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Oracle Databaseリリース・ノート
10gリリース2(10.2) for HP-UX PA-RISC(64-bit)
B25031-07
 

 

Oracle® Database

リリース・ノート

10gリリース2(10.2) for HP-UX PA-RISC(64-bit)

部品番号: B25031-07

2008年11月

このリリース・ノートには、今回のリリースのプラットフォーム固有または製品固有のマニュアルに記載されていない重要な情報が含まれています。このドキュメントは『Oracle Databaseプラットフォーム共通日本語README』を補足するものであり、リリース後に更新される場合があります。

このリリース・ノートの更新の確認、およびOracleの他のドキュメントを参照するには、OTN-JのWebサイトのドキュメント・セクションを参照してください。URLは次のとおりです。

http://www.oracle.com/technology/global/jp/documentation/index.html

製品固有のリリース・ノートについては、『Oracle Databaseプラットフォーム共通日本語README』を参照してください。


注意:

クイック・インストレーション・ガイドは今後、印刷物としては提供されません。このドキュメントは、メディアのソフトウェアと同じ場所から、またOracle Technology Networkから入手できます。

このリリース・ノートは、次の項目で構成されています。

1 動作要件

Oracle Database 10gリリース2(10.2)に関する最新の動作要件については、次のOracleMetaLinkを参照してください。

http://metalink.oracle.com

HP 11.31の動作要件

Oracle Database 10gリリース2(10.2.0.2)以降、インストレーション・ガイドに記載されたオペレーティング・システムの他に、HP-UX 11i V3(11.31)がサポートされています。

オペレーティング・システム一覧の追加情報は、Oracle Databaseのインストレーション・ガイドを参照してください。

Oracle Database 10gリリース2でサポートされるパッチ・リストとコンパイラは、「インストールの事前要件」を参照してください。

2 サポート対象外の製品

次の製品は、Oracle Database 10gリリース2(10.2)ではサポートされていません。

3 インストール・メディア上のソフトウェアの内容

1枚目のDVDにある製品およびドキュメント:

2枚目のDVDにある製品およびドキュメント:

4 インストールの事前要件

インストレーション・ガイドの情報に加えて、次の項にHP-UX 11.31のシステム要件を示します。

4.1 HP-UX 11.31のオペレーティング・システム・ファイルセット

Oracle Database 10gリリース2では、次のパッチがサポートされています。

  • PHKL_35900: 11.31 evacd performance, kvaddr leak panic

  • PHKL_36248: 11.31 esctl cumulative patch

  • PHKL_36249: 11.31 esdisk cumulative patch

  • PHKL_35936: 11.31 call to read(2) or write(2) may incorrectly return -1

4.2 コンパイラ要件

Oracle Database 10gリリース2では、次のコンパイラがサポートされています。

  • A.06.12(HP C/aC++ Swlist Bundle - C.11.31.01) - February 2007(動作確認されたC++コンパイラ)

  • HP FORTRAN/90 - Feb 2007(Fortran 90の動作確認されたコンパイラ)

4.3 Oracle Messaging Gateway

Oracle Messaging Gatewayは、Oracle Streamsアドバンスト・キューイング(AQ)と次のソフトウェアの統合をサポートします。

  • WebSphere MQ (Server) 6.0

  • Websphere MQ (Client) 6.0

4.4 Java Development Kit

Oracle Database 10gリリース2では、次のJDKがサポートされています。

HP JDK 5.0.07を、Oracle Java Database ConnectivityおよびOracle Call Interfaceドライバとともに使用できます。JDK 5.0.07を使用するためにはパッチPHKL_35029をインストールしてください。

5 インストール、構成およびアップグレードに関する注意事項

Oracle Databaseのインストール、構成およびアップグレードに関連する注意事項の詳細は、次の項を参照してください。

5.1 最新のアップグレード情報

アップグレード前後の処理、互換性、相互運用性に関する最新の更新とベスト・プラクティスについては、OracleMetaLinkhttps://metalink.oracle.com/)のノート466181.1を参照してください。これは「10g Upgrade Companion」ページにリンクしています。

5.2 共有Oracle Clusterware構成へのノードの追加

共有のOracle Clusterwareホームの最初のノードでroot.shを実行する前に、$ORA_CRS_HOME/opmn/conf/ons.configファイルに次の行を追加してください。

usesharedinstall=true

(Oracle Bug#4454562)

