Oracle Application Server Containers for J2EE JSPタグ・ライブラリおよびユーティリティ・リファレンス 10g(9.0.4) |
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このヘルプでは、OC4Jが提供するタグ・ライブラリ、JavaBeansおよびその他のユーティリティについて説明します。 これらは、JSP標準に基づいて実装されています。また、JavaServer Pages標準タグ・ライブラリ(JSTL)のサポートに関する説明、およびOracle9i Application Serverの他のコンポーネントが提供するタグ・ライブラリのサマリーも記載しています。
Oracle固有の機能と、OC4J JSPコンテナ、標準JSPテクノロジおよび標準JSP 1.2タグ・ライブラリの機能の概要は、『Oracle Application Server Containers for J2EE JavaServer Pages開発者ガイド』で説明しています。
このトピックには、次の項目が含まれます。
最初のセクションで紹介するタグとJavaBeansには、型の拡張機能、XML/XSLとの統合、データベース・アクセスおよび便利なプログラミング機能など、多様な機能が備わっています。
このセクションで紹介するOracleの拡張機能は、タグ・ライブラリまたはカスタムJavaBeansを使用して実装されます。この拡張機能は、JSP標準とJavaBeans標準に準拠しています。
次の項目が含まれます。
注意:
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このヘルプでは、タグの説明の構文表記に、次の規則を使用しています。
[...]
)で囲まれています。
<%=
jspExpression %>"
taglib
ディレクティブには、任意の接頭辞を指定できます。
JSP構文を使用すると、HTMLコードの他に、テキスト・ベースのMIMEタイプを生成できます。特に、XML出力を動的に作成できます。ただし、JSPページを使用してXML文書を生成する場合は、XMLデータをクライアントに送信する前に、XMLデータに適用するスタイルシートが必要になる場合があります。この場合、JavaServer Pagesテクノロジでは、JSPページに使用する標準の出力ストリームがサーバーを通じて直接書き戻されるため、この処理は困難です。
OC4Jには、JSPページのすべてまたは一部を、出力前にXSLのスタイルシートを使用して変換するように指定する特別のタグが用意されています。入力は、タグ・ボディまたはXML DOMオブジェクトから可能で、XML DOMオブジェクトからブラウザへの出力が可能です。
ページ内の異なる部分にスタイルシートを個別に指定する場合は、これらのタグを単一のJSPページ内で繰り返し使用できます。
次の追加XMLサポートもあります。
XMLユーティリティ・タグのサマリーを、表 1-1に示します。 XMLの機能はdbOpen
SQLタグおよびcacheXMLObj
Web Object Cacheタグにもあります。 詳細は、「XMLとXSLに関するタグのサポートについて」を参照してください。
標準JSP 1.2のXMLサポートの詳細は、『Oracle Application Server Containers for J2EE JavaServer Pages開発者ガイド』を参照してください。
注意: JavaServer Pages標準タグ・ライブラリ(JSTL)と、すでにOC4Jが提供しているXMLカスタム・タグ・ライブラリには、重複する機能が含まれています。標準準拠で作業を進める場合は、原則として、カスタム・ライブラリではなく、JSTLの使用をお薦めします。 「JavaServer Pages標準タグ・ライブラリのサポート」を参照してください。 ただし、既存のタグもサポート対象です。JSTLで使用できないカスタム・ライブラリの機能のうち、有効と判断される機能は、必要に応じて、将来JSTL標準に採用される予定です。 |
OC4Jには、Oracle9iデータベースへのアクセスに使用するカスタムJavaBeansのセットが備わっています。 oracle.jsp.dbutil
パッケージには、次のBeansが含まれます。
ConnBean
は、データベース接続をオープンします。 このBeanは、データ・ソースおよび接続プーリングもサポートします。
ConnCacheBean
は、Oracleの接続キャッシング実装を使用してデータベースに接続します。(JDBC 2.0が必要です。)
DBBean
