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Oracle Databaseリリース・ノート
10gリリース2(10.2) for Linux x86-64
B25529-10
 

 

Oracle® Database

リリース・ノート

10gリリース2(10.2) for Linux x86-64

部品番号: B25529-10

2008年11月

このリリース・ノートには、今回のリリースのプラットフォーム固有または製品固有のマニュアルに記載されていない重要な情報が含まれています。このドキュメントは『Oracle Databaseプラットフォーム共通日本語README』を補足するものであり、リリース後に更新される場合があります。このリリース・ノートの更新の確認、およびOracleの他のドキュメントを参照するには、OTN-JのWebサイトのドキュメント・セクションを参照してください。URLは次のとおりです。

http://www.oracle.com/technology/global/jp/documentation/index.html

製品固有のリリース・ノートについては、『Oracle Databaseプラットフォーム共通日本語README』を参照してください。


注意:

クイック・インストレーション・ガイドは今後、印刷物としては提供されません。このドキュメントは、メディアのソフトウェアと同じ場所から、またOracle Technology Networkから入手できます。

クイック・インストレーション・ガイドは今後、印刷物としては提供されません。このドキュメントは、メディアのソフトウェアと同じ場所から、またOracle Technology Networkから入手できます。

このリリース・ノートは、次の項目で構成されています。

1 動作要件

Oracle Database 10gリリース2(10.2)に関する最新の動作要件については、次のOracleMetaLinkを参照してください。

http://metalink.oracle.com

Linuxの動作要件

Oracle Database 10gリリース2以降、Oracle Databaseのインストレーション・ガイドに記載されたリストの他に、次のオペレーティング・システムがサポートされています。

Oracle Database 10gリリース2のパッケージの一覧は、「ドキュメントの修正事項および追加事項」を参照してください。

Pro*COBOLの動作要件

Oracle Database 10gリリース2(10.2.0.3)以降、Pro*COBOLは、Micro Focus Server Express 5.0を使用しているSUSE Linux Enterprise Server 9でサポートされています。

Oracle Database 10gリリース2(10.2.0.4)以降、Pro*COBOLは、Micro Focus Server Express 5.0 WP4を使用しているRed Hat Enterprise Linux 5.0およびOracle Enterprise Linux 5.0でサポートされています。

2 サポート対象外の製品

次の製品は、Oracle Database 10gリリース2(10.2)ではサポートされていません。

3 インストールの事前要件

Oracle Database 10gリリース2をインストールする前に、次の各項を参照する必要があります。


注意:

SUSE Linux Enterprise Server 10をインストールする際に、「Software Selection and System Tasks」ウィンドウで「Oracle Server Base」および「C/C++ Compiler and Tools」オプションを選択する場合は、オペレーティング・システムで次の事前要件が自動的に利用可能になります。

3.1 インストールまたはアップグレード前のlibaioのインストール

Oracle Database 10gリリース2へのアップグレードまたはインストールを行う前に、Oracle Enterprise Linux 4.0およびRed Hat Enterprise Linux 4.0にlibaioパッケージをインストールしてください。

3.2 ASMLibを使用するためのoracleasm-supportのインストール

Oracle Enterprise Linux 4.0、Red Hat Enterprise Linux 4.0 Advanced ServerまたはSUSE Linux Enterprise Server 9でASMLibを使用するには、oracleasm-supportパッケージ・バージョン2.0.0.1以上をインストールします。このリリース・ノートの発行時点で、ASMLibのユーザー・スペース・ツールおよびカーネル・モジュール・パッケージはSUSE Linux Enterprise Server 10用にはまだ利用できません。

3.3 Oracle Enterprise Linux 4.0およびRed Hat Enterprise Linux 4.0へのbinutilsのインストール

Oracle Enterprise Linux 4.0およびRed Hat Enterprise Linux 4.0 Update 1にOracle Database 10gリリース2をインストールする場合、事前に次のパッケージをインストールしてください。

binutils-2.15.92.0.2-13.0.0.0.2.x86_64

このパッケージは次のリンクからダウンロードできます。

http://oss.oracle.com/projects/compat-oracle/dist/files/RedHat/binutils-2.15.92.0.2-13.0.0.0.2.x86_64.rpm

(Oracle Bug#4619031)

3.4 Oracle Liteインストール前のlibxmのインストール

Oracle Liteをインストールする前に、次のパッケージがインストールされていることを確認してください。

libxml2-2.5.10-7.i386.rpm

3.5 カーネル・パラメータの構成

/etc/sysctl.confファイルのカーネル・パラメータの値をアップデートした後は、コンピュータを再起動するか、またはsysctl -pコマンドを実行して、/etc/sysctl.confファイルに対する変更が、アクティブなカーネルのメモリーで有効になるようにします。

SUSE Linux Enterprise Server 9.0の場合は、次のカーネル・パラメータが設定されているか確認してください。

disable_cap_mlock = 1

SUSE Linux Enterprise Server 10の場合は、hugetlb_shm_groupカーネル・パラメータが、dbaグループとして使用されているグループのgidに設定されていることを確認してください。たとえば、/etc/groupファイルに次のエントリを持つdbaという名前のグループを使用しているシステムがあるとします。

dba:!:104:oracle

SUSE Linux Enterprise Server 10の場合は、hugetlb_shm_groupカーネル・パラメータが、dbaグループとして使用されているグループのGIDに設定されていることを確認してください。たとえば、/etc/groupファイルにdba:!:104:oracleエントリを持つdbaという名前のグループを使用しているシステムの場合、hugetlb_shm_groupカーネル・パラメータを次の値に設定する必要があります。

hugetlb_shm_group = 104

3.6 Oracle Enterprise Linux 4.0およびRed Hat Enterprise Linux 4.0でのOracle HTTP Server

Oracle Database 10gリリース2(10.2)メディア・パックのCompanion CDに収録されているOracle HTTP Serverを使用する場合、Oracle Enterprise Linux 4.0およびRed Hat Enterprise Linux 4.0でのOracle HTTP Serverの使用方法の詳細は、MetaLinkのノート317085.1を参照してください。

3.7 Oracle Enterprise Linux 5.0およびRed Hat Enterprise Linux 5.0でのOracle HTTP Server

Oracle Database 10gリリース2(10.2)メディア・パックのCompanion CDに収録されているOracle HTTP Serverを使用する場合、Oracle Enterprise Linux 5.0およびRed Hat Enterprise Linux 5.0でのOracle HTTP Serverの使用方法の詳細は、MetaLinkのノート317085.1を参照してください。

