ヘッダーをスキップ
Oracle Warehouse Builderリリース・ノート
10gリリース2(10.2)
B31255-05
 

 

Oracle® Warehouse Builder

リリース・ノート

10gリリース2(10.2)

部品番号: B31255-05

2008年11月

このリリース・ノートには、Oracle Warehouse Builderのドキュメントに含まれていない重要な情報が記載されています。

このドキュメントは、Oracle Warehouse Builder 10gリリース2(10.2)に関する次の情報を提供します。


注意:

ドキュメント内に記載されているURLや参照ドキュメントには、Oracle Corporationが提供する英語の情報も含まれています。日本語版の情報については、前述のURLを参照してください。 


ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/accessibility/を参照してください。

ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて

スクリーン・リーダーは、ドキュメント内のサンプル・コードを正確に読めない場合があります。コード表記規則では閉じ括弧だけを行に記述する必要があります。しかしJAWSは括弧だけの行を読まない場合があります。

外部Webサイトのドキュメントのアクセシビリティについて

このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。

Oracleサポート・サービスへのTTYアクセス

アメリカ国内では、Oracleサポート・サービスへ24時間年中無休でテキスト電話(TTY)アクセスが提供されています。TTYサポートについては、 (800)446-2398にお電話ください。アメリカ国外からの場合は、+1-407-458-2479にお電話ください。

関連ドキュメント

Oracle Warehouse Builder 10gリリース2のドキュメントには、次の資料が含まれます。

これらのドキュメントおよび最新版のリリース・ノートを入手するには、次のWebサイトにアクセスしてください。

http://www.oracle.com/technology/documentation/warehouse.html

リリース・ノート、インストール関連ドキュメント、ホワイト・ペーパーまたはその他の関連ドキュメントは、OTN-J(Oracle Technology Network Japan)から、無償でダウンロードできます。OTN-Jを使用するには、オンラインでの登録が必要です。登録は、次のWebサイトから無償で行えます。

http://www.oracle.com/technology/global/jp/membership/index.html

すでにOTN-Jのユーザー名およびパスワードを取得している場合は、次のURLでOTN-J Webサイトのドキュメントのセクションに直接接続できます。

http://www.oracle.com/technology/global/jp/documentation/index.html

要件

プラットフォーム固有の要件、動作保証およびパッチに関する最新情報は、次のWebサイトを参照してください。

http://metalink.oracle.com

Warehouse Builder 10.2.0.4パッチのインストール

Warehouse Builder 10gリリース2(10.2)にアップグレードする理由を次に示します。

インストール前

このパッチをインストールする前に、次を確認してください。

Warehouse Builder 10.2.0.4パッチ・インストールのデバッグ

Warehouse Builder 10.2.0.4のインストール中に、次のエラーが発生することがあります。

前述のエラーは次のことを意味します。

次の手順に従ってこのエラーからリカバリします。

  1. Oracle Universal Installerは実行したままにしておきます。

  2. インストール前」の説明に従ってJDK書込み権限を適用します。

  3. 適用したら、Oracle Universal Installerで「続行」をクリックします。

10.2.0.1以前のWarehouse Builderリリースからのアップグレード

9.2.xリリースや10.1.0.xリリースからアップグレードするには、Warehouse Builder 10.2.0.1をダウンロードしてから新しいORACLE_HOMEにインストールします。次の項の説明に従って、10.2.0.4パッチをこの新しいホーム・ディレクトリに適用します。

10.2.0.4パッチを適用したら、MDLエクスポートを使用して設計データを移行してから、ランタイム・データを移行します。データを移行する方法の詳細は、Oracle Warehouse Builder 10gリリース2用のインストレーション・ガイドを参照してください。

Warehouse Builder 10.2.0.1または10.2.0.2からのアップグレード

既存のWarehouse Builderソフトウェアを削除せずに、Warehouse Builder 10.2.0.4のパッチを既存のWarehouse Builder 10.2ホーム・ディレクトリにインストールします。

パッチをインストールするには:

  1. WinZipを使用して、ローカル・システムの一時ディレクトリにアーカイブを解凍します。たとえば、C:\OWB10203を使用します。

  2. WinZipを使用して、アーカイブ・ファイルを開きます。「Use Folder Names」のオプションが有効にされていることを確認してください。

  3. Oracle Universal InstallerをWarehouse Builderホーム・ディレクトリから実行します。

    Windowsの場合、owb home\oui\bin\setup.exeを起動します。

    Linuxの場合、owb home\oui\bin\runInstaller.shを起動します。

  4. Oracle Universal Installerの指示に従います。

    ソースの位置として、手順1で作成した一時ディレクトリの下にあるDisk1\stage\products.xmlを指定します。

    ホームの詳細情報として、既存のWarehouse Builder10.2インストールのホーム・ディレクトリを指定します。

  5. Warehouse Builderのホーム・ディレクトリの下にある適切な実行ディレクトリにナビゲートしてから、アップグレード・ユーティリティを実行します。実行が必要なファイルは、実行しているOracle Databaseのリリースによって異なります。

    Windowsの場合、.batファイルはwin32ディレクトリの下にあります。Oracle Databaseが9iリリース2または10gリリース1の場合、次を実行します。

    owb home/owb/bin/win32/DTupg102to10203_10gR1.bat

    または、Oracle Databaseが10gリリース2の場合、次を実行します。

    owb home/owb/bin/win32/DTupg102to10203_10gR2.bat

    UNIXの場合、.shファイルはunixディレクトリの下にあります。Oracle Databaseが9iリリース2または10gリリース1の場合、次を実行します。

    owb home/owb/bin/unix/DTupg102to10203_10gR1.sh

    または、Oracle Databaseが10gリリース2の場合、次を実行します。

    owb home/owb/bin/unix/DTupg102to10203_10gR2.sh

  6. データベース接続情報、Warehouse Builderリポジトリ所有者の資格証明およびSYSユーザーの資格証明を入力します。

    アップグレード・ユーティリティでは、選択したリポジトリ所有者に関連付けられたWarehouse Builderオブジェクトをアップグレードする処理に進みます。

    アップグレード・ユーティリティでは、owb home/owb/reposasst/upg/log.txtファイルにエラーをログとして記録します。オブジェクトが存在していることが原因で報告される作成エラーは無視できます。

  7. アップグレード」のプロセスに関連する制限事項の詳細は、「既知の問題と制限事項」を参照してください。

    アップグレードのシナリオによっては、さらに別の手順の実行が必要になる場合があります。

  8. 各リポジトリ所有者に対して、手順5、手順6および手順7を繰り返します。

  9. start_service.sqlスクリプトを使用して、コントロール・センター・サービスを開始します。

    sqlplus owb_owner/owb_owner @owb home/owb/rtp/sql/start_service.sql

    戻り値がAvailableの場合、サービスが正常に開始したことを示します。サービスの開始に失敗した場合は、start_service.sqlスクリプトを再び実行します。

    サービスの開始試行を2回実行後にサービスの開始に失敗した場合は、service_doctorスクリプトを実行して原因を調べます。

    sqlplus owb_owner/owb_owner @owb home/owb/rtp/sql/service_doctor.sql

    実行すると、サービス・スクリプトがデータベース・サーバーでアクセス可能であることを示す戻り値が返されます。

    コントロール・センター・サービスの開始を試行する際に不明瞭化エラーが発生した場合、owb home/owb/rtp/sql/reset_repository.sqlスクリプトを実行します。

既知の問題と制限事項

この項では、Oracle Warehouse Builder 10gリリース2(10.2)の既知の問題と制限事項について説明します。この項は、次のカテゴリに分かれています。

ビジネス・インテリジェンス・オブジェクト

Oracle Bug#5213153、5191402: NLS: 非ASCII文字は生成されたeexファイルで文字化けする

非ASCII文字が含まれたビジネス定義を配布すると、エラーが発生して配布は失敗します。

対応策

配布オブジェクトとしてWarehouse Builderによって作成された.eexファイルを、Discoverer EULに手動でインポートします。.eexファイルは、owb home/owb/deployed_filesディレクトリにあります。

データベースの依存性

Oracle8iリリース8.1.7.4

Oracle Databaseリリース8.1.7.4をソースとして使用する場合、Oracleスカラー・データ型は、BINARY_FLOAT、BINARY_DOUBLE、TIMESTAMP、TIMESTAMP WITH TIME ZONE、TIMESTAMP WITH LOCAL TIME ZONE、INTERVAL YEAR TO MONTH、INTERVAL DAY TO SECOND、XMLTYPEをサポートしません。

