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Oracle Database インストレーション・ガイド
10g リリース2(10.2) for Linux on POWER

B25806-01
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5 Oracle Databaseスタート・ガイド

この章では、Oracleデータベース・アカウント、パスワードおよびファイル位置に関する情報など、デフォルトの事前構成済データベースについて説明します。 この章の内容は、次のとおりです。

インストール済Oracle Databaseの内容とディレクトリ位置の確認

Oracle Universal Installerを使用して、Oracle Databaseインストールの内容とディレクトリ位置を確認できます。 確認する手順は、次のとおりです。

  1. 「Oracle Universal Installerの実行」の手順に従ってOracle Universal Installerを起動します。

  2. 「ようこそ」画面で、「インストールされた製品」をクリックして「インベントリ」ダイアログ・ボックスを表示します。

  3. インストールされた内容を確認するOracle Database製品をリストから選択します。

  4. 「詳細」をクリックして、インストールされた製品の詳細情報を確認します。

  5. 「環境」タブをクリックして、インストールされた内容のディレクトリ位置を確認します。

  6. 「閉じる」をクリックして「インベントリ」ダイアログ・ボックスを閉じます。

  7. 「取消」をクリックしてOracle Universal Installerを終了し、「はい」をクリックして確認します。

Oracle Enterprise Manager Database Controlへのログイン

Oracle Enterprise Manager Database Controlをインストール時に構成すると、それを使用してデータベースを管理できます。または、Oracle Enterprise Manager Grid Controlを使用してデータベースを管理することもできます。Database Controlを表示する手順は、次のとおりです。

  1. Webブラウザを使用してDatabase ControlのURLにアクセスします。

    http://host:port/em
    
    

    各項目の意味は次のとおりです。

    • hostは、Oracle Databaseをインストールしたコンピュータの名前です。

    • portは、インストール中にDatabase Control用に予約されたポート番号です。

    適切な使用ポート番号が不明な場合は、$ORACLE_HOME/install/portlist.iniファイルの次の行を調べます。

    Enterprise Manager Console HTTP Port (db_name) = 1158
    
    

    インストールにより、5500〜5519の範囲内で使用可能な最初のポート番号が予約されます。たとえば、Oracle Databaseをホストmgmt42にインストールしており、Database Controlでポート1158が使用される場合は、次のURLを使用します。

    http://mgmt42:1158/em
    
    

    Oracle Enterprise ManagerにDatabase Controlのログイン・ページが表示されます。

  2. ユーザー名SYSを使用してデータベースにログインし、SYSDBAで接続します。

    インストール時にSYSアカウントに対して指定したパスワードを使用してください。


    注意

    SYSTEMまたはSYSMANアカウントを使用してDatabase Controlにログインしたり、他のデータベース・ユーザーにログイン権限を付与することもできます。 


Database Controlのログイン権限の理解

SYSMANユーザー・アカウントを使用してOracle Enterprise Manager Database Controlにログインすると、Oracle Enterprise Managerスーパーユーザーとしてログインすることになります。SYSMANアカウントには、Database Controlのすべての管理機能にアクセスするために必要なロールと権限が自動的に付与されます。

Database Controlへのログインには、SYSおよびSYSTEMアカウントを使用することもできます。また、ログイン権限を他のデータベース・ユーザーに付与することもできます。この操作の手順は、次のとおりです。

  1. Database Controlにログインします。

    関連項目:

    Database Controlへのログインについては、「Oracle Enterprise Manager Database Controlへのログイン」を参照してください。 

  2. Database Controlホーム・ページの最上部にある「設定」をクリックします。

  3. 左ナビゲーション・バーの「管理者」をクリックします。

  4. 「作成」をクリックしてEnterprise Managerユーザーを作成します。

  5. 「名前」フィールドに既存のデータベース・ユーザー名を入力するか、フラッシュライト・アイコンをクリックしてポップアップ・ウィンドウからユーザーを選択します。

  6. このユーザー用のパスワードを入力して「終了」をクリックします。

    Enterprise Managerにより指定したユーザーにログイン権限が割り当てられ、このユーザーが「管理者の設定」ページのEnterprise Managerユーザー・リストに組み込まれます。

