これまでの例で、必要なすべてのADFメニューを作成しました。これでページ階層のノードごとにJSFページを作成できるようになりました。JSFページには、ADFメニュー・モデルにバインドされるナビゲーション・コンポーネントが格納されます。実行時には、各ページに適切な数とタイプのメニュー・ナビゲーション・アイテムが生成されます。
注意: 実際のアプリケーションでは、アプリケーション・ナビゲータにJSFページがすでに作成されている可能性があります。その場合は、そのJSFページに各バインドなしタスク・フロー・ダイアグラムのビュー・アクティビティを関連付けます。そのためには、JSFページをアプリケーション・ナビゲータからドラッグし、ダイアグラムの適切なビュー・アクティビティにドロップします。
例に従って作業している場合は、この時点で、アプリケーション・ナビゲータにJSFページはありません。作成した各ページのメニュー・モデルにナビゲーション・コンポーネントをバインドすることはできますが、これには時間がかかり、エラーが発生しがちです。通常は、JSFページ・テンプレートでナビゲーション・コンポーネントを作成してバインドしてから、テンプレートを使用してページを作成します。ページ・テンプレートを使用すると、各アプリケーション・ページに同じレイアウトとルック・アンド・フィールを持たせることもできます。
このカードでは、初期のページ・テンプレートを作成します。ページ・テンプレートには、最終的にナビゲーション・コンポーネントがページの一貫したレイアウトで格納されます。これは単なる例です。ページ・レイアウトを配置する方法や、ナビゲーション・コンポーネントを配置する場所はすべて自由です。
ページ・テンプレートの作成を開始するには、「JSFページ・テンプレートの作成」ダイアログを開きます。このダイアログを開くには、アプリケーション・ナビゲータで「ViewController」プロジェクト・ノードを右クリックし、「新規」を選択します。次に新規ギャラリで、「Web層」カテゴリを開いて「JSF」を選択し、「アイテム」リストで「JSFページ・テンプレート」を選択します。
ページ・テンプレートは、XMLで記述され、テンプレート定義ファイルに作成されます。定義ファイルには.jspx
というファイル拡張子が割り当てられます。テンプレートは、テンプレート定義ファイル内の2つのセクション(メタデータ・セクションとレイアウト・セクション)に記述されます。メタデータ・セクションには、テンプレートのすべてのメタデータ(テンプレート表示名など)が格納されます。レイアウト・セクションには、テンプレート・ページ・レイアウトを構成する個々のADF Facesコンポーネントがすべて格納されます。
「JSFページ・テンプレートの作成」ダイアログを使用すると、テンプレートの表示名に加え、テンプレートに格納するファセット定義や属性など、テンプレートのメタデータのみを作成できます。この例では、テンプレートのファイル名を入力し、ファセット定義を追加します。追加するファセット定義は、ページ作成者がテンプレートを使用してページを作成する際に、独自のページ・コンテンツを追加できるようにするファセット定義です。
初期メタデータを作成した後は、ビジュアル・エディタやコンポーネント・パレットなどのツールを使用して、テンプレート定義のレイアウト部分についてコンポーネントを定義します。
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