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Oracle® Database Vaultインストレーション・ガイド
10gリリース2(10.2)for Linux x86
B40014-04
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B レスポンス・ファイルの使用方法

この付録では、レスポンス・ファイルを使用してOracle Database Vaultをインストールする方法について説明します。内容は次のとおりです。

B.1 レスポンス・ファイルの機能

Oracle Universal Installerの起動時にレスポンス・ファイルを指定すると、Oracleソフトウェアのインストールおよび構成を自動化できます。Oracle Universal Installerでは、レスポンス・ファイルに含まれる値を使用して、一部またはすべてのOracle Universal Installerプロンプトに応答します。

通常、Oracle Universal Installerは対話型モードで実行されます。つまり、ユーザーはグラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)画面で情報の入力を求められます。レスポンス・ファイルを使用して情報を指定する場合、サイレント・モードを使用してOracle Universal Installerをコマンド・プロンプトで実行します。

サイレント・モードのインストールでは、Oracle Universal Installerには画面が表示されません。かわりに、起動するときに使用したターミナルに進捗情報が表示されます。

サイレント・モードのインストールの設定は、レスポンス・ファイルにリストされた変数の値を入力して定義します。たとえば、Oracleホームを指定するには、次の例のようにORACLE_HOME変数に適切な値を指定します。

ORACLE_HOME = "/home/Oracle/OraDBHome1"

レスポンス・ファイルの変数の設定を指定する別の方法は、Oracle Universal Installerの実行中にコマンドライン引数として渡すことです。次に例を示します。

$ /directory_path/runInstaller -silent "ORACLE_HOME=/home/Oracle/OraDBHome1" ...

このコマンドで、directory_pathはDVDのdatabaseディレクトリのパスまたはハード・ドライブのDisk1ディレクトリのパスを表します。

この方法は、レスポンス・ファイルにパスワードなどの機密情報を指定しないようにする場合に特に便利です。次に例を示します。

$ /directory_path/runInstaller -silent "s_ownerPasswd=binks342" ...

変数とその設定は必ず二重引用符(")で囲んでください。


関連項目:

レスポンス・ファイルの形式の詳細は、『Oracle Universal InstallerおよびOpatchユーザーズ・ガイド』を参照してください。

B.1.1 レスポンス・ファイルの一般的な使用手順

Oracle Universal Installerをサイレント・モードで使用してOracle製品をインストールおよび構成する一般的な手順は次のとおりです。


注意:

Oracle Universal Installerをサイレント・モードで実行する前に、システムで必要なインストール前のタスクをすべて実行する必要があります。

  1. /etcディレクトリにoraInst.locファイルがあることを確認します。

  2. レスポンス・ファイルを準備します。

  3. サイレント・モードでOracle Universal Installerを実行します。

B.2 レスポンス・ファイルを使用したDatabase Vaultのインストール

レスポンス・ファイルを使用してDatabase Vaultをインストールするには、次の手順を使用します。


注意:

デフォルトでは、oraInst.locファイルは必ず/etcディレクトリにあります。これは、Oracle Database Vaultが既存のOracle Databaseインストール環境にインストールされるためです。

  1. レスポンス・ファイルの準備

  2. レスポンス・ファイルを使用したOracle Universal Installerの実行

B.2.1 レスポンス・ファイルの準備

Oracle Database Vaultには、レスポンス・ファイルのテンプレート(dv.rsp)が含まれています。このテンプレートを編集してインストールをカスタマイズできます。このレスポンス・ファイルは、サイレント・モードのインストールで使用できます。

dv.rspファイルは、インストール・メディアのresponseディレクトリにあります。レスポンス・ファイルをコピーおよび変更するには、次の手順を使用します。

  1. responseディレクトリからシステムの任意のディレクトリにレスポンス・ファイルをコピーします。

    $ cp /directory_path/response/dv.rsp local_directory
    

    この例で、directory_pathはインストール・メディアのdatabaseディレクトリのパスを表します。local_directoryはディスクのディレクトリを表します。

  2. レスポンス・ファイルをテキスト・エディタで開きます。

    $ vi local_directory/dv.rsp
    

    レスポンス・ファイルには、Oracle Universal Installerに必要な情報を格納する変数が含まれています。このファイルにある変数の値を設定する必要があります。たとえば、Oracleホームの場所やDatabase Vault所有者の名前など、Oracle Universal Installerに必要な情報の値を指定する必要があります。

    レスポンス・ファイルは2つの部分から構成されています。変数は、最初の部分でのみ編集する必要があります。ファイルの2番目の部分には、事前設定された変数が含まれています。この変数は編集しないでください。この説明は、レスポンス・ファイルにも記載されています。

    変数には、必須のものとオプションのものがあります。正常にインストールするためには、必須の変数に値を指定する必要があります。各変数についてはレスポンス・ファイルで説明されています。レスポンス・ファイルには例も記載されています。

