ブレークポイント・ウィンドウ

「表示」メニュー次の選択「デバッガ」次の選択「ブレークポイント」

このウィンドウでは、現在のプロジェクトでアクティブなすべてのブレークポイントのリストを表示します。表示内容には、すべてのグローバル・ブレークポイント、有効範囲が現在のワークスペースであるブレークポイント、有効範囲が現在のプロジェクトであるブレークポイントが含まれます。

このウィンドウに表示される列は、「ツール」次の選択「プリファレンス」→「デバッガ」→ブレークポイント・ページで、またはブレークポイント・ウィンドウを右クリックすると表示されるポップアップ・メニュー・オプションから「プリファレンス」を選択し、有効にした列設定によって決まります。

ブレークポイント・ウィンドウでは、ブレークポイントの追加、編集、削除および有効化/無効化などの共通ブレークポイント・コマンドのツールバーも表示されます。

ポップアップ・メニュー・オプションについては後述します。

各ブレークポイントの隣にあるアイコンおよび「ステータス」列の値は、ブレークポイントが有効または無効か、ブレークポイントがデバッガによって確認済かどうかなど、ブレークポイントのステータスに関する情報を示します。

verified_breakpoint_icon 確認済
デバッガの実行中、デバッグ対象プロセスのJava Virtual Machineによってブレークポイントを含むメソッドまたはクラスがロードされると、ブレークポイントを確認します。
注意: デバッグ対象プロセスのJava Virtual Machineに接続すると、デバッガがデッドロック・ブレークポイントを確認します。デッドロック検出がサポートされていないJava Virtual Machineもあります。たとえば、HotSpot VMでは、デッドロック検出はサポートされていません。
unverified_breakpoint_icon 未確認
デバッガが実行されていない場合、すべてのブレークポイントは「未確認」としてリストされます。デバッガの実行中、確認されていないブレークポイントは「未確認」としてリストされます。
unverified_breakpoint 使用可
ブレークポイントが有効である場合、ブレークポイントが発生すると、条件および処理が実行されます。デバッガが実行中でない場合、有効なブレークポイントのアイコンは、未確認ブレークポイントのアイコンと同様の外観です。
disabled_breakpt 使用不可
使用不可に設定されたブレークポイントは、デバッガによって無視されます。

ツールバー

ブレークポイントの追加
作成できるブレークポイントのタイプが表示されたメニューが開きます。
編集
「ブレークポイントの編集」ダイアログを表示します。このダイアログでは、ブレークポイントの定義、条件および処理を変更できます。
削除
選択したブレークポイントが、ブレークポイント・ウィンドウおよびソース・エディタから削除されます。
有効化
選択したブレークポイントが有効化され、ツールバー・アイコンがグレー表示されます。
無効化
選択したブレークポイントが無効化され、ツールバー・アイコンがグレー表示されます。
列の編集
ブレークポイント・ウィンドウに表示する列を選択するメニューが開きます。
設定
「プリファレンス - デバッガ: ブレークポイント」ダイアログが開きます。

ポップアップ・メニュー

ブレークポイント・ウィンドウから次のポップアップ・メニュー・オプションを選択して、ブレークポイント・ウィンドウで現在選択されているノードに適用できます。ブレークポイント・ウィンドウを右クリックすると、次のポップアップ・メニュー・オプションが表示されます。

