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Oracle Database Oracle ClusterwareおよびOracle Real Application Clustersインストレーション・ガイド
10g リリース2(10.2) for AIX Based Systems

B25017-03
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6 データベース・コンフィギュレーション・アシスタントを使用したOracle Real Application Clustersデータベースの作成

この章では、データベース・コンフィギュレーション・アシスタント(DBCA)をスタンドアロン・モードで使用して、Real Application Clusters(RAC)データベースを作成および削除する方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。

Oracle Real Application Clustersでのデータベース・コンフィギュレーション・アシスタントの使用

次に、DBCAの主な機能を示します。

データベース・コンフィギュレーション・アシスタントのメリット

データベース・コンフィギュレーション・アシスタント(DBCA)を使用してRACデータベースを作成することをお薦めします。事前構成済データベースを使用すると、自動ストレージ管理(ASM)、サーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE)、自動UNDO管理などの機能に合わせて環境を最適化できるためです。また、DBCAでは、必要に応じて新しいASMディスク・グループを作成するページが提供されています。ASMまたはクラスタ・ファイル・システム記憶域を使用する場合は、DBCAによって自動バックアップも構成されます。このバックアップは、フラッシュ・リカバリ領域を使用します。

DBCAを使用すると、データベースの作成時にサイト固有の表領域を作成できます。DBCAテンプレートとは異なるデータ・ファイル要件がある場合は、DBCAによってデータベースを作成し、後でデータ・ファイルを変更します。また、データベースの作成時に、ユーザー定義のスクリプトを実行することもできます。

また、DBCAは、サービスやクラスタ管理ツールなど、Oracleの様々な高可用性機能を使用できるRAC環境を構成します。DBCAは、定義した構成のサポートに必要なすべてのデータベース・インスタンスも起動します。

Oracle Real Application Clustersの高可用性サービス

DBCAの「データベース・サービス」ページを使用して高可用性サービスを構成するときに、サービス・インスタンス・プリファレンスおよび透過的アプリケーション・フェイルオーバー(TAF)方針も構成できます。

サービスの構成およびインスタンス・プリファレンス

「データベース・サービス」ページの、「未使用」、「優先」または「選択可能」とラベルの付いた列の中のボタンを使用して、次の説明を参照してサービス・インスタンス・プリファレンスを構成します。

データベースの作成後、Oracle Enterprise Manager Database ControlまたはGrid Controlを介して、サービス・インスタンスのプリファレンスを構成できます。

透過的アプリケーション・フェイルオーバーの方針

DBCAの「データベース・サービス」ページを使用して、TAFフェイルオーバー方針を構成します。DBCAの「データベース・サービス」ページでは、インスタンス・プリファレンスの表示の下に、TAFポリシーを選択する行も表示されます。この行で、フェイルオーバーおよび再接続方針のプリファレンスに関する次のオプションのいずれかを選択します。

リリース1(10.1)からリリース2(10.2)へのリスナーの自動移行

システムにOracle Database 10g リリース1(10. 1)がインストールされている場合に、共存またはリリース1(10.1)をアップグレードするために、Oracle Database 10g リリース2(10.2)をインストールすると、ほぼすべてのインストール・タイプで、Oracle Database 10g リリース1(10. 1)のリスナーが10g リリース2(10.2)のOracleホームに自動的に移行されます。移行時に、IPCキー値EXTPROCの既存のリスナーと同じTCP/IPポートを使用して、デフォルトのOracle Net Listenerが構成および起動されます。このプロセスは、次のいずれかの場合に発生します。

このリスナー移行プロセスによって、既存のOracleホームのリスナーが停止され、新しいOracleホームからリスナーが再起動されます。移行時には、移行中のリスナーに登録されているいずれのデータベースにもクライアント・アプリケーションを接続できない場合があります。

DBCAの要件の検証

OracleデータベースおよびRACを正常にインストールするための準備がシステムで完了しているかどうかを検証するには、次のコマンド構文を使用してクラスタ検証ユーティリティ(CVU)のコマンドを入力します。

/mountpoint/crs/Disk1/cluvfy/runcluvfy.sh stage -pre dbcfg -n node_list -d oracle_home 
[-verbose]

前述の構文例で、mountpoint変数はインストール・メディアのマウント・ポイント、node_list変数はクラスタ内のノードのカンマ区切りリスト、oracle_home変数はOUIでデータベースを作成または変更するOracleホーム・ディレクトリのパスです。

たとえば、node1およびnode2で構成され、マウント・ポイントが/dev/dvdrom/、Oracleホームのパスが/oracle/product/10.2.0の2ノードのクラスタのシステムで、OracleデータベースおよびRACのための準備が完了しているかどうかを検証するには、次のコマンドを入力します。

