スイムレーンについて

スイムレーンは、論理的に独立したソフトウェア環境を表します。または、物理システム内の動作単位を表す、ダイアグラム要素の集まりとも言えます。この集まりにはソフトウェア、ハードウェアおよび人が含まれます。

注意: アクティビティ図を作成するため、またはアクティビティ間の関係を示すためのみに使用する場合、ダイアグラムにスイムレーンを作成する必要はありません。ただし、統合点を作成する場合には必要となります。

アクティビティ・モデラーでは、スイムレーンを使用して単一インスタンスのシステムおよび複数インスタンスのシステムを表現できます。

単一インスタンスのスイムレーン

単一インスタンスのスイムレーンでは、特定のビジネスの単一部門を表現できます。たとえば、XYZ株式会社の在庫管理部門や受注部門などです。

複数インスタンスのスイムレーン

複数インスタンスのスイムレーンでは、いくつものビジネスに存在する部門を表現できます。この場合、異なるビジネス組織に属していても、部門の動作は同じです。複数インスタンスのスイムレーンの例としては、バイヤーとサプライヤがあります。この2つのスイムレーンは、取引の設計および構築によく使用されます。

バイヤー・スイムレーンまたはサプライヤ・スイムレーンの各インスタンスは、異なるビジネスに属します。たとえば、まずスイムレーン・タイプにバイヤーを定義します。次に、T社の調達部門、P社の調達部門、というように取引に参加する特定のバイヤーを、バイヤーのインスタンスとして指定していきます。このため、バイヤーが取引に登録する時点で個々にバイヤーを追加できます。

個々のバイヤーをインスタンスとして追加する別の方法は、1つ1つ明示的に図式化する方法です。しかし、取引には何千という参加者がある可能性があるため、この方法はお薦めできません。


関連項目

スイムレーンの作成
子スイムレーンの作成
単一インスタンスのスイムレーンを複数インスタンスのスイムレーンに変更

 

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