Oracle9i

Name and AddressクレンジングとMatch-Merge機能には、Oracle9i Database以降が必要です。

Oracle9iをソースやターゲットとして使用する場合、Oracleスカラー・データ型は、BINARY_FLOATとBINARY_DOUBLEをサポートしません。

Oracle Bug#2789391: ゲートウェイに接続するデータベース・リンクでグローバル名をfalseに設定する必要がある

9iより前のGatewayバージョンに接続するデータベース・リンクがある場合、ゲートウェイに接続するOracleインスタンスでGLOBAL_NAMESをfalseに設定します。

データベース・リンク

Oracle Bug#4435282: PL/SQLでは、名前が30文字を超えるデータベース・リンクを使用できない

名前が30文字を超えるデータベース・リンクを参照すると、エラーが発生します。データベース・リンク名には128文字まで使用できるので、正常な動作ではありません。

対応策

データベース・リンク名を短くします。または、GLOBAL_NAMESをFALSEに設定します。

データ・プロファイリング

Oracle Bug#6467940: データ・プロファイリング制限

データ・プロファイリング作業領域の場所は、10gリリース以降のOracleデータベースになります。

Oracle Bug#6505764: 165列を超える表でデータ・プロファイリングを作成するとDPF0029エラーが発生する

列数が165列を超える表でデータ・プロファイリングを実行すると、エラーが発生します。データ・プロファイリングの対象となる表で格納可能な最大列数は、165列です。

対応策

列数が165列を超える表のプロファイリングを実行する方法の詳細は、「属性セットを使用したデータ・オブジェクトからの列サブセットのプロファイリング」を参照してください。

配布

Oracle Bug#6000145: マッピングの配布で配布アクションを置換に設定するとORA-02011が発生する

SQL*Net接続タイプを使用して、リモート・データベースに対応する場所を作成すると、この接続への配布に失敗します。

対応策

SQL*NetタイプのOracleの場所を作成するときは、これらの場所に対応するTNS名エントリを設定する必要があります。TNS名は、Oracle Databaseホームからアクセスできる必要があります。これを行うには、Net Configuration AssistantをOracle Databaseホームから実行します。

マッピングとプロセス・フローを配布して実行する際に使用するTNS名を設定する場合、コントロール・センター・サービスを実行するために使用するWarehouse Builderホームから、TNS名にアクセスできる必要があります。TNS名にアクセスできるようにするには、Net Configuration AssistantをWarehouse Builderホームから実行します。それから、コントロール・センター・サービスを開始します。これによって、変更が反映できるようになります。

ディメンション・オブジェクト

Oracle Bug#5189802: キューブ・マッピングを実行すると、エラー・メッセージORA-20101が表示される

時間ディメンションでパーティション化されたキューブが含まれたマッピングを実行しようとすると、エラー・メッセージ「ORA-20101: <timestamp>に<error location>でエラーが発生しました: 存在しないパーティションに書き込もうとしました。」が表示されます。

Oracle Bug#6048511: スキップ・レベルのタイプ2の緩やかに変化するディメンションはサポートされない

スキップ・レベルのタイプ2 SCDの設計は避けてください。

エキスパート

Oracle Bug#5176858: カスタム・ダイアログのユーザー入力により不正な送信推移がトリガーされる

複数のカスタム・ダイアログが含まれたエキスパートを実行した場合、エキスパートは最初のカスタム・ダイアログでは正常な推移を実行しますが、その後のカスタム・ダイアログでは不正な推移に進む場合があります。たとえば、最初のカスタム・ダイアログで「取消」を選択し、次の後のカスタム・ダイアログで「OK」を選択した場合、エキスパートはフラグをリセットせず、どちらのカスタム・ダイアログも取消し推移に進むことがあります。

対応策

作業の事前処理で「set EXIT_CODE 0」を入力し、フラグをリセットします。

Oracleデータベースからのデータのインポート

Oracle Bug#5467424: インポート・ウィザードによりORA-00997表インポートが発生する

CURSOR_SHARINGパラメータがFORCEかSIMILARに設定されたデータベースから表定義をインポートすると、インポートは失敗します。

対応策

CURSOR_SHARINGデータベース・パラメータをEXACTに設定します。

言語と翻訳

Oracle Bug#5372377: 中間層ロケールが異なると日付を設定できない

リポジトリ・ブラウザ・リスナーのロケール設定がリポジトリ・ブラウザのロケール設定と異なる場合に、リポジトリ・ブラウザを使用してレポートを表示しようとすると、エラーが発生します。

Oracle Bug#5112489: リポジトリ・アシスタントではロケール・プリファレンスが反映されない

デザイン・センターでロケールを別の言語に設定しても、変更はリポジトリ・アシスタントに反映されません。つまり、「ツール」→「プリファレンス」→「外観」で新しいロケールを選択して変更をコミットしてから、リポジトリ・アシスタントを起動しても、デザイン・センターでの選択に関係なく、システムのデフォルト言語がリポジトリ・アシスタントに表示されます。

Oracle Bug#5122612: マルチバイト・キャラクタのターゲット・ユーザーをOMB Plusで作成できない

OMB Plusを使用してターゲット・ユーザーを作成するときに、マルチバイト・キャラクタをユーザー名に使用すると、ターゲット・ユーザーの作成は失敗します。

Oracle Bug#5031270: NLS: OWB1012: デザイン・センターでハードコードされている

ロケール・プリファレンスをデザイン・センターで変更しても、オブジェクト名やフォルダ名は英語のまま表示されることがあります。事前定義済のWarehouse Builder変換(グローバル・エクスプローラのパブリック変換ノードの下に表示される)、MY_PROJECT、デフォルトのコントロール・センターであるDEFAULT_CONTROL_CENTER、導出されたデータ・ルールのあるフォルダ(DERIVED_DATA_RULES)およびデフォルトの構成(DEFAULT_CONFIGURATION)の様々なカテゴリの名前がこれらに含まれます。

Oracle Bug#4999039: アジア(中国、日本、韓国)言語はSUSEのJDKでサポートされない

JDK 1.4.2は、SLES 9上で一部のアジア言語をサポートしていないため、日本語、韓国語、簡体字中国語、繁体字中国語は正しく表示されない場合があります。この問題の詳細は、次のWebサイトを参照してください。

http://java.sun.com/j2se/1.4.2/system-configurations.html

http://java.sun.com/j2se/1.4.2/docs/guide/intl/locale.doc.html#jfc

Oracle Bug#5017820、4915836: ヨーロッパ以外の絵文字フォントはSVGで文字化けする

データ・オブジェクト・エディタのキャンバスに表示されたダイアグラムを.SVGファイルにエクスポートすると、一部のアラビア語とアジア言語の文字が文字化けします。

対応策

ダイアグラムはJPEG形式を使用してエクスポートします。

Oracle Bug#3066632: Warehouse Builderフラット・ファイル・サンプル・ウィザードは、マルチバイト文字を1バイトとして処理する

Warehouse Builderフラット・ファイル・サンプル・ウィザードでは、日本語に変換したデリミタ付きファイルのマルチバイト文字が正しく処理されません。サンプル・ウィザードでは、デリミタ付きファイルにあるマルチバイト文字が1バイトとして処理されます。

対応策

フラット・ファイル・サンプル・ウィザードを使用してバイト数を手動で編集する必要があります。

マッピング・デバッガ

Oracle Bug#2887449: 結果の前に、マッピング完了のメッセージが表示される

現在のリリースでは、デバッガによってマッピングが完了したというメッセージが表示され、進捗バーではアクティビティが引き続き表示されます。デバッグの結果はその後表示されます。この動作は正しくありません。デバッグの結果が表示されてから、マッピングが完了したというメッセージが表示されるようにする必要があります。

マッピング・デバッガにおける一般的な制限

マッピング・デバッガに現在搭載されているが有効にされていない機能が、これらの問題に含まれます。また、将来のリリースで追加される予定である機能も同様に含まれます。

  1. デバッグ・モードをマッピング・エディタで使用するマッピング実行は、デバッグ目的にのみ使用することを想定しています。マッピング・エディタからのマッピング実行は、コントロール・センターを使用して実行するマッピングと同様に実行されません。これは、デバッグ機能をサポートするのに必要な一時オブジェクトの設定が原因です。コントロール・センターを使用してマッピングを実行します。

