<styleSheet>要素
ネームスペース: http://xmlns.oracle.com/uix/style

<styleSheet>要素は、特定のエンド・ユーザー環境に適用されるスタイルのセットを定義します。

構文
<styleSheet
    [ browsers="style:browserListType" ]
    [ direction="" ]
    [ locales="style:localeListType" ]
    [ platforms="style:platformListType" ]
    [ versions="style:versionListType" ]
>
     <!-- The following child can be anything derived from the given element -->
   <style></style>
</styleSheet>

注意:
  • この要素は<styleSheetDocument>要素内で使用されます。

  • 説明

    <styleSheet>要素は、特定のエンド・ユーザー環境に適用されるスタイルのセットを定義します。 1つのXSS文書内で、任意の数の<styleSheet>要素を定義できます。 各<styleSheet>要素では、その内部で定義したスタイルが適用されるエンド・ユーザー環境を示す属性のセットを指定します。 <styleSheet>要素で属性を指定せずに定義したスタイルは、すべてのエンド・ユーザー環境に適用されます。


    スタイルシート文書には、複数のスタイルシートを含めることができ、各スタイルシートは特定のエンド・ユーザー環境用のスタイル・セットを定義します。 <styleSheet>要素の属性を使用すると、指定したスタイルが適用されるエンド・ユーザー環境を限定できます。 属性を指定しない<styleSheet>要素は、ベースすなわちデフォルトのスタイルシートです。 このスタイルシート内で定義されたスタイルは、すべてのエンド・ユーザー環境に適用されます。

    次の例では、表の列ヘッダーのスタイルを定義します。 この場合、ベース・スタイルシートでは、.OraTableColumnHeaderのデフォルト・プロパティを定義しており、これがすべての環境で使用されます。 2番目のスタイルシートはNetscape Navigator用の定義で、.OraTableColumnHeaderに新たにline-heightプロパティを追加しています。 このプロパティは、Netscape Navigatorで表の列ヘッダーを正しくレンダリングするために必要です。 この場合、ベース・スタイルシートで .OraTableColumnHeaderに定義されたすべてのスタイル・プロパティは、Netscape Navigatorでも有効なので注意してください。新しいスタイルは、これらのデフォルトのスタイル・プロパティに追加されるだけです。

                <styleSheetDocument>
    
                  <!-- The base style sheet -->
                    <styleSheet>
                      <style selector=".OraTableColumnHeader">
                        <includeStyle name="DefaultBoldFont"/>
                        <includeStyle name="StartTextAlign"/>
                        <colorProperty name="background-color">DarkAccent</colorProperty>
                        <colorProperty name="color">Dark</colorProperty>
                        <property name="text-indent">1</property>
                      </style>
    
                      <!-- other styles -->
    
                    </styleSheet>
    
                  <!-- a derived style sheet for Netscape -->
                    <styleSheet browsers="netscape">
                      <style selector=".OraTableColumnHeader">
                        <property name="line-height">1.2</property>
                      </style>
    
                      <!-- other styles -->
    
                    </styleSheet>
    
                </styleSheetDocument>

    次の例では、ベース・スタイルシートで、左から右に記述する言語環境向きのテキストの配置スタイルを定義しています。 派生したスタイルシートでは、右から左に記述する言語環境向きのテキストの配置スタイルを定義します。 この派生したスタイルシートでは、上の例のようにスタイルは追加していません。 そのかわりに、既存のStartTextAlignスタイルおよびEndTextAlignスタイルのtext-alignプロパティの値が上書きされます。

                <styleSheetDocument>
    
                  <!-- The base style sheet -->
                  <styleSheet>
                    <style name="StartTextAlign">
                      <property name="text-align">left</property>
                    </style>
                    <style name="EndTextAlign">
                      <property name="text-align">right</property>
                    </style>
    