このバージョンのApacheで必要な従来のエントリ・ポイント(libdb.so.2)は、gdbm-1.8.0-26.2.1.i386に変更されました。次のコマンドを使用して、シンボリック・リンクを作成する必要があります。

$ ln -s /usr/lib/libgdbm.so.2.0.0 /usr/lib/libdb.so.2

4 インストール、構成およびアップグレードに関する注意事項

Oracle Databaseのインストール、構成およびアップグレードに関連する注意事項の詳細は、次の項を参照してください。

4.1 最新のアップグレード情報

アップグレード前後の処理、互換性、相互運用性に関する最新の更新とベスト・プラクティスについては、OracleMetaLinkhttps://metalink.oracle.com/)のノート466181.1を参照してください。これは「10g Upgrade Companion」ページにリンクしています。

4.2 Oracle Real Application Clustersリリース9.2のアップグレード

Red Hat Linux 3.0上で、リリース9.2のReal Application Clusters環境からOracle Database 10g リリース2にアップグレードする場合は、GLIBCにパッチを適用してから、Oracle Clusterwareのインストールを続行する必要があります。OracleMetaLinkのノート284535.1に説明されている指示に従ってください。

(Oracle Bug#3006854)

4.3 Oracle Universal Installerによるオペレーティング・システム前提条件チェック

Oracle Enterprise Linux 5.0、Red Hat Enterprise Linux 5.0、またはSUSE Linux Enterprise Server 10にOracle Database 10gをインストールする場合、現行バージョンのOracle Universal Installerではこれらのオペレーティング・システムがサポート対象と認識されず、インストールが実行されません。

回避策#1(推奨): Oracle Universal InstallerをignoreSysPrereqsフラグを使用して実行します。これにより、インストーラはオペレーティング・システムのチェックを省略してインストールを続行します。

./runinstaller -ignoreSysPrereqs

これに伴い、インストール時の他のチェックも省略されます。

回避策#2: Oracle Enterprise Linux 5.0およびRed Hat Enterprise Linux 5.0では、/etc/redhat-releaseファイルで各5を4に変更すると、インストール時のオペレーティング・システム前提条件チェックに合格します。Oracleのインストールが完了した後で、必ず/etc/redhat-releaseファイルを元の値に戻してください。

元の値 変更後の値
Enterprise Linux Enterprise Linux server release 5

(Oracle Enterprise Linux 5.0の場合)

Enterprise Release Enterprise Linux server release 4
Red Hat Enterprise Linux server release 5

(Red Hat Enterprise Linux 5.0の場合)

Red Hat Enterprise Linux server release 4

/etc/SuSE-releaseファイルで各10を9に変更すると、インストール時のオペレーティング・システム前提条件チェックに合格します。Oracleのインストールが完了した後で、必ず/etc/SuSE-releaseファイルを元の値に戻してください。

元の値 変更後の値
SUSE Linux Enterprise Server 10 (x86_64) SUSE Linux Enterprise Server 9 (x86_64)
VERSION = 10 VERSION = 9

この回避策を行うと、インストーラでは、システムが旧バージョンのオペレーティング・システムを実行しているとみなし、オペレーティング・システム・チェックが合格となります。リリース・ファイルに対する変更は、すべてのOracleソフトウェアがインストールされた後、元に戻してください。リリース・ファイルを変更すると、オペレーティング・システムでのその他ツールの正常なインストールに影響する可能性があります。

4.4 Oracle Clusterwareのインストール

Oracle Clusterwareのインストールの終盤で、Oracle Universal Installerから$CRS_HOME/root.shスクリプトをクラスタ内の全ノードに対して実行するように要求されます。クラスタの最後のノードでroot.shスクリプトを実行すると、VIPCAユーティリティが呼び出されますが、Oracle Enterprise Linux 5.0、Red Hat Enterprise Linux 5.0およびSUSE Linux Enterprise Linux 10では、このユーティリティは失敗します。詳細は、「SRVCTLおよびVIPCAユーティリティで設定されるLD_ASSUME_KERNELパラメータ」セクションを参照してください。

回避策: クラスタ内の最終ノードに対してroot.shスクリプトを実行する前に、$CRS_HOME/bin/vipcaスクリプトを変更して119〜123行をコメント・アウトします。

       arch='uname -m'
#       if [ "$arch" = "i686" -o "$arch" = "ia64" -o "$arch" = "x86_64" ]
#       then
#            LD_ASSUME_KERNEL=2.4.19
#            export LD_ASSUME_KERNEL
#       fi

これらの行をコメント・アウトすると、root.shはVIPCAを正常に呼び出せるようになります。arch変数を設定する118行はroot.shスクリプトに必要なため、コメント・アウトしないでください。

4.5 Enterprise Security Managerのインストール

Enterprise Security Managerをインストールするには、Oracle Clientをインストールし、次に「管理者」インストール・タイプを選択します。

4.6 Oracle Clusterware 10.1.xからOracle Clusterware 10.2へのアップグレード

10.1.xから10.2にアップグレードするとき、/etc/oracle/scls_scrディレクトリの下のホスト名ディレクトリにドメイン名が含まれていると、Oracle Clusterwareが起動しません。rootupgrade.shスクリプトを実行すると次のエラー・メッセージが表示されます。

A file or directory in the path name does not exist.
/etc/init.cssd[509]: /etc/oracle/scls_scr/host_name/root/cssrun: 0403-005
Cannot create the specified file.

回避策: /etc/oracle/scls_scr/hostname.domain_nameディレクトリを/etc/oracle/scls_scr/hostnameに移動し、rootupgrade.shスクリプトを再実行します。

(Oracle Bug#4472284)

4.7 extjob実行可能ファイルに必要なディレクトリ権限

必須ライブラリを検索するためにextjob実行可能ファイルを有効にするには、$ORACLE_HOME/libディレクトリおよびその親ディレクトリすべてにgroupおよびotherに対する実行権限が必要です。

4.8 仮想IPアドレスのノード・アプリケーションの変更

既存の仮想IPアドレス(VIP)リソースの名前、IPアドレスまたはネットマスクを変更するには、srvctl modify nodeappsコマンドを使用します。VIPの既存のインタフェースを含めるには、引数-Aを使用します。

srvctl modify nodeapps -n mynode1 -A 100.200.300.40/255.255.255.0/eth0

(Oracle Bug#4500688)

