カスタマイズ済アプリケーションには、ベース・アプリケーションと、カスタマイズ済メタデータ・コンテンツの1つ以上のレイヤーが含まれています。MDSでは、カスタマイズ済メタデータ・オブジェクトがメタデータ・リポジトリに格納され、実行時にはカスタマイズ済アプリケーションを表示するために取得されます。カスタマイズ済アプリケーションを起動する際には、カスタマイズ済のコンテンツがベース・アプリケーション全体に適用されます。
次のタイプのメタデータ・カスタマイズを実行できます。
また、カスタマイズには、静的なものと動的なものがあります。静的カスタマイズは、アプリケーションのデプロイ期間中にわたって変化しないカスタマイズ・コンテンツです。動的カスタマイズは、実行時にレイヤー値を判別できるようにレイヤーに実装されるカスタマイズです(例: 実行時のカスタマイズ済コンテンツは、ログインしたユーザーのロールによって異なる場合があります)。
この例では、静的なビュー・レイヤー・カスタマイズとモデル・レイヤー・カスタマイズを実装します。
JDeveloperでは、アプリケーションでカスタマイズを行う前に、「カスタマイズ開発者」ロールに切り替える必要があります。ロールを切り替えるには、「プリファレンス」ダイアログを開きます。メイン・メニューから「ツール」 「プリファレンス」の順に選択し、「ロール」をクリックします。ロール・ページで、「カスタマイズ開発者」を選択して「OK」をクリックします。
ロールを変更した場合は、JDeveloperを再起動する必要があります。再起動時に表示される「カスタマイズ・コンテキスト」ウィンドウで、site
レイヤーからカスタマイズ・レイヤー値を選択します。
カスタマイズ・レイヤー値を選択した後に行ったカスタマイズは、そのレイヤー値にのみ適用されます。カスタマイズを別のレイヤー値に実装するには、「カスタマイズ・コンテキスト」ウィンドウで新しい値を選択してカスタマイズします。
この例では、次のカスタマイズを実装します。
site/headquarters
レイヤー値で、注文品目を表示する参照ページに「表」コンポーネントを追加します。 site/remoteoffices
レイヤー値で、モデル・レイヤーのOrderItemsView
データ・コントロールに属性を追加します。次に、注文品目を表示する参照ページに「表」コンポーネントを追加します。詳細ページで、注文フォームを構成するコンポーネントの前後に詳細ヘッダーの表示コンポーネントを追加します。
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