UIComponentクラス: oracle.adf.view.faces.bi.component.pivotTable.UIPivotTable
コンポーネント・タイプ: oracle.dss.adf.pivotTable.PivotTable
ピボット・テーブルでは、行と列のヘッダーにネストされた属性を複数表示できます。この他、ドラッグ・アンド・ドロップによるピボット操作で、行または列のヘッダーに表示する属性のレイアウトを動的に変更することもできます。
ピボット・テーブル・コンポーネントでは、データの表示および操作にモデルが使用されます。使用される具体的なモデル・クラスは、oracle.adf.view.faces.bi.model.pivotTable.PivotTableModel
です。ピボット・テーブルとグラフを同じデータにリンクする必要がある場合は、ピボット・テーブル・モデルとしてoracle.adf.view.faces.bi.model.DataModel
のインスタンスを使用できます。
ピボット・テーブルの幅と高さは、inlineStyle属性を使用して指定できます。たとえば、inlineStyle="width:600px;height:400px"、inlineStyle="width:100%;height:400px"のように指定します。
ピボット・テーブルでは、自動サイズ設定がサポートされています。自動サイズ設定を使用するには、属性sizing="auto"
を設定します。自動サイズ設定を設定すると、ピボット・テーブルの高さは、ピボット・テーブルに表示されるコンテンツのサイズによって決定されます。コンテンツがピボット・テーブルのデフォルト・サイズより小さい場合、ピボット・テーブルは縮小されます。コンテンツがピボット・テーブルのデフォルト・サイズより大きい場合、コンテンツは拡大され、必要に応じてスクロールバーが表示されます。
sizing="auto"の場合、ピボット・テーブルのフレームは最初に(CSS属性のwidthとheightを使用して)ピボット・テーブルのデフォルト・サイズで表示された後、コンテンツのサイズに合わせて再調整されます。そのため、ピボット・テーブルを表示するページは、最初に表示された後、レイアウトが変更される場合があります。
ヘッダー・セルの内容をカスタマイズするには、HeaderFormat属性を設定します。データ・セルの内容をカスタマイズするには、DataFormat属性を使用します。HeaderFormat属性およびDataFormat属性は、oracle.dss.adf.view.faces.bi.component.pivotTable.CellFormat
のインスタンスを返します。CellFormatインスタンスでは、次の仕様を指定できます。
javax.faces.convert.Converter
: 未加工のセル値の数値/日付/テキストの書式設定を実行する場合に使用します。詳細は、<dvt:dataCell>
コンポーネントのガイドを参照してください。
選択によって、ユーザーは1つ以上のセルを選択できます。ピボット・テーブルには、3種類の選択(行ヘッダー選択セット、列ヘッダー選択セットおよびデータ選択セット)があります。ピボット・テーブルでは一度に1つの選択のみを実行できます。アプリケーションでは、現在選択されているセルに基づいてコンテキスト・メニューのカスタマイズされたコンテンツを表示するなどの機能を実装できます。
次のコード例は、現在選択されているヘッダー・セルを取得する方法を示しています。
UIPivotTable pt = getPivotTable();
if (pt == null)
return null;
HeaderCellSelectionSet headerCells = null;
if (pt.getSelection().getColumnHeaderCells().size() > 0) {
headerCells = pt.getSelection().getColumnHeaderCells();
} else if (pt.getSelection().getRowHeaderCells().size() > 0) {
headerCells = pt.getSelection().getRowHeaderCells();
}
ピボット・テーブル内のデータの階層を表示または非表示にするには、ドリル操作を使用します。この操作は、基になるデータ・ソースで許可されている場合にサポートされます。ドリル・イベントが正常に実行されると、ドリル・リスナーが通知されます。drillEnabled
属性で、ドリル操作を有効にするかどうかを指定します。
ピボット操作は、各データ属性に対して実行でき、ピボット・テーブル内のデータ・プレゼンテーション構造を変更します。この操作は、基になるデータ・ソースで許可されている場合にサポートされます。ピボット・イベントが正常に実行されると、ピボット・リスナーが通知されます。この操作を有効にするには、ピボット・テーブルのpivotEnabled
プロパティを使用します。
ピボット・テーブル内のデータをソートするには、ソート操作を使用します。この操作は、基になるデータ・ソースで許可されている場合にサポートされます。ソート・イベントが正常に実行されると、ソート・リスナーが通知されます。sortMode
属性で、ソート操作を有効にするかどうか、および使用する必要があるソートのタイプを指定します。
ピボット・テーブルには、ピボット・テーブルの属性がstatusBarRendered="true"
の場合に表示されるステータス・バーがあります。ステータス・バーでは、選択情報(選択されているセル、行および列の現在の選択タイプと数)が示されます。
