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Oracle Fail Safeリリース・ノート
リリース3.3.4 for Microsoft Windows(64-bit)on Intel Itanium
B25932-01
 

 

Oracle® Fail Safe

リリース・ノート

リリース3.3.4 for Microsoft Windows(64-bit)on Intel Itanium

部品番号: B25932-01

原典情報: B25801-01 Oracle Fail Safe Release Notes, Release 3.3.4 for Microsoft Windows (64-Bit) on Intel Itanium

2006年3月

このドキュメントでは、Oracle Fail Safeリリース3.3.4 for Microsoft Windows(64-bit)on Intel Itaniumについて説明します。ソフトウェア互換性、ハードウェア互換性、インストールと削除、およびOracleデータベースの可用性を高める構成について説明します。

1 このドキュメントの構成

このリリース・ノートは、次の各項で構成されています。

2 このリリースの概要

このリリースのOracle Fail Safeはサーバーのみのリリースで、Oracle Fail Safe Managerは含まれません。

3 新機能および変更された機能

次の項で、このリリースのOracle Fail Safeの新機能と変更された機能について説明します。

3.1 Oracle管理エージェントのサポート

このリリースでは、Oracle管理エージェントのサポートが追加されました。また、次のOracleリソースは引き続きサポートされます。

  • Oracleデータベース

  • Oracle Intelligent Agent(リリース9.2以下)

サポートされている各リソースのバージョンの詳細は、5項を参照してください。可用性を高めるためのOracle管理エージェントの構成の詳細は、16.1項を参照してください。

3.2 Oracle Application Serverコンポーネントのサポート

以前のリリースでは、可用性を高めるためにOracle Application Serverコンポーネントを構成する場合、コンポーネントを汎用サービスとして構成する必要がありました。このリリースでは、Oracle Application Serverコンポーネントを構成するためのカスタム・サポートが提供されています。これには、次のコンポーネントが含まれます。

  • Oracle Process Manager and Notification Server(OPMN)

  • Application Server Controlサービス

  • メタデータ・リポジトリ(Oracle Application ServerがインストールされているOracleホームに存在する場合)

可用性を高めるためのOracle Application Serverコンポーネントの構成の詳細は、16.3項を参照してください。

3.3 Oracle HTTPのサポートの廃止

可用性を高めるためのOracle HTTP Serverの構成は、以前のリリースではサポートされていましたが、このリリースのOracle Fail Safeではサポートされていません。

4 修正されたソフトウェア・エラー

この項では、Oracle Fail Safeのこのリリースで修正されているソフトウェア・エラーについて説明します。

4.1 グループの移動操作に関連する問題

Oracle Fail Safeリリース3.3.2および3.3.3では、クラスタが3つ以上のノードで構成されている場合、グループの移動操作は機能しませんでした。この問題は修正されました。

この問題は、Oracle Bug#3617808で追跡されていたものです。

4.2 パスワード・ファイル認証使用時の問題

以前のリリースでは、SYSアカウント(データベース・パスワード・ファイル認証)を使用してスタンドアロンのOracle Database 10gを検証しようとすると失敗し、ORA-1031エラーが返されました。この問題は修正されました。

この問題は、Oracle Bug#3713948で追跡されていたものです。

4.3 可用性を高めるために複数のデータベースを構成した場合に返されるORA-1531エラー

以前のリリースでは、可用性を高めるために複数のデータベースを構成した場合、データベースの1つを開こうとすると、ORA-1531エラーが返されました。この問題は修正されました。

この問題は、Oracle Bug#4452874で追跡されていたものです。

4.4 障害のある共有ドライブが存在する場合のOracle Fail Safeの動作の問題

以前のリリースでは、障害のある共有ドライブが存在する場合、問題の原因がほとんど示されずに、Oracle Fail Safeコマンドが失敗することがありました。

この問題は修正されました。障害のある共有ドライブが存在する場合、Oracle Fail Safeコマンドを発行しようとすると、障害のある共有ドライブが存在するという警告がOracle Fail Safeによって発行され、操作が続行されます。障害のあるドライブが直接的に操作に関連しない場合、その操作はエラーなしで完了します。

この問題は、Oracle Bug#4419458で追跡されていたものです。

4.5 IsAliveポーリングの情報メッセージのエラーとしてのレポートを廃止

クラスタ・ノード上で初めてデータベース・リソースがオンラインになったとき、IsAliveポーリングの最初の実行時に、Oracle Fail Safeによって次のようなメッセージがレポートされます。

odbsIsAlive: isAliveTimeoutSecs = 300
odbsIsAlive: isAliveIntervalTimeoutSecs = 30

以前のリリースでは、これらの情報メッセージがエラーとしてレポートされました。この問題は修正され、これらのメッセージは情報メッセージとしてレポートされるようになりました。

この問題は、Oracle Bug#4582406で追跡されていたものです。

4.6 Windows 2003でのOracle Fail SafeおよびDCOMアクセス権限リストのインストールに使用されるアカウント

以前のリリースでは、使用されている分散コンポーネント・オブジェクト・モデル(DCOM)のアクセス権限が暗黙的権限か明示的権限かにかかわらず、Oracle Fail Safeのインストール時に使用されたアカウントがDCOMのデフォルト・アクセス権限に追加されていました。

このリリースからは、オペレーティング・システムがMicrosoft Windows 2003以上であれば、使用されているDCOMのデフォルト・アクセス権限が暗黙的権限か明示的権限のどちらであるかがOracle Fail Safeによりチェックされます。暗黙的アクセス権限が使用されている場合、Oracle Fail Safeのインストール時に使用されたアカウントは、DCOMのデフォルト・アクセス権限に追加されません。しかし、明示的なデフォルト・アクセス権限が使用されている場合、Oracle Fail SafeによりSELFユーザーがデフォルト・アクセス権限に追加されます。

