Oracle9i interMedia Audio、Image、VideoおよびDocumentにより、Oracle9iデータベースでオーディオ、イメージ、ビデオおよびドキュメントをオブジェクト型を介して他のエンタープライズ情報に統合して管理できます。これらのオブジェクト型のインスタンスは、メタデータとメディア・データを含む属性、およびメソッドで構成されます。メディア・データは、実際のオーディオ、イメージ、ビデオまたはドキュメントです。
コンポーネント・パレットのビジネス・コンポーネント・データ・タグ・ライブラリのコンポーネント・タグには、メディア・データを取得およびレンダリングしたり、Oracle9iデータベース内のコンテンツをinterMediaオブジェクトとしてアップロードするための総合的なタグ・セットが用意されています。 コンポーネント・パレットのビジネス・コンポーネントinterMediaページでこのデータ・タグ・セットを使用することにより、自動的にOracle9i interMediaオブジェクト型が認識され、それらを対応するJavaクラスへマップするOracle ADF Business ComponentsテクノロジのJavaクラス・セットを実行します。 具体的には、ビジネス・コンポーネントinterMediaデータ・タグで次の操作が可能です。
interMediaデータ・タグでinterMedia ORDIMAGE
属性を使用する場合、デフォルトのinterMedia表示レンダラ(oracle.ord.html.OrdBuildURLRenderer
)により<IMG>
HTMLタグが出力され、そのイメージがブラウザに表示されます。デフォルトのinterMedia編集レンダラ(oracle.ord.im.OrdUploadFileRenderer
)は、ファイルのアップロード用に<INPUT TYPE="FILE">
HTMLタグを表示します。他のタイプのinterMedia属性の場合、デフォルトのinterMedia表示レンダラによりHTMLアンカー・タグが出力され、デフォルトのinterMedia編集レンダラによりファイル・アップロード用の<INPUT TYPE="FILE">
HTMLタグが出力されます。
サポートされているメディア形式
混合コンテンツ・データまたは汎用コンテンツ・データとORDDOC型
interMediaデータ・タグでinterMedia ORDDOC
型を使用すると、同じJSPフィールドに混合コンテンツを表示できます。混合コンテンツでは、同じ列にイメージ、オーディオ、ビデオまたはテキストを含めることができます。 たとえば、SINGER
表にId
列、Name
列、Picture
列、Audio
列およびInterview
列があるとします。 Id
列にNUMBER
を、Name
列にVARCHAR2
を、Picture
列にORDIMAGE
を、Audio
列にORDAUDIO
を割り当てます。 Interview
列には、オーディオ録音、ビデオ録画またはインタビューを文書化したファイル(PDFファイルなど)が格納される場合があるため、この列にはORDAUDIO
またはORDVIDEO
は使用できません。このようにコンテンツの種類が混在する場合には、その列にORDDOC
を割り当てる必要があります。
さらに、interMediaをビジネス・コンポーネントJSPタグと統合すると、MIMETYPE
属性とUPDATETYPE
属性が自動的に処理され、ブラウザのアップロード処理およびダウンロード処理を効率的に実行できます。たとえば、ブラウザはMIMETYPE
を探して、起動するプラグインまたはOCXを確認します。また、ブラウザがコンテンツを取得する際にはキャッシュを調査し、コンテンツの有無およびそのコンテンツが有効であるかを確認します。 このとき、コンテンツのチェックにUPDATETIME
値が必要になります。この機能を利用するには、混合(汎用)コンテンツのある列にORDDOC
を割り当てる必要があります。
注意: 混合コンテンツのあるデータベース列にORDDOC
型ではなくBLOB
型が使用されている場合、Interview_MIMETYPE
およびInterview_UPDATETIME
などの混合コンテンツにアクセスするには、MIMETYPEおよびUPDATETIMEの列を手動で処理する必要があります。
検索パスのカスタマイズ
interMedia URLの検索パスは、現在のJSPページのディレクトリ・レベルを使用して、oracle.ord.html.OrdURLBuilder
で構成されます。 JSPページで<jbo:EmbedImage>
データ・タグが使用され、デフォルト・パスのhttp://hostname.com/contentRoot/
にある場合、イメージを取得するために生成されるURLはhttp://hostname.com/contextRoot/ordDeliverMedia?
になります。ここで、/ordDeliverMedia
は、プロジェクトのweb.xml
ファイルの<url-pattern>
要素によって定義されたメディア配信サーブレットで、/contextRoot
はJSPページの格納場所(デフォルト)です。
/contextRoot
ディレクトリの下に、JSPページを格納するためのサブディレクトリを作成する場合は、web.xml
ファイルで<url-pattern>
要素を編集する必要があります。たとえば、サブディレクトリ/myDir
を指定するには、<url-pattern>
要素を次のように変更します。
<url-pattern>/myDir/ordDeliverMedia</url-pattern>
これにより、/myDir
の下にあるJSPページが正しく処理されます。
また、次のように変更することも可能です。
<url-pattern>
要素を次のように変更します。
<url-pattern>*ordDeliverMedia</url-pattern>
これにより、ディレクトリの場所にかかわらず、ordDeliverMedia
に対するすべての要求が処理されます。
ビジネス・コンポーネント・フォームのInputデータ・タグについて
ビジネス・コンポーネント・マルチメディア・データ・タグについて
ビジネス・コンポーネント・データ・タグを使用したマルチメディア・コンテンツのレンダリング
ビジネス・コンポーネントinterMediaデータ・タグの全リストは、次のトピックを参照してください。
リファレンス: ビジネス・コンポーネント・データ・タグ・ライブラリ
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