プロファイリングの目的は、アプリケーションで、想定よりも多くのリソースを使用している部分がどこかを検出し、その部分を改善することによって、リソースの最適化を実現することです。そのプロセスでは、遅い、メモリーの使用が多すぎる、またはメモリー・リークがあると考えられる、個別のコマンド、トランザクションまたは一連のアクションを検出します。次に、その原因を調べ、パフォーマンスを改善するための変更を加えた後、変更の効果があるかどうかを確認するために再測定します。
プロファイラでは、このようなコマンド、トランザクションまたは一連のアクションをユースケースと呼びます。プロファイラは、重要なユースケースを切り離して正確に測定できるように設計されています。デフォルトでは、ユースケースを開始するまではプロファイラによる測定は行われず、ユースケースを終了すると測定は停止されます。表示されるデータは常に、特定のユースケースに関連します。
プロファイラ・タブのツールバーには現在のユースケースの状態が示され、ユースケースの開始と終了およびユースケース間のナビゲーションを制御できます。
ツールバーの左上にある「開始ユースケース」コントロール()は、新規ユースケースを開始する際に使用します。その隣の「終了ユースケース」コントロール(
)は、実行中のユースケースを終了する際に使用します。ユースケースを開始すると、「終了ユースケース」ツールバー・アイコンが有効になり、「開始ユースケース」ツールバー・アイコンが無効になります。
アクティブなユースケースを保存した場合、ユースケースはただちに終了します。「終了ユースケース」ツールバー・アイコンは無効になり、「開始ユースケース」ツールバー・アイコンは有効になります。
開始ユースケースおよび終了ユースケースのコントロールは、次の場合にはいずれも使用できません。
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