は、データベース問合せを実行します。
CursorBean
は、問合せ(UPDATE
文、INSERT
文およびDELETE
文)およびストアド・プロシージャ・コールに対する一般的なDMLサポートを提供します。
詳細は、「データ・アクセスに関するJavaBeans」を参照してください。
OC4Jには、JSPプログラマ向けに、JavaBeansの機能をラップするSQL機能用のカスタム・タグ・ライブラリが用意されています。 これらのタグのサマリーを、表 1-2に示します。 詳細は、「データ・アクセス用SQLタグ」を参照してください。
注意: JavaServer Pages標準タグ・ライブラリ(JSTL)と、すでにOC4Jが提供しているSQLカスタム・タグ・ライブラリには、重複する機能が含まれています。標準準拠で作業を進める場合は、原則として、カスタム・ライブラリではなく、JSTLの使用をお薦めします。 「JavaServer Pages標準タグ・ライブラリのサポート」を参照してください。 ただし、既存のタグもサポート対象です。JSTLで使用できないカスタム・ライブラリの機能のうち、有効と判断される機能は、必要に応じて、将来JSTL標準に採用される予定です。 |
OC4Jは、次の処理をWebアプリケーション内から実行するためのユーティリティ・タグを提供します。
電子メール・メッセージの送信では、オプションで、サーバー側またはクライアント側で添付することが可能です。oracle.jsp.webutil.email.SendMailBean
JavaBeansまたはsendMail
タグを使用できます。 表 1-6にsendMail
タグのサマリーを示します。 詳細は、「メールJavaBeanとメール・タグ」を参照してください。
タグ | 説明 | 属性 |
---|---|---|
sendMail |
JSPページから電子メール・メッセージを送信します。タグの機能には、グローバリゼーション・サポートが組み込まれています。 |
host |
ファイルのアップロードには、httpUpload
タグまたはoracle.jsp.webutil.fileaccess.HttpUploadBean
JavaBeansを使用できます。ファイルのダウンロードには、httpDownload
タグまたはHttpDownloadBean
JavaBeansを使用できます。 表 1-7に、ファイル・アクセス・タグのサマリーを示します。 詳細は、「ファイル・アクセスJavaBeansとファイル・アクセス・タグ」を参照してください。
EJBを使用する場合は、ホーム・インスタンスの作成、EJBインスタンスの作成およびEJBのコレクション間の反復などに使用するタグがあります。 表 1-8に、EJBタグ・ライブラリのサマリーを示します。 詳細は、「EJBタグ」を参照してください。
その他のユーティリティ・タグには、日付を表示するタグ、適切な通貨で金額を表示するタグ、数値を表示するタグ、コレクション間を反復するタグ、ユーザーが特定のロールに属しているかどうかに応じてタグ・ボディを評価してインクルードするタグ、および現行のファイルの最終変更日付を表示するタグがあります。 表 1-9に、これらのタグのサマリーを示します。 詳細は、「一般的なユーティリティ・タグ」を参照してください。
このセクションでは、次の情報を提供します。
このセクションで紹介するOracleタグ・ライブラリは、JSP標準に準拠しています。
Oracle Application ServerとOC4Jには、次のキャッシング機能があります。
これは、アプリケーションの外部に保持されるHTTPレベルのキャッシュで、非常に高速なキャッシュ操作を可能にします。純粋なコンテンツ・ベースのキャッシュであるため、静的データ(HTML、GIFまたはJPEGファイルなど)または動的データ(サーブレットやJSPの結果など)をキャッシュできます。このキャッシュが、アプリケーション外部にフラットなコンテンツ・ベースのキャッシュとして存在する場合は、オブジェクト(JavaオブジェクトやXML DOMオブジェクトなど)を構造化形式でキャッシュすることはできません。さらに、キャッシュ内のデータに対する後処理機能がかなり制限されます。
OracleAS Web Cacheには、Edge Side IncludesをサポートするESIプロセッサが備わっており、Webサーバーから独立して、動的にコンテンツのアセンブリができるXMLスタイルのマークアップ言語がサポートされます。このテクノロジによって、開発者は、必要に応じてキャッシュ可能なページをキャッシュ内のオブジェクトに分割できます。OC4Jでは、このテクノロジがJESIタグ・ライブラリによってサポートされています。