4.9 Oracle Enterprise LinuxおよびRed Hat Enterprise Linux上のRAWデバイス

オペレーティング・システムの更新用に適切なRAWデバイス・ユーティリティ(util-linux)rpmがインストールされていることを確認します。たとえば、Oracle Enterprise Linux 4.0およびRed Hat Enterprise Linux 4.0(Update 5)では、util-linux-2.12a-16.EL4.23.x86_64以上のrpmがインストールされている必要があります。Oracle Enterprise Linux 5.0およびRed Hat Enterprise Linux 5.0では、util-linux-2.13-0.44.EL5.x86_64以上のrpmがインストールされている必要があります。

Oracle Enterprise Linux 4.0、Oracle Enterprise Linux 5.0、Red Hat Enterprise Linux 4.0またはRed Hat Enterprise Linux 5.0システムを再起動すると、RAWデバイスはデフォルトで元の所有者および権限に戻ります。Oracleファイル(ASMストレージまたはOracle Clusterwareの各ファイルなど)に対して、RAWデバイスをこのオペレーティング・システムで使用している場合は、このデフォルトの動作を無効にする必要があります。無効にするには、必要な値にリセットするために必要なchmodコマンドおよびchownコマンドを含む各RAWデバイスに対して、エントリを1つ/etc/rc.d/rc.localファイルに追加します。

次に、2つのASMディスク・ファイル(/dev/raw/raw6および/dev/raw/raw7)、2つのOracle Cluster Registryファイル(/dev/raw/raw1および/dev/raw/raw2)、3つのOracle Clusterware投票ディスク(/dev/raw/raw3/dev/raw/raw4および/dev/raw/raw5)に対して、RAWデバイスの再起動動作を制御する/etc/rc.d/rc.localファイルのエントリの例を示します。

# ASM
chown oracle:dba /dev/raw/raw6
chown oracle:dba /dev/raw/raw7
chmod 660 /dev/raw/raw6
chmod 660 /dev/raw/raw7
# OCR
chown root:oinstall /dev/raw/raw1
chown root:oinstall /dev/raw/raw2
chmod 660 /dev/raw/raw1
chmod 660 /dev/raw/raw2
# Voting Disks
chown oracle:oinstall /dev/raw/raw3
chown oracle:oinstall /dev/raw/raw4
chown oracle:oinstall /dev/raw/raw5
chmod 644 /dev/raw/raw3
chmod 644 /dev/raw/raw4
chmod 644 /dev/raw/raw5

4.10 コンピュータの再起動時にOracle Clusterwareデーモンが失敗する

Oracle Database 10gとOracle Clusterwareのインストールにそれぞれ異なるユーザーIDを使用すると、システム再起動時にOCRエラーが発生します。詳細は、OracleMetaLinkのノート551478.1を参照してください。

回避策: パッチ・セット10.2.0.3以上を、まずOracle Clusterwareインストールに適用してからOracle Databaseに適用することをお薦めします。

(Oracle Bug#4748946)

4.11 Oracle Database 10gをAsianux Server 3にインストールする際のエラー

Oracle Database 10gをAsianux Server 3上にインストールする際には、「製品固有の前提条件のチェック」画面で、オペレーティング・システム要件のチェックが失敗したことが示されます。

回避策: /etc/asianux-releaseの内容をAsianux Server 3 (Quartet)からAsianux release 3 (Quartet)に変更します。

(Oracle Bug#6457598)

4.12 2.6カーネル・ディストリビューションでのOracle Clusterware用ストレージ・デバイスの構成

この項は、Red Hat Enterprise Linux 5(RHEL5)またはOracle Enterprise Linux 5(OEL5)上のOracle10gリリース2(10.2.0)RACのインストールまたは移行を行うデータベース管理者とシステム管理者、あるいはOracle RACおよびOracle ClusterwareのRAWデバイスを構成する必要があるデータベース管理者とシステム管理者向けの記述です。Linux 2.6カーネルとそのディストリビューションでは、追加の構成手順が必要です。次の項目について説明します。

4.12.1 デバイス・ネーミングの永続的な変更の概要

Linux 2.6カーネルでは、RAWデバイスは推奨されなくなりました。推奨されるストレージ・アクセスは、O_DIRECTを使用したブロック・デバイスへの直接I/Oです。この変更に伴い、RHEL4とOEL4のファイル/etc/sysconfig/rawdevice、およびRHEL5とOEL5のファイル/etc/udev/rules.d/60-raw.rulesは非推奨になりました。詳細は、Linuxのドキュメントで2.6カーネルについて参照してください。

2.4カーネルのデバイス・ファイル・ネーミングを行うdevlabelでは、サーバーを再起動しても永続的なデバイス・ファイル名が維持されました。2.6カーネルのデバイス・ファイル・ネーミングを行うudevでは、デフォルトにより、サーバーの起動時にデバイス・ファイル名が動的に作成され、それらの所有権はrootに割り当てられます。udevにデフォルト設定を適用した場合、サーバーを再起動すると投票ディスクのデバイス・ファイル名と所有者、あるいはOracleクラスタ・レジストリ・パーティションが変更され、それらは失われます。たとえば、ユーザーcrsが所有する/dev/sddというデバイス上の投票ディスクは、サーバーの再起動後、rootが所有する/dev/sdfというデバイスに置かれます。

失われないようにするには、カスタム・ルール・ファイルを作成する必要があります。udevの起動時、ルール・ファイルに定義されているルール(構成ディレクティブ)が順次に実行されます。これらのファイルは、パス/etc/udev/rules.d/にあります。ルール・ファイルは字句順に読み取られます。たとえば、ファイル10-wacom.rules内のルールは、ファイル90-ib.rules内のルールより前に解析され、実行されます。複数のルール・ファイルに同じデバイスが記述されている場合、Asianux、Red HatおよびOracle Enterprise Linuxでは、最後のファイル読取り(SUSE 2.6カーネルでは最初のファイル読取り)が適用されます。

4.12.2 Red HatおよびOracle Enterprise Linux 5でのClusterware用RAWデバイスの構成

次の項目について説明します。

一意のデバイス識別子を返すためのSCSI_IDの構成

udevを構成してデバイスを指定する前に、デバイス識別子が返されるようにscsi_idを構成し、すべてのクラスタ・ノードについてこれらのデバイスが表示されアクセスできることを確認する必要があります。このためには、次のタスクを実行します。

  1. 'option=-g'を追加するか、'option=-b'パラメータ/値ペアがある場合は'option=-g'で置き換えて、/etc/scsi_id.configファイルを変更します。次に例を示します。

