<af:quickQuery>

af:quickQuery quickQuery quick query

UIComponentクラス: oracle.adf.view.rich.component.rich.RichQuickQuery
コンポーネントのタイプ: oracle.adf.RichQuickQuery

ネーミング・コンテナ: 該当。このコンポーネントの子(partialTriggers、findComponent()など)を参照するときには、子のIDの先頭に、このコンポーネントのIDとコロン(:)を付ける必要があります。

QuickQueryコンポーネントを使用すると、値プロパティで指定されているとおり、QueryDescriptorに属する選択基準に対して、テキスト文字列をクイック検索できます。quickQueryコンポーネントは、他のWebコンポーネントとの複合体であり、一部は暗黙的にレンダリングされ、残りはコンポーネントのファセットで指定されています。quickQueryコンポーネントは通常、検索結果を表示するtable/treeTableコンポーネントとともに使用します。 開発者は、ユーザーが問合せを実行するたびに検索結果を確認できるように、表コンポーネントのpartialTriggersプロパティをquickQueryコンポーネントのIDに設定できます。
次のWebコンポーネントは、quickQueryコンポーネントの一部として生成されます。

検索ラベル

検索ラベルは、quickQueryコンポーネントでlabelプロパティを使用して指定します。これは、指定されたレイアウトのように、quickQueryコンポーネントの最初に表示されます。

criteriaItems

このファセットは、QueryDescriptorに関連付けられた基準リストを表示するコンポーネントを指定するものです。通常、この目的で使用されるのは、selectコンポーネントです。ただしファセットが定義されていない場合は、デフォルトでselectOneChoiceコンポーネントが生成されます。他のコンポーネントがselectOneChoiceのかわりに使用される場合、開発者はこのファセットを使用してそれらのコンポーネントを使用できます。開発者は、値プロパティを有効なQueryDescriptorインスタンスに関連付け、問合せを実行するQueryListenerを登録する必要があります。

基準値

criteriaItemsのselectコンポーネントで現在選択されている基準に基づいて、基準のタイプに対して適切な値コンポーネントが動的にレンダリングされます。たとえば、指定の基準がDateタイプのときはinputDateコンポーネントが、NumberタイプではinputNumberSpinboxがレンダリングされます。これを決定する方法の詳細は、QueryDescriptor、ConjunctionCriterion、AttributeCriterionおよびAttributeDescriptorのモデル・インタフェースを参照してください。
ユーザーは検索基準で使用される値を入力します。

実行ボタン

「検索」アイコンのリンク。これにより、値コンポーネントで入力された値を使用し、選択された基準に対して検索を実行できます。ディスクリプタがnullで(つまり、値プロパティがnullに解決され)、criterionValueファセットの指定がない場合、またはcriteriaItemsがnullに解決される場合、このボタンは使用不可になります。

end

通常、このファセットは、quickQueryコンポーネントとqueryコンポーネント間の切替えに使用するcommandLinkコンポーネントを指定します。

次の例はquickQueryコンポーネントの使用方法を説明するものです。

            <af:quickQuery label="Search" id="search" 
                           value="bean.queryDescriptor" 
                           queryListener="bean.processQuery">
              <f:facet name="end">
                  <af:commandLink text="Advanced"/>
              </f:facet>
            </af:quickQuery>
          

イベント

フェーズ 説明
oracle.adf.view.rich.event.QueryEvent アプリケーションの起動、
リクエスト値の適用
問合せイベントは、問合せアクションがトリガーされると配信されます。
oracle.adf.view.rich.event.QueryOperationEvent アプリケーションの起動、
リクエスト値の適用
QueryOperationEventは、保存済の検索に対して実行されたすべての操作に関して生成されます。このような操作には、保存済の検索の削除、リセット、選択などが含まれます。
org.apache.myfaces.trinidad.event.AttributeChangeEvent アプリケーションの起動、
リクエスト値の適用
属性変更を記述するために配信されるイベント。属性変更イベントは、プロパティに対するプログラム的な変更については配信されません。アプリケーションの特定のリクエストなしにレンダラによってプロパティが変更される場合にのみ配信されます。属性変更イベントの例には、クライアント側のサイズ変更をサポートしていた列の幅などがあります。

サポートされるファセット

名前 説明
criteriaItems 基準リストの表示で使用するコンポーネント。selectコンポーネントを指定できますが、criteriaItemsファセットが定義されていない場合は、デフォルトでselectOneChoiceコンポーネントが作成されます。動的に生成された値コンポーネントの入力値を使用して、基準の1つに対してクイック検索が実行されます。
end quickQueryコンポーネントの最後に表示されるコンポーネント。たとえば、コンポーネントがADF-DTを使用して構成されている場合に、quickQueryコンポーネントとqueryコンポーネントを切り替えるcommandLinkの表示で使用します。