この問題は、Oracle Bug#3818686で追跡されていたものです。

5 ソフトウェアの互換性

このリリースのOracle Fail Safeは、次の表に示すソフトウェアと互換性があります。

ソフトウェア リリースまたはバージョン
Microsoft Cluster Server(MSCS) バージョン5.0以上
Oracle Database(Standard EditionおよびEnterprise Edition) Oracle9iリリース2(9.2)64-bit

Oracle Database 10gリリース1(10.1)64-bit

Oracle Database 10gリリース2(10.2.0.1.0)64-bit

Oracle Intelligent Agent リリース9.2.0 64-bit
Oracle Enterprise Manager リリース9.2.0
Oracle Fail Safe Manager(32-bit) リリース3.3.1、3.3.2、3.3.3、3.3.4
Oracle Management Agent リリース10.1.0.2、10.1.0.3

(Microsoft Windows専用の管理エージェントのリリース)


この64-bit版のOracle Fail Safeは、32-bit版のOracle Fail Safe Managerリリース3.3.1、3.3.2、3.3.3または3.3.4とともに使用できます。Oracle Fail Safe Managerは、Oracle Databaseキットに含まれるOracle Fail Safe CD-ROM(32-bit)に含まれており、次のいずれかの32-bit Windowsオペレーティング・システムにインストールする必要があります。


注意:

Oracle Fail Safeでは、自動ストレージ管理はサポートされません。

6 ハードウェアの互換性

ハードウェア・ベンダーに連絡を取り、Oracle Fail Safeを使用するハードウェアで、Microsoft Cluster Serverソフトウェアの使用が保証されていることを確認してください。

7 インストール

この項では、Oracle Fail Safeのインストールについて説明します。インストールと削除の詳細は、『Oracle Fail Safeインストレーション・ガイド』を参照してください。

7.1 Oracle Services for MSCSのインストール時のMicrosoft Windowsイベント ビューアの稼働禁止

Microsoft Windowsイベント ビューアを稼働中にOracle Services for MSCSをインストールすると、インストール・プロシージャから、fsus.dll(日本語システムではfsja.dll)ファイルをコピーできないというエラーが返され、再試行するか、無視するか、あるいは取り消すかをたずねられます。Microsoft Windowsイベント ビューアを停止し、Oracle Fail Safeのインストール・エラー・ウィンドウで「再試行」をクリックすると、インストールを続行できます。

7.2 MSCSクラスタ アドミニストレータによるフェイルセーフ・リソース・タイプの問題の表示

Oracle Fail Safeのインストールの完了後、MSCSクラスタ アドミニストレータでフェイルセーフ・リソース・タイプ(データベースなど)の問題が表示される場合があります。MSCSクラスタ アドミニストレータでは、そのリソース・タイプ名の上にオースラッシュ(Ø)記号を表示して、問題が発生したことを示します。

この問題が発生した場合は、次のようにします。

  1. Oracle Fail Safeのインストール後にクラスタ・ノードを再起動していなかった場合は、再起動します。

  2. PATH環境変数に、Oracle Services for MSCSパスが含まれていることを確認します。(コマンド・プロンプト・ウィンドウで、PATHと入力してください。)Oracle Services for MSCSパス(<Oracle_Home>\fs\fssvr\bin)が含まれている必要があります。含まれていない場合は、これを追加し、Oracle Services for MSCSパスがないノードを再起動します。

  3. Oracle Fail SafeリソースDLLのFsResOdbs.dllが、<Oracle_Home>\fs\fssvr\binにインストールされていることを確認します。

    リソースDLLがない場合は、Oracle Fail Safeを再インストールします。

  4. Oracle Fail Safe Managerを使用してクラスタを検証(「トラブルシューティング」メニューで「クラスタの検証」を選択)して、その後、各クラスタ・ノードを1つずつ再起動します。「クラスタの検証」コマンドは自動的にOracleリソースDLLの登録を検証します。すべてのクラスタ・ノードを再起動する必要がない場合もあります。1つのノードを再起動した後、MSCSクラスタ アドミニストレータでリソース・タイプ名からオースラッシュ記号が削除されているか確認します。オースラッシュ記号がなくなっている場合は、すべてのクラスタ・ノードを再起動する必要はありません。

8 Oracle Services for MSCS

この項では、Oracle Services for MSCSについて説明します。

8.1 異なるアカウントのもとで実行可能なOracle Services for MSCSとMicrosoft Cluster Server

クラスタが最初に構成され、Microsoft Cluster Serverが最初にインストールされた場合、これはMicrosoft Windowsユーザー・アカウントのもとにインストールされています。

Oracle Services for MSCSは、(システム・アカウントではなく)全クラスタ・ノードに管理者権限を持つドメイン・ユーザー・アカウントのもとでMicrosoft Windowsサービスとして実行されます。Oracle Services for MSCSをインストールする際、必要な権限を持つユーザー・アカウントのユーザー名およびパスワードの組合せを入力するように求められます。このアカウントは、Microsoft Cluster Serverをインストールしたアカウントと同じである必要はありません。

Oracle Fail SafeリソースのIsAliveポーリングは、Oracle Services for MSCSが稼働しているアカウントではなく、Microsoft Cluster Serverが稼働しているMicrosoft Windowsアカウントを使用して実行されます。

9 Oracle Fail Safe Manager

この項では、Oracle Fail Safe Managerについて説明します。

9.1 Microsoft Windows 2000、Microsoft Windows XPまたはMicrosoft Windows Server 2003で稼働する場合、Oracle Fail Safe Managerではユーザー名およびパスワードが必要

Microsoft Windows 2000、Microsoft Windows XPまたはMicrosoft Windows Server 2003システムで稼働しているOracle Fail Safe Managerにログインする場合は、ユーザー名およびパスワードを入力する必要があります。

他のオペレーティング・システムで稼働しているOracle Fail Safe Managerにログインする場合は、ユーザー・アカウントに適切な権限があれば、ユーザー名およびパスワードを入力する必要はありません。