  2. ツールバーの「一時停止」ボタンかデバッグ・メニューの関連項目を使用して、アクティブなデバッグ実行を一時停止することはできません。

  3. マッピング統計は、今後のリリースで実現される予定です。統計は、左下にあるパネルの追加タブとして表示されるようになる予定です。

  4. リポジトリ・ブラウザを使用して、マッピング実行の結果をデバッグ・モードで表示することはできません。

  5. ブレーク・ポイントとウォッチ設定は、前のデバッグ・セッションから引き継がれません。

  6. PL/SQLパッケージとして実装できるマッピングのみが、その時点でデバッグ・モードで実行できます。ABAPマッピングは、デバッガにおいてサポートされていません。

  7. マッピングをデバッグ・モードで実行する場合、次のマッピング処理はサポートされていません。

    • アドバンスト・キュー

    • フラット・ファイル

マッピングの設計と構成

Oracle Bug#2887323: 最初から最後まで通して実行できない演算子またはマッピングについては、ブレーク・ポイントを設定しない

最初から最後まで通して実行できない演算子には、ブレーク・ポイントを設定できません。Warehouse Builderクライアントでは、ブレーク・ポイント・ボタンは無効になりません。しかし、そのボタンをクリックしても、アクションは実行されません。

Oracle Bug#2983137: デバッガによってログ・ファイルが作成される

デバッガによって、owb home\owb\bin\adminディレクトリにログ・ファイルのdebugger.logが作成されます。ログ・ファイルには、マッピングのデバッグ・セッション中に実行された各ステップ、生成コードが含まれます。

対応策

このファイルが非常に大きくなった場合は、削除してください。

Oracle Bug#2763192: 完全外部結合を含む問合せがテーブル・ファンクションに渡されると、不適切な行番号がバルク・フェッチされる

完全外部結合を含む問合せが、参照カーソル・パラメータとしてテーブル・ファンクションに渡されると、実行時に不適切な行番号がフェッチされます。

対応策

完全外部結合がテーブル・ファンクションの参照カーソル・パラメータとして使用されるようなマッピングは作成しないようにします。

Oracle Bug#2577706、2797671: マッピングの成功/失敗に関係なく、マッピング後のプロセスが実行される

マッピングによって返されるステータスは、次の3つの値のいずれかです。

エラーの最大数パラメータは、セット・ベース・モード、行ベース・モード、フェイルオーバー・モードにかかわらず、マッピングの全体的な実行に対するエラー・カウントに適用されます。次のケースを考慮してください。

Oracle Bug#3014556: テスト・データを定義するときにSAPのソース表をコピーできない

このリリースでは、次の警告メッセージが表示されることがあります。

ORA-01861: リテラルが書式文字列と一致しません

SAPのソース表のテスト・データを定義するときに「表の作成」オプションを使用すると、このような状況になります。

Oracle Bug#4483510: SAPマッピングでプラッガブル・マッピングが機能しない

Oracle Bug#5212360: OMB Plusを介して作成されたマッピングは適切に表示されない場合がある

マッピング・エディタで、OMB Plusを使用して作成されたマッピングは、複数の演算子があるにもかかわらず、単一の演算子が含まれるものとして表示される場合があります。

対応策

スクリプトを使用して作成されたマッピングを表示する場合、自動レイアウト・コマンドをマッピング・エディタで使用して、マッピング全体を表示します。

Oracle Bug#6074038: Oracle Bug#5988620(ROWIDサポート)の修正をドキュメントに記載する必要がある

Oracle Warehouse Builder 10.2.0.3以降、ROWIDROWNUMの疑似列をマッピングで使用できます。ROWNUMの疑似列には、行が表から選択された順序を示す番号が返されます。ROWIDの疑似列には、データベース表における行のID(バイナリ・アドレス)が返されます。

マッピングの表演算子、ビュー演算子およびマテリアライズド・ビュー演算子においてROWIDROWNUMの疑似列を使用できます。これらの演算子には、ROWIDROWNUMとして使用される属性を識別するために使用される追加列(COLUMN USAGE)が含まれます。通常の属性の場合、この列はTABLE USAGEのデフォルト値に設定されます。ROWID値やROWNUM値の属性を使用するには、COLUMN USAGEをROWIDかROWNUMにそれぞれ設定します。

ROWID列をROWIDデータ型、UROWIDデータ型またはVARCHAR2データ型の属性にマッピングできます。NUMBERデータ型の属性にROWNUM列をマッピングしたり、NUMBERから暗黙的に変換可能な他のデータ型にROWNUM列をマッピングできます。

ROWIDROWNUMの疑似列は実際にある列ではないので、データ・オブジェクト・エディタに表示されません。

MDLインポート

Oracle Bug#4558688: 外部表のメタデータをインポートする場合、定義が長すぎると、スクリプトの生成に失敗する

Oracleデータベースから外部表のメタデータをインポートする場合、外部表のアクセス・パラメータの長さが4,000文字を超えると、アクセス・パラメータが切り捨てられます。そのため、インポートされた外部表は正しく生成されません。

Oracle Bug#5075463: MDLのインポート後、ソースをインポートしたりデータを表示したりする前に、ロケーションをテストする必要がある

複数のモジュールと関連するロケーションが含まれたMDLファイルをインポートする場合、そのロケーションはパスワードなしでインポートされます。これらのモジュールを使用する場合、たとえば、モジュールにメタデータをインポートしたり、オブジェクトに保存されたデータを表示しようとすると、Warehouse Builderでは、ロケーション情報を入力するダイアログが表示されます。しかし、ロケーション情報を指定し、ロケーションをテストし、ダイアログを閉じた後に、エラーが表示されます。

対応策

MDLをインポートした後、モジュールを使用する前にそのロケーションをすべてテストします。

MOLAP

データベース・リンクを介してビューからXMLロードを試行しても行がロードされず、ローカルのビューでは行がロードされる

データベース・リンクを介してリモート表にリンクするデータベースで表を作成し、そのビューからアナリティック・ワークスペース(AWマネージャなど)にロードを試行した場合、行がロードされません。ローカル表の正確なビューのレプリカでは行が生成されます。

ビューにテーブル・ファンクションが含まれている場合、AW XMLを使用したAWへのロードに失敗する

テーブル・ファンクションを使用したビューを使用した場合、ロード・エラーが発生します。

OLAPカタログ

Oracle Bug#5124592: ROLAPカタログの制限事項

ROLAP実装を使用するディメンションの場合、基礎となる表のレポート時またはOLAPカタログへの配布時に、様々なディメンション構造に関連した影響や制限があります。ディメンションを正常に配布できても、BI BeansやDiscovererなどの他のアプリケーションがOLAPカタログにアクセスすると、エラーが発生する場合があります。この制限の影響を受ける事項は次のとおりです。

OMB Plusスクリプト

Warehouse Builder 10.1リリースで使用していたOMB Plusスクリプトは、現在の10gリリース2(10.2)で使用できない場合があります。新しいリリースでは構文が変更され、プロパティ値の一部もNLSに準拠するために変更されています。詳細は、『Oracle Warehouse Builderスクリプト・リファレンス』を参照してください。

Oracle Bug#4581172、4658511: メタモデルの問合せにサポートされないオブジェクトが表示される

モデルを示すOMB Plusコマンドを使用すると、Oracle Warehouse Builder 10gリリース2(10.2)でサポートされていない一部のオブジェクトが表示されます。これらのオブジェクトは、今後のWarehouse Builderリリースでサポートされる予定です。OMB Plusモデルの問合せにリストされていても、現在のリリースで使用できないオブジェクトには、次のものがあります。

Oracle Enterprise Manager

Oracle Bug#2614173、2624121: OEMのジョブ実行パフォーマンスに関する問題

OEMを使用してジョブを実行する場合、OEMコンソールに表示されるジョブ完了と、(ジョブが完了した)OEMによって通知されるコントロール・センター・サービスとの間に遅延が生じる場合があります。ジョブが正常に完了しても、50秒の遅延が生じる場合があります。

対応策

通知まで1〜2分お待ちください。

リポジトリ・ブラウザ

Oracle Bug#5129228: 単一のクライアント・マシンでは複数のリポジトリ・ブラウザ・セッションがサポートされない

1台のクライアント・マシン上の1つのインターネット・ブラウザから複数のリポジトリ・ブラウザ・セッションを開始した場合、予期しない結果が生じます。このシナリオはサポートされていません。そのため、1台のマシン上の1つのインターネット・ブラウザから複数のリポジトリを参照することはできません。

対応策

1つのリポジトリ・ブラウザ・セッションごとに、専用のインターネットCookieを保存する必要があります。それが可能であれば、同一のマシン上で複数の異なるインターネット・ブラウザを起動して、ブラウザと同数のリポジトリ・ブラウザ・セッションを維持できます。

