Oracle HTML DBユーザーズ・ガイド
リリース1.6
部品番号: B15713-02
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3 デモンストレーション・アプリケーションの実行

この章では、Oracle HTML DBとともにインストールされるデモンストレーション・アプリケーションを実行および変更する方法を説明します。アプリケーションを実行したり、動作方法を分析すると、Oracle HTML DBを使用して独自のアプリケーションを構築する方法を理解するのに役立ちます。

この章の内容は次のとおりです。

デモンストレーション・アプリケーションの表示およびインストール

Oracle HTML DBとともに多くのデモンストレーション・アプリケーションがインストールされます。これらのアプリケーションを使用して、アプリケーションに組み込むことができる多様な機能について学習してください。

Oracle HTML DBに含まれるデモンストレーション・アプリケーションを表示するには、次の手順を実行します。

  1. 「Oracle HTML DBへのログイン」の手順に従ってOracle HTML DBにログインします。

    「作業領域」ホームページが表示されます。

  2. 「作業領域管理」リストから、「デモンストレーション・アプリケーションをレビュー」を選択します。

    「デモンストレーション・アプリケーション」ページに、次のアプリケーションへのリンクが表示されます。

    • 「サンプル・アプリケーション」には、基本的な設計概念に焦点をあてた実用的なデモンストレーションが表示されます。

    • 「コレクション展示」には、ショッピング・カートの概要が表示されます。

    • 「Webサービス」には、Webサービスの使用方法の例が表示されます。

    • 「大統領就任演説」には、Oracle Textのデモンストレーションが表示されます。

「ステータス」列には、現在アプリケーションがインストールされているかどうかが示されます。

デモンストレーション・アプリケーションをインストールするには、次の手順を実行します。

  1. 前述の手順に従って「デモンストレーション・アプリケーション」ページにナビゲートします。

  2. インストールするアプリケーションが表示されるまでスクロールして、「インストール」をクリックします。

  3. 画面に表示される手順に従います。

デモンストレーション・アプリケーションの実行

Oracle HTML DBとともに多くのデモンストレーション・アプリケーションがインストールされます。インストールしたデモンストレーション・アプリケーションは、「デモンストレーション・アプリケーション」ページまたは「作業領域」ホームページから実行できます。

デフォルトでは、サンプル・アプリケーションをインストールすると、demoadminの2つのアカウントが作成されます。両方のアカウントのデフォルトのパスワードは、現行の作業領域の名前(小文字)です。

デモンストレーション・アプリケーションからのアプリケーションの実行

デモンストレーション・アプリケーションを実行する最も簡単な方法は、「デモンストレーション・アプリケーション」ページにナビゲートすることです。

「デモンストレーション・アプリケーション」ページからデモンストレーション・アプリケーションを実行するには、次の手順を実行します。

  1. 「Oracle HTML DBへのログイン」の手順に従ってOracle HTML DBにログインします。

    「作業領域」ホームページが表示されます。

  2. 「作業領域管理」リストから、「デモンストレーション・アプリケーションをレビュー」を選択します。

  3. 「デモンストレーション・アプリケーション」ページで、実行するアプリケーションを検索します。

  4. 「アクション」列で「実行」をクリックします。

  5. 適切なユーザー名およびパスワードを入力して、「ログイン」をクリックします。

    • 「ユーザー名」に、demoまたはadminのいずれかを入力します。

    • 「パスワード」に、現行の作業領域名をすべて小文字で入力します。

「作業領域」ホームページからのアプリケーションの実行

インストールしたデモンストレーション・アプリケーションは、「作業領域」ホームページから実行できます。

「作業領域」ホームページからデモンストレーション・アプリケーションを実行するには、次の手順を実行します。

  1. 「Oracle HTML DBへのログイン」の手順に従ってOracle HTML DBにログインします。

    「作業領域」ホームページが表示されます。

  2. 「アプリケーション」リストで、実行するアプリケーションを検索します。

  3. アプリケーション名の右側の「実行」アイコンをクリックします。

  4. 適切なユーザー名およびパスワードを入力して、「ログイン」をクリックします。

    1. 「ユーザー名」に、次のいずれかを入力します。

      • demo

      • admin

    2. 「パスワード」に現行の作業領域名をすべて小文字で入力します。

サンプル・アプリケーションの理解

各デモンストレーション・アプリケーションは、それぞれが異なる一連の機能に特化しています。このセクションでは、デモンストレーション・アプリケーション(サンプル・アプリケーション)について説明します。

図3-1に示すとおり、サンプル・アプリケーションでは、電気製品およびコンピュータ製品の注文および顧客情報を表示、更新および検索するための使用しやすいインタフェースが特徴です。「Home」、「Customers」、「Products」、「Orders」および「Charts」タブを使用して、ページ間を移動できます。

