<af:media>

af:media media media

UIComponentクラス: oracle.adf.view.rich.component.rich.output.RichMedia
コンポーネントのタイプ: oracle.adf.RichMedia

mediaコンポーネントは、ユーザー・エージェントに埋め込まれたプレーヤで、オーディオ、ビデオ、イメージなどメディア・コンテンツを表示します。メディア・コントロールは、source属性で指定されたメディアを適切なメディア・プレーヤで表示します。特別なメディア・プレーヤを使用する場合は、player属性で指定できます。メディア・コントロールでは、メディアの表示に最適なプレーヤを決定する方法、およびメディア・プレーヤのサイズ指定といった、クロス・プラットフォームにおけるメディア表示の2つの難しい要素をインテリジェントに処理します。

メディア・プレーヤの選択

メディア・コントロールは、次の手順で最適なメディア・プレーヤを選択します。

  1. コンテンツのプライマリMIMEタイプがimageのとき、組み込まれたユーザー・エージェント・サポートが使用されます。
  2. メディア・プレーヤがplayer属性で指定され、そのプレーヤがユーザー・エージェントで使用可能で、メディア・リソースを表示できる場合は、そのプレーヤを使用します。
  3. メディア・リソースの再生に適したプレーヤがあり、ユーザー・エージェントでそのプレーヤが使用可能な場合は、そのプレーヤを使用します。
  4. ユーザー・エージェントに適したプレーヤがあり、そのプレーヤがメディア・リソースを再生できる場合は、そのプレーヤを使用します。
  5. linkプレーヤを使用します。

プレーヤのサイズ指定

mediaコンポーネントでは、メディア・コントロールのサイズ設定に対して2つの方法がサポートされています。それは、width属性およびheight属性を設定してユーザー・エージェントでメディア・コントロール用に予約されたスペースを指定する方法と、innerWidth属性およびinnerHeight属性を設定してメディア・リソース・コンテンツのサイズを指定する方法です。異なるプレーヤおよび異なるプレーヤ・コントロール構成で幅および高さを正確に指定するのはほぼ不可能であるため、innerWidthおよびinnerHeightを指定することをお薦めします。メディア・コントロールのサイズが前述の方法のいずれかで指定されていない場合は、メディア・リソースのコンテンツ・タイプで決定された、デフォルトの内部サイズが使用されます。これはオーディオ・コンテンツで正常に機能しますが、コンテンツでクリッピングが発生したり、ビデオ・コンテンツで多くのスペースが使用されることもあります。

リンク・プレーヤの動作

プレーヤのタイプがlinkであるか、mediaコンポーネントがリンク・プレーヤに依存する場合、リンクをクリックしたときの動作は、Webサーバーが特定のメディア・タイプ用に送信したMIMEタイプに依存します。これは通常、web.xmlデプロイメント・ディスクリプタまたはWebサーバー全体の構成ファイル内で設定されます。詳細はサーブレット仕様を参照してください。

            Example:
            <mime-mapping>
              <extension>wmv</extension>
              <mime-type>video/x-ms-wmv</mime-type>
            </mime-mapping> 
          

イベント

フェーズ 説明
org.apache.myfaces.trinidad.event.AttributeChangeEvent アプリケーションの起動、
リクエスト値の適用
属性変更を記述するために配信されるイベント。属性変更イベントは、プロパティに対するプログラム的な変更については配信されません。アプリケーションの特定のリクエストなしにレンダラによってプロパティが変更される場合にのみ配信されます。属性変更イベントの例には、クライアント側のサイズ変更をサポートしていた列の幅などがあります。

属性

名前 ELのサポート 説明
attributeChangeListener javax.el.MethodExpression ELのみ 属性変更リスナーへのメソッド・リファレンス。属性変更イベントは、プロパティに対するプログラム的な変更については配信されません。アプリケーションの特定のリクエストなしにレンダラによってプロパティが変更される場合にのみ配信されます。属性変更イベントの例には、クライアント側のサイズ変更をサポートしていた列の幅などがあります。
autostart boolean あり メディア・リソースのロードおよびユーザーのイテレーションなしで自動再生するブール値。trueに設定すると、メディア・リソースがロードされ、できるだけ早く再生されます。
binding oracle.adf.view.rich.component.<wbr/>rich.output.RichMedia ELのみ コンポーネント・インスタンスをBean上に格納するELリファレンス。これは、バッキングBeanからコンポーネントへのプログラム的なアクセスを提供するため、またはコンポーネントの作成をバッキングBeanに移動するために使用できます。
clientComponent boolean あり クライアント側のコンポーネントが生成されるかどうか。このフラグを設定してもしなくてもコンポーネントは生成されますが、クライアントJavascriptがコンポーネント・オブジェクトを必要とする場合、コンポーネントの存在を保証するにはtrueに設定する必要があります。現在デフォルトで生成されるクライアント・コンポーネント・オブジェクトは、将来は存在しない可能性があります。このフラグを設定することがコンポーネントの存在を保証する唯一の方法であり、クライアントは暗黙的な動作に依存できません。ただし、このフラグの設定にはパフォーマンス・コストが伴うため、絶対に必要でないかぎり、クライアントではクライアント・コンポーネントを有効にすることを避ける必要があります。
contentType String あり ソースのURIで返された、メディア・コンテンツのMIMEタイプ。この属性は、メディア・プレーヤの選択、プレーヤのコントロールの構成方法およびメディア・プレーヤのデフォルト・サイズの決定時のヒントとして使用します。これが指定されていない場合は、ソースのURIの拡張子から、この情報が取得されます。
controls String あり 有効な値: noneVisible、none、typical、all、minimal