                    <-- other styles... -->
    
                </styleSheet>
    
                <!-- a derived style sheet for languages that read right to left -->
                  <styleSheet direction="rtl">
                    <style name="StartTextAlign">
                      <property name="text-align">right</property>
                    </style>
                    <style name="EndTextAlign">
                      <property name="text-align">left</property>
                    </style>
    
                    <-- other styles... -->
    
                  </styleSheet>
    
                </styleSheetDocument>

    上の例では、2つのstyleSheetDocument定義を別個に示しましたが、これらすべてのスタイルシートを1つのスタイルシート文書で定義することができます。 (実際、これらは同一のスタイルシート文書であるblaf.xssから抽出したものです。)スタイルシートを1つにまとめることにより、右から左に記述する言語を表示するNetscape Navigator環境用のスタイルを生成できます。

    localesbrowsersversionsおよびplatforms属性は、いずれも空白文字で区切られた値のリストをサポートします。 たとえば、次のスタイルシートは、中国語、日本語および韓国語に適用されます。

                   <styleSheet locales="zh ja ko">

    次のスタイルシートは、IEブラウザとMozillaブラウザには適用されますが、Netscape Navigator(4.x)ブラウザには適用されません。

                   <styleSheet browsers="ie mozilla">

    属性を組み合せて、適用するエンド・ユーザー環境をさらに細かく制限することもできます。 たとえば、次のスタイルシートは、IE 5およびIE 6には適用されますが、IE 4およびその他のブラウザには適用されません。

                   <styleSheet browsers="ie" versions="5 6">

    属性

    説明
    browsers このスタイルシートを適用するブラウザのセット。 ブラウザ名のリストの各項目には、次のいずれかの値を空白文字で区切って指定します。
    • netscape(Netscape Navigator)
    • ie(Internet Explorer)
    • mozilla(Mozillaブラウザ)
    • gecko(Gecko系のブラウザ)
    • ice(ICE HTMLライブラリ)
    browsers属性を指定しない場合、スタイルシートはすべてのブラウザに適用されます。
    style:browserListType
    direction このスタイルシートを適用する言語の記述方向。 値は、左から右へ記述する言語の場合はltr、右から左へ記述する言語の場合はrtlです。 direction属性を指定しない場合、スタイルシートはすべての方向に適用されます。

    locales このスタイルシートを適用するロケールのセット。 リストの各項目には、言語コードまたは言語と国の組合せを空白文字で区切って指定します。 言語は、ISO-639で定義されている小文字2文字の言語コードを使用して指定します(enなど)。 国コードを言語コードに追加して、スタイルシートの適用範囲を制限できます。 国は、ISO-3166で定義されている大文字2文字の国コードを使用して指定します(USなど)。 国を指定する場合は、アンダースコア文字をセパレータとして使用します(en_USなど)。 locales属性を指定しない場合、スタイルシートはすべてのロケールに適用されます。
    style:localeListType
    platforms このスタイルシートを適用するクライアント・オペレーティング・システムのセット。 プラットフォームのリストの各項目には、次のいずれかの値を空白文字で区切って指定します。
    • windows(Microsoft Windows NT、2000、98、95など)
    • macos(Apple Macintosh)
    • unix(Solaris、Linuxなど)
    • solaris(Solarisのみ)
    • linux(Linuxのみ)
    platforms属性を指定しない場合、スタイルシートはすべてのクライアント・プラットフォームに適用されます。
    style:platformListType
    versions このスタイルシートを適用するブラウザのメジャー・バージョン番号のセット。 リストの各項目には、このスタイルシートを適用するブラウザのメジャー・バージョンを示す符号なしの整数を、空白文字で区切って指定します。 versions属性を指定しない場合、スタイルシートはブラウザのすべてのバージョンに適用されます。
    style:versionListType

    子要素

    説明 必須 組込み可能な数
    <style>
    <style>要素は、特定のセレクタまたは名前に関連付けられるスタイル・プロパティのセットを定義します。
    いいえ 無限