クライアントへのエンティティ・オブジェクト・メソッドの公開

Oracle ADFは、クライアントがエンティティ・オブジェクトに直接アクセスできないように設計されています。エンティティ・オブジェクトはビジネス・ドメイン・コンポーネントであるため、その目的はサービスをクライアント・プログラムに提供することではなく、データソース・エンティティに関するロジックをカプセル化することです。詳細は、関連項目のトピックを参照してください。

しかし、メソッドの中には、特定のデータソース・エンティティに影響を与え、クライアントへの公開が必要なものもあります。そのようなメソッドがある場合は、そのエンティティ・オブジェクトの慣用名を含むビュー・オブジェクトのビュー行クラスに委任メソッドを作成する必要があります。

委任メソッドを作成するには、次のようにします。

  1. エンティティ・オブジェクト・メソッドと同じ名前のビュー行レベルのサービス・メソッドを作成します。
  2. ビュー行メソッドの本体で、getEntity()アクセッサを使用して関連するエンティティ・オブジェクトを検索し、そのメソッドをコールします。

    たとえば、エンティティ・オブジェクトEmployeesにメソッドgrantRaise()が含まれている場合、Employeesの慣用名を含むビュー・オブジェクトのビュー行クラスに次のメソッドを作成できます。

    public void grantRaise(int percent)
    {
      getEmployees().grantRaise(percent);
    }        

クライアント用のビジネス・コンポーネント・サービス・メソッドの作成
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