10 Oracleデータベース

この項では、Oracleデータベースについて説明します。

10.1 「スタンドアロン・データベースの検証」コマンド実行時のエラー

Microsoft Windowsでは、時として(別プログラムがファイルを更新している場合など)データベース用の初期化パラメータ・ファイルが別ユーザーによってロックされていると判断され、ファイルの名前変更や、読込み/書込みアクセスのためにファイルを開くことが一時的に拒否されます。このために、「スタンドアロン・データベースの検証」コマンドが実行されたときに問題が発生し、不可解なエラー・メッセージが返される原因ともなります。「スタンドアロン・データベースの検証」の実行時に次のメッセージと同様のエラー・メッセージが返された場合は、オペレーティング・システムのエラー・メッセージが表示されずに、データベース用の初期化パラメータ・ファイルの名前を一時的に変更できるかどうかを確認してください。

FS-10890: Oracle Services for MSCSはスタンドアロンの検証操作中に失敗しました。

FS-10818: Oracle Databaseリソース・プロバイダで、リソースTESTDB1.US.ORACLE.COMの構成処理の準備中に失敗しました。

FS-10160: スタンドアロンのOracleデータベースTESTDB1.US.ORACLE.COMの検証に失敗しました。

FS-10611: ファイルd:\oracle\database\initestdb1.oraを読み込むために開こうとして失敗しました。

0xB: プログラムを間違った形式でロードしようとしました。

別のアプリケーションがファイルを制御し始めた場合は、ファイルが常駐するディスクを所有するクラスタ・ノードを再起動することで、問題を解決できます(再起動後に必ず、データベース・ファイルを含むすべてのクラスタ・ディスクを、データベースのホストとなるノードに移動しなおしてください)。

10.2 データベースのシャットダウン時に停止して再起動されるデフォルトのOracle Intelligent Agent

デフォルトのOracle Intelligent Agentは、デフォルトのOracle Intelligent Agentが稼働中のノードでフェイルセーフ・データベースを検出してデータベースへの接続を保持しますが、これは適切ではありません。(デフォルトのOracle Intelligent Agentはノードのホスト・アドレスでリスニングし、仮想アドレスを使用するためフェイルセーフ・データベースを検出するべきではありません。)このため、フェイルセーフ・データベースがOracle Fail Safe Managerを使用してnormalまたはtransactionalモードでオフラインに設定されると、Oracle Fail Safeはデータベースをシャットダウンする前にデフォルトのOracle Intelligent Agentをシャットダウンします。Oracle Fail Safeは、データベースのシャットダウン操作が完了した後、デフォルトのOracle Intelligent Agentを再起動します。

10.3 サンプル・データベースの作成

Oracle Fail Safeには「サンプル・データベースの作成」コマンドが用意されており、事前構成済のサンプル・データベースをユーザーの指定したクラスタ・ディスクにインストールします。サンプル・データベースは、テストおよびOracle Fail Safeオンライン・チュートリアルでの使用を目的とするもので機能もかぎられています。本番には使用しないでください。

サンプル・データベースを、最初に作成したリリース以外のリリースで使用する場合、既知の制限事項があります。

10.4 SYSにする必要があるデータベース・ユーザー名

Oracle Fail Safeリリース3.2.1、3.3.1、3.3.2および3.3.3のすべての操作を成功させるには、オペレーティング・システム認証が使用される場合を除き、データベース・ユーザー名がSYSであることが必要です。オペレーティング・システム認証が使用される場合、Oracle Fail SafeはSYSアカウントを使用しません。

11 ディスク・リソース

Oracle Fail Safeでは、EMC GeoSpanディスクを使用できます。ただし、リソースのグループへの追加時にリソースで使用されているEMC GeoSpanディスクがそのグループにまだない場合、Oracle Fail SafeではFS-10203エラーが返され、処理がロールバックされます。

このエラーが発生した場合は、リソースに必要なEMC GeoSpanディスクがすでに含まれているグループに、リソースを追加します。

12 仮想アドレス

MSCSネットワーク名に後続スペースが含まれている場合に、Oracle Fail Safe Managerで仮想アドレスをグループに追加しようとすると、操作は失敗し、次のエラーが返されます。

NT-5045: クラスタ ネットワークが見つかりません。

MSCSクラスタ アドミニストレータを使用して、後続スペースを削除するようにネットワーク名を変更すると、この問題を回避できます。

13 Oracle Enterprise Managerとの統合

この項では、Oracle Fail SafeとOracle Enterprise Managerの統合について説明します。

13.1 JobOutサブディレクトリの部分的サポート

Oracle Intelligent Agentリリース8.1.7は、ジョブ出力ファイルをJobOutというサブディレクトリに置きます。可用性の高いIntelligent Agentの場合、JobOutサブディレクトリは、クラスタ・ディスク上のエージェントのConfigPathディレクトリ下にあります。Intelligent Agentには、ジョブを実行するためのJobOutサブディレクトリが必要です。

Oracle Intelligent Agentを作成し、グループに追加すると、Oracle Fail Safeはクラスタ・ディスク上にJobOutサブディレクトリを作成します。ただし、可用性の高いIntelligent Agentが属するグループを検証するときに、Oracle Fail Safeは、JobOutサブディレクトリが存在するかどうかを検証しません。また、可用性の高いIntelligent Agentのクラスタ・ディスクを変更したときに、Oracle Fail Safeは、新規ディスクにJobOutサブディレクトリを作成せず、旧ディスクからJobOutサブディレクトリも削除しません。

13.2 物理ノード上でスタンドアロン・データベースとして検出されるフェイルセーフ・データベース

物理ノード上でスタンドアロン・データベースを表示すると、物理ノード上でオンラインになっているフェイルセーフ・データベースが検出されていることがあります。この問題は、Microsoft Windows NTバージョン4.0 Service Pack 5またはService Pack 6aで稼働しているシステムで発生します。

グループにIntelligent Agentリソースがある場合、そのグループ内のデータベースは、物理ノードで検出されません。このケースの例外は、データベースが複数の仮想アドレスを使用している場合です。データベースのlistener.oraファイルおよびtnsnames.oraファイルで使用されている最初の仮想アドレスが、エージェントで使用するように選択されていない場合、グループ内のデータベースは物理ノードで検出されます。