アップグレード

Oracle Bug#1477144: Warehouseアップグレードで索引が削除できない

Oracle Warehouse Builderリポジトリ内のモデルから索引を削除する場合、Warehouseアップグレードでは、データ・ウェアハウスから索引が削除されません。アップグレード・スクリプトは正常に作成および配布されますが、索引はデータベースに残ったままです。

対応策

Warehouse Builderの外部にある別のデータベース・ツール(SQL*PlusまたはEnterprise Managerなど)を使用して索引を削除します。

Oracle Bug#1811047: パーティションの値とWarehouseアップグレード・スクリプト

パーティションの値が変更されたり、以前に配布されたパーティションに新しいパーティション・キーが追加されたオブジェクトには、Warehouseアップグレード・スクリプトが正しく生成されません。

対応策

外部のOracleデータベース・ツール(SQL*PlusまたはEnterprise Manager)を使用して、パーティションをいったん削除して再び作成します。

ユーザー・インタフェース

Oracle Bug#5127178: OWBウィンドウのレイアウトが崩れていたり利用できない

まれに、エディタ・ウィンドウのレイアウトが崩れていたり利用できない場合があります。

対応策

該当するレイアウト・エディタ・ファイルを削除し、Warehouse Builderクライアントを閉じて、再ログインします。

レイアウト・エディタ・ファイルは、わかりやすい名前で、owb home/owb/bin/adminディレクトリに保存されています。たとえば、データ・オブジェクト・エディタのレイアウト・ファイルにはSchemaEditorLayout.xml、マッピング・エディタのレイアウト・ファイルにはMappingEditorLayout.xmlという名前が付けられています。

SAP R/3用Warehouse Builderコネクタ

SAP R/3用のWarehouse Builderコネクタを使用すると、SAP 3.x、4.x、4.7、5.0およびmySAP ERP 2004などのSAP R/3技術に依存するバージョンのSAPにアクセスできます。サポートされているプラットフォームとバージョンの一覧は、次のWebサイトで動作要件を確認してください。

http://metalink.oracle.com

Oracle Bug#5215322: SAP R/3用Warehouse BuilderコネクタにはSAPライブラリ・ファイルが必要

デザイン・センターでSAP R/3にアクセスするには、事前にSAPからSAP RFCライブラリを取得して、<owb_client_home>/owb/bin/adminにコピーする必要があります。

コントロール・センターでSAP R/3にアクセスするには、事前にSAPからSAP RFCライブラリを取得して、<owb_server_home>/owb/bin/adminにコピーする必要があります。owb_server_homeは、Warehouse Builderのコントロール・センター・サービスがインストールされているディレクトリです。

サポートされなくなったユーティリティ

Oracle Warehouse Builder 10gリリース2(10.2)では、次のユーティリティがサポートされなくなりました。

機能が制限されたオブジェクト

Oracle Warehouse Builder 10gリリース2(10.2)ではアドバンスト・キューを作成できなくなりました。ただし、以前のリリースを使用して作成されたアドバンスト・キューが含まれたMDLファイルをインポートし、そのアドバンスト・キューを配布することはできます。

ただし、現在のリリースでは、アドバンスト・キュー演算子を含むマッピングを作成できません。アドバンスト・キュー演算子を含むマッピングを作成できるのは、以前のリリースのWarehouse Builderを使用して作成されたMDLファイルをインポートする場合のみです。

ドキュメントの正誤表

この項の内容は次のとおりです。

『Oracle Warehouse Builderユーザーズ・ガイド』における訂正情報

「サポートされているソースおよびターゲット」のリストにおける記載の補足

「サポートされているソースおよびターゲット」の表に記載が一部欠落しています。Warehouse Builderでは、Oracle異機種間サービスを介してアクセス可能なデータベースをターゲットにすることができます。対象となるデータベースには、DB2、DRDA、Informix、SQL Server、SybaseおよびTeradataがありますが、これらに限定されません。またWarehouse Builderでは、「ODBC データ ソース アドミニストレータ」を介してアクセス可能なデータ・ストアもターゲットにすることができます。対象となるデータ・ストアには、ExcelやMS Accessがありますが、これらに限定されません。データをスプレッドシートやサード・パーティ製データベースにロードするには、最初にカンマ区切りのファイルかXML形式のフラット・ファイルに配布します。

サブプロセス・アクティビティの使用に関する記載の訂正

第22章「プロセス・フローでのアクティビティの使用」で、次の記載がありますが正しくありません。

「以前に作成したプロセス・フローを起動するには、サブプロセス・アクティビティを使用します。1つのプロセス・フローから、同じプロセス・フロー・パッケージに含まれる別のプロセス・フローを起動できます。」

正しい記載は、次のようになります。

「以前に作成したプロセス・フローを起動するには、サブプロセス・アクティビティを使用します。1つのプロセス・フローから、同じプロセス・フロー・パッケージや別のプロセス・フロー・パッケージに含まれる別のプロセス・フローを起動できます。」

疎なディメンションに関する記載の訂正

第13章「ディメンション・オブジェクトの定義」の「「拡張」ダイアログ」における説明で、「キューブ内の疎なディメンションはすべて」から「通常の(圧縮ではない)記憶域がキューブによって使用される場合は、疎度の最も低いディメンションがリストの上部に表示されるように、各ディメンションがリストされます。」までの記載を、次のように訂正してください。

キューブ内の疎なディメンションはすべて、疎度の最も低いディメンションから最も高いディメンションまでまとめてグループ化する必要があります。たとえば、SALESキューブが、「時間」、「製品」、「販促」、「チャネル」の各ディメンションを参照するとします。この順序でこれらのディメンションが「拡張」ダイアログにリストされています。キューブ・データは、ディメンション「販促」と「チャネル」に関して疎で、疎度は「販促」が最高です。したがって、これらすべてのディメンションがグループとして表示される際の順序は、「時間」、「製品」、「チャネル」、「販促」となります。これらのディメンションの間にはその他のディメンションを表示できません。

次のガイドラインを使用して、ディメンションの順序を調整してください。

「データ・フロー演算子」の「スプリッタ演算子」における記載の訂正

『Oracle Warehouse Builderユーザーズ・ガイド』の第26章「データ・フロー演算子」で、「スプリッタ演算子」において記載に関する訂正事項があります。

次の記載は正しくないので訂正してください。

正しくない記載は「出力グループREMAINING_ROWSには、どの出力グループにも含まれない入力行がすべて含まれます。」です。この記載を、次の記載に変更してください。

「ほとんどの場合、出力グループREMAINING_ROWSには、どの出力グループにも含まれない入力行がすべて含まれます。ただし、値がNULLである属性が分割条件に含まれていると、対応する行は出力グループREMAINING_ROWSに移動しません。」

データ・プロファイリングの実行に関する記載の訂正

次の情報は、第20章「データ品質の保証」の「データ・プロファイルの使用」に記載されています。

データ・プロファイリングが1つの表、ビューまたはマテリアライズド・ビューでプロファイリングできるのは、165列のみです。この制限は、Bug#6505764で説明されています。

表、ビューまたはマテリアライズド・ビューの列数が165列を超える場合、165列以下の列を選択する属性セットを使用してプロファイリングを実行する必要があります。次の項では、属性セットを使用したデータ・プロファイリングの手順を説明します。

属性セットを使用したデータ・オブジェクトからの列サブセットのプロファイリング

属性セットを使用して、表、ビューまたはマテリアライズド・ビューからの列サブセットに対するデータ・プロファイリング操作を制限できます。属性セットを使用する理由は、次のとおりです。

  • プロファイリング結果に必要のない列を除外することによって、プロファイリング時間を短縮できます。

  • データ・プロファイリングによって1つの表、ビューまたはマテリアライズド・ビューから一度にプロファイリングできるのは、165列までです。属性セットを使用して、165列以下の列のセットを選択し、オブジェクトからプロファイリングできます。