    # cd /etc
    # cp scsi_id.config scsi_id.config.orig
    # grep -v ^# /etc/scsi_id.config
    vendor="ATA",options=-p 0x80
    options=-g
    
  2. コマンドfdisk/sbin/fdisk)を実行して、Clusterwareデバイスが表示されることを確認します。次に例を示します。

    # /sbin/fdisk -l /dev/sdb1 /dev/sde1
    
    Disk /dev/sdb1: 261 MB, 261890048 bytes
    9 heads, 56 sectors/track, 1014 cylinders
    Units = cylinders of 504 * 512 = 258048 bytes
    
    Disk /dev/sdb1 doesn't contain a valid partition table
    
    Disk /dev/sde1: 52 MB, 52403200 bytes
    2 heads, 50 sectors/track, 1023 cylinders
    Units = cylinders of 100 * 512 = 51200 bytes
    
    Disk /dev/sde1 doesn't contain a valid partition table
    

    一部のケースでは、共有ストレージ上の新しいプロビジョニングまたは修正されたデバイスを表示する場合に、クラスタ・ノードのオペレーティング・システムの更新が必要になる場合があります。これは、ノードを再起動するか、/sbin/partprobe deviceや、sfdisk -r deviceなどのコマンドを使用して行います。Clusterwareファイルで使用するストレージ・デバイスの正しい表示やアクセスをクラスタ・ノードで行えない場合は、続行する前に問題を解決してください。


    注意:

    ここで、クラスタ・ノードは、異なるデバイス・ファイル名が使用されたデバイスを指します(そのようなデバイスと想定されます)。

  3. 1つのクラスタ・ノードからストレージ・デバイスに対してコマンドscsi_id/sbin/scsi_id)を実行し、一意のデバイス識別子を取得します。-s引数を使用してscsi_idコマンドを実行する場合、渡されるデバイス・パスと名前には、sysfsディレクトリ/sysに対する相対パス(/sys/block/deviceを指す場合は/block/deviceなど)を使用します。次に例を示します。

    # /sbin/scsi_id -g -s /block/sdb/sdb1
    360a98000686f6959684a453333524174
    
    # /sbin/scsi_id -g -s /block/sde/sde1
    360a98000686f6959684a453333524179
    

    Clusterwareデバイスの一意のSCSI識別子を記録しておいて、次の「Oracle Clusterwareデバイスの永続的なネーミングのためのudevの構成」で示すように、必要に応じて指定できるようにします。


    注意:

    コマンドscsi_idでは、コマンドがどのノードから実行されているかにかかわらず、1つのデバイスに対して同一のデバイス識別子の値が返されます。

Oracle Clusterwareデバイスの永続的なネーミングのためのudevの構成

udevルール・ファイルに、Oracle Clusterwareデバイス・ファイル名の永続的なユーザー定義のネーミングを構成します。この手順はオプションですが、実行をお薦めします。

ストレージ・デバイスに影響を与えるデフォルト・ルール・ファイルは、ルール・ファイル50と51です。numberに51より大きい値を使用して、[number]-[name][.rules]の形式でカスタム・ルール・ファイルを作成し、指定するデバイス設定が確実に適用されるようにします。次に例を示します。

55-oracle-naming.rules

このためには、次のタスクを実行します。

  1. カスタムのudevデバイス・ネーミング・ルール・ファイルを作成します。次に例を示します。

    # touch /etc/udev/rules.d/55-oracle-naming.rules
    
  2. テキスト・エディタ(viなど)を使用して、カスタムのデバイス・ネーミング・ルール・ファイルに、Oracle Clusterwareで使用するストレージ・デバイスのためのデバイス一致ルールを追加し、前述の項で定義した一意のSCSI識別子と一致させます。次に例を示します。

    # Configure persistent, user-defined Oracle Clusterware device file names
    KERNEL=="sd*", BUS=="scsi", PROGRAM=="/sbin/scsi_id",
    RESULT=="360a98000686f6959684a453333524174", NAME="ocr1", OWNER="root",
    GROUP="oinstall", MODE="0640"
    KERNEL=="sd*", BUS=="scsi", PROGRAM=="/sbin/scsi_id", 
    RESULT=="360a98000686f6959684a453333524179", NAME="vote1", OWNER="oracle", 
    GROUP="oinstall", MODE="0640"
    

    各ルールについて、指定されたすべてのキー(KERNEL、BUS、PROGRAM、RESULT)が一致する場合、ルールは適用され、指定された割当て(NAME、OWNER、GROUP、MODE)がデバイス・ファイル名に割り当てられます。ただし、一致しないキーが1つ以上ある場合、ルールは完全に無視され、カーネルが割り当てたデフォルト(任意)のデバイス・ファイル名がデバイスに割り当てられます。


    注意:

    例示しているルール・ファイルでは、Oracle ClusterwareデバイスはoraInventoryグループ(oinstall)で作成されています。インストール時にクラスタ検証ユーティリティを確実に実行できるよう、このようにすることをお薦めします。

  3. コマンドudevtest/sbin/udevtest)を実行して、作成したudevルールの構成をテストします。出力には、ブロック・デバイスが使用可能であり、ルールが予想どおり適用されていることが示されます。次に例を示します。

    # udevtest /block/sdb/sdb1
    main: looking at device '/block/sdb/sdb1' from subsystem 'block'
    udev_rules_get_name: add symlink
    'disk/by-id/scsi-360a98000686f6959684a453333524174-part1'
    udev_rules_get_name: add symlink
    'disk/by-path/ip-192.168.1.1:3260-iscsi-iqn.1992-08.com.netapp:sn.887085-part1'
    udev_node_mknod: preserve file '/dev/.tmp-8-17', because it has correct dev_t
    run_program: '/lib/udev/vol_id --export /dev/.tmp-8-17'
    run_program: '/lib/udev/vol_id' returned with status 4
    run_program: '/sbin/scsi_id'
    run_program: '/sbin/scsi_id' (stdout) '360a98000686f6959684a453333524174'
    run_program: '/sbin/scsi_id' returned with status 0
    udev_rules_get_name: rule applied, 'sdb1' becomes 'ocr1'
    udev_device_event: device '/block/sdb/sdb1' validate currently present symlinks
    udev_node_add: creating device node '/dev/ocr1', major = '8', minor = '17',
    mode = '0640', uid = '0', gid = '500'
    udev_node_add: creating symlink
    '/dev/disk/by-id/scsi-360a98000686f6959684a453333524174-part1' to '../../ocr1'
    udev_node_add: creating symlink
    '/dev/disk/by-path/ip-192.168.1.1:3260-iscsi-iqn.1992-08.com.netapp:sn.84187085
    -part1' to '../../ocr1'
    main: run: 'socket:/org/kernel/udev/monitor'
    main: run: '/lib/udev/udev_run_devd'
    main: run: 'socket:/org/freedesktop/hal/udev_event'
    main: run: '/sbin/pam_console_apply /dev/ocr1
    /dev/disk/by-id/scsi-360a98000686f6959684a453333524174-part1
    /dev/disk/by-path/ip-192.168.1.1:3260-iscsi-iqn.1992-08.com.netapp:sn.84187085-
    part1'
    