ユーザーがメディアの再生で使用するコントロールのセット。同じ値について表示される実際のコントロール・セットは、プレーヤにより異なる場合があります。同様に、コントロールが占めるスペースも、メディア・プレーヤ間で異なります。このため、メディア・コントロールのサイズをinnerWidthおよびinnerHeightではなくwidthおよびheight属性で指定すると、問題が発生することがあります。
  • none

    メディア・プレーヤのコントロールを表示しません。また、コンテキスト・メニューなど他の方法を使用したコントロールへのアクセスを許可しません。

    この値は通常、メディアの再生に対するユーザー・コントロールが許可されていない、キオスク・タイプのアプリケーションでのみ使用します。これはメディアをすばやく再生し、ループさせるために、通常、autostart属性をtrueに、playCount属性をゼロに設定した状態で使用します。

  • "noneVisible"

    メディア・プレーヤのコントロールを表示しません。ただしコンテキスト・メニューなど、他の方法を使用したコントロールへのアクセスは許可します。

    値は通常、メディアの再生に対するユーザー・コントロールが許可されているアプリケーションでのみ使用します。ただしこれはお薦めできません。これは通常、メディアをすばやく再生しループさせるために、autostart属性をtrueに、playCount属性をゼロに設定した状態で使用します。

  • "minimal"

    メディア・プレーヤでメディアを再生するコントロールの最小セットを示します。

    この値は、ユーザーに最も重要なメディア再生コントロールの制御を付与します。この間、ユーザー・エージェントの追加スペースは最も少なくなります。

  • "typical"

    メディア・プレーヤでメディアを再生する通常のコントロール・セットを示します。

    このデフォルト値は、最も一般的なメディア再生コントロールの制御をユーザーに付与するものです。この間、ユーザー・エージェントの追加スペースが過度に大きくなることはありません。

  • "all"

    メディア・プレーヤでメディアを再生するための、使用可能なすべてのコントロールを示します。

    この設定では、使用するメディア・プレーヤにより、多くの追加スペースが必要になることがあります。

この属性のデフォルトはtypicalです。

customizationId String あり この属性は推奨されていません。永続的なカスタマイズを適用するには、id属性を使用する必要があります。この属性は、次のリリースでは削除されます。
height String あり メディア・プレーヤおよびそのコンテンツ用に予約する高さ(ピクセル単位)。メディア再生コントロール用に追加で必要になる高さは、メディア・プレーヤ間で異なり、メディア・プレーヤで表示されるコントロールに依存します。この属性より、innerHeight属性を使用することをお薦めします。

height属性とinnerHeight属性の両方を指定した場合は、height属性が使用されます。

高さの指定がない場合、メディア・コントロールの高さはinnerHeightを算出し、メディア・プレーヤ・コントロールの表示に必要な高さを追加することで決定します。

id String なし コンポーネントの識別子。識別子は、HTMLで許可される構文のサブセットに準拠している必要があります。
  • 長さゼロの文字列は指定しないでください。
  • 最初の文字は、ASCII文字(A-Za-z)またはアンダースコア(_)にする必要があります。
  • 後続の文字は、ASCII文字または数字(A-Za-z0-9)、アンダースコア(_)またはダッシュ(-)にする必要があります。
inlineStyle String あり このコンポーネントに対して使用するCSSスタイル。これは、基本スタイルの変更用です。inlineStyleは、コンポーネントのルートDOM要素に適用されるCSSスタイルのセットです。inlineStyleのCSSプロパティが対象となるDOM要素に影響を与えない場合は、スキンを作成し、特定のDOM要素をターゲットにしたスキニング・キーを使用する必要があります(::label、::icon-styleなど)。
innerHeight int あり メディア・プレーヤのコンテンツ用に予約する高さ(ピクセル単位)。これは通常、表示するメディア・リソースの高さのピクセル値に設定されます。

innerHeightの指定がない場合、innerHeightは表示するメディア・リソースのコンテンツ・タイプに基づいてデフォルト設定されます。

height属性とinnerHeight属性の両方を指定した場合は、height属性が使用されます。

innerWidth int あり メディア・プレーヤのコンテンツ用に予約する幅(ピクセル単位)。これは通常、表示するメディア・リソースの幅のピクセル値に設定されます。