属性セットを使用したデータ・プロファイリングは、次の高水準ステップで構成されます。

  1. 属性セットの定義

  2. 属性セットの列のプロファイリング

属性セットの定義次の手順を使用して表、ビューまたはマテリアライズド・ビュー内の属性セットを定義します。

  1. プロジェクト・エクスプローラで、表、ビューまたはマテリアライズド・ビューをダブルクリックします。

    選択したオブジェクトのデータ・オブジェクト・エディタが開きます。

  2. 「詳細」パネルで、「属性セット」タブを選択します。

  3. 「属性セット」セクションで、「名前」列の空白領域をクリックして作成する属性セットの名前を入力します。

  4. データ・オブジェクト・エディタを閉じます。

  5. 手順3で作成した属性セットのデータ・オブジェクトをダブルクリックします。

    選択したオブジェクトのデータ・オブジェクト・エディタが表示されます。

  6. 「属性セット」タブで、手順3で作成した属性セットの名前を選択します。

    選択した属性セットのセクションの「属性」に、データ・オブジェクトの属性が表示されます。

  7. 属性セットに含めたいすべての属性で「インクルード」を選択します。

  8. 変更を保存して、データ・オブジェクト・エディタを閉じます。

属性セットの列のプロファイリング次の手順を使用して属性セットに含まれる列をプロファイリングします。

  1. プロジェクト・エクスプローラで、「データ・プロファイル」ノードを右クリックして「新規」を選択します。

    データ・プロファイル作成ウィザードの「ようこそ」ページが表示されます。

  2. 「ようこそ」ページで「次へ」をクリックします。

  3. 「名前と説明」ページで、データ・プロファイルの名前と任意で説明を入力します。「次へ」をクリックします。

  4. 「オブジェクトの選択」ページで、プロファイリングを実行するデータ・オブジェクトを選択し、シャトル矢印を使用してデータ・プロファイルを「選択済」リストに移動します。

  5. 選択したデータ・オブジェクトに属性セットが含まれている場合、「属性セットの選択」ダイアログ・ボックスが表示されます。

  6. プロファイリングを実行する属性セットを選択し、「OK」をクリックします。

    「オブジェクトの選択」ページが表示されます。

  7. 「オブジェクトの選択」ページで「次へ」をクリックします。

  8. 「サマリー」ページで、前のウィザード・ページで選択したオプションを確認し、「終了」をクリックします。

    データ・プロファイルが作成され、「ナビゲータ」ツリーに追加されます。

    データ・プロファイルを使用してオブジェクトをプロファイリングする方法の詳細は、『Oracle Warehouse Builderユーザーズ・ガイド』の「データ・プロファイルの使用」を参照してください。

Warehouse Builder 10.2.0.3と10.2.0.4における新機能

次の各項ではこのパッチにおける新機能について説明します。これらは、『Oracle Warehouse Builderユーザーズ・ガイド』やオンライン・ヘルプには記載されていません。

Oracle Applications製品サポートに関する機能の強化

Warehouse Builder 10.2.0.4では、Oracle Applications製品の内部サポートに関して機能が強化され不具合が修正されています。現時点では、これらの修正をWarehouse Builder 11gリリース1にマージする予定はありません。

5385677 EPM 1 5339843 EPM 2 5385670 EPM 3 4525937 EPM 4 5878289 EPM 5 6032502 EPM 6 5006525 LCM 1 5233636 LCM 2 6022685 MIG 1 5879075 CDH 1

マッピングの設計と演算子の使用に関する機能の強化

Oracle Bug#6073830: マッピング・コード生成ではSet BasedとDeleteに設定する

Warehouse Builder 10.2.0.3以降では、ロード・タイプをDeleteに設定しコード生成をSet Basedに設定してマッピングを設計できます。

Oracle Bug#6073813: 表演算子のMerge Optimizationプロパティを使用できる

Warehouse Builder 10.2.0.3以降では、表演算子のMerge Optimizationプロパティを有効にできます。Trueに設定すると、このプロパティによりMERGE文における式や変換の起動や実行が最適化されます。

列の一部のみ更新され変換にマッピングされる列がターゲットの表に含まれているマッピングを例に説明します。以前のリリースでは、Warehouse Builderでは変換がすべての行に対して実行されていました。この場合、変換が不要な行も含めて実行されており無駄がありました。このリリース以降では、Merge Optimizationが有効にされていると、Warehouse BuilderではMERGE文において更新する部分のみ変換処理がコールされます。

エラー表の処理におけるDMLエラー・ロギングの使用方法

Oracle Bug#6020158: 表に対するDMLでDMLエラー・ロギング機能がサポートされる

Warehouse Builder 10.2.0.3では、エラー表を処理する機能が強化されました。以前のリリースでは、データ・ルールを表、ビューおよびマテリアライズド・ビューに適用する際に関係する論理エラーのみ、シャドウ表名とシャドウ表領域で処理していました。

このパッチ以降では、シャドウ表名が指定されていると、エラー表が生成されます。Oracle DMLエラー列は、シャドウの表名が指定されていると必ず生成されます。データ・ルール列は、データ・ルールが適用される場合のみ生成されます。

Warehouse Builderにより生成したエラー表の定義において次の変更が行われ、DMLエラー・ロギングがサポートされるようになりました。データ・ルールのマッピングを使用する既存のお客様には影響はありません。

セット・ベースのSQL文(INSERT/MERGEなど)と複数の表挿入において、DMLエラー・ロギングがサポートされるようになりました。マッピングにおいて表演算子、ビュー演算子およびマテリアライズド・ビュー演算子に対してエラー表が定義されていると、DMLエラー・ロギングが有効にされます。エラー表名が演算子にない場合は、エラー・ロギングは生成されません。

DMLの場合、エラー表が演算子のエラー表名プロパティから取得されます。マッピングにおけるエラー構成プロパティの最大値が、制限値になります。制限値は、実行時に変更できません。ステップ監査IDか詳細監査IDを使用して、DMLエラーをWarehouse Builderランタイム監査データに結び付けます。

セット・ベースのPL/SQL文マッピング用に生成されたコードでは、エラー表が表演算子で定義されていると、DMLエラー・ロギングが使用されます。

行ベースのコードでは、表演算子、ビュー演算子およびマテリアライズド・ビュー演算子には、実行前にエラー表を切り詰めるプロパティもあります。このプロパティが有効にされていると、マッピング定義を実行する前にエラー表が小さくなります。

タイプ2の緩やかに変化するディメンションに関する機能の強化

Oracle Bug#5934899: SCD2更新動作に関してドキュメントに詳細に記載する必要がある

ディメンションのすべてのレベルで、履歴データを格納する必要はありません。一般的に最下位レベル(リーフ・レベルとも呼ばれる)のみ、履歴データを格納します。ただし、他のディメンション・レベルでも履歴データを格納できます。

たとえば、Customersタイプ2 SCDにはレベルが2つある(HouseholdCustomer)とします。表1Customersタイプ2 SCDのレベル属性を示します。

表1 Customersタイプ2 SCD属性

属性名 識別子のタイプ

ID

サロゲート識別子

BUSN_ID

ビジネス識別子

ADDRESS


ZIP


MARITAL_STATUS


HOME_PHONE


EFFECTIVE_DATE

有効日

EXPIRATION_DATE

有効期限


Customerはリーフ・レベルですが、Householdはリーフ・レベルではありません。

Householdレベルでは、IDBUSN_IDADDRESSZIPEFFECTIVE_DATEおよびEXPIRATION_DATEの属性が実装されています。Customerレベルでは、IDBUSN_IDMARITAL_STATUSHOME_PHONEEFFECTIVE_DATEおよびEXPIRATION_DATEの属性が実装されています。このタイプ2 SCDが実装されている表(リレーショナル実装やROLAP実装用)には、DIMENSION_KEYH_IDH_BUSN_IDH_ADDRESSH_ZIPH_EFFECTIVE_DATEH_EXPIRATION_DATEC_IDC_BUSN_IDC_MARITAL_STATUSC_HOME_PHONEC_EFFECTIVE_DATEおよびC_EXPIRATION_DATEの列があります。

階層のバージョン管理とは

バージョン管理されている属性がディメンションのリーフ・レベルでないレベルに含まれている場合に、このリーフ・レベルでないレベルをバージョン管理すると、有効日と有効期限の属性があれば、対応する子レコードのバージョン管理が行われます。たとえば、H_ZIPの値が特定のHouseholdレベル・レコードで更新されると、このHouseholdレベルに対応する子レコードでは自動的にバージョン管理が行われます。

階層のバージョン管理の有効化

階層のバージョン管理は、タイプ2 SCDの場合デフォルトでは有効にされません。ディメンション作成ウィザードを使用してタイプ2 SCDを作成すると、階層のバージョン管理は無効になります。データ・オブジェクト・エディタを使用して階層のバージョン管理を有効にする必要があります。

階層のバージョン管理を有効にするには:

