ADF Webクライアントの検索モードについて

ADF対応Webページを作成する際、入力フォームを使用し、そのページのADFバインディング・コンテナに対する検索モードを有効にすることによって、ADF Business Componentsに対するパラメータ付き問合せをサポートできます。ADFバインディング・コンテナは、ADFイテレータ・バインディングによって指定されたビュー・オブジェクトに対して、フォームで指定された検索条件を使用するパラメータ付き問合せを実行することによって、検索操作をサポートします。

検索操作が実行されると、バインディング・コンテナは検索モードを終了し、Webページは入力エントリ・フォームとして機能するようになります。この方法で、バインディング・コンテナは特定のWebページの検索モードを有効または無効に切り替えます。

パラメータ付き問合せ

パラメータ付き問合せは、実行時に値が指定されるプレースホルダが含まれた問合せです。たとえば、次のPL/SQL文の min_salaryはパラメータ値のプレースホルダで、実行時に値が指定されます。

SELECT ename, job, mgr FROM emp WHERE sal < :min_salary

検索モードの入力フォームではADFバインディングを使用して、バインドされたビジネス・コンポーネント・ビュー・オブジェクトの属性のうち、Queriableプロパティがtrueに設定されている属性に対してフィールドを表示します。ビュー・オブジェクトは、ビジネス・コンポーネントにより実行される最初の問合せを定義します。

結果を表示するプロセス

StrutsベースWebアプリケーションでは、検索モードを備えた入力フォームの標準的な使用方法は次のとおりです。

  1. ユーザーが表示した入力フォーム付きのWebページが、検索モード有効で動作します。

    たとえば、ユーザーが特定のリンクをクリックすることにより、検索モードを有効にしたページを開くことがあります。どのように検索モードを有効にするかは、アプリケーション設計時の決定事項です。詳細は、後述の関連項目を参照してください。

  2. ユーザーが、データの結果を絞り込むための検索条件を入力します。

    入力される値の中で、適切な比較記号(>、<、=)が使用されていることがあります。同じビュー基準内の値はすべて、AND処理されます。

  3. ユーザーがフォーム上の実行ボタンをクリックすると、アンカー付きのワイルドカード検索を実行するStrutsアクションに対する検索操作が開始されます。

    ここでは検索列の先頭文字がアンカーとして使用され、入力した文字列で始まるすべての文字列が検索されます。

  4. Strutsアクションが他のページにフォワードされ、そこで読取り専用の表に、パラメータ付き問合せの結果が表示されます。

Oracle ADF Business Componentsでのビュー基準の使用方法の詳細は、JavaDocで次のクラスを参照してください。

oracle.jbo.ViewCriteria


JClientコントロールの検索モードについて

ADF対応Webページでの検索モードを使用した作業

 

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