Oracle HTML DBユーザーズ・ガイド
リリース1.6
部品番号: B15713-02
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

戻る
戻る
次へ
次へ
 

9 ページ・レイアウトおよびユーザー・インタフェースの制御

この章では、リージョンのカスタマイズ、アイテム属性の編集、テンプレートのカスタマイズ、カスケード・スタイルシートおよびイメージの統合など、アプリケーションのユーザー・インタフェースおよびページ・レイアウトをカスタマイズできる様々な方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。


参照:

ナビゲーション・バー、タブ、メニュー、リストおよびツリーを作成する方法の詳細は、「ナビゲーションの追加」を参照してください。

ページ・レイアウトの理解

Oracle HTML DBは、開発者によって定義されたアプリケーション・コンポーネントおよびデータベース内のデータをテンプレートと組み合せて、ページをレンダリングします。

ページの全体的なフレームワークまたは構造は、ページ・テンプレートによって決まります。たとえば、ページ・テンプレートは、ページでタブおよびナビゲーション・バーを使用するかどうかを制御します。また、ページの左側にナビゲーションまたはセカンダリ・コンテンツ用のプレースホルダとして機能するバーを含めるかどうかを定義することもできます。さらに、ページ・テンプレートには、リージョン位置の定義を含めることができます。これによって、HTML表またはスタイルシート定義を使用してリージョンの位置を正確に制御できます。ページ・テンプレート自体は、置換文字列と組み合されたHTMLで構成されます。これらの置換文字列は、実行時に、適切なOracle HTML DBコンポーネントに置換されます。

開発者は、リージョンを作成することによってページにコンテンツを追加します。作成可能なリージョンには、SQL問合せに基づくレポート、Oracle HTML DBリストによって提供されるナビゲーション・リンクのリストなどがあります。リージョンは、他のリージョンとの相対位置によって(順序番号および列に基づいて)、またはページ・テンプレートに定義されたリージョン位置を使用して配置します。リージョンのスタイルは、リージョン・テンプレートによっても制御されます。ページ・テンプレートと同様に、リージョン・テンプレートは、リージョンを表示するページ上の領域の構造を定義します。リージョン・テンプレートは、リージョン・タイトルを表示するかどうか、およびメイン・コンテンツ(ボディ)に対するリージョン・タイトルの相対的な表示位置を定義します。リージョンでは、ボタンの絶対位置を定義することもできます。

アプリケーションの全ページのコンポーネントの表示

アプリケーションのページ0(ゼロ)は、マスター・ページとして機能します。ページ0に追加したすべてのコンポーネントは、HTML DBエンジンによってアプリケーション内の各ページにレンダリングされます。HTML DBエンジンによってコンポーネントをレンダリングするか、または条件を定義することによって計算、検証またはプロセスを実行するかを制御することもできます。

ページ0(ゼロ)を作成するには、次の手順を実行します。

  1. 新しいページを作成します。

  2. ページ番号を0(ゼロ)に指定します。

アイテム属性がページ・レイアウトに与える影響

アイテムはHTMLフォームの一部であり、テキスト・フィールド、テキスト領域、パスワード、コンボボックス、チェック・ボックスなどを示します。アイテム属性を変更することで、ページの外観を変更できます。たとえば、これらの属性は、ラベルの表示位置、アイテムの大きさ、アイテムの表示位置(左右、上下)に影響します。

アイテム属性を編集するには、次の手順を実行します。

  1. ページ定義にナビゲートします。(「ページ定義の表示」を参照。)

  2. 「アイテム」で、アイテム名をクリックします。

    アイテム定義が表示されます。

表9-1に、アイテム属性がページ・レイアウトに与える影響を示します。

表9-1 アイテム属性がページ・レイアウトに与える影響

ヘッダー 属性 説明
表示 順序 リージョン内に表示されるアイテムの順序を決定します。
表示 リージョン アイテムを表示するリージョンを定義します。すべてのアイテムは、リージョンに存在します。
表示 新しい行で開始 このアイテムを次の行に表示するか、前のアイテムと同じ行に表示するかを決定します。
表示 新しいフィールドで開始 このアイテムを次の列に表示するか、前のアイテムと同じ列に表示するかを決定します。
表示 列スパン アイテムは、HTML表に配置されます。アイテムを含む表セルのCOLSPAN属性に使用される値を定義します。
表示 行スパン アイテムは、HTML表に配置されます。アイテムを表示する表セルのROWSPAN属性に使用される値を定義します。
ラベル ラベル このアイテムのラベルを入力します。HTML、JavaScriptおよびショートカットを含めることができます。置換文字列#CURRENT_ITEM_NAME#を使用して、このラベルに関連する名前を取得することもできます。
ラベル 横/縦の位置合せ ラベルの配置および縦横の位置合せを制御します。ラベルは、アイテムの上、下または左に表示できます。
ラベル テンプレート ラベル・テンプレートを指定します。ラベル・テンプレートを使用して、アプリケーション内のラベルに一貫性のある外観を適用します。
ラベル HTML表のセル属性 このアイテムのラベルを含むセルに、追加の属性(nowrap="nowrap"など)を定義します。
ラベル 要素の後のテキスト ラジオ・グループまたは一連のチェック・ボックスの個々のオプションの表示に使用されるHTML表セルに、追加の属性を指定します。HTML、JavaScriptおよびショートカットを含めることができます。次の置換文字列を参照できます。
  • #CURRENT_FORM_ELEMENT#: この要素の後のテキストが関連付けられるHTMLフォーム要素の名前を取得します。

  • #CURRENT_ITEM_NAME#: この要素の後のテキストが関連付けられるアイテムの名前を取得します。

LOV ラジオ・グループおよびチェック・ボックスに使用します。LOVに定義された値を表示するために使用する列の数を定義します。デフォルトでは、1つの列にすべての値を表示します。
条件付き表示 条件タイプと式 アイテムを表示するかどうかを決定する条件および適切な式を定義します。

参照: 「条件付きのレンダリングおよびプロセスの理解」

読取り専用の表示設定 読取り専用条件タイプ アイテムを読取り専用で表示するかどうかを決定する条件および式を定義します。この属性を使用すると、一連のユーザーに対する特定のアイテムを更新可能として表示し、その同じアイテムを他のユーザーに対しては更新不可として表示します。異なるユーザーでコードが重複するインタフェースの必要性を低減します。

リージョンのカスタマイズ

リージョンはページ上の領域で、コンテンツのコンテナとして機能します。各ページには任意の数のリージョンを設定できます。リージョンの外観は、特定のリージョン・テンプレートで制御します。リージョン・テンプレートでは、リージョンの外観およびサイズの制御、枠線または背景色を使用するかどうかの指定、表示するフォントの決定を行います。また、リージョン位置に配置されるボタンの標準配置も制御します。

リージョンを使用すると、ページ・コントロール(アイテムやボタン)をグループ化できます。追加のHTMLを生成しない単純なリージョンを作成したり、HTML表やイメージ内でコンテンツを形成する詳細なリージョンを作成できます。

リージョンは、HTML表の列内では順番に表示されます。ページ・テンプレートに定義された位置にリージョンを明示的に配置することもできます。条件付きでリージョンを表示するように選択することもできます。

このセクションの内容は次のとおりです。

リージョンの作成

「リージョンを作成」ウィザードを実行して、新しいリージョンを作成します。

新しいリージョンを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 該当するページ定義にナビゲートします。(「ページ定義の表示」を参照。)

  2. 「リージョン」で、「作成」アイコンをクリックします。

    「リージョンを作成」ウィザードが表示されます。

  3. リージョン・タイプを選択し、画面に表示される手順に従います。

リージョンの作成時には、リージョン・タイプを選択します。HTML DBエンジンは、選択されたタイプに応じてリージョンを解釈します。表9-2に、使用可能なリージョン・タイプを示します。

表9-2 リージョン・タイプ

リージョン・タイプ 説明
HTML HTMLを選択すると、次のいずれかを選択するプロンプトが表示されます。
  • HTML: アイテムのコンテナとして機能し、指定したHTMLが含まれます。入力するHTMLには、置換文字列を含めることができます。

  • その他、HTMLテキスト(特殊文字をエスケープ): HTMLリージョンと同じですが、HTML DBエンジンによって、特殊文字がレンダリング前にエスケープされます。

  • その他、HTMLテキスト(ショートカットあり): HTMLリージョンと同じですが、ショートカットがサポートされます。

  • その他、ヘルプ・テキスト: ページ・レベルのヘルプを指定できます。

参照: 「ショートカットの使用」および「ヘルプ・ページの作成」

レポート レポート・リージョンは、SQL問合せを記述するか、またはウィザードを使用して問合せの記述手順を実行することによって定義できます。

参照: 「レポートの作成」

カレンダ カレンダ・リージョンは、月次のカレンダを含めるために使用されます。

参照: 「カレンダの作成」

チャート チャート・リージョンには、SQL問合せに基づく線グラフ、棒グラフまたは円グラフが含まれます。

参照: 「チャートの作成」

リスト リスト・リージョンは、ナビゲーションに使用され、リンクまたはイメージで構成されます。個々のリスト・エントリは、条件付きで表示できます。

参照: 「リストの作成」

メニュー メニュー・リージョンは、階層的に編成された事前定義のリンクで構成されたナビゲーション・コントロールです。

参照: 「メニューの作成」

PL/SQL動的コンテンツ PL/SQLに基づくリージョンでは、PL/SQL Webツールキットを使用してHTMLまたはテキストをレンダリングできます。
URL URLに基づくリージョンでは、事前定義されたURLを使用してWebサーバーをコールすることによって、コンテンツが取得されます。

参照: 「他のWebサイトからのコンテンツの統合」

ツリー ツリーは、実行時に実行されるSQL問合せに基づく、階層的なナビゲーション・コントロールです。ユーザーは、これを使用してノードを展開および縮小できます。

参照: 「ツリーの作成」



参照:

  • PL/SQLを使用したWebアプリケーションの開発については、『Oracle Databaseアプリケーション開発者ガイド - 基礎編』を参照してください。

  • htpパッケージの詳細は、『PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。


リージョン属性がページ・レイアウトに与える影響

リージョン属性を変更することで、ページの外観を変更できます。

リージョン属性を編集するには、次の手順を実行します。

  1. 該当するページ定義にナビゲートします。(「ページ定義の表示」を参照。)

  2. 「リージョン」で、リージョン名をクリックします。

    リージョン定義が表示されます。

表9-3に、リージョン属性がページ・レイアウトに与える影響を示します。

表9-3 リージョン属性がページ・レイアウトに与える影響

属性 説明
条件付き表示,条件タイプと式 リージョンを表示するかどうかを決定する条件および適切な式を定義します。条件では、セッション・ステート、現在ログインしているユーザーまたはHTML DB環境設定(ページが印刷用ビュー・モードかどうかなど)を参照できます。

参照: 「条件付きのレンダリングおよびプロセスの理解」および「印刷用ページの最適化」

ヘッダーおよびフッター・テキスト、リージョン・ヘッダー リージョンの最上部(#BODY#コンテンツの直前)に表示されるHTMLテキストを指定します。
エンド・ユーザーのカスタマイズ エンド・ユーザーによるカスタマイズを可能にします。この機能を使用するには、ページ・テンプレートの「ヘッダー」、「ボディ」または「フッター」セクションに#CUSTOMIZE#置換文字列を含める必要があります。

参照: 「ユーザーによるページのカスタマイズの可能化」

ユーザー・インタフェース属性、列 リージョンを表示する列を決定します。同じ表示ポイントに2つのリージョンがある場合は、2番目のリージョンを列2に表示するように設定することによって、2つのリージョンを並べて配置できます。多数のリージョンはそれぞれの列に表示でき、リージョン表示ポイントおよび列内でのリージョンの表示順は、リージョン表示順序番号によって制御されます。
ユーザー・インタフェース属性、テンプレート リージョンの外観を決定します。アプリケーションで定義されたリージョン・テンプレートから選択します。テンプレート属性を表示するには、ページ定義でテンプレート名をクリックします。

参照: 「テーマおよびテンプレートの概要」

ユーザー・インタフェース属性、順序 ページ内のリージョンの表示順を指定します。
ユーザー・インタフェース属性、表示ポイント ページ内でリージョンを表示する位置を指定します。リージョンは、「表示ポイント」の順序番号順にレンダリングされます。 ページ・レイアウトを表示するには、「ビュー」アイコンをクリックして、位置を選択します。

選択可能な表示ポイントは、ページ・レベル・テンプレート(ページ属性)によって決定されます。ページ・レベル・テンプレートを選択しなかった場合は、「アプリケーションの定義」で定義されたデフォルトのページ・レベル・テンプレートが使用されます。

ユーザー・インタフェース属性、リージョンHTML表のセル属性 リージョンが複数の列に表示される場合にHTML表セルで使用される追加の属性を定義します。この属性は、複数の列でのリージョンの配置に使用される表のセルを制御します。

リージョン位置の制御

リージョンを作成する際に、ページでのそのリージョンの位置(「表示ポイント」)を指定する必要があります。デフォルト位置(「ページ・テンプレート・ボディ」など)またはテンプレートにユーザーが定義した位置(「ページ・テンプレートのリージョン位置1」など)のいずれかを選択できます。

「表示ポイント」に加えて、どの列にリージョンを配置するかを指定できます。複数の列にリージョンを配置する場合、Oracle HTML DBでは自動的に必要なHTMLがレンダリングされ、複数列のレイアウトが生成されます。

リージョンのヘッダーおよびフッターの指定

リージョンのボディ・コンテンツ(レポート、チャートまたはフォーム要素付きのHTML)に加えて、追加のHTMLをリージョンの上下(ヘッダーおよびフッター)に配置できます。リージョン・フッターは、次の置換文字列をサポートします。

  • #TIMING#: リージョンのレンダリングにかかる経過時間(秒)を表示できます。この時間はデバッグに使用できます。

  • #ROWS_FETCHED#: Oracle HTML DBレポート・エンジンによってフェッチされた行数(ページ・サイズ)を表示できます。これらの置換文字列を使用して、カスタマイズされたメッセージをユーザーに表示できます。次に例を示します。

    Fetched #ROWS_FETCHED# rows in #TIMING# seconds.
    
