テクノロジ・スコープについて

テクノロジ・スコープは、特定のプロジェクトで使用される様々なテクノロジの識別に使用できる、プロジェクト上の属性です。これらの属性は、作業時にユーザーを支援するためにJDeveloper内でのみ使用されます。テクノロジ・スコープでは、新規ギャラリおよびメニューとパレットに表示される選択がフィルタ処理されるため、作業時に最も適切な項目のみ表示されます。テクノロジ・スコープは、プロジェクト自体のデータにはまったく影響しません。

たとえば、2つのプロジェクトを使用して、アプリケーションに対する2種類のビューを作成するとします。最初のプロジェクトは、Javaに対するテクノロジ・スコープのセットを持ちます。このセットは、このプロジェクトに対するメニューとビューの選択の焦点をJavaテクノロジ・スタックに当てる必要があることをJDeveloperの設計時に指示します。このようなフィルタ処理により、個々のプロジェクトから過剰なメニューが排除され、画面が見やすくなります。2番目のプロジェクトは、Swing/AWTに対するテクノロジ・スコープ・セットを持ちます。このセットは、選択の焦点をSwing/AWTテクノロジに当てることをJDeveloperの設計時に指示します。

テクノロジ・スコープが定義されている選択済プロジェクトで新規ギャラリを開くときに、このテクノロジ・スコープに従ってギャラリ画面をフィルタ処理するオプションがあります。このフィルタを設定すると、テクノロジ・スコープがJavaに対して設定されているプロジェクトについて、ギャラリはJavaテクノロジに関連するオブジェクトのみ表示します。プロジェクトに対して複数のテクノロジ・スコープがある場合、またはテクノロジ・スコープが重なる場合、新規ギャラリにはすべてのテクノロジ・スコープのすべての選択が表示されます。

これは、ロールを使用したJDeveloperの成形とは異なります。テクノロジ・スコープを使用する場合、JDeveloperの残りの機能は引き続き利用できます。成形を使用する場合、現在のロールから除外されているJDeveloperの部分を使用するには、別のロールに変更してからJDeveloperを再起動する必要があります。詳細


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