グラフ・コンポーネントを作成する際の選択を理解するには、次の処理に必要なデータをGraph Beanがどのようにビジネス・サービスのデータ・モデルから取得するかを理解する必要があります。
ADFグラフ・バインディングは、選択したデータ・モデル・コンポーネントにより、グラフ・バインディングのカスタマイズ・エディタで指定されます。たとえば、モデル・プロジェクトがADF Business Componentsをビジネス・サービスとして使用している場合、ビジネス・コンポーネント・データ・モデルからビュー・オブジェクトとビュー・オブジェクト属性を選択します。
グラフ・バインディングのカスタマイズ・エディタによって、特定のグラフ・タイプのデータ・オブジェクトおよび属性の選択は容易になりますが、選択の際にデータ・モデルについての知識が必要です。一般的に、グラフ・エディタでグラフ・タイプを選択した場合、グラフ・バインディングのカスタマイズ・エディタはそのグラフ・タイプでマーカーを描画するために必要とされるデータ・ポイントの値ごとに、1つの属性を表示します。グループ・タイプのグラフを選択した場合は、グラフ・バインディングのカスタマイズ・エディタにより、マスター・データを適切なディテール・データ・コレクションにリンクするアクセッサの選択を求めるプロンプトも表示されます。
たとえば、複数の株価の株価グラフ(高値-安値-終値)を描画するには、グラフ・バインディングのカスタマイズ・エディタで次の項目を選択します。
単一の株価を、月別に高値を示した単純な棒グラフとして描画する場合、次の項目をグラフ・バインディングのカスタマイズ・エディタで選択します。
次のセクションでは、ビジネス・サービスのデータ・モデルの要件を詳しく説明します。
ビジネス・サービスのデータ・モデルからのデータが、Graph Beanでどのように解釈されるかを理解しておくと有用です。通常、ADFモデル・プロジェクトのデータ・モデルの要件は、次の条件で決まります。
次のデータを表す単純なグラフ、たとえば棒グラフが必要であるとします。
ENAME SAL Comm
KING 1000 200
CLARK 2000 100
MILLER 1500 50
この表の行と列は、それぞれグラフのシリーズとグループに対応します。
棒グラフなど一部のグラフ・タイプでは、1つのマーカーにつき1つの値が必要です。一方、株価グラフ(高値-安値-終値)などその他のグラフ・タイプでは、1つのマーカーにつき3つの値(高値、安値および終値)が必要です。グラフに複数のデータ値が必要な場合、次のように各値をデータベース表の別々の行に保存しておくと便利です。
Date High Low Close
10 Jun 03 11 10 11
11 Jun 03 11 7 9
12 Jun 03 10 9 9.5
Graph Beanは、データが1つの表に保存されているグラフ・タイプをサポートします。グラフに複数の値が必要な場合、グラフのデータをマスター/ディテール関係としてモデリングします。各ディテールが、マスター値に対応するデータのシリーズを1つ提供します。上の株価グラフの例では、次のようなデータ・モデルが考えられます。
Master table stock_ticker_table
--------------------------------
ticker symbol
Oracle Corporation ORCL
XYZ Corporation XYZ
Detail table stock_price_table
-----------------------------------
ticker Date High Low Close
ORCL 10 Jun 03 13 12 13
ORCL 11 Jun 03 14 13 13
ORCL 12 Jun 03 15 14 14
XYZ 10 Jun 03 10 9 9
XYZ 11 Jun 03 10 9 9
XYZ 12 Jun 03 10 8 9
要約すると、1つの表のグラフの場合、データ・モデルは単純で、必要なのは次にあげるもののみです。
複雑なグループ・タイプのグラフの場合、データ・モデルはマスター/ディテール関係に基づき、次のものが必要です。
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