ソース・エディタの機能について

ソース・エディタは、すべてのテクノロジにわたり、様々なコーディング・タスクに対する直感的なサポートを提供する、一連の共通機能を用意しています。エディタのすべてのフォームにわたり使用可能なこれらの機能は、コーディング・タスクのより迅速な実行とコードのナビゲーション向上により、コーディング操作が向上します。

ブレッドクラム・ナビゲーション

「エディタ」ウィンドウの下部に位置するブレッドクラム・バーは、現在のキャレットの位置からファイルの一番上までノードの階層を表示します。マウス・カーソルをノードの上に置くと、ノードに関する情報がポップアップ表示されます。またそのノードをクリックするとキャレットがノードの位置に移動します。

ブレッドクラム・セパレータをクリックし、子ブレッドクラムのポップアップ・リストを(適切な場所に)表示できます。たとえば、Javaクラスでは、ブレッドクラムの末尾のセパレータをクリックして、リスト内のクラスのメソッドおよび内部クラスを表示できます。このリスト上のアイテムの選択により、エディタをその位置に移動できます。

概要ポップアップ

エディタの右マージンは、ソース・ファイル内の位置を示すインジケータである色つきの概要マークが表示されます。マウスを概要マークの上に置くと、ソース・ファイルのその位置にあるアイテムに関する情報、および関連コードの断片を表示するポップアップが現れます。

次の概要インジケータが提供されています。

右マージンのすべての場所で[Ctrl]キーを押して、現在ビューにないソース・コードの一部を表示するポップアップ・ウィンドウも表示できます。[Ctrl]キーを押している間にマウスの位置を調節することにより、エディタ内でスクロールすることなくコード全体を表示できます。

空白表示

「ツール」メニュー次の選択「プリファレンス」次の選択「コード・エディタ」次の選択「表示」次の選択「空白文字の表示」

この機能はオプションで空白、改行、復帰、ハード・スペースおよびタブ文字をエディタ内で表示可能にします。これはデフォルトではオフになっており、「プリファレンス」ダイアログから有効化および無効化できます。

選択の複製

「編集」メニュー次の選択「選択の複製」

コードの現在選択したブロックを複製します。コピーしたコードはオリジナル・コードの下に配置されます。複製後は、新しく挿入されたコードが選択されます。クリップボードには、この操作による影響はありません。

垂直方向の選択

「編集」メニュー次の選択「選択範囲を囲む」

この機能により、行の終わりで折り返すテキストを選択しない場合、コードを垂直方向に選択できます。これは表形式データまたは垂直方向に並んだコード・ブロックに有用です。

行の結合

現在行と次の行を結合、または選択内のすべての行を結合します。行を結合するには、[Ctrl]キーを押しながら[J]キーを押します。

ポップアップ・メニューから使用可能な機能

汎用ソース・エディタは、ポップアップ・メニューを介して一連の機能を提供します。これらの機能を使用するには、ポップアップ・メニューで、「ソース」を選択します。使用するソース・ファイルのタイプにより、下記以外の項目がポップアップ・メニューに表示される場合があります。

注意: これらの機能は、「ソース」メニューからも使用可能です。

構文補完インサイト

構文補完インサイトでは、編集中のJavaコードを自動補完する補完項目(メソッド名や、適用可能な場合はパラメータ・タイプなど)のリストが挿入ポイントに表示されます。このリストは、挿入ポイントにあるコードのコンテキストに基づいて生成されます。構文補完インサイトでサポートされるコンテキストは、次のとおりです。

デフォルトのキーボード・ショートカット: [Ctrl]+[Space]

パラメータ・インサイト

パラメータ・インサイトでは、入力中のメソッド・コールのパラメータのタイプおよび名前が表示されます。メソッドがオーバーロードされている場合は、パラメータのタイプと名前の複数のセットがリストされます。

デフォルトのキーボード・ショートカット: [Ctrl]+[Shift]+[Space]

注意: 構造ウィンドウにファイルのエラーが表示された場合は、コード(補完またはパラメータ)・インサイトが動作しないことがあります。使用しているクラスがプロジェクトにない(つまり、クラスパス上にない)場合、コード・インサイトは表示されません。コード・インサイトがソース・ファイルにアクセスするには、srcファイルのコンパイルが必要な場合がありますので注意してください。

補完文

JDeveloperにとって、補完が明白であるような場合、自動補完コード文を使用します。たとえば、文末のセミコロン挿入などです。

デフォルトのキーボード・ショートカット: [Ctrl]+[Shift]+[Space]

テンプレートの適用

JDeveloperの事前定義コード・テンプレートのリストからコード・テンプレートを挿入します。

デフォルトのキーボード・ショートカット: [Ctrl]+[Enter]

コード・アシスト

コード・アシストはエディタ内のコードを検証し、一般的な問題の修正を補助します。JDeveloperでコード変更に関する提案がある場合は、エディタのマージンにコード・アシスト「コード・アシスト」アイコンが表示されます。コード・アシストを手動で起動するには、[Ctrl]キーと[Alt]キーを押しながら[Enter]キーを押します。コード・アシストにリストされているアクションを選択するには、[Alt]キーを押しながら下線キーを押します。

デフォルトのキーボード・ショートカット: [Ctrl]+[Alt]+[Enter]

行コメントの設定

ソース・エディタで現在フォーカスされている行をコメント・アウトします。このコマンドをコメントされた行で実行すると、その行を非コメント化します。

デフォルトのキーボード・ショートカット: [Ctrl]+[/]

ブロックのインデント

現在フォーカスされているコードの行をインデントします。コードのブロックが選択されている場合、ブロック全体がインデントされます。

ブロックのインデント解除

エディタ内でフォーカスされているコードに基づき、コードの行またはブロックをインデント解除します。


ソース・ファイルの処理