図3-1 サンプル・アプリケーションの「Home」ページ




サンプル・アプリケーションでは、次の機能を示します。

次のセクションでは、各ページで使用可能な特定の機能について説明します。

「Home」ページ

図3-1に示すとおり、「Home」ページには4つのリージョンがあります。

  • My Quota

  • My Top Orders

  • Sample Application 1.6

  • Tasksリスト

My Quota: ダイアル・チャートと呼ばれる新しいSVAチャートの使用方法を示します。このチャートには、基礎となるSQL文に基づく値が表示されます。この例では示されていませんが、SVGチャートの属性を編集して非同期リフレッシュを有効にできます。

My Top Orders: SQL問合せに基づく単純なレポートです。このレポートには、「Orders」ページに表示される情報の一部が表示されます。 ユーザーは、「編集」アイコンを選択して注文の詳細にリンクできます。

Sample Application 1.6: 静的テキストが表示される単純なHTMLリージョンです。このタイプのリージョンを作成して、ユーザーに対する説明情報を表示できます。

Tasksリスト: サンプル・アプリケーション内の他のページへのリンク付きのOracle HTML DBリストを含みます。「Home」ページの「Tasks」リストで使用可能なリンクは次のとおりです。

  • About this Application: このアプリケーションについて説明している情報ページにリンクします。

  • Enter a New Order: 新しい注文を作成するウィザードにリンクします。

  • Add a New Customer: 新しい顧客情報を入力するフォームにリンクします。

  • Add a New Product: 新しい製品を追加するフォームにリンクします。

「Customers」ページ

図3-2に示すとおり、「Customers」ページでは、顧客情報を表示および編集できます。「Customers」ページは、2つのメイン・リージョンで構成されています。

  • Customers

  • Top Customers

図3-2 サンプル・アプリケーションの「Customers」ページ




Customers: 顧客情報を追跡するための更新可能なレポートです。このリージョンもSQL問合せに基づいています。顧客を検索するには、「Search」フィールドに顧客の名前を入力し、「Go」をクリックします。顧客名でソートするには、列ヘッダーをクリックします。 「ソート」アイコンが「Customer Name」ヘッダーの右側に表示されます。 既存の顧客情報を更新するには、「編集」アイコンをクリックします。

Top Customers: 注文量で顧客をランク付けします。このレポートは、注文に基づいて上位の顧客を戻すSQL問合せに基づいています。

「Products」ページ

図3-3に示すとおり、「Products」ページでは、製品情報を表示および編集できます。「Products」ページは、2つのメイン・リージョンで構成されています。

  • Products

  • Top 10 Products

図3-3 サンプル・アプリケーションの「Products」ページ




Products: 製品情報を追跡するための更新可能なレポートが表示されます。このリージョンは、データベースに格納されたイメージを表示するカスタム・ファンクションを使用するSQL問合せに基づいています。製品カテゴリでソートするには、列ヘッダーをクリックします。 「ソート」アイコンがヘッダーの右側に表示されます。 製品の説明を編集するには、「編集」アイコンをクリックします。新しい製品を追加するには、ページ下部の「Create Product」ボタンをクリックします。ユーザーは、「Export to Spreadsheet」をクリックして「Products」レポートのデータをスプレッドシートにエクスポートできます。

Top 10 Products: これもSQLレポートです。このレポートでは、販売量に基づいた上位10個の製品の概要が説明されます。

「Orders」ページ

「Orders」ページ(図3-4を参照)では、顧客の注文を表示および編集できます。「Orders」ページには2つのリージョンがあります。

  • My Orders

  • Order by Day

図3-4 サンプル・アプリケーションの「Orders」ページ




My Orders: システムでの現在の注文を要約する簡易レポートです。列をソートするには、列ヘッダーをクリックします。 「ソート」アイコンが列ヘッダーの横に表示されます。 既存の注文を編集するには、「編集」アイコンをクリックします。新しい注文を追加するには、「Enter New Order」ボタンをクリックします。

Order by Day: カレンダ・レポートです。このレポートには、カレンダ内の対応する日付に注文された量が表示されます。ユーザーは、カレンダ・エントリを選択して注文の詳細を表示できます。

「チャート」ページ

「チャート」ページには、Oracle HTML DBで使用可能なタイプのSVGチャート(集合棒、円グラフおよび積上げ棒)についての説明があります。チャートを表示するには、チャート・タイプを選択します。

「管理」ページ

「管理」ページは、adminというユーザー名を使用してサンプル・アプリケーションにログインした場合にのみ表示されます。サンプル・アプリケーションでは、ユーザー名および解読できないパスワードを表に格納するカスタム認証スキームを使用しています。「ユーザーを管理」ページで、追加ユーザーを管理できます。

このカスタム認証スキームでは、Oracle HTML DB開発者に関連付けられたユーザー名またはパスワードは使用されないことに注意してください。

印刷用モードでのページの表示

ページの上の「Print」をクリックすると、カレント・ページが印刷用モードで表示されます。印刷用モードの場合、HTML DBエンジンは、HTMLフォーム・フィールド内のすべてのテキストをテキストとして表示します。

