この章には、Oracle Fail SafeサーバーのOracle Services for MSCSから返されるメッセージが掲載されています。メッセージは、メッセージ・コード番号に従って示されています。メッセージごとに、考えられるエラーの原因と推奨する処置を示します。
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\Network\Adminディレクトリ内に作成されたバックアップ・ファイルを調べてください。tnsnames.oraバックアップ・ファイルの名前はtnsnames.00nとなっています。nの部分は整数です。実行中の別のOracle Netリスナーが、すでにデータベースをリスニングしていること。Oracle Netリスナーは、システム上の2つのリスナーが同じアドレスまたはデータベースSIDをリスニングしていないことを確認します。この問題が発生すると、更新されたリスナーおよびサービス名の定義を含むlistener.oraファイルとtnsnames.oraファイルがロールバック・ファイルとして保存されます。ロールバック・ファイルのファイル名は、name
_rlb.oraです。name
は、listenerまたはtnsnamesです。
Oracle Services for MSCSがリスナーを起動しようとしているノード上で、リスナーが使用する仮想アドレスがアクティブになっていないこと。
不適切な更新や破損のため、これらのファイルが有効でなくなっていること。
グループのサービス名、データベースSIDまたはネットワーク名が不適切なこと。
データベースSIDが、(複数Oracleホーム環境で)複数のリスナーに含まれていること。
これらのファイルが有効な場合は、操作で使用されているグループのサービス名、データベースSIDおよびネットワーク名が正しいかどうかを調べます。情報が不適切な場合、この手順が失敗することがあります。
複数Oracleホーム環境でシステムを使用している場合は、データベースSIDが複数のリスナーに含まれていないことを確認します。システム上のすべてのlistener.oraファイルを調べます。
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」→「Oracle Services for MSCS Security Setup」の順にクリックします。SID
_AUTOSTARTがオン(TRUE)に設定されています。データベースがフェイルセーフになるためには、このオプションはオフ(FALSE)に設定されている必要があります。sid
_AUTOSTARTがオン(TRUE)に設定されています。データベースがフェイルセーフになるためには、このオプションはオフ(FALSE)に設定されている必要があります。既存のTNSリスナーを停止します。
Oracle Database 10gホームにあるlistener.oraファイルに、既存のlistener.oraファイルのデフォルト・リスナーのエントリを移動します。
前述のレジストリ・ツリーにある文字列の値は次のとおりです。
名前: FS_sid
_DB
値: sid
、service_name
、database_name
、parameter_file
、disk_drive
それぞれの値は次のとおりです。
sid
はデータベース・インスタンス(例: OFS1)、
service_name
はデータベースのサービス名(例: Sample.world)、
database_name
はデータベースの名前(例: OFS1DB)、
parameter_file
はデータベース・パラメータ・ファイルの名前(例: S:\OFSDB\OFS1\PARAM\FS_INIT.ORA)、
disk_drive
はサンプル・データベースが使用するドライブ(例: S:)
Oracle_Home
」→「Oracle Services for MSCS Security Setup」の順にクリックします。クラスタの各ノードで同じユーザー・アカウント情報が指定されていることを確認します。Oracle_Home
」→「Oracle Services for MSCS Security Setup」の順にクリックします。クラスタ アドミニストレータのツリー・ビューで「リソース」をクリックします。
汎用サービス・タイプのリソースを右クリックして「プロパティ」をクリックします。
「パラメータ」タブをクリックしてサービス名を参照します。
指定したOracle Windowsサービス名に対応する汎用サービスを見つけるまで、手順1〜3を繰り返します。
手順4で識別した汎用サービスを削除します。