<multipleSelection>要素
ネームスペース: http://xmlns.oracle.com/uix/ui
派生元: <ui:base>要素
グループ: UIX Components
要素の型: UINode

<multipleSelection>要素は、tableのtableSelectionの子として使用し、複数選択を実装します。

構文
<multipleSelection
    [ disabled="boolean" ]
    [ selected="boolean" ]
    [ text="string" ]
    [ data:selection ="data binding to oracle.cabo.ui.data.DataObjectList" ]
>
   <contents><!-- indexed children --></contents>
   <selection></selection>
</multipleSelection>

注意:
  • この要素は派生元要素のすべての属性と子要素を持つことができます。
  • data:で始まる属性は、実際には要素となります。 data:は、その属性構文がデータ・バインディングせずに使用されることがないことを示しています。

  • 説明

    <multipleSelection>要素は、TableBeanに複数選択を提供します。 TableBeanのコンテキストにおいてのみ有効で、TableBeanで初期化し、tableSelectionプロパティとして設定する必要があります。 単一選択の表には、かわりにSingleSelectionBeanを使用します。

    選択領域の外観

    表にMultipleSelectionBeanを追加すると、(Oracle UIガイドラインに基づいて)Tableに選択列がレンダリングされ、表のコンテンツのまわりにコントロール・バーがレンダリングされます。 選択は、表内にレンダリングされたチェック・ボックス列により表されます。クライアントでの追加の作業は必要ありません。 また、携帯情報端末以外では「すべて選択」/「選択解除」というリンクが表示されます。

    Tableの上および下にレンダリングされるコントロール・バーは、Table内にMultipleSelectionBeanがある場合に自動的に表示されます。 コントロール・バーに表示されるテキストは、MultipleSelectionBeanのtextプロパティの値です。 さらに、MultipleSelectionBeanの索引付けされた子が、右側のコントロール・バー内にレンダリングされます。 これらのプロパティによって、クライアントはOracle UIガイドラインで指定されているコントロール・バーを容易に作成できます。ここには、たとえば、選択された行に対して機能するボタンと、それに対する説明テキストを追加したりすることができます。

    初期状態での選択

    MultipleSelectionBeanの初期選択状態は、表の行にマップされているDataObjectの集合体であるDataObjectListにより取得されます。 このDataObjectListは、selectionプロパティを設定することにより指定します。 このDataObjectListが指定されていない場合、表自体のデータの生成に使用されるものと同じDataObjectListが使用されます。

    表の行ごとに、selectionプロパティのDataObjectListは、対応する行の選択状態を問い合せることのできるDataObjectを返す必要があります。 各DataObjectの問合せに使用されるキーは、selectedバインド・プロパティを使用して設定する必要があります。 行DataObjectが、selectedバインド・プロパティの値による問合せにBoolean.TRUEを返した場合、その行は初期状態では選択されています。 それ以外の場合、その行は初期状態では選択されていません。

    選択の使用不可

    選択内の行は使用不可にできます。これによって、行は選択できなくなります。 これを行うには、単にdisabledプロパティがtrueを返すよう設定します。 ただし、ほとんどの場合、選択不可にする必要があるのは特定の行のみです。 この場合は、使用不可にするDataObject行に対してtrueを返すdisabledプロパティをバインドします。 前述のとおり、このプロパティについても、まずselectionプロパティで指定されたDataObjectListがチェックされ、selectionで指定されていない場合、表自身のDataObjectListが問い合されることに注意してください。

    選択の結果

    ユーザーの選択結果は、行およびこれが含まれている表名に基づくフォーム要素によりページ内に格納されます。 これにより、ユーティリティ・クラスServletRequestDataSetを使用し、フォーム送信時にユーザーが選択した行を容易に判断できます。 クライアントはServletRequestおよびTableBeanの名前を使用してServletRequestDataSetを作成し、そのDataSetによりgetSelectedIndices()をコールすることで、選択されたゼロから始まる行番号を取得できます。


    <table ... >
     <tableSelection>
      <multipleSelection text="Select Items and ...">
       <contents>
        <submitButton text="Delete"/>
       </contents>
      </multipleSelection>
     </tableSelection>
    </table>

    属性

    説明
    disabled 複数選択を使用不可にするかどうか。
    boolean
    selected 表の行の初期選択。一般に、この属性は現行のDataObjectにデータ・バインドされるため、selectionプロパティのDataObjectListから選択状態を取得できます。
    boolean
    text コントロール・バーに表示するテキスト。
    string

    子要素

    説明 必須 組込み可能な数
    <contents>
    Beanの索引付けされた子。
    いいえ 1
    <selection>
    各行の初期選択状態を表すDataObjectList。
    いいえ 1