リリース・ノート
10gリリース2(10.2) for HP Tru64 UNIX
部品番号: B31754-03
原典情報: B25299-04 Oracle Database Release Notes, 10g Release 2 (10.2) for hp Tru64 UNIX
2007年8月
このリリース・ノートには、今回のリリースのプラットフォーム固有または製品固有のマニュアルに記載されていない重要な情報が含まれています。このドキュメントは『Oracle Databaseプラットフォーム共通日本語README』を補足するものであり、リリース後に更新される場合があります。
このリリース・ノートの更新の確認、およびOracleの他のドキュメントを参照するには、OTN-JのWebサイトのドキュメント・セクションを参照してください。URLは次のとおりです。
http://otn.oracle.co.jp/document/
製品固有のリリース・ノートについては、『Oracle Databaseプラットフォーム共通日本語README』を参照してください。
このリリース・ノートは、次の項目で構成されています。
Oracle Database 10gリリース2(10.2)に関する最新の動作要件については、次のOracleMetaLinkを参照してください。
次の製品は、Oracle Database 10gリリース2(10.2)ではサポートされていません。
Grid Controlサポート
Oracle Database 10gリリース2(10.2)は、Grid Control 10.1.0.4でターゲットとして管理できます。ただし、Oracle Database 10gリリース2は、リポジトリとしてはGrid Control 10.1.0.4でサポートされていません。
Transparent Gateway
TG-Sybaseは、このリリースでサポートされる唯一のTransparent Gateway製品です。
インストールの事前要件については、各インストレーション・ガイドを参照してください。
この項では、HP Tru64 UNIXのインストレーション・ガイドの次の修正事項を示します。
『Oracle Database Oracle ClusterwareおよびOracle Real Application Clustersインストレーション・ガイド』の第2章「インストール前の作業」の「Oracle Clusterwareホーム・ディレクトリ」では、使用可能なOracle Clusterwareホーム(CRSホーム)のパスとして、パス/u01/app/oracle/product/crs
が誤って記載されています。これは正しくありません。/u01/app/oracle
はOracleベースのデフォルトのパスであり、Oracle Clusterwareのホームを、Oracleベース・ディレクトリのサブディレクトリにすることはできません。
CRSホーム・ディレクトリとして使用できるのは、Oracleベース・ディレクトリの外部のパスです。たとえば、Oracleベース・ディレクトリがu01/app/oracle
の場合、CRSホームとしては次のようなパスを使用できます。
u01/crs/ /u01/crs/oracle/product/10/crs /crs/home
(Oracle Bug#5843155)
『Oracle Database Oracle ClusterwareおよびOracle Real Application Clustersインストレーション・ガイド』の第2章「インストール前の作業」の「IPアドレス要件」に、仮想IPアドレス(VIP)がping
コマンドに応答する必要があるという次の記述があります。
インストール中、Oracle Universal Installerではping
コマンドを使用してVIPが到達可能であることを確認します。
この記述は正しくありません。VIPアドレスはインストールの前に、DHCPか/etc/hosts
、あるいはその両方で構成する必要がありますが、pingコマンドに応答するサーバーに割り当てることはできません。
(Oracle Bug#6017001)
『Oracle Database管理者リファレンス』の付録H「データベースの制限」に記載された、MAXINSTANCES
変数の最大値(63
)は正しくありません。この変数の上限は、正しくは1055
です。
Oracle Databaseのインストール、構成およびアップグレードに関連する注意事項の詳細は、次の項を参照してください。
共有のOracle Clusterwareホームの最初のノードでroot.sh
を実行する前に、$ORA_CRS_HOME/opmn/conf/ons.config
ファイルに次の行を追加してください。
usesharedinstall=true
(Oracle Bug#4454562)
Enterprise Security Managerをインストールするには、Oracle Clientをインストールし、次に「管理者」インストール・タイプを選択します。
Oracle Cluster Ready Services(CRS)ソフトウェアは、Oracle RAC OracleホームにあるOracleソフトウェアと同じまたはより新しいバージョンである必要があります。このため、常にCRSをアップグレードしてからOracle RACをアップグレードする必要があります。
OCRおよびCSS投票ファイルがNFSにある場合、NFSマウントに次のオプション・セットがあるか確認してください。
rsize>=<max_db_block_size> wsize>=<max_db_block_size> hard noac/actimeo=0
