コンポーネント・タグは、コンポーネント・パレットのビジネス・コンポーネント・データ・タブ・ライブラリに属しています。 コンポーネント・タグは、データベースのデータにアクセスして操作するために、Oracle ADF Business Componentsのビュー・オブジェクト上で直接機能する点で、他のビジネス・コンポーネント・データ・タグに似た働きをします。 コンポーネント・タグが低レベルのデータ・タグと異なる点は、Web Beanとよく似たビルトイン機能が備わっている点です。ビルトイン・コンポーネントのセットには次のものが含まれます。
<jbo:DataTable>
はビュー・オブジェクトのデータ・グリッド(属性ごとの行)を表示します。
<jbo:DataRecord>
は1行の内容を表示します。
<jbo:DataNavigate>
は、データ・グリッド(属性ごとの行)とユーザーにより選択可能な「First」、「Next」、「Previous」および「Last」の行へのリンクを表示します。
<jbo:DataScroller>
はDataNavigateと似た機能ですが、現在位置を変更するかわりにレコード・セットのビュー・レンジを上下にスクロールします。DataTableコンポーネントとともに使用します。
<jbo:DataEdit>
は編集フォームを作成します。
<jbo:DataQuery>
は、バインドされたビュー・オブジェクトのビュー基準を編集および処理する問合せフォームを挿入します。
<jbo:DataHandler>
はビジネス・コンポーネント固有のイベントを処理します。
<jbo:DataTransaction>
は、ユーザーにより選択可能な、データベース・トランザクションをコミットまたはロールバックするためのリンクを作成します。
ビルトイン・コンポーネント・タグは、コンポーネント・パレットの「Business Components Data Components」ページからJSPファイルに挿入できます。
コンポーネント・タグをJSPファイルに挿入すると、JDeveloperによりJSPプロジェクトに特別なファイルが追加されます。 追加のJSPファイルは、コンポーネント・タグの動作の実装に使用されます。ページが実行されると、動的なインクルードによりコンポーネント・タグに関連するJSPページが実行されます。 たとえば、ビジネス・コンポーネント・データ・コンポーネント・タグを使用し、ビュー・オブジェクトの最初の10行をグリッドとして表示するHTML表を作成すると仮定します。データ・バインドされたこのグリッドは、コピーおよび貼付けを行い他のJSPページに再利用する可能性があります。このタイプの再利用を行う場合、コンポーネント・タグを使用すると次の利点があります。
ただし、単一JSPページのインクルードを生成し、動的バインディング情報で呼び出す場合は、これらの利点は適用されません。また、関連するJSPページを動的にインクルードするコンポーネント・タグを使用した場合は、コンポーネント・タグが含まれているJSPの起点となるURLが関連JSPに渡されます。これにより、実行時にコンポーネント・タグでJSPの呼出しが適切に処理できるにようになります。
各コンポーネント・タグは、タグの動作を実行するため、リクエスト・パラメータを対応するコンポーネント実装の .jsp
ファイルに渡します。 ただし、request.getParameters
メソッドの制限により、送られた任意のタイプのリクエスト・パラメータ値の取得には、Oracle ADF Business ComponentsのHtmlServices
クラスのstaticメソッドが使用されます。 具体的には、HtmlServices
クラスによって、コンポーネント実装の.jsp
ファイルは、マルチパート形式でエンコードされたHTMLフォームで送られたHTTPパラメータを取得できます。
また、ファイル入力など、マルチパート・エンコーディングが要求されるHTMLフォームの入力を操作する必要がある場合にも、HttpServices.getParameters
メソッドを独自のJSPページで使用できます。 例は、いずれかのDataXxxComponent.jsp
ファイルを参照してください。
ビジネス・コンポーネント・データ・タグについて
コンポーネント・パレットからのビジネス・コンポーネント・データ・タグの挿入
ビジネス・コンポーネント・データ・コンポーネント・タグのカスタマイズ
リファレンス: ビジネス・コンポーネント・データ・タグ・ライブラリ
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