    出力例では、ルールを適用したことで、OCRデバイス/dev/sdb1/dev/ocr1にリネームされています。

  4. コマンドstart_udev/sbin/start_udev)を実行して、udevサービスを再起動します。udevを再起動すると、udevルール(作成したデバイス・ファイル・ルールを含む)がデバイスに適用されます。ls -lコマンドを使用して、ルール・ファイルによって新規デバイス名が適用されたことを確認します。次に例を示します。

    # start_udev
    
    # ls -l /dev | grep -e 'ocr1\|vote1'
    brw-r----- 1 root   oinstall 8, 17 Oct 29 15:31 ocr1
    brw-rw---- 1 oracle oinstall 8, 65 Oct 29 15:31 vote1
    

udevを使用したRAWデバイスのバインド

  1. ファイル/etc/udev/rules.d/60-raw.rulesが存在しない場合は、作成します。存在する場合は、Oracleインストールで使用されるRAWデバイス用のルール・ファイルを作成します。次に例を示します。

    # touch /etc/udev/rules.d/60-raw.rules
    

    または

    # touch /etc/udev/rules.d/61-oracleraw.rules
    
  2. 作成したRAWデバイスのルール・ファイルに、udev RAWバインディング・ルールを追加します。次に例を示します。

    vi /etc/udev/rules.d/61-oracleraw.rules
    # Raw bind to Oracle Clusterware devices
    ACTION=="add", KERNEL=="sd*", PROGRAM=="/sbin/scsi_id",
     RESULT=="360a98000686f6959684a453333524174", RUN+="/bin/raw /dev/raw/raw1 %N"
    ACTION=="add", KERNEL=="sd*", PROGRAM=="/sbin/scsi_id",
     RESULT=="360a98000686f6959684a453333524179", RUN+="/bin/raw /dev/raw/raw2 %N"
     t 29 15:31 vote1
    
  3. udev RAWパーミッション・ファイル/etc/udev/rules.d/65-raw-permissions.ruleを作成します。次に例を示します。

    # touch /etc/udev/rules.d/65-raw-permissions.rules
    
  4. テキスト・エディタを使用して、ファイル/etc/udev/rules.d/65-raw-permissions.ruleに、udev RAWパーミッション・ルールを追加します。次に例を示します。

    # Set permissions of raw bindings to Oracle Clusterware devices
    KERNEL=="raw1", OWNER="root", GROUP="oinstall", MODE="640"
    KERNEL=="raw2", OWNER="oracle", GROUP="oinstall", MODE="640"
    
  5. 再度udevtestコマンド(/sbin/udevtest)を実行し、udevルールをテストして、ルールが適用されていること、またOracle Clusterwareデバイスに対して適切なパーミッションが作成されていることを確認します。次に例を示します。

    # udevtest /block/sdb/sdb1
    main: looking at device '/block/sdb/sdb1' from subsystem 'block'
    udev_rules_get_name: add symlink 'disk/by-id/scsi-360a98000686f69
    59684a453333524174-part1'
    udev_rules_get_name: add symlink 'disk/by-path/ip-192.168.1.1:3260
    -iscsi-iqn.1992-08.com.netapp:sn.84187085-part1'
    udev_node_mknod: preserve file '/dev/.tmp-8-17', because it has
    correct dev_t
    run_program: '/lib/udev/vol_id --export /dev/.tmp-8-17'
    run_program: '/lib/udev/vol_id' returned with status 4
    run_program: '/sbin/scsi_id'
    run_program: '/sbin/scsi_id' (stdout) '360a98000686f6959684a45333
    3524174'
    run_program: '/sbin/scsi_id' returned with status 0
    udev_rules_get_name: rule applied, 'sdb1' becomes 'ocr1'
    udev_device_event: device '/block/sdb/sdb1' validate currently
    present symlinks
    udev_node_add: creating device node '/dev/ocr1', major = '8',
    minor = '17', mode = '0640', uid = '0', gid = '500'
    udev_node_add: creating symlink '/dev/disk/by-id/scsi-360a9800068
    6f6959684a453333524174-part1' to '../../ocr1'
    udev_node_add: creating symlink '/dev/disk/by-path/ip-192.168.1.1
    :3260-iscsi-iqn.1992-08.com.netapp:sn.84187085-part1' to '../../ocr1'
    main: run: 'socket:/org/kernel/udev/monitor'
    main: run: '/lib/udev/udev_run_devd'
    main: run: 'socket:/org/freedesktop/hal/udev_event'
    main: run: '/sbin/pam_console_apply /dev/ocr1 /dev/disk/by-id/scsi-36
    0a98000686f6959684a453333524174-part1 /dev/disk/by-path/ip-192.168.1.
    1:3260-iscsi-iqn.1992-08.com.netapp:sn.84187085-part1'
    main: run: '/bin/raw /dev/raw/raw1 /dev/.tmp-8-17'
    
  6. udevを再起動し、作成してテストしたルールを実装します。次に例を示します。

    # start_udev
    

永続的Oracle Clusterwareストレージ・デバイスの検証

  1. fdiskコマンドを使用して、デバイスのネーミングをチェックします。次に例を示します。

    # fdisk -l /dev/ocr1 /dev/vote1
    
    Disk /dev/ocr1: 261 MB, 261890048 bytes
    9 heads, 56 sectors/track, 1014 cylinders
    Units = cylinders of 504 * 512 = 258048 bytes
    
    Disk /dev/ocr1 doesn't contain a valid partition table
    
    Disk /dev/vote1: 52 MB, 52403200 bytes
    2 heads, 50 sectors/track, 1023 cylinders
    Units = cylinders of 100 * 512 = 51200 bytes
    