属性

名前 ELのサポート 説明
attributeChangeListener javax.el.MethodExpression ELのみ 属性変更リスナーへのメソッド・リファレンス。属性変更イベントは、プロパティに対するプログラム的な変更については配信されません。アプリケーションの特定のリクエストなしにレンダラによってプロパティが変更される場合にのみ配信されます。属性変更イベントの例には、クライアント側のサイズ変更をサポートしていた列の幅などがあります。
binding oracle.adf.view.rich.component.<wbr/>rich.RichQuickQuery ELのみ コンポーネント・インスタンスをBean上に格納するELリファレンス。これは、バッキングBeanからコンポーネントへのプログラム的なアクセスを提供するため、またはコンポーネントの作成をバッキングBeanに移動するために使用できます。
clientComponent boolean あり クライアント側のコンポーネントが生成されるかどうか。このフラグを設定してもしなくてもコンポーネントは生成されますが、クライアントJavascriptがコンポーネント・オブジェクトを必要とする場合、コンポーネントの存在を保証するにはtrueに設定する必要があります。現在デフォルトで生成されるクライアント・コンポーネント・オブジェクトは、将来は存在しない可能性があります。このフラグを設定することがコンポーネントの存在を保証する唯一の方法であり、クライアントは暗黙的な動作に依存できません。ただし、このフラグの設定にはパフォーマンス・コストが伴うため、絶対に必要でないかぎり、クライアントではクライアント・コンポーネントを有効にすることを避ける必要があります。
conjunctionReadOnly boolean あり 論理積がreadOnlyであるかどうかを示します。
customizationId String あり この属性は推奨されていません。永続的なカスタマイズを適用するには、id属性を使用する必要があります。この属性は、次のリリースでは削除されます。
helpTopicId String あり helpProviderでトピックを検索するのに使用されるID。このコンポーネントでは指示テキストがサポートされません。それ以外のhelpTopicId機能はすべてサポートされます。
id String なし コンポーネントの識別子。識別子は、HTMLで許可される構文のサブセットに準拠している必要があります。
  • 長さゼロの文字列は指定しないでください。
  • 最初の文字は、ASCII文字(A-Za-z)またはアンダースコア(_)にする必要があります。
  • 後続の文字は、ASCII文字または数字(A-Za-z0-9)、アンダースコア(_)またはダッシュ(-)にする必要があります。
inlineStyle String あり このコンポーネントに対して使用するCSSスタイル。これは、基本スタイルの変更用です。inlineStyleは、コンポーネントのルートDOM要素に適用されるCSSスタイルのセットです。inlineStyleのCSSプロパティが対象となるDOM要素に影響を与えない場合は、スキンを作成し、特定のDOM要素をターゲットにしたスキニング・キーを使用する必要があります(::label、::icon-styleなど)。
label String あり quickQueryのラベル。
layout String あり 有効な値: horizontal、vertical

レイアウトのタイプ。
model oracle.adf.view.rich.model.QueryModel あり queryコンポーネントのモデル全体をまとめて表すQueryModelオブジェクト。QueryModelはQueryDescriptorを管理します。つまり、QueryDescriptorを作成、クローニング(既存のものから)、削除、リセットおよび更新する各種メソッドをサポートします。QueryModelの詳細は、oracle.adf.view.rich.model.QueryModelのJavadocを参照してください。
partialTriggers String[] あり 部分更新をトリガーするコンポーネントのID。このコンポーネントは、トリガー・コンポーネント上でリスニングします。トリガー・コンポーネントの1つがなんらかの更新を発生させるイベントを受信した場合、このコンポーネントも更新されることをリクエストします。識別子はソース・コンポーネント(このコンポーネント)に対して相対的であり、NamingContainerで構成されている必要があります。コンポーネントがすでにネーミング・コンテナ内にある場合、単一のコロンを使用するとページのルートから検索を開始でき、複数のコロンを使用するとNamingContainerを上方向に移動できます。たとえば、::を前に置くと、コンポーネントのネーミング・コンテナ(または、コンポーネントがネーミング・コンテナである場合にはそのコンポーネント自体)から出てそこから検索を開始します。:::を前に置くと、2つのネーミング・コンテナ(コンポーネントがネーミング・コンテナである場合にはそのコンポーネント自体も含まれます)から出てそこから検索を開始します。
queryListener javax.el.MethodExpression ELのみ Querylistenerへのメソッド・リファレンス
queryOperationListener javax.el.MethodExpression ELのみ QueryOperationlistenerへのメソッド・リファレンス
rendered boolean あり コンポーネントがレンダリングされるかどうか。falseに設定した場合、このコンポーネントについて出力は配信されません(コンポーネントはどのような方法でもレンダリングされず、クライアントで表示できません)。
searchDesc String あり コンポーネントの検索の説明。このテキストは「検索」アイコンをマウスオーバーしたときに、ツールチップのヘルプ・テキストとして表示されます。
shortDesc String あり コンポーネントの短い説明。このテキストは、通常、ツールチップ・ヘルプ・テキストを表示するためにユーザー・エージェントによって使用されます。この場合、ツールチップの動作はユーザー・エージェントによって制御されます。たとえば、Firefox 2では長いツールチップは切り捨てられます。フォーム・コンポーネントの場合、shortDescはノート・ウィンドウに表示されます。
styleClass String あり このコンポーネントに対して使用するCSSスタイル・クラス。スタイル・クラスは、jspxページまたはスキニングCSSファイルなどで定義できます。または、AFInstructionTextのようなパブリック・スタイル・クラスの1つを使用できます。
value oracle.adf.view.rich.model.QueryDescriptor あり QueryDescriptorオブジェクト。現在選択されている保存済の検索に関する情報を提供します。QueryDescriptorの詳細は、oracle.adf.view.rich.model.QueryDescriptorを参照してください。
visible boolean あり コンポーネントの可視性。falseの場合、コンポーネントはクライアント上で非表示となります。renderedとは異なり、これはサーバーでのライフサイクルには影響を与えません(コンポーネントに実行済バインディングがある、など)。コンポーネントの可視性は、クライアント上で切り替えるか、PPRを使用して切り替えることができます。renderedがfalseの場合、コンポーネントはどのような方法でもレンダリングされず、クライアントで表示できません。ほとんどの場合、visibleプロパティのかわりにrenderedプロパティを使用します。
次のレンダーキットではサポートされていません。 org.apache.myfaces.trinidad.core