5.3 Enterprise Security Managerのインストール

Enterprise Security Managerをインストールするには、Oracle Clientをインストールし、次に「管理者」インストール・タイプを選択します。

5.4 Cluster Ready Services(CRS)のリリース10.1.0.2からのアップグレード

CRSリリース10.1.0.2をアップグレードする場合は、rootupgradeスクリプトを実行する前にボリューム・グループをアクティブにします。ボリューム・グループをアクティブにするには、次のコマンドを使用します。

vgchange -a s vg1

vg1は、OCRおよび投票ディスクを格納するボリューム・グループです。

5.5 extjob実行可能ファイルに必要なディレクトリ権限

必須ライブラリを検索するためにextjob実行可能ファイルを有効にするには、$ORACLE_HOME/libディレクトリおよびその親ディレクトリすべてにgroupおよびotherに対する実行権限が必要です。

5.6 仮想IPアドレスのノード・アプリケーションの変更

既存の仮想IPアドレス(VIP)リソースの名前、IPアドレスまたはネットマスクを変更する場合、次のコマンドを使用します。

srvctl modify nodeapps

さらに、VIPの既存のインタフェースを引数-Aに含めます。次に例を示します。

srvctl modify nodeapps -n mynode1 -A 100.200.300.40/255.255.255.0/eth0

(Oracle Bug#4500688)

5.7 RACデータベースのNetwork Attached Storage

NASは、RACの共有ストレージとしてHP 11.23でサポートされています。NASをRACの共有ストレージとして使用するには、PHNE_32055パッチを適用します。

5.8 既存のOracleホームへのOracle Database Clientのインストール

Oracle Database Clientは、Oracle Databaseと同じリリース・レベルであれば、同じOracle Databaseホームにインストールできます。たとえば、Oracle Database Client 10gリリース2(10.2)を、既存のOracle Database 10gリリース2(10.2)ホームにインストールできます。クライアントのインストール前にパッチ・セットを適用した場合は、再度パッチ・セットを適用する必要があります。

5.9 データベースのインストール・タイプ

カスタム・インストールを実行する場合は、必ずライセンスの対象となっているコンポーネントのみをインストールするようにしてください。Standard Editionは、カスタム・インストールではインストールできません。

6 その他の既知の問題

次の各項には、Oracle Database 10gおよび関連製品に関する問題についての情報が含まれています。

6.1 クラスタ検証ユーティリティ

クラスタ検証ユーティリティを使用する前に、次の項目を参照してください。

サード・パーティ・クラスタウェア

デプロイ環境でServiceGuardを使用しない場合、クラスタ検証ユーティリティ(CVU)によりレポートされる、ServiceGuardバージョン、ServiceGuard拡張機能バージョンおよびパッチPHSS_32732に関するエラーは無視します。

HP-UX 11.11の場合

  • M/C service guard 11.16.00 :: ServiceGuard A.11.16.00

  • クラスタウェア・パッチ: PHSS_32732、ServiceGuard Extension for RAC Bundle A.11.16.00 :: SG-NMAPI、A.11.16.00

HP-UX 11.23の場合

  • M/C service guard 11.16.00

  • クラスタウェア・パッチ: PHSS_32740、ServiceGuard Extension for RAC Bundle A.11.16.00

カーネル・パラメータの設定チェック

CVUでは、カーネル・パラメータの設定がチェックされません。

(Oracle Bug#4565046)

RAWデバイス共有ストレージ

クラスタ検証ユーティリティにより、Oracle ClusterwareおよびRACをインストールするためのクラスタの準備が整っているかが検証され、データベースが作成されます。また、個々のクラスタ・コンポーネントの整合性が検証されます。CVUでは、RAWディスクは検出されず、RAWディスクの共有チェックも実行されません。


注意:

クラスタ検証ユーティリティでは、GoldAppsパッチの書式設定された出力を提供することはありません。個別のパッチが1行ずつリストされます。

6.2 Oracle Wallet Managerを使用したOracle Walletへのユーザー証明書のインポート

ユーザー証明書の内容をOracle認証局サイトから取得してフラット・ファイルとして保存した場合、Oracle Wallet Managerでは、そのユーザー証明書を有効と認識しません。これは、フラット・ファイルとして保存するときにユーザー証明書のすべての行が改行なしでまとめられるためです。

