「プロジェクト・プロパティ」ダイアログ - 「コンパイラ」ページ

開発環境におけるプロジェクトのコンパイラの設定をします。

チェック・ボックスをクリックして必要な機能を有効にします。次の一般的なコンパイラ・オプションを使用できます。これらのオプションは、次に示すディレクトリからojcと入力し、コマンドラインから使用することもできます。

<JDEV_HOME>/jdev/bin

警告を表示
コードのコンパイル中に警告メッセージを出力します。メッセージは、ログ・ウィンドウの「コンパイラ」タブに表示されます。 デフォルトでは、このオプションは有効になっています。

未使用のインポートを指摘
コンパイル中のソース・コードで、ワイルド・カードを使用しない未使用のimport文が検出されるたびに警告を出力します。 デフォルトでは、このオプションは使用不可になっています。
 
部分使用のインポートを指摘
コンパイル中のソース・コードで、ワイルド・カードを使用した一部未使用のimport文が検出されるたびに警告を出力し、この文に置き換えるワイルド・カードを使用しないimport文の完全なリストを表示します。 デフォルトでは、このオプションは使用不可になっています。
 
オブジェクト・インスタンスを介した静的アクセス
staticメソッドまたはstaticフィールドへのアクセスが、クラス名のかわりにオブジェクトを使用して行われた場合に、すべて警告します。 デフォルトでは、このオプションは使用不可になっています。
 
非推奨を指摘
コンパイル中のソース・コードで、推奨されていないメソッドまたはクラスへの参照が検出されるたびに警告を出力します。 デフォルトでは、このオプションは有効になっています。
 
非推奨の定義を指摘
コンパイル中のソース・コードで、推奨されていないメソッドまたはクラスへの参照が検出および定義されるたびに、警告を出力します。 デフォルトでは、このオプションは有効になっています。
 
デバッグ情報を含める

プロジェクト用の.classファイルの作成時に、コンパイラがローカル変数表を含めるように指定します。デバッガは、.classファイルでローカル変数表を使用し、データ・ウィンドウでローカル変数を表示します。プログラムのデプロイの最終ステップでは、このオプションを選択せずにプログラムをコンパイルし、コンパイル済クラス・ファイルのサイズを小さくすることができます。 デフォルトでは、このオプションは有効になっています。

曖昧化
コンパイル済コードを変更して、リバース・エンジニアリングの対象にならないようにします。曖昧化されたコードを逆コンパイルすると、生成されるソース・コードには、プライベート・シンボルの変更後のシンボル名が含まれます。この結果、コードが壊され、コードをリバース・エンジニアリングしようとしても、判読できません。 デフォルトでは、このオプションは使用不可になっています。
 
インポートの更新
コンパイル中のプロジェクトに属さない、古くなった(対応するソース・ファイルがソースパスに存在し、クラス・ファイルより日付が新しいと仮定)インポート・クラス・ファイルを再コンパイルします。 デフォルトでは、このオプションは使用不可になっています。

.zip/.jarインポートを含む
ZIPまたはJARアーカイブ・ファイル、あるいはその両方から検出されたクラスから「インポートの更新」を実行します。
注意: 一般に、組込みアーカイブ・ファイルは固定的とみなされ、コンパイル時に更新されません。
 
J2SE 1.4 Assertionを使用
選択すると、J2SE 1.4のassert文機能が有効になります。プロジェクトのJ2SEライブラリが1.4以上に準拠していることを確認してください。 このオプションは、OJCコマンドライン・オプション-source 1.4と同じです。 デフォルトでは、このオプションは使用不可になっています。
 
文字コード
ネイティブ・エンコーディング名を指定して、コンパイラがASCIIキャラクタ・セット以外の文字を解釈する方法を制御します。デフォルトの設定では、「ツール」->「設定」 - 「環境」ページで指定したエンコーディングが使用されます。
System.out.println(System.getProperty("file.encoding"));
注意: ファイルが記述される際、JDeveloperの一部のウィザードでは、オペレーティング・システムとロケールの組合せによって決定するJavaのデフォルト・ファイル・エンコーディングが優先されます。しかし、エンコーディング・タグがこのページの「文字コード」フィールドの設定に基づく場合もあります。
生成されたアプリケーションがJDeveloper IDEまたは他のデプロイメント環境で正常に動作するには、エンコーディング・タグが実際のJavaファイルのエンコーディングと一致する必要があります。JDeveloperでファイルを作成または保存する際には、このJavaの初期値が保存されていることを確認してください。
詳細は、「コンパイル用のネイティブ・エンコーディングの指定」を参照してください。
デフォルト・エンコーディングの使用
環境のデフォルト・エンコーディングを使用するかどうかを選択します。
 
ターゲット
デフォルトでは、JDeveloperによって生成されるすべてのクラスはJ2SE 1.4に準拠していますが、プロジェクトごとに別のターゲット・バージョンを選択することもできます。 このオプションは、OJCコマンドライン・オプション-target x.xを入力するのと同じです。 詳細は、java.sun.com/j2se/1.4/docs/tooldocs/solaris/javac.html#optionsを参照してください。
 
対象外のクラス
指定したクラスのstatic voidメソッドのコールをすべて排除します。複数のクラスを指定する場合は、セミコロンで区切られたリストを使用します。 例: package1.class1;package2.class2
このオプションを使用して、プログラムの最終コンパイルから、開発中に使用した診断クラスを除外できます。
 
以下のタイプを出力ディレクトリにコピー

「メイク」または「ビルド」コマンドの起動時に、ソースパスから出力ディレクトリにコピーするファイル・タイプをセミコロンで区切ったリストで指定します。ファイル・タイプは、拡張子やファイルの終わりの文字を使用して指定できます。たとえば、.gifと入力すると、.gifで終わるすべてのイメージ・ファイルが出力ディレクトリにコピーされます。同様に、-apf.xmlと入力すると、ファイル名が-apf.xml で終わるすべてのファイルが出力ディレクトリにコピーされます。「メイク」および「ビルド」コマンドでは、メイクまたはビルドしているプロジェクトで指定されたファイルのみコピーされます。

リバース・フィルタ

「以下のタイプを出力ディレクトリにコピー」リストのロジックを逆にします。 このオプションを選択すると、リストされたタイプのファイルを除くすべてのファイルが出力ディレクトリにコピーされます。 このオプションを選択した場合は、.javaなどのタイプのソース・ファイルが出力ディレクトリにコピーされるのを防ぐために、これらのタイプをリストに含める必要があります。


関連項目

JDeveloperによるコンパイル
再ビルドによるコンパイル
メイクによるコンパイル
JDeveloperでのコンパイル
データ・ウィンドウについて
Oracle Java Compilerの起動

 

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