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Oracle Database Oracle ClusterwareおよびOracle Real Application Clustersインストレーション・ガイド
10g リリース2(10.2) for Solaris Operating System

B28858-02
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G Oracleデータベース・ポート番号の管理

この付録では、デフォルトのポート番号と、インストール後に割当て済ポートを変更する方法について説明します。内容は次のとおりです。

ポートの管理

インストール中、Oracle Universal Installerによって、ポート番号がデフォルトの一連のポート番号からコンポーネントに割り当てられます。Oracleデータベースの多くのコンポーネントおよびサービスがポートを使用します。管理者は、これらのサービスで使用されているポート番号を把握し、ホスト上の2つのサービスで同じポート番号が使用されないようにする必要があります。

ほとんどのポート番号は、インストール中に割り当てられます。すべてのコンポーネントおよびサービスには、割り当てられるポート範囲があります。この範囲は、ポートの割当て時にOracleデータベースが使用する一連のポート番号です。Oracleデータベースは、この範囲の中で最も小さい番号から開始して、次のチェックを行います。

前述のいずれかのチェックに該当するものがあると、Oracleデータベースは、割り当てられるポート範囲の中で次に大きい番号に移動し、空きポートが見つかるまでチェックを続けます。

ポート番号とアクセスURLの表示

ほとんどの場合、Oracleデータベース・コンポーネントのポート番号は、ポートの構成に使用するツールで表示されます。また、いくつかのOracleデータベース・アプリケーションのポートは、portlist.iniファイルにリストされています。このファイルは、$ORACLE_HOME/installディレクトリにあります。

ポート番号を変更しても、portlist.iniファイルでは更新されないため、このファイルを信頼できるのはインストール直後のみです。ポート番号を検出または変更するには、この付録で説明する方法を使用します。

Oracleコンポーネントのポート番号およびプロトコル

次の表に、インストール中に構成されるコンポーネントが使用するポート番号およびプロトコルを示します。デフォルトでは、範囲の中の最初のポートが使用可能であれば、そのポートがコンポーネントに割り当てられます。

表G-1    Oracleコンポーネントで使用されるポート 
コンポーネントおよび説明  デフォルトのポート番号  ポート範囲  プロトコル 

Oracle SQL*Net Listener

OracleのSQL*NetプロトコルでのOracleクライアントからデータベースへの接続が可能になります。これは、インストール中に構成できます。このポートを再構成するには、Netコンフィギュレーション・アシスタントを使用します。 

1521 

1521 

TCP 

Data Guard

SQL*Netポートを共有し、インストール中に構成されます。このポートを再構成するには、Netコンフィギュレーション・アシスタントを使用して、Oracle SQL*Net Listenerを再構成します。 

1521(リスナーと同じ) 

1521 

TCP 

Connection Manager

OracleクライアントからOracle Connection Managerへの接続用リスニング・ポートです。これはインストール中に構成されませんが、Netコンフィギュレーション・アシスタントを使用して構成できます。 

1630 

1630 

TCP 

Oracle Management Agent

Oracle Management Agent用のHTTPポートで、Oracle Enterprise Managerの一部です。これは、インストール中に構成されます。

このポート番号の変更方法については、「Oracle Enterprise Management Agentポートの変更」を参照してください。 

3938 

1830〜1849 

HTTP 

Oracle Enterprise Manager Database Console

Enterprise Manager Database Control用のHTTPポートです。これは、インストール中に構成されます。このポート番号の変更方法については、「Oracle Enterprise Manager Database Consoleポートの変更」を参照してください。 

1158 

5500〜5519 

TCP/HTTP 

Oracle Enterprise Manager Database Console

Enterprise Manager Database Control用のRMIポートです。これは、インストール中に構成されます。このポート番号の変更方法については、「Oracle Enterprise Manager Database Consoleポートの変更」を参照してください。 

5520 

5520〜5539 

TCP 

Enterprise Manager Database Console

Enterprise Manager Database Control用のJMSポートです。これは、インストール中に構成されます。このポート番号の変更方法については、「Oracle Enterprise Manager Database Consoleポートの変更」を参照してください。 

5540 

5540〜5559 

TCP 

i SQL*Plus

i SQL*Plus用のHTTPポート ポート番号は、インストール中に自動的に割り当てられます。このポート番号の変更方