  1. タイプ2 SCDをプロジェクト・エクスプローラで右クリックしてから「エディタを開く」を選択します。

    データ・オブジェクト・エディタが表示されます。

  2. 「SCD」タブに移動します。

  3. 「タイプ2: 変更履歴をすべて格納」オプションの右側にある「設定」をクリックします。

    タイプ2の緩やかに変化するディメンションに関するダイアログ・ボックスが表示されます。レベルの属性が各レベル・ノードの下に表示されます。

  4. 子レコードの親属性が変更されるときにバージョン管理が行われる子レコードでは、この子レコードにおける親属性を示す属性に対して、「トリガー履歴」を「レコード履歴」列で選択します。

    たとえば、ディメンション作成ウィザードを使用してCustomersタイプ2 SCDを作成します。このタイプ2 SCDでデータ・オブジェクト・エディタを起動し、手順1から3の説明に従って、タイプ2の緩やかに変化するディメンションに関するダイアログ・ボックスにナビゲートします。Customerレベルには、HOUSEHOLD_IDと呼ばれる属性があります。この属性は、各Customerレコードの親属性を示します。HOUSEHOLD_ID属性に対して、「トリガー履歴」を「レコード履歴」列で選択します。

タイプ2 SCDの更新 

タイプ2 SCDでは次を更新できます。

  • リーフ・レベル属性

  • バージョン管理されたリーフ・レベル属性

  • リーフ・レベルでないレベルの属性

  • リーフ・レベルでないバージョン管理対象属性

  • リーフ・レベル親属性

次の各項ではこれらの更新操作に関する機能について説明します。

リーフ・レベル属性の更新 

リーフ・レベル属性を更新すると、この属性の値は対応レコードにおいて更新されます。たとえば、C_HOME_PHONEの値をCustomerレベル・レコードにおいて更新すると、変更された電話番号でレコードが更新されます。

バージョン管理されたリーフ・レベル属性の更新 

バージョン管理されたリーフ・レベル属性を更新すると、現行のレコードはクローズ状態としてマークされます。バージョン管理された属性の更新値で新しいレコードが作成されます。たとえば、顧客の婚姻ステータスを更新すると、現在のレコードはクローズ状態としてマークされます。その顧客の更新済婚姻ステータスで新しいレコードが作成されます。

リーフ・レベルでないレベルの属性の更新 

リーフ・レベルでないレベルで属性を更新すると、リーフ・レベルでないレベルのオープン・レコードとリーフ・レベルでないレベルに対応する子レコードが、新しい値で更新されます。たとえば、H_ADDRESS属性をHouseholdレベル・レコードで更新すると、その世帯に対応して現在オープンしているレコードが更新されます。その世帯に対応してオープンしている子レコードもすべて更新されます。

リーフ・レベルでないバージョン管理対象属性の更新 

更新機能は、階層のバージョン管理が有効にされているか無効にされているかによって異なります。

階層のバージョン管理が無効にされている場合

リーフ・レベルでないバージョン管理対象属性に対応しているレコードがクローズして、新しいレコードが更新値で作成されます。リーフ・レベルでないレコードの子レコードは、リーフ・レベルでないバージョン管理対象属性の変更値で更新されます。

たとえば、H_ZIPの値をHouseholdレベル・レコードで更新すると、その世帯に対応して現在オープンしているレコードがクローズします。H_ZIPの更新値で新しいレコードが作成されます。H_ZIPの値は、更新された世帯レコードに対応する子レコードすべてにおいて更新されます。

階層のバージョン管理が有効にされている場合

リーフ・レベルでないバージョン管理対象属性に対応しているレコードがクローズして、新しいレコードが更新値で作成されます。リーフ・レベルでないレベルのレコードに対応する子レコードもクローズして、新しい子レコードが更新値で作成されます。たとえば、H_ZIPの値をHouseholdレベル・レコードで更新すると、その世帯に対応して現在オープンしているレコードとその対応子レコードがクローズします。新しいレコードが更新値で作成されますが、新しいレコードは世帯に対しても、その世帯に対応する子レコードに対しても作成されます。

リーフ・レベル親属性の更新 

レベル属性をタイプ2 SCDにおいて更新することに加えて、子レコードの親属性も更新できます。Customersタイプ2 SCDで、CustomerレコードのH_BUSN_ID属性には、その顧客の親属性が格納されます。リーフ・レベル親属性の更新機能は、階層のバージョン管理が有効にされているか無効にされているかによって異なります。

階層のバージョン管理が無効にされている場合

子レコードが新しい親属性値で更新されます。

たとえば、Customerレコードの親レコードを示すH_BUSN_ID属性の値を更新すると、Customerレコードが新しい値で更新されます。

階層のバージョン管理が有効にされている場合

子レコードがクローズし、変更された親属性値のある新しいレコードが作成されます。

たとえば、顧客レコードのH_BUSN_ID属性を更新すると、現在の顧客レコードがクローズします。更新されたH_BUSN_IDで新しい顧客レコードが作成されます。

Oracle Bug#5980875: マッピングにおけるキューブのACTIVE_DATEがドキュメントに記載されていない

キューブ演算子には、ACTIVE_DATEと呼ばれる属性があります。この属性は、タイプ2 SCDのどのレコードがアクティブなレコードであるかを調べるために使用するタイミングを示します。ロードしているキューブに1つ以上のタイプ2 SCDがある場合のみ、このプロパティは適用されます。

属性をソースからACTIVE_DATEにマッピングしないと、SYSDATEがデフォルトとして使用されます。

ソース属性をACTIVE_DATEにマッピングすると、キューブ・レコードにより参照されるタイプ2 SCDレコードのバージョンを判別するために、ソース属性の値が使用されます。レベルがタイプ2 SCDであるディメンションを参照するキューブの場合、ディメンション・メンバーを判別するために生成されるWHERE句は、次のようになります。

...
WHERE
(...
   (<dim_name>.DIMKEY = <lookup_for_dimension_dimkey> AND
          (<level>_EFFECTIVE_DATE <= ACTIVE_DATE AND
                   <level>_EXPIRATION_DATE >= ACTIVE_DATE) OR
          (<level>_EFFECTIVE_DATE <= ACTIVE_DATE AND
                   <level>_EXPIRATION_DATE IS NULL))
...)

Oracle Bug#5978298: Oracle Bug#5957778の修正をドキュメントに記載する必要がある

タイプ2 SCDをロードするマッピングでは、属性をソースからレベルの有効日属性にマッピングすると、Warehouse Builderでは次の処理が行われます。

  • 初期レコードをロードしているときに、ディメンション演算子(タイプ2 SCDにバインドされる)の「デフォルトの初期レコード有効時間」プロパティで指定された値よりも、ソース属性の値が古いと、ソースからの値がレコードの有効日として使用されます。それ以外の場合は、「デフォルトの初期レコード有効時間」プロパティで指定された値が、レコードの有効日として使用されます。

  • それ以降にレコードをロードしているときに、レコードがバージョン管理されていると、新しいレコードの有効時間がソースから取得されます。有効時間の値が指定されていないと、SYSDATEが使用されます。クローズしたレコードの終了時間は、新しいレコードの有効時間からギャップを減算した値に設定されます。

属性をソースからレベルの有効日属性にマッピングしないと、Warehouse Builderでは次の処理が行われます。


注意:

レベルの有効期限属性にマッピングすることはできなくなりました。レコードをロードしているときに、「デフォルトのオープン・レコード終了時間」プロパティが、有効期限として使用されます。このプロパティのデフォルト値は、NULLです。

たとえば、Productsタイプ2 SCDをロードするマッピングを作成するとします。タイプ2 SCDのリーフ・レベルであるProductは、ソース表からロードします。ディメンション演算子には、次のプロパティがあります。

デフォルトの初期レコード有効時間: 01-jan-2000

デフォルトのオープン・レコード有効時間: SYSDATE

デフォルトのオープン・レコード終了時間: 01-jan-2099

Productレベルの有効日属性は、EFF_DATEソース属性からマッピングします。Productレベルのソース・レコードでEFF_DATEの値が21-mar-2007である例で説明します。Productレベルの初期レコードがロードされると、このレコードに格納された有効日は2000年1月1日になり、有効期限は2099年1月1日になります。それ以降のロードを2007年3月21日に実行しているときに、Productレベルのレコードに対してバージョン管理が行われていると、「デフォルトのオープン・レコード有効時間」プロパティよりもソース属性の値が優先されます。Productレベルの新規レコードに格納された有効日は2007年3月21日になり、有効期限は2099年1月1日に設定されます。Productレベルの初期レコードが、2007年3月21日から「Type2 Gap」値を減算した有効期限値に設定されてクローズします。