アプリケーションで印刷用モードでの表示を使用可能にするには、「アプリケーション属性を編集」ページで出力モード・ページ・テンプレートを作成してから指定する必要があります。

デモンストレーション・アプリケーションの変更

デモンストレーション・アプリケーションで使用可能な機能の種類を理解した後で、各ページの構成方法の詳細を学習します。アプリケーションの編集には、Application Builderを使用します。Application Builderを使用すると、アプリケーションの既存のページの編集、ページのアプリケーションへの追加または完全に新しいアプリケーションの作成を行うことができます。

「開発者」ツールバー

開発者権限でOracle HTML DBにログインしてアプリケーションを実行すると、すべてのページの下部に「開発者」ツールバーが表示されます。図3-5に示すとおり、「開発者」ツールバーでは、現在実行されているページの編集、新しいページ、コントロールまたはコンポーネントの作成、セッション・ステートの表示または編集リンクのオン/オフの切替えを簡単に実行できます。

図3-5 サンプル・アプリケーションの「開発者」ツールバー




「開発者」ツールバーは、次のリンクで構成されています。

  • アプリケーションを編集: Application Builderのホームページにリンクします。(「ページの表示」を参照。)

  • ページを編集: 現在実行されているページのページ定義にアクセスします。(「ページの表示」を参照。)

  • 新規: 新しい空白ページ、コンポーネント(レポート、チャートまたはフォーム)、ページ・コントロール(リージョン、ボタンまたはアイテム)または共有コンポーネント(メニュー、リストまたはタブ)を作成できるウィザードにリンクします。

  • セッション: カレント・ページのセッション・ステート情報にリンクします。(「セッション・ステートの表示」を参照。)

  • デバッグ: デバッグ・モードでカレント・ページを実行します。(「デバッグ・モードへのアクセス」を参照。)

  • 編集リンクを表示: 「編集リンクを表示」と「編集リンクを非表示」を切り替えます。 「編集リンクを表示」をクリックすると、そのページで編集可能な各オブジェクトの横に編集リンクが表示されます。 各編集リンクは2つのコロン(::)に似ていて、ナビゲーション・バー・アイテム、タブ、リージョン・タイトル、ボタンおよびアイテムの右側に表示されます。 リンクをクリックすると、オブジェクトを編集するための別のウィンドウが表示されます。

デモンストレーション・アプリケーションの編集

デモンストレーション・アプリケーションは、次の2つの方法で編集できます。

  • 「デモンストレーション・アプリケーション」ページで、編集するアプリケーションの横にある「編集」をクリックする。

  • アプリケーションを実行している場合は、「開発者」ツールバーの「アプリケーションを編集」をクリックする。

Application Builderのホームページが表示されます。図3-6に示すとおり、Application Builderのホームページに、カレント・アプリケーション名、アプリケーションID、最終更新日および解析対象スキーマが表示されます。

図3-6 Application Builderのホームページ




次のアイコンをクリックして、カレント・アプリケーションの実行、アプリケーション属性の編集、共有コンポーネントの作成、情報のエクスポートおよびインポート、または新しいページの作成を行うことができます。

  • 実行: カレント・アプリケーションのページをHTML DBエンジンに送信し、表示可能なHTMLにレンダリングします。

  • 属性を編集: 「アプリケーション属性を編集」ページを表示します。

  • 共有コンポーネント: 共有アプリケーション・コンポーネントおよびユーザー・インタフェース・コントロールを構築する新しいページにリンクします。

  • エクスポート/インポート: 「エクスポート/インポート」ウィザードにリンクします。

  • ページを作成: 新しいページを作成するウィザードにリンクします。

「ページ」リストがページの下部に表示されます。特定のページにアクセスするには、ページ名を選択します。特定のページ番号を検索するには、「検索」フィールドにページ番号を入力し、「検索」をクリックします。


参照:


基礎となるデータベース・オブジェクトの表示

HTML DBエンジンは、データベース表に格納されたデータに基づいて、リアルタイムでアプリケーションをレンダリングします。SQL Workshopにデモンストレーション・アプリケーションのデータベース・オブジェクトを表示できます。

アプリケーションに使用されているデータベース・オブジェクトを表示するには、次の手順を実行します。

  1. 「作業領域」ホームページにナビゲートします。

  2. SQL Workshop」アイコンをクリックします。

    「データベース・ブラウザ」で、データベース・オブジェクト・タイプを選択して、既存のデータベース・オブジェクトを選択できます。

  3. 「データベース・ブラウザ」で、「」を選択します。

  4. 検索を作成するには、次の手順を実行します。

    • 「スキーマ」で、作業領域を選択します。

    • 「タイプ」で、「」を選択します。

    • 「検索」で、DEMOと入力します。

    • 実行」をクリックします。

    DEMOという文字列を含む名前を持つすべての表が表示されます。

  5. 表の詳細を表示するには、該当する表名の横にある「ビュー」アイコンをクリックします。

    「オブジェクトの詳細」ページが表示されます。

  6. ページの右側の「タスク」リストから、タスクを選択します(オプション)。