    
  • #TOTAL_ROWS#: レポートに使用されたSQL問合せを満たす行の合計数を表示できます。

  • #FIRST_ROW_FETCHED# および#LAST_ROW_FETCHED#: 表示される行の範囲を表示できます。次に例を示します。

    Row(s) #FIRST_ROW_FETCHED# through #LAST_ROW_FETCHED# of #ROWS_FETCHED# displayed
    
    

ユーザーによるページのカスタマイズの可能化

エンド・ユーザーのカスタマイズ属性を使用すると、実行中のアプリケーションでユーザーがリージョンのオン/オフを切り替えることができるようになります。

エンド・ユーザーによるカスタマイズを可能にするには、次の手順を実行します。

  1. 該当するページ定義にナビゲートします。(「ページ定義の表示」を参照。)

  2. 「リージョン」で、リージョン名をクリックします。

    リージョン定義が表示されます。

  3. 「エンド・ユーザーのカスタマイズ」までスクロールして、次のいずれかを選択します。

    • デフォルトでカスタマイズ可能および非表示

    • デフォルトでカスタマイズ可能および表示

  4. 「カスタマイズ・オプション名」に、ページのこのリージョンをユーザーに示すラベルを入力します。

  5. ページ・テンプレートの「ヘッダー」、「ボディ」または「フッター」セクションに#CUSTOMIZE#置換文字列を含めます。

この機能を使用するには、ページ・テンプレートの「ヘッダー」、「ボディ」または「フッター」セクションに#CUSTOMIZE#置換文字列を含める必要があります。

エンド・ユーザーによるカスタマイズが1つ以上のリージョンでサポートされる場合、「カスタマイズ」というリンクがページ・テンプレートで#CUSTOMIZE#置換文字列を含めた場所に表示されます。このリンクをクリックするとウィンドウが表示され、ユーザーは、ページのリージョンのオン/オフを切り替えることができるようになります。

他のWebサイトからのコンテンツの統合

通常、アプリケーションのページは、Oracleデータベースに格納されたデータに基づきます。他のサーバーからコンテンツを組み込むには、コンテンツを表示するURLに基づくリージョンを作成できます。たとえば、現在のオラクル社の株価を参照すると想定します。次のようなURLに基づく、URLタイプのリージョンを作成します。

http://quote.yahoo.com/q?d=b&s=ORCL

次に、STOCK_SYMBOLというアイテムを作成して、ユーザーが入力した株価をリージョンの基にします。次に例を示します。

http://quote.yahoo.com/q?d=b&s=&STOCK_SYMBOL.

リージョンに対して必要以上に多くのHTMLが戻される場合があります(前述の例の場合など)。表示されるHTMLを制限するには、次のリージョン属性を使用できます。

前述の例では、プロキシ・サーバー・アプリケーション属性の設定が必要な場合があることに注意してください。プロキシ・サーバー・アプリケーション属性を指定しない場合、エラー・メッセージが表示されます。Oracle HTML DBは、Oracleのutl_http.request_piecesファンクションを使用して、任意のURLから生成されたHTMLを取得します。


参照:

プロキシ・サーバー・アプリケーション属性を設定する方法の詳細は、「アプリケーション属性の編集」を参照してください。

テーマの管理

テーマは、アプリケーション全体のレイアウトおよびスタイルの定義に使用するテンプレートのコレクションです。テーマの目的は、アプリケーションに必要なすべてのUIパターンに対応するテンプレートの完全なセットを提供することです。テンプレートは、まずタイプ(ボタン、カレンダ、ラベル、リスト、メニュー、ページ、ポップアップLOV、リージョンおよびレポート)ごとに整理され、次にそのタイプ内での各テンプレートの目的に合ったテンプレート・クラスごとに整理されます。テンプレート・タイプごとに、標準クラスと8つのカスタム・クラスのグループが存在します。これらの分類によって、Oracle HTML DBがテーマ間でテンプレートをマップすることが可能になり、アプリケーションの全体的なルック・アンド・フィールを迅速かつ簡単に変更できます。

このセクションの内容は次のとおりです。

「テーマ」ページへのアクセス

テーマは、「テーマ」ページで管理します。

「共有コンポーネント」から「テーマ」ページにアクセスするには、次の手順を実行します。

  1. 「作業領域」ホームページにナビゲートします。

  2. 「アプリケーション」リストからアプリケーションを選択します。

  3. Application Builderのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

  4. 「ユーザー・インタフェース」で、「テーマとテンプレート」を選択します。

    「テーマ」ページが表示されます。現在選択されているテーマの「カレント」列にチェック・マークが表示されます。

ページ定義から「テーマ」ページにアクセスするには、次の手順を実行します。

  1. 該当するページ定義にナビゲートします。(「ページ定義の表示」を参照。)

  2. テーマのタイトルを選択します。

テーマのデフォルトのテンプレートの変更

各テーマには、すべてのタイプのアプリケーション・コンポーネントおよびリージョン・タイプのテンプレートが含まれます。テーマに選択したデフォルトのテンプレートを、「テーマを定義」ページで変更できます。

これらのデフォルトは、新しいコンポーネントやリージョンの作成時に別のテンプレートを選択するか、またコンポーネントやリージョンの属性を変更するページでテンプレートを変更することによってオーバーライドできます。

テーマのデフォルトのテンプレートの変更を確認するには、次の手順を実行します。

  1. 「テーマ」ページにナビゲートします。

    1. 「作業領域」のホームページにナビゲートし、「アプリケーション」リストからアプリケーションを選択します。

    2. Application Builderのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

    3. 「ユーザー・インタフェース」で、「テーマとテンプレート」を選択します。

  2. 「テーマ」リストで、テーマ名の横にある「編集」アイコンをクリックします。

    テーマ名がページの最上部に表示されます。

  3. テーマ名を変更するには、「名前」フィールドに新しい名前を入力します。

  4. デフォルトのテンプレートを変更するには、該当するリストから新しく選択します。

表9-4に、コンポーネントごとのデフォルトのテンプレートで使用できるデフォルトのテンプレートを示します。

表9-4 コンポーネントごとのデフォルトのテンプレート

属性 説明
ページ ページを表示するためのデフォルトのテンプレートを指定します。開発者が明示的にテンプレートを選択しない場合、HTML DBエンジンは、ここで指定されたテンプレートを使用します。

デフォルトのテンプレートを定義すると、「アプリケーション属性を編集」ページのヘッダー「デフォルトのアプリケーション・テンプレート」に、このテンプレートが表示されます。

エラー・ページ オプションの属性です。インライン表示されるエラーではなく、個別のページに表示されるエラーに使用するページ・テンプレートを指定します。エラーを表示するように設計されたテンプレートを使用しない場合、この属性は、空白のままにします。

デフォルトのテンプレートを定義すると、「アプリケーション属性を編集」ページのヘッダー「デフォルトのアプリケーション・テンプレート」に、このテンプレートが表示されます。

「印刷用」ページ HTML DBエンジンが「印刷用」モードの場合に使用するテンプレートを指定します。HTML DBをコールしてページをレンダリングするときに、印刷用属性を「はい」または「いいえ」の値で指定するオプションが表示されます。

はい」に指定すると、印刷用テンプレートを使用してページが表示されます。HTML DBエンジンは、HTMLフォーム・フィールド内のすべてのテキストをテキストとして表示します。印刷用テンプレートには、#FORM_OPEN#タグまたは#FORM_CLOSE#タグは必要ありません。このテンプレートを使用すると、少ない表で、印刷に適した形式で情報を表示できます。

デフォルトのテンプレートを定義すると、「アプリケーション属性を編集」ページのヘッダー「デフォルトのアプリケーション・テンプレート」に、このテンプレートが表示されます。

参照: 「印刷用ページの最適化」

ボタン 新しいボタンを作成する場合に使用するデフォルトのボタン・テンプレートを指定します。
カレンダ 新しいカレンダを作成する場合に使用するデフォルトのカレンダ・テンプレートを指定します。
ラベル 新しいラベルを作成する場合に使用するデフォルトのラベル・テンプレートを指定します。
リスト 新しいリストを作成する場合に使用するデフォルトのリスト・テンプレートを指定します。
メニュー 新しいメニューを作成する場合に使用するデフォルトのメニュー・テンプレートを指定します。
リージョン 新しいリージョンを作成する場合に使用するデフォルトのリージョン・テンプレートを指定します。
レポート レポートを作成する場合に使用するデフォルトのレポート・テンプレートを指定します。

表9-5に、リージョン・タイプごとのデフォルトのテンプレートで使用できるデフォルトのテンプレートを示します。

表9-5 リージョン・タイプごとのリージョン・テンプレート

属性 説明
チャート チャートを作成する場合に使用するデフォルトのチャート・テンプレートです。
フォーム フォームを作成する場合に使用するデフォルトのフォーム・テンプレートです。
リスト リストを作成する場合に使用するデフォルトのリージョン・テンプレートです。
メニュー メニューを作成する場合に使用するデフォルトのリージョン・テンプレートです。
レポート レポートを作成する場合に使用するデフォルトのリージョン・テンプレートです。
表形式フォーム 表形式フォームを作成する場合に使用するデフォルトのリージョン・テンプレートです。
ウィザード 新しいウィザード・コンポーネントを作成する場合に使用するデフォルトのリージョン・テンプレートです。

新しいテーマの作成

新しく作成するか、またはHTML DBリポジトリから既存のテーマを選択することによって、新しいテーマを作成できます。

新しいテーマを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「テーマ」ページにナビゲートします。

    1. 「作業領域」のホームページにナビゲートし、「アプリケーション」リストからアプリケーションを選択します。

    2. Application Builderのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

    3. 「ユーザー・インタフェース」で、「テーマとテンプレート」を選択します。

  2. テーマを作成」をクリックします。

  3. HTML DBリポジトリからテーマを選択するか、新しくテーマを作成するかを指定します。

  4. 「HTML DBリポジトリから」を選択する場合は、次の手順を実行します。

    1. リポジトリからテーマを選択します。

    2. 作成」をクリックします。

  5. 最初から」を選択する場合は、次の手順を実行します。

    1. 「テーマを定義」ページで、新しいテーマのデフォルトのテンプレートを選択します。

    2. 作成」をクリックします。

アクティブ・テーマの切替え

新しいテーマに切り替えると、あるテンプレートに割り当てられたすべてのコンポーネントは、その新しいテーマの対応するテンプレートに割り当てられます。Application Builderは、テンプレート・クラス識別子の割当てによってテンプレート・マッピングを行います。

アプリケーションにテーマを使用するには、次の手順を実行します。

  1. 「テーマ」ページにナビゲートします。

    1. 「作業領域」のホームページにナビゲートし、「アプリケーション」リストからアプリケーションを選択します。

    2. Application Builderのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

    3. 「ユーザー・インタフェース」で、「テーマとテンプレート」を選択します。

  2. テーマを切替え」をクリックします。

    テーマの互換性レポートが表示されます。新しいテーマに切り替えると、Application Builderによって、現在テンプレートを使用しているすべてのコンポーネントが、新しいテーマのテンプレートにマップされます。

  3. 「次のテーマに切替え」のリストから新しいテーマを選択します。

  4. 「ステータス」列を確認し、マッピング上の問題を特定します。

    • チェック」は、マッピングが正常に終了したことを示します。

    • 警告」は、切替え先のテーマ内に、指定したクラスの複数のテンプレートが存在することを示します。「警告」が表示された場合、適切なテンプレートを選択するための選択リストが表示されます。

    • エラー」は、Application Builderがテーマ間でクラスをマップできなかったことを示します。両方のテーマでテンプレートにクラスが指定されていることを確認してください。

