コマンドラインからのデプロイについて

アプリケーションまたはモジュールは、JDeveloper IDE自体を実際に起動せずにJDeveloperからデプロイできます。ojdeployを使用したコマンドラインによるデプロイは、バッチ・ファイルや他のスクリプトを使用して既存のプロジェクトやアプリケーションをデプロイする場合に特に便利です。

コマンドの使用方法

ojdeploy -profile <name> -workspace <jws> [ -project <name> ] [ <options> ]
ojdeploy -buildfile <ojbuild.xml> [ <options> ]
ojdeploy -buildfileschema

引数

引数 説明
profile デプロイするプロファイルの名前。
workspace JDeveloperのワークスペース・ファイル(jws)へのフルパス。
project デプロイメント・プロファイルを検索できる.jws内のJDeveloperプロジェクトの名前。省略すると、プロジェクトはワークスペース内に存在しているとみなされます。
buildfile バッチ・デプロイ用のビルドファイルへのフルパス。
buildfileschema ビルドファイルの出力XMLスキーマ。

注意: デプロイメント・プロファイルは、大きく2つのカテゴリに分類できます。1つは、アプリケーションまたはワークスペース・レベルで定義されるデプロイメント・プロファイルであり、もう1つは、プロジェクト・レベルで定義されるデプロイメント・プロファイルです。ワークスペース・プロファイルをデプロイする場合、ojdeployでは、ワークスペースの場所、およびプロファイルの名前を引数として取ります。プロジェクト・プロファイルをデプロイする場合、ojdeployではさらに-project引数を取ります。

オプション

オプション 説明
-basedir ベース・ディレクトリに対するワークスペースの解析パス。組込みマクロ${base.dir}-basedirの値が取得されます。
-outputfile 出力用の別の場所を指定します。デフォルトは、プロジェクトまたはワークスペース内の¥deployディレクトリ内です。このパラメータでファイル拡張子を指定しないと、拡張子はデプロイメント・プロファイルの元のファイル名から決定されます。
-nocompile ビルド・システムが起動しないようにします。これは、単にワークスペースまたはプロジェクトをパッケージ化し、その時点でコンパイルしない場合に便利です。
-clean コンパイルの前に、プロジェクト出力ディレクトリからすべてのファイルを削除します。ファイルまたはディレクトリを削除できなかった場合、デプロイはそのプロファイルで停止します。
-nodatasources Java EEアプリケーションの場合に、JDeveloper IDEで検出された接続情報でweblogic-jdbc.xmlファイルが更新されないようにします。Java EEアプリケーション以外の場合、このオプションは無視されます。詳細
-forcerewrite ojdeployを実行して出力ファイルの内容が変更されなかった場合でも、出力ファイルが再書込みされます。
-updatewebxmlejbrefs web.xmlのEJB参照を更新します。
-define コマンドラインで追加のマクロを定義できます。これは、XMLビルドファイルで<variable>要素を使用して実行することもできます。コマンドラインで定義されたマクロとオプションによって、ビルドファイル(使用する場合)の<defaults>セクションにあるマクロとオプションが補足または上書きされます。
-statuslogfile ステータス・サマリーの出力ファイルへのフルパスです。マクロは使用できません。-statuslogfileオプションによって、処理済のすべてのプロファイルと各ステータスのリストが格納されたXMLファイルが作成されます。最後のサマリー・セクションをチェックすると、スクリプト全体の終了ステータスを簡単に確認できます。

組込みマクロ

マクロ 説明
workspace.name ワークスペースの名前(.jws拡張子を除く)
workspace.dir workspace.jwsファイルのディレクトリ
project.name プロジェクトの名前(.jpr拡張子を除く)
project.dir project.jprファイルのディレクトリ
profile.name デプロイするプロファイルの名前
deploy.dir プロファイルに対するデフォルトのデプロイ・ディレクトリ

注意: project.nameマクロとproject.dirマクロを使用できるのは、プロジェクト・レベルのプロファイルをデプロイする場合のみです。

プロジェクト・レベルのプロファイルをデプロイする場合

ワークスペース・レベルのプロファイルをデプロイする場合

ワークスペースの全プロジェクトから全プロファイルをデプロイする場合

ojbuildファイルからバッチ・モードでビルドする場合

ojbuildファイルを使用してビルドし、デフォルトの変数をビルドファイルに渡したり上書きする場合

ojbuildファイルを使用してビルドし、defaultセクションにパラメータを設定したり上書きする場合

その他の例

ビルド・スクリプトを編集せずに簡単に上書きする場合

ビルド・スクリプトで定義したマクロ値を渡したり上書きするには、-defineオプションを使用して、新しい値を指定します。

これにより、mycustomdir変数がビルド・スクリプトの<defaults>セクションに追加されます。この変数が/tmp値にすでに定義されている場合は置き換えられます。

ビルド・スクリプトに定義したパラメータ値を渡したり上書きするには、適切なパラメータ・オプションを使用します。

これにより、-nocompile-nodatasourcesパラメータがビルドファイルのdefaultセクションに追加されます。


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