innerWidthが指定されていない場合、innerWidthは表示するメディア・リソースのコンテンツ・タイプに基づいてデフォルト設定されます。

width属性とinnerWidth属性の両方を指定した場合は、width属性が使用されます。

partialTriggers String[] あり 部分更新をトリガーするコンポーネントのID。このコンポーネントは、トリガー・コンポーネント上でリスニングします。トリガー・コンポーネントの1つがなんらかの更新を発生させるイベントを受信した場合、このコンポーネントも更新されることをリクエストします。識別子はソース・コンポーネント(このコンポーネント)に対して相対的であり、NamingContainerで構成されている必要があります。コンポーネントがすでにネーミング・コンテナ内にある場合、単一のコロンを使用するとページのルートから検索を開始でき、複数のコロンを使用するとNamingContainerを上方向に移動できます。たとえば、::を前に置くと、コンポーネントのネーミング・コンテナ(または、コンポーネントがネーミング・コンテナである場合にはそのコンポーネント自体)から出てそこから検索を開始します。:::を前に置くと、2つのネーミング・コンテナ(コンポーネントがネーミング・コンテナである場合にはそのコンポーネント自体も含まれます)から出てそこから検索を開始します。
playCount int あり メディア・リソースを再生する回数。ゼロに設定した場合、リソースはユーザーが再生を停止するまでループします。
player String あり 有効な値: windows、quicktime、link、real

メディア・リソースの再生にどのメディア・プレーヤを使用するか。可能な場合、メディア・コントロールはこのリクエストに対応します。ただし、リクエストされたプレーヤがユーザー・エージェントで使用できない場合、またはリクエストされたプレーヤでメディア・リソースを再生できない場合、代替のプレーヤが使用されます。すべての場合において、他のプレーヤが使用できない場合、またはなんらかの理由でリクエストされたプレーヤで再生できない場合、linkプレーヤが使用されます。
  • none

    メディア・リソースの再生を起動するには、ユーザー・エージェントのページにあるリンクを使用します。

    このプレーヤの設定では、ページで使用するスペースが最も少なくなります。またユーザー・エージェントに組み込まれたコンテンツ・タイプのマッピングを使用して、メディア・リソースの表示方法を決定します。

  • quicktime

    Apple QuickTime Playerを使用します。

  • windows

    Windows Media Playerを使用します。

  • real

    Real Playerを使用します。

rendered boolean あり コンポーネントがレンダリングされるかどうか。falseに設定した場合、このコンポーネントについて出力は配信されません(コンポーネントはどのような方法でもレンダリングされず、クライアントで表示できません)。
shortDesc String あり コンポーネントの短い説明。このテキストは、通常、ツールチップ・ヘルプ・テキストを表示するためにユーザー・エージェントによって使用されます。この場合、ツールチップの動作はユーザー・エージェントによって制御されます。たとえば、Firefox 2では長いツールチップは切り捨てられます。フォーム・コンポーネントの場合、shortDescはノート・ウィンドウに表示されます。
source String あり メディア・リソースの場所を指定するURI。contentTypeの指定がないとき、contentTypeはソース属性の拡張子で推測されます。
standbyText String あり メディア・リソースのロード中にメディア・プレーヤに表示するメッセージ。
styleClass String あり このコンポーネントに対して使用するCSSスタイル・クラス。スタイル・クラスは、jspxページまたはスキニングCSSファイルなどで定義できます。または、AFInstructionTextのようなパブリック・スタイル・クラスの1つを使用できます。
visible boolean あり コンポーネントの可視性。falseの場合、コンポーネントはクライアント上で非表示となります。renderedとは異なり、これはサーバーでのライフサイクルには影響を与えません(コンポーネントに実行済バインディングがある、など)。コンポーネントの可視性は、クライアント上で切り替えるか、PPRを使用して切り替えることができます。renderedがfalseの場合、コンポーネントはどのような方法でもレンダリングされず、クライアントで表示できません。ほとんどの場合、visibleプロパティのかわりにrenderedプロパティを使用します。
次のレンダーキットではサポートされていません。 org.apache.myfaces.trinidad.core
width String あり メディア・プレーヤおよびそのコンテンツ用に予約する幅(ピクセル単位)。メディア・プレーヤ・コントロールで必要になる追加の幅は、メディア・プレーヤ間で異なり、メディア・プレーヤで表示するコントロールに依存します。この属性よりinnerWidth属性を使用することをお薦めします。

width属性とinnerWidth属性の両方を指定した場合は、width属性が使用されます。

高さの指定がない場合、メディア・コントロールの幅はinnerWidthを算出し、メディア・プレーヤ・コントロールの表示に必要な幅を追加することで決定します。