13.3 Oracle Fail Safeによって再起動されない物理ノードのデフォルトIntelligent Agent

Oracle Fail Safeリリース3.1より前のリリースでは、物理ノードのデフォルトIntelligent Agentは、グループへのデータベースの追加、グループからのデータベースの削除などの各操作時に再起動されました。Oracle Fail Safeのリリース3.1から、物理ノードのデフォルトIntelligent Agentは自動的に再起動しなくなりました。物理ノードにあるデータベースの更新済リストが必要な場合は、デフォルト・エージェントを手動で再起動します。

14 このリリースで更新されたドキュメント

このリリースでは、このリリース・ノートの他に、Oracle Fail Safeヘルプが更新されています。詳細は、キットに付属の次のドキュメントを参照してください。ただし、これらのドキュメントはこのリリースで更新されていません。

キットに付属のドキュメントは、HTMLおよびPDFオンライン形式で提供されます。PDFファイルを表示するには、Adobe Acrobat Reader 4.0以上が必要です。最新バージョンは、次のAdobe Webサイトからダウンロードできます。

http://www.adobe.com/prodindex/acrobat/readstep.html

15 Oracle Fail Safeの追加情報

Oracle Fail Safeの詳細は、次のWebサイトを参照してください。

16 ドキュメントの誤りおよび脱落

この項では、リリース3.3.3のOracle Fail Safeドキュメント・セットの既知の誤りを訂正し、脱落していた内容を示します。この項の内容は次のとおりです。

16.1 可用性を高めるためのOracle管理エージェントの構成

Oracle Enterprise Manager 10g Grid Controlを、可用性を高めるために構成されたデータベースを監視するように構成できます。一般に、これを行うために必要な手順は次のとおりです。

  1. Oracle管理エージェントをインストールします。

  2. 仮想アドレスでリスニングするOracle管理エージェントを作成します。

  3. 手順2で作成したOracle管理エージェントを、可用性を高めるために構成したOracleデータベースと同じグループに追加します。

  4. そのデータベースを監視するようにOracle管理エージェントを構成します。

次の各項では、可用性を高めるためにOracle管理エージェントを構成する際の前提条件および必要な手順について詳しく説明します。

16.1.1 前提条件

可用性を高めるためにOracle管理エージェントを構成するには、あらかじめ、次のソフトウェアをクラスタ・システムにインストールする必要があります。

  • Microsoft Cluster Server(バージョン1以上)

  • Oracle Database(Oracle Enterprise Manager 10g Grid Controlでサポートされているリリース)

  • Oracle Management Agent

    各クラスタ・ノードに、すべて同じOracleホームを使用して管理エージェントをインストールする必要があります。

  • Oracle Fail Safe(リリース3.3.1以上)

さらに、次のコンポーネントを構成する必要があります。

  • Oracleデータベース・インスタンスを、可用性を高めるために構成する必要があります。

  • Oracle Enterprise Manager Management Serverが構成されており、設定可能になっている必要があります。Management Serverがクラスタ・システムに存在している必要はありません。

16.1.2 手順1: 管理エージェントの可用性の向上

Oracle Fail Safe Managerを使用して、新しい管理エージェントを、その監視対象となるデータベースを含むフェイルセーフ・グループに追加します。管理エージェントは、汎用サービスとしてそのグループに追加します。次の手順に従います。

  1. 「リソース」メニューから、「グループに追加」をクリックします。リソースをグループに追加ウィザードが開きます。

  2. 「リソース・タイプ」ボックスで、「Management Agent」を選択します。

  3. 「グループ名」ボックスで、管理エージェントを追加するグループを選択します。これは、管理エージェントで監視するデータベースが含まれているグループにする必要があります。

  4. 「次へ」をクリックします。管理エージェントのOracleホームページが開きます。

  5. 「Oracleホーム」ボックスで、グループに追加するOracleホームを選択します。

  6. 「次へ」をクリックします。管理エージェントの仮想アドレス・ページが開きます。

  7. 「仮想アドレス」ボックスで、目的の仮想アドレスを選択します。

  8. 「ポート」ボックスで、開いているポートの番号を入力します。

  9. 「終了」をクリックします。Management Agentの追加の完了ウィンドウが開きます。

  10. このウィンドウに、ウィザードで設定したプロパティのサマリーが表示されます。サマリー情報が正しければ、 「OK」をクリックします。正しくない場合は、「取消」をクリックし、「戻る」をクリックして、入力した項目を変更するウィザード内のページを探します。

    「OK」をクリックすると、このクラスタワイド操作の進捗状況を示すウィンドウが開きます。(クラスタワイド操作とは、複数のクラスタ・ノードにわたって実行される操作のことです。)

16.1.3 手順2: 可用性の高いデータベースをOracle Enterprise Manager内にターゲットとして追加

可用性の高いデータベースを、可用性の高い管理エージェントによって監視されるように構成するには、次の手順に従います。

  1. Oracle Enterprise Manager 10g Grid Controlコンソールにログインします。

  2. 「ターゲット」タブをクリックします。ホスト・ページが開きます。

  3. 「Database」セカンダリ・タブをクリックします。Databaseページが開きます。

  4. (ページ右上部にある)「追加」をクリックします。データベース・ターゲットの追加: ホストの指定ページが開きます。

  5. 懐中電灯アイコンをクリックします。検索と選択: ホスト・ウィンドウが開きます。

  6. 仮想ホストを選択し、「選択」をクリックします。検索と選択: ホスト・ウィンドウが閉じ、データベース・ターゲットの追加: ホストの指定ページの「ホスト」フィールドに、選択した仮想ホストが表示されます。

