英数字 |
デルタ・セット内のファイルの完全(基準)バージョンで、最新のファイル・バージョンを表します。
Repository Administration Utilityを使用して、ビルド・マネージャまたはリポジトリ管理者はリポジトリ環境のインストールおよび管理を行います。通常はリポジトリの所有者が作業を行います。
リポジトリ所有者のアカウント設定の詳細は、Oracle SCM(旧Oracle Repository)のドキュメントを参照。
Repository Administration Utilityを使用して、次のことを行うことができます。
- この製品の新規リポジトリのインストール
- チェック要件ユーティリティを使用した、システムの詳細および要件のチェック(リポジトリ所有者に必要なシステム権限など)
- オブジェクト状態ユーティリティを使用した、リポジトリ・オブジェクトのステータス・チェックおよび適切な処理の実行(リポジトリ・オブジェクトの再コンパイルなど)
- リポジトリ所有者に属するすべてのリポジトリ・オブジェクトの削除
- リポジトリ所有者に属する、すべてのリポジトリ・オブジェクトを含むすべてのデータベース・オブジェクトの削除
- リポジトリの内容のバックアップ
- バックアップからのリポジトリの復元
- リポジトリに対するユーザー・アクセスのメンテナンス
- ユーザーへのリポジトリ権限の付与または取消
- ユーザー拡張機能を使用した、リポジトリ構造の編集または拡張
Repository Object Navigatorは、リポジトリ・オブジェクトの作成およびメンテナンスを行うための多目的ツールで、ビルド・マネージャまたはリポジトリ管理者のみが使用します。
Repository Object Navigatorのオンライン・ヘルプには、このツールで実行可能な次のタスクが説明されています。
- 管理タスク: ワークエリア、コンテナおよびコンフィグレーションの作成、編集および削除、ならびにリポジトリ全体のポリシーの設定
- メンテナンス・タスク: リポジトリ・オブジェクトの作成、編集および削除、ならびにリポジトリとファイル・システム間でのファイルのアップロード、ダウンロードおよび同期化の実行
- アクセス制御タスク: 他のリポジトリ・ユーザーによるワークエリア、コンテナおよびコンフィグレーションへのアクセス権の付与および取消
- バージョン・コントロール・タスク: リポジトリ・オブジェクトのチェックインまたはチェックアウト、オブジェクトのバージョン履歴の表示、およびオブジェクト・バージョンの比較とマージ
これらのタスクを実行する権限の一部は、Repository Administration Utilityを使用して付与する必要があります。
バージョン・コントロール下にあるオブジェクトに発生したすべてのイベントの詳細を表示するためのツール。
オブジェクトのバージョン履歴を、グラフィカルなバージョン・ツリーとして表示するツール。
ア |
クライアント・ファイル・システムからリポジトリへデータをコピーすること。
リポジトリ内のオブジェクトには、主に次の2つのタイプがあります。
- リポジトリ・オブジェクト
- ファイルおよびファイル・システム
「バージョン(version)」を参照。
カ |
他の複数のオブジェクト・バージョンの原型であるオブジェクト・バージョン。 2つのバージョンが1つの原型バージョンを共有している場合、その原型バージョンは両方のバージョンに共通です。
一般に、あるオブジェクト・バージョンから開発が複数のブランチにわかれている場合、そのオブジェクト・バージョンが、それ以降のすべてのブランチ上のすべてのオブジェクト・バージョンの共通原型となります。ルート・バージョンは、後続のすべてのバージョンの共通原型です。
ある操作の実行を許可するかしないかを表すビット値。操作のタイプによって、権限のタイプや名前が決まります。
「リポジトリ権限(repository privilege)」も参照。
リポジトリに厳密なロック制御ポリシーが適用されている場合、すべてのチェックアウトは自動的にロック設定されます。 複数のユーザーが同じブランチ上のオブジェクト・バージョンにロック制御を適用することはできないため、厳密なロック制御ポリシーにより、同じブランチ上のオブジェクト・バージョンの同時開発を防ぐことができます。
アプリケーション開発などのリポジトリ操作の基礎的要素であるメタデータの個々の項目。 Oracle Software Configuration Manager(旧Oracle Repository)では、リポジトリ・オブジェクトは構造化データです。
「非構造化データ(unstructured data)」と対比。
リポジトリを論理的に細分したもので、リポジトリ・オブジェクトの編成およびアクセスに便利な手段を提供します。ファイル・システムのディレクトリのようなもの。