自動ストレージ管理の管理

この項では、自動ストレージ管理インストールの管理について説明します。この項の内容は、次のとおりです。

自動ストレージ管理の起動および停止

自動ストレージ管理の起動および停止については、『Oracle Database管理者リファレンス』を参照してください。

自動ストレージ管理ユーティリティ

自動ストレージ管理の管理には、次のツールを使用できます。

アカウントとパスワードの確認

データベース・コンフィギュレーション・アシスタント(DBCA)により作成されたデータベースすべてに、SYS、SYSTEM、SYSMANおよびDBSNMPデータベース・アカウントが含まれています。また、他の複数の管理アカウントも用意されています。他のアカウントを使用する前に、そのロックを解除してパスワードをリセットする必要があります。表5-1に、これらのアカウントとそのユーザー名およびデフォルト・パスワードを示します。

関連項目:

パスワードのロック解除およびリセットの詳細は、「ユーザー・パスワードのロック解除およびリセット」を参照してください。 


注意

Oracle Enterprise Manager Database Controlを使用すると、全データベース・アカウントのリストを表示できます。詳細は、「ユーザー・パスワードのロック解除およびリセット」を参照してください。 


表 5-1    データベース・アカウント 
ユーザー名  デフォルトの
パスワード
 
説明  関連項目: 

ANONYMOUS 

ANONYMOUS 

HTTPによるOracle XML DBへのアクセスを許可。 

なし 

BI 

BI 

Oracle Sample Schemasに含まれるBusiness Intelligenceスキーマを所有するアカウント。このアカウントを使用できるのは、Sample Schemasをロードした場合のみです。 

『Oracle Database サンプル・スキーマ』 

CTXSYS 

CTXSYS 

Oracle Textアカウント。  

『Oracle Text リファレンス』 

DBSNMP 

インストール時に、またはデータベース・コンフィギュレーション・アシスタントで設定したパスワード 

Oracle Enterprise ManagerのManagement Agentコンポーネントでデータベースの監視および管理に使用されるアカウント。このアカウントが作成されるのは、Database Controlを使用するようにデータベースを構成している場合のみです。 

『Oracle Enterprise Manager Grid Controlインストレーションおよび基本構成』 

DIP 

DIP 

Directory Integration Platform(DIP)によりOracle Internet Directoryでの変更をデータベース内のアプリケーションと同期化するために使用されるアカウント。  

『Oracle Internet Directory管理者ガイド』 

DMSYS 

DMSYS 

データ・マイニング・アカウント。DMSYSによって、データ・マイニング操作が実行されます。 

『Oracle Data Mining管理者ガイド』 

EXFSYS 

EXFSYS 

Expression Filterスキーマを所有するアカウント。  

なし 

HR 

HR 

Oracle Sample Schemasに含まれるHuman Resourcesスキーマを所有するアカウント。このアカウントを使用できるのは、Sample Schemasをロードした場合のみです。 

『Oracle Database サンプル・スキーマ』 

IX 

IX 

Oracle Sample Schemasに含まれるInformation Transportスキーマを所有するアカウント。このアカウントを使用できるのは、Sample Schemasをロードした場合のみです。  

『Oracle Database サンプル・スキーマ』 

LBACSYS 

LBACSYS 

Oracle Label Securityの管理者アカウント。 

『Oracle Label Security管理者ガイド』 

MDDATA 

MDDATA 

Oracle SpatialでGeocoderおよびルーター・データの格納に使用されるスキーマ。  

『Oracle Spatial ユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』 

MDSYS 

MDSYS 

Oracle SpatialおよびOracle interMedia Locatorの管理者アカウント。 

『Oracle Spatial ユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』 

MGMT_VIEW 

ランダムに生成 

Oracle Enterprise Manager Database Controlで使用されるアカウント。 

なし 

OE 

OE 

Oracle Sample Schemasに含まれるOrder Entryスキーマを所有するアカウント。このアカウントを使用できるのは、Sample Schemasをロードした場合のみです。  

『Oracle Database サンプル・スキーマ』 

OLAPSYS 

MANAGER 

OLAPカタログを所有するアカウント。  

『Oracle OLAPアプリケーション開発者ガイド』 

ORDPLUGINS 

ORDPLUGINS 

Oracle interMediaユーザー。オラクル社が提供するプラグインとサード・パーティのプラグインは、このスキーマにインストールされます。 

『Oracle interMediaリファレンス』 

ORDSYS 

ORDSYS 

Oracle interMediaの管理者アカウント。  

『Oracle interMediaリファレンス』 

OUTLN 

OUTLN 

プラン・スタビリティをサポートするアカウント。プラン・スタビリティにより、同じSQL文に対する同じ実行計画を管理できます。OUTLNは、ストアド・アウトラインに関連したメタデータを一元管理するためのロールとして機能します。 