Edge Side IncludesとOracleAS Web Cacheの概要、およびJESIタグ・ライブラリの詳細は、「Edge Side Includes用のJESIタグについて」を参照してください。
OracleAS Web Cacheの追加情報は、『Oracle Application Server Web Cache管理者ガイド』を参照してください。
これはアプリケーション・レベルのキャッシュで、Java Webアプリケーションに埋め込まれ、保持されます。Webベースとオブジェクト・ベースの両方を混合したキャッシュです。カスタム・タグ・ライブラリまたはAPIを使用すると、ユーザーはページ・フラグメントの境界を定義でき、JSPページやサーブレットの実行の中間結果と部分的な結果を、キャッシュ内のオブジェクトとして取得、格納、再利用、処理および管理できます。ブロックごとに独自の結果に基づいたキャッシュ・オブジェクトを作成できます。作成されるオブジェクトは、HTMLまたはXMLのテキスト・フラグメント、XML DOMオブジェクトまたはJavaのシリアライズ可能なオブジェクトなどです。これらのオブジェクトは、HTTPセマンティックと関連付けると簡単にキャッシュできます。あるいは、HTTP外部で再利用できます。たとえば、キャッシュ内のXMLオブジェクトをSimple Mail Transfer Protocol(SMTP)、Java Message Service(JMS)、アドバンスト・キューイング(AQ)またはSimple Object Access Protocol(SOAP)を介して出力する場合に再利用できます。
詳細は、「Web Object CacheのタグとAPIについて」を参照してください。
Oracle9i Application Server Java Object Cacheは、プロセス内、プロセス間およびローカル・ディスク上でJavaオブジェクトを管理するための汎用キャッシュです。Java Object Cacheは、取得や作成が困難でコストがかかるオブジェクトのローカル・コピーを管理することによって、サーバーのパフォーマンスを大幅に向上させます。デフォルトでは、OC4J Web Object Cacheは、Oracle9i Application Server Java Object Cacheを基礎となるキャッシュ・リポジトリとして使用します。
詳細は、『Oracle Application Server Containers for J2EEサービス・ガイド』を参照してください。
Webアプリケーション全体の設定におけるOC4J Web Object Cacheのロールを理解していることが重要です。このキャッシュは、Javaレベルで機能し、サーブレットとJSPアプリケーションのHTTP環境と緊密に統合されています。一方、Oracle Application Server Java Object Cacheは、Javaオブジェクト・レベルで機能しますが、HTTPとは統合されていません。OracleAS Web Cacheの場合は、HTTPと適切に統合され、Web Object Cacheと比べて一段と高速です。ただし、Javaレベルでは動作しません。たとえば、このキャッシュでは、スタイルシートをJ2EEコンテナにあるキャッシュ内のDOMオブジェクトに適用したり、他のプロトコルにあるキャッシュ内の結果を再利用したり、またはDOM操作を直接実行することはできません。ただし、OracleAS Web Cacheでは、スタイルシートを、DOMオブジェクトではなく、HTTPを使用して元のWebサーバーからキャッシュされた生のXML文書に適用できます。
Web Object Cacheは、アプリケーションの主要なWebキャッシュとしては使用しません。サーブレットやJSPページを実行するJava Virtual Machine内に埋め込まれた補助的なキャッシュです。Web Object Cacheのキャッシュ結果に対する検索パスには、JVM、JSPおよびサーブレットの各エンジンが含まれているため、通常は、OracleAS Web Cacheと比べると、Web Object Cacheからのページの対応に時間がかかります。
Web Object Cacheは、OracleAS Web CacheやOracle Application Server Java Object Cacheの必要性を否定したり、排除するものではありません。あくまでもWebアプリケーションの全体的フレームワークにおける補足的なキャッシング・コンポーネントであり、必要に応じて、他のキャッシング製品とともに使用する必要があります。実際に、Web Object Cacheでは、Java Object Cacheをそのデフォルトのリポジトリとして使用しています。また、OC4J JESIタグとWeb Object Cacheタグを組み合せて使用することによって、Web Object CacheとOracleAS Web Cacheを同一ページで使用できます。
