コマンドラインからのCodeCoachの使用

CodeCoachは、IDEまたはコマンドラインから直接使用できます。どちらから使用する場合も、プロジェクトに対して実行する前にCodeCoachアドバイスをカスタマイズできます。

CodeCoachはJDeveloper環境でのみ稼働するため、CodeCoachをコマンドラインから実行する場合は、Oracle Java Virtual Machine(OJVM)およびOracle Java Compiler(ojc)を必ず使用してください。

コマンドラインからCodeCoachを実行するには、次のようにします。

  1. CodeCoachを実行する、および除外するクラスを決定します。
  2. -gスイッチを使用してプロジェクトをojcでコンパイルし、組み込むすべてのクラスをデバッグ情報付きでコンパイルします。
  3. java.exeまたはjavaw.exeの場合は、パラメータ-Xcodecoachから開始します。
  4. アドバイス・タイプ(INSTおよびCSTA)に関する情報を受け取るには、パラメータ-Xcc:newを追加します。
  5. 次に示すパラメータの中から適切なパラメータを選択し、必要に応じてアドバイス・タイプおよびアドバイス・レベルをカスタマイズして、パッケージとクラスを組み込むかまたは除外します。

    ソース・コードを変更しないクラスのアドバイスが提供されることを避けるために、すべてのサード・パーティ製クラスを除外してください。

アドバイス・タイプを使用可または使用不可に設定

デフォルトでは、CodeCoachにより全形式のアドバイスが調べられます。

CodeCoachが調べるアドバイスのタイプを制御するには、次のパラメータを使用します。

-Xcc:[enable|disable]:[keyword list]    

アドバイスごとに1つのキーワードが関連付けられており、そのキーワードをカンマで区切って組み合せることにより、複数の異なるタイプのアドバイスを使用可または使用不可にできます。

アドバイスを使用可および使用不可にする順序は結果に影響します。たとえば、メソッド・アドバイスのみを使用可にする場合は、すべてのアドバイス・タイプを使用不可にしてからメソッドのアドバイスを使用可に再設定します。

-Xcc:disable:ALL -Xcc:enable:MALL    

finalおよびprivateメソッドのアドバイスのみを使用可にする場合は、すべてのアドバイス・タイプを使用不可にし、メソッド・アドバイスを使用可にしてからstaticメソッド(アドバイスを必要としないメソッド・アドバイスのタイプ)のアドバイスを使用不可にします。

-Xcc:disable:ALL -Xcc:enable:MALL -Xcc:disable:MSTA    

ソース・ファイルでアドバイスをさらに細かく制御する場合は、プラグマを使用してください。

アドバイス・レベルの設定

デフォルトでは、CodeCoachは最上位レベルでチェックを行い、組み込まれたパッケージおよびクラスについて適用可能なすべてのアドバイスを返します。

-Xcc:level:[0-9]    

0は最低レベル、9は最高レベルのアドバイスを示します。

パッケージおよびクラスの組込みまたは除外

デフォルトでは、実行可能なプログラムがロードするすべてのクラスが組み込まれています。除外されているクラスおよびパッケージはありません。ただし、これらの値は変更できます。

プロジェクトのクラスおよびパッケージ・リストの選択したサブグループについてのみCodeCoachのアドバイスが必要な場合は、次のパラメータを使用します。

-Xcc:incl:[class or package list]    

値を1つでも組み込むと、デフォルトは無効になるので注意してください。除外リストに含まれていないかぎり、この組込みリストに含まれているクラスおよびパッケージについてのみアドバイスが提供されます。組込みリストに含まれているクラスまたはパッケージの一部を除外するには、除外リストを使用します。

クラスまたはパッケージを除外するには、次のパラメータを使用します。

-Xcc:excl:[class or package list]    

どちらのリストの場合も複数のクラスまたはパッケージを含めるには、名前をセミコロンで区切ります。 次に例を示します。

-Xcc:excl:java;sun.util;oracle.jdeveloper.Class    

これにより、java.*sun.util.*およびoracle.jdeveloper.Classが除外されます。

すべてのサード・パーティ製クラスは、除外する必要があります。


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