このコンポーネントの子として使用できるタグは、次のとおりです。
<dvt:dataCell>
: 各データ属性の読取り専用および入力コンポーネント・タイプを指定する場合に使用します。次の例は、ピボット・テーブル・コンポーネントの使用を示しています。
<dvt:pivotTable
value="#{pivotTableEditBean.dataModel}" />
次の例は、様々なピボット・テーブル操作のリスナーの指定を示しています。
<dvt:pivotTable id="goodPT"
value="#{richPivotTableModel.dataModel}"
pivotListener="#{richPivotTableBean.handlePivotEvent}"
drillRequestedListener="#{richPivotTableBean.handleDrillRequestedEvent}"
sortListener="#{richPivotTableBean.handleSortEvent}"
/>
型 | フェーズ | 説明 |
---|---|---|
oracle.adf.view.faces.bi.event.DrillEvent | アプリケーションの起動 |
ドリル操作が実行されることを示すイベント。DrillEventは、グラフにDrillListenerを追加することで有効になります。 |
oracle.adf.view.faces.bi.event.pivotTable.SortEvent | アプリケーションの起動 | ソート・イベントは、ピボット・テーブルがソートされたときに配信されます。 |
oracle.adf.view.faces.bi.event.PivotEvent | アプリケーションの起動 | ピボット・イベントは、ピボット・テーブル内でピボット操作が実行されたときに配信されます。 |
oracle.adf.view.faces.bi.event.pivotTable.CellImageClickEvent | アプリケーションの起動 | 非推奨。クリック・イベントは、セル・イメージがクリックされたときに配信されます。 |
org.apache.myfaces.trinidad.event.AttributeChangeEvent | アプリケーションの起動、 リクエスト値の適用 |
属性変更を記述するために配信されるイベント。属性変更イベントは、プロパティに対するプログラム的な変更については配信されません。アプリケーションの特定のリクエストなしにレンダラによってプロパティが変更される場合にのみ配信されます。属性変更イベントの例には、クライアント側のサイズ変更をサポートしていた列の幅などがあります。 |
名前 | 型 | ELのサポート | 説明 |
---|---|---|---|
attributeChangeListener | javax.el.MethodExpression | ELのみ | 属性変更リスナーへのメソッド・リファレンス。属性変更イベントは、プロパティに対するプログラム的な変更については配信されません。アプリケーションの特定のリクエストなしにレンダラによってプロパティが変更される場合にのみ配信されます。属性変更イベントの例には、クライアント側のサイズ変更をサポートしていた列の幅などがあります。 |
autoIndent | int | あり | 階層内のレベルごとに、行ラベルをインデントするピクセル数を指定します。このプロパティでは、各レベルをインデントするピクセル数を指定します。デフォルト値は5です。 |
binding | String | ELのみ | UIPivotTableコンポーネントを格納するためのバインディング参照。 |
bodyContextMenuId | String | あり | ピボット・テーブルの選択可能領域の外(行ヘッダー、列ヘッダー、データ領域など)がクリックされた場合にピボット・テーブルの本体内に表示するポップアップ・メニューを含むポップアップ・コンポーネントを特定する検索式。式はこのピボット・テーブル・コンポーネントを基準としており、NamingContainerを考慮に入れる必要があります。ルートから検索を開始するには先頭に1つのコロンを付加し、NamingContainerの中で上方に移動するには複数のコロンを付加します。たとえば、先頭に"::"を付加すると親のNamingContainerから検索され、":::"を付加すると祖父母のNamingContainerから検索されます。 |
cellImageClickAction | String | あり | 非推奨。次のリリースでは削除されます。かわりに、子タグaf:image、af:iconまたはaf:commandImageLinkを使用して、dvt:dataCell属性でカスタム・イメージを指定する必要があります。セル・イメージ・クリック・アクションへのメソッド・リファレンスです。 |
cellImageClickListener | String | あり | 非推奨。次のリリースでは削除されます。かわりに、子タグaf:image、af:iconまたはaf:commandImageLinkを使用して、dvt:dataCell属性でカスタム・イメージを指定する必要があります。ピボット・テーブルでイメージ・クリック操作が実行されると呼び出されるセル・イメージ・クリック・リスナーへのメソッド・リファレンスです。 |
columnFetchSize | int | あり | データ・フェッチ・ブロック内の列の数。デフォルト値は10です。 |
