SwingでビルドされたADF Business Componentsクライアント・アプリケーションは、JClientモデルを使用してデプロイされたビジネス・コンポーネントに接続します。 JClientアプリケーションでは、サーバー接続情報の定義に構成ファイルbc4j.xcfg
を使用します。このファイルは、ビジネス・コンポーネント・プロジェクト内の特定のアプリケーション・モジュールのデプロイ構成をすべて定義し、JClientフォームがそのアプリケーション・モジュールに属する特定のビュー・オブジェクトにアクセスすることを許可します。
構成ファイルを編集して、JClientアプリケーションがビジネス・コンポーネント・アプリケーション・モジュールのデプロイ・シナリオを識別するために使用する接続情報を更新できます。
注意: bc4j.xcfg
ファイルで構成を編集し、デプロイ先のプラットフォーム(中間層サーバー・タイプ・オプション)を変更する場合、ビジネス・コンポーネント・プロジェクトを更新し、新規プラットフォーム用のライブラリを追加する必要があります。 ビジネス・コンポーネント・プロジェクトで作成したデプロイメント・アーカイブのCommonおよびMiddleTierアーカイブで、「projectname.jarファイルにデプロイ」を選択します。
構成ファイルの内容
構成ファイルには、JClientアプリケーションにとって重要な次の情報が含まれます。
プロパティ | 値 |
---|---|
ApplicationName |
アプリケーション・モジュール・パッケージおよびアプリケーション・モジュールの名前。 |
DeploymentPlatform |
ローカル(デフォルト)、OracleAS EJBまたはWebLogic EJBから選択可能なサーバー・プラットフォーム。 |
ConnectionName |
アプリケーション・モジュールのサーバー接続定義の名前。デプロイ先プラットフォームに応じて指定します。
|
構成名
JDeveloperで、ナビゲータのアプリケーション・モジュール・ノードを右クリックして「構成」を選択することにより、Configuration Managerを使用して構成を作成および編集できます。JDeveloperの「Configuration Manager」ダイアログで、名前付きの構成を生成します。
<ApplicationModulePackageName>.<ApplicationModuleName>.<ConfigurationName>
<Application Module Package
>は、アプリケーション・モジュールを含むパッケージの完全修飾名ですが、ピリオドはすべてアンダースコアに置き換えられます。
<Application Module Name
>は、アプリケーション・モジュールの名前です。
<ConfigurationName
>は、「Configuration Manager」ダイアログで指定した構成の名前です。
たとえば、OnlineOrders
というパッケージ内のOnlineOrdersModule
という名前のアプリケーション・モジュールに対して作成するJClient固有の構成の名前は、次のようになります。
OnlineOrders.OnlineOrdersModule.OnlineOrdersConfig
構成ファイル
JDeveloperは、bc4j.xcfg
ファイルを、/myclasses
に生成するビジネス・コンポーネント・パッケージの共通ディレクトリに置きます。たとえば、OnlineOrders
という名前のビジネス・コンポーネント・パッケージに対して生成するbc4j.xcfg
ファイルは、次の場所に置かれます。
<jdev_install> /myclasses/OnlineOrders/common/bc4j.xcfg
注意: JClientアプリケーションで使用する構成ファイルを変更する場合は、ビジネス・コンポーネント・プロジェクトを再構築し、構成をJClientで使用できるようにする必要があります。
JClientアプリケーションのみをデプロイする際に、構成ファイルはデプロイしません。 ビジネス・コンポーネント・アプリケーション・モジュールのデプロイ担当者が、アプリケーション・モジュール・クラス・ディレクトリのサブディレクトリとしてbc4j.xcfg
ファイルを自動的にデプロイします。デプロイされたbc4j.xcfg
ファイルに、JClientで使用するよう指定した構成が含まれていることと、その構成情報が正しいことのみ確認する必要があります。
ランタイム構成(bc4j.xcfg
ファイルの場合)を作成または更新すると、JDeveloperではいくつかのアプリケーション・ライブラリが更新されます。 ライブラリの1つには、ビジネス・コンポーネント・クライアント・プロジェクトとビジネス・コンポーネント・プロジェクトに共通のクラス・ファイル(Workspace1_jws_Project1_jpr_ClassesMypackage1ModuleLocal
のような名前が付いている)が含まれています。これらのクラス・ファイルは、JDeveloperでビジネス・コンポーネント・クライアント・アプリケーションをコンパイルおよび実行する際に必要となります。 JDeveloperは、最後に保存された構成定義に基づいてこのライブラリを更新します。ビジネス・コンポーネント・クライアント・オブジェクトおよびビジネス・コンポーネント・プロジェクトを新しいインストール場所に移動する際には、名前の付いたユーザー・ライブラリの定義をすべて移動する必要があります。 ユーザー・ライブラリはすべて、<jdev_install>/system
フォルダ内のlibraries.xml
ファイルに指定されています。このファイルを新しいJDeveloperにコピーする必要があります。
JClientアプリケーションのADFビジネス・コンポーネント・ランタイム・プロパティの定義
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