Webアプリケーションは、特定のユーザー・アクションへのレスポンスとしてWebブラウザの表示コンテンツをフォワードすることにより、フロー制御を実装します。通常、Webアプリケーション開発者は、アプリケーションが提供するタスクごとに異なるJSPページまたはページ・セットを作成します。 ユーザーは、1つのページで選択を行い、リンクをクリックして選択内容をリクエスト・オブジェクトで送信します。 クリックされたリンクは、アクションの処理を担当するページにリクエスト・オブジェクトを送ります。
アプリケーションがリクエスト・オブジェクトを処理する方法は、設計時に決定する必要があります。JDeveloperは、JSPページ・フロー制御の実装について様々な詳細レベルをサポートします。
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Strutsを使用しないJSPページの場合は、JSPページ自体がコントローラを実装し、ページ・フローを管理します。 StrutsベースのJSPページの場合、コントローラはStrutsサーブレット・コントローラを介して実装されるため、ビュー(JSPページ)とコントローラが完全に分離されます。
前述の3つの開発アプローチは、すべてJDeveloperで使用できます。
最初のアプローチ(オール・イン・ワンのJSPページ開発)では、JDeveloperは、データ・バインディングの実装、データ処理(問合せ、参照、編集、更新など)の実行、レポートの生成などの複雑な動作をカプセル化するJSPタグを提供するタグ・ライブラリを介して、JSPページで表示されるJavaコードの量の削減を支援します。
ビジネス・コンポーネント・データ・タグ・ライブラリの詳細は、「ビジネス・コンポーネント・データ・タグ・ライブラリについて」を参照してください。
2番目のアプローチ(JSP Includeを使用)では、ナビゲーション、問合せ、参照、編集、スクロールなどの共通アクションを処理する一連のJSPページ・レベル・タグ(コンポーネント・タグともいう)を実装するOracleビジネス・コンポーネント・データ・タグ・ライブラリを利用できます。
ビジネス・コンポーネントのコンポーネント・タグの詳細は、「ビジネス・コンポーネントのデータ・コンポーネント・タグについて」を参照してください。
3番目のアプローチ(JSP表示コンテンツとJSPアクション・ハンドラ・クラスを完全に分離)では、JDeveloperは、Struts Page Flow Modelerを提供し、MVCモデル2アーキテクチャのStrutsフレームワークの実装を支援します。
StrutsベースのWebアプリケーション用にページ・フローを視覚的に設計するためのStrutsページ・フロー・モデラーの使用方法を含む、JDeveloperでのStrutsサポートの詳細は、「Strutsコントローラの操作」を参照してください。
また、3番目のアプローチでは、モデル2スタイルのWebアプリケーションを作成するときに、対話型アプリケーションのための多数のJ2EEデザイン・パターンを実装するフレームワークを活用できるように、JDeveloperでOracle Application Development Framework(Oracle ADF)が提供されています。 Oracle ADFの主要機能の1つはデータ・バインディング・レイヤーです。このレイヤーでは、標準宣言方式を使用して、Webサービス、EJB、JavaBeansおよびOracle ADFビジネス・コンポーネントなどのビジネス・サービスからのデータを、Oracle ADF UIXコンポーネントや標準HTML要素などのUIコンポーネントにバインドします。
Oracle ADFデータ制御の詳細と、JDeveloperでのWebページとデータ制御の使用のための設計時サポートの詳細は、「Oracle Application Development Frameworkの使用」を参照してください。
JDeveloperにおける標準Webテクノロジの詳細は、次のトピックを参照してください。
StrutsフレームワークおよびJDeveloperサポートの詳細は、次のトピックを参照してください。
モデル2アーキテクチャとモデル1アーキテクチャとの比較について
JDeveloperでのStrutsサポートについて
Strutsページ・フロー・モデリングを始める前に
JDeveloperでOracle ADFフレームワークに基づいてデータ・バインディングされたWebアプリケーションを作成する方法の詳細は、次のトピックを参照してください。
Oracle Application Development Frameworkの使用
ADF UIXページの操作
Oracle ADFデータバインド・コンポーネントを使用したWebページの設計
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