無効な遷移の例

アクティビティ・モデラーでは、UMLに準拠しない項目はダイアグラム内で作成できません。このため、UML規則に違反する遷移をダイアグラムの要素間に描画することはできません。

アクティビティ・モデラーで遷移を描画できないケースについて説明します。

宛先がINITIAL状態の遷移は不可

図1を参照してください。

図1: 遷移の宛先としてINITIAL状態を使用する試み

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ソースがFINAL状態の遷移は不可

図2を参照してください。

図2: 遷移のソースとしてFINAL状態を使用する試み

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2つのオブジェクト・フロー状態を直接接続する遷移は不可

ソースがオブジェクト・フロー状態である遷移の宛先に、オブジェクト・フロー状態を指定する(またはその逆)ことはできません。

図3: 2つのオブジェクトの状態を直接接続する試み

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オブジェクト・フロー状態同士を直接接続する連鎖遷移は不可

次の場合、ソースがAND擬似状態またはOR擬似状態の遷移の宛先として、オブジェクト・フロー状態を指定できません。

つまり、オブジェクト・フロー状態と擬似状態の間の連鎖遷移内にアクティビティがないと、宛先をオブジェクト・フロー状態にできません。この規則により、ユーザーが2つのオブジェクト状態の間に擬似状態を配置することによって前述の規則の回避を試みても、その操作は認められません。

図4は、この規則に当てはまる例の一部を示しています。

図4: 連鎖遷移でオブジェクト状態同士を接続する試み

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複数の遷移のソースである擬似状態を、複数の遷移の宛先にすることは不可

AND擬似状態またはOR擬似状態を、複数の遷移のソースかつ複数の遷移の宛先にする(またはその逆)ことはできません。

逆に言えば、複数の遷移のソースであるAND擬似状態またはOR擬似状態を1つの遷移の宛先とすること(またはその逆)は可能です。図5を参照してください。

図5: 有効な遷移 - 多数の遷移のソースである擬似状態は1つの遷移のみの宛先に指定可能

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関連項目

遷移について

遷移の作成

 

 

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