ここでは、Oracle HTML DBリリース1.6の新機能について説明し、それらの追加情報の参照先を示します。
ストリームライン化されたユーザー・インタフェース
Oracle HTML DBリリース1.6では、ユーザー・インタフェースが再設計されて、より単純になっており、少ないクリック数でアプリケーションまたはアプリケーション・コンポーネントの編集を行うことができます。ユーザーは、「アプリケーション」リストからアプリケーションを選択してから、特定のコンポーネントにドリルダウンして、そのコンポーネントにナビゲートできます。
「マスター・ディテール・フォーム」ウィザード
新しい「マスター・ディテール・フォーム」ウィザードによって、マスター・ディテール・フォームの構築プロセスが自動化されています。このウィザードでは、1つのHTMLフォーム内にマスター行および複数のディテール行を表示するフォームを作成します。このフォームを使用すると、2つの表またはビューに対し、値の問合せ、挿入、更新および削除を行うことができます。
向上したWebサービス・サポート
開発者は、WebサービスへのコールをOracle HTML DBアプリケーション内に組み込むことができます。これによって、ユーザーは、Universal Description, Discovery, and Integration(UDDI)レジストリを参照するか、またはWeb Services Description Language(WSDL)を指定して、再利用可能なWebサービス参照を作成できます。開発者がWebサービスにフォームまたはレポートを作成するための、新しいウィザードが導入されています。
改善された「クイック・アプリケーション」ウィザード
開発者は、新しい「アプリケーションを作成」ウィザードを使用して、スプレッドシートまたは既存のデータベース表から直接アプリケーションを作成できます。作成したアプリケーションには、より多くのサマリー・レポートとチャートおよび追加のユーザー・インタフェース・オプションが含まれます。
テーマ
Oracle HTML DBリリース1.6では、アプリケーション・テンプレートが、テーマという名前付きのコレクションで構成されます。各テーマには、すべてのタイプのアプリケーション・コンポーネントおよびページ・コントロールのテンプレートが含まれます。開発者は、新しいテーマを選択および適用して、アプリケーション全体の外観を変更できます。
拡張されたカレンダ機能
開発者は、特定の表に基づいて短時間で月次カレンダを生成し、次に特定の列に格納された情報へドリルダウンするリンクを作成できます。
改善された表形式フォーム
「表形式フォーム」ウィザードでは、データベース表の複数の行に対して更新、挿入および削除を行うフォームを作成します。Oracle HTML DBリリース1.6では、表形式フォームで、バルク操作、行選択、日付ピッカー機能、チェック・ボックス、宣言的な行の追加、および書式マスク(たとえば$1234,89)を使用したデータ入力がサポートされています。
チャート作成の拡張機能
Oracle HTML DBリリース1.6には、積上げ棒チャート、集合棒チャートおよびダイアル・チャートが含まれています。また、すべてのSVG(Scalable Vector Graphics)チャートで、ソース・データの非同期リフレッシュおよびカスタム・カスケード・スタイルシートがサポートされています。
ページ・グループ
開発者は、ページをページ・グループとして編成することによって、アプリケーション内のページにより簡単にアクセスできるようになります。
ページ・ロック
アプリケーション・ページをロックすることによって、アプリケーション開発中の競合を回避できます。ページをロックすると、他の開発者がページを編集できなくなります。