アプリケーションのカスタマイズおよびパーソナライズ

JDeveloperのIDEでの作業では、Oracle ADF FacesとOracle ADF Business Componentsを使用して作成されたアプリケーションをカスタマイズおよびパーソナライズできます。カスタマイズには、シード・カスタマイズとユーザー・カスタマイズという2つのタイプがあります。アプリケーションでユーザー・カスタマイズを行うと、エンド・ユーザーは個々のプリファレンス(表のどの列が参照可能かなど)にあわせて、実行時に特定のUIコンポーネントを変更でき、変更内容はユーザー・セッション中またはユーザーがアプリケーションを開くたびに記憶されます。アプリケーションでのシード・カスタマイズは、開発者がアプリケーションを使用し、産業やサイトなどの特定のグループのニーズにあわせて変更できることを意味します。

Oracle ADF Webアプリケーションでのシード・カスタマイズとユーザー・カスタマイズの実装方法については、キュー・カード・アイコン キュー・カードを起動してください

スキーマのインストール: スキーマのZIPファイルをOTNからダウンロードしてインストールします。キュー・カードでは、Fusion Order Demo(FOD)スキーマの一部を構成する表が使用されます。

新規アプリケーションの作成: 「アプリケーションの作成」ウィザードを使用して、Fusion Web Application(ADF)テンプレートを使用するアプリケーションを作成します。

テンプレートを示した「アプリケーションの作成」ダイアログ

データベース接続の作成: 「データベース接続の作成」ダイアログを使用して、スキーマへの接続を作成します。

データベース接続の作成

Oracle ADF Business Componentsオブジェクトの作成: Oracle ADF Business Componentsの作成ウィザードを使用して、データへのアクセスを提供し、ビジネス・ロジックを実装するビジネス・コンポーネントを作成します。

新規ギャラリ、表からのADF Business Components

カスタマイズ・レイヤーおよびレイヤー値の定義: ファイルCustomizationLayerValues.xmlおよびcustomization.propertiesにカスタマイズ・レイヤーの値を追加します。

XMLソース・エディタ、cust-layer値

カスタマイズ・クラスの作成およびデプロイ: アプリケーションのベース定義メタデータにどのカスタマイズ・レイヤーを適用するかを評価するカスタマイズ・クラスを作成します。次に、カスタマイズ・クラスをJARにデプロイし、カスタマイズ可能なアプリケーションにクラスを登録します。

「Javaクラスの作成」ダイアログ

シード・カスタマイズの有効化およびカスタマイズ可能なJSFページの作成: 「プロジェクト・プロパティ」ダイアログを使用して、シード・カスタマイズをプロジェクトで有効化します。次に、カスタマイズ可能なJSFページを作成します。

「プロジェクト・プロパティ」ダイアログ、「シード・カスタマイズの有効化」

「カスタマイズ開発者」ロールを使用したページとビュー・オブジェクトのカスタマイズ: 「プリファレンス」ダイアログのロール・ページを使用して、「カスタマイズ開発者」ロールに切り替えます。次に、カスタマイズの実装前に「カスタマイズ・コンテキスト」ウィンドウでレイヤー値を選択します。カスタマイズ後にアプリケーションを実行します。

「カスタマイズ」パネル

カスタマイズ・レイヤーでのアプリケーションの実行: 複数のアクティブなレイヤー値の間で切り替えて、カスタマイズしたアプリケーションを実行し、様々なカスタマイズ済コンテンツを表示します。

アプリケーション・ナビゲータ、「実行」ポップアップ・メニュー項目

セッション継続時間中のユーザー・カスタマイズの有効化: 「プリファレンス」ダイアログを使用してユーザー・カスタマイズの「デフォルトのロール」に切り替えます。「プロジェクト・プロパティ」ダイアログを使用して、セッション継続時間中はユーザー・カスタマイズを有効化します。

「プロジェクト・プロパティ」、「ADFビュー」

セッション間のユーザー・カスタマイズの有効化: 「プロジェクト・プロパティ」ダイアログを使用して、セッション間でユーザー・カスタマイズを有効化します。adf-config.xmlファイルを編集して、変更永続性にリポジトリとカスタマイズ・クラスを使用する要素を組み込みます。次に、リポジトリに保存するコンポーネントと属性を構成します。

概要エディタ、adf-config.xml

ADFセキュリティの構成およびユーザーの作成: ウィザードを使用してOracle ADFセキュリティを構成します。次に、アプリケーション・ロールを定義し、ユーザーを作成してロールに割り当て、ロールに権限を付与します。

「ADFセキュリティの構成」ウィザード

アプリケーションの実行およびパーソナライズ: アプリケーションにログインします。次に、表列の幅や表列の表示順序などのコンポーネント属性を保存するように変更してアプリケーションをパーソナライズします。

「認証が必要」ダイアログ

キュー・カード・アイコン キュー・カードの起動