    Disk /dev/vote1 doesn't contain a valid partition table
    
  2. lsコマンドを使用して、デバイスの所有権をチェックします。次に例を示します。

    # ls -l /dev | grep -ie 'ocr\|vote'
    brw-r----- 1   root dba  8, 17 Oct 29 15:31 ocr1
    brw-rw---- 1 oracle dba  8, 65 Oct 29 15:31 vote1
    
  3. udevinfoコマンドを使用して、一意のSCSIデバイス識別子のマッピングを確認します。次に例を示します。

    # udevinfo -q all -n /dev/ocr1
    P: /block/sdb/sdb1
    N: ocr1
    S: disk/by-id/scsi-360a98000686f6959684a453333524174-part1
    S: disk/by-path/ip-192.168.1.1:3260-iscsi-iqn.1992-08.com.netapp:sn.87085-part1
    E: ID_VENDOR=NETAPP
    E: ID_MODEL=LUN
    E: ID_REVISION=0.2
    E: ID_SERIAL=360a98000686f6959684a453333524174
    E: ID_TYPE=disk
    E: ID_BUS=scsi
    E: ID_PATH=ip-192.168.1.1:3260-iscsi-iqn.1992-08.com.netapp:sn.84187085
    
  4. rawコマンドおよびlsコマンドを使用して、RAWデバイスがバインドされていることを確認します。次に例を示します。

    # raw -qa
    /dev/raw/raw1: bound to major 8, minor 17
    /dev/raw/raw2: bound to major 8, minor 65
    
    # ls -l /dev/raw/raw*
    crw-r----- 1 root   oinstall 162, 11 Oct 30 12:54 /dev/raw/raw1
    crw-r----- 1 oracle oinstall 162, 21 Oct 30 14:26 /dev/raw/raw2
    

RAWストレージ・デバイスの構成およびチェックを終了後、Oracle ClusterwareおよびOracle Real Application Clustersのインストールに進みます。

4.12.3 RAWデバイスからブロック・デバイスへのOracle Clusterwareファイルの場所の移動

Oracle Clusterwareのファイルは、RAWデバイスからブロック・デバイスに移動することをお薦めします。


ヒント:

投票ディスクおよびOracle Cluster Registryのファイルの場所の移動の詳細は、『Oracle Database 2日でReal Application Clustersガイド』を参照してください。

4.13 既存のOracleホームへのOracle Database Clientのインストール

Oracle Database Clientは、Oracle Databaseと同じリリース・レベルであれば、同じOracle Databaseホームにインストールできます。たとえば、Oracle Database Client 10gリリース2(10.2)を、既存のOracle Database 10gリリース2(10.2)ホームにインストールできます。クライアントのインストール前にパッチ・セットを適用した場合は、再度パッチ・セットを適用する必要があります。

4.14 データベースのインストール・タイプ

カスタム・インストールを実行する場合は、必ずライセンスの対象となっているコンポーネントのみをインストールするようにしてください。Standard Editionは、カスタム・インストールではインストールできません。

5 その他の既知の問題

次の各項には、Oracle Database 10gおよび関連製品に関する問題についての情報が含まれています。

5.1 PostgreSQLがインストールされている場合のPro*Cアプリケーションの作成

システムにpostgresql-develパッケージがインストールされている場合、Pro*Cアプリケーションを構築する前に、$ORACLE_HOME/precomp/admin/pcscfg.cfgファイルのsys_includeパラメータの先頭に次のディレクトリを追加する必要があります。

$ORACLE_HOME/precomp/public

この変更を行わない場合、アプリケーションのリンク付けの際に、次のようなエラーが発生する場合があります。

/tmp/ccbXd7v6.o(.text+0xc0): In function 'drop_tables':
: undefined reference to 'sqlca'

(Oracle Bug#3933309)

5.2 翻訳されたヘルプ・ファイルに表示されないエンコーディング情報

ヨーロッパ言語をシステムで使用している場合、Database Configuration Assistantなどのデータベース・ツールの目次に、破損した文字が表示されることがあります。

(Oracle Bug#3957096)

回避策: システムでヨーロッパ言語を使用している場合、.UTF-8ロケールを使用しないでください。たとえば、システムでドイツ語を使用している場合は、LANGおよびLC_ALL環境変数をde_DE.UTF-8ではなくde_DEに設定します。

5.3 Oracle Clusterwareのファイルに関する注意事項

Oracle Enterprise Linux 4.0、Oracle Enterprise Linux 5.0、Red Hat Enterprise Linux 4.0、Red Hat Enterprise Linux 5.0またはSUSE Linux Enterprise Server 10を使用しており、Oracle Cluster Registry (OCR)およびOracle Clusterwareの投票ディスクの格納にRAWデバイスを使用しているか、または自動ストレージ管理(ASM)データベース・ファイルにRAWデバイスを使用している場合、次の注意事項が適用されます。これらの目的で使用する各RAWデバイスごとに、Oracle Clusterwareのインストール後にroot.shスクリプトを実行した後、/etc/rc.d/rc.localファイル(Oracle Enterprise Linux 4.0、Oracle Enterprise Linux 5.0、Red Hat Enterprise Linux 4.0およびRed Hat Enterprise Linux 5.0の場合)、または/etc/init.d/after.localファイル(SUSE Linux Enterprise Server 10の場合)に、次の2つのエントリを追加する必要があります。

各OCRファイルについて、エントリが次のように表示される必要があります。ここでは、oinstallはOracleインストール・グループであり、/dev/raw/rawnは個々のデバイス・ファイルです。

chown root:oinstall /dev/raw/rawn
chmod 660 /dev/raw/rawnmar

各投票ディスク・ファイルについて、エントリが次のように表示される必要があります。ここでは、oracleはOracleユーザーであり、oinstallはOracleインストール・グループであり、さらに/dev/raw/rawnは個々のデバイス・ファイルです。

chown oracle:oinstall /dev/raw/rawn
chmod 644 /dev/raw/rawnmar

各ASMファイルについて、エントリが次のように表示される必要があります。ここでは、oracleはOracleユーザーであり、oinstallはOracleインストール・グループであり、さらに/dev/raw/rawnは個々のデバイス・ファイルです。

chown oracle:oinstall /dev/raw/rawn
chmod 660 /dev/raw/rawnmar

5.4 クラスタ検証ユーティリティ

この項では、Oracle Enterprise Linux 4.0、Oracle Enterprise Linux 5.0、Red Hat Enterprise Linux 4.0、Red Hat Enterprise Linux 5.0およびSUSE Linux Enterprise Server 9および10でのクラスタ検証ユーティリティの問題を示します。