  7. 「続行」をクリックします。ホスト上で検出されたターゲット・ページが開きます。

  8. 監視対象となる可用性の高いデータベースを選択し、「OK」をクリックします。データベース構成結果ページが開きます。

  9. 「OK」をクリックします。

16.1.4 手順3: 可用性の高い管理エージェントのテスト

管理エージェントの可用性が高いかどうかをテストするには、その監視対象である可用性の高いデータベースに対してジョブを実行し、次の手順に従います。

  1. Oracle Enterprise Manager 10g Grid Controlコンソールにログインします。

  2. 次のとおり、SQLジョブを作成し、可用性の高いデータベースに対してそのジョブを発行します。

    1. 「ジョブ」タブをクリックします。ジョブ・アクティビティ・ページが開きます。

    2. 「ジョブの作成」ボックスで「SQLスクリプト」を選択し、「実行」をクリックします。'SQL Script'ジョブの作成ページが開きます。

    3. 「ジョブ名」ボックスにTEST JOBと入力し、「SQLスクリプト」フィールドにSELECT * FROM ts$と入力します。

    4. ページの「Database」領域で、「追加」をクリックします。ターゲットの追加ページが開きます。

    5. 可用性の高いデータベース・ホスト名(仮想ホスト名と一致するもの)を選択し、「追加」をクリックします。'SQL Script'ジョブの作成ページが開きます。

    6. ページの「ホスト資格証明およびデータベース資格証明」部分で、データベース資格証明を指定し、「発行」をクリックします。

  3. 発行したジョブが正常に完了したことを確認します。

  4. (このリストの手順1および手順2に従って)同じデータベースに対して別のジョブを作成し、現在の時間から10分後に実行されるようにスケジュールします。

  5. Oracle Fail Safe Managerを使用して、グループをフェイルオーバーします。

  6. 10分経過後、スケジュールした2番目のジョブが正常に実行されたかどうか確認します。

16.1.5 手順4: Oracle Enterprise Manager環境からの無関係なターゲットの削除

この手順に到達すると、Oracle Enterprise Manager 10g Grid Controlコンソールには、同じデータベースに対して3つのターゲットが表示されます。管理エージェントのインストール中に、インストーラによって、可用性の高いデータベースを含めたOracleコンポーネントが自動的に検出され、検出されたコンポーネントがターゲットとして追加されます。

各クラスタ・ノード上に可用性の高いデータベース・インスタンスが存在するため、データベースには2つのターゲットが存在し、それぞれが別々の管理エージェントにより監視されています。さらに、(16.1.3項で)仮想サーバー上でリスニングする可用性の高い管理エージェントのターゲットとしてデータベースを追加したときに、3つ目のターゲットを作成しています。

管理エージェントのインストール時に検出されたデータベース・ターゲットを安全に削除するには、次の手順に従います。

  1. Oracle Enterprise Manager 10g Grid Controlコンソールにログインします。

  2. 「ターゲット」タブをクリックします。ホスト・ページが開きます。

  3. クラスタ・ノードのいずれかに対する(仮想ホスト名ではない)物理ホスト名をクリックします。その物理ホストのホスト・ページが開きます。

  4. 「ターゲット」ロケータ・リンクをクリックします。

  5. このホスト上のデータベースを選択し、「削除」をクリックします。

  6. クラスタ・ノードごとに、手順2から手順5までを繰り返します。

16.2 グループからのOracle管理エージェントの削除

可用性を高めるために構成されたOracle管理エージェントが不要になった場合は、それが含まれるグループから削除します。これを行うと、Oracle管理エージェントがクラスタから削除されます。

グループからOracle管理エージェントを削除するには、次の手順に従います。

  1. Oracle Fail Safe Managerを開きます。

  2. ツリー・ビューで、削除するOracle管理エージェントを選択し、「リソース」メニューで「グループから削除」を選択します。

  3. グループからの削除の確認ボックスが開きます。グループからの削除の確認ボックスで、「はい」をクリックします。

16.3 可用性を高めるためのOracle Application Serverコンポーネントの構成

Oracle Fail Safe Managerには、可用性を高めるために次のOracle Application Serverコンポーネントのインスタンスを構成する際に役立つウィザードがあります。

  • Oracle Process Manager and Notification Server(OPMN)

  • Oracle Enterprise Manager 10g Application Server Control(Application Server Control)サービス

  • メタデータ・リポジトリ(他のOracle Application Serverコンポーネントと同じOracleホームにインストールされている場合)

メタデータ・リポジトリが、Oracle Application Serverをインストールしたホームに存在している場合、Oracle Application Serverコンポーネントのインスタンスをグループに追加する前に、次の操作を実行する必要があります。

  • 少なくとも1つの仮想アドレスをグループに追加します。

  • クラスタ・ディスク上にデータベース・ファイルが存在していることを確認します。フェイルオーバーが発生した場合、インスタンスの所有者の候補であるクラスタ・ノードがデータベース・ファイルにアクセスできる必要があります。

ウィザードを完了するには、次の情報が必要です。カッコ内は例です。

  • Oracle Application ServerがインストールされているOracleホーム(OAS)。

  • メタデータ・リポジトリが、Oracle Application ServerがインストールされているOracleホームにインストールされた場合は、次の情報も必要です。

    • データベース・インスタンス名(OFS5)

    • データベース名(OFS5DB)

    • データベース・パラメータ・ファイル(T:\OFSDB\PARA\initofs5.ora)

    • データベースにパスワード・ファイルが含まれる場合、データベースのSYSアカウント・パスワード(change_on_install)

可用性を高めるためにOracle Application Serverコンポーネントを構成するには、次の手順に従います。

  1. Oracle Application Serverのインストレーション・ガイドの説明に従って、Oracle Application Serverをインストールします。

  2. Oracle Fail Safe Managerを開きます。

  3. ツリー・ビューで、グループに追加するスタンドアロンのOracle Application Serverインスタンスを選択します。

  4. 「リソース」メニューから、「グループに追加」を選択します。リソースをグループに追加ウィザードが開きます。

  5. 「リソース・タイプ」ボックスで、「Oracle Application Server」を選択します。

  6. 「グループ名」ボックスで、Oracle Application Serverを追加するグループを選択します。

  7. 「次へ」をクリックします。

  8. ウィザードの以降のページに必要事項を入力します。わからないことがある場合は、ウィザード・ページの「ヘルプ」をクリックします。

次の点に注意してください。

  • スタンドアロン・データベース・インスタンスとは異なり、スタンドアロンのOracle Application Serverインスタンスは、各クラスタ・ノード上のツリー・ビューで表されます。グループに追加するスタンドアロン・インスタンスは、いずれのクラスタ・ノードからでも選択できます。