  5. 次へ」をクリックし、続行します。

  6. テーマを切替え」をクリックします。

テーマのコピー

すべてのテーマは、数値による識別番号(ID)で識別されます。テーマのコピーを作成する場合は、新しいテーマIDを指定します。テーマのコピーは、テーマを編集したり、テーマに異なるIDを付けてエクスポートする場合に便利です。

テーマをコピーするには、次の手順を実行します。

  1. 「テーマ」ページにナビゲートします。

    1. 「作業領域」のホームページにナビゲートし、「アプリケーション」リストからアプリケーションを選択します。

    2. Application Builderのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

    3. 「ユーザー・インタフェース」で、「テーマとテンプレート」を選択します。

  2. 「タスク」リストから「コピー」を選択します。

  3. 「次のテーマからコピー」で、コピーするテーマを選択します。

  4. 「このテーマ識別番号にコピー」に、そのテーマの新しいIDを入力します。

  5. テーマIDをコピー」をクリックします。

テーマの削除

アクティブではないテーマのみ削除できます。テーマを削除すると、Application Builderによって、アクティブではないテンプレートのみ削除されます。

テーマを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 「テーマ」ページにナビゲートします。

    1. 「作業領域」のホームページにナビゲートし、「アプリケーション」リストからアプリケーションを選択します。

    2. Application Builderのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

    3. 「ユーザー・インタフェース」で、「テーマとテンプレート」を選択します。

  2. 「タスク」リストから「削除」を選択します。

  3. 「次のテーマを削除」で、削除するテーマを選択します。

  4. 次のテーマを削除」をクリックします。

テーマのエクスポートおよびインポート

関連するアプリケーション・ファイルのエクスポートと同様の方法でテーマをエクスポートします。Oracle HTML DBの1つの開発インスタンスから別のインスタンスへテーマをエクスポートするには、次の手順を実行します。

  • 「テーマのエクスポート」ユーティリティを使用して、テーマをエクスポートします。

  • エクスポートされたファイルをターゲットのOracle HTML DBインスタンスにインポートします。

  • エクスポートされたファイルをエクスポート・リポジトリからインストールします。

テーマ識別番号の変更

すべてのテーマには、数値による識別番号(ID)があります。「テーマIDを変更」ユーティリティを使用して、テーマIDを別の番号に変更できます。テーマIDの変更は、テーマに異なる番号を付けてエクスポートし、別のアプリケーションにインポートする場合に便利です。

テーマ識別番号を変更するには、次の手順を実行します。

  1. 「テーマ」ページにナビゲートします。

    1. 「作業領域」のホームページにナビゲートし、「アプリケーション」リストからアプリケーションを選択します。

    2. Application Builderのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

    3. 「ユーザー・インタフェース」で、「テーマとテンプレート」を選択します。

  2. 「タスク」リストから「識別番号を変更」を選択します。

  3. 「テーマIDを変更」ページで、次の手順を実行します。

    1. テーマを選択します。

    2. 新しい識別番号を指定します。

    3. 次へ」をクリックします。

テーマ・レポートの表示

Application Builderには、テーマおよびテンプレートの管理に役立つ多くのレポートが含まれています。

このセクションの内容は次のとおりです。

テーマのすべてのテンプレートの表示

テーマを構成しているすべてのテンプレートを表示するには、次の手順を実行します。

  1. 「テーマ」ページにナビゲートします。

    1. 「作業領域」のホームページにナビゲートし、「アプリケーション」リストからアプリケーションを選択します。

    2. Application Builderのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

    3. 「ユーザー・インタフェース」で、「テーマとテンプレート」を選択します。

  2. 「テーマ」ページで「テーマ・レポート」をクリックします。

  3. 「レポート」から「アプリケーション・テンプレート」を選択します。

  4. 「テーマ」リストからテーマを選択します。

  5. 実行」をクリックします。

    テンプレートのリストには、テンプレート・タイプ、テンプレート名、対応するテーマおよびテンプレート・クラスの一覧が表示されます。

  6. テンプレートを編集するには、テンプレート名を選択します。

テーマ・テンプレート数の表示

「テーマ・テンプレート数」レポートにアクセスすると、現在、テンプレートが作成されているテンプレート・クラスが表示されます。

「テーマ・テンプレート数」のレポートを表示するには、次の手順を実行します。

  1. 「テーマ」ページにナビゲートします。

    1. 「作業領域」のホームページにナビゲートし、「アプリケーション」リストからアプリケーションを選択します。

    2. Application Builderのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

    3. 「ユーザー・インタフェース」で、「テーマとテンプレート」を選択します。

  2. 「テーマ」ページで「テーマ・レポート」をクリックします。

  3. 「レポート」から「テーマ・テンプレート数」を選択します。

  4. 「テーマ」リストからテーマを選択します。

  5. カスタム分類を使用している場合、「カスタムを表示」を選択します。

  6. 実行」をクリックします。

ファイル参照の表示

「ファイル参照」のレポートにアクセスすると、テンプレートに関連付けられたすべてのファイル、共有コンポーネント、カレント・アプリケーションのページ・コンポーネントの一覧が表示されます。

「ファイル参照」のレポートを表示するには、次の手順を実行します。

  1. 「テーマ」ページにナビゲートします。

    1. 「作業領域」のホームページにナビゲートし、「アプリケーション」リストからアプリケーションを選択します。

    2. Application Builderのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

    3. 「ユーザー・インタフェース」で、「テーマとテンプレート」を選択します。

  2. 「テーマ」ページで「テーマ・レポート」をクリックします。

  3. 「ファイル参照」ページで、次の手順を実行します。

    1. 「表示」からレポートに含めるコンポーネントのタイプを選択します。選択しない場合は、結果が戻されません。

    2. 「ファイルの表示」から次のいずれかの項目を選択します。

      • コンテキスト付き: コンポーネント、テーマ識別番号、コンポーネント名、イメージ(使用可能な場合)、ページ番号を表示します。ページ定義にリンクするには、ページ番号を選択します。

      • コンテキストなし: ファイル名およびイメージ(使用可能な場合)のみ表示します。

    3. 「ファイル拡張子」から検索する拡張子のタイプを選択します。

    4. 実行」をクリックします。

  4. このレポートのカンマ区切りファイル(.csv)をダウンロードするには、「CSVをダウンロード」をクリックします。

クラス参照の表示

クラス参照のレポートにアクセスすると、テンプレートに関連付けられたクラス、共有コンポーネント、カレント・アプリケーションのページ・コンポーネントの一覧が表示されます。

クラス参照のレポートを表示するには、次の手順を実行します。

  1. 「テーマ」ページにナビゲートします。

    1. 「作業領域」のホームページにナビゲートし、「アプリケーション」リストからアプリケーションを選択します。

    2. Application Builderのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

    3. 「ユーザー・インタフェース」で、「テーマとテンプレート」を選択します。

  2. 「テーマ」ページで「テーマ・レポート」をクリックします。

  3. 「テーマ・レポート」ページで、次の手順を実行します。

    1. 「レポート」から「クラス参照」を選択します。

    2. 「テーマ」からテーマを選択します。

    3. 実行」をクリックします。

  4. 「クラス参照」ページで、次の手順を実行します。

    1. 「表示」からクラス参照を確認するコンポーネントを選択します。選択しない場合は、結果が戻されません。

    2. 「クラス名を表示」から次のいずれかを選択します。

      • コンテキスト付き: コンポーネント、テーマ識別番号、コンポーネント名、イメージ(使用可能な場合)、ページ番号を表示します。

      • コンテキストなし: 参照されるクラスのみを表示します。

    3. 実行」をクリックします。

  5. このレポートのカンマ区切りファイル(.csv)をダウンロードするには、「CSVのダウンロード」をクリックします。

テンプレートの置換文字列の表示

「テンプレート置換文字列」レポートを使用すると、コンポーネントがサポートする置換文字列がすべて表示されます。

「置換文字列」レポートを表示するには、次の手順を実行します。

  1. 「テーマ」ページにナビゲートします。

    1. 「作業領域」のホームページにナビゲートし、「アプリケーション」リストからアプリケーションを選択します。

    2. Application Builderのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

    3. 「ユーザー・インタフェース」で、「テーマとテンプレート」を選択します。

  2. 「テーマ」ページで「テーマ・レポート」をクリックします。

  3. 「テーマ・レポート」ページで、次の手順を実行します。

    1. 「レポート」リストから「テンプレート置換文字列」を選択します。

    2. 「テーマ」リストから、レポートに含めるテーマを選択します。

    3. 実行」をクリックします。

  4. テンプレート定義にリンクするには、テンプレート名を選択します。

テンプレートのカスタマイズ

HTML DBエンジンは、テーマと呼ばれるテンプレートのコレクションを基にして、アプリケーションのユーザー・インタフェースを作成します。テンプレートは、アプリケーション内のこれらのコンポーネントのルック・アンド・フィールを制御します。カスタム・テンプレートを作成するには、まず既存のテンプレートを変更する方法が最も簡単です。作成した1つ以上のデフォルト・テンプレートは、必要に応じて変更できます。

このセクションの内容は次のとおりです。

カスケード・スタイルシート

カスケード・スタイルシート(CSS)によって、構造を変更せずにWebページのスタイルを制御できます。CSSを適切に使用すると、カラー、余白、フォントなどの視覚属性がHTMLドキュメントの構造から切り離されます。Oracle HTML DBのテーマには、独自のCSSを参照するテンプレートを含めることができます。特定のテーマの各CSSで定義されたスタイル・ルールによって、レポートおよびリージョンの表示も指定されます。

デフォルトのページ・テンプレートの選択

デフォルトのページ・テンプレートは、2つの方法で指定できます。

  • 特定のテーマ内のデフォルトのページ・テンプレートを選択します。

  • ページごとに特定のページ・テンプレートを選択します。

デフォルトでは、HTML DBエンジンは、「テーマ」ページで指定されたページ・テンプレートを使用します。

テーマ内のページ・レベル・テンプレートの選択

テーマ内のデフォルトのページ・テンプレートを指定するには、次の手順を実行します。

  1. 「作業領域」ホームページにナビゲートします。

  2. 「アプリケーション」リストからアプリケーションを選択します。

  3. Application Builderのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

  4. 「ユーザー・インタフェース」で、「テーマとテンプレート」を選択します。

    「テーマ」ページが表示されます。

  5. 「テーマ」リストで、テーマ名の横にある「編集」アイコンをクリックします。

  6. 「コンポーネントごとのデフォルトのテンプレート」で、「ページ」リストから選択します。

特定のページのページ・レベル・テンプレートの選択

特定のページにページ・レベル・テンプレートを指定するには、次の手順を実行します。

  1. 「作業領域」ホームページにナビゲートします。

  2. 「アプリケーション」リストからアプリケーションを選択します。

  3. 「ページ」リストからページ名を選択します。

  4. 属性を編集」をクリックします。

  5. 最初のセクション「プライマリ・ページ属性」に移動します。

  6. 「ページ・テンプレート」リストから選択します。

テンプレートの表示

「テンプレート」ページで、すべての使用可能なテンプレートを表示できます。また、ページ定義で、特定のページで使用されているテンプレートを表示できます。

既存のテンプレートを表示するには、次の手順を実行します。

  1. 「作業領域」ホームページにナビゲートします。

  2. 「アプリケーション」リストからアプリケーションを選択します。

  3. Application Builderのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

  4. 「ユーザー・インタフェース」で、「テーマとテンプレート」を選択します。

    「テーマ」ページが表示されます。

  5. 次のいずれかの手順を実行して、テンプレートを表示できます。

    • 「タスク」リストから「テンプレートを表示」を選択して、すべてのテンプレートを表示します。

    • テーマ名を選択して、特定のテーマのテンプレートを表示します。

    「テンプレート」ページが表示されます。

  6. 次のいずれかの方法で、検索対象を絞り込むことができます。

    • 「テーマ」リストから特定のテーマを選択します。

    • 「表示」リストからテンプレート・タイプを選択します。

    • 「表示」リストからテンプレートのステータスを選択します。

  7. テンプレート定義を表示するには、テンプレート名をクリックします。または、テンプレートのプレビューを確認するには、「プレビュー」列で「実行」をクリックします。


注意:

一部のテンプレート・タイプではプレビュー機能を使用できません。

ページ定義から既存のテンプレートを表示するには、次の手順を実行します。

  1. 「作業領域」ホームページにナビゲートします。

  2. 「アプリケーション」リストからアプリケーションを選択します。

  3. Application Builderのホームページで、「ページ」リストからページを選択します。

    ページ定義が表示されます。右端の列の「テンプレート」ヘッダーの下に、カレント・ページに関連付けられたテンプレートが表示されます。

  4. 既存のテンプレートの属性を表示するには、テンプレート名をクリックします。

新しいテンプレートの作成

カスタム・テンプレートを作成するには、まず既存のテンプレートを変更する方法が最も簡単です。作成した1つ以上のデフォルト・テンプレートは、必要に応じて変更できます。

カスタム・テンプレートを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「テンプレート」ページにナビゲートします。

