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Oracle Database Clientインストレーション・ガイド
10gリリース2(10.2)for HP-UX PA-RISC(64-bit)

B25034-02
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C トラブルシューティング

この付録では、トラブルシューティングについて説明します。 この付録の内容は、次のとおりです。

要件の確認

この付録に示すトラブルシューティング手順を実行する前に、システムが要件を満たしていること、および第2章に示したインストール前の作業をすべて完了していることを確認してください。

リリース・ノートの参照

製品をインストールする前に、その製品のリリース・ノートを参照してください。リリース・ノートは、Oracle Database 10gのディスクに収録されています。最新バージョンのリリース・ノートは、次のOracle Technology NetworkのWebサイトからも入手できます。

http://www.oracle.com/technology/documentation/

X Windowの表示エラー

Oracle Universal Installerをリモート・システム上で実行しており、Oracle Universal Installerのユーザー・インタフェースをローカル・システム上で表示すると、次のようなエラー・メッセージが表示される場合があります。

"Failed to connect to server"
"Connection refused by server"
"Can't open display"

これらのエラー・メッセージの1つが表示された場合は、次の手順を実行してください。


注意

この手順が該当するのは、UNIXワークステーションのユーザーのみです。Xサーバー・ソフトウェアがインストールされているPCや他のシステムを使用する場合は、Xサーバーのドキュメントを参照し、リモート・システムでローカル・システム上のXアプリケーションを表示できるようにする方法を確認してください。 


  1. ローカル端末ウィンドウで、X Windowセッションを開始したユーザーとしてログインします。

  2. 次のコマンドを入力します。

    $ xhost fully_qualified_remote_host_name
    
    

    次に例を示します。

    $ xhost somehost.us.acme.com
    
    
  3. 次のコマンドを入力します。workstation_nameはワークステーションのホスト名またはIPアドレスです。

    • Bourne、BashまたはKornシェルの場合

      $ DISPLAY=workstation_name:0.0
      $ export DISPLAY
      
      
    • Cシェルの場合

      % setenv DISPLAY workstation_name:0.0
      
      
  4. X Windowアプリケーションがローカル・システム上で正しく表示されるかどうかを判断するには、次のコマンドを入力します。

    $ xclock
    
    

    モニターにxclockが表示されます。

  5. xclockが表示される場合は、xclockを終了してOracle Universal Installerを再起動します。

インストール・エラーが発生した場合の操作

インストール中にエラーが発生した場合は、次のように操作してください。

インストール・セッションのログの確認

インストール中には、Oracle Universal Installerにより実行されるすべてのアクションがログ・ファイルに記録されます。インストール中にエラーが発生した場合は、問題の原因と考えられる情報をログ・ファイルで確認してください。

ログ・ファイルを表示する手順は、次のとおりです。

  1. 必要に応じて、次のコマンドを入力してoraInventoryディレクトリの位置を判別します。

    $ cat /var/opt/oracle/oraInst.loc
    
    

    oraInventoryディレクトリの位置は、このファイルのinventory_locパラメータに指定されています。

  2. 次のコマンドを入力して、Oracle Universal Installerのログ・ファイル・ディレクトリに移動します。orainventory_locationoraInventoryディレクトリの位置です。

    $ cd /orainventory_location/logs
    
    
  3. 次のコマンドを入力して、ログ・ファイル名を判別します。

    $ ls -ltr
    
    

    このコマンドによりファイル・リストが作成順に表示され、最新のファイルが最後に表示されます。インストーラのログ・ファイル名は次のような名前となり、date_timeはインストールの開始日時を示します。

    installActionsdate_time.log
    
    
  4. ログ・ファイル内で、エラーに関する情報があると思われる最新項目を表示するには、次のようなコマンドを入力します。

    $ tail -50 installActionsdate_time.log | more
    
    

    このコマンドでは、ログ・ファイルの最後の50行が表示されます。

  5. Oracle Universal Installerにより表示されるエラーまたはログ・ファイルにリストされるエラーが再リンクの問題を示している場合は、次のファイルで詳細を確認してください。

    $ORACLE_HOME/install/make.log
    
    

コンフィギュレーション・アシスタントのトラブルシューティング

コンフィギュレーション・アシスタントの実行中に発生したインストール・エラーのトラブルシューティング方法は、次のとおりです。

コンフィギュレーション・アシスタントの障害

Oracle Configuration Assistant障害は、インストール画面の最下部に表示されます。追加情報がある場合は、コンフィギュレーション・アシスタント・インタフェースに表示されます。コンフィギュレーション・アシスタントの実行ステータスは、次のファイルに格納されます。

oraInventory_location/logs/installActionsdate_time.log

次の表に、実行ステータス・コードを示します。

ステータス  結果コード 

コンフィギュレーション・アシスタントの正常終了 

コンフィギュレーション・アシスタントの異常終了 

コンフィギュレーション・アシスタントを取消済 

-1 

致命的エラー

コンフィギュレーション・アシスタントの実行中に致命的エラーを受け取った場合は、次の手順で現行のインストールを削除し、Oracleソフトウェアを再インストールする必要があります。

  1. 「インストール失敗後のクリーン・アップ」の説明に従って、失敗したインストールの内容を削除します。

  2. 致命的エラーの原因を修正します。

  3. Oracleソフトウェアを再インストールします。

サイレント・モードでのレスポンス・ファイルのエラー処理

サイレント・モードでのインストールが正常に実行されたかどうかを判断するには、次のログ・ファイルを調べます。

/oraInventory_location/logs/silentInstalldate_time.log

必要な場合は、前項を参照してoraInventoryディレクトリの位置を判別してください。

サイレント・インストールは、次の場合に失敗します。

Oracle Universal Installerまたはコンフィギュレーション・アシスタントは、実行時にレスポンス・ファイルの妥当性を検査します。妥当性検査が失敗すると、サイレント・モードでのインストールまたは構成プロセスは終了します。コンテキスト、フォーマットまたはタイプが不正な場合、そのパラメータ値は、ファイルに指定されていないものとみなされます。

インストール失敗後のクリーン・アップ

インストールが失敗した場合は、インストール中に作成されたファイルを削除し、Oracleホーム・ディレクトリを削除する必要があります。ファイルを削除する手順は、次のとおりです。

  1. 「Oracle Clientソフトウェアのインストール」の説明に従ってOracle Universal Installerを起動します。

  2. 「ようこそ」ウィンドウで「製品の削除」をクリックするか、インストーラのいずれかのウィンドウで「インストールされた製品」をクリックします。

    「インベントリ」ウィンドウが表示され、インストールされている製品の一覧が表示されます。

  3. 削除する製品を含むOracleホームを選択して「削除」をクリックします。

  4. 失敗したインストール時に作成されたOracleホーム・ディレクトリを手動で削除します。

  5. Oracleソフトウェアを再インストールします。


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