/dev/dvdrom/crs/Disk1/cluvfy/runcluvfy.sh stage -pre dbcfg -n node1,node2 -d 
/oracle/product/10.2.0/

-verboseオプションを選択すると、CVUによるシステム検証の進捗状況および検証結果の詳細を表示できます。

CVUのサマリーにクラスタ検証の失敗が表示された場合は、該当するシステム構成手順を確認および修正して、再度テストを実行します。

runcluvfy.sh stage -pre dbcfgコマンドでは、次の項目が検証されます。

DBCAを使用したOracle Real Application Clustersデータベースの作成

DBCAを使用して、ASMまたはクラスタ・ファイル・システムのないスタンドアロン・モードでデータベースを作成するには、付録Cで説明するように各RAWデバイスを構成しておく必要があります。さらに、Oracle Netコンフィギュレーション・アシスタント(NetCA)を起動してOracle Netのlistener.oraファイルを構成しておく必要があります。

事前構成済データ・ファイルを使用するDBCAテンプレートを選択し、ASMまたはクラスタ・ファイル・システムを使用しない場合、DBCAはデータベースの作成時に、まず各表領域に対応するRAWデバイスが作成されているかどうかを検証します。RAWデバイスを構成していなかった場合はこれを構成し、DBCAの「記憶域」ページでDBCAが提示するデフォルトのデータ・ファイル名をRAWデバイス名に置き換えてから、データベース作成を継続する必要があります。

DBCAを起動するには、oracleユーザーとして、RACがインストールされているノードのいずれかに接続し、$ORACLE_HOME/binディレクトリからdbcaコマンドを入力します。

DBCAを起動すると、最初に、Oracle Real Application Clusters(RAC)データベースを選択するオプションを含む、RAC用の「ようこそ」ページが表示されます。このRAC固有の「ようこそ」ページは、DBCAを起動したOracleホームがクラスタ環境である場合にのみ、DBCAによって表示されます。

DBCAによってRAC用の「ようこそ」ページが表示されなかった場合は、Oracleホームがクラスタ環境であるかどうかを検出できなかったことを示しています。この場合は、OUIインベントリが/etc/oraInst.locディレクトリに正しく配置され、oraInventoryファイルが破損していないことを確認します。また、CVUコマンド/mountpoint/crs/Disk1/cluvfy/runcluvfy.sh stage -post crsinst -n nodenameを実行して、クラスタウェア診断を実行します。

RACの「ようこそ」ページが表示されたら、DBCAのプロンプトに従って情報を指定します。必要に応じて、「ヘルプ」をクリックします。

DBCAを使用する場合は、次の事項に注意してください。

DBCAのプロンプトに従って作業を行い、「サマリー」ダイアログ・ボックスの情報を確認して「OK」をクリックすると、DBCAによって次の処理が行われます。

DBCAを使用したReal Application Clustersデータベースの削除

この項では、DBCAを使用したRACデータベースの削除方法について説明します。この手順を実行すると、データベースが削除され、データベースの初期化パラメータ・ファイル、インスタンス、OFA構造およびOracleネットワーク構成が削除されます。ただし、RAWデバイスまたはRAWパーティションにあるデータ・ファイルは削除されません。

DBCAを使用してデータベースを削除するには、次の作業を行います。

  1. $ORACLE_HOME/binディレクトリからDBCAコマンドを実行して、いずれかのノードでDBCAを起動します。

    DBCAの「ようこそ」ページが表示されます。

  2. 「Oracle Real Application Clusters」を選択して「次へ」をクリックします。

    「次へ」をクリックすると「操作」ページが表示されます。

  3. 「データベースの削除」を選択して「次へ」をクリックします。DBCAの「クラスタ・データベースのリスト」ページが表示されます。

  4. ユーザーIDおよびパスワードにオペレーティング・システムの認証がない場合、「クラスタ・データベースのリスト」ページにユーザー名およびパスワードを入力するフィールドが表示されます。このフィールドが表示されたら、SYSDBA権限のあるユーザーIDおよびパスワードを入力します。

  5. 削除するデータベースを選択し、「終了」をクリックします。

    「終了」をクリックすると、そのデータベースおよびインスタンスの削除を確認するダイアログ・ボックスが表示されます。

  6. 「OK」をクリックすると、データベース本体と関連ファイル、サービスおよび環境設定の削除が開始されます。「取消」をクリックすると、操作が中止されます。

「OK」をクリックすると、DBCAは操作を継続して、このデータベースに関連するすべてのインスタンスを削除します。DBCAは、パラメータ・ファイル、パスワード・ファイルおよびoratabエントリも削除します。

この時点で、次の作業が完了しました。


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