Oracle Bug#6011680: Oracle Bug#5979392の修正をドキュメントに記載する必要がある

キューブがロードされるマッピングで、NULLでない値に設定された「デフォルトのオープン・レコード終了時間」があるタイプ2 SCDを1つ以上参照する場合、キューブ演算子のACTIVE_DATE属性は、ディメンション・レコードの範囲を定義する日付値のあるソースからマッピングする必要があります。

ACTIVE_DATE属性がソースからマッピングされていないと、SYSDATE値によりディメンション・レコードの日付範囲が定義されます。

ACTIVE_DATE属性がソースからマッピングされていると、ソース属性値を使用して範囲が比較され、ロード対象となるディメンション・レコードが判別されます。

ディメンション・メンバーを検索するために使用するロジックの詳細は、「Oracle Bug#5980875: マッピングにおけるキューブのACTIVE_DATEがドキュメントに記載されていない」を参照してください。

Oracle Bug#5936837: ディメンション演算子のプロパティである有効時間/終了時間、ギャップ、ギャップ間隔に関するドキュメント問題

次の構成プロパティがタイプ2 SCDにのみ適用されます。

  • デフォルトの初期レコード有効時間: 特定のディメンション・レコードの初期ロード用有効時間として割り当てられたデフォルト値を示します。このプロパティに設定されたデフォルト値は、SYSDATEです。

  • デフォルトのオープン・レコード有効時間: 初期ロード後におけるオープン・レコードの有効時間として割り当てられたデフォルト値を示します。このプロパティに設定されたデフォルト値は、SYSDATEです。この値は変更しないでください。

  • Type2 Gap: レコードがバージョン管理されている場合、「Type2 Gap」プロパティは、古いレコードの終了時間と現在のレコードの有効時間との間における時間間隔を示します。

    トリガー属性の値が更新されると、現在のレコードがクローズし、新しいレコードが更新値で作成されます。古いレコードをクローズする処理と現在のレコードをオープンする処理が同時に行われるので、古いレコードの終了時間とオープン・レコードの有効時間との間における時間間隔を使用すると、両方を同じ値で使用するより便利です。

  • Type2 Gap Units: 「Type2 Gap」プロパティで指定されたギャップ間隔を測定するために使用する時間単位を示します。オプションは、Seconds、Minutes、Hours、DaysおよびWeeksです。

たとえば、Productsタイプ2 SCDをロードするマッピングでは、次の構成プロパティがあります。

デフォルトの初期レコード有効時間: 01-jan-2000

デフォルトのオープン・レコード有効時間: SYSDATE

デフォルトのオープン・レコード終了時間: 01-jan-2099

Type2 Gap: 1

Type2 Gap Units: MINUTE

Productは、このタイプ2 SCDのリーフ・レベルです。有効日と有効期限の属性のデータ型はTIMESTAMPです。最初のProductレコードが、2007年4月20日にロードされます。Productレコードでは、次の値が使用されます。

有効時間: 01-jan-2000

終了時間: 01-jan-2099

このProductレコードのトリガー属性が2007年4月22日の午前10:45に更新されると、現在のProductレコードがクローズし、新しいレコードが更新値でオープンします。

クローズしたProductレコードには、次の値があります。

有効時間: 01-jan-2000

終了時間: 22-apr-2007 10:44:00

現在オープンされているProductレコードには、次の値があります。

有効時間: 20-apr-2007 10:45:00

終了時間: 01-jan-2099

Warehouse Builder 10.2.0.2における新機能

Oracle Bug#5412790: Warehouse Builderマッピング内におけるツリー・ウォーキング・ロジック

Warehouse Builder 10.2.0.2以降では、マッピング・エディタにより再帰的に表を自分自身に結合できます。

再帰的に表を自分自身に結合することはツリー・ウォーキングとも呼ばれていますが、これによって階層にあるレコードを取得できます。たとえば、従業員データが格納されている表があると仮定します。この表には、各従業員の上司のデータも含まれているとします。ツリー・ウォーキングを使用すると、上司を指定してその部下である従業員の階層を調査できます。

ツリー・ウォーキングをWarehouse Builderで実行するには、マッピングを作成してから階層定義のある表を追加します。表をフィルタ演算子に接続します。フィルタ演算子で、フィルタ条件をCONNECT BYで最初の2単語として定義します。CONNECT BYロジックのみをフィルタ演算子に含めます。つまり、ANDやORのロジックはフィルタに含めません。

Oracle Bug#5638033: 設定演算子により属性の照合が簡単になる

Warehouse Builder 10.2.0.2以降では、マッピング・エディタの設定演算子は、2つのデータ・ストリーム間における属性を照合する際に役立ちます。2つのデータ・ストリーム間における属性をマッピングで照合するには、データ・ストリームを入力グループとして設定演算子に定義します。「入力属性」タブで、「<Input Group Name>の同期化」を選択します。同期化操作により、属性を再配置してからターゲット・グループに追加します。これによって、ターゲット・グループがソース・グループに最も近いものが追加されます。同期化操作では次のルールを使用して、ターゲットで一致するものを検索したり作成します。

1) 名前とデータ型に一致する既存の属性をターゲットにおいて検索します。

2) 説明がソース名に一致しデータ型がソースのデータ型に一致する既存の属性をターゲットにおいて検索します。

3) 1)と2)が失敗した場合は、ソース名とデータ型のある新しい属性が作成され、適切な一致位置に配置されます。

一致しないターゲット・グループ属性には、***UNMATCHED***が属性の説明に挿入されます。

ターゲット属性を強制的に指定ソース属性に一致させるには、ソース・グループ属性をターゲット属性の説明として入力します。

解決済の問題

Oracle Warehouse Builder 10gリリース2(10.2)で解決済の問題は次のとおりです。

Oracle Bug#6052000: すべてのレベルで再利用される列でディメンション・マッピングを配布するときにORA-00918が発生する

Oracle Bug#6020158: 表に対するDMLでDMLエラー・ロギング機能がサポートされる

Oracle Bug#6013888、5960870: 圧縮値で構成されたオブジェクトをアップグレードできない

Oracle Bug#6013853: 編集マッピングによりすべてのプラッガブル・マッピングがプロジェクトでインスタンス化される

Oracle Bug#6004133 REG: SCD2属性が親において変更されると子において親参照が解放される

Oracle Bug#6000783: リリース10.2.0.2に対するOracle Bug#5701125用個別パッチ

Oracle Bug#5997728: 実行パラメータをDBMSスケジューラのスケジュール・ジョブに追加する

Oracle Bug#5988620: マッピングで必要なROWID/ROWNUMサポート

Oracle Bug#5983807: キューブからの抽出が機能しない

Oracle Bug#5983413: キューブから削除すると、クローズしたディメンションとオープンしたディメンションを参照するすべてのレコードが削除される

Oracle Bug#5979392: キューブのロード: デフォルトの有効期限がNULLでないとディメンションの検索が適切に行われない

Oracle Bug#5978644: 10.2.0.3: Oracle Bug#5955424用転送ポート

Oracle Bug#5978530: 東京のOracle Bug#5976723修正をパリのコード行に移植する

Oracle Bug#5963623: DEFAULT_EFFECTIVE_TIME_OF_INITIAL_RECORDを設定するとJNPが発生する

Oracle Bug#5960870: METCASH - MEGAPATCH#5941546適用後に表問題をアップグレードできない

Oracle Bug#5960663: 10.2.0.3: Oracle Bug#5394180用転送ポート

Oracle Bug#5960099: 10.2.0.3のパリ・パッチにおけるOracle Bug#5871297の逆方向転送ポート

Oracle Bug#5955424: OWB生成の表操作によりキューブではロード・タイプがINSERTではなくUPDATE/INSERTに設定される

Oracle Bug#5938625: キー参照で完全外部結合が生成される

Oracle Bug#5936574 REG: SCD2スノーフレーク(最下位レベルのSCD2)のマッピングは無効

Oracle Bug#5929994: 式が適切に形成されないエラーがデザイン・センターのアップグレード後処理で発生する

Oracle Bug#5927402 REG: PELと日付入力パラメータのあるマッピングで実行エラーが発生する

Oracle Bug#5924390 REG: マッピングで1行で3回以上参照されると、不適切なコードが生成される

Oracle Bug#5919528: プラッガブル・マッピング・フォルダ・ツリーのパフォーマンスが低い

Oracle Bug#5897921: マッピング変換タイプ集計処理の検証問題により順序が変更される

Oracle Bug#5894819: リリース10.2.0.2に対するOracle Bug#5486490の逆方向転送ポート

Oracle Bug#5880625: 新しいレコードのみのMatch-Merge照合機能が機能しない

Oracle Bug#5871698: OWB 10.2.0.2.8を使用するとデータ・プロファイリングは必ず失敗する

Oracle Bug#5865654: 参照のあるマッピングでは不適切なANSI外部結合条件が生成される

Oracle Bug#5865483: ANSI SQL構文を一部のマッピングで無効にできない

Oracle Bug#5864264: OWB 10.2.0.2.0にアップグレードするとVLD-1108が発生し、演算子Xが適切に接続されなくなる

Oracle Bug#5861252: インポートされたパッケージ: 配布後にコードが失われる

Oracle Bug#5858086: TSUPGRADE_DROP_OBJECTS.SQLにリストされたオブジェクトが存在しないと、CC_MIGRATE.SQLが失敗する