『Oracle Database 概要』 

PM 

PM 

Oracle Sample Schemasに含まれるProduct Mediaスキーマを所有するアカウント。このアカウントを使用できるのは、Sample Schemasをロードした場合のみです。 

『Oracle Database サンプル・スキーマ』 

SCOTT 

TIGER 

Oracleサンプル・プログラムおよび例で使用されるアカウント。 

『Oracle Database管理者ガイド』 

SH 

SH 

Oracle Sample Schemasに含まれるSales Historyスキーマを所有するアカウント。このアカウントを使用できるのは、Enterprise Editionのインストール時にSample Schemasをロードした場合のみです。 

『Oracle Database管理者ガイド』 

SI_INFORMTN_
SCHEMA 

SI_INFORMTN_
SCHEMA 

SQL/MM Still Image Standardの情報ビューが格納されるアカウント。 

『Oracle interMediaリファレンス』 

SYS 

インストール時に、またはデータベース・コンフィギュレーション・アシスタントで設定したパスワード 

データベース管理タスクの実行に使用されるアカウント。 

『Oracle Database管理者ガイド』 

SYSMAN 

インストール時に、またはデータベース・コンフィギュレーション・アシスタントで設定したパスワード 

Oracle Enterprise Managerのデータベース管理タスクの実行に使用されるアカウント。このアカウントが作成されるのは、Database Controlを使用するようにデータベースを構成している場合のみです。 

『Oracle Enterprise Manager Grid Controlインストレーションおよび基本構成』 

SYSTEM 

インストール時に、またはデータベース・コンフィギュレーション・アシスタントで設定したパスワード 

データベース管理タスクの実行に使用されるもう1つのアカウント。 

『Oracle Database管理者ガイド』 

WMSYS 

WMSYS 

Oracle Workspace Manager用のメタデータ情報の格納に使用されるアカウント。 

『Oracle Database アプリケーション開発者ガイド-Workspace Manager』 

WKPROXY 

WKSYS 

Ultra Searchプロキシ・ユーザー。 

『Oracle Ultra Search管理者ガイド』 

WK_TEST 

WK_TEST 

Ultra Searchのデフォルトのインスタンス・スキーマ。 

『Oracle Ultra Search管理者ガイド』 

WKSYS 

WMSYS 

Ultra Searchシステム・ディクショナリとPL/SQLパッケージの格納に使用されるアカウント。 

『Oracle Ultra Search管理者ガイド』 

XDB 

XDB 

Oracle XML DBのデータおよびメタデータの格納に使用されるアカウント。 

『Oracle XML DB開発者ガイド』 

ユーザー・パスワードのロック解除およびリセット

SYS、SYSTEM、SYSMANおよびDBSMPを除く、すべてのOracleシステム管理アカウントのパスワードは、インストール後に取り消されます。ロックされているアカウントを使用する前に、ロックを解除してパスワードをリセットする必要があります。インストール時に事前構成済データベースを作成しても、必要なアカウントのロックを解除していない場合は、この時点で次のいずれかの方法を使用して解除する必要があります。

Database Controlを使用したアカウントのロック解除とパスワードのリセット

Oracle Enterprise Manager Database Controlを使用してユーザー・アカウントのパスワードをロック解除およびリセットする手順は、次のとおりです。

  1. Database Controlにログインします。

    関連項目:

    Database Controlへのログインについては、「Oracle Enterprise Manager Database Controlへのログイン」を参照してください。 


  2. 「管理」をクリックします。

  3. 「管理」ページの「セキュリティ」セクションで「ユーザー」をクリックします。

    すべてのデータベース・アカウントを示す表が表示されます。「アカウント・ステータス」列は、そのアカウントがロックされているかどうかと、パスワードが期限切れかどうかを示します。

  4. 変更するユーザー・アカウントを選択して「編集」をクリックします。

  5. 「ユーザー」プロパティ・シートの「一般」ページを使用してアカウントのロックを解除し、必要に応じてパスワードを変更します。

    関連項目:

