同期化ツールは、データベースで変更が発生したときに永続ビジネス・オブジェクトの同期を保つ際に役立ちます。次の表は、検出可能な差異と、永続ビジネス・オブジェクトを更新するために同期化ツールで可能な処理をまとめたものです。
データベース表 | 永続ビジネス・オブジェクト | 同期化ツールで可能な処理 |
---|---|---|
表の新しい列/型 | Oracleオブジェクト型を表すエンティティ・オブジェクトまたはドメインに対応する属性なし | 存在しない属性を追加します。 |
削除された表の列/型 | エンティティ・オブジェクトまたはドメインの対応する永続属性 | エンティティ・オブジェクトの場合は属性を一時にします。ドメインの場合は属性を削除します。 |
列名の変更 | Oracleオブジェクト型を表すエンティティ・オブジェクトまたはドメインに対応する属性なし | 列名の変更は、列の削除と列の追加という2つの変更とみなされます。 |
変更された型、精度またはスケール | 永続属性に対応する属性設定なし | 属性設定を変更します。 |
追加されたキー制約(主キー、外部キー、一意性、カスケード削除、遅延可能、初期遅延可能) | 対応するキー制約なし | 存在しないキー制約をメタデータに追加します。キー制約は順方向生成で使用されます。ビジネス・ロジック層のキー制約は、ナビゲータでエンティティ・オブジェクトを選択すると、構造ペインで確認できます。 |
キー制約の削除 | キー制約あり | キー制約を削除します。 |
表の削除 | エンティティ・オブジェクトがその表を参照 | なし。変更を手動で行う必要があります。 |
SQL問合せに影響するデータベースの変更 | ビュー・オブジェクトまたはビュー・リンクのSQL問合せの無効化(同期化ツールを実行するたびにすべての問合せをチェック) | なし。変更を手動で行う必要があります。 |
同期化ツールのレポートをファイルに出力できます。変更後にもう一度ファイルに出力して、ファイルの差異を比較すると、行った変更またはツールによって行われた変更の記録を保存できます。
同期化ツールで識別される一部の項目は、使用しているプログラムでは適切な場合もあることに注意してください。次に例を示します。
パッケージ内のすべてのエンティティ・オブジェクトおよびドメインを同期化するには、次のようにします。
単一エンティティ・オブジェクトを同期化するには、次のようにします。
Oracleオブジェクト型に基づいて作成されたドメインを同期化するには、次のようにします。
同期化ツールで不明な点がある場合は、ダイアログの「ヘルプ」をクリックしてください。
Oracle ADF Business Componentsとデータベースの同期化
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