必須ライブラリを検索するためにextjob
実行可能ファイルを有効にするには、$ORACLE_HOME/lib
ディレクトリおよびその親ディレクトリすべてにgroup
およびother
に対する実行権限が必要です。
既存の仮想IPアドレス(VIP)リソースの名前、IPアドレスまたはネットマスクを変更する場合、次のコマンドを使用します。
srvctl modify nodeapps
さらに、VIPの既存のインタフェースを引数-A
に含めます。次に例を示します。
srvctl modify nodeapps -n mynode1 -A 100.200.300.40/255.255.255.0/eth0
(Oracle Bug#4500688)
Oracle Database 10gリリース2のインストール・プロセス終了後に、誤った権限がORACLE_HOME
ディレクトリに適用されます。ORACLE_HOME
ディレクトリに正しい権限を適用するには、次のスクリプトを実行します。
$ORACLE_HOME/install/ChangePerm.sh
(Oracle Bug#4516865)
次の各項には、Oracle Database 10gおよび関連製品に関する問題についての情報が含まれています。
HP Tru64 UNIXでは、クラスタ・ファイル・システム共有ストレージのチェックのみクラスタ検証ユーティリティで実行されます。共有ストレージの各オプションがサポートされないため、LVMまたはRAWディスクに対する共有ストレージのチェックは実行されません。
ユーザー証明書の内容をOracle認証局サイトから取得してフラット・ファイルとして保存した場合、Oracle Wallet Managerでは、そのユーザー証明書を有効と認識しません。これは、フラット・ファイルとして保存するときにユーザー証明書のすべての行が改行なしでまとめられるためです。
回避策: ユーザー証明書を編集します。-----BEGIN CERTIFICATE-----
の後と、-----END CERTIFICATE-----
の前に新規行を挿入してください。
待機クラスのメトリックのキー値を削除しないでください。削除するとキー値は永久に削除され、現時点では簡単にリカバリする方法がありません。
(Oracle Bug#4602952)
データベースを10.1から10.2にアップグレード中、次の条件を満たしているとOracle Notification Serverが停止します。
Oracle Clusterware 10.1が共有Oracleホームにインストールされている
Oracle RAC 10.1が非共有Oracleホームにインストールされている
回避策: 次の手順を実行してこの問題を解決します。
次のコマンドを使用して、$CRS_HOME/opmn/conf/ons.config
ファイルにusesharedinstall=true
エントリを追加します。
$ cd $CRS_HOME/opmn/conf$ cat >> ons.configusesharedinstall=true
[Ctrl]を押しながら[D]を押し、catコマンドを終了します。
次のコマンドを使用して、$ORACLE_HOME/opmn/conf/ons.config
ファイルにusesharedinstall=true
エントリを追加します。
$ cd $ORACLE_HOME/opmn/conf$ cat >> ons.configusesharedinstall=true
[Ctrl]を押しながら[D]を押し、catコマンドを終了します。
Oracle Notification Serverを再起動します。
(Oracle Bug#5325892)
「メモリー・アクセス・モードで監視」機能がデータベース画面にある場合、この機能へのリンクを使用しないでください。この機能は、Enterprise Manager Database Control 10.2.0.2のリリースでは使用できません。リンクを使用しようとすると、エージェントが応答しなくなる場合があります。
(Oracle Bug#4866231)
HP Tru64でVNCまたはTarantellaを使用するクライアントからOracle Universal Installerを開始すると、Oracle Universal Installerの「内容」ボックスが正常にレンダリングされず、インストールされている製品が表示されない場合があります。
回避策: タブと矢印ボタンを使用してOracleホームを参照し、ボックスに内容を表示できます。
(Oracle Bug#5442053)
Tru64 UNIXのOracleインベントリは共有されます。このため、Oracle Clusterwareの削除プロセスでは次のようなエラーが表示されます。
RemoveHome on remote node has failed
RemoveHome
は、削除しようとしているOracle RACまたはOracle Clusterwareのホームです。
これは、無視できるメッセージです。
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Oracle Databaseリリース・ノート, 10gリリース2(10.2) for HP Tru64 UNIX
部品番号: 31754-03
原本名: Oracle Database Release Notes, 10g Release 2 (10.2) for hp Tru64 UNIX
原本部品番号: B25299-04
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