単純統合点について

単純統合点のダイアグラムでは、送信システムのアクティビティからターゲット・システムのアクティビティへメッセージが送信されます。AND擬似状態やOR擬似状態もなければ、特化されたルーティングもありません。

単純統合点を構成する要素の描画方法はいろいろありますが、どの場合にも次の要素が必ず含まれます。

オブジェクト・フロー状態で表されるメッセージを送信アクティビティが作成し、これが受信アクティビティに送信されます。送信アクティビティまたは受信アクティビティ、あるいはその両方でアダプタが必要になる場合があります。チャネルに属すこれらのアダプタは、データを送信アクティビティから受け取り、BESを介した送信に適した形式に変換します。また、メッセージをBESから受け取り、受信システムで使用される形式に変換します。チャネルはそれぞれのシステム上に定義され、メッセージがそこに送信され、そこからメッセージが受信される、通信エンドポイントの役割を果たします。チャネル・プロパティは、メッセージの送信に使用されるメカニズム(Oracle AQのメッセージ交換かどうか、および使用されるメッセージ・プロトコルの種類など)を定義します。

チャネルは、送信アクティビティおよび受信アクティビティと関連付けられている必要があります。関連付けを行うには、遷移の「チャネル」プロパティを使用します。送信アクティビティからの遷移の場合はこのプロパティに出力チャネルを指定し、受信アクティビティへの遷移では入力チャネルを指定します。

次の図は、キュー形式の出荷例を単純化して示したものです。OrdersシステムのTake OrderアクティビティがOrder[received]メッセージを作成します。Take Orderから出ている遷移に指定されている出力チャネルが、使用するメッセージ送信メカニズムとプロトコルを提供します。メッセージは、ShippingシステムのAllocate Stockアクティビティへ、このアクティビティへとつながっている遷移に指定された入力チャネルを経由して渡されます。

図1: 単純統合点

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関連項目

統合点の定義

 

 

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