トレースするクラスの制御

通常、デバッグを開始する前に、プロジェクト・プロパティでトレースの対象リストと対象外リストを設定する必要があります。ただし、トレースの対象リストと対象外リストを変更する必要がある場合は、クラス・ウィンドウから変更できます。クラス・ウィンドウを右クリックし、ポップアップ・メニューから「トレース」を選択します。「トレース」ダイアログが表示され、トレースの対象リストと対象外リストを修正できます。

パッケージをトレースの対象または対象外として指定すると、そのパッケージ内の下部クラスも、個別に指定した場合を除いてトレースの対象または対象外となります。

プログラムの一部を詳しく調べるために、デバッガでステップ実行するファイルに対してのみトレースを有効にすることができます。たとえば、通常J2SEライブラリ内のクラスのトラブルシューティングは行わないので、これらをトレースする必要はありません。通常は独自に作成したクラスのみトレースします。

トレース・ファイルに基づくステップ実行の動作

クラスまたはパッケージを対象外とした場合、そのクラスをステップ実行するように指定しても、デバッガは一時停止することなくそのコードを通過します。デバッガは、対象となっているクラスの次のコード行で一時停止します。トレースの対象リストおよび対象外リストは、「トレース実行」、「ステップ実行」、「ステップ・アウト」を含むすべてのステップ・コマンドで使用されます。これらのリストを使用する場合も、対象外のクラスにブレークポイントを設定できます。デバッガがそのようなブレークポイントで停止しても、ステップ・コマンドは無効です。

クラスのトレースを有効にするには、次の方法でクラスまたはパッケージを対象または対象外に指定して、トレースの対象リストまたは対象外リストを修正します。

  1. ナビゲータでプロジェクト(「プロジェクト」アイコン)を右クリックし、ポップアップ・メニューから「プロジェクト・プロパティ」を選択します。
    「プロジェクト・プロパティ」ダイアログが表示されます。
  2. 「実行/デバッグ/プロファイル」ノードを選択します。
  3. 実行構成を選択し、「編集」をクリックします。
  4. 「実行コンフィギュレーションの編集」ダイアログで、「デバッガ」ノードを選択します。
  5. 「対象とするクラス/パッケージのリスト」および「対象外のクラス/パッケージのリスト」パラメータの該当するフィールドに、対象または対象外とするパッケージやクラスの名前をセミコロン(;)で区切って入力します。
    代替方法:
    「編集」をクリックして、「対象とするクラス/パッケージのリスト」/「対象外のクラス/パッケージのリスト」ダイアログを開き、「追加」または「削除」をクリックします。「追加」をクリックすると、「クラスおよびパッケージ・ブラウザ」ダイアログが表示されます。「削除」をクリックすると、クラスまたはパッケージが該当するトレース・リストから削除されます。追加するクラスまたはパッケージに移動し、「OK」をクリックしてください。クラスまたはパッケージが該当するトレース・リストに追加されます。

対象リストを空にすると、対象外リストで個別に指定したパッケージを除くすべてのパッケージをトレースするように指定されます。次に例を示します。

include:
exclude:java;javax

詳細は、クラス・ウィンドウで[F1]キーを押してください。


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