UIComponent クラス: oracle.adf.view.faces.bi.component.geoMap.UIGeoMap
コンポーネント・タイプ: oracle.dss.adf.geoMap.GeoMap
マップ・コンポーネントを使用すると、様々なマップを表示でき、様々なレイヤー(テーマとも呼ばれます)のデータの高パフォーマンス・パン、ズームおよび表示が可能になります。他のADF Facesコンポーネントとは異なり、マップ・コンポーネント自体は、value属性によるデータ・モデルを必要としません。かわりに、マップ・コンポーネントには、Map ViewerサービスのURL、およびアドレス・データを経度と緯度に変換する必要がある場合はオプションでGeo-CoderサービスのURLを含む構成のみが必要となります。
マップの各レイヤー(テーマ)には、value属性を使用してテーマに設定できる独自のデータ・モデルがあります。マップでは、同じベース・マップの上に様々なソースのデータを柔軟に表示できるため、異なるデータ・セットを単一のマップ・コンポーネントに簡単に設定できます。
Oracleによるホスティング・サービスを使用して、簡単に作業を開始できます。また、独自のベース・マップを持つ既存のMap Viewerインスタンスがある場合は、このインスタンスを使用することもできます。
クイック・リンク: ホスティングされたサービス | テーマ | ツールバー | 選択 | OverviewMap | 凡例 | AutoZoom |
作業を開始するには、既存のMap Viewerサービスがない場合は、マップ・コンポーネントの作成時にOracleがホスティングするeLocationサービスを使用します。これらのサービスのURLは、次のとおりです。
baseMapNameには、ELOCATION_MERCATOR.WORLD_MAPを使用する必要があります。
独自のMap ViewerインスタンスおよびGeocoderインスタンスがある場合は、これらを使用することもできます。これらのインスタンスでは、Map Viewerバージョン11以上を使用する必要があります。mapviewerのマップ・タイルのレイヤーの名前をbaseMapNameとして使用する必要があります。この名前は、data-source-name.map-tile-layer-nameの形式である必要があります。
マップにデータを表示するには、マップにテーマを追加する必要があります。データは、テーマのvalue属性にバインドされている必要があります。また、データは、oracle.adf.view.faces.bi.model.GeoMapDataModel
のインスタンスである必要があります。
マップでは、複数のレイヤーの情報(テーマと呼ばれる)の表示がサポートされています。テーマは次のいずれかのタイプとなります。
テーマ・タイプ | 説明と例 | サンプル・イメージ |
---|---|---|
色テーマ | マップでは、そのリージョンに関連付けられているデータに基づいて、リージョンに色が付けられます。たとえば、「色テーマ」を使用して、各州の販売数に基づいて州を色分けした米国マップを作成できます。 | ![]() |
棒グラフ・テーマ | マップでは、基本となるデータの各リージョンについて棒グラフが作成されます。たとえば、各州の販売額を示す棒グラフが表示されたマップを作成できます。 | ![]() |
円グラフ・テーマ | マップでは、基本となるデータの各リージョンについて円グラフが作成されます。 | ![]() |
点のテーマ | マップでは、基本となるデータのそれぞれの点について、イメージまたはHTMLタグが作成されます。 | ![]() |
事前定義済テーマ | マップでは、マップ上部のマップ管理ツールを使用して定義されたテーマが描画されます。 |
マップ・ツールバーを使用するには、ページに<dvt:mapToolbar>を追加し、mapId属性をマップのIDに設定する必要があります。mapToolbarタグは、マップの子タグではありません。
マップ・ツールバーを使用すると、マップでパン、ズーム、マーキー・ズームを行うことができ、テーマのオン/オフの切替え、マップでの選択、距離と面積の計算、凡例の表示、マップ上のマウス・カーソル位置の座標の表示を行うことができます。
ツールバーを使用すると、マップ上で長方形、円、多角形および点により選択できます。selectionFillColor、selectionStrokeColorおよびselectionFillOpacityを使用して、選択したリージョンの色を制御できます。また、selectionListener属性を使用してリスナー・コードを追加し、選択したデータを処理できます。
デフォルトでは、マップには概要マップがあります。<dvt:mapOverview>タグを使用して、概要マップの幅、高さおよび可視性を設定できます。<dvt:mapOverview>タグは、マップの子タグです。
マップには、デフォルトで表示されるか、またはツールバーを使用して起動される凡例があります。凡例の外観をカスタマイズするには、<dvt:mapLegend>タグを使用します。
マップには、マップのフォーカスをテーマのデータに合わせることができる自動ズーム機能があります。この機能を使用するには、autoZoomThemeIdを、マップでフォーカスを設定するテーマに設定する必要があります。マップでは、2つの自動ズーム方法がサポートされています。
<dvt:mapToolbar mapId="map1"/>