  • ツリー・ビューでは、スタンドアロンのOracle Application Serverインスタンスは、Oracle Application Serverがインストールされているホームの名前で表されます。グループ内に構成された後は、そのインスタンスを構成するリソース(OPMNおよびApplication Server Control)で表されます。Oracle Fail Safeによって、これらのリソースは各クラスタ・ノード上に構成された後、オンラインになります。

  • Oracle Application Serverと同じホームにインストールされていないOracle Application Serverメタデータ・リポジトリの可用性を高めるには、他のOracle Application Serverコンポーネントを追加するグループに、そのリポジトリを追加します。他のOracle Application Serverコンポーネントを追加する前に、グループに追加することが重要です。これは、Oracle Fail SafeがOPMNをグループ内に構成する際に、OPMNとメタデータ・リポジトリの間に依存関係を設定するためです。

16.4 グループからのOracle Application Serverコンポーネントの削除

可用性を高めるために構成されたOracle Application Serverコンポーネントが不要になった場合は、そのコンポーネントが含まれるグループから削除します。

OPMNサーバーはOracle Application Server Controlサービスに依存しているため、OPMNサーバーを削除する前に、グループからOracle Application Server Controlサービスを削除する必要があります。また、他のOracle Application Serverコンポーネントをグループ内に構成したときに、メタデータ・リポジトリがグループに追加された場合、そのメタデータ・リポジトリは他のコンポーネントに依存しているため、Oracle Application Server ControlサービスおよびOPMNサーバーを削除してから削除する必要があります。

グループからOracle Application Serverコンポーネントを削除する手順は次のとおりです。

  1. Oracle Fail Safe Managerを開きます。

  2. ツリー・ビューで、削除するOracle Application Server Controlサービスを選択し、「リソース」メニューで「グループから削除」を選択します。

  3. 「リソースのグループからの削除の確認」ボックスが開きます。グループからの削除の確認ボックスで、「はい」をクリックします。操作の進捗状況を示すウィンドウが開きます。

  4. Oracle Application Server Controlサービスの削除操作が完了したら、削除するOPMNサーバーを選択し、「リソース」メニューで「グループから削除」を選択します。

  5. 「リソースのグループからの削除の確認」ボックスが開きます。グループからの削除の確認ボックスで、「はい」をクリックします。操作の進捗状況を示すウィンドウが開きます。

  6. OPMNサーバーの削除操作が完了したら、メタデータ・リポジトリ(Oracle Application Server Controlサービスをグループ内に構成したときに追加されていた場合)を選択し、「リソース」メニューで「グループから削除」を選択します。

  7. 「リソースのグループからの削除の確認」ボックスが開きます。グループからの削除の確認ボックスで、「はい」をクリックします。操作の進捗状況を示すウィンドウが開きます。

フェイルセーフ・グループから削除した後も、Oracle Application Serverコンポーネントはスタンドアロン・リソースとしてクラスタ上に残ります。次の点に注意してください。

  • スタンドアロン・データベース・インスタンスとは異なり、スタンドアロンのOracle Application Serverインスタンスは、各クラスタ・ノード上のツリー・ビューで表されます。

  • ツリー・ビューでは、スタンドアロンのOracle Application Serverインスタンスは、Oracle Application Serverがインストールされているホームの名前で表されます。

16.5 透過的アプリケーション・フェイルオーバーのサポート

『Oracle Fail Safe概要および管理ガイド』の透過的アプリケーション・フェイルオーバーの説明には、「透過的アプリケーション・フェイルオーバー機能は、Oracle Database Enterprise Editionのみでサポートされている」という旨の注意書きがあります。

Oracle Database 10gリリース10.1.0.3からは、透過的アプリケーション・フェイルオーバーはOracle Database 10g Standard Editionでもサポートされています。

16.6 fssvr GETSECURITYコマンド修飾子の使用

Oracle Fail Safeでは、fssvrコマンド修飾子として/GETSECURITYが提供されています。/GETSECURITY修飾子を使用すると、コマンドが実行されるシステムのセキュリティ情報が表示されます。オラクル社では、FS-1075nエラー(nは0〜7の値)を診断するときに、fssvrコマンドにこの修飾子を指定して(各クラスタ・ノードで)実行することをお薦めします。

コマンドおよび対応する出力は次のようになります。

fssvr /getsecurity

Looking up user account information for OracleMSCSServices.
The user account must be a domain user acount with local Administrator
privileges.  The user account must also have the 'Log on as batch job'
privilege.

    User account specified for OracleMSCSServices is NEDCDOMAIN\cluadmin
    User account specified has local Administrator privileges
    User account has the 'Log on as batch job' privilege

Looking up user account information for Cluster Service. The user account
must be a domain user account with local Administrator privileges. The user
account must also have the 'Log on as batch job' privilege.

    User account specified for Cluster Service is NEDCDOMAIN\cluadmin
    User account specified has local Administrator privileges
    User account has the 'Log on as batch job' privilege

Checking to see if DCOM is enabled.  DCOM must be enabled.
    DCOM is enabled.