ソースに移動
ソース・ブレークポイントの場所をソース・エディタに直接表示する場合に選択します。このオプションは、ソース・ブレークポイントに対してのみ選択できます。
無効化
特定のブレークポイントに対して選択すると、ブレークポイントのステータスが「無効」に変化します。ブレークポイントを無効にした場合、デバッガでのプログラムの実行時に、プログラムはそのブレークポイントで停止しません。ポップアップ・メニュー・オプションは、設定に応じて変化します。次にポップアップ・メニューにアクセスすると、「ブレークポイントを無効化」メニュー項目は「ブレークポイントの有効化」に置き換えられています。
有効化
ブレークポイントを有効にします。ブレークポイントが発生すると、条件および処理が実行されます。ポップアップ・メニュー・オプションは、設定に応じて変化します。次にポップアップ・メニューにアクセスすると、「ブレークポイントの有効化」メニュー項目は「ブレークポイントを無効化」に置き換えられています。
削除
ブレークポイントが、ブレークポイント・ウィンドウおよびソース・エディタから削除されます。
編集
「ブレークポイントの編集」ダイアログを表示します。このダイアログでは、ブレークポイントの定義、条件および処理を変更できます。
スコープの変更
「ファイル全体」、「ワークスペース」および「プロジェクト」の3つのメニュー項目からなるサブメニューを表示します。ここでブレークポイントの有効範囲を変更できます。グローバル・ブレークポイントは、使用するプロジェクトに関係なく、デバッグ中は常にアクティブになります。
ワークスペース・ブレークポイントは、指定したワークスペースでプロジェクトをデバッグすると常にアクティブになります。
プロジェクト・ブレークポイントは、指定したプロジェクトをデバッグする場合のみアクティブになります。
ブレークポイントの追加
「新規ブレークポイント」ダイアログを表示します。このダイアログでは、新規ブレークポイントの定義、条件および処理に関する詳細を指定できます。
すべて無効化
すべてのブレークポイントを無効にします。デバッガを実行する際、無効なブレークポイントは無視されます。
すべて有効化
すべてのブレークポイントを有効にします。ブレークポイントが有効な場合、ブレークポイントが発生すると、条件および処理が実行されます。
すべて削除
すべてのブレークポイントが、ブレークポイント・ウィンドウおよびソース・エディタから削除されます。
注意: 永続ブレークポイントは削除できません。
プリファレンス
「ツール」次の選択「プリファレンス」→「デバッガ」→「ブレークポイント」設定を表示します。ここでブレークポイント・ウィンドウに表示する列を選択できます。
すべて展開
すべてのブレークポイント・グループ・ノードを開きます。
すべて閉じる
すべてのブレークポイント・グループ・ノードを閉じます。
エクスポート
現在のブレークポイント・ウィンドウの内容を、テキスト・ファイルまたはHTMLファイルに保存します。
テキスト・ファイルにエクスポートする場合は、.html拡張子または .htm拡張子を付けずに名前を入力します。出力ファイルでは、列の間にタブが、行の間に新しい行が挿入されます。
HTMLファイルにエクスポートする場合は、.html拡張子または.htm拡張子(大/小文字の区別なし)を付けて名前を入力します。出力ファイルは、列を使用して編成された表になります。
グループの有効化
このオプションを使用するには、ブレークポイント・グループ・フォルダを選択する必要があります。選択したグループに含まれるすべてのブレークポイントを有効にします。ブレークポイントが有効な場合、ブレークポイントが発生すると、条件および処理が実行されます。
グループを無効化
このオプションを使用するには、ブレークポイント・グループ・フォルダを選択する必要があります。選択したグループに含まれるすべてのブレークポイントを無効にします。デバッガを実行する際、無効なブレークポイントは無視されます。
グループの削除
このオプションを使用するには、ブレークポイント・グループ・フォルダを選択する必要があります。
指定されたグループのすべてのブレークポイントが、ブレークポイント・ウィンドウおよびソース・エディタから削除されます。

