Java UIコンテナでは、レイアウト・マネージャという特殊なオブジェクトを使用して、コンテナが表示されるたびに、そのコンテナ内のコンポーネントの位置とサイズが制御されます。レイアウト・マネージャでは、そのレイアウト・マネージャ固有の特定のルール・セットに従ってコンテナ内のコンポーネントが自動的に配置されます。レイアウト・マネージャを使用すると、プラットフォーム間で移植可能な方法で、UIのレイアウトに関するルールと制約を指定できます。
最初は、クライアント・フォームの「dataPanel」コンテナには、「dataPanel」を開いたForm.java
の「構造」ウィンドウに「<null>」と表示されているように、レイアウト・マネージャは含まれていません。
レイアウト・マネージャを使用するには、「dataPanel」のプロパティ・インスペクタで「ビジュアル」セクションを開き、「layout」属性を「BorderLayout」に変更します。
BorderLayout
レイアウト・マネージャでは、コンポーネントのconstraints
プロパティに基づいて、BorderLayout内の5つの領域のいずれかにコンテナのコンポーネントが配置されます。プロパティ・インスペクタでは、コンポーネントのconstraints
プロパティを次に示す5つの値のいずれかに設定できます。
たとえば、「dataPanel」のconstraints
プロパティは、プロパティ・インスペクタに表示されているように、「中央」です。
制約プロパティ・ビジュアル・エディタを使用すると、適切なボックスを選択して、コンポーネントのconstraints
プロパティの値を変更することもできます。
「dataPanel」のレイアウト・マネージャとしてBorderLayout
を設定した後は、コンテナのコンポーネント「panelOrdersView1Helper1」(以前に追加した編集フォーム・パネル)のconstraints
プロパティの値を変更できる状態になります。
マスター編集フォームは、列(ラベルとテキスト・フィールド)と行(属性の数)の数が固定であるため、サイズは大きくなりません。次のステップでは、構造ウィンドウで「panelOrdersView1Helper1」を選択した後、制約プロパティ・ビジュアル・エディタを使用して、「panelOrdersView1Helper1」のconstraints
プロパティの値を「上」に変更します。この結果、編集フォームは常に、コンテナの幅全体にわたって拡張されます。
注意: constraintsプロパティのビジュアル・エディタは、デフォルトで「プロパティ・インスペクタ」の隣にあります。constraintsプロパティのビジュアル・エディタがまだ開いていない場合は、「表示」「制約」を選択します。
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