  • クラスタ検証ユーティリティ(CVU)は、Oracle Enterprise Linux 4.0、Oracle Enterprise Linux 5.0、Red Hat Enterprise Linux 4.0、Red Hat Enterprise Linux 5.0およびSUSE Linux Enterprise Server 9および10でOracle Cluster File Systemバージョン2に使用されるRAWディスクの共有チェックをサポートしていません。

  • クラスタ検証ユーティリティ(CVU)では、ホストのSMP-Kernel rpmsは検出されず、「Kernel check failed」というメッセージが表示されます。冗長モードでは、このカーネルのステータスは「missing」と表示されます。

    (Oracle Bug#4685951)

  • インストール前の段階の検証では、Oracle ClusterwareおよびOracle Real Applications Clustersがチェックされ、不足しているパッケージがレポートされます。次の不足パッケージは無視し、インストールを続行します。

    compat-gcc-7.3-2.96.128
    compat-gcc-c++-7.3-2.96.128
    compat-libstdc++-7.3-2.96.128
    compat-libstdc++-devel-7.3-2.96.128
    

5.5 待機クラスのメトリック削除によるメトリックの永久削除

待機クラスのメトリックのキー値を削除しないでください。削除するとキー値は永久に削除され、現時点では簡単にリカバリする方法がありません。

(Oracle Bug#4602952)

5.6 64-bit JDBCのサポート

Linux x86-64上のOracle Database 10gリリース2では、64-bit JDBC(JDK 5を使用)がサポートされます。

5.7 投票ディスクがネットワーク接続ストレージにある場合のOracle Clusterware構成用のパッチ

投票ディスクがネットワーク接続ストレージにある場合にOracle Clusterware構成の問題を解決するには、Oracle Bug#4697432のパッチを適用する必要があります。

5.8 SRVCTLおよびVIPCAユーティリティで設定されるLD_ASSUME_KERNELパラメータ

Oracle Database 10gリリース2およびOracle Clusterwareソフトウェアに付属しているSRVCTLおよびVIPCAユーティリティでは、環境変数LD_ASSUME_KERNELが設定されます。SUSE Linux Enterprise Server 10では、古いLinuxスレッドAPIがGLIBCから削除されているため、このパラメータを設定するとSRVCTLおよびVIPCAユーティリティが次のエラーで終了します。

/opt/oracle/crs/jdk/jre/bin/java:
error while loading shared libraries:
libpthread.so.0: cannot open shared object file:
No such file or directory

回避策: LD_ASSUME_KERNEL変数を設定している行を、VIPCAおよびSRVCTLユーティリティからコメント・アウトします。VIPCAユーティリティの場合は、$CRS_HOME/bin/vipcaスクリプトを変更して119〜123行を次のようにコメント・アウトします。

       arch='uname -m'
#       if [ "$arch" = "i686" -o "$arch" = "ia64" -o "$arch" = "x86_64" ]
#       then
#            LD_ASSUME_KERNEL=2.4.19
#            export LD_ASSUME_KERNEL
#       fi

これらの行をコメント・アウトすると、root.shVIPCAを正常に呼び出せるようになります。arch変数を設定する118行はスクリプトに必要なため、コメント・アウトしないでください。

SRVCTLユーティリティの場合は、$CRS_HOME/bin/srvctlおよび$ORACLE_HOME/bin/srvctlスクリプトを変更して173〜174行を次のようにコメント・アウトします。

#Remove this workaround when the bug 3937317 is fixed#LD_ASSUME_KERNEL=2.4.19#export LD_ASSUME_KERNEL

5.9 ローカル・ホスト名に対する127.0.0.2のマッピング

デフォルトでは、コンピュータのホスト名はIPアドレス127.0.0.2にマップされます。これは、SUSE Linux Enterprise Server 10の/etc/hostsに含まれる次のようなエントリによって指定されます。

127.0.0.2       test test.example.com

これは、ホスト名をDHCPから動的に割り当てるとデスクトップ上での実行に問題が生じていた旧バージョンとの互換性を確保するために、YaSTによって行われる処理です。このマッピングが原因で、一部のOracleネットワーク・ライブラリでは、コンピュータのホスト名を解決しようとする際にエラーが発生することがあります。この問題を解決するには、/etc/hostsファイルからエントリを削除する必要があります。なお、ネットワーク関連のYaSTユーティリティの一部は、このエントリを再びファイルに追加する場合があることに注意してください。

5.10 Oracle Enterprise Linux 5.0およびRed Hat Enterprise Linux 5.0でselinuxが有効なときに共有ライブラリのロード中に発生するエラー

Oracle Enterprise Linux 5.0およびRed Hat Enterprise Linux 5.0でselinuxが有効になっていると、Oracle Call Interface(OCI)プログラム・コールは失敗します。

回避策: システムのselinuxを無効にします。

(Oracle Bug#6079461)

5.11 Oracle RAC環境ではMAX_IDLE_BLOCKER_TIMEが動作しない

Oracle RAC環境では、リソース・マネージャのMAX_IDLE_BLOCKER_TIME機能に値を設定しても、予期したとおりに動作しません。

回避策: MAX_IDLE_BLOCKER_TIMEではなくMAX_IDLE_TIMEに値を設定します。

(Oracle Bug#6114355)

5.12 Database Controlがリスナー詳細を表示しない

Database Controlを使用してデータベースに接続した場合、リスナー詳細がページに表示されません。

回避策: Oracle Database 10gリリース2をインストールした後、emctl stop dbconsoleコマンドを使用してDatabase Controlをシャットダウンします。$ORACLE_HOME/hostname_SID/sysman/emdディレクトリにあるtargets.xmlファイルを修正して、machinenameフィールドの値がリスナーとデータベースで同じになるようにします。emctl start. dbconsoleコマンドを使用してDatabase Controlを再起動し、リスナー詳細を表示します。

(Oracle Bug#6743916)

6 ドキュメントの修正事項および追加事項

この項では、Linux x86-64の各インストレーション・ガイドの次の修正事項について説明します。

6.1 その他のカーネル・パラメータ

『Oracle Databaseインストレーション・ガイド for Linux x86-64』の第2章「インストール前の作業」に、次のカーネル・パラメータを追加する必要があります。

