing
: toリストを含む後続コンテナを作成します。項目の後続リストを作成するには、listの索引付けされた子として一連のoptionコンポーネントにより定義されたリスト・コンテンツ(項目)を持つlistコンポーネントを使用します。
trailingFooter
: ボタンやイメージ(アイコン)の配置に使用できる領域を後続リストの下(説明を表示する領域の下)に作成します。次の注意を参照してください。
注意: ボタンまたはアイコンをフッター領域に含めるには、flowLayoutを使用します。ボタンまたはアイコンは最大高さが26ピクセルで、いずれかのフッター領域の1行のみに配置されます。これらのボタンおよびアイコンは、shuttleProxyを使用するシャトルの操作に使用できます。
UIXは一連のJavaScriptのユーティリティ・メソッドを提供します。シャトルを使用するときにこのメソッドが自動的にロードされます。これらのメソッドをfilterオプション、またはフッター・ボタンやアイコンで使用してリストのコンテンツを操作できます。shuttleProxyインスタンスの作成とその機能の使用方法は、「UIX要素リファレンス」の「shuttle要素」を参照してください。
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