次のタイプのコンテナがサポートされます。
- フォルダ。あらゆるリポジトリで使用可能。
- パッケージおよびプロジェクト。JDeveloper(リリース3.2以上)でのみ使用可能。
通常なんらかの関連性を持つ、ユーザー定義による特定のリポジトリ・オブジェクト・バージョンのセット。コンフィグレーションは、特定の製品または製品のコンポーネントの、特定のリリースを表します。
コンフィグレーションに含まれている特定のオブジェクト・バージョンは、そのコンフィグレーションのメンバーと呼ばれます。コンフィグレーションには、オブジェクトごとに1つのバージョンのみを含めることができます。
サ |
「強制削除(force delete)」と対比。
リポジトリから、あるリポジトリ・オブジェクトの一部または全バージョンを削除すること。オブジェクトのバージョンを除去すると、該当するバージョン履歴も削除されます。 「強制除去(force purge)」と対比。
「リポジトリ権限(repository privilege)」を参照。
インストール時に作成される特別なフォルダで、リポジトリ所有者に属します。 アプリケーション・システムおよびモジュールに含める開発言語要素などの、標準的な必要項目が格納されます。
システム・フォルダは、ルールを使用してワークエリアにコピーして追加できますが、削除、サブフォルダの作成、および内容の変更はできません。
次の処理によって、ソフトウェアの開発を管理するプロセス。
- 製品の実際のコンポーネントのメンテナンス
- 製品全体、およびコンポーネントの履歴の記録
- 製品の変更に対する、安定した作業コンテキストの提供
- コンポーネントからの製品製造のサポート
- 同時変更の調整
バージョン・コントロールは、ソフトウェア・コンフィグレーション管理の重要な機能です。
タ |
リポジトリからクライアント・ファイル・システムへデータをコピーすること。
バージョニングされているオブジェクトを更新可能にすること。チェックアウトしたオブジェクトはユーザーのワークエリアに表示され、再度チェックインするまで他のユーザーが更新できないようロックすることができます。
チェックアウトした、バージョニングされているオブジェクトの新規バージョンを作成すること。またはバージョニングされていないオブジェクトをバージョン・コントロール・システムに追加すること。チェックインされている間、オブジェクトは書込み保護されているため変更できません。
2つのファイル・バージョン間の差異を含む、ひとまとまりの情報。
同期化では、リポジトリとファイル・システムの間でファイルおよびフォルダのアップロードまたはダウンロードを行います。同期化の目的は、ファイル・システムのファイルとリポジトリ・ファイルを比較を介して最新に保つことです。
ハ |
バージョン・コントロールに追加されていないリポジトリ・オブジェクトを表す場合の推奨表現。
開発のある時点におけるオブジェクトの内容のスナップショット。
オブジェクトのバージョンを一意に識別する文字列。 バージョン・ラベルは、バージョン番号を使用するかわりに、意味のあるテキストの説明を使用することで、オブジェクトの特定バージョンの識別に役立ちます。
リポジトリ・オブジェクトに対する変更を管理および追跡するプロセス。
バージョニングされているリポジトリ・オブジェクトに対して一定期間中に実行された変更の記録。
リポジトリ側のコピーはチェックインされているために変更されていないが、ファイル・システム側のコピーが(読取り専用属性の変更によって)変更されたファイル。
ハイジャックされたファイルを解決するには、リポジトリ側のコピーのダウンロード(結果としてファイル・システム側のコピーに対する変更内容を取り消す)、リポジトリ側のコピーのチェックアウト(ファイル・システム側コピーのアップロードまたはリポジトリ側コピーのダウンロードが可能になる)、2つのコピーの比較、またはファイルのバージョン履歴の表示のうち、いずれかを選択します。
2つのオブジェクト・バージョンを比較して、両者の差異を識別すること。比較操作では、基本オブジェクト・バージョンと対象オブジェクト・バージョンの2つのバージョンが比較されます。 基本オブジェクト・バージョンは、対象オブジェクト・バージョンの比較元となるバージョンです。たとえば、オブジェクトのバージョン1.1を選択し、以前のバージョン1.0と比較する場合、バージョン1.1が対象バージョンで、バージョン1.0が基本バージョンとなります。 オブジェクトがチェックアウトされている場合、チェックアウトされているバージョンの内容は比較操作の対象となります。
1つのオブジェクトの異なるバージョン同士、または同じタイプの異なるオブジェクトのバージョン同士を比較できます。比較操作は、個別のオブジェクト・バージョンに対してのみでなく、コンテナおよびコンフィグレーションの内容に対しても実行できます。