説明
JDeveloperにより、ブレークポイントのタイプと詳細に基づいて表示された各ブレークポイントの説明が、自動的に生成されます。ソース・ブレークポイントの場合、説明には、パッケージ、ソース・ファイルおよび行番号が含まれます。例外ブレークポイントの場合、説明には例外クラス名が含まれます。たとえば、java.lang.Throwableは例外ブレークポイントの名前です。
ステータス
ブレークポイントが有効または無効か、ブレークポイントがデバッガによって確認済かどうかなど、ブレークポイントのステータスを表示します。
グループ
必要に応じて、ブレークポイント・グループ名を表示します。ブレークポイント・グループは、「新規ブレークポイント」ダイアログまたは「ブレークポイントの編集」ダイアログの定義ページで、グループ名を設定して作成できます。ブレークポイント・グループを作成すると、ブレークポイント・グループ・ノードが表示され、ブレークポイントをブレークポイント・グループ・ノードにドラッグ・アンド・ドロップできます。
スレッド
ブレークポイントにスレッド条件がある場合、スレッド名を表示します。スレッド条件は、「新規ブレークポイント」または「ブレークポイントの編集」ダイアログ→条件ページで指定します。
インスタンス・フィルタ
ブレークポイント・ウィンドウで「インスタンス・フィルタ」列を公開する場合に選択します。
タイプ
ブレークポイントのタイプを表示します。次のタイプがあります。
ソース
最も一般的なブレークポイントのタイプは、ソース・コードの特定の行に対して設定されるソース・ブレークポイントです。コード・エディタのマージンにソース・ブレークポイントのアイコン(ソース・ブレークポイント)が表示されます。ソース・ブレークポイントは、コード・エディタで行番号をクリックするか、ブレークポイント・ウィンドウでポップアップ・メニューの「ブレークポイントの追加」オプションを選択すると作成されます。
例外
特定の例外クラスのブレークポイント。ブレークポイントは、例外がスローされると発生します。
注意: JDeveloperのデバッガでは、java.lang.Throwableに未検出の例外がスローされた場合の永続例外ブレークポイントが自動的に作成されます。このブレークポイントは、未検出の例外がスローされるたびに発生します。永続ブレークポイントは削除できません。
デッドロック
モニター・ブロック・サイクル・デッドロックのブレークポイント。デッドロック検出がサポートされていないJava Virtual Machineもあります。たとえば、HotSpot VMでは、デッドロック検出はサポートされていません。
注意: JDeveloperのデバッガでは、永続デッドロック・ブレークポイントが自動的に作成されます。このブレークポイントは、モニター・ブロック・サイクルが検出されるたびに発生します。永続ブレークポイントは削除できません。
メソッド
メソッドのブレークポイント。ブレークポイントは、指定したメソッドが実行されると発生します。
クラス
クラスのブレークポイント。ブレークポイントは、クラスの各メソッドの1行目にソース・ブレークポイントが置かれた場合と同じように、指定したクラスのメソッドが実行されると発生します。
有効範囲
ブレークポイントの有効範囲を表示します。次の有効範囲があります。
ファイル全体
使用しているプロジェクトに関係なく、デバッグ中は常にアクティブになります。
ワークスペース
指定したワークスペースでのプロジェクトのデバッグ中に、常にアクティブになります。
プロジェクト
指定したプロジェクトのデバッグ中のみアクティブになります。
条件
ブレークポイントの条件式を表示します。条件は、「新規ブレークポイント」ダイアログまたは「ブレークポイントの編集」ダイアログの条件ページで指定し、条件が満たされるまでブレークポイントを無視できます。
パスの回数
ブレークポイントのパスの回数値を表示します。パスの回数は、「新規ブレークポイント」ダイアログまたは「ブレークポイントの編集」ダイアログの条件ページで指定し、発生回数が指定の回数に達するまでブレークポイントを無視できます。
処理
ブレークポイントの発生時に実行する処理を表示します。これらの処理には、「停止」、「ビープ音」、「ログ」、「ブレークポイントのグループを使用可にする」または「ブレークポイントのグループを使用不可にする」を含めることができます。

ダブルクリック動作

ブレークポイント・ウィンドウをダブルクリックすると、ブレークポイント・リストからブレークポイントの詳細を編集できます。ダブルクリックする列によって、その後の動作が決まります。

次のリストは、ブレークポイントをダブルクリックした列に応じて行われる処理を説明しています。


Javaプログラムのデバッグ
デバッガ・ウィンドウの使用方法
プログラムのデバッグ
Javaプログラムのリモート・デバッグ