BESおよびハブについて

ハブ・アンド・スポーク・アーキテクチャでは、すべてのメッセージがハブを通る必要があります。ハブのBESが、システム上の全イベントのイベントの受信すべてを管理および実行します。BESでは、このためにシステム上のイベント呼出しチャネル間に伝播を作成し、ハブ上に1つ以上のインバウンド・イベント・キューを作成します。

キューのインバウンド・イベントは、ハブのBESによって読み込むことができます。たとえば、ジェネレータによって伝播が作成およびデプロイされ、Take Orderアクティビティによってローカルにエンキューされたメッセージが、自動的にBESのキューに伝播されるように設定されます。実行時にはHubシステムで伝播を使用できます。HubシステムとShippingシステムの間の伝播にも同様のことが適用されます。つまり、伝播がジェネレータによって設定およびデプロイされ、実行時にはHubシステムで使用できます。

HubシステムのBESはイベントの受信を調べ、タイプがOrder[received]であるイベントはShippingシステムに送信する必要があると判断します。BESは、イベントをローカルのアウトバウンド・キューにエンキューし、伝播規則を設定して、Ship Orderへのアダプタがメッセージを受け取るShippingシステムのキューにメッセージを渡します。この例を図1に示します。

図1: ハブベースの実装におけるアクティビティ間のBES通信の概要図

Schematic Representation of BES Communications Between Activities in a Hub-based Implementation, as described in the text above.

ハブベースのアクティビティ図における統合点および判断

ハブベースのシステムでは、アクティビティ・モデラーが、ワークフローおよびハブ専用の一連のBES定義を生成し、すべての監視イベントを組み込みます。このワークフローはダイアグラム全体に適用されます。これは、個々の統合点および判断について作成される、個々のワークフローすべてをマージして作成されています。

プロセスでスポークとして動作するシステムで必要なのは、キューおよび伝播の定義のみです。ハブにメッセージを送信するアプリケーションは、生成されるキューの1つにエンキューする必要があります。そのキューから、ハブ上の対応するキューにメッセージが伝播されます。BESは、これらのメッセージをリスニングし、必要であればOracle Workflowプロセスを起動して、内容ベースのルーティングを実行してから、対象となる受信者にメッセージを転送します。


関連項目

Business Event SystemおよびE-Business統合
Business Event System定義について
BESおよび統合点について
BESおよび判断について
カスタム・インスタンス・ルーティング・ロジックの使用

 

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