すべてのタイプのファイルとファイル・システム、テキスト・ドキュメント、Javaファイル、SQLスクリプトおよびイメージ。「構造化データ(structured data)」と対比。
「フォルダ・マッピング(folder mapping)」を参照。
リポジトリ・オブジェクトを格納するコンテナのタイプ。
リポジトリ内のコンテナとファイル・システム内の論理パスとの関連付け。この関連付けによって同期化操作が可能になります。
作成したユーザーのみがアクセスできるワークエリア。「ワークエリア(workarea)」も参照。
既存ブランチの特定バージョンをベースに、既存ブランチから独立して開発が進められる一連のオブジェクト・バージョン。ブランチはブランチ・ラベルで識別されます。
ブランチ化により、同じソース・ファイル・セットを使用して製品の複数のバージョンを同時に開発できます。
バージョン・ツリーには、必ずメイン・ブランチ(MAIN)があり、サブブランチがある場合もあります。
ブランチの用途を表すブランチの一意の名前。
同じオブジェクトの複数のバージョンをメンテナンスする処理。ブランチで作業をすることで実現します。
リポジトリの特定の処理を制御する、リポジトリ全体にわたるオプション。
マ |
同じオブジェクトの2つのバージョンに別々に行われた変更を結合すること。 マージは、通常、あるブランチ上で開発を行い、その変更をメインの開発ラインに反映する場合に必要です。
マージ操作は、2つの異なるオブジェクト・バージョンを別の新しいオブジェクト・バージョンに結合します。マージ操作では、2つの対象オブジェクト・バージョン(ターゲットおよびソース)を基本バージョンと比較し、内部ルールを使用して、3つのバージョンすべてで見つかった変更に基づく結果を作成します。
JDeveloperインタフェースからマージする場合、ソースとターゲットの共通原型が基本バージョンとして使用されます。
リポジトリのコマンドライン・ツールからマージする場合、基本バージョンとして使用するオブジェクト・バージョンを指定でき、共通原型以外のバージョンも指定できます。
データを説明するデータ。Oracle Software Configuration Manager(旧Oracle Repository)では、データベースまたはアプリケーションに関する説明情報を意味します。たとえば、表内のある列の値を一定の長さの数値データにするという情報などのこと。
メタデータが格納される、リポジトリ内の構造。
ラ |
ワークエリアに表示するオブジェクト、およびそのバージョンを決定するルールを再適用すること。
中心となる、オンラインでマルチユーザー用のオブジェクト記憶領域。
構造化データ。アプリケーション開発などのリポジトリ操作の基礎的要素であるメタデータの個々の項目。アプリケーション開発の場合、開発中のアプリケーションで使用する表の詳細を格納した表定義をリポジトリ・オブジェクトとすることができます。
バージョン・ツリー内の、オブジェクトの最初(最上位)のバージョン。
リポジトリ・オブジェクトのバージョンを選択する基準。ルールは、ワークエリアまたはコンフィグレーションの内容を決定する助けとなります。
オブジェクト・バージョンをロックの状態でチェックアウトすると、他のユーザーはそのオブジェクト・バージョンをロックせずにチェックアウトできます。ただし、ロックが解除されるまで、バージョンのロック、および同じブランチへのバージョンのチェックインはできません。
「厳密なロック制御(strict locking)」と対比。
ワ |
リポジトリの特定のビューで、ユーザーはワークエリアからリポジトリ・オブジェクトを作成し、アクセス可能なオブジェクトを削除または編集できます。 バージョン・コントロールを使用している場合、ワークエリアには、特定のオブジェクトの1つのバージョンのみが表示されます。
ワークエリアの内容は、定義済のルールおよびコンフィグレーションのリストを含むワークエリア仕様によって定義されます。
注意: JDeveloperでは、共有ワークエリアに対する接続および作業はサポートされません。プライベート・ワークエリアに対する接続および作業のみがサポートされます。 これにより、ある開発者が誤って他の開発者のデータを上書きするなどのデータの損失を防げます。 ただし、連係目的の共有ワークエリアはサポートされます。 共有ワークエリアは1つ以上のプライベート・ワークエリアを定義するベースとして使用できます。 共有ワークエリアを使用することで、複数の開発者がそれぞれのプライベート・ワークエリアの定義で共有できるコンフィグレーションを作成することが可能になり、効果的なチーム・ベースの開発を行うことができます。
Copyright © 1997, 2004, Oracle. All rights reserved.