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Oracle Database Clientインストレーション・ガイド
10gリリース2(10.2)for Solaris Operating System(SPARC 64-bit)

B25027-02
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3 インストール作業

Oracle Clientソフトウェアはディスク(DVD)形式で配布されますが、Oracle Technology NetworkのWebサイトからもダウンロードできます。ほとんどの場合は、Oracle Universal Installerのグラフィカル・ユーザー・インタフェース(GUI)を使用してソフトウェアをインストールします。ただし、このGUIを使用せずにOracle Universal Installerを使用してサイレント・モードのインストールを実行することもできます。

関連項目:

サイレント・モードのインストールの詳細は、付録Aを参照してください。 

この章の内容は、次のとおりです。

コンポーネント固有のインストール・ガイドラインの参照

Oracle Universal Installerを起動する前に、次のガイドラインを参照します。

インストール・ソフトウェアへのアクセス

Oracle Clientソフトウェアはコンパクト・ディスク(DVD)形式で配布されますが、Oracle Technology NetworkのWebサイトからもダウンロードできます。ソフトウェアをハード・ディスクからインストールするには、Oracle Technology Networkからダウンロードして解凍するか、ディスクを入手している場合はディスクからコピーする必要があります。

Oracle Clientにアクセスしてインストールするには、次のいずれかの方法を使用します。

OTN WebサイトからのOracleソフトウェアのダウンロード

この項では、インストール・アーカイブ・ファイルをダウンロードしてハード・ディスク上で抽出する方法について説明します。この項の内容は、次のとおりです。

インストール・アーカイブ・ファイルのダウンロード

Oracle Technology Networkからインストール・アーカイブ・ファイルをダウンロードする手順は、次のとおりです。

  1. ブラウザを使用して、次のURLにあるOracle Technology Networkのソフトウェア・ダウンロード・ページにアクセスします。

    http://www.oracle.com/technology/software/
    
    
  2. インストールする製品のダウンロード・ページにナビゲートします。

  3. ダウンロード・ページで、各必須ファイルのサイズを合計して必要なディスク領域を識別します。

    ファイル・サイズは、ファイル名の隣に表示されます。

  4. アーカイブ・ファイルの格納および展開用に、十分な空き領域のあるファイル・システムを選択します。

    ほとんどの場合は、使用可能ディスク領域として、すべてのアーカイブ・ファイルのサイズ合計の2倍以上のディスク領域が必要です。

  5. 手順4で選択したファイル・システム上で、OraCli10gなど、インストール・ディレクトリを保持する親ディレクトリを製品ごとに作成します。

  6. 手順5で作成したディレクトリに、すべてのインストール・アーカイブ・ファイルをダウンロードします。

  7. ダウンロードしたファイルのサイズが、Oracle Technology Network上の対応するファイルと一致することを確認します。

インストール・ファイルの抽出

インストール・アーカイブ・ファイルを抽出する手順は、次のとおりです。

  1. 必要な場合は、ダウンロードしたインストール・アーカイブ・ファイルを含むディレクトリに移動します。

  2. 各ファイルを解凍するには、次のコマンドを入力します。

    $ gunzip filename.cpio.gz
    
    

    このコマンドにより、次のような名前のファイルが作成されます。

    filename.cpio
    
    
  3. インストール・ファイルを抽出するには、次のコマンドを入力します。

    $ cpio -idcmv < filename.cpio
    


    注意

    cpioコマンドとともに使用する適切なオプションの詳細は、ダウンロード・ページを参照してください。

    一部のブラウザでは、ダウンロード中にファイルが解凍されますが、ファイル拡張子.gzは残ります。この手順で正常に抽出できない場合は、ファイルから拡張子.gzを削除して手順3を繰り返してください。 


    このコマンドでは、ファイルごとにサブディレクトリDisknが作成されます。nは1またはファイル名で識別されるディスク番号です。

必須インストール・ファイルをすべて抽出した後に、 「Oracle Clientソフトウェアのインストール」を参照してください。

ハード・ディスクへのソフトウェアのコピー

Oracle Clientをインストールする前に、ソフトウェアをハード・ディスクにコピーできます。これにより、インストール・プロセスの実行速度が若干向上します。ディスクの内容をハード・ディスクにコピーする前に、ディスクをマウントする必要があります。次の各項では、ディスクをマウントし、ディスクの内容をハード・ディスクにコピーする方法を説明します。

ディスクのマウント

ほとんどのSolarisシステムの場合は、ディスクをディスク・ドライブに挿入すると自動的にマウントされます。ディスクが自動的にマウントされない場合は、次の手順でマウントします。

  1. ユーザーをrootに切り替えます。

    $ su - root
    
    
  2. 必要に応じて次のコマンドを入力し、現在マウントされているディスクを排出してドライブから取り出します。

    # eject
    
    
  3. 該当するディスクをディスク・ドライブに挿入します。

  4. ディスクが自動的にマウントされたことを確認するには、次のコマンドを入力します。

    # ls /dvd/dvd0
    
    
  5. このコマンドでディスクの内容が表示されない場合は、次のようなコマンドを入力してマウントします。

    # /usr/sbin/mount -r -F hsfs /dev/dsk/cxtydzs2 /dvd
    
    