OracleAS Web Cacheは、プライマリ・キャッシング・コンポーネントと考えてください。キャッシュ内のページをHTTPクライアントに直接供給し、大量のHTTP通信量を迅速に処理し、ほとんどのWebサイトの要件に適応しています。OracleAS Web Cacheを使用すると、Webページの全体または一部を(JESIタグを使用して)格納できます。キャッシュ内のページは、クライアントへの送信前に、ある程度カスタマイズできます。たとえば、Cookie置換やページ・フラグメントの連結などが対象となります。
OracleAS Web Cacheをできるだけ多用して、Webアプリケーション・サーバーやバックエンド・データベースへのロードを軽減することをお薦めします。大部分のWebページのキャッシング・ニーズに対しても、OracleAS Web Cacheのみで対処できます。
OracleAS Web Cacheの補完としてWeb Object Cacheを使用すると、JSPおよびサーブレットの実行の中間結果を取得し、後でこのキャッシュ結果をJavaアプリケーション・ロジックの他の部分で再利用できます。キャッシュ時とクライアントへの供給時の間にキャッシュ内のオブジェクトに対して大量の後処理を実行しない場合は、WebアプリケーションでWeb Object Cacheを使用するメリットがありません。
Web Object Cacheでは、Oracle Application Server Java Object Cacheと比べると、動的Web ページでの実行結果の一部を格納およびメンテナンスする作業がはるかに容易になります。Java Object Cacheは、一般的なJavaアプリケーションにとって純粋なオブジェクト・ベースのフレームワークであるため、どのHTTP環境でも埋込みが可能です。たとえば、このキャッシュは、HTTPのCookieまたはセッションに直接依存していません。Java Object CacheをWebアプリケーション内で直接使用する場合に必要なすべてのインタフェースは、開発者の責任で行います。Java Object Cacheには、メンテナンス・ポリシーを宣言して指定する手段が含まれていません。
OC4Jには、OracleASのキャッシング機能で使用する次の2つのタグ・ライブラリがあります。
このセクションでは、この2つのライブラリのサマリーを示します。
OC4Jには、Webキャッシュ用のESIタグおよびEdge Side Includes機能に対する便利なインタフェースとして、JESIタグ・ライブラリが用意されています。 開発者は、WebアプリケーションでESIタグを直接使用することもできますが、JESIタグを使用することでJSP環境はさらに便利になります。
表 1-10に、JESIタグ・ライブラリのサマリーを示します。 詳細は、「Oracle JESIタグの説明」を参照してください。
OC4J Web Object Cacheは、Javaで記述されたWebアプリケーションが、JSPページやサーブレットなどの動的Webページが生成した部分的な結果と中間結果を取得、格納、再利用、後処理およびメンテナンスできるようにする機能です。プログラミング・インタフェースについては、タグ・ライブラリ(JSPページでの使用)とJava API(サーブレットでの使用)を備えています。
表 1-11に、Web Object Cacheタグ・ライブラリのサマリーを示します。 詳細は、「Web Object Cacheタグの説明」を参照してください。
Oracle9iASリリース2(9.0.3)では、OC4J JSP製品は、Sun社のJSTL仕様1.0で指定されているとおり、JavaServer Pages標準タグ・ライブラリ(JSTL)をサポートしています。このセクションでは、JSTLの機能とOC4Jのサポートの概要について説明します。次の項目が含まれます。
OC4J 9.0.3実装では、JSTLはOC4J製品に直接組み込まれていません。次のサイトからリファレンス実装をダウンロードできます。
http://jakarta.apache.org/builds/jakarta-taglibs/releases/standard/
OC4Jのデモ・アプリケーションで、このJSTLのリファレンス実装を使用する場合は、JSP FAQのドキュメントを参照してください。このドキュメントは、次のサイトから入手できます。
