次の例外を除き、JDeveloperのSubversion拡張機能以外に、Subversionソフトウェアを追加でインストールする必要はありません。
前述の場合はすべて、Subversionクライアント・ソフトウェアを別途インストールする必要があります。代替のJavaバインディングを使用する場合は、バインディング・ソフトウェアを追加でインストールする必要があります。
JDeveloper Subversion VCS拡張機能の一部としてインストールされるJavaバインディングはJavaSVNです。代替となる可能性のある、これらのJavaSVNでは一部制限があります。たとえば、JavaSVNでは、file:///
プロトコル経由のリポジトリ・アクセスがサポートされていません。JavaSVNを使用すると、同じマシンにインストールされたクライアント・ソフトウェアからSubversionリポジトリにアクセスできません。
代替のJavaバインディングとして、JavaHLを使用できます。このバインディングには、Subversionの作成者によって開発と保守が行われているという利点があり、広範なプロトコル(http、https、file、svn、svn+ssh)経由でリポジトリにアクセスできます。JavaHLバインディングを使用するには、JDeveloperとは別にSubversionクライアント・ソフトウェアをインストールする必要があります。インストールすると、JDeveloperでJavaHLとJavaSVNのクライアント・オプションを選択できるようになります。
Subversionクライアント・ソフトウェアのインストール
この手順では、オペレーティング・システムがWindowsであると仮定しています。Windows以外の環境の場合は、オペレーティング・システムのパッケージ管理システムのドキュメントを調べて、ベンダー提供のSubversionクライアントにJavaHLが含まれていることを確認してください。
Subversionのインストーラ(svn-1.3.2-setup.exe)をhttp://subversion.tigris.orgから(c:\downloadsなどに)ダウンロードします。インストーラを実行して、Subversionクライアントを便利な場所(c:\subversionなど)に置きます。コンピュータを再起動します。
これまでのインストールを確認するために、コマンド・プロンプトを開いてsvn help
と入力します。サブコマンドのリストが表示されます。表示されない場合は、クライアント・ソフトウェアがインストールされた場所のbinディレクトリ(この例では、c:\subversion\bin)がシステム・パスに含まれていることを確認します。
JavaHLライブラリ(svn-win32-1.3.2_javahl.zip)をhttp://subversion.tigris.org/から(c:\downloadsなどへ)ダウンロードします。
WinZipまたは同様のツールを使用して、libsvnjavahl-1.dllファイルをsvn-win32-1.3.2_javahl.zipからSubversionクライアントをインストールした場所(この例では、c:\subversion\bin)に抽出します。
JDeveloperを起動または再起動します。
プロキシ・サーバー経由でSubversionリポジトリに接続する場合は、まずSubversionクライアント・ソフトウェアを別途インストールする必要があります。方法
Subversionクライアント・ソフトウェアをインストールすると、WindowsのApplication DataディレクトリにSubversionサブディレクトリが作成されます。Application Dataディレクトリを見つけるには、c:/
プロンプトでcd %APPDATA%
と入力します。次に、Subversionサブディレクトリを開きます。(Linuxでは、このサブディレクトリは~/.subversion
になります。~
はホーム・ディレクトリを表します。)
Subversionサブディレクトリには、servers
という名前のファイルがあります。このファイルをテキスト・エディタで開いて、[global]
セクションを検索します。コメント・マーカー(#
)をhttp-proxy-host
行から削除して、使用するプロキシ・サーバーの詳細情報でプレースホルダのプロキシ情報を上書きします。コメント・マーカー(#
)をhttp-proxy-port
行から削除して、プロキシ・サーバーのポート情報でプレースホルダのポート情報を上書きします。特定のURLを除外してプロキシ・サーバーを使用しないようにする場合は、コメント・マーカー(#
)をhttp-proxy-exceptions
行から削除して、除外するURLでプレースホルダのURLを上書きします。
他にもプロキシ・サーバーを使用する場合は、http-proxy-host
行とhttp-proxy-port
行を追加して、詳細情報を記述します。
Subversionで使用されるすべてのhttp方式がプロキシ・サーバーでサポートされていることが重要です。一部のプロキシ・サーバーでは、PROPFIND、REPORT、MERGE、MKACTIVITY、CHECKOUTがデフォルトではサポートされていません。プロキシ・サーバーを使用してSubversionリポジトリにアクセスする際に問題が発生する場合は、これらのhttp方式がサポートされるように設定を変更するようにサーバーのシステム管理者に依頼してください。
JDeveloperでは、Subversionをバージョニング・システムとして選択します(「バージョニング」「バージョン・システム: [...]」
「Subversion」)。正しく設定できた場合は、「構造」ペインの下に、「Subversionバージョン・システム・アクティブ」というメッセージが表示されます。
Subversionのメイン・プリファレンス・ページを開いて(「ツール」「プリファレンス」→「バージョニング」→「Subversion」)、必要なクライアント・インストールが使用可能であることを確認します。複数がリストされている場合は、使用するものを1つ選択します。
重要: この後に、更新センター(Oracleの公式拡張機能および更新)からJDeveloper Subversion拡張機能の更新を受け入れると、以前に代替クライアントを選択していた場合でも、クライアント・プリファレンスがJavaSVNにリセットされます。
Copyright © 1997, 2009, Oracle. All rights reserved.