Oracle Workflowを使用したアプリケーションの統合について

JDeveloperでは、企業イントラネットまたはインターネットにおけるE-Businessアプリケーション間の統合を図式化し、生成できます。 アクティビティ図でビジネス・プロセス・フローをモデル化し、実行可能プロセス、ルーティングおよびキューの定義に使用する追加のセマンティック・データを取得できます。 プロセスは、アクティビティ、(スイムレーン内でアクティビティを実行する)システムおよび(擬似状態で表される条件などの)ルーティングに基づいて表現されます。ビジネス・プロセス・モデルは、オブジェクトおよび状態に基づいて処理されるオブジェクトも定義します。たとえば、Order Entryシステムでは、Orderは受注、入力、出荷、請求と処理されます。

アクティビティ・モデラーは、別のシステムに属すアプリケーション間で情報を非同期に交換できるようにするフレームワークを用意しています。各システムには、Oracle AQなどのメッセージ・システムや、その他のプロバイダが提供するメッセージ・システムがすでに存在している場合があります。フレームワークには、これらの異なるメッセージ・システムのインスタンスを介したアプリケーション間での通信を可能にする手段が用意されています。通信では、メッセージを正しい受信者に配信するために、ブロードキャスト、または内容ベースのメッセージ・ルーティングを使用します。

ビジネス・プロセスの生成

プロセスがあるシステムから別のシステムに移るポイントは、統合点と呼ばれます。ジェネレータは、統合点をまたがってプロセスをリンクさせるために、Oracle Workflow Business Event System(BES)で適切なイベントを定義します。プロセスは、ハブでプロセスを集中管理するハブ・アンド・スポーク・アーキテクチャとして生成されます。ハブ・アンド・スポーク・オプションは、エンド・トゥ・エンドのプロセス全体を表す1つの統一されたワークフローをハブに追加生成します。

プロセスの統合点の生成

アクティビティ・モデラーは、エンド・トゥ・エンドのプロセスの統合にOracle AQおよびBESを使用します。統合点をまたがってメッセージを送信するキューを定義します。実行時に、あるシステムのアクティビティがイベントを起動し、BESが対応するメッセージをエンキューします。統合点のもう一方の側では、ルーティング・メカニズムが、配信されたメッセージをデキュー可能にします。

通常、デキュー元はエンキュー元とは別のホスト・システム上にあるため、キュー・エントリは、プロセスの次のステージからアクセス可能になる前に、ターゲットのホストに伝播される必要があります。各統合点で、ジェネレータは次のものを作成します。

メッセージ対応のビジネス・コンポーネント・アプリケーションへのコードの生成

ビジネス・プロセスでアクティビティを実装する多くのアプリケーションは、既存のワークフロー対応のアプリケーション(Oracle Applicationsなど)、またはラップされたレガシー・アプリケーションです。 しかし、多くの新規アプリケーションはビジネス・コンポーネント・フレームワークを使用して作成できます。 これらのアプリケーションでは、メッセージ・ジェネレータがメッセージ対応のビジネス・コンポーネント・アプリケーションにフレームワークを実装し、これらのアプリケーションがレガシー・システムとメッセージ交換インフラストラクチャの間でアダプタとして機能できるようにします。

 

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