Oracle9i LiteおよびOracle以外のデータソース用にOracle ADF Business Componentsを開発する場合の制限事項

Oracle ADF Business ComponentsをOracle以外のデータベースと組み合せて使用する場合、いくつかの制限事項があります。他のSQL言語で使用する場合には、フレームワークにより、SQLのスタイルが言語に応じて自動的に変更されます。ただし、ビュー・オブジェクトを変更する場合には、適切なSQL言語を使用するように注意する必要があります。たとえばSQL92接続を選択している場合は、開発時にOracle固有の機能(Oracleオブジェクト、Oracle固有のSQLなど)を使用しないようにします。

このトピックには、次の情報が含まれています。

一般的な制限事項

DB2を使用する場合の制限事項

Oracle ADF Business ComponentsをDB2と組み合せて使用する場合、次の制限事項があります。

主キー

データ型

DB2での順序

順序の処理は、ユーザーが管理する必要があります。

DB2で順序を作成するには、次のようにします。

DB2で順序を削除するには、次のようにします。

順序の次の値を取得するには、次のようにします。

順序の現在(前)の値を取得するには、次のようにします。

外部結合

DB2では、外部結合を指定する構文が異なります。DB2では、(+)はサポートされていません。このため、OracleでのSQL文

 SELECT E.EMPNO, E.ENAME, E.JOB, E.DEPTNO AS EMP_DEPT_NUM,
  D.DEPTNO, D.DNAME, D.LOC FROM EMP E, DEPT D WHERE E.DEPTNO = D.DEPTNO
  (+) ORDER BY 1"    

のかわりに、DB2で次の文を使用する必要があります。

 SELECT E.EMPNO, E.ENAME, E.JOB, E.DEPTNO AS EMP_DEPT_NUM, D.DEPTNO,
  D.DNAME, D.LOC FROM EMP E LEFT OUTER JOIN DEPT D ON E.DEPTNO =
  D.DEPTNO"    

SQL Serverを使用する場合の制限事項

SQL ServerでのサンプルNorthwindおよびpubsの使用

SQL Server 2000には、Northwindおよびpubsというサンプルのデータベースが含まれています。これらの組込みデータベースをJDeveloperで使用する場合に起こる、既知の問題がいくつかあります。

まず、表の所有権をdboから自分のSQLログイン・アカウントに変更できます。たとえば、pubsデータベースのログインをpubs_userにできます。

pubsデータベースには、AUTHORSという名前のデータベース表があります。

  1. pubsデータベースに移動し、「Tables」をクリックします。
  2. 「authors」を右クリックし、「Design Table」を選択します。
  3. 表の設計で、「Table and Index」プロパティ・アイコンをクリックします。
  4. 所有者をdboから、pubs用に作成したユーザーに変更します。
  5. JDeveloperを起動し、Connection Managerにpubs_userでログインします。
  6. これで、所有権をpubs_userに変更したauthorsおよび他の表がデータベース・ブラウザに表示されます。

設計時の実行では、データベースで定義された主キーを持つ表(たとえば、AUTHORSなど)の場合、主キーの属性がJDeveloperで認識される必要があります(JDeveloper 9.0.2では、この属性をIDEに手動で設定する必要があります)。定義された主キーを持たない表(DISCOUNTなど)の場合、または自動的に主キーが認識されない場合には、プロジェクトをコンパイルするには、JDeveloperで主キーを手動で入力する必要があります。

Business Component Browserで参照するには、構成にドライバ・クラスを追加し、Business Component Browserでこのローカル構成を選択します。ただし、更新時に必ずエラーが起こります。これは、既知の問題です。手順については、「SQL Serverデータベース用Oracle ADF Business Componentsの開発」を参照してください。

外部データソースに対するローカル・モードでのJSPの実行

Microsoft SQL Server 2000 Driver for JDBCなどのType 4 JDBCドライバの場合、必要なJARファイルをBC4J/libへコピーすることで、JSPをローカル・モードでデプロイできます。外部OC4Jと異なり、動的には認識されないため、BC4J/libへのコピーの後、埋込みサーバーを停止し、再起動する必要があります。外部OC4Jの場合、application.xml設定を使用することをお薦めします。

 

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