UIX XML(XML言語の1つ)を使用してADF UIXページを作成できるので、長いJavaコードを記述する必要はありません。UIX XMLでUIXページを作成するには、UIX XML要素を操作します。UIX XML要素は、ページ・レイアウト、データソース、ページに関するイベントを定義します。UIXは、実行時にUIX XMLをWebページまたはUIXベースのアプリケーションのユーザー・インタフェースに変換します。
UIX XML要素で定義するユーザー・インタフェース・コンポーネントには、表示されるものとされないものがあります。表示されるユーザー・インタフェース・コンポーネントには、単純なtext
、image
、button
コンポーネント、および複雑な shuttle
、hideShow
、tree
コンポーネントが含まれます。表示されないコンポーネントには、表示されるコンポーネント・グループの外観、動作、位置やレイアウトを制御するために必要なレイアウト・コンポーネントがあります。たとえばイメージを縦に並べる場合は、stackLayout
コンポーネントを使用してイメージを配置します。表示されないコンポーネントとしては、他にもデータソースやイベント・ハンドラを指定する要素があげられます。
UIX XMLで記述したUIXページは、UIX XML要素の階層ツリーで構成されます。各要素には1つ以上の子要素があります。場合によっては、1つの要素が同時に親要素にも子要素にもなります。
子要素の位置を管理するUIX XML要素は、stackLayout
やborderLayout
などのレイアウト要素です。レイアウト要素が子要素を配置する方法を制御するには、レイアウト要素内でロール要素を使用してから子要素を定義します。ロール要素の例には、contents
、right
およびleft
などがあります。レイアウト要素とロール要素を指定するコードは、「構文例」を参照してください。
レイアウト要素内で子要素を配置するには、次の2通りの方法があります。
contents
を使用して順番どおり次々に配置
順番どおり配置される子要素は、「索引付けされた子」と呼ばれます。
top
やbottom
のように個別に指定された位置を定義するロール要素を使用して事前に指定した位置に配置
事前に指定したそれぞれの位置に配置される子要素は、「名前付きの子」と呼ばれます。
注意: レイアウト要素には、(索引付けされた子を追加する場合は)1つのロール要素 contents
しか指定できませんが、(名前付きの子を追加する場合は)複数の名前付きロールを指定できます。名前付きロールに指定できる直接の子は1つのみです。
次に、単純なボタン・コンポーネントを定義するUIX XML要素を示します。
<button text="OK"/>
ここで
button
はUIX XML要素の名前です。
text="OK"
はbutton
要素のtext
属性を宣言します。
text
属性の値は「OK」で、ページがブラウザに表示されるとこのテキストがボタンに表示されます。
次に、UIX XMLのレイアウト要素、ロール要素、索引付けされた子要素の構文を示します。
...
<stackLayout>
<!--Defining indexed children-->
<contents>
<button text="Indexed child 1" destination="http://www.example.org"/>
<button text="Indexed child 2" destination="http://www.example.org"/>
<button text="Indexed child 3" destination="http://www.example.org"/>
</contents>
</stackLayout>
...
ここで
<stackLayout>
は親要素の開始です。
</stackLayout>
は親要素の終了です。
<contents>
要素は、索引付けされた子要素を親要素に追加する際に必要なロール要素です。
<button>
は、<stackLayout>
の索引付けされた子要素です。
text
とdestination
は<button>
の属性です。
""
)で囲まれています。
次に、レイアウト要素、ロール要素、名前付きの子要素のUIX XML構文を示します。
...
<borderLayout>
<!--Defining named children-->
<top>
<image source="images/globalhelp.gif"/>
</top>
<bottom>
<image source="images/warnl.gif"/>
</bottom>
<end>
<image source="images/cobrand.gif"/>
</end>
<start>
<image source="images/info.gif"/>
</start>
</borderLayout>
...
ここで
<top>
、<bottom>
、<end>
、<start>
はロール要素であり、名前付きの子を親要素に追加する個別に指定された位置を定義しています。
コンポーネント・パレットには、複数のUIX XMLコンポーネント・リストが含まれており、これらのリストからUIXページに挿入するUIX XML要素を選択できます。詳細は、「Webページとコンポーネント・パレットについて」を参照してください。
UIXユーザー・インタフェース・コンポーネントについて
UIX名とネームスペースについて
UIX XMLページ構造について
空の名前付きの子について
ADF UIXページの操作
Webアプリケーション設計ツールの使用
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