ADF対応Webページでレンダラを使用した作業

ビジネス・サービスのデータ・オブジェクトが複合オブジェクトである場合、オブジェクトのタイプに固有のフィールド・レンダラを使用して、ADF対応Webページからそれらのオブジェクトにアクセスできます。ビデオまたはイメージ・ファイルのような複合オブジェクト・タイプをページ内で編集できるようにする場合、主に入力レンダラを使用します。その場合、オブジェクトのレンダラはファイルのURLを表示します。 <adf:inputrender>タグ(データ・コントロール・パレットではInput Renderとして表示されます)は、ADFバインディングの式が表現するオブジェクトに必要なHTMLを生成します。

さらに、カスタム・レンダラを使用して複合オブジェクトを表示することもできます。<adf:render>タグ(データ・コントロール・パレットではRender Valueとして表示されます)は、作成したカスタム・レンダラ・クラスを使用する機能を提供します。

注意: アプリケーションがADF Business Componentsをビジネス・サービスとして利用しており、開発者がビュー・オブジェクト属性のコントロール・ヒントを定義した場合、<adf:inputrender>タグがそのコントロール・ヒントを使用し、実行時にどのコントロールをレンダリングするかを決定します。

Netscape Navigatorをブラウザとして使用している場合、データを正しくレンダリングするには、HTMLの<form> </form>タグの内部にタグを挿入する必要があります。

入力フォームで複合オブジェクトを編集するには、次のようにします。

  1. 設計対象のADF対応Webページ用に、データ・コントロール・パレットを開きます

  2. データ・コントロール・パレットで、複合オブジェクト用の属性を含んでいるデータ・コレクションを選択します。

  3. ドロップダウン・リストから、「Input Render」タイプを選択します。

  4. 属性をInput Renderとして、開いているWebページにドラッグします。

  5. WebページがStruts対応フォームを使用している場合、属性に対応するフォーム名を指定する必要はありません。

  6. ビジネス・コンポーネントの日付属性の場合、次のタグ用のフォーム属性を指定する必要があります。

    Strutsフォームの場合:

    <adf:inputrender model="bindings.OrderDate"/>

    HTMLフォーム(モデル1)の場合:

    <adf:inputrender model="bindings.OrderDate" form="formName"/>

    モデル1 JSPページでは、 <adf:inputrender>タグのフォーム名と、FORM要素が一致している必要があります。

複合オブジェクトの値を表示するには、次のようにします。

  1. 設計対象のADF対応Webページ用に、データ・コントロール・パレットを開きます

  2. データ・コントロール・パレットで、複合オブジェクトの属性を含んでいるデータ・コレクションを選択します。

  3. ドロップダウン・リストから、「Render Value」タイプを選択します。

  4. データ属性をRender Valueとして、開いているWebページにドラッグします。次のタグが、Webページに挿入されます。

    <adf:render model="bindings.CustFirstName"/>

    表で値をレンダリングし、その表でForEachループを使用して行を反復する場合、現在の行を参照するために、このタグは次のように行オブジェクトを参照する必要があります。

    <adf:render model="Row.CustFirstName"/>

Strutsページ・フローを作成済の場合は、データ・アクションを実行し、フォームを表示できます。


ADF Business Componentsクライアントでの表示メタデータの操作
ADFレンダラを使用したデータのレンダリングについて

 

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