http://otn.oracle.co.jp/tech/java/index.html
JSTLに関する詳細は、次のサイトの仕様を参照してください。
http://www.jcp.org/aboutJava/communityprocess/first/jsr052/index.html
JSTLは、Javaなどのスクリプト言語に不慣れなJSPページ作成者を対象にしています。以前は、JSPページで動的データを処理するには、スクリプトレットを使用していました。JSTLでは、JSTLタグを使用すると、スクリプトレットが不要になります。
以前のバージョンのOC4J JSP製品を使用した経験のある読者であれば、JSTLとOracle Java Server Pages Markup Language(JML)タグ・ライブラリの目的が似ていることがわかります。JMLタグ・ライブラリはそのままサポートされますが、標準JSTLの使用をお薦めします。 「Oracle9iAS リリース2のJSTL: 使用上の注意と将来の考慮事項」も参照してください。
JSTLには、次の主要な機能が含まれます。
この式言語によって、アプリケーション・データへのアクセスと操作に必要なコードが簡素化され、スクリプトレットおよびリクエスト時の式が不要になります。 次のセクションの「JSTL式言語のサマリー」を参照してください。
(i18nは国際標準を表します。)
タグ・サポートは、前述の機能に基づいて4つのJSTLサブライブラリに分割されます。 表 1-12に、標準TLD URIと各サブライブラリの接頭辞を示します。
機能 | URI | 接頭辞 |
---|---|---|
core |
|
c: |
XML処理 |
|
x: |
SQLデータベース・アクセス |
|
sql: |
i18n国際化と書式化 |
|
fmt: |
詳細は、「JSTLタグと追加機能の概要」を参照してください。
JSTL式言語は、JSPページ間での情報の受渡しにJSPのスコープ属性とリクエスト・パラメータが有効であることを応用しています。JSTL式言語を使用すると、JSPスクリプトレットとリクエスト時の式が不要になります。
JSTL 1.0では、JSTLタグ属性の値にのみ、式言語を使用できます。
次の例では、JSTL c:if
タグを使用して、企業リストから鉄鋼メーカーを選び出しています。
<c:if test="${company.industry == 'steel'}"> ... </c:if>
このセクションの後半では、JSTL式言語の構文について要約し、OC4J JSPアプリケーションでJSTL式言語の評価を可能にする方法について説明します。
JSTL式言語の主要な構文機能の簡単なサマリーをリストします。その後に簡単な例をいくつか示します。
JSTL式言語の起動には、${expression}
構文を使用します。 最も基本的なセマンティックは、名前付き変数${foo}
を起動すると、メソッド・コールPageContext.findAttribute(foo)
の結果と同じになることです。
JavaBeans内のデータおよびリスト、マップ、配列などのコレクション内のデータにアクセスするために、式言語は「.
」構成メンバーと「[]
」構成メンバーをサポートしています。 「.
」構成メンバーを使用すると、標準Java識別子の名前を持つプロパティにアクセスできます。 「[]
」構成メンバーは、より一般的なアクセスに使用します。ただし、有効なJava識別子に対しては、「.
」構成メンバーと等価です。 式foo.bar
と式foo["bar"]
の結果は同じになります。
式言語は、関係演算子==
(またはeq
)、!=
(またはne
)、<
(またはlt
)、>
(またはgt
)、<=
(またはle
)、>=
(またはge
)をサポートしています。
式言語は、算術演算子+
、-
、*
、/
(またはdiv
)、%
(または、剰余あるいはModuloの場合はmod
)をサポートしています。
式言語は、論理演算子&&
(またはand
)、||
(またはor
)、!
(またはnot
)、empty
をサポートしています。
次に、関係演算子「<=
」(以下)を含む、式言語の基本的な起動例を示します。
<c:if test="${auto.price <= customer.priceLimit}"> The <c:out value="${auto.makemodel}"/> is in your price range. </c:if>
次に、Sun社のJavaServer Pages Standard Tag Library仕様1.0から、「.