contentDelivery | String | あり | lazyまたはimmediateのいずれかを指定します。lazyを指定すると、ピボット・テーブルがブラウザに送信された後にピボット・テーブルの内容がフェッチされます。immediateを指定すると、ピボット・テーブルの内容がただちにブラウザに送信されます。デフォルト値はlazyです。 |
contextMenuId | String | あり | ピボット・テーブルの選択可能領域(行ヘッダー、列ヘッダー、データ領域など)の内部がクリックされた場合に表示するポップアップ・メニューを含むポップアップ・コンポーネントを特定する検索式。式はこのピボット・テーブル・コンポーネントを基準としており、NamingContainerを考慮に入れる必要があります。ルートから検索を開始するには先頭に1つのコロンを付加し、NamingContainerの中で上方に移動するには複数のコロンを付加します。たとえば、先頭に"::"を付加すると親のNamingContainerから検索され、":::"を付加すると祖父母のNamingContainerから検索されます。 |
customizationId | String | あり | この属性は推奨されていません。永続的なカスタマイズを適用するには、id属性を使用する必要があります。この属性は、次のリリースでは削除されます。 |
dataFormat | String | あり | oracle.adf.view.faces.bi.component.pivotTable.DataCellContextが与えられた場合にoracle.adf.view.faces.bi.component.pivotTable.CellFormatを返すMethodExpression |
dataFormatManager | String | あり | oracle.adf.view.faces.bi.component.pivotTable.DataFormatManagerのインスタンス。これにより、アプリケーションでは、リクエスト間での特定のピボット・テーブルの書式ルールをシリアライズできるようになります。 |
dontPersist | String | あり | 登録済の永続するChangeManagerに対して持続することを禁止された持続属性のリストです。持続属性はセッションに対しては依然として持続します。 |
drillAction | String | あり | コンポーネントによって送信されたアクション・メソッド、またはドリル・アクションの静的結果への参照です。 |
drillRequestedListener | String | あり | ピボット・テーブルでドリル操作が実行された後に呼び出されるドリル・リクエスト済リスナーへのメソッド・リファレンス |
drillRequestingListener | String | あり | ドリル要求元リスナーへのメソッド・リファレンス |
drillingEnabled | boolean | あり | ドリル操作を有効にするかどうかを指定します。デフォルト値はtrueです。 |
emptyText | String | あり | 空のピボット・テーブルのテキスト。このテキストがhtmlタグで囲まれている場合は、書式設定が行われます。書式設定の動作はoutputFormattedコンポーネントに似ています。 |
headerFormat | String | あり | oracle.adf.view.faces.bi.component.pivotTable.HeaderCellContextが与えられた場合にoracle.adf.view.faces.bi.component.pivotTable.CellFormatを返すMethodExpression |
headerFormatManager | String | あり | oracle.adf.view.faces.bi.component.pivotTable.HeaderFormatManagerのインスタンス。これにより、アプリケーションでは、リクエスト間での特定のピボット・テーブルの書式ルールをシリアライズできるようになります。 |
id | String | なし | コンポーネントの識別子。識別子は、HTMLで許可される構文のサブセットに準拠している必要があります。
|
indentEnabled | boolean | あり | 階層レイヤーの各種レベルの行ラベルをインデントするかどうかを指定します。デフォルト値はtrueです。 |
inlineStyle | String | あり | ピボット・テーブルの外側のDOM要素のインライン・スタイル。ピボット・テーブルのサイズまたは位置、あるいはその両方の制御に使用できます。 |
partialTriggers | String | あり | ピボット・テーブルの部分更新をトリガーする必要があるコンポーネントのID。このコンポーネントはトリガー・コンポーネントをリスニングします。なんらかの方法で更新を発生させるイベントがいずれかのトリガー・コンポーネントで受信されると、このコンポーネントも更新を要求します。 |
persist | String | あり | 登録済の永続するChangeManagerに対して持続する持続属性のリスト。持続属性は、デフォルトでセッションに対して常に持続します。 |
pivotEnabled | boolean | あり | ピボット操作を有効にするかどうかを指定します。デフォルト値はtrueです。 |
pivotLabelVisible | boolean | あり | レイヤー・ラベルまたはディメンション・ラベル、あるいはその両方をピボット・ハンドルで表示するかどうかを指定します。デフォルト値はtrueです。 |
