WSDLドキュメントの構造

Web Services Description Language(WSDL)はXML文法を使用して、メッセージ交換が可能な通信エンドポイントの集合としてネットワーク・サービスを記述します。次のダイアグラムは、WSDLドキュメントで使用される要素と、各要素の関係を示したものです。 WSDLドキュメントでの実装例は、「WSDLドキュメントの例」を参照してください。

The diagram illustrates the XML elements of a WSDL document

WSDLドキュメントの要素

WSDLドキュメントは<definitions>要素を持ち、<definitions>要素は<types>、<message>、<portType>、<binding>および<service>の5つの子要素を持ちます。次のセクションでは、生成されたクライアント・コードの機能について説明します。

WSDLは、型システムとしてXML Schema仕様(XSD)をサポートしています。

definitions
1つ以上のサービスの定義を含みます。JDeveloperでは、このセクションについて次の属性宣言を生成します。
ネームスペースのデフォルトのhttp://tempuri.orgは、ネームスペースを一意にすることに注意してください。
types
WSDLドキュメントで使用される複雑なデータ型に関する情報を提供します。単純なデータ型を使用する場合、<types>セクションは不要です。
message
通信されるデータの抽象定義です。前述の例では、このセクションに含まれるのはレスポンスのパートのみです。データ型はstringであり、stringはXML Schemaにより定義されています。
operation
サービスでサポートされる動作の抽象定義です。
portType
1つ以上のエンドポイントでサポートされる操作の抽象セットです。
binding
操作およびメッセージの具体的なプロトコルとデータ・フォーマット仕様を指定することによって、操作のコール方法を定義します。
port
バイディングのためのアドレスとして単一のエンドポイントを指定し、単一のコミュニケーション・エンドポイントを定義します。
service
バインディングのポート・アドレスを指定します。<service>は、ネットワークのエンドポイント、すなわちポートの集合です。

 

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