回避策: ユーザー証明書を編集します。-----BEGIN CERTIFICATE-----の後と、-----END CERTIFICATE-----の前に新規行を挿入してください。

6.3 libc:siglongjmp()のパッチ

オラクル社では、JAGaf71110の障害に対してPHCO_33711パッチの使用を推奨しています。このパッチの入手についてはHP社サポートへ連絡をしてください。

6.4 待機クラスのメトリック削除によるメトリックの永久削除

待機クラスのメトリックのキー値を削除しないでください。削除するとキー値は永久に削除され、現時点では簡単にリカバリする方法がありません。

(Oracle Bug#4602952)

6.5 ネットワーク上でのサービスの障害

パブリック・ネットワーク全体の障害に対応するためには、/etc/nsswitch.confファイルでサービスを指定する必要があります。このファイルでサービスが指定されていない場合、ネットワーク・タイムアウトに依存することになります。たとえば、ネットワーク/システム・タイムアウトの後にVIPフェイルオーバーが発生する場合があります。

(Oracle Bug#5988744)

6.6 Oracle RAC環境ではMAX_IDLE_BLOCKER_TIMEが動作しない

Oracle RAC環境では、リソース・マネージャのMAX_IDLE_BLOCKER_TIME機能に値を設定しても、予期したとおりに動作しません。

回避策: MAX_IDLE_BLOCKER_TIMEではなくMAX_IDLE_TIMEに値を設定します。

(Oracle Bug#6114355)

6.7 Oracle Universal Installerの警告

Oracle Database 10gリリース2のインストールの際に、次のOracle Universal Installerの警告が発生した場合は、無視して構いません。

  • Oracleデータベースの前提条件チェックにリストされているものより新しいバージョンのコンパイラをインストールしている場合、Oracle Universal Installerは非互換性についての警告メッセージを表示します。ベンダーのサイトに表示されている、より新しいバージョンのコンパイラをインストールしている場合は、このメッセージは無視できます。

  • ANSI/Cは、Pro* C/C++、Oracle Call Interface、Oracle C++ Call InterfaceおよびOracle Xml Developers Kitで動作保証されているコンパイラの1つです。動作保証されているその他のコンパイラをインストールしている場合は、警告メッセージを無視できます。

7 ドキュメントの修正事項および追加事項

この項では、HP-UX PA-RISC(64-bit)の各インストレーション・ガイドの次の修正事項について説明します。

8 ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/accessibility/を参照してください。

ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて

スクリーン・リーダーは、ドキュメント内のサンプル・コードを正確に読めない場合があります。コード表記規則では閉じ括弧だけを行に記述する必要があります。しかしJAWSは括弧だけの行を読まない場合があります。

外部Webサイトのドキュメントのアクセシビリティについて

このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。

Oracleサポート・サービスへのTTYアクセス

アメリカ国内では、Oracleサポート・サービスへ24時間年中無休でテキスト電話(TTY)アクセスが提供されています。TTYサポートについては、 (800)446-2398にお電話ください。

9 サポートおよびサービス

次の各項に、各サービスに接続するためのURLを記載します。

Oracleサポート・サービス

オラクル製品サポートの購入方法、およびOracleサポート・サービスへの連絡方法の詳細は、次のURLを参照してください。

http://www.oracle.com/lang/jp/support/index.html

製品マニュアル

製品のマニュアルは、次のURLにあります。

http://www.oracle.com/technology/global/jp/documentation/index.html

研修およびトレーニング

研修に関する情報とスケジュールは、次のURLで入手できます。

http://education.oracle.com/pls/web_prod-plq-dad/db_pages.getpage?page_id=3

その他の情報

オラクル製品やサービスに関するその他の情報については、次のURLから参照してください。

http://www.oracle.com/lang/jp/index.html 
http://www.oracle.com/technology/global/jp/index.html 

注意:

ドキュメント内に記載されているURLや参照ドキュメントには、Oracle Corporationが提供する英語の情報も含まれています。日本語版の情報については、前述のURLを参照してください。 



Oracle Databaseリリース・ノート, 10gリリース2(10.2) for HP-UX PA-RISC(64-bit)

部品番号: B25031-07

Oracle Database Release Notes, 10g Release 2 (10.2) for HP-UX PA-RISC (64-Bit)

原本部品番号: B19067-08

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