Oracle Bug#5854738: OWB 10.2.0.2適用後もマッピング削除に関するパフォーマンス問題が存続する

Oracle Bug#5853639: OWB 10.2.0.2後のOWBCC_HOMEによりOMBのインストールが失敗する

Oracle Bug#5845656: EPMの初期バージョンと新規バージョンには有効日が必要

Oracle Bug#5845640: 親がタイプ2 SCDのバージョンである場合はOWBではメンバーがバージョン管理されない

Oracle Bug#5754997: 複数のユーザーによる負荷が増大するとGUIがフリーズする(ENQ: TX - 行ロック競合)

Oracle Bug#5747781: 値が空の場合に条件一致ルールが必ずパスする

Oracle Bug#5741112: AIXプラットフォームのCCサービスではBI配布でRPE-02150エラーが発生する

Oracle Bug#5690957: マテリアライズド・ビュー演算子プロパティのデフォルト索引とデフォルト索引表領域

Oracle Bug#5680431: 整数データ型の入力パラメータは実行時にプロンプト表示されない

Oracle Bug#5677249: スパースはスパースになるだけでなく技術エラーになる

Oracle Bug#5658777 RAC: OMB登録: JAVA.SQL.SQLEXCEPTION: 結果セットが枯渇する

Oracle Bug#5650875: 配布をアップグレードすると列のデフォルトSYSDATEが処理されない

Oracle Bug#5609212: 表パーティションがコード生成時に正しい順序にならない

Oracle Bug#5593312: RTC-5270では表のアップグレードが失敗し、RPE-2081ではALTER TABLEでアップグレード・スクリプトが生成されない

Oracle Bug#5575379: データ・オブジェクト・エディタで「問合せ」タブに新しいビューの問合せが生成されない

Oracle Bug#5563921: 表パーティションの「配布可能」がFALSEに設定されても配布される

Oracle Bug#5518205: シード・データを11gベータ1 RDBMSでインストール中にリポジトリのインストールが失敗する

Oracle Bug#5496418: マッピングのために生成されたコードで抽出ヒントが繰り返される

Oracle Bug#5472814: RUN_TASKまたはSQLPLUS_EXEC_TEMPLATEを使用して日付パラメータを渡すことができない

Oracle Bug#5467660: エキスパート実行でテスト・スクリプトを作成する

Oracle Bug#5458229: OWBリポジトリにログインしようとするとORA-12705が発生する

Oracle Bug#5403648: マッピングをマッピング前プロセス演算子で配布するとPLS-00103が発生する

Oracle Bug#5394180: 過去の日付を保持する入力属性を選択するとエラーが発生する

Oracle Bug#5383961: マッピングを10.1から10.2に移行すると配布時にVLD-1141エラーが発生する

Oracle Bug#5338439: OWBユーザーでログオンするとデータ・プロファイルを生成できない(DPF-0009)

Oracle Bug#5309802: MDLファイルを10.1.0.4から10.2にアップグレードできない

Oracle Bug#5293048: WHERE句が4つ以上あるとCASE文が失敗する

Oracle Bug#5292941: 式においてカッコにネストしたCASE関数があるとコンパイルできない

Oracle Bug#5233636: OWBマッピング内におけるツリー・ウォーキング・ロジック

Oracle Bug#5218220、5187382: 英語以外のロケールで会計の時間ディメンションを作成できない

Oracle Bug#5051838: 手動でバインドしたスノーフレーク・ディメンションから導出する

Oracle Bug#2627237: INFORMIXビューの問合せテキストが完全に表示されない

サポートおよびサービス

次の各項に、各サービスに接続するためのURLを記載します。

Oracleサポート・サービス

オラクル製品サポートの購入方法、およびOracleサポート・サービスへの連絡方法の詳細は、次のURLを参照してください。

http://www.oracle.com/lang/jp/support/index.html

製品マニュアル

製品のマニュアルは、次のURLにあります。

http://www.oracle.com/technology/global/jp/documentation/index.html

研修およびトレーニング

研修に関する情報とスケジュールは、次のURLで入手できます。

http://education.oracle.com/pls/web_prod-plq-dad/db_pages.getpage?page_id=3

その他の情報

オラクル製品やサービスに関するその他の情報については、次のURLから参照してください。

http://www.oracle.com/lang/jp/index.html 
http://www.oracle.com/technology/global/jp/index.html 

Oracle Warehouse Builderリリース・ノート, 10gリリース2(10.2)

部品番号: B31255-05

Oracle Warehouse Builder Release Notes, 10g Release 2 (10.2)

原本部品番号: B28226-05

Copyright © 2000, 2008, Oracle. All rights reserved.

制限付権利の説明

このプログラム(ソフトウェアおよびドキュメントを含む)には、オラクル社およびその関連会社に所有権のある情報が含まれています。このプログラムの使用または開示は、オラクル社およびその関連会社との契約に記された制約条件に従うものとします。著作権、特許権およびその他の知的財産権と工業所有権に関する法律により保護されています。

独立して作成された他のソフトウェアとの互換性を得るために必要な場合、もしくは法律によって規定される場合を除き、このプログラムのリバース・エンジニアリング、逆アセンブル、逆コンパイル等は禁止されています。

このドキュメントの情報は、予告なしに変更される場合があります。オラクル社およびその関連会社は、このドキュメントに誤りが無いことの保証は致し兼ねます。これらのプログラムのライセンス契約で許諾されている場合を除き、プログラムを形式、手段(電子的または機械的)、目的に関係なく、複製または転用することはできません。

このプログラムが米国政府機関、もしくは米国政府機関に代わってこのプログラムをライセンスまたは使用する者に提供される場合は、次の注意が適用されます。

U.S. GOVERNMENT RIGHTS

Programs, software, databases, and related documentation and technical data delivered to U.S. Government customers are "commercial computer software" or "commercial technical data" pursuant to the applicable Federal Acquisition Regulation and agency-specific supplemental regulations. As such, use, duplication, disclosure, modification, and adaptation of the Programs, including documentation and technical data, shall be subject to the licensing restrictions set forth in the applicable Oracle license agreement, and, to the extent applicable, the additional rights set forth in FAR 52.227-19, Commercial Computer Software--Restricted Rights (June 1987). Oracle USA, Inc., 500 Oracle Parkway, Redwood City, CA 94065.

このプログラムは、核、航空、大量輸送、医療あるいはその他の本質的に危険を伴うアプリケーションで使用されることを意図しておりません。このプログラムをかかる目的で使用する際、上述のアプリケーションを安全に使用するために、適切な安全装置、バックアップ、冗長性(redundancy)、その他の対策を講じることは使用者の責任となります。万一かかるプログラムの使用に起因して損害が発生いたしましても、オラクル社およびその関連会社は一切責任を負いかねます。

Oracle、JD Edwards、PeopleSoft、Siebelは米国Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の登録商標です。その他の名称は、他社の商標の可能性があります。

このプログラムは、第三者のWebサイトへリンクし、第三者のコンテンツ、製品、サービスへアクセスすることがあります。オラクル社およびその関連会社は第三者のWebサイトで提供されるコンテンツについては、一切の責任を負いかねます。当該コンテンツの利用は、お客様の責任になります。第三者の製品またはサービスを購入する場合は、第三者と直接の取引となります。オラクル社およびその関連会社は、第三者の製品およびサービスの品質、契約の履行(製品またはサービスの提供、保証義務を含む)に関しては責任を負いかねます。また、第三者との取引により損失や損害が発生いたしましても、オラクル社およびその関連会社は一切の責任を負いかねます。