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マップ・ファイル

マップ・ファイルはIDとファイルを関連付けるXMLファイルです。

次の表では、マップ・ファイルで使用される要素を説明します。

要素 説明
<map>

マッピングの定義。<map>要素に含まれるのは、<mapID>要素のみです。

<mapID>

IDおよびその関連付け。<mapID>要素には、次の属性があります。

target - 関連付けられたファイルのID。有効な文字は、英数字と、等号(=)を除く記号類です。IDは、ヘルプセット内で一意である必要があります。しかし、複数のIDを1つのファイルに割り当てることができます。たとえば、あるウィンドウ・タイプに表示されるようにトピック・ファイルに1つのIDを割り当て、別のウィンドウ・タイプに表示されるように別のIDを同じトピック・ファイルに割り当てることができます(後述の例を参照)。

url - このID(ターゲット)に関連付けるファイルの場所。相対URLは、マップ・ファイルの絶対URLに対して解決されます。

wintype - (オプション)ヘルプセット・ファイル<wintype>要素を使用して定義されるウィンドウ・タイプ名。ウィンドウ・タイプが指定されていない場合、このIDと関連付けられたトピックは、ヘルプセットのデフォルトのウィンドウ・タイプに表示されます。

次の例では、マップIDのtopic_1およびtopic_2はウィンドウ・タイプに関連付けられていないので、ヘルプセットのデフォルトのウィンドウ・タイプを使用します。マップIDのtopic_3およびtopic_4は、introウィンドウ・タイプで定義されたウィンドウに表示されるトピック・ファイルにマップします。マップIDのtopic_5.tskは、taskというウィンドウ・タイプで定義されているウィンドウに、file_5.htmlを表示します。マップIDのtopic_5.cncptは、同じトピック・ファイル(file_5.html)を別のウィンドウ・タイプ(concept)に表示します。URLwintypeとの関連付けは、トピックIDのかわりにURLを使用してトピック間をリンクする際にも使用されるので注意してください。たとえば、あるトピックでターゲットがfile_5.htmlにハードコードされている場合、このリンクをクリックするとHTMLコンテンツはtaskのウィンドウ・タイプで表示されます。


  <?xml version='1.0' ?>

  <map version="1.0">
    <mapID target="topic_1" url="file_1.html" />
    <mapID target="topic_2" url="file_2.html#a1" />
    <mapID target="topic_3" url="file_3.html" wintype="intro" />
    <mapID target="topic_4" url="file_4.html#a2" wintype="intro" />
    <mapID target="topic_5.tsk" url="file_5.html" wintype="task" />
    <mapID target="topic_5.cncpt" url="file_5.html" wintype="concept" />
  </map>

この仕組みを利用すれば、HTMLファイルにウィンドウ・タイプを割り当てることも、別のトピックIDにリンクすることでこれらの関連付けを無効にすることもできます。たとえば、トピック間のリンク、目次と索引からのリンク、およびハードコードされたfile_5.htmlへのリンクの場合にはtopic_5.tskを使用し、チュートリアルからのリンクの場合にはtopic_5.cncptを使用できます。このような情報をマップ・ファイルに保持することにより、ヘルプの作成者はこれらの関連付けを集中管理できます。