    1. 「作業領域」ホームページからアプリケーションを選択します。

    2. Application Builderのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

    3. 「ユーザー・インタフェース」で、「テーマとテンプレート」を選択します。

      「テーマ」ページが表示されます。

    4. 「タスク」リストから「テンプレートを表示」を選択します。

      「テンプレート」ページが表示されます。

  2. 作成」をクリックします。

  3. 作成するテンプレートのタイプを選択します。

  4. 次のいずれかの作成方法を選択します。

    • 最初から

    • 既存のテンプレートのコピーとして

  5. 画面に表示される手順に従います。その際、テンプレートが正しいテーマに関連付けられるように注意してください。

テンプレート・レポートの表示

Oracle HTML DBには、テンプレートの使用状況、サブスクリプションおよび編集履歴を表示するレポートがあります。

カレント・アプリケーションについてのテンプレート・レポートを表示するには、次の手順を実行します。

  1. 「作業領域」ホームページにナビゲートします。

  2. 「アプリケーション」リストからアプリケーションを選択します。

  3. Application Builderのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

  4. 「ユーザー・インタフェース」で、「テーマとテンプレート」を選択します。

    「テーマ」ページが表示されます。

  5. 次のいずれかの手順を実行して、テンプレートを表示できます。

    • 「タスク」リストから「テンプレートを表示」を選択して、すべてのテンプレートを表示します。

    • テーマ名を選択して、特定のテーマのテンプレートを表示します。

  6. テンプレート・レポートを表示するには、次のいずれかのボタンをクリックします。

    • 使用状況: カレント・アプリケーションのすべてのテンプレート・タイプ(ページ、レポート、リージョン、レベルおよびリスト)についてテンプレートの使用状況を表示します。

    • サブスクリプション: アプリケーションでサブスクライブされたテンプレートを表示します。

    • 履歴: 開発者によるテンプレートへの最近の変更および最終更新日を表示します。

テンプレートの編集

作成したカスタム・テンプレートは、「テンプレート」ページまたは「ページ定義」からすぐに編集できます。

「テンプレート」ページから既存のテンプレートを編集するには、次の手順を実行します。

  1. 「テンプレート」ページにナビゲートします。

    1. 「作業領域」ホームページからアプリケーションを選択します。

    2. Application Builderのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

    3. 「ユーザー・インタフェース」で、「テーマとテンプレート」を選択します。

      「テーマ」ページが表示されます。

    4. 「タスク」リストから「テンプレートを表示」を選択します。

      「テンプレート」ページが表示されます。

  2. 編集するテンプレートを検索して、テンプレート名を選択します。次のいずれかの方法で、検索対象を絞り込むことができます。

    • 「表示」リストからテンプレート・タイプを選択します。

    • 「表示」リストからテンプレートのステータスを選択します。

  3. 画面に表示される手順に従います。

テンプレートを編集する際、「ページに戻る」をチェックすると、1つのウィンドウで変更を行い、別のウィンドウでアプリケーションを実行できます。このチェック・ボックスをチェックすると、「変更を適用」をクリックした後も編集中のページがカレントのまま保持されます。

ボタン・テンプレート

ボタン・テンプレートを使用すると、アプリケーション開発者は、ボタンのルック・アンド・フィールをカスタマイズできます。ボタンを構築する場合、複数のイメージまたはHTMLタグを使用できます。ボタン・テンプレートの使用はオプションです。

ボタン・テンプレート属性

ここでは、「ボタン・テンプレート」ページ固有のセクションについて説明します。

ボタン・テンプレート

テンプレート名」は、テンプレートを識別する名前を示します。「言語変換可能」チェック・ボックスを使用して、テンプレートに言語変換が必要なテキスト文字列が含まれていることを示します。「テーマ」は、テンプレートが関連付けられているテーマを示します。

テンプレート・クラス」は、そのテンプレートに固有の用途を示します。新しいテーマに切り替えると、あるテーマのすべてのテンプレートは、別のテーマの対応するテンプレートにマップされます。Application Builderは、テンプレート・クラスの割当てによってこのテンプレート・マッピングを行います。

テンプレートのサブスクリプション

カレント・アプリケーションに既存のテンプレートを適用するには、「テンプレートのサブスクリプション」を使用します。既存のテンプレートを選択すると、ユーザーはそのテンプレートのサブスクライバになります。

マスター・テンプレートの新しいコピーをロードするには、「テンプレートをリフレッシュ」をクリックしてください。

テンプレート・テキスト

表示するボタン・テンプレートを定義します。標準のアプリケーション置換文字列を含めることもできます。たとえば、&ITEM_NAME値はレンダリング時に置換できます。ボタン・テンプレートは、次の置換文字列をサポートします。

  • #LABEL#: ボタン・ラベルで置換されます。

  • #LINK#: URLで置換されます。置換された後、URLは、#doSubmit#、またはページを送信(リクエスト値を設定)するリダイレクトJavaScriptをコールするか、あるいは指定されたURLに単純にページをリダイレクトします。

コメント

この属性を使用して、開発者のコメントを記録します。

カレンダ・テンプレート

カレンダ・テンプレートは、カレンダの外観と配置を制御します。このテンプレートは、頻繁にHTML表を使用して日付を配置します。カレンダ属性は、#DD##MONTH#などの置換文字列を使用して配置します。サポートされている置換文字列のリストは、カレンダ・テンプレートの属性ページの右側に表示されます。テンプレートの置換文字列は、大文字で指定し、シャープ記号(#)で囲む必要があることに注意してください。

カレンダ・テンプレート属性

ここでは、「カレンダ・テンプレート」ページ固有のセクションについて説明します。

カレンダ・テンプレートの指定

名前」は、テンプレートを識別する名前を示します。「テーマ」は、テンプレートが関連付けられているテーマを示します。

テンプレート・クラス」は、そのテンプレートに固有の用途を示します。新しいテーマに切り替えると、あるテーマのすべてのテンプレートは、別のテーマの対応するテンプレートにマップされます。Application Builderは、テンプレート・クラスの割当てによってこのテンプレート・マッピングを行います。

テンプレートのサブスクリプション

カレント・アプリケーションに既存のテンプレートを適用するには、「テンプレートのサブスクリプション」を使用します。既存のテンプレートを選択すると、ユーザーはそのテンプレートのサブスクライバになります。

マスター・テンプレートの新しいコピーをロードするには、「テンプレートをリフレッシュ」をクリックしてください。

月属性

月タイトル、曜日、月の開始および終了の書式を入力します。

週属性

週を開始および終了するHTMLを入力します。

日属性

平日(月曜から金曜)の書式を指定するHTMLを入力します。

その月に含まれない日の属性

その月に含まれない日とは、現在の月に含まれない日です。たとえば、月の初日が月曜日であるとします。その場合でも、週は日曜日から始まります。日曜日は現在の月に含まれないため、日曜日はその月に含まれない日になります。この属性を使用して、その月に含まれない日の書式を設定します。

週末属性

週末の書式を指定するHTMLを入力します。

ラベル・テンプレート

ラベル・テンプレートは、ページ・アイテム・ラベルのHTMLマークアップを集中管理することを目的としています。各アイテムにはオプションのラベルがあります。ラベル・テンプレートを使用して、これらのラベルの表示方法を制御できます。たとえば、ユーザーに必須であることを示すイメージ(アスタリスクなど)を参照する「必須フィールド」というラベル・テンプレートを作成できます。

ラベル・テンプレートを使用すると、アイテムの先頭と末尾に追加するテキスト文字列を定義できます。

ラベル・テンプレート属性

ここでは、「ラベル・テンプレート」ページ固有のセクションについて説明します。

ラベル・テンプレート属性

テンプレート名」は、テンプレートを識別する名前を示します。 「言語変換可能」チェック・ボックスを使用して、テンプレートに言語変換が必要なテキスト文字列が含まれていることを示します。「テーマ」は、テンプレートが関連付けられているテーマを示します。

テンプレート・クラス」は、そのテンプレートに固有の用途を示します。新しいテーマに切り替えると、あるテーマのすべてのテンプレートは、別のテーマの対応するテンプレートにマップされます。Application Builderは、テンプレート・クラスの割当てによってこのテンプレート・マッピングを行います。

テンプレートのサブスクリプション

カレント・アプリケーションに既存のテンプレートを適用するには、「テンプレートのサブスクリプション」を使用します。既存のテンプレートを選択すると、ユーザーはそのテンプレートのサブスクライバになります。

マスター・テンプレートの新しいコピーをロードするには、「テンプレートをリフレッシュ」をクリックしてください。

テンプレートの定義(通常の表示)

ラベルの前」では、アイテム・ラベルの前に表示するHTMLを入力します。「ラベルの前」では、置換文字列#CURRENT_FORM_ELEMENT##CURRENT_FORM_ID#および#CURRENT_ITEM_NAME#をサポートします。

ラベルの後」では、アイテム・ラベルの後に表示するHTMLを入力します。

ラベル・テンプレート属性(エラー表示)

ラベルの前のエラー発生時」では、アプリケーションがアイテムのインライン検証エラー・メッセージを表示する場合に、そのアイテム・ラベルの前に表示するHTMLを入力します。

ラベルの後のエラー発生時」では、アプリケーションがアイテムのインライン検証エラー・メッセージを表示する場合に、そのアイテム・ラベルの後に表示されるHTMLを入力します。この属性では、置換文字列#CURRENT_FORM_ELEMENT##CURRENT_FORM_ID#および#CURRENT_ITEM_NAME#をサポートします。

テンプレート・コメント

この属性を使用して、開発者のコメントを記録します。

リスト・テンプレート

リストは、リンクの共有コレクションです。リストの外観は、リスト・テンプレートで制御します。テンプレート属性を使用すると、特定のページのカレントまたは非カレントとしてリスト要素を定義できます。


参照:

  • 「リスト・テンプレートを編集」ページ固有のセクションを使用する方法の詳細は、オンライン・ヘルプを参照してください。

  • 「リストの作成」


リスト・テンプレート属性

ここでは、「リスト・テンプレート」ページ固有のセクションについて説明します。

テンプレートの指定

名前」は、テンプレートを識別する名前を示します。 「言語変換可能」チェック・ボックスを使用して、テンプレートに言語変換が必要なテキスト文字列が含まれていることを示します。「テーマ」は、テンプレートが関連付けられているテーマを示します。

テンプレート・クラス」は、そのテンプレートに固有の用途を示します。新しいテーマに切り替えると、あるテーマのすべてのテンプレートは、別のテーマの対応するテンプレートにマップされます。Application Builderは、テンプレート・クラスの割当てによってこのテンプレート・マッピングを行います。

テンプレート・サブスクリプション

カレント・アプリケーションに既存のテンプレートを適用するには、「テンプレートのサブスクリプション」を使用します。既存のテンプレートを選択すると、ユーザーはそのテンプレートのサブスクライバになります。

マスター・テンプレートの新しいコピーをロードするには、「テンプレートをリフレッシュ」をクリックしてください。

リスト前の要素

リスト要素の前に表示するHTMLを入力します。この属性は、HTML表またはHTML表の行を開始するために使用できます。

リスト要素の表示

カレントおよび非カレントのリスト・テンプレートを定義します。

  • カレント・リスト・テンプレート: 選択された(カレントの)リスト・テンプレートに置換されるHTMLまたはテキストを入力します。

  • 非カレント・リスト・テンプレート:選択されていない(非カレントの)リスト・テンプレートに置換されるHTMLまたはテキストを入力します。

リスト後の要素

すべてのリスト要素を表示した後に表示するHTMLを入力します。この属性を使用して「リスト前の要素」属性で開始したHTML表を閉じることができます。

コメント

この属性を使用して、開発者のコメントを記録します。

メニュー・テンプレート

メニュー・テンプレートは、メニューの表示方法を制御します。このテンプレートは、リージョンの作成時に選択します。

ブレッドクラム・スタイルのメニュー・ナビゲーション

ブレッドクラム・スタイルのメニューは、通常、アプリケーションの他のページに対するカレント・ページの相対位置を示します。また、特定のページをクリックしてこのページを即時に表示できます。次の例に示すとおり、Oracle HTML DBでは、各ページ上部の標準タブ(または2番目のレベルのナビゲーション・タブ)の下に、ブレッドクラム・パスが表示されています。

図9-1 ブレッドクラム・スタイル・メニュー





参照:

  • 「メニュー・テンプレートを編集」ページ固有のセクションを使用する方法の詳細は、オンライン・ヘルプを参照してください。

  • 「メニューの作成」


メニュー・テンプレート属性

ここでは、「メニュー・テンプレート」ページ固有のセクションについて説明します。

メニュー・テンプレートの指定

名前」は、テンプレートを識別する名前を示します。「言語変換可能」チェック・ボックスを使用して、テンプレートに言語変換が必要なテキスト文字列が含まれていることを示します。「テーマ」は、テンプレートが関連付けられているテーマを示します。

