JavaServer Pages(JSP)タグは、条件付きロジック、データベース・アクセスや複数ページにわたって再利用するスクリプトレット・コードなどの機能をカプセル化したJavaクラスです。 JSPページでタグを使用すると、ビジネス・ロジックとのインタフェースが透過的になり使用しやすくなります。また、JSPページの管理や読込みも変わらず簡単です。 インラインJavaコードを大量に作成しなくても、タグを1回コールすると実行できます。タグ・ライブラリを使用により、Webページ作成者と、ライブラリによってカプセル化された機能を作成者に公開するツールの両方にとってJSPページのオーサリングが容易になります。
JDeveloperは、JSP 1.1とJSP 1.2の両方のカスタム・タグ・ライブラリをサポートします。 したがって、独自のタグ・セットを作成し、それらをJSPページでコールできます。 これらのカスタム・タグ・ライブラリを使用するには、対応するJavaクラスおよびタグ・ライブラリ・ディスクリプタ(.tld
)ファイルを、JSPコンテナが検索して実行できる場所に配置する必要があります。 タグ・ライブラリ・ディスクリプタ・ファイルは、タグ名、タグ属性およびクラス・ファイルの場所を定義します。さらに、カスタム・タグがコールされる前に、taglib
ディレクティブをJSPで発行する必要があります。
コンポーネント・パレット上のビジネス・コンポーネント・データ・タグ・ライブラリにあるJDeveloper独自のコンポーネント・タグの、カスタムJSPタグの使用例を次に示します。
<%@ taglib uri="/webapp/DataTags.tld" prefix="jbo" %>
<HTML>
<BODY>
<jbo:ApplicationModule id="MyAppModule" definition="MyProject.MyAppModuleSession" releasemode="Stateful" />
</BODY>
</HTML>
カスタム・タグが使用される前にtaglib
ディレクティブをページにインクルードし、JSPページでタグ・ライブラリに定義されたタグを使用することを宣言します。uri
属性は、タグ・ライブラリを一意に識別するURIを参照します。このURIは、相対的でも絶対的でもかまいません。相対的な場合、Java Servlet仕様およびJavaServer Pages仕様に従って開発されたWebアプリケーションに関連付けられている構成ファイル(web.xml
)である、Webアプリケーションのデプロイメント・ディスクリプタのtaglib
要素内の絶対位置にマップする必要があります。prefix
属性は、あるタグ・ライブラリによって指定されたタグと、別のタグ・ライブラリによって指定されたタグとを区別する接頭辞を定義します。
たとえば、HTML本体では、JSPがサーバーからリクエストされると、カスタム・タグ<jbo:ApplicationModule>
がコールされます。 JSPコンテナは、接頭辞jbo
が付いたタグが、指定された .tld
ファイルに応じて処理されることを認識します。コールされたタグに対応するJavaクラスは、この場合、Javaアプリケーション・モジュール用ビジネス・コンポーネントのインスタンスを生成します。タグがなんらかのデータをレンダリングすると、今度は、生成されたHTMLが既存のHTMLに追加され、結合された結果がエンド・ユーザーに表示されます。
重要なことは、JSPタグ・ライブラリを使用するには、カスタム・タグの機能を含むJavaクラスの内部作業を理解する必要はないということです。かわりに、タグのJavaクラスにより実装されたアクションが、タグによりカプセル化されます。JSPファイルで使用されるタグは理解および操作が簡単であるため、JSP開発者にとって有用です。
JSPタグの詳細は、次のjava.sun.comのWebページにある「JavaServer Pages Specification」の「Tag Extensions」の章を参照してください。http://java.sun.com/products/jsp/index.html
JDeveloperのJSPカスタム・タグ・ライブラリについて
カスタムJSPタグ・ライブラリの作成
コンポーネント・パレットへのページおよびJSPタグの追加
JSPページおよびJDeveloper Toolsについて
JavaServer Pagesについて
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