    レスポンス・ファイルからの次の抜粋は、Oracleホームの変数の設定に関連する説明を示しています。

    #-----------------------------------------------------------------------------
    --
    #Name       : ORACLE_HOME
    #Datatype   : String
    #Description: Complete path of the existing 10.2.0.5.0 database Oracle
    #             Home into which Oracle Database Vault will be installed.
    #
    #Requirement: 1) Must have Oracle Database Enterprise Edition release 
    #                10.2.0.5.0 installed.
    #             2) Must have Oracle Enterprise Manager Console DB version
    #                10.2.0.5.0 installed. 
    #             3) Cannot contain an Automatic Storage Management(ASM) instance.
    #             4) Cannot contain Oracle Database Vault.
    #
    #Example: ORACLE_HOME = "/etc/OHOME1"
    #-----------------------------------------------------------------------------
    --
    ORACLE_HOME=<Value Required>
    

    シャープ記号(#)で始まる行はコメントのエントリです。オプションの変数を省略する場合、行の先頭にシャープ記号(#)を追加してコメント化します。ORACLE_HOMEなどの必須の変数を含む行はコメント化できません。

    パスワードなどの機密情報は、レスポンス・ファイルではなくコマンドラインで指定できます。この方法は、「レスポンス・ファイルの機能」で説明されています。


    関連項目:

    レスポンス・ファイルの作成の詳細は、『Oracle Universal InstallerおよびOpatchユーザーズ・ガイド』を参照してください。

  3. ファイルの説明に従って編集します。ファイルを保存して閉じます。


    注意:

    レスポンス・ファイルを適切に構成しないと、Oracle Universal Installerは失敗します。サイレント・モードのインストールが失敗した場合のトラブルシューティングは、「サイレント・モードのインストールのトラブルシューティング」を参照してください。

  4. ファイルのアクセス権を700に変更します。

    $ chmod 700 /local_dir/response_file.rsp
    

    注意

    Oracle Database Vaultインストールに対して完全に指定されたレスポンス・ファイルには、データベース管理アカウントのパスワードが含まれます。Oracleソフトウェアの所有者ユーザーのみがレスポンス・ファイルを表示または変更できるようにするか、インストールの完了後にファイルを削除することを検討してください。

B.2.2 レスポンス・ファイルを使用したOracle Universal Installerの実行

ここまでの手順で、作成したレスポンス・ファイルを指定してOracle Universal Installerをコマンドラインで実行し、インストールを実行する準備ができました。Oracle Universal Installerの実行可能ファイルrunInstallerにはいくつかのオプションが用意されています。オプションの完全なセットに関するヘルプ情報は、-helpオプションを指定してrunInstallerを実行します。次に例を示します。

$ directory_path/runInstaller -help

レスポンス・ファイルを使用してOracle Universal Installerを実行するには、次のようにします。

  1. 第2章「Oracle Database Vaultのインストール」にリストされているインストール前のタスクを実行します。


    関連項目:

    インストール前の要件のチェックリストは、Oracle Database Vaultのリリース・ノートのよくある質問に関する項を参照してください。

  2. Oracleソフトウェア所有者ユーザー(通常oracle)としてログインします。

  3. Oracle Universal Installerをサイレント・モードで起動するには、次のようなコマンドを入力します。


    注意:

    レスポンス・ファイルには相対パスを指定しないでください。相対パスを指定すると、Oracle Universal Installerは失敗します。

    • $ /directory_path/runInstaller -silent -responseFile responsefilename
      

    この例の詳細は次のとおりです。

    • directory_pathは、DVDのdatabaseディレクトリのパスまたはハード・ディスクのDisk1ディレクトリのパスを表します。

    • -silentは、サイレント・モードでOracle Universal Installerを実行することを示します。

    • responsefilenameは、構成したインストール・レスポンス・ファイルのフルパスおよびファイル名を表します。


    注意:

    runInstallerコマンドのその他のオプションについては、次のコマンドを入力してください。
    $ /directory_path/runInstaller -help
    

B.3 サイレント・モードのインストールのトラブルシューティング

サイレント・モードのインストールの成否を判定するには、次のログ・ファイルを参照してください。

/oraInventory_location/logs/silentInstalldate_time.log

oraInventory_location/etc/oraInst.locファイルで確認できます。oraInst.locファイルのinventory_locパラメータは、oraInventoryディレクトリの場所を指定します。

次の場合、サイレント・インストールは失敗します。

Oracle Universal Installerまたはコンフィギュレーション・アシスタントは、実行時にレスポンス・ファイルを検証します。検証が失敗した場合、サイレント・モードのインストールまたは構成プロセスが終了します。Oracle Universal Installerでは、不正なコンテキスト、書式またはタイプであるパラメータの値は、ファイルに値が指定されていない場合と同様に処理されます。