」構成メンバーと「[]
」構成メンバーの使用例を示します。
<%-- "productDir" is a Map object containing the description of products, "preferences" is a Map object containing the preferences of a user --%> product: <c:out value="${productDir[product.custId]}"/> shipping preference: <c:out value="${user.preferences['shipping']}"/>
JSTLでは、次の暗黙的なオブジェクトを提供します。
pageScope
: ページ・スコープ変数にアクセスできます。
requestScope
: リクエスト・スコープ変数にアクセスできます。
sessionScope
: セッション・スコープ変数にアクセスできます。
applicationScope
: アプリケーション・スコープ変数にアクセスできます。
pageContext
: JSPページのページ・コンテキストの全プロパティにアクセスできます。
param
: これはJavaのMap
オブジェクトです。この場合、param["foo"]
は、リクエスト・パラメータfoo
に関連付けられた最初の文字列の値を返します。
paramValues
--paramValues["foo"]
は、リクエスト・パラメータfoo
に関連付けられた全文字列の値の配列を返します。
header
: param
を使用する場合と同様に、リクエスト・ヘッダーに関連付けられた最初の文字列の値にアクセスできます。
headerValues
: paramValues
を使用する場合と同様に、リクエスト・ヘッダーに関連付けられた全文字列の値にアクセスできます。
initParam
: コンテキスト初期化パラメータにアクセスできます。
cookie
: リクエストで受信したCookieにアクセスできます。
式言語は次の機能も提供します。
詳細は、JSTL仕様1.0を参照してください。
このセクションでは、JSTLタグのサマリーを示し、JSTLの追加機能について説明します。 次の項目が含まれます。
JSTLタグは、JSPのスコープ属性を使用してデータを使用可能にします。この属性はスコープ変数とも呼ばれ、スクリプト変数のかわりに使用されます。 このようにデータを使用可能にできるJSTLタグには、その属性にvar
およびscope
が含まれ、次のように使用されます。
scope
属性は、NESTED
変数(常にpage
スコープを持つ)には必要ありません。ただし、JSTLでの変数は、AT_END
(終了タグからそのページの終わりまで使用可能)になります。
次の例では、コア・ライブラリ・イテレータ操作タグforEach
と式言語サポート・タグout
を使用して、employees
コレクションの現行の項目を公開します。
<c:forEach var="employee" items="${customers}"> The current employee is <c:out value="${customer}"/> </c:forEach>
JSTLには、スコープ変数を使用して特定スコープのJSP構成データを動的にオーバーライドする機能が含まれています。 この操作を行うには、javax.servlet.jsp.jstl.core.Config
クラスの機能を使用します。
JSP仕様1.2によると、JSPページ・コンテキスト内に存在するすべてのスコープ(page
、request
、session
およびapplication
)は、単一のネームスペースを形成する必要があります。つまり、スコープ変数の名前は、ページの実行ごとに一意である必要があります。
Config
クラスには、構成パラメータ名を透過的に操作して、各スコープに独自のネームスペースを設定する機能があります。この機能を効果的に使用すると、構成パラメータを特定のスコープに対してのみ設定できます。
詳細は、JSTL仕様1.0を参照してください。
表 1-13に、機能グループに編成されたJSTLタグのサマリーを示します。各グループごとにJSTL標準のタグ接頭辞について説明しています。
注意: XML処理用のJSTLタグは、XPath(XMLパス)に関するW3C勧告に基づいています。XPathは、XML文書の各部分を指定および選択するための簡潔な表記規則を提供します。詳細は、次のWebサイトを参照してください。 http://www.w3.org/TR/xpath |
次の考慮事項に注意してください。
ojsp/jstl
デモを参照してください。 また、一部のデモに必要なシステム・プロパティの設定については、Oracle9iASリリース2(9.0.3)のリリース・ノートを確認してください。
他の多くのOracle Application ServerコンポーネントにもJSPタグ・ライブラリが備わっています。このセクションでは、次のライブラリのサマリーを示します。
このセクションで紹介するOracleタグ・ライブラリは、JSP標準に準拠しています。
以降の説明は、基礎となるコンポーネントを事前に理解していることを前提としています。
Oracle9i JDeveloperには、Business Components for Java(BC4J)データ・タグと呼ばれるカスタム・タグのセットが用意されています。BC4Jデータ・タグは、ビジネス・コンポーネント・データ・ソースとの相互作用に対して単純なタグ・ベースのアプローチを提供します。このタグによって、ビジネス・コンポーネントへの完全なアクセスが可能になり、表示、編集および完全なDML制御が可能となります。
