JDeveloperのJSTLタグ・ライブラリについて

JSPおよびサーブレット・クライアントの開発者は、JDeveloperでのJavaServer Pages標準タグ・ライブラリ(JSTL)1.0の統合を活用できます。 Java Community Process(JCP)のJSR-052専門家グループが標準JSPタグの共通セットを共同研究してJSTLを開発し、ページ開発が容易になりました。

JSTLタグは、多くのJSPアプリケーションに共通しています。 JSTLは、コア反復機能および制御フロー機能、テキストの組込み、国際化が可能な書式設定タグ、およびXML操作タグのサポートを提供します。 このような標準化によって、1つのタグを複数のJSPコンテナで使用することが可能になり、コンテナ間における簡単な認識および最適化が実現されます。 式言語(EL)と4つの標準タグ・ライブラリを使用することで、JSTLではダイナミックなJavaベースのWebサイトを開発できます。

JDeveloperにJSTLが装備されたことにより、<jbo:showvalue> <jbo:rowsetiterate>などのタグが不要になり、ビジネス・コンポーネント・データ・タグ・ライブラリをより簡単に使用できます。 このような一般的な操作のコーディングに時間を費やすかわりに、関わっているWebアプリケーション・プロジェクト固有のタグやWebページの開発に集中できます。

JDeveloperでは、JSTLのソースは<jdev_install>/jakarta-taglibs/jstl-1.0/lib/standard.jarにあります。 これらのライブラリを管理するには、「ツール」->「ライブラリの管理」で、「JSPライブラリ」を選択します。

JSTLには、JSPページの作成に使用できる次のカスタム・タグ・ライブラリが含まれています。

JSTL Core
このタグ・ライブラリは、式、フロー制御およびURLベースのリソースに対する汎用アクセス方式に関するタグを提供します。これらのリソースのコンテンツをJSPページ内に組み込んだりJSPページ内で処理できます。
JSTL Format
このタグ・ライブラリは、I18Nとローカル書式およびローカル解析をサポートするタグを提供します。
JSTL SQL
このタグ・ライブラリは、JSPの中からデータベースを直接アクセスできるタグを提供します。
JSTL XML
このタグ・ライブラリは、XML文書の解析およびXSL変換を行えるタグを提供します。

様々なJSTLタグ・ライブラリのタグは、JDeveloperのコンポーネント・パレットに表示されます。 JDeveloperのヘルプ・システムでは、個々のタグに関するJavaServer Pages標準タグ・ライブラリ仕様1.0の記述がパレット上に統合されています。特定のタグの詳細を表示するには、右クリックし、「ヘルプ」を選択します。 表示されるトピックには、選択されたタグのタグ・ライブラリの記述が表示されます。

注意: JSTL・タグ・ライブラリのドキュメントは、Apache Software Foundation(http://www.apache.org/)により作成され、JSTLタグの状況依存ヘルプを提供するためにJDeveloperに組み込まれています。 このかわりに、JavaServer Pages標準タグ・ライブラリ仕様1.0を次のWebサイトからダウンロードすることもできます。この仕様には、JSTLタグおよび属性の説明が含まれています。

http://www.jcp.org/aboutJava/communityprocess/first/jsr052/index.html

JSTLの詳細は、次の資料を参照してください。

Java Sun JSTL Resourcesページ:
http://java.sun.com/products/jsp/jstl/


関連項目

リファレンス: JavaServer Pages標準タグ・ライブラリ(JSTL)
OJSPタグ・ライブラリおよびユーティリティについて

 

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