Oracle HTML DB 2日で開発者
リリース1.6
部品番号: B16330-01
  目次へ移動
目次

戻る
戻る
次へ
次へ
 

はじめに

このマニュアルでは、Oracle HTML DB開発環境を使用して様々なアプリケーション・コンポーネントを作成し、完成させる方法について、チュートリアル形式で説明します。

ここでは、次の項目について説明します。

対象読者

このマニュアルは、Oracle HTML DBリリース1.6を使用してデータベース集中型のWebアプリケーションを構築するアプリケーション開発者を対象としています。 このマニュアルを使用するには、Oracle HTML DBリリース1.6、リレーショナル・データベースの概念、およびOracle HTML DBを実行するオペレーティング・システム環境について理解しておく必要があります。

ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。 オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/accessibility/を参照してください。

ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて

JAWS(Windowsのスクリーン・リーダー)は、ドキュメント内のサンプル・コードを正確に読めない場合があります。コード表記規則では閉じ括弧だけを行に記述する必要があります。しかしJAWSは括弧だけの行を読まない場合があります。

外部Webサイトのドキュメントのアクセシビリティについて

このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。

このマニュアルの構成

このマニュアルの構成は次のとおりです。

第1章「表形式フォームの作成方法」

この章では、既存のアプリケーション内から表形式フォームを作成する方法について説明した後、更新可能ないずれかの列をテキスト・フィールドから選択リストに変更する方法について説明します。

第2章「パラメータ付きレポートの作成方法」

この章では、結果がフォーム入力に依存するレポート(「パラメータ付きレポート」とも呼ばれる)の作成方法について説明します。

第3章「ドリルダウン・レポートの作成方法」

この章では、DEMO_ORDER_ITEMS表のドリルダウン詳細データへのリンクを持つ、DEMO_ORDERS表のレポートの作成方法について説明します。

第4章「フォーム・レイアウトの制御方法」

この章では、データ入力フォームを作成する手順、およびリージョン属性およびアイテム属性を変更してレイアウトを変更する方法について説明します。

第5章「チェック・ボックスの使用方法」

この章では、チェック・ボックスを作成する様々な方法、およびチェック・ボックスの値を参照して処理する方法について説明します。

第6章「Webサービスの実装方法」

この章では、Oracle HTML DBアプリケーション内からWebサービスをコールする方法について説明します。

第7章「積上げ棒チャートの作成方法」

この章では、デモンストレーション・アプリケーション(サンプル・アプリケーション)内の既存のデータを使用して積上げ棒チャートを作成する方法について説明します。

第8章「アプリケーション内のファイルのアップロードおよびダウンロード方法」

この章では、ファイルのアップロードおよびダウンロード用のリンクを持つフォームおよびレポートの作成方法、ドキュメントに関する追加属性を格納する別の表の作成および移入方法、カスタム表にドキュメントをダウンロードするメカニズムの作成方法について説明します。

第9章「アプリケーションへのJavaScriptの組込み方法」

この章では、JavaScriptの使用例と、アプリケーションにそれらを実装する方法の詳細を説明します。

第10章「問題追跡アプリケーションの作成および配置方法」

この章では、問題追跡アプリケーションを作成して配置する方法を、手順を追って詳細に説明します。 このアプリケーションは、プロジェクトに関連する問題の割当て、ステータスおよび進捗を追跡します。

関連ドキュメント

詳細は、次のOracleリソースを参照してください。

リリース・ノート、インストール関連ドキュメント、ホワイト・ペーパーまたはその他の関連ドキュメントは、OTN-J(Oracle Technology Network Japan)から、無償でダウンロードできます。OTN-Jを使用するには、オンラインでの登録が必要です。登録は、次のWebサイトから無償で行えます。

http://otn.oracle.co.jp/membership/

すでにOTN-Jのユーザー名およびパスワードを取得している場合は、次のURLでOTN-J Webサイトのドキュメントのセクションに直接接続できます。

http://otn.oracle.co.jp/document/

表記規則

このセクションでは、このマニュアルの本文およびコード例で使用される表記規則について説明します。このセクションの内容は次のとおりです。

本文の表記規則

本文では、特定の項目が一目でわかるように、次の表記規則を使用します。次の表に、その規則と使用例を示します。

規則 意味
太字 太字は、本文中で定義されている用語および用語集に記載されている用語を示します。 この句を指定すると、索引構成表が作成されます。
固定幅フォントの大文字 固定幅フォントの大文字は、システム指定の要素を示します。このような要素には、パラメータ、権限、データ型、Recovery Managerキーワード、SQLキーワード、SQL*Plusまたはユーティリティ・コマンド、パッケージおよびメソッドがあります。また、システム指定の列名、データベース・オブジェクト、データベース構造、ユーザー名およびロールも含まれます。 NUMBER列に対してのみ、この句を指定できます。

BACKUPコマンドを使用して、データベースのバックアップを作成できます。

USER_TABLESデータ・ディクショナリ・ビュー内のTABLE_NAME列を問い合せます。

DBMS_STATS.GENERATE_STATSプロシージャを使用します。

固定幅フォントの小文字 固定幅フォントの小文字は、実行可能プログラム、ファイル名、ディレクトリ名およびユーザーが指定する要素のサンプルを示します。このような要素には、コンピュータ名およびデータベース名、ネット・サービス名および接続識別子があります。また、ユーザーが指定するデータベース・オブジェクトとデータベース構造、列名、パッケージとクラス、ユーザー名とロール、プログラム・ユニットおよびパラメータ値も含まれます。















