統合WLSサーバー・インスタンスを使用した実行およびデバッグ

デフォルトでは、EJB、サーブレット、HTML、WebサービスまたはJSPプロジェクトを実行またはデバッグすると、サーバー・インスタンスが自動的に起動します。起動したサーバー・インスタンスは自動的に終了しません。このため、JSPやサーブレットなどのオブジェクトをナビゲータで選択し、「実行」メニューからオプションを選択できます。

ワーキング・セットを実行またはデバッグできます。ワーキング・セットとはファイルのグループであり、「実行」メニューの「現在のワーキング・セットを使用(JEEのみ)」オプションを選択し、名前付きフィルタをプロジェクトに適用することによって作成されます。方法

ワーキング・セットを有効にした場合、ソース・エディタのポップアップ・メニューまたはアプリケーション・ナビゲータのノードから、「実行」または「デバッグ」を選択した際に、これが実行またはデバッグされる現在のワーキング・セットとなります。

所定の時間に実行できるのは、1つのサーバー・インスタンスのみです。したがって、サーバーの別のインスタンスを起動しようとすると、前のインスタンスがシャットダウンされ、ナビゲータで選択したアイコンの要求タスクを実行するために、インスタンスが再起動されます。サーバー・インスタンスが起動した後は、複数のアプリケーションを相互に独立して実行できます。アプリケーションの実行中にそのアプリケーションを再実行すると、最新バージョンのアプリケーションが再デプロイされます。

統合WLSサーバー・インスタンスで実行するアプリケーションは、サーバー・インスタンスにバインドされている必要があります。JDeveloperにはWebLogicサーバー・ドメインが付属しており、「DefaultServer」という名前のデフォルト・サーバー・インスタンスが定義されています。このサーバー・インスタンスに定義されている一意のアプリケーション・サーバー接続は「IntegratedWLSConnection」と呼ばれ、システム・ディレクトリ: $SYSTEM_ROOT/DefaultDomainとして定義されたドメイン・ホームがあります。すべてのアプリケーションは、デフォルトで「DefaultServer」にバインドされています。方法

サーバーが起動したら、ナビゲータの「Run Manager」タブをクリックするか、「表示」メニューから「Run Manager」を選択すると、サーバー・インスタンスのプロセスが表示されます。

注意: サーバー・インスタンスをデバッグ・モードで実行中の場合は、そのサーバー・インスタンスで実行されているすべてのアプリケーションが同時にデバッグされます。クラスにブレークポイントが含まれ、同じクラス名が複数のアプリケーションで使用されている場合、そのブレークポイントはいずれかのアプリケーションによってトリガーされます。JDeveloperをデバッグなしの編集モードに戻すには、サーバー・インスタンスをシャットダウンする必要があります。

サーバー・インスタンスを起動またはデバッグするには、次の手順を実行します。

  1. アプリケーション・ナビゲータでアプリケーションまたはプロジェクトを選択します。統合WLSによって、アクティブなアプリケーションがバインドされたサーバー・インスタンスが起動され、選択したプロジェクトのアクティブな実行構成がサーバー・インスタンスの起動設定に使用されます。
  2. 「実行」 次の選択 「サーバー・インスタンスの起動」、または「実行」 次の選択 「サーバー・インスタンスのデバッグ」を選択します。

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