JDeveloperのJavaビジュアル・エディタでは、切取り、コピー、貼付けおよび削除機能がサポートされています。これらの操作は、同じプロジェクトまたは異なるプロジェクトのファイル間で実行できます。
注意: あるファイルから別のプロジェクトのファイルに切取り、コピー、貼付けを行う場合、ターゲットのプロジェクトのプロジェクト・プロパティを更新して新しいライブラリを追加することが必要な場合があります。 貼り付けるオブジェクトに対する適切なライブラリがターゲットのプロジェクトで定義されていない場合、追加されるオブジェクトのクラスがJavaビジュアル・エディタで認識されないため貼付けは失敗します。
コンポーネントのコピー
1つ以上のコンポーネントをコピーするには、次のようにします。
コンポーネントは、JDeveloperのローカル・クリップボードにコピーされます。
Javaビジュアル・エディタでコピーしたビジュアル・コンポーネントは、システムのクリップボードにはコピーされないため、他のアプリケーションに転送することはできません。スクリーン・キャプチャ・ユーティリティでコントロールのイメージを作成するか、またはソース・テキストをコピーし、別のJava開発環境でそのJavaコードを使用してください。
イベント・メソッドが定義されているコンポーネントをコピーした場合、イベント・リスナーはコンポーネントとともにコピーされますが、イベント・ハンドラはコピーされません。これは、ほとんどの場合、コピー対象がコントロールの形式であり、動作ではないためです。コントロールおよびその動作を異なるJavaクラス・ファイルにコピーすることが目的の場合、ハンドラは別にコピーする必要があります。コード・エディタでファイルを開き、ハンドラのコードを検索して選択し、「編集」->「コピー」を選択します。
ヒント: あるプロジェクトから別のプロジェクトに、主として設計の設定のためにコンポーネントをコピーする場合、定義済プロパティにより新規コンポーネントを作成できる、シリアライズされたJavaBeansコンポーネントの使用を検討してください。
コンポーネントの切取り
イベント・コードを切り取るとクリップボードの内容が上書きされるため、コンポーネントを切り取る前に、以前に切り取ったオブジェクトを貼り付けるのを忘れないでください。
ユーザー・インタフェースからコンポーネントを切り取るには、次のようにします。
コンポーネントはJavaビジュアル・エディタから削除され、(システム・クリップボードではなく)JDeveloperからのみアクセス可能なローカル・クリップボードに置かれます。コントロールをコンテナに貼り付けずにJDeveloperを終了した場合、切り取ったコントロールは失われます。
切取りコマンドは、カット&ペーストの最初の処理です。コンポーネントを削除するだけの場合は、後述の「UIからのコンポーネントの削除」を参照してください。コンポーネントの削除では、クリップボードの内容を変更せずにコンポーネントが削除されます。項目を完全に削除する際に切取りコマンドを使用する習慣がある場合、保存しようとするクリップボードの内容を、誤って置き換えてしまう可能性があります。
イベント・メソッドが定義されたコンポーネントを切り取る場合、イベント・リスナーもコンポーネントとともに切り取られます。イベント・ハンドラは、ソース・コードから削除されず、クリップボードにも置かれません。これには次の2つの理由があります。
コード・エディタでイベント・ハンドラを切り取るには、ハンドラ・コードを検索して選択し、「編集」->「切取り」を選択します。
コンポーネントの貼付け
JDeveloperの設計ウィンドウからコピーまたは切り取ったコンポーネントは、設計可能な他のクラス・ファイルに貼り付けることができます。
コンポーネントを貼り付けるには、次のようにします。
JavaBeansコンポーネントを貼り付けると、既存のイベント・リスナー・コードが元のコンポーネントからソース・コードに追加されます。 イベント・ハンドラ・コードは、コンポーネントとともにコピーされることも、切り取られることもありません。 同じイベント・ハンドラを使用する場合、コード・エディタを使用して、ハンドラを別にコピーし、貼り付ける必要があります。
UIからのコンポーネントの削除
クリップボードの内容に影響を与えず、Javaプログラムからコンポーネントを取り除くには、コンポーネントを削除します。
コンポーネントを削除するには、次のようにします。
Javaビジュアル・エディタからJavaBeansコンポーネントを削除した場合、イベント・リスナー・メソッドがあればソース・コードから削除されますが、イベント・ハンドラ・メソッドは削除されません。イベント・ハンドラ・メソッドを削除する場合は、コード・エディタで削除する必要があります。
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