テンプレート・クラス」は、そのテンプレートに固有の用途を示します。新しいテーマに切り替えると、あるテーマのすべてのテンプレートは、別のテーマの対応するテンプレートにマップされます。Application Builderは、テンプレート・クラスの割当てによってこのテンプレート・マッピングを行います。

メニュー・テンプレートのサブスクリプション

カレント・アプリケーションに既存のテンプレートを適用するには、「テンプレートのサブスクリプション」を使用します。既存のテンプレートを選択すると、ユーザーはそのテンプレートのサブスクライバになります。

マスター・テンプレートの新しいコピーをロードするには、「テンプレートをリフレッシュ」をクリックしてください。

メニュー・テンプレートのスタイル

次のいずれかのメニュー・テンプレート・スタイルを選択します。

  • 親からリーフ(ブレッドクラム・スタイル): カレント・ページのメニュー・オプションと、その左側にルート・ノードまでの親メニューを表示します。

  • 親メニュー: カレント・ページの親メニュー(現在のメニューよりも1階層上のメニュー)のすべてのメニュー・オプションを表示します。

  • カレント・メニュー: 共通の親を持つすべてのメニュー・オプションを順番に表示します。

  • 子メニュー: カレント・ページの親メニューの子(現在のメニューのピア)であるすべてのメニュー・オプションを表示します。

メニュー・オプションの制御

表9-6に、使用可能なメニュー・オプションの制御属性を示します。

表9-6 メニュー・オプションの制御属性

属性 説明
最初の前 最初のメニュー・オプションの前に表示するテキストを定義します。
カレント・ページのメニュー・オプション カレント・ページに対応するメニュー・オプションの外観を定義します。この属性は、次の置換文字列をサポートします。
  • #NAME#: メニュー・オプションの短縮名を指定します。

  • #LINK#: メニュー・オプションのアンカー・ターゲットを指定します。

  • #LONG_NAME#: メニュー・オプションの詳細名を指定します。

非カレント・ページのメニュー・オプション カレント・ページに対応していないメニュー・オプションの外観を定義します。この属性は、次の置換文字列をサポートします。
  • #NAME#: メニュー・オプションの短縮名を指定します。

  • #LINK#: メニュー・オプションのアンカー・ターゲットを指定します。

  • #LONG_NAME#: メニュー・オプションの詳細名を指定します。

最後の後 最後のメニュー・オプションの後に表示するテキストを定義します。

テンプレート属性

メニュー・リンク属性」を使用して、メニュー・オプションのハイパーテキスト・リンク属性を指定します。

レベル間」を使用して、ブレッドクラム・メニューの各レベル間に表示するテキストを指定します。たとえば、ブレッドクラム・メニューに3つのレベルがあるとすると、ここで指定したテキストは、次の例の「X」で示した場所に表示されます。

main X cars X porsche X 911

最大レベル数」では、ブレッドクラム・スタイルでメニューを表示する場合のレベル数を指定します。

コメント

この属性を使用して、開発者のコメントを記録します。

ページ・テンプレート

ページ・テンプレートは、ページの外観を定義します。各テンプレートは、ヘッダー・テンプレート、ボディ・テンプレート、フッター・テンプレートおよび多くのサブテンプレートの定義で構成されます。ページ・レベル属性としてページ・テンプレートを指定しない場合、HTML DBエンジンは、「テーマを定義」ページで定義したデフォルトのページ・テンプレートを使用します。

ページ・テンプレートは、静的HTMLと実行時に置換される置換文字列を組み合せたものです。置換文字列を使用して、ページ・テンプレート内のコンポーネントの存在と配置を指定します。さらに、サブテンプレートを使用して、コンポーネントの表示方法を指定できます。

このセクションの内容は次のとおりです。

サポートされるページ・テンプレートの置換文字列

表9-7に、使用可能なページ・テンプレートの置換文字列を示します。テンプレートのすべての置換文字列は、大文字で指定し、シャープ記号(#)で囲む必要があることに注意してください。

表9-7 ページ・テンプレートの置換文字列

置換文字列 説明
#APP_VERSION# ページ・テンプレートの「ヘッダー」または「フッター」セクションで使用します。#APP_VERSION#の値は、「アプリケーション属性を編集」ページの「バージョン」属性で定義します。

参照: 「アプリケーションの定義」

#BOX_BODY# ボディを表示する位置を指定します。ボディがNULLの場合、かわりに#BOX_BODY#が使用されます。
#CUSTOMIZE# ページ・テンプレートの「ヘッダー」、「ボディ」または「フッター」セクションで使用します。

「リージョン定義」の「エンド・ユーザーのカスタマイズ」セクションを使用すると、エンド・ユーザーによるカスタマイズを可能にできます。この機能を使用するには、ページ・テンプレートに#CUSTOMIZE#置換文字列も含める必要があります。

エンド・ユーザーによるカスタマイズが1つ以上のリージョンでサポートされる場合、「カスタマイズ」というリンクがページ・テンプレートの#CUSTOMIZE#置換文字列が表示される場所に表示されます。このリンクをクリックするとウィンドウが表示され、ユーザーは、ページのリージョンのオン/オフを切り替えることができるようになります。

参照: 「リージョン属性がページ・レイアウトに与える影響」

#FORM_CLOSE# #FORM_OPEN#を含める場合は、ヘッダー、ボディまたはフッターのテンプレートに#FORM_CLOSE#を含める必要があります。#FORM_OPEN##BOX_BODY#の前、#FORM_CLOSE##BOX_BODY#置換文字列の後に指定する必要があります。
#FORM_OPEN# HTMLのフォームの開始タグ<form>を配置する位置を指定します。フォームを送信するには、この置換文字列を含める必要があります。

ユーザー独自のフォームをオープン状態にコーディングする必要はありません。この操作はHTML DBエンジンが行います。

#GLOBAL_NOTIFICATION# グローバル通知属性を表示します。グローバル通知は、システム・ステータス(保留中のシステム停止時間など)との通信に使用します。HTMLDB_APPLICATION.G_GLOBAL_NOTIFICATIONを使用すると、この値をプログラムによって設定できます。

参照: グローバル通知属性の詳細は、「グローバル通知属性」を参照してください。

#HEAD# <head>開始タグと</head>閉じタグの間に使用します。オプションで、各ページの#HEAD#のコンテンツを定義できます(たとえば、追加のスタイルシートまたはJavaScriptライブラリを参照するように定義できます)。
#LOGO# アプリケーションのロゴを指定します。

「アプリケーション属性を編集」ページの「ロゴ」セクションで、アプリケーションのロゴのイメージおよびイメージ属性を指定できます。この機能を使用するには、ページ・テンプレートの「ヘッダー」または「ボディ」に#LOGO#も含める必要があります。

参照: 「ロゴ」

#NAVIGATION_BAR# ナビゲーション・バー・アイコンの存在を定義します。ナビゲーション・バーは、この置換文字列を含むテンプレートを使用したアプリケーション内の各ページに表示されます。「ナビゲーション・バー」サブテンプレートを使用すると、この置換文字列を拡張できます。

参照: 「ナビゲーション・バー」サブテンプレートの詳細は、「サブテンプレートの定義」を参照してください。

#NOTIFICATION_MESSAGE# 開発者がユーザーにメッセージを送信できます。インライン・エラー・メッセージのサマリーが表示される位置を定義します。インライン・エラー・メッセージは、フィールドの横または通知領域にインライン(あるいはその両方)で表示できます。
#ONLOAD# ページ・テンプレートのヘッダーおよびフッターで使用できます。HTMLの<body>タグ内に含める必要があります。次に例を示します。
<body #ONLOAD#>

JavaScriptコールでこの文字列を置換文字列として使用すると、Webブラウザでページがロードされたときにそのコールが実行されます。コールするJavaScriptは、ページごとに変更できます。

#PARENT_TAB_CELLS# 親タブの表示を指定します。親タブには標準タブが必要です。アプリケーションに1つのレベルのタブのみが含まれている場合は、この置換文字列は不要です。

参照: 親タブ属性の定義の詳細は、「親タブ属性」を参照してください。

#REGION_POSITION_NN# ページ内のリージョンの正確な位置を指定します。リージョンが指定されていない場合は、たとえば#REGION_POSITION_01#があるとすると、この#REGION_POSITION_01#は置換されません。
#SUCCESS_MESSAGE# 成功メッセージおよびエラー・メッセージを表示するページ内の位置を定義します。エラーなしでページ・プロセスが実行されると、このテキストが表示されます。

成功メッセージの前後にHTMLを追加すると、各テンプレートの成功メッセージの表示をカスタマイズできます。

#TAB_CELLS# 標準タブの表示を指定します。

参照: 標準タブ属性の定義の詳細は、「標準タブ属性」を参照してください。

#TITLE# ページ・タイトルを定義します。通常、HTMLのtitleタグ内に含まれます。

ページ・テンプレート属性

ここでは、「ページ・テンプレートを編集」ページ固有のセクションについて説明します。

テンプレートの指定

名前」は、テンプレートを識別する名前を示します。「言語変換可能」チェック・ボックスを使用して、テンプレートに言語変換が必要なテキスト文字列が含まれていることを示します。「テーマ」は、テンプレートが関連付けられているテーマを示します。

テンプレート・クラス」は、そのテンプレートに固有の用途を示します。新しいテーマに切り替えると、あるテーマのすべてのテンプレートは、別のテーマの対応するテンプレートにマップされます。Application Builderは、テンプレート・クラスの割当てによってこのテンプレート・マッピングを行います。

テンプレート・サブスクリプション

カレント・アプリケーションに既存のテンプレートを適用するには、「テンプレートのサブスクリプション」を使用します。既存のテンプレートを選択すると、ユーザーはそのテンプレートのサブスクライバになります。

マスター・テンプレートの新しいコピーをロードするには、「リフレッシュ」を選択します。

ヘッダー、ボディおよびフッターの定義

各テンプレートは、ヘッダー、ボディ、フッターおよびサブテンプレートの定義で構成されます。動的コンテンツを含めるには、置換文字列を使用します。テンプレートのすべての置換文字列は、大文字で指定し、シャープ記号(#)で囲む必要があります。サポートされる置換文字列については、オンライン・ヘルプを参照してください。

ヘッダー」は、ページ・テンプレートの最初のセクションです。HTMLドキュメントの<Head>セクションを定義するHTMLを入力します。表示するリージョンまたはAFTER HEADERを実行するプロセスおよび計算は、テンプレートのこのセクションがレンダリングされた直後に表示または実行されます。

ボディ」はページ・テンプレートの2番目のセクションで、ヘッダーとフッターの間にレンダリングされます。HTMLドキュメントの<Body>セクションを定義するHTMLを入力します。#BOX_BODY#置換文字列を含める必要があります。#FORM_OPEN#および#FORM_CLOSE#も含めることをお薦めします。

フッター」は、ボディの後に表示する、ページ・テンプレートの3番目のセクションです。

デフォルトの表示ポイント

Breadcrumb Display Point」は、ブレッドクラム・スタイル・メニューを使用する生成済コンポーネントに適用され、これらのブレッドクラム・スタイル・メニューが配置されるページ上の位置を定義します。「サイドバー表示ポイント」は、サイドバーを使用する生成済コンポーネントに適用され、サイドバーが配置されるページ上の位置を定義します。

サブテンプレートの定義

サブテンプレートの定義を使用すると、コンポーネントの表示方法を指定できます。選択可能なサブテンプレートの定義は次のとおりです。

  • 成功メッセージ: #SUCCESS_MESSAGE#置換文字列を拡張します。プログラムによって、またはプロセスの属性として、成功メッセージを定義できます。成功メッセージが存在し、ページ・テンプレートが#SUCCESS_MESSAGE#置換文字列を含んでいる場合は、このサブテンプレートを使用して、メッセージをレンダリングします。

  • ナビゲーション・バー: ナビゲーション・バー・アイコンの表示を制御します。#NAVIGATION_BAR#置換文字列がテンプレートのヘッダー、ボディまたはフッターで参照される際に置換されるHTMLまたはテキストを入力します。#BAR_BODY#置換文字列を使用して、各ナビゲーション・バー・アイコンが表示される位置を指定してください。

  • ナビゲーション・バー: 各ナビゲーション・バー・エントリのナビゲーション・バー#BAR_BODY#置換文字列に置換されるHTMLまたはテキストを入力します。次の置換文字列を使用して、ナビゲーション・バー・エントリのサブ・テンプレートを構成します。

  • 通知: #NOTIFICATION_MESSAGE#置換文字列が、テンプレートのヘッダー、ボディまたはフッターで参照される際に置換されるHTMLまたはテキストを入力します。置換文字列#MESSAGE#を使用して、通知メッセージのメッセージ本体が表示される位置を指定します。

標準タブ属性

アプリケーションに標準タブが含まれている場合は、この属性を移入する必要があります。#TAB_CELLS#置換文字列を使用して、ページ・テンプレートのヘッダー、ボディまたはフッターに標準タブを配置できます。ページ・テンプレートの「ヘッダー」、「ボディ」、「フッター」は、HTML表および行を定義します。このサブテンプレートは、特定のセルを定義することによって、これらのタブの表示方法を定義します。選択可能な属性は次のとおりです。

