Run Managerは、JDeveloper内のプロセスの実行を管理します。 プロセスは、RunProcess
抽象クラスの拡張機能で表されます。 Javaプロセスは、JRunProcess
サブクラスの拡張機能で表されます。プロセスは、ユーザーが「実行」メニューの項目、またはポップアップ・メニューかツールバーの対応する項目を選択すると起動されます。ユーザーは、Run Managerのウィンドウで既存のプロセスにアクセスできます。
Run Managerは、Factoryデザイン・パターンを実装するRunner
クラスのシングルトン・インスタンスにより表されます。 Run Managerは、RunnerクラスのstaticメソッドgetRunner
により取得されます。
JDeveloperでは、JavaプログラムをRunner、デバッガ、プロファイラ、CodeCoachなどの様々なモードで起動するサポートを提供します。 各モードはJRunProcess
のサブクラスにより表されます。 ユーザーがこれらの項目の1つを選択すると、RunProcess
インスタンスが作成されます。 JRunProcess
インスタンスでは、選択した実行モードに適したオプションを含むコマンドライン文字列が作成されます。
プロセスは、スタータ・ファクトリによって作成されるスタータで起動されます。 スタータは、Starter
クラスまたはその拡張機能のインスタンスであり、スタータ・ファクトリはStarterFactory
インタフェースを実装します。Run Managerは、スタータ・ファクトリのレジストリです。 新規に作成された実行プロセス(RunProcess
インスタンス)は、次のように進められます。
canStart
メソッドに、実行プロセスおよびノードが渡されます。このメソッドでは、(main
メソッドの含まれないクラスに対して、Javaアプリケーションのスタータが作成されなかった場合などに)Null
を返してプロセスを中止するか、任意のオブジェクトを返して承認を示します。
canStart
により返された実行プロセス、ノードおよびオブジェクトがスタータ・ファクトリのcreateStarter
メソッドに渡され、スタータが作成されます。
start
メソッドがコールされます。
拡張機能では、Javaプログラムの新規の実行モードを実装できます。このような拡張機能には次の機能が必要です。
JRunProcess
の拡張機能)の指定
start
メソッドをコールする、メニュー項目およびツールバー・アイコンなどのユーザー・インタフェース要素の追加
より一般的な拡張機能では、Java以外の言語によるプログラムなど、カスタム・ノード・タイプのRunnerを提供できます。このような拡張機能には次の機能が必要です。
RunProcess
の拡張機能)の指定
start
メソッドをコールする、メニュー項目およびツールバー・アイコンなどのユーザー・インタフェース要素の追加
Starter
の拡張機能)の指定
StarterFactory
の実装)の指定
registerStarterFactory
メソッドにカスタム・ノード・クラスを渡すことによる、スタータ・ファクトリ・クラスとカスタム・ノード・クラスの関連付け
ノード・タイプは、複数のスタータ・ファクトリに対して登録できます。 たとえばJavaNode
クラスは、JavaアプリケーションとJavaサーブレットの両方のスタータ・ファクトリに登録されます。またスタータ・ファクトリも、複数のノード・タイプに対して登録できます。
oracle.ide.Ide
oracle.ide.runner.Runner
oracle.ide.runner.RunProcess
oracle.ide.runner.Starter
oracle.ide.runner.StarterFactory
oracle.jdeveloper.model.JavaNode
oracle.jdeveloper.runner.JRunProcess
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