CodeCoachメソッド・アドバイス

CodeCoachでは、メソッド修飾子を安全に変更できる場合にアドバイスを提供します。CodeCoachのアドバイスは、メソッドに応じて、次の変更のいずれか、またはその組合せになります。メソッド・アクセス修飾子は、効率に影響を与えます。アクセスの制限が厳しいほど、メソッドの効率が高まる可能性があります。

CodeCoachから提供されるメソッド・アドバイスには、次の3種類があります。

finalとできる可能性のあるメソッド
メソッドには、サブクラスでオーバーロードされることが絶対にない場合に、finalを宣言できます。finalメソッドはインライン処理ができ、さらに重要な点は、メソッド表を使用せずに直接コールできることです。

CodeCoachによってクラス全体をfinalに設定できることが検出された場合、final化可能メソッド・アドバイスは提供されません。

finalとできる可能性のあるメソッドのアドバイスのキーワードはMFINです。

privateとできる可能性のあるメソッド
属するクラスでのみ使用されるメソッドには、privateを宣言できます。メソッドをprivateに設定しても、必ずしもコードが効率的に実行されるとはかぎりませんが、メンテナンスは容易になります。

privateとできる可能性のあるメソッドのアドバイスのキーワードはMPRIです。

staticとできる可能性のあるメソッド

メソッドには、次の基準を満たした場合に、staticを宣言できます。

この変更により、メソッドをコールするたびに1パラメータが省略されるため、スタック・メモリーでは速度が速まり、場合によってはコストも低下します。メソッドをstaticにすると、未使用のオブジェクト参照を保持するために領域またはレジストリを維持する必要がないため、コンパイラで効率のよいコードを生成できます。

staticとできる可能性のあるメソッドのアドバイスのキーワードはMSTAです。


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