Oracle ADF Business Componentsクライアント・アプリケーションの実行

ローカル・モード以外のモードでOracle ADF Business ComponentsにアクセスするWebページを実行する場合は、最初に、ViewControllerプロジェクトのDataBindings.cpxファイルにランタイム構成を設定する必要があります。 実行時に、指定した.cpxファイルのメタデータ定義によってOracle ADFのデータ・バインディング・コンテキストが作成され、クライアント・アプリケーションに対して、指定されたランタイム構成を使用したビジネス・サービスへのアクセスが許可されます。

デフォルトでは、Oracle ADFのデータ・コントロールは、ADF Business Componentsのローカル・モードを使用してビジネス・コンポーネントにアクセスします。 ただし、次の手順を実行すると、以前にModelプロジェクトで定義したOracle ADF Business Components構成のリストからクライアント・プロジェクトのランタイム構成を選択できます。

Oracle ADF Business Componentsクライアントを実行する前に、ランタイム構成を選択するには、次のようにします。

  1. Modelプロジェクトにビジネス・コンポーネントを作成します。

  2. ViewControllerプロジェクトに、データ・バインドされたクライアント・アプリケーションを作成します。

  3. ViewControllerプロジェクトのアプリケーション・ソース・フォルダにある「DataBindings.cpx」をダブルクリックします。

  4. 「構造」ウィンドウと「プロパティ・インスペクタ」ウィンドウを開き、.cpxファイルの内容を表示します。

  5. 「構造」ウィンドウで、「データ・コントロール」フォルダから、対象のビジネス・コンポーネントにアクセスするOracle ADFのデータ・コントロールを選択します。 「プロパティ・インスペクタ」ウィンドウには、選択したデータ・コントロールに対して設定可能なプロパティが表示されます。

  6. 「プロパティ・インスペクタ」ウィンドウで、「構成」プロパティをクリックし、Modelプロジェクトによって「AppModuleLocal」(ローカル・モードの場合)がデフォルトのランタイム構成であると指定される構成のリストから選択します。

    <DataControl>要素のConfigurationプロパティを使用して、ADF Business Componentsのランタイム構成を選択します。 たとえば、Modelプロジェクトに対して作成されたランタイム構成が、リモートのビジネス・コンポーネントのEJBセッションBeanである場合は、「AppModule9iAS」を選択できます。

Strutsコントローラ・サーブレットはJSPページまたはUIXページを開始するためにアクション・パスを必要とするため、ナビゲータからWebページを直接実行すると、Strutsコントローラがバイパスされます。 Struts JSPページまたはUIXページを実行するには、既存のアクション・リクエストURIを起動する必要があります。

Oracle ADF Business Components Webアプリケーションを実行するには、次のようにします。

  1. ViewControllerプロジェクトからStrutsページ・フロー・モデラーを開きます。 モデラー内に、マップされたアクションのダイアグラムが表示されます。

  2. ダイアグラム内で対象ページにフォワードするデータ・アクションを右クリックし、「<アクション・パス>の実行」を選択します。

    注意: Oracle ADFのデータ・アクションの場合、フォワード結果を指定する前にデータ・アクションを実行しようとすると、JDeveloperメッセージ・コンソールにWARNING: Unhandled Exception thrown: class java.lang.NullPointerExceptionが表示されます。 データ・アクションのフォワード・アクション・マッピングを作成する場合は、「ページ・フロー・ダイアグラムでのデータ・アクション・フォワードの定義」を参照してください。

リモートEJB構成(クライアント・プロジェクトのランタイム構成として「AppModule9iAS」を選択)を使用してOracle ADF Business Componentsクライアントを実行すると、メッセージ・ログにCannot initialize data modelと表示されます。 この場合は、クライアント・プロジェクトでWebアプリケーション・アーカイブ(WAR)ファイルを作成し、「ModelEJB.deploy」をそのWARファイルのプロファイル依存性に追加する必要があります。


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