<dvt:map startingY="0.0" startingX="0.0" mapZoom="0" mapServerConfigId="mapConfig1" baseMapName="ELOCATION_MERCATOR.WORLD_MAP" inlineStyle="width:100%; height:600px;" id="map1" autoZoomThemeId="mapColorTheme1">
<dvt:mapOverview/>
<dvt:mapColorTheme id="mapColorTheme1" themeName="MAP_STATES_NAME" value="#{geoMapBacking.colorModel}" minColor="#33FF33" maxColor="#FF3333" bucketCount="5"/>
<dvt:mapPieGraphTheme id="mapPieTheme1" themeName="MAP_STATES_NAME" pieRadius="10" locationColumn="POLYGON_NAME" value="#{geoMapBacking.barPieModel}"/>
<dvt:mapPointTheme id="pointTheme" value="#{geoMapBacking.pointModel}"/> </dvt:map>
マップの幅と高さは、inlineStyle属性を使用して指定できます。たとえば、inlineStyle="width:600px;height:400px"やinlineStyle="width:100%;height:400px"のように指定します。
型 | フェーズ | 説明 |
---|---|---|
oracle.adf.view.faces.bi.event.MapSelectionEvent | リクエスト値の適用 | マップで選択領域を定義したり、その領域の選択を解除すると、SelectionEventが発行されます。領域を選択するには長方形ツール、円形ツール、多角形ツールまたは点ツールを使用し、領域の選択を解除するにはマップを右クリックします。 |
org.apache.myfaces.trinidad.event.AttributeChangeEvent | アプリケーションの起動、 リクエスト値の適用 |
属性変更を記述するために配信されるイベント。属性変更イベントは、プロパティに対するプログラム的な変更については配信されません。アプリケーションの特定のリクエストなしにレンダラによってプロパティが変更される場合にのみ配信されます。属性変更イベントの例には、クライアント側のサイズ変更をサポートしていた列の幅などがあります。 |
名前 | 説明 |
---|---|
popup | 左クリックのポップアップ・ファセット。通常、ダイアログまたはpanelWindowが含まれます。 |
rtPopup | 右クリックのポップアップ・ファセット。通常、メニューが含まれます。 |
名前 | 型 | ELのサポート | 説明 |
---|---|---|---|
attributeChangeListener | javax.el.MethodExpression | ELのみ | 属性変更リスナーへのメソッド・リファレンス。属性変更イベントは、プロパティに対するプログラム的な変更については配信されません。アプリケーションの特定のリクエストなしにレンダラによってプロパティが変更される場合にのみ配信されます。属性変更イベントの例には、クライアント側のサイズ変更をサポートしていた列の幅などがあります。 |
autoZoomStrategy | String | あり | この属性により、マップの中心およびズーム・レベルをどのように調整するかが決定されます。有効な値は次のとおりです。
|
autoZoomThemeId | String | あり | マップの起動時にマップの中心およびズーム・レベルを設定するために使用するテーマのIDを指定します。autoZoomStrategyがMAXZOOMに設定されている場合は、このテーマに含まれるすべてのオブジェクトが表示される最大レベルまでマップがズーム・ダウンします。autoZoomStrategyがCENTERATZOOMLEVELに設定されている場合は、このテーマの上にマップの中心が配置され、mapZoom属性の値が開始ズーム・レベルとして使用されます。 |
baseMapName | String | あり | マップのbaseMapの名前を指定します。この名前には、data-source-name.cache-instance-nameという形式を使用します。cache-instance-nameの部分にはマップ・キャッシュ・インスタンスの名前が入り、data-source-nameの部分にはMapViewerデータソースの名前が入ります。詳細は、MapViewerのドキュメントを参照してください。 |
binding | String | ELのみ | UIGeoMapコンポーネントを格納するためのバインディング参照。 |
copyrightText | String | あり | マップの著作権テキストを指定します。 |
customizationId | String | あり | この属性は推奨されていません。永続的なカスタマイズを適用するには、id属性を使用する必要があります。この属性は、次のリリースでは削除されます。 |
hybridBaseMapName | String | あり | ハイブリッド・イメージ・マップのbaseMapの名前を指定します。この名前には、baseMapNameと同じ形式を使用します。 |
id | String | なし | コンポーネントの識別子。識別子は、HTMLで許可される構文のサブセットに準拠している必要があります。
|
