SQLJ接続オプションは、オンライン・チェックの対象となるデータベース接続を指定します。接続オプションの通常の形式は、次のとおりです。
-option@context=value
ここでoption
は、次に示した4つのうちのいずれかです。
context
タグは、それぞれの接続コンテキストに対して個別のスキーマを使用できるようにする接続コンテキスト・タイプです。接続コンテキスト・タイプを省略すると、value
は、デフォルトの接続コンテキストを使用するSQL文に対して使用されます。driver
オプションには、context
タグを使用できません。
オプションは次のとおりです。
user
オプションにはデータベースへ接続するためのユーザー名を指定します。この名前を使用して、SQLJプログラムに埋め込まれたSQL式のセマンティクス解析を行います。ユーザー名は次のように指定します。
-user=scott
コマンドライン・オプションuser
には、接続コンテキスト・タイプを付加できます。たとえば、次のようになります。
-user@Ctx1=Scott
データベース・コンテキストCtx1
への接続にユーザー名が必要な場合、SQLJは、Ctx1
がタグ付けされたuser
オプションを使用します。該当するオプションが見つからない場合は、SQLJによってメッセージが発行され、タグ付けされていないuser
オプションがかわりに使用されます。
user
の値を指定すると、SQLJに対してオンライン・チェックを行うように指定されます。user
オプションを指定しない場合は、SQLJはセマンティクス解析のためのデータベース接続を行いません。user
オプションにはデフォルト値はありません。
デフォルトで(-user=Scott
などを指定して)オンライン・チェックを有効にしている場合に、特定の接続コンテキスト・タイプCtx2
に対してオンライン・チェックを行わないようにするには、次のようにユーザー名を明示的に空白にする必要があります。
-user@Ctx2=
password
オプションには、ユーザーのパスワードを指定します。パスワードを指定しないと、パスワードの入力が要求されます。このオプションは、接続コンテキスト・タイプをタグ付けできます。2つの形式は次のようになります。
-password=tiger
-password@Ctx1=tiger
url
オプションには、データベース接続を確立するためのJDBC URLを指定します。デフォルトはjdbc:oracle:oci9:@
です。このオプションは、接続コンテキスト・タイプをタグ付けできます。たとえば、次のようになります。
-url=jdbc:oracle:oci8:@
-url@Ctx1=jdbc:oracle:thin:@<local_host>:1521:orcl
driver
オプションには、JDBCドライバのリストを指定します。これらのドライバは、オンライン解析に対するJDBC接続のURLを解釈するために登録します。デフォルトはoracle.jdbc.driver.OracleDriver
です。次に例を示します。
-driver=sun.jdbc.odbc.JdbcOdbcDriver,oracle.jdbc.driver.OracleDriver
このオプションは、接続コンテキスト・タイプをタグ付けできません。
SQLJを使用したJavaプログラムでのSQLの埋込み
名前付きSQLJ接続コンテキストの使用
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