ブレークポイントを条件付きにすると、デバッガは特定の条件が満たされた場合に一時停止します。ブレークポイントを初めて設定すると、デバッガはブレークポイントを検出するたびにプログラムの実行を一時停止します。ただし、「ブレークポイントの編集」ダイアログを使用して、特定の条件でのみアクティブになるように、ブレークポイントをカスタマイズできます。
「ブレークポイントの編集」ダイアログの「条件」タブで、プログラムの実行中にデバッガがブレークポイントを検出するたびに評価される式を入力します。式がtrue
と評価された場合、プログラムはブレークポイントで一時停止します。false
と評価された場合、プログラムはブレークポイントで停止しません。
たとえば、変数mediumCountが10より大きい場合のみコード行で一時停止するブレークポイントを設定するとします。
ブレークポイントの条件を設定するには、次のようにします。
mediumCount > 1
「ブレークポイントの編集」ダイアログには有効なJava言語式を入力できますが、ブレークポイントの場所から式に含まれるすべての記号にアクセスできる必要があります。また、式にはメソッド・コールを含めることはできません。例外ブレークポイントの場合、_throw
を使用して条件に例外オブジェクトを使用できます。
「パスの回数」フィールドでは、ブレークポイントをアクティブにするまでのパスの回数を指定します。パスの回数は、ループがn回目の繰返しで失敗したと考えられる場合に便利です。デバッガはプログラムの実行中にブレークポイントをn回検出するとプログラムを一時停止します。デフォルト値は1です。
ブレークポイント・ウィンドウに「パスの回数」列が表示されている場合、プログラムの実行中にコードのブレークポイント行が検出されるたびにパスの回数の値が減少することが確認できます。ブレークポイント行が検出されたときにパスの回数が1の場合、ブレークポイントがアクティブになり、プログラムはその行で一時停止します。
パスの回数をブレークポイント条件とともに使用すると、プログラムは、条件がtrue
となったn回目にブレークポイントで一時停止します。パスの回数は、条件がtrue
の場合のみ減少します。
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