16.7 『Oracle Fail Safeエラー・メッセージ』で脱落しているメッセージ

『Oracle Fail Safeエラー・メッセージ』では、次のエラー・メッセージが脱落しています。

FS-10254 システムの古いリスナーのために、Oracle TNSリスナーの構成ができません。
原因: Oracle Databaseの以前のリリースのTNSリスナーがシステムに存在するため、Oracle Database 10g TNSリスナーを構成できませんでした。
処置: 次の手順を実行して、既存のTNSリスナーをOracle Database 10g TNSリスナーにアップグレードします。
  1. 既存のTNSリスナーを停止します。

  2. 既存のlistener.oraファイルにあるデフォルト・リスナーのエントリを、Oracle Database 10gホームのlistener.oraファイルに移動します。

FS-10404 データベースはシステム・パラメータの1つでクラスタ化されていないディスクを使用しています。パラメータ値は%sです。
原因: システム・パラメータudump、cdump、bdump、db_recovery_file_dest、audit_file_destのうちの1つで、クラスタ化されていないディスクが指定されています。
処置: 指定されているディレクトリがすべてのノード上に存在していることを確認するか、クラスタ・ディスクを使用するようにシステム・パラメータを変更します。
FS-10417 リソース%sをオフラインにしています。
原因: 指定されたリソースをオンラインにしています。
処置: これは情報メッセージです。処置は必要ありません。
FS-10686 システム・パラメータでクラスタ化されていないディスクが指定されています。続行しますか。
原因: パラメータ・ファイルで指定されている宛先cdump、bdump、udump、db_recovery_file_destまたはaudit_file_destがローカル・ディスク・ドライブを使用しています。
処置: 続行する前に、指定されているディレクトリがリモート・ノードに存在することを確認し、「はい」をクリックします。操作を取り消す場合は、「いいえ」をクリックします。
FS-10687 基礎となるMicrosoft Windowsサービス%sはすでに既存のノード%sに存在します。削除しますか。
原因: 作成しようとしている基礎となるMicrosoft Windowsサービスは、システムにすでに存在しています。
処置: 基礎となるMicrosoft Windowsサービスが削除可能なサービスであることを確認し、「はい」をクリックします。操作を取り消す場合は、「いいえ」をクリックします。
FS-10688 基礎となるMicrosoft Windowsサービス%sはすでに既存のノード%sに存在します。サービスを削除してから、操作を再度実行してください。
原因: 作成しようとしている基礎となるMicrosoft Windowsサービスは、システムにすでに存在しています。
処置: 指定したMicrosoft Windowsサービスを削除してから操作を再試行します。
FS-10735 クラスタ・ディスクへのアクセスに失敗しました: %s: エラー=%d
原因: 基礎となるクラスタ・コールが失敗しました。
処置: クラスタ・システムに障害がないか確認します。状況に応じて、Oracle Fail Safeは操作を続行することがあります。
FS-10736 データベースは"Cluster Group"のディスクに依存しています。グループはこのノードで使用できないため、移動できません
原因: 指定されたディスクはクラスタ・グループ内にあり、データベースが存在するノードとは別のノード上で実行されています。クラスタ・グループを移動するとOracle Fail Safeサーバーが終了するため、移動できません。
処置: クラスタ・グループを、データベースが実行されているノードに移動します。
FS-11205 構成ディレクトリの確認中
原因: これは情報メッセージです。
処置: 処置は必要ありません。
FS-11436 Oracle Management Agentを初期化できません
原因: Oracle管理エージェントを初期化できません。
処置: 副次的なエラーを調べます。
FS-11437 Oracle Management Agentの所有者ノードの判別に失敗しました
原因: Oracle管理エージェントの所有者ノードを判別できません。
処置: 副次的なエラーを調べます。
FS-11438 Oracle Management Agentの構成の準備に失敗しました
原因: Oracle管理エージェントの構成を準備できません。
処置: 副次的なエラーを調べます。
FS-11439 クラスタ・リソースのOracle Management Agentの構成に失敗しました
原因: クラスタ・リソースのOracle管理エージェントを構成できません。
処置: 副次的なエラーを調べます。
FS-11440 新しいOracle Management Agentの作成に失敗しました
原因: 新しいOracle管理エージェントを作成できません。
処置: 副次的なエラーを調べます。
FS-11441 グループからのOracle Management Agentの削除に失敗しました。
原因: グループからOracle管理エージェントを削除できません。
処置: 副次的なエラーを調べます。
FS-11442 ポート番号が適切に指定されていません
原因: 現在の操作に対してポート番号が適切に指定されていません。
処置: 適切なポート番号を指定して、操作を再試行します。
FS-11443 emctl.batファイルが見つかりません
原因: emctl.batファイルが見つかりません。
処置: Oracle管理エージェントのインストールでemctl.batファイルをチェックします。見つからない場合、Oracle管理エージェントを再インストールします。
FS-11444 Oracle Management Agentのイメージが見つかりません
原因: Oracle管理エージェントのイメージが見つかりません。
処置: Oracle管理エージェントのインストールでエージェント実行ファイルをチェックします。見つからない場合、Oracle管理エージェントを再インストールします。
FS-11445 新規Oracle Management Agent用に指定された構成ディレクトリはすでに存在しています。続行しますか。
原因: 構成ディレクトリに指定されたディレクトリはすでに存在しています。
処置: Oracle Services for MSCSの操作を続行し、構成ディレクトリを上書きする場合は、エラー・メッセージ・ウィンドウで「はい」をクリックします。操作を終了する場合は、「いいえ」をクリックします。
FS-11446 操作が終了しました
原因: 現在の操作を終了するように選択しました。
処置: これは情報メッセージです。処置は必要ありません。
FS-11447 Oracle Management Agentのデータ設定操作に失敗しました
原因: Oracle管理エージェントのデータ設定操作に失敗しました。
処置: 副次的なエラーを調べます。
FS-11448 Oracle Management Agentのデータ取得操作に失敗しました
原因: Oracle管理エージェントのデータ取得操作に失敗しました。
処置: 副次的なエラーを調べます。
FS-11449 新規Oracle Management Agentサービス%sが作成されませんでした
原因: 新しいOracle管理エージェントを作成するコマンドが失敗しました。
処置: 指定したOracleホームにOracle管理エージェントが適切にインストールされていることを確認します。
FS-11450 リスナー%sは%sに依存しています
原因: リスナー・サービス・イメージがクラスタ・ディスク上にあります。ユーザーが、Oracle Fail Safeに対してクラスタ・ディスクをディスク・グループ内に移動しないように指定しました。
処置: 操作を再実行し、Oracle Fail Safeが指定したグループにディスク・リソースを移動できるようにします。
FS-11451 リスナー%sのディスク依存性の設定に失敗しました
原因: 指定されたリスナーのディスク依存性を設定できません。
処置: 副次的なエラーを調べます。
FS-11452 Oracle Application Serverのクラスタ・リソースを作成中
原因: Oracle Application Serverのクラスタ・リソースを作成しています。
処置: これは情報メッセージです。処置は必要ありません。
FS-11453 OPMNサービス%sのクラスタ・リソースを作成中
原因: OPMNサービスのリソースを作成しています。
処置: これは情報メッセージです。処置は必要ありません。
FS-11454 Oracle Application Serverコントロール・サービス%sのクラスタ・リソースを作成中
原因: Oracle Application Server Controlのリソースを作成しています。
処置: これは情報メッセージです。処置は必要ありません。
FS-11455 Oracle Application Serverのリソースをオンラインにしています
原因: Oracle Application Serverのリソースをオンラインにしています。
処置: これは情報メッセージです。処置は必要ありません。
FS-11456 Oracle Application Serverサービスを構成中にエラーが発生しました
原因: Oracle Application Serverサービスを構成中にエラーが発生しました。
処置: 副次的なエラーを調べます。
FS-11457 Microsoft Windowsサービス%sが見つかりません。クラスタから%sリソースを削除しています
原因: ノード上に、指定されたMicrosoft Windowsサービスで構成されたOracle Application Serverがありませんでした。
処置: これは情報メッセージです。処置は必要ありません。
FS-11458 リソース%sのOracleホームがクラスタ・ディスクに存在します
原因: 指定されたリソースのOracleホームは、クラスタ・ディスク上に存在しています。このタイプの構成が存在する場合、検証操作は続行されません。
処置: Oracleホームをクラスタ・ディスク上に置く意図がなかった場合は、製品をアンインストールしてから適切に再インストールします。それ以外の場合、処理は必要ありません。
FS-11459 この操作には数分かかります
原因: この操作には数分かかることがあります。
処置: これは情報メッセージです。処置は必要ありません。
FS-11460 Management AgentのWindowsサービス%sはノード%sに存在しません。作成しますか?
原因: 検証操作で、管理エージェントのWindowsサービスが、指定されたノード上のグループに存在しないことが検出されました。
処置: Oracle Services for MSCSで管理エージェントのWindowsサービスを作成する場合は、エラー・メッセージ・ウィンドウで「はい」をクリックします。問題を自分で修正する場合は、「いいえ」をクリックします。「いいえ」をクリックした場合、検証操作は続行されます。