  • この項のカーネル・パラメータの推奨値を一覧した表に、次の行を含める必要があります。

    パラメータ 最小値 ファイル
    tcp_wmem 262144 /proc/sys/net/ipv4/tcp_wmem
    tcp_rmem 4194304 /proc/sys/net/ipv4/tcp_rmem

  • この項のカーネル・パラメータの値を表示するコマンドを一覧した表に、次の行を含める必要があります。

    パラメータ コマンド
    tcp_wmem # /sbin/sysctl -a | grep tcp_wmem
    tcp_rmem # /sbin/sysctl -a | grep tcp_rmem

  • /etc/sysctl.confファイルのパラメータとその値のリストに、次のエントリも含める必要があります。

    net.ipv4.tcp_wmem = 262144 262144 262144
    net.ipv4.tcp_rmem = 4194304 4194304 4194304
    

6.2 Oracle RACおよびLinux 2.6カーネルのHangcheck_rebootパラメータ

Oracle Database Oracle ClusterwareおよびOracle Real Application Clustersのインストレーション・ガイドの初版では、第2章「インストール前のタスク」のhangcheck-timerモジュールの構成の確認に関する項に、hangcheck_rebootパラメータの説明がありません。

hangcheck_rebootパラメータにより、ノードを再起動すべきかどうかがhangcheck-timerに指示されます。hangcheck-timerがノードを再起動するのは、hangcheck_tickパラメータ値が1以上で、hangcheck_tickパラメータとhangcheck_marginパラメータの合計値の時間内にカーネルが応答できない場合です。hangcheck_rebootパラメータが0に設定されていると、hangcheck-timerはノードを再起動しません。

2.4 Linuxカーネルでは、hangcheck_rebootのデフォルト値は1です。ただし、2.6カーネルではデフォルト値は0です。Oracle RAC環境では、hangcheck_rebootパラメータを1に設定する必要があります。

hangcheck-timerモジュールをロードする際にhangcheck_reboot=1と設定します。クラスタでfalseノードの削除の発生が検出される場合は、hangcheck_marginパラメータ値を増やしてクラスタを再テストします。

6.3 Oracle Clusterwareプロセス監視デーモンの構成

Linux上のOracle Clusterware用10.2.0.4パッチ・リリースには、Oracle Clusterwareプロセス監視デーモン(oprocd)が含まれます。これはシステムのハングを検出するためにOracle Clusterwareによって自動的に開始されます。システムのハングが検出されると、ハングしているノードが再起動されます。

10.2.0.4パッチ・セットをインストールした場合は、次の構成情報を確認します。

オペレーティング・システムおよびオペレーティング・システムのバージョン全体にわたって、多様なスケジューリングの待機時間があることがわかっています。スケジューリングの待機時間が原因で、特にシステムの負荷が高い状況でoprocdのデフォルト値が非常に不安定になり、oprocdによって必要以上に再起動(誤った再起動)が行われる可能性があります。

スケジューリングの待機時間によって他の問題が発生する可能性があるため、オペレーティング・システムのベンダーとともに、スケジューリングの待機時間を可能なかぎり減らすか、またはなくすように対処することをお薦めします。

スケジューリングの待機時間を回避するには、Oracle Clusterwareのdiagwaitパラメータの値を13に設定することをお薦めします。この設定によって、障害が発生したノードでの最後のトレース・ファイルのフラッシュにかかる時間が増加するため、ノード障害の原因をデバッグするのに役立ちます。diagwaitの設定を変更するには、クラスタを停止する必要があります。ただし、必要に応じて、diagwaitのデフォルトの時間のしきい値を使用することもできます。この場合は、次に示す手順を実行する必要はありません。

より厳しいサービス・レベル要件を満たすようにフェイルオーバー時間をさらに短縮する必要がある場合は、Oracleサポート・サービスにサービス・リクエストを提出して、フェイルオーバー設定を下げるためのチューニング方法を問い合せてください。


注意:

diagwaitパラメータを変更する際はクラスタ全体を停止する必要があります。diagwait設定の変更は、初回インストールの直後またはスケジュールされた停止期間中に行うことをお薦めします。


関連項目:

詳細は、『Oracle Database Oracle ClusterwareおよびOracle Real Application Clusters管理およびデプロイメント・ガイド』を参照してください。

diagwaitの設定を変更するには、次のようにします。

  1. rootとしてログインし、すべてのノードで次のコマンドを実行します。CRS_homeは、Oracle Clusterwareインストールのホーム・ディレクトリです。

    # CRS_home/bin/crsctl stop crs
    
  2. 次のコマンドを入力します。CRS_homeは、Oracle Clusterwareホームです。

    # CRS_home/bin/oprocd stop
    

    すべてのノードでこのコマンドを繰り返します。

  3. クラスタの1つのノードで、rootとして次のコマンドを発行し、diagwaitパラメータの値を13秒に変更します。

    # CRS_home/bin/crsctl set css diagwait 13 -force
    
  4. すべてのノードで次のコマンドを実行し、Oracle Clusterwareを再起動します。

    # CRS_home/bin/crsctl start crs
    
  5. 次のコマンドを実行して、Oracle Clusterwareが正常に機能していることを確認します。

    # CRS_home/bin/crsctl check crs
    

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オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/accessibility/を参照してください。

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8 サポートおよびサービス

次の各項に、各サービスに接続するためのURLを記載します。

Oracleサポート・サービス

オラクル製品サポートの購入方法、およびOracleサポート・サービスへの連絡方法の詳細は、次のURLを参照してください。

http://www.oracle.com/lang/jp/support/index.html

製品マニュアル

製品のマニュアルは、次のURLにあります。

http://www.oracle.com/technology/global/jp/documentation/index.html

研修およびトレーニング

研修に関する情報とスケジュールは、次のURLで入手できます。

http://education.oracle.com/pls/web_prod-plq-dad/db_pages.getpage?page_id=3

その他の情報

オラクル製品やサービスに関するその他の情報については、次のURLから参照してください。

http://www.oracle.com/lang/jp/index.html 
http://www.oracle.com/technology/global/jp/index.html 

注意:

ドキュメント内に記載されているURLや参照ドキュメントには、Oracle Corporationが提供する英語の情報も含まれています。日本語版の情報については、前述のURLを参照してください。 



Oracle Databaseリリース・ノート, 10gリリース2(10.2) for Linux x86-64

部品番号: B25529-10

Oracle Database Release Notes, 10g Release 2 (10.2) for Linux x86-64

原本部品番号: B15666-13

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