    この例では、/dvdがディスクのマウント・ポイント・ディレクトリで、/dev/dsk/cxtydzs2がディスク・デバイスのデバイス名(たとえば/dev/dsk/c0t2d0s2)です。

  6. 「ディスクの場所」ダイアログ・ボックスが表示される場合は、次のようにディスク・マウント・ポイント・ディレクトリのパスを入力します。

    • 自動的にマウントされたディスク

      /dvd/dvd0
      
      
    • 手動でマウントされたディスク

      /dvd
      
      

操作を続けるには、次の該当する項に進んでください。

ハード・ディスクへのOracle Clientソフトウェアのコピー

システムにDVDドライブが搭載されていない場合は、ソフトウェアをディスクから別のシステム上のファイル・システムにコピーしてから、NFSを使用してそのファイル・システムをマウントするか、またはFTPを使用してソフトウェアをインストールするシステムにファイルをコピーできます。

ディスクの内容をハード・ディスクにコピーする手順は、次のとおりです。

  1. ハード・ディスク上で、Oracleソフトウェアを保持するディレクトリを作成します。

    $ mkdir OraCl10g
    
    
  2. 手順1で作成したディレクトリに移動します。

    $ cd OraCl10g
    
    
  3. ディスクをマウントしていない場合は、マウントします。

    一部のプラットフォームでは、ディスクをドライブに挿入すると自動的にマウントされます。ディスクが自動的にマウントされない場合は、プラットフォーム固有のマウント方法について、「ディスクのマウント」を参照してください。

  4. 次のように入力して、マウント済ディスクの内容を対応する新規サブディレクトリにコピーします。

    $ cp -R /directory_path OraCl10g
    
    

    この例では、/directory_pathがディスクのマウント・ポイント・ディレクトリ(たとえば/dvd)またはDVD上のclientディレクトリのパスです。マウント・ポイント・ディレクトリは/dvdです。

  5. 必要に応じて、次のディスクをマウントし、手順5を繰り返します。

必要なすべてのディスクをコピーした後に、「Oracle Clientソフトウェアのインストール」を参照してください。

Oracle Clientソフトウェアのインストール

この項では、Oracleソフトウェアのインストール方法について説明します。

インストールのガイドラインの確認

Oracle Universal Installerを起動する前に、次のガイドラインを参照します。

Oracle Universal Installerの実行

この項では、デフォルトの設定として基本インストールを説明します。どのタイプのインストール・プロセスの場合でも、次のようにOracle Universal Installerを起動してソフトウェアをインストールします。

  1. ソフトウェアをディスクからインストールする場合は、1枚目のディスクがマウントされていなければマウントします。

    一部のプラットフォームでは、ディスクをドライブに挿入すると自動的にマウントされます。

    ディスクが自動的にマウントされない場合は、プラットフォーム固有のマウント方法について、「ディスクのマウント」を参照してください。

  2. Oracle Universal Installerを起動するには、インストール・ファイルの場所によって、次の手順のいずれかを実行します。


    注意

    oracleユーザーとしてログインしているターミナル・セッションからOracle Universal Installerを起動し、ユーザーの環境を設定してください(第2章を参照)。 


    • インストール・ファイルがディスク上にある場合、次のようなコマンドを入力します。directory_pathはDVD上のclientディレクトリのパスです。

      $ cd /tmp
      $ /directory_path/runInstaller
      
      
    • インストール・ファイルがハード・ディスク上にある場合、ディレクトリをclientディレクトリに変更して、次のコマンドを入力します。

      $ ./runInstaller
      
      

    Oracle Universal Installerが表示されない場合は、「X Windowの表示エラー」のトラブルシューティングを参照してください。

  3. 次のガイドラインに従ってインストールを完了します。

    • Oracle Universal Installerの各画面に表示される指示に従います。追加情報が必要な場合は、「ヘルプ」をクリックします。

    • root権限でスクリプトを実行するように求めるプロンプトが表示された場合は、rootユーザーとしてログインしている端末で次のようなコマンドを入力し、「続行」または「OK」をクリックします。

      # /script_path/script_name
      
      

      次の表に、「基本インストール」オプションを選択したときに表示される各種画面および推奨されるアクションを示します。

  4. 対話型モードでOracle Netコンフィギュレーション・アシスタント(NetCA)を実行するインストール・タイプを選択した場合は、ネットワーク構成の詳細情報を提供する必要があります。

    NetCAを非対話型モードで使用する方法について追加情報が必要な場合は、画面で「ヘルプ」をクリックします。


    注意

    デフォルト・インストールを選択した場合、NetCAは非対話型モードで実行されます。  


  5. すべての構成ツールが完了した後、「終了」をクリックし、「はい」をクリックしてOracle Universal Installerを終了します。

    ソフトウェアのインストール後に完了する必要のある作業については、第4章を参照してください。


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