カスタム・データ・タグによって、Business Components for Javaデータ・ソースとの相互作用が簡素化されます。ビジネス・コンポーネントによるJSPアプリケーションの構築にタグ・ベースのアプローチを使用すると、大規模なJavaプログラミングが不要になり、HTMLページのコーディングに類似したアプローチとなります。
表 1-14に、BC4Jタグ・ライブラリのサマリーを示します。 標準のタグ接頭辞はjbo
です。
詳細は、Oracle9i JDeveloperオンライン・ヘルプを参照してください。
Oracle9i JDeveloperには、User Interface Extension(UIX)タグと呼ばれるカスタム・タグのセットが用意されています。これらのタグは、UIXの制御機能を起動し、タブ、ボタン、表、ヘッダーおよびOracle Browser Look&Feelを実装する他のレイアウトとナビゲーショナル・コンポーネントをレンダリングするためのHTMLを生成します。
タグは、UIX Page、UIX Layout、UIX Table、UIX Form、UIX Border LayoutおよびBC4J UIXの複数のパレット・ページに含まれています。これらのタグは、ページ・レイアウト、表レイアウト、フォーム・レイアウト、ボーダー・レイアウトおよびビジネス・コンポーネント・プロジェクトへのデータ・バインディングをサポートしています。
表 1-15に、UIXタグ・ライブラリのサマリーを示します。 標準のタグ接頭辞はuix
です。
詳細は、Oracle9i JDeveloperオンライン・ヘルプを参照してください。
UIX JSPページには、BC4Jデータ・タグとデータのプレゼンテーションを簡素化するBC4J UIX convenienceタグの両方を含めることができます。
BC4J UIX convenienceタグは、ApplicationModule
データ・タグに依存して、BC4Jアプリケーション・モジュールからデータ・ソースを取得します。次の表に記載したBC4J UIXタグに加えて、UIX JSPページの(UIX 以外の)BC4Jタグも使用できます。
表 1-16に、BC4J/UIXタグのサマリーを示します。 標準のタグ接頭辞はbc4juix
です。
詳細は、Oracle9i JDeveloperオンライン・ヘルプを参照してください。
Oracle9i Reportsのタグは、Oracle Reportsの作成に使用するデータ・モデル・オブジェクトと統合します。Oracle Reportsのカスタム・タグを使用すると、レポートのブロックとグラフを既存のJSPファイルに迅速に追加できます。このタグをテンプレートとして使用すると、独自のデータ・ドリブンJavaコンポーネントを構築し、ReportsのHTMLページに挿入できます。
カスタムJSPタグの例には、3D図形チャート・コンポーネントがあります。カスタムJSPタグを使用すると、Reportsのデータを3Dアプリケーション・サーバーに渡し、チャートのイメージを作成できます。カスタムJSPタグは、作成したイメージを参照するHTMLを戻します。
report
タグとobjects
タグは、それぞれ、レポート・ブロックをデリミタで区切って定義します。これらのタグ内では、他のカスタム・タグによってレポート・データのコンテンツとルック・アンド・フィールが定義されます。
表 1-17に、Reportsタグのサマリーを示します。 標準のタグ接頭辞はrw
です。
詳細は、Oracle9i Reports Developerオンライン・ヘルプの「Reference/JSPタグ」を参照してください。Reportsの詳細は、次のOTN-JのWebサイトを参照してください。
http://otn.oracle.co.jp/products/reports/index.html
ロケーション・ベースのアプリケーションの開発者には、次のような特殊サービスが必要です。
OracleAS Wirelessのロケーション・アプリケーション・コンポーネントは、ジオコーディングの実行、ドライブ方向の指示およびビジネス・ディレクトリのルックアップに使用する一連のAPIです。既存の重要なプロバイダをAPIにマップするサービス・プロキシが組み込まれています。また、将来、プロバイダの追加が予定されています。
表 1-18に、JSP開発者用のタグ・ライブラリのサマリーを示します。 標準のタグ接頭辞はloc
です。
詳細は、『Oracle Application Server Wireless開発者ガイド』を参照してください。
Oracle Ultra Searchには、開発時にコンテンツ検索機能をJSPアプリケーションに取り込むために使用するカスタム・タグ・ライブラリがあります。このライブラリには、次の機能が組み込まれています。
このタグ・ライブラリのサマリーを、表 1-19に示します。 標準のタグ接頭辞はUS
です。
詳細は、『Oracle Ultra Searchユーザーズ・ガイド』を参照してください。または、「Ultra Search JSP Tag Library」のUltra Searchオンライン・マニュアルを参照してください。
OracleAS Portalを使用すると、開発者は次の項目を実行できます。
OracleAS Portalタグ・ライブラリを使用すると、開発者はさらに簡単にカスタマイズ可能なインターネット・ポータルを構築できます。開発者は、内部JSPページを作成してポータル・データベース内に格納し、ポータルの実行時にダウンロードするか、外部JSPページを作成してファイル・システム内に格納するか、またはこの2つの方法を組み合せて使用できます。
このタグ・ライブラリのサマリーを、表 1-20に示します。 標準のタグ接頭辞はportal
です。
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