    Database Controlの使用方法の詳細は、Database Controlウィンドウで「ヘルプ」をクリックして確認してください。 

SQL*Plusを使用したアカウントのロック解除とパスワードのリセット

ユーザー・アカウントのパスワードのロック解除とリセットをSQL*Plusを使用して行う手順は、次のとおりです。

  1. SQL*Plusを起動し、SYSユーザーとしてログインしてSYSDBAで接続します。

    $ sqlplus /nolog
    SQL> CONNECT SYS/SYS_password AS SYSDBA
    
    
  2. 次のコマンドを入力します。accountはロックを解除するユーザー・アカウント、passwordは新規パスワードです。

    SQL> ALTER USER account [ IDENTIFIED BY password ] ACCOUNT UNLOCK;
    
    

    各項目の意味は次のとおりです。

データベースの識別

Oracle Database 10gソフトウェアで、データベースをグローバル・データベース名により識別します。グローバル・データベース名は、データベース名とデータベース・ドメインで構成されます。通常、データベース・ドメインはネットワーク・ドメインと同じですが、異なる場合もあります。グローバル・データベース名では、あるデータベースが同じネットワーク内の他のデータベースと一意に区別されます。グローバル・データベース名は、インストール時にデータベースを作成するときに指定するか、またはデータベース・コンフィギュレーション・アシスタントを使用して指定します。次に例を示します。

sales.us.oracle.com

各項目の意味は次のとおりです。

DB_NAMEパラメータとDB_DOMAIN名パラメータを組み合せて、初期化パラメータ・ファイルのSERVICE_NAMESパラメータに割り当てるグローバル・データベース名の値を作成します。

システム識別子(SID)は、特定のデータベース・インスタンスを識別します。SIDにより、あるインスタンスが同じコンピュータ上の他のインスタンスから一意に区別されます。各データベース・インスタンスには一意のSIDとデータベース名が必要です。ほとんどの場合、SIDはグローバル・データベース名のデータベース名部分と同じです。

サーバー・パラメータ・ファイルの検索

デフォルトでは、事前構成済データベースではサーバー・パラメータ・ファイルspfilesid.oraが使用されます。このファイルは、$ORACLE_HOME/dbsディレクトリに格納されています。ただし、データベースに自動ストレージ管理またはRAWデバイス記憶域を選択した場合、データベース・コンフィギュレーション・アシスタントでは通常、サーバー・パラメータ・ファイルに対して同じ記憶域メカニズムが使用されます。

サーバー・パラメータ・ファイルが$ORACLE_HOME/dbsディレクトリにない場合、データベースでは、初期化パラメータ・ファイルのSPFILEパラメータを使用して、サーバー・パラメータ・ファイルを検索します。デフォルトの初期化パラメータ・ファイルは$ORACLE_HOME/dbs/initsid.oraです。

Oracle Enterprise Manager Database Controlを使用すると、サーバー・パラメータ・ファイルの位置とすべての初期化パラメータのリストを表示できます。この操作の手順は次のとおりです。

  1. Database Controlにログインします。

    関連項目:

    Database Controlへのログインについては、「Oracle Enterprise Manager Database Controlへのログイン」を参照してください。 


  2. 「管理」をクリックします。

  3. 「管理」ページの「インスタンス」セクションで「すべての初期化パラメータ」をクリックします。

    各初期化パラメータの現行の値を示す表が表示されます。

  4. 「SPFile」をクリックします。

    サーバー・パラメータ・ファイルに指定されている各初期化パラメータの値を示す表が表示されます。この表の上に、サーバー・パラメータ・ファイルの位置が表示されます。

表領域、データファイル、REDOログ・ファイルおよび制御ファイルの確認

次の各項では、表領域、データファイル、REDOログ・ファイルおよび制御ファイルについて説明します。

表領域とデータファイルの識別

Oracleデータベースは、表領域と呼ばれる小さい論理領域に分割されています。各表領域は、1つ以上の物理データファイルに対応しています。データファイルには、表や索引など、論理データベース構造の内容が含まれています。各データファイルを関連付けられる表領域およびデータベースは1つのみです。


注意

SYSAUX表領域およびSYSTEM表領域は、すべてのOracle Database 10gデータベースに存在する必要があります。 


表5-2に、デフォルトの事前構成済データベースの表領域を示します。

表 5-2    表領域と説明 
表領域  説明 

EXAMPLE 

サンプル・スキーマを組み込んだ場合は、それが格納されます。 

SYSAUX 

SYSTEM表領域の補助表領域として機能します。これまでSYSTEM表領域を使用していた一部の製品およびオプションでは、SYSAUX表領域が使用されるようになり、SYSTEM表領域の負荷が低減しています。 

