ビュー・オブジェクト属性(以後、「ビュー属性」と表記)とは、ビュー・オブジェクトの行が保持している可能性のある値を定義する名前付きプロパティのことです。ビュー属性の例は次のとおりです。
ビュー属性設定は、動的ビュー属性を除き(後述の説明参照)、エンティティ・オブジェクトのXMLファイルに格納されます。
永続ビュー属性とは、永続エンティティ属性にマップされるビュー属性のことです。特定のビュー行で、永続ビュー属性に値が直接格納されることはありません。かわりに、値へのポインタがエンティティ・キャッシュに格納されます。
永続属性は、データソースの更新に使用できる唯一の属性です。しかし、ビュー属性が読取り専用であっても、それを永続属性にすると有効な場合があります。Oracle ADFエンティティ・キャッシュを利用できるようになり、一貫したビューの保持やメモリーの節約に役立つからです。詳細は、関連項目のトピックを参照してください。
エンティティ導出ビュー属性とは、一時エンティティ属性にマップされるビュー属性のことです。特定のビュー行で、エンティティ導出ビュー属性に値が直接格納されることはありません(永続ビュー属性と同様)。かわりに、値へのポインタがエンティティ・キャッシュに格納されます。
永続ビュー属性と同様に、エンティティ導出ビュー属性では、一貫したビューの保持やメモリーの節約に役立つOracle ADFエンティティ・キャッシュを利用できます。
しかし、永続ビュー属性とは異なり、エンティティ導出ビュー属性はデータソースの更新には使用できません(一時エンティティ属性にマップされるため)。これらの属性は、一時的な計算や格納に使用する際に最適です。エンティティ導出属性では、永続属性とは異なり、値を複雑なSQL式から導出することや、計算でSQLをまったく使用しないことが可能です。詳細は、関連項目のトピックを参照してください。
一時ビュー属性とは、エンティティ属性にマップされないビュー属性のことです。特定のビュー行で、一時ビュー属性に値が直接格納され、エンティティ・キャッシュへのポインタの格納は行われません。
一時ビュー属性を使用してデータソースを更新することはできません。しかし、ビュー属性が読取り専用の場合、それを一時属性にするとパフォーマンスが向上する場合があります。Oracle ADFエンティティ・キャッシュがスキップされるためです。詳細は、関連項目のトピックを参照してください。
一時ビュー属性では、エンティティ導出属性と同様に、値を複雑なSQL式から導出することや、計算でSQLをまったく使用しないことが可能です。詳細は、関連項目のトピックを参照してください。
大半のビュー属性は、ビュー・オブジェクト定義の一部です。しかし実行時に、一時ビュー属性を特定のビュー・オブジェクト・インスタンスに追加することもできます。これらのビュー属性は動的ビュー属性と呼ばれ、同じビュー・オブジェクトの他のインスタンスには影響を与えません。
動的ビュー属性はすべて一時属性です。
問合せの表現
ビュー・オブジェクト定義の属性の追加、削除、変更
Oracle ADFビュー・オブジェクトについて
エンティティ・オブジェクト属性について
Oracle ADF Business Componentsのキャッシュ管理について
実行時のビュー・オブジェクト・インスタンスへの属性の追加
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