  • カレント・タブ: 現在選択された標準タブに置換されるHTMLまたはテキストを入力します。タブがカレントであるかどうかは、標準タブ属性によって判別されます。#TAB_TEXT#置換文字列を使用して、テンプレート内のタブ・ラベルおよびリンクの位置を指定してください。

  • 非カレント標準タブ: 選択されていない標準タブに置換されるHTMLまたはテキストを入力します。#TAB_TEXT#を使用して、テンプレート内のタブ・ラベルおよびリンクの位置を指定してください。

  • 非カレント・タブのフォント属性:この属性は、「標準タブ」サブテンプレートの一部です。この値は、#TAB_FONT_ATTRIBUTES#置換文字列を置換します。

親タブ属性

アプリケーションに2つのレベルのタブが含まれている場合は、この属性を移入する必要があります。選択された親タブに置換されるHTMLまたはテキストを入力します。#PARENT_TAB_CELLS#置換文字列を使用して、ページ・テンプレートのヘッダー、ボディまたはフッターに親タブを配置できます。親タブは、標準タブと組み合せた場合にのみ表示されます。選択可能な属性は次のとおりです。

  • カレント親タブ: 選択された親タブに置換されるHTMLまたはテキストを入力します。タブがカレントかどうかは、表示されるページと、ページで使用している標準タブ・セットで判断します。#TAB_TEXT#を使用して、テンプレート内のタブ・ラベルおよびリンクの位置を指定してください。

  • カレント親タブのフォント属性: この属性は「親タブ」サブテンプレートの一部で、#PARENT_TAB_CELLS#置換文字列を拡張します。「カレント・タブ」とは、カレント・ページで現在選択されているタブを示します。この属性は、親タブのテキストを表示するために使用されるフォントを制御します。

  • 非カレント親タブ: 選択されていない親タブに置換されるHTMLまたはテキストを入力します。#TAB_TEXT#を使用して、テンプレート内のタブ・ラベルおよびリンクの位置を指定してください。

  • 非カレント親タブのフォント属性: この属性は「親タブ」サブテンプレートの一部で、#PARENT_TAB_CELLS#置換文字列を拡張します。「非カレント・タブ」とは、カレント・ページで現在選択されていないタブを示します。この属性は、親タブのテキストを表示するために使用されるフォントを制御します。

イメージ・ベースのタブ属性

このサブテンプレートは、完全にイメージに基づくタブに使用します。選択可能な属性は次のとおりです。

  • カレント・イメージ・タブ:イメージベース・タブが現在選択されていることを示すために使用されるHTMLまたはテキストを入力します。タブに表示される名前を示す#TAB_TEXT#置換文字列を含めます。

  • 非カレント・イメージ・タブ: イメージ・タブが現在選択されていないことを示すために使用されるHTMLまたはテキストを入力します。タブに表示される名前を示す#TAB_TEXT#置換文字列を含めます。

複数列リージョンの表属性

HTML DBエンジンは、同じリージョン位置の複数の列にリージョンを表示する場合、HTML表をレンダリングします。この属性を使用すると、<table>タグの属性を制御できます。

エラー・ページ・テンプレートの制御

ページ・テンプレートをエラー・テンプレートとして指定する場合にのみ、この属性を使用します。#MESSAGE#を使用してエラー・メッセージを配置し、#BACK_LINK#を使用して前のページに戻るリンクを表示します。アプリケーション属性を編集すると、テンプレートをエラー・テンプレートとして指定できます。次に例を示します。

#MESSAGE#

<br>

<a href="#BACK_LINK#">back</a>

構成管理

ビルド・オプションを使用すると、機能を有効または無効にできます。ほとんどのアプリケーション属性は、ビルド・オプション属性を持ちます。

ビルド・オプションは、INCLUDEまたはEXCLUDEという2つの値をとることができます。除外されたコンポーネントは、実行時にアプリケーション定義には含まれません。

コメント

この属性を使用して、開発者のコメントを記録します。

ポップアップLOVテンプレート

ポップアップLOVテンプレートは、POPUPとして定義したすべてのアイテムに対するポップアップ・リストの表示方法を制御します。ポップアップLOVテンプレートは、各テーマに1つのみ指定できます。

ポップアップLOVテンプレート属性

ここでは、「ポップアップLOVテンプレート」ページ固有のセクションについて説明します。

アプリケーションの指定

テーマ」は、テンプレートが関連付けられているテーマを示します。「テンプレート・クラス」は、そのテンプレートに固有の用途を示します。新しいテーマに切り替えると、あるテーマのすべてのテンプレートは、別のテーマの対応するテンプレートにマップされます。Application Builderは、テンプレート・クラスの割当てによってこのテンプレート・マッピングを行います。「言語変換可能」チェック・ボックスを使用して、テンプレートに言語変換が必要なテキスト文字列が含まれていることを示します。

テンプレートのサブスクリプション

カレント・アプリケーションに既存のテンプレートを適用するには、「テンプレートのサブスクリプション」を使用します。既存のテンプレートを選択すると、ユーザーはそのテンプレートのサブスクライバになります。

マスター・テンプレートの新しいコピーをロードするには、「テンプレートをリフレッシュ」をクリックしてください。

フォーム・アイコン

ポップアップ・アイコン」を使用して、POPUPタイプのアイテムのフォーム・フィールドの右側に表示するアイコンを指定します。デフォルトでは、HTML DBエンジンはlist.gifイメージを使用します。「ポップアップ・アイコン属性」を使用して、ポップアップ・アイコンのイメージ属性(高さや幅など)を定義します。

検索フィールド

これらの属性を使用して、「検索」フィールドの表示方法を指定します。表9-8に、使用可能な検索フィールドの属性を示します。

表9-8 検索フィールドの属性

属性 説明
フィールド・テキストの前 ポップアップLOVの検索フィールドを表示する前に表示するテキストを定義します。
フィルタ幅 テキスト・フィールドをこの幅で表示します。
フィルタ最大幅 この最大幅でテキスト・フィールドを表示します。
フィルタ・テキスト属性 これらの属性でテキスト・フィールドを表示します。これはHTMLのinputタグ内に含まれます。
フィールド・テキストの後 検索フィールド、検索ボタンおよび閉じるボタンを表示した後にこのテキストを表示します。

ボタン

これらの属性を使用して、ボタン名および「検索」、「閉じる」、「次へ」および「戻る」ボタンの属性を定義します。

ウィンドウ

JavaScriptを使用してポップアップLOVが実行されます。これらの属性を使用して、scrollbars=resizable=width=およびheight=の値を制御します。デフォルトの値の詳細は、オンライン・ヘルプを参照してください。

ページ区切り

行カウント結果の表示方法を定義します。

結果セット

これらの属性を使用して、結果セットの前後に表示するテキストまたはHTMLを定義します。

ページ属性

これらの属性を使用してポップアップ・ページを定義します。詳細は、オンライン・ヘルプを参照してください。

リージョン・テンプレート

リージョン・テンプレートは、リージョン属性の外観と配置を制御します。このテンプレートは、頻繁にHTML表を使用してコンテンツを配置します。

リージョン・テンプレートはリージョンにスタイル要素を適用します。また、置換文字列を表示します。#BODY#は必須の置換文字列であり、リージョン・ソースが配置される位置を指定します。他のすべての置換文字列はオプションです。これらの置換文字列を使用すると、リージョン内のページ・コントロール(ボタンなど)の存在と配置を指定できます。

リージョン・テンプレート属性

ここでは、「リージョン・テンプレート」ページ固有のセクションについて説明します。

リージョン・テンプレートの指定

名前」は、テンプレートを識別する名前を示します。「言語変換可能」チェック・ボックスを使用して、テンプレートに言語変換が必要なテキスト文字列が含まれていることを示します。「テーマ」は、テンプレートが関連付けられているテーマを示します。

テンプレート・クラス」は、そのテンプレートに固有の用途を示します。新しいテーマに切り替えると、あるテーマのすべてのテンプレートは、別のテーマの対応するテンプレートにマップされます。Application Builderは、テンプレート・クラスの割当てによってこのテンプレート・マッピングを行います。

テンプレート・サブスクリプション

カレント・アプリケーションに既存のテンプレートを適用するには、「テンプレートのサブスクリプション」を使用します。既存のテンプレートを選択すると、ユーザーはそのテンプレートのサブスクライバになります。

マスター・テンプレートの新しいコピーをロードするには、「テンプレートをリフレッシュ」をクリックしてください。

リージョン・テンプレート

##BODY#は、必須の置換文字列です。リージョン・ソースが配置される位置を指定します。他のすべての置換文字列はオプションです。有効な置換文字列は、次のとおりです。

  • #TITLE#

  • #EXPAND#

  • #CHANGE#

  • #BODY#

  • #FORM_OPEN#

  • #FORM_CLOSE#

リージョン位置にボタンを作成すると、定義した位置が選択リストに表示されます。次の置換文字列を使用して、リージョンにボタンを配置する位置を定義してください。

  • #EDIT#

  • #CLOSE#

  • #CREATE#

  • #EXPAND#

  • #HELP#

  • #DELETE#

  • #COPY#

  • #NEXT#

  • #PREVIOUS#

フォーム表属性

ページ・アイテムは、リージョン内で表示されます。アイテムは、HTML表のHTMLフォームの要素としてレンダリングされます。このテンプレートのプロパティで、<table>タグに配置する属性を定義できます。次に例を示します。

class="instructiontext"

コメント

この属性を使用して、開発者のコメントを記録します。

レポート・テンプレート

レポート列テンプレートによって、SQL問合せによって戻される1行の結果を制御できます。このタイプのテンプレートは、行全体ではなく、セルを定義します。

各レポート・テンプレートでは、#1#、#2#、#3#などの構文を使用して列名を識別します。#ENAME##EMPNO#などの列名の置換構文を使用して、列に名前を付けることもできます。アプリケーションのどのアイテムもテンプレート内で参照できます。 たとえば、テンプレートのABC.というアイテムを参照するには、置換文字列&ABC.を正確に含めます。ABC.の実際の値は、ABCという名前のアプリケーションのアイテムを編集するエンド・ユーザーによって提供されます。

このセクションの内容は次のとおりです。

汎用列テンプレートおよび名前付き列テンプレート

Oracle HTML DBには、次の2種類のレポート・テンプレートが含まれています。

  • 汎用列テンプレート

  • 名前付き列テンプレート

汎用列テンプレート

汎用列テンプレートは、列の外観を1回定義することによって、レポートの外観を決定します。その後、この外観は、レポート定義に指定された列の数に基づいて、必要なだけ繰り返されます。このタイプのテンプレートを使用できるのは、標準の行および列の構造を持つレポートに限られます。条件を使用すると、このタイプのテンプレートでレポートに追加のスタイルを適用できます。

次の例では、各列で特定のスタイルを使用する方法を示します。

<td class="tabledata" align="#ALIGN#">#COLUMN_VALUE#</td>

この例では、ページ・テンプレートにクラスtabledataを含むCSSが存在することを想定しています。また、この例では、置換文字列#ALIGN#および#COLUMN_VALUE#を使用しています。実際にこのレポートを実行すると、これらの置換文字列は、SQL問合せの結果によって生成された値に置換されます。

問合せの選択リストに式を使用する場合は、列の別名を作成して実行時エラーを回避することをお薦めします。たとえば、次のような問合せを考えてみます。

SELECT ename, (sal + comm) * 12 FROM emp

問合せをリライトして、次のように列に別名を付けることができます。

SELECT ename, (sal + comm) * 12 yearly_comp FROM emp

名前付き列テンプレート

名前付き列テンプレートを使用すると、より柔軟にレポートを設計できます。ただし、名前付きテンプレートは名前で列を参照するため、それらの列を基にしたレポートでのみ使用されます。次に例を示します。

<tr><td>#ENAME#</td><td>#SAL#</td></tr>

名前付き列テンプレートは非常に自由度の高いものですが、問合せごとに新しいテンプレートを作成する必要がある場合があります。位置表記を含めることもできます。次の例では、HTMLおよび置換文字列を使用する方法を示します。

<tr><td>#ENAME#</td><td>#SAL#</td></tr>

<tr><td>#1#</td><td>#2#</td></tr>

汎用列テンプレートの「レポート列テンプレート」属性

ここでは、汎用列テンプレートの「レポート列テンプレート」ページ固有のセクションについて説明します。

レポート・テンプレートの指定

テンプレート名」は、テンプレートの名前を識別します。「言語変換可能」チェック・ボックスを使用して、テンプレートに言語変換が必要なテキスト文字列が含まれていることを示します。「テンプレート・タイプ」は、テンプレートのタイプを示します。名前付き列テンプレートは、テンプレートの列名を参照します。汎用列テンプレートは、テンプレートの#COLUMN_VALUE#を参照します。