pivotListener | String | あり | ピボット・テーブルでピボット操作が実行された後に呼び出されるピボット・リスナーへのメソッド・リファレンス |
rendered | boolean | あり | コンポーネントをレンダリングするかどうかを指定します。デフォルト値はtrueです。 |
rowFetchSize | int | あり | データ・フェッチ・ブロック内の行の数。デフォルト値は25です。 |
selection | String | あり | ピボット・テーブルで選択されているセルを追跡するoracle.adf.view.faces.bi.component.pivotTable.Selectionのインスタンス。 |
sizing | String | あり | 有効な値はfixedとautoです。ピボット・テーブルのサイズ(幅と高さ)をどのように決定するかを指定します。sizing="fixed"を指定すると、ピボット・テーブルのサイズは、デフォルト・スタイルの幅と高さのCSSプロパティ、またはインライン・スタイルのプロパティに基づいて設定されます。sizing="auto"を指定すると、ピボット・テーブルの高さは、ピボット・テーブルに表示されるコンテンツのサイズによって決定されます。コンテンツがピボット・テーブルのデフォルト・サイズより小さい場合、ピボット・テーブルは収縮します。コンテンツがピボット・テーブルのデフォルト・サイズより大きい場合、コンテンツは拡大します。"max-width:400px;max-height:300px"のように、ピボット・テーブルのinlineStyleプロパティのピクセルを使用して、最大の高さと幅のCSSプロパティを指定すると、ピボット・テーブルの最大の高さと幅を制御できます。最大の高さまたは幅を超過すると、必要に応じて、ピボット・テーブルにスクロールバーが表示されます。sizing="auto"の場合、ピボット・テーブルのフレームは最初に(幅と高さのCSS属性を使用して)ピボット・テーブルのデフォルト・サイズで表示された後、コンテンツのサイズにあわせて再調整されます。そのため、ピボット・テーブルを表示するページは、最初に表示された後、レイアウトが変更される場合があります。デフォルト値はfixedです。 |
sizingManager | String | あり | oracle.adf.view.faces.bi.component.pivotTable.SizingManagerのインスタンス |
sortListener | String | あり | ピボット・テーブルでソート操作が実行された後に呼び出されるソート・リスナーへのメソッド・リファレンス |
sortMode | String | あり | ソート・モードを指定します。オプションは、grouped、ungroupedおよびnoneです。デフォルト値はgroupedです。 |
startColumn | int | あり | 最初に表示するデータ列。デフォルト値は0です。 |
startRow | int | あり | 最初に表示するデータ行。デフォルト値は0です。 |
statusBarRendered | boolean | あり | ステータス・バーをレンダリングするかどうかを指定します。デフォルト値はfalseです。 |
styleClass | String | あり | このコンポーネントに使用するCSSスタイル・クラスを設定します。 |
summary | String | あり | ユーザー・エージェントが(スクリーン・リーダーなどの)非ビジュアル・メディアにレンダリングできるように、ピボット・テーブルの目的および構造のサマリーを設定します。 |
value | String | あり | ピボット・テーブルのデータ・モデル。oracle.adf.view.faces.bi.model.pivotTable.PivotTableModelまたはoracle.adf.view.faces.bi.model.DataModelのインスタンスを指定できます。 |
var | String | あり | ピボット・テーブルDataCellスタンプ内のセル・データを参照するために使用するEL変数の名前。このコンポーネントのレンダリングが完了すると、この変数は削除されます(または前の値に戻されます)。 |
varStatus | String | あり | varStatus情報を参照するために使用するEL変数名前。このコンポーネントのレンダリングが完了すると、この変数は削除されます(または前の値に戻されます)。VarStatusは、コンポーネントの状態に関するコンテキスト情報をEL式に提供します。varStatusの共通プロパティは次のとおりです。model: このコンポーネントのDataModelを返します。cellIndex: セル索引を返します。cellKey: セル・キーを返します。current: 現在のセル・データを返します。 |
visible | boolean | あり | コンポーネントを表示するかどうかを指定します。falseの場合、コンポーネントはクライアント上で非表示になります。renderedと異なり、サーバー上でのライフサイクルに影響を与えることはなく、コンポーネントは自身のバインディングなどを実行でき、コンポーネントを表示するかどうかをクライアント上で、またはPPRを使用して切り替えることができます。renderedがfalseの場合、コンポーネントはレンダリングされず、クライアント上で表示できなくなります。デフォルト値はtrueです。 |