注意: プログラム要素には、大文字と小文字を組み合せて使用するものもあります。これらの要素は、記載されているとおりに入力してください。

sqlplusと入力し、SQL*Plusをオープンします。

パスワードは、orapwdファイルで指定します。

データ・ファイルおよび制御ファイルを/disk1/oracle/dbsディレクトリにバックアップします。

hr.departments表には、department_iddepartment_nameおよびlocation_id列があります。

QUERY_REWRITE_ENABLED初期化パラメータをtrueに設定します。

oeユーザーとして接続します。

JRepUtilクラスが次のメソッドを実装します。

固定幅フォントの小文字のイタリック 固定幅フォントの小文字のイタリックは、プレースホルダまたは変数を示します。 parallel_clauseを指定できます。

old_release.SQLを実行します。ここで、old_releaseとはアップグレード前にインストールしたリリースを示します。


コード例の表記規則

コード例は、SQL、PL/SQL、SQL*Plusまたは他のコマンドライン文の例です。次のように固定幅フォントで表示され、通常のテキストと区別されます。

SELECT username FROM dba_users WHERE username = 'MIGRATE';

次の表に、コード例で使用される表記規則とその使用例を示します。

規則 意味
[ ]
大カッコで囲まれた文字列はオプションです。
DECIMAL (digits [ , precision ])
{ }
中カッコは項目のグループ化に使用します。
{ENABLE | DISABLE}
|

縦線は、2つのオプションのいずれかを選択することを表します。
{ENABLE | DISABLE}
[COMPRESS | NOCOMPRESS]
...
省略記号は、構文の説明の一部が繰り返されることを意味します。

また、省略記号はコード例またはテキストの一部が省略されていることを意味します。

CREATE TABLE ... AS subquery;

SELECT col1, col2, ... , coln FROM employees;
その他の記号 大カッコ([ ])、中カッコ({ })、縦線(|)および省略記号(...)以外の記号は、記載されているとおりに入力する必要があります。
acctbal NUMBER(11,2);
acct    CONSTANT NUMBER(4) := 3;
イタリック体
イタリック体は、特定の値を指定する必要があるプレースホルダや変数を示します。
CONNECT SYSTEM/system_password
DB_NAME = database_name
大文字
大文字は、システム指定の要素を示します。これらの要素は、ユーザー定義の要素と区別するために大文字で示されます。大カッコ内にないかぎり、表示されているとおりの順序および綴りで入力します。大/小文字が区別されないため、大文字でも小文字でも入力できます。
SELECT last_name, employee_id FROM employees;
SELECT * FROM USER_TABLES;
DROP TABLE hr.employees;
小文字
小文字は、表名、列名、ファイル名などのユーザー定義のプログラム要素を示します。

注意: プログラム要素には、大文字と小文字を組み合せて使用するものもあります。これらの要素は、記載されているとおりに入力してください。

SELECT last_name, employee_id FROM employees;
sqlplus hr/hr
CREATE USER mjones IDENTIFIED BY ty3MU9;

Microsoft Windowsオペレーティング・システム環境での表記規則

次の表に、Microsoft Windowsオペレーティング・システム環境での表記規則とその使用例を示します。

規則 意味
ファイル名およびディレクトリ名 ファイル名およびディレクトリ名は、大/小文字が区別されません。特殊文字の左山カッコ(<)、右山カッコ(>)、コロン(:)、二重引用符(")、スラッシュ(/)、縦線(|)およびハイフン(-)は使用できません。円記号(\)は、引用符で囲まれている場合でも、要素のセパレータとして処理されます。Windowsでは、ファイル名が\\で始まる場合、汎用命名規則が使用されていると解釈されます。 c:\winnt"\"system32はC:\WINNT\SYSTEM32と同じです。
Windowsコマンド・プロンプト Windowsコマンド・プロンプトには、カレント・ディレクトリが表示されます。コマンド・プロンプトのエスケープ文字はカレット(^)です。プロンプトは作業中のサブディレクトリを示します。このマニュアルでは、コマンド・プロンプトと呼びます。
C:\oracle\oradata>
特殊文字 Windowsコマンド・プロンプトで二重引用符(")のエスケープ文字として円記号(\)が必要な場合があります。丸カッコおよび一重引用符(')にはエスケープ文字は必要ありません。エスケープ文字および特殊文字の詳細は、Windowsオペレーティング・システムのドキュメントを参照してください。
C:\> exp HR/HR TABLES=emp QUERY=\"WHERE job='REP'\"
HOME_NAME
Oracleホームの名前を表します。ホーム名には、英数字で16文字まで使用できます。ホーム名に使用可能な特殊文字は、アンダースコアのみです。
C:\> net start OracleHOME_NAMETNSListener
ORACLE_HOMEおよびORACLE_BASE Oracle8iより前のリリースでは、Oracleコンポーネントをインストールすると、すべてのサブディレクトリが最上位のORACLE_HOMEの直下に置かれました。Windows NTの場合、デフォルトの位置はC:\orantです。

このリリースは、Optimal Flexible Architecture(OFA)のガイドラインに準拠しています。ORACLE_HOMEディレクトリ下に配置されないサブディレクトリもあります。最上位のディレクトリはORACLE_BASEと呼ばれ、デフォルトではC:\oracle\product\10.1.0です。他のOracleソフトウェアがインストールされていないコンピュータに最新リリースのOracleをインストールした場合、Oracleホーム・ディレクトリは、デフォルトでC:\oracle\product\10.1.0\db_n に設定されます。n は最新リリースの番号です。Oracleホーム・ディレクトリは、ORACLE_BASEの直下に配置されます。

このマニュアルに示すディレクトリ・パスの例は、すべてOFAの表記規則に準拠しています。

ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\rdbms\adminディレクトリへ移動します。