テーマ」は、テンプレートが関連付けられているテーマを示します。「テンプレート・クラス」は、そのテンプレートに固有の用途を示します。新しいテーマに切り替えると、あるテーマのすべてのテンプレートは、別のテーマの対応するテンプレートにマップされます。Application Builderは、テンプレート・クラスの割当てによってこのテンプレート・マッピングを行います。

テンプレート・サブスクリプション

カレント・アプリケーションに既存のテンプレートを適用するには、「テンプレートのサブスクリプション」を使用します。既存のテンプレートを選択すると、ユーザーはそのテンプレートのサブスクライバになります。

マスター・テンプレートの新しいコピーをロードするには、「テンプレートをリフレッシュ」をクリックしてください。

行の前

行の前」では、レポート・テンプレートの最初に1回表示するHTMLを入力します。HTML表は、一般的に、次のようにこの属性を使用して開始します。

<table>

構文#1##2##3#を使用して列ヘッダーを指定できます。次に例を示します。

<th>#1#</th><th>#2#</th><th>#3#</th>

置換文字列#TOP_PAGINATION#を含めることによって、レポートの上部にページ区切りを含めることができます。この置換文字列は、開始タグ<tr>で始まり、閉じタグ</tr>で終わるHTMLを生成します。たとえば、表の開始タグと#TOP_PAGINATION#置換文字列を含めるには、次のように入力します。

<table>#TOP_PAGINATION#

また、置換文字列 #CSV_LINK#を使用すると、ほぼすべてのスプレッドシート・プログラムと互換性があるCSVフォーマットにレポートをエクスポートできるようになります。

列ヘッダー

各列ヘッダーのセルをカラーにするには、「列ヘッダー・テンプレート」を使用します。この属性のテキストには、セルのヘッダー・テキストをカラーにする位置を指定する必要があります。次に例を示します。

 <th #ALIGNMENT#>#COLUMN_HEADER#</th>

列ヘッダーを使用しない場合は、次のように入力します。

OMIT

この属性を使用しない場合は、HTML DBエンジンによって、デフォルトの列ヘッダー・テンプレートが使用されます。

各行の前

各行の前」では、レポートのすべての列の前に表示するテキストを入力します。この属性は、HTMLの行を改行するために使用します。「各行の前」では、次の置換文字列をサポートします。

  • #ROWNUM#

    この置換文字列は、現行の行を指定するために使用します。

  • #COLCOUNT#

    この置換文字列は、列の数を指定するために使用します。

  • #HIGHLIGHT_ROW#

    この置換文字列は、ハイライトされた行の数を指定するために使用します。

テンプレート

列テンプレートは、各列の外観を定義します。最大4つの列テンプレートを定義できます。各テンプレートは、条件付きにできます。たとえば、偶数行と奇数行に異なる背景色を指定したり、PL/SQLで定義した条件に一致する行をハイライトできます。

各列テンプレートでは、各列の外観を定義します。表9-9に、列テンプレートでサポートされる置換文字列を示します。

表9-9 列テンプレートの置換文字列

置換文字列 説明
#ALIGNMENT# 列の位置合せを指定します。ユーザーが指定します。
#COLCOUNT# 列数をカウントします。
#COLNUM# 現在の列番号を定義します。
#COLUMN_HEADER# 列ヘッダーを定義します。
#COLUMN_VALUE# 列の値に置換されます。
#ROWNUM# 現在の行番号を指定します。

次に例を示します。

<td #ALIGNMENT#>#COLUMN_VALUE#</td>

実際にこのレポートを実行すると、これらの置換文字列は、SQL問合せの結果によって生成された値に置換されます。

条件を作成すると、指定した条件に一致するかどうかによって列の表示が異なるレポートを作成できます。条件付きで使用される列テンプレートを指定するには、列テンプレートの条件リストから条件タイプを選択します。有効な値は、次のとおりです。

  • PL/SQL式に基づく使用: その行のデータに基づき、条件付きで列を書式化します。

  • 偶数行で使用: 偶数行を条件付きで書式化します。

  • 奇数行で使用: 奇数行を条件付きで書式化します。

PL/SQL式に基づく使用」を選択する場合は、次に列テンプレートの式フィールドでPL/SQL式を入力します。たとえば、次の式で値が2000より大きい場合、その値を太字で表示します。

#SAL# > 2000

置換文字列#ROWNUM#を使用することもできます。次に例を示します。

#ROWNUM# > 2000

各行の後

各行の後」では、レポートのすべての列の後に表示するHTMLを入力します。この属性は、多くの場合、HTML表の行を閉じるために使用されます。次に例を示します。

</tr>

行の後

行の後」を使用して、最後の行の後に表示するテキストを指定します。HTML表のタグは、一般的に、この属性を使用して閉じます。次に例を示します。

</table>

「行の後」属性は、次の置換文字列をサポートします。

  • #PAGINATION#

    ページ区切り属性で置換されます。

  • #COLCOUNT#

    実行時に、レポートで定義された列数に置換されます。

行選択

チェックした行のバックグラウンド・カラー」を使用して、行セレクタが選択されている場合のレポート行の背景色を制御します。「カレント行のバックグラウンド・カラー」を使用して、ユーザーがその行の上にマウスを移動した場合のレポート行の背景色を制御します。

ページ区切りのサブテンプレート

「ページ区切りのサブテンプレート」セクションには、「ページ区切りテンプレート」、「次のページ・テンプレート」、「前のページ・テンプレート」、「次のセット・テンプレート」および「前のセット・テンプレート」を編集する属性が含まれています。「ページ区切りのサブテンプレート」は、置換文字列#PAGINATION_NEXT##PAGINATION_NEXT_SET##PAGINATION_PREVIOUS#および#PAGINATION_PREVIOUS_SET#をサポートしています。 表9-10に、これらのテンプレートについて示します。

表9-10 ページ区切りサブテンプレート属性

ページ区切りサブテンプレート属性 説明
ページ区切りテンプレート ページ区切りサブテンプレート全体に適用します。次に例を示します。
<span class="instructiontext">#TEXT#</span>

置換文字列#TEXT#を使用して、ページ区切りサブテンプレートを表示する場所を指定します。

個々のアイテムを変更するには、その他のページ区切りサブテンプレート属性を使用します。

次のページ・テンプレート ページ区切りサブテンプレートの「次のページ」部分を表示する方法を変更するHTMLを入力します。次に例を示します。
<a href="#LINK#">next</a>

前のページ・テンプレート ページ区切りサブテンプレートの「前のページ」部分を表示する方法を変更するHTMLを入力します。次に例を示します。
<a href="#LINK#">previous</a>

次のセット・テンプレート ページ区切りサブテンプレートの「次のセット」部分を表示する方法を変更するHTMLを入力します。次に例を示します。
<a href="#LINK#">next set</a>

前のセット・テンプレート ページ区切りサブテンプレートの「前の設定」部分を表示する方法を変更するHTMLを入力します。次に例を示します。
<a href="#LINK#">previous set</a>


コメント

この属性を使用して、開発者のコメントを記録します。

名前付き列テンプレートの「レポート列テンプレート」属性

ここでは、名前付き列テンプレートの「レポート列テンプレート」ページ固有のセクションについて説明します。

指定

テンプレート名」は、テンプレートの名前を識別します。「言語変換可能」チェック・ボックスを使用して、テンプレートに言語変換が必要なテキスト文字列が含まれていることを示します。「テンプレート・タイプ」は、テンプレートのタイプを示します。名前付き列テンプレートは、テンプレートの列名を参照します。汎用列テンプレートは、テンプレートの#COLUMN_VALUE#を参照します。

テーマ」は、テンプレートが関連付けられているテーマを示します。「テンプレート・クラス」は、そのテンプレートに固有の用途を示します。新しいテーマに切り替えると、あるテーマのすべてのテンプレートは、別のテーマの対応するテンプレートにマップされます。Application Builderは、テンプレート・クラスの割当てによってこのテンプレート・マッピングを行います。

サブスクリプション

既存のテンプレートをカレント・アプリケーションに適用するには、「サブスクリプション」を使用します。既存のテンプレートを選択すると、ユーザーはそのテンプレートのサブスクライバになります。

マスター・テンプレートの新しいコピーをロードするには、「テンプレートをリフレッシュ」をクリックしてください。

テンプレート

行テンプレートは、各行の外観を定義します。最大4つの行テンプレートを定義できます。各テンプレートは、条件付きにできます。

各行テンプレートで、各行の外観を定義します。表9-11に、行テンプレートでサポートされる置換文字列を示します。

表9-11 行テンプレートの置換文字列

置換文字列 説明
#ALIGNMENT# 行の位置合せを指定します。ユーザーが指定します。
#COLCOUNT# 列数をカウントします。
#COLNUM# 現在の列番号を定義します。
#COLUMN_HEADER# 列ヘッダーを定義します。
#COLUMN_VALUE# 列の値に置換されます。
#ROWNUM# 現在の行番号を指定します。

条件を作成すると、指定した条件に一致するかどうかによって行の表示が異なるレポートを作成できます。条件付きで使用される行テンプレートを指定するには、行テンプレートの条件リストから条件タイプを選択します。有効な値は、次のとおりです。

  • PL/SQL式に基づく使用: その行のデータに基づき、条件付きで列を書式化します。

  • 偶数行で使用: 偶数行を条件付きで書式化します。

  • 奇数行で使用: 奇数行を条件付きで書式化します。

PL/SQL式に基づく使用」を選択する場合は、次に列テンプレートの式フィールドでPL/SQL式を入力します。たとえば、次の式で値が2000より大きい場合、その値を太字で表示します。

#SAL# > 2000

置換文字列#ROWNUM#を使用することもできます。次に例を示します。

#ROWNUM# > 2000

列ヘッダー

各列ヘッダーのセルをカラーにするには、このテンプレートを使用します。この属性のテキストには、セルのヘッダー・テキストをカラーにする位置を指定するためのテキストを含める必要があります。「列ヘッダー・テンプレート」を指定しない場合は、デフォルトの列ヘッダー・テンプレートが適用されます。列ヘッダーを使用しない場合は、OMITと入力します。次に例を示します。

 <th #ALIGNMENT#>#COLUMN_HEADER#</th>

最初の前および最後の後の行テキスト

行の前」では、レポート・テンプレートの最初に1回表示するHTMLを入力します。HTML表は、一般的に、次のようにこの属性を使用して開始します。

<table>

構文#1##2##3#を使用して列ヘッダーを指定できます。次に例を示します。

<th>#1#</th><th>#2#</th><th>#3#</th>

置換文字列#TOP_PAGINATION#を含めることによって、レポートの上部にページ区切りを含めることができます。この置換文字列は、開始タグ<tr>で始まり、閉じタグ</tr>で終わるHTMLを生成します。たとえば、表の開始タグと#TOP_PAGINATION#置換文字列を含めるには、次のように入力します。

<table>#TOP_PAGINATION#

また、置換文字列 #CSV_LINK#を使用すると、ほぼすべてのスプレッドシート・プログラムと互換性があるCSVフォーマットにレポートをエクスポートできるようになります。

行の後」を使用して、最後の行の後に表示するテキストを指定します。HTML表のタグは、一般的に、この属性を使用して閉じます。次に例を示します。

</table>

「行の後」属性は、次の置換文字列をサポートします。

  • #PAGINATION#

    ページ区切り属性で置換されます。

  • #COLCOUNT#

    実行時に、レポートで定義された列数に置換されます。

行選択

チェックした行のバックグラウンド・カラー」を使用して、行セレクタが選択されている場合のレポート行の背景色を制御します。「カレント行のバックグラウンド・カラー」を使用して、ユーザーがその行の上にマウスを移動した場合のレポート行の背景色を制御します。

ページ区切り

「ページ区切り」セクションには、「ページ区切りテンプレート」、「次のページ・テンプレート」、「前のページ・テンプレート」、「次のセット・テンプレート」および「前のセット・テンプレート」を編集する属性が含まれています。「ページ区切りのサブテンプレート」は、置換文字列#PAGINATION_NEXT##PAGINATION_NEXT_SET##PAGINATION_PREVIOUS#および#PAGINATION_PREVIOUS_SET#をサポートしています。 表9-12に、これらのテンプレートについて示します。

表9-12 ページ区切りサブテンプレート属性

ページ区切りサブテンプレート属性 説明
ページ区切りテンプレート ページ区切りサブテンプレート全体に適用します。次に例を示します。
<span class="instructiontext">#TEXT#</span>

置換文字列#TEXT#を使用して、ページ区切りサブテンプレートを表示する場所を指定します。

個々のアイテムを変更するには、その他のページ区切りサブテンプレート属性を使用します。

次のページ・テンプレート ページ区切りサブテンプレートの「次のページ」部分を表示する方法を変更するHTMLを入力します。次に例を示します。
<a href="#LINK#">next</a>

前のページ・テンプレート ページ区切りサブテンプレートの「前のページ」部分を表示する方法を変更するHTMLを入力します。次に例を示します。
<a href="#LINK#">previous</a>

