多くのADF Facesコンポーネントの場合、ユーザーが実行時に表示を変更できます。たとえば、パネル・スプリッタ・コンポーネントでスプリッタの位置を変更したり、詳細の表示コンポーネントまたは詳細ヘッダーの表示コンポーネントに子コンテンツを表示するかどうかを変更できます。デフォルトでは、このような変更はページ・リクエストの期間中にのみ有効です。ユーザーがページを閉じて戻ると、コンポーネントはデフォルトで構成されたとおりに表示されます。
セッションの継続時間について変更永続性を有効化すると(セッションのユーザー・カスタマイズ)、エンド・ユーザーによる変更内容はそのユーザーがアプリケーションを終了するまでのユーザー・セッション時間にわたって持続します。
特定のADF Facesコンポーネントには、セッション変更永続性のサポートが組み込まれています。つまり、暗黙的な永続属性を介して永続性が提供され、ユーザー側でのコーディングやイベント処理は不要です。暗黙的な変更永続性をサポートしている一部のADF Facesコンポーネントの属性を次に示します。
コンポーネント | 属性 | 備考 |
---|---|---|
詳細の表示および |
disclosed | 子コンテンツは、ユーザーによる最後のアクションに応じて表示されるか非表示になります。 |
パネル・スプリッタ | splitterPosition | スプリッタの位置は、ユーザーが最後に移動した位置のままになります。 |
列 | width | 列の幅はユーザーが最後に設定したサイズのままになります。 |
列 | displayIndex | デフォルトでは、表の列はデータソースと同じ順序で表示されます。ユーザーは実行時にどの列でも移動できます。新しい列位置は、ユーザーが最後に移動した位置のままになります。 |
暗黙的な永続属性およびコンポーネントの詳細リストは、Oracle Technology NetworkでADF Facesのドキュメントを参照してください。
ADF Facesの暗黙的な永続属性およびコンポーネントをユーザー・セッション中に使用するには、特に操作は必要ありませんが、次の前提条件を満たす必要があります。
web.xml
のCHANGE_PERSISTENCE
コンテキスト・パラメータを介して)有効化されていること。Id
属性値を持つこと。
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