名前付き問合せを使用すると、設計時に問合せを定義し、その問合せを実行時に使用できます。NamedQuery
メタデータ文は、「エンティティ作成(表ベース)」ウィザードによって、OrderItems.java
エンティティにデフォルトで作成されています。この文によって、OrderItems表からすべての行が取得されます。
@NamedQuery(name = "OrderItems.findAll", query = "select o from OrderItems o")
エンティティを編集して、OrderItemsを数量で取得する問合せを追加します。OrderItemsエンティティをソース・エディタで編集するには、ダイアグラムでエンティティをダブルクリックしてソース・ファイルを開きます。
Javaコード内の@
で始まる記号は注釈と呼ばれます。注釈を使用すると、メタデータをオブジェクトに追加できます。次に注釈の例を示します。
注釈 | 説明 |
@Entity |
ファイルをEJB 3.0エンティティとして識別します。 |
@NamedQuery |
データを取得するために実行時に使用できる問合せです。 |
@Table |
エンティティにプライマリ表を指定します。 |
@Id |
エンティティの識別子となるプロパティを定義します。 |
@Column |
永続プロパティやフィールドに、マップされた列を指定します。 |
@ManyToOne |
表間の外部キー関係のタイプを指定します。 |
@JoinColumn |
外部キー関係に、結合列と参照先の列を指定します。 |
これらのオブジェクトが他のJavaファイルと異なる点は、オブジェクトをEJBエンティティとして識別する注釈です。EJB 3.0とJPAの主な機能は、以前のバージョンのようなデプロイメント・ディスクリプタではなくメタデータ注釈を使用して、オブジェクト・リレーショナル・マッピングを含むエンティティを作成できることです。
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