次のセット・テンプレート ページ区切りサブテンプレートの「次のセット」部分を表示する方法を変更するHTMLを入力します。次に例を示します。
<a href="#LINK#">next set</a>

前のセット・テンプレート ページ区切りサブテンプレートの「前の設定」部分を表示する方法を変更するHTMLを入力します。次に例を示します。
<a href="#LINK#">previous set</a>


コメント

この属性を使用して、開発者のコメントを記録します。

テンプレートでのJavaScriptの使用

JavaScriptを使用すると、データベース内の値に応じてHTMLを条件付きで表示できます。次の例では、GROUP_DESC問合せ列がNULLでない場合にのみHTML行が表示されます。

<script language="javascript">
IF ( "#GROUP_DESC#" != "" )
document.writeln( "<TR>;
<TD BGCOLOR=#336699>;</TD>
</TR>
</TR>
<TD>#GROUP_DESC#</TD>
           </TR>" );
 </TR>" );



参照:

  • 「レポート・テンプレートを編集」ページ固有のセクションを使用する方法の詳細は、オンライン・ヘルプを参照してください。

  • 「リージョンのカスタマイズ」


印刷用ページの最適化

特定の出力モード・テンプレートを作成し、「アプリケーション属性を編集」ページのユーザーのデフォルト・テンプレートのセクションでこのテンプレートを指定することによって、ページを出力用に最適化できます。通常、ページを出力用に最適化するには、出力モード・テンプレートを使用します。たとえば、このテンプレートを使用して次の操作を実行できます。

選択したテーマに印刷用テンプレートが含まれていない場合、新しいページ・テンプレートを作成することによって出力モード・テンプレートを作成できます。

アプリケーションに対する出力モード・テンプレートの設定

作成した出力モード・テンプレートを有効にするには、「テーマを定義」ページの「コンポーネントごとのデフォルトのテンプレート」セクションでそのテンプレートを選択します。

出力モード・テンプレートを有効にするには、次の手順を実行します。

  1. 「作業領域」ホームページにナビゲートします。

  2. 「アプリケーション」リストからアプリケーションを選択します。

  3. Application Builderのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

  4. 「ユーザー・インタフェース」で、「テーマとテンプレート」を選択します。

    「テーマ」ページが表示されます。

  5. 「テーマ」リストで、テーマ名の横にある「編集」アイコンをクリックします。

  6. 「印刷用」ページで新しく選択を行います。

  7. 変更を適用」をクリックします。

f?p構文を使用した出力モードの切替え

出力モード・テンプレートを作成して、そのテンプレートをアプリケーション属性として選択した後、f?p構文を使用して出力モードを切り替えることができます。f?p構文の9番目の引数(PrinterFriendly)を指定すると、ページが印刷用(印刷用に最適化された)モードでレンダリングされます。たとえば、リンクのコーディング時、またはナビゲーション・バー・アイコンの作成時に、この引数を含めることができます。

カスタム・カスケード・スタイルシートの使用

カスケード・スタイルシート(CSS)によって、構造を変更せずにWebページのスタイルを制御できます。CSSを適切に使用すると、カラー、余白、フォントなどの視覚属性がHTMLドキュメントの構造から切り離されます。Oracle HTML DBのテーマには、独自のCSSを参照するテンプレートを含めることができます。特定のテーマの各CSSで定義されたスタイル・ルールによって、レポートおよびリージョンの表示も指定されます。

このセクションの内容は次のとおりです。

カスケード・スタイルシートのアップロード

カスケード・スタイルシートを作業領域にアップロードするには、カスケード・スタイルシート(CSS)・リポジトリを使用します。アップロードされたカスケード・スタイルシート(CSS)は、作業領域に作成されたすべてのアプリケーションで使用できます。カスケード・スタイルシートは、ファイル・システムに書き込まれるため、HTMLソース・コードで参照できます。

カスケード・スタイルシートを作業領域にアップロードするには、次の手順を実行します。

  1. 「作業領域」ホームページにナビゲートします。

  2. 「アプリケーション」リストからアプリケーション名を選択します。

  3. Application Builderのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

    「共有コンポーネント」ページが表示されます。

  4. 「ファイル」で、「カスケード・スタイルシート」を選択します。

    CSSリポジトリが表示されます。

  5. 新しいCSSをアップロードするには、「作成」をクリックして、画面に表示される手順に従います。

  6. 既存のCSSを編集するには、CSSリポジトリの「編集」アイコンをクリックします。

ページ・テンプレートのアップロードされたカスケード・スタイルシートの参照

ページ・テンプレートのヘッダー・セクション内でアップロードされたカスケード・スタイルシートを参照できます。ヘッダー・セクションを使用して、HTMLドキュメントの<HEAD>セクションを構成するHTMLを入力します。

アップロードされたカスケード・スタイルシートを参照するには、次の手順を実行します。

  1. 「作業領域」ホームページにナビゲートします。

  2. 「アプリケーション」リストからアプリケーションを選択します。

  3. Application Builderのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

  4. 「ユーザー・インタフェース」で、「テーマとテンプレート」を選択します。

    「テーマ」ページが表示されます。

  5. 「タスク」リストから「テンプレートを表示」を選択します。

  6. 編集するページ・テンプレートの名前を選択します。

  7. ヘッダーで、Headセクション内の<link>タグを使用して、適切なスタイルシートを参照します。

    特定のアプリケーションに関連付けられているアップロードされたファイルを参照するには、置換文字列#APP_IMAGES#を使用します。次に例を示します。

    <html>
    <head>
        <title>#TITLE#</title>
        #HEAD#
        <link rel="stylesheet" href="#APP_IMAGES#sample2.css" type="text/css">
    </head>
    ...
    

    特定の作業領域に関連付けられているアップロードされたファイルを参照するには、置換文字列#WORKSPACE_IMAGES#を使用します。次に例を示します。

    <html>
    <head>
        <title>#TITLE#</title>
        #HEAD#
        <link rel="stylesheet" href="#WORKSPACE_IMAGES#sample3.css" type="text/css">
    </head>
    ...
    

イメージのアップロード

イメージ・リポジトリを使用して、イメージを作業領域にアップロードできます。

イメージを作業領域にアップロードするには、次の手順を実行します。

  1. 「作業領域」ホームページにナビゲートします。

  2. 「アプリケーション」リストからアプリケーション名を選択します。

  3. Application Builderのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

    「共有コンポーネント」ページが表示されます。

  4. 「ファイル」で、「イメージ」を選択します。

    イメージ・リポジトリが表示されます。

  5. 新しいイメージをアップロードするには、「作成」をクリックします。

  6. 画面に表示される手順に従います。

イメージの参照

Oracle HTML DBのインストール時に、イメージ用の仮想ディレクトリがインストーラによって作成されます。この仮想ディレクトリは、アップロードされたイメージを含むファイル・システム上の実際のパスを指します。デフォルトでは、接頭辞を使用してこの仮想ディレクトリを参照します。

/i/

アプリケーションの作成時に、「アプリケーション属性を編集」ページでこの接頭辞を検証する必要があります。

アプリケーションのイメージ接頭辞を検証するには、次の手順を実行します。

  1. 「作業領域」ホームページにナビゲートします。

  2. 「アプリケーション」リストから、アプリケーション名を選択します。

  3. Application Builderのホームページで、「属性を編集」をクリックします。

  4. 「アプリケーション属性を編集」ページが表示されたら、「イメージ接頭辞」フィールドを検索します。

    デフォルトでは、この属性は/i/と定義されています。ご使用の環境でのこの仮想ディレクトリの名前の詳細は、管理者に連絡してください。

静的テキスト(ページ、リージョン・ヘッダー、リージョン・フッターなど)にイメージを埋め込む場合は、置換文字列#IMAGE_PREFIX#を使用してイメージを参照できます。たとえば、イメージgo.gifを参照するには、次の構文を使用します。

<img src="#IMAGE_PREFIX#go.gif">

また、完全修飾されたURLを使用してイメージを参照することもできます。次に例を示します。

<img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/associates/navbar2000/logo-no-border(1).gif">

静的ファイルのアップロード

静的ファイル・リポジトリを使用して、静的ファイルを作業領域にアップロードできます。

静的ファイルを作業領域にアップロードするには、次の手順を実行します。

  1. 「作業領域」ホームページにナビゲートします。

  2. 「アプリケーション」リストからアプリケーション名を選択します。

  3. Application Builderのホームページで、「共有コンポーネント」をクリックします。

    「共有コンポーネント」ページが表示されます。

  4. 「ファイル」で、「静的ファイル」を選択します。

    静的ファイル・リポジトリが表示されます。

  5. ファイルをアップロードするには、「作成」をクリックします。

  6. 画面に表示される手順に従います。

複数列レイアウトの作成

リージョンは、特定のテンプレートを使用してHTMLコンテンツの書式を設定するページ領域です。リージョンを使用すると、ページ・コントロールをグループ化できます。複数列レイアウトを作成するには、同じ表の隣接するセルに表示される2つのリージョンを作成します。

複数列レイアウトは、次のいずれかの方法で作成できます。

複数列のリージョンの作成

「リージョンを作成」ウィザードを使用して、新しいリージョンを作成します。2列のページを作成するには、2つのリージョンを作成します。Oracle HTML DBによって、2列の表内の#BOX_BODY#が置換され、2つの個別のセルにリージョンが表示されます。

2つのリージョンを作成することによって2列のページを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 「作業領域」ホームページにナビゲートします。

  2. 「アプリケーション」リストからアプリケーションを選択します。

  3. 「ページ」リストからページを選択します。

    ページ定義が表示されます。

  4. 1つ目のリージョンを作成します。

    • 「リージョン」で、「作成」をクリックします。

      「リージョンを作成」ウィザードが表示されます。

    • リージョン・タイプを選択します。

    • 「列」フィールドから、「1」を選択します。

    • 画面に表示される手順に従います。

  5. 2つ目のリージョンを作成します。

    • 「リージョン」で、「作成」をクリックします。

      「リージョンを作成」ウィザードが表示されます。

    • リージョン・タイプを選択します。

    • 「列」フィールドから、「2」を選択します。

    • 画面に表示される手順に従います。

複数列のページ・テンプレートの作成

ページ・テンプレートは、ページ・コントロールおよびページ・コンポーネントの配置など、個々のページの外観を定義します。各ページ・テンプレートは、ヘッダー、ボディおよびフッターの3つのセクションに分割されています。最も基本的なテンプレートのボディ属性には置換文字列#BOX_BODY#が含まれている必要があります。ページのレンダリング時、HTML DBエンジンによって#BOX_BODY#がHTMLで置換され、そのページにリージョンが表示されます。

複数列のページを作成するには、複数列の表を含むページ・テンプレートを定義します。次に、特定の表のセル内にリージョンを明示的に配置します。

次の例では、2列のページを作成し、各列で置換文字列#REGION_POSITION_XX#を使用してリージョンの位置を指定する方法を示します。ページ・レベル・テンプレートのボディ・セクションに次のコードを入力します。

<body #ONLOAD#>
  #FORM_OPEN#
  <table style="width:100%">
    <tr>
      <td style="width:50%;padding:5px;">#REGION_POSITION_01#</td>
      <td style="width:50%; border-left:2px #bbbbbb dashed; padding:5px;">#REGION_POSITION_02#</td>
    </tr>
  <br />
  #BOX_BODY#
  #FORM_CLOSE#
</body>

このページ・レベル・テンプレートを作成すると、「リージョンを作成」ウィザードの実行時に、新しく定義した位置が「表示ポイント」オプションとして選択可能になります。

カスタムPL/SQLを使用したHTMLのレンダリング

Oracle HTML DBのフォーム、レポートおよびチャートによって処理されない特定のHTMLコンテンツを生成する必要がある場合、PL/SQLタイプのリージョンを使用できます。このタイプのリージョンにHTMLを生成するには、PL/SQL Webツールキットを使用する必要があります。バインド変数構文を使用して、セッション・ステートを参照できます。この方法でHTMLを生成する場合、テンプレートの場合と同じ一貫性および制御は得られないことに注意してください。


参照:

  • PL/SQLを使用したWebアプリケーションの開発については、『Oracle Databaseアプリケーション開発者ガイド - 基礎編』を参照してください。

  • htpパッケージの詳細は、『PL/SQLパッケージ・プロシージャおよびタイプ・リファレンス』を参照してください。


リージョン内に生成されるHTMLをより動的に制御するには、PL/SQLを使用できます。たとえば、現在の日付を出力するには、次のソースを持つリージョンを作成できます。

htp.p(TO_CHAR(SYSDATE,'Day Month DD, YYYY'));

次の例では、表にアクセスします。

DECLARE
   l_max_sal NUMBER;
BEGIN
   SELECT max(sal) INTO l_max_sal FROM emp;
   htp.p('The maximum salary is: '||TO_CHAR(l_max_sal,'999,999.00'));
END;