SYSTEM 

Oracleデータベースに必要な表、ビューおよびストアド・プロシージャの定義を含むデータ・ディクショナリが格納されます。 

TEMP 

SQL文の処理時に一時表および索引が格納されます。 

UNDOTBS1 

UNDO情報が格納されます。 

USERS 

データベース・ユーザーにより作成されたデータベース・オブジェクトが格納されます。 

関連項目:

表領域とデータファイルの詳細は、『Oracle Database 概要』および『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。 

Oracle Enterprise Manager Database Controlを使用して、データベースで使用されるデータファイルおよび関連する表領域のリストを表示する手順は、次のとおりです。

  1. Database Controlにログインします。

    関連項目:

    Database Controlへのログインについては、「Oracle Enterprise Manager Database Controlへのログイン」を参照してください。 


  2. 「管理」をクリックします。

  3. 「管理」ページの「記憶域」セクションで「データファイル」をクリックします。

    各データファイルを示す表および各データファイルに関連付けられている表領域が表示されます。

    関連項目:

    Database Controlを使用して表領域を表示、変更および作成する方法の詳細は、Database Controlウィンドウの「ヘルプ」をクリックして確認してください。 

REDOログ・ファイルの位置

事前構成済データベースでは、3つのREDOログ・ファイルが使用されます。REDOログ・ファイルには、データベース・バッファ・キャッシュ内のデータに対する変更がすべて記録されます。インスタンスに障害が発生すると、Oracle Database 10gではREDOログ・ファイルを使用して、メモリー内で変更のあったデータがリカバリされます。

Oracle Databaseでは、REDOログ・ファイルが循環方式で使用されます。たとえば、オンラインREDOログが3つのファイルで構成されている場合、Oracle Databaseでは最初のファイル、次に2番目、最後に3番目のファイルが順に埋められていきます。次のサイクルでは、この3つのファイルが最初のファイルから順番に再利用されて埋められていきます。

関連項目:

REDOログ・ファイルの詳細は、『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ基礎』を参照してください。 

Oracle Enterprise Manager Database Controlを使用して事前構成済データベースのREDOログ・ファイルを表示または変更する手順は、次のとおりです。

  1. Database Controlにログインします。

    関連項目:

    Database Controlへのログインについては、「Oracle Enterprise Manager Database Controlへのログイン」を参照してください。 


  2. 「管理」をクリックします。

  3. 「管理」ページの「記憶域」セクションで「REDOログ・グループ」をクリックします。

    データベースで使用されるREDOログ・グループを示す表が表示されます。

  4. 特定のグループに関連付けられたREDOログ・ファイルの名前と位置を表示するには、そのグループを選択して「表示」をクリックします。

    関連項目:

    Database Controlを使用してREDOログ・ファイルを表示、変更および作成する方法の詳細は、Database Controlウィンドウの「ヘルプ」をクリックして確認してください。 

制御ファイルの位置

事前構成済データベースでは、3つの制御ファイルが使用されます。データベースごとに3つ以上の制御ファイルを保持し、CONTROL_FILES初期化パラメータを設定して各ファイルの位置を指定することをお薦めします。

制御ファイルは管理ファイルです。Oracle Database 10gでは、データベースを起動して実行するには制御ファイルが必要です。制御ファイルでは、データベースの物理構造が定義されます。たとえば、データベース名と、データベースのデータファイルおよびREDOログ・ファイルの名前と位置が定義されます。

Oracle Enterprise Manager Database Controlを使用して、事前構成済データベースの制御ファイル情報を表示する手順は、次のとおりです。

  1. Database Controlにログインします。

    関連項目:

    Database Controlへのログインについては、「Oracle Enterprise Manager Database Controlへのログイン」を参照してください。 


  2. 「管理」をクリックします。

  3. 「管理」ページの「記憶域」セクションで「制御ファイル」をクリックします。

    データベースで使用される制御ファイルを示す表が表示されます。

    関連項目:

    Database Controlを使用して制御ファイル情報を表示し、そのバックアップを作成して追跡する方法の詳細は、Database Controlウィンドウの「ヘルプ」をクリックして確認してください。

    CONTROL_FILES初期化パラメータ値の設定の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。 


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