inlineStyle | String | あり | マップの外部DOM要素のインライン・スタイルを指定します。マップのサイズ、位置または背景色を制御できます。 |
mapServerConfigId | String | あり | リモート・マップ・サーバーおよびジオコード・サーバーのURLを含む構成ファイルの名前を指定します。 |
mapZoom | int | あり | マップの開始ズーム・レベルを指定します。ズーム・レベルは、ベース・マップの一部としてマップ・キャッシュ・インスタンスで定義されます。 |
partialTriggers | String | あり | 部分更新をトリガーする必要があるコンポーネントのIDを指定します。このコンポーネントはトリガー・コンポーネントをリスニングします。なんらかの方法で更新を発生させるイベントがいずれかのトリガー・コンポーネントで受信されると、このコンポーネントも更新を要求します。 |
rendered | boolean | あり | コンポーネントをレンダリングするかどうかを指定します。 |
satelliteBaseMapName | String | あり | 衛星イメージ・マップのbaseMapの名前を指定します。この名前には、baseMapNameと同じ形式を使用します。 |
selectionFillColor | String | あり | ユーザーがmapToolbarの長方形ツール、円形ツール、多角形ツールまたは点ツールを使用してcolorTheme、barGraphThemeおよびpieGraphThemeで選択を行ったときに、その選択領域を塗りつぶす色を指定します。有効な値はRGB 16進数です。たとえば、黒を指定するには、color="#000000"とします。デフォルト値は#49E0F6です。 |
selectionListener | String | あり | 選択リスナーに対するメソッド・リファレンス。MapSelectionEventを引数とするバッキングBeanメソッドを参照します。MapSelectionEventには、選択したリージョンに関する情報が含まれています。public void processSelection(MapSelectionEvent mapSelectionEvent) { Iterator iterator = mapSelectionEvent.getIterator(); while (iterator.hasNext()) { DataContent dt = (DataContent)iterator.next(); String selectedLocation = dt.getLocationName(); System.out.println (selectedLocation); } } |
selectionOpacity | int | あり | ユーザーがmapToolbarの長方形ツール、円形ツール、多角形ツールまたは点ツールを使用してcolorTheme、barGraphThemeおよびpieGraphThemeで選択を行ったときに、その選択領域を塗りつぶす色の不透明度を指定します。有効な値は0から100です。0を指定すると透明度が100%になり、100を指定すると透明度が0%になります。デフォルト値は40です。 |
selectionStrokeColor | String | あり | ユーザーがmapToolbarの長方形ツール、円形ツール、多角形ツールまたは点ツールを使用してcolorTheme、barGraphThemeおよびpieGraphThemeで選択を行ったときに、その選択領域に適用するストローク色を指定します。有効な値はRGB 16進数です。たとえば、黒を指定するには、color="#000000"とします。デフォルト値は#000000です。 |
showInfoArea | boolean | あり | ユーザーがマップで情報領域を表示できるかどうかを指定します。デフォルト値はtrueです。 |
showScaleBar | boolean | あり | マップにスケール・バーを表示するかどうかを指定します。デフォルト値はfalseです。 |
srid | String | あり | startingXおよびstartingYによって定義されるマップの中心位置や、点テーマのすべての点を含む、マップの全座標のsrid(空間参照ID)を指定します。有効な値とその意味については、Oracle Spatialのドキュメントを参照してください。デフォルト値は8307です。メルカトル図法の場合の値は54004です。 |
startingX | double | あり | マップの中心位置のX座標を指定します。座標のsridはsrid属性で指定します。srid属性が指定されていない場合、その値はマップの中心位置の経度であると想定されます。 |
startingY | double | あり | マップの中心位置のY座標を指定します。座標のsridはsrid属性で指定します。srid属性が指定されていない場合、その値はマップの中心位置の緯度であると想定されます。 |
styleClass | String | あり | このコンポーネントに使用するCSSスタイル・クラスを設定します。 |
unit | String | あり | 情報領域の測定単位を指定します。
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zoomBarPosition | String | あり | マップ内でのzoomBarの位置を指定します。有効な値は次のとおりです。
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