16.8 データベース・パラメータ・ファイルのパラメータの名称の誤り

『Oracle Fail Safe概要および管理ガイド』の7.3.3.3.1項に、データベース・パラメータ・ファイルのREMOTE_LOGIN_PASSWORDパラメータに関する記述があります。このパラメータは存在しません。正しくは、REMOTE_LOGIN_PASSWORDFILEパラメータです。

16.9 Microsoft Cluster Server(MSCS)の呼称

Microsoft Windows 2000の登場以前、Microsoft社はMicrosoft Cluster ServiceをMicrosoft Cluster Serverと呼んでいました。Oracle Fail SafeはMicrosoft Cluster ServiceおよびMicrosoft Cluster Serverの両方で動作するため、Oracle Fail Safeのドキュメントで両製品はMicrosoft Cluster Serverと呼ばれています。

16.10 Oracle Data Guardでの可用性の高いデータベースの使用

Oracle Fail Safeによって単一インスタンスのOracleデータベースの可用性が高くなり、Oracle Data Guardによって障害耐久力がもたらされます。たとえば、Oracle Fail Safeを使用すると、システムの高可用性を継続して維持できますが、システムの設置サイトに被害をおよぼす障害を防ぐことはできません。同様に、Oracle Data Guardは障害時に優れた回復機能を提供しますが、プライマリ・サイトから物理的に離れたサイトに運用を切り替えるためにかかる時間は、数分の場合もあれば数時間におよぶこともあります。Oracle Fail SafeとOracle Data Guardを組み合せることで、データベースの可用性と障害耐久力が高くなります。

17 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/accessibility/を参照してください。

ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて

スクリーン・リーダーは、ドキュメント内のサンプル・コードを正確に読めない場合があります。コード表記規則では閉じ括弧だけを行に記述する必要があります。しかしJAWSは括弧だけの行を読まない場合があります。

外部Webサイトのドキュメントのアクセシビリティについて

このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。

Oracleサポート・サービスへのTTYアクセス

アメリカ国内では、Oracleサポート・サービスへ24時間年中無休でテキスト電話(TTY)アクセスが提供されています。TTYサポートについては、 (800)446-2398にお電話ください。

18 サポートおよびサービス

次の各項に、各サービスに接続するためのURLを記載します。

Oracleサポート・サービス

オラクル製品サポートの購入方法、およびOracleサポート・サービスへの連絡方法の詳細は、次のURLを参照してください。

http://www.oracle.co.jp/support/

製品マニュアル

製品のマニュアルは、次のURLにあります。

http://otn.oracle.co.jp/document/

研修およびトレーニング

研修に関する情報とスケジュールは、次のURLで入手できます。

http://www.oracle.co.jp/education/

その他の情報

オラクル製品やサービスに関するその他の情報については、次のURLから参照してください。

http://www.oracle.co.jp 
http://otn.oracle.co.jp 


注意:

ドキュメント内に記載されているURLや参照ドキュメントには、Oracle Corporationが提供する英語の情報も含まれています。日本語版の情報については、前述のURLを参照してください。 



Oracle Fail Safeリリース・ノート, リリース3.3.4 for Microsoft Windows(64-bit)on Intel Itanium

部品番号: B25932-01

原本名: Oracle Fail Safe Release Notes, Release 3.3.4 for Microsoft Windows (64-Bit) on Intel Itanium

原本部品番号: B25801-01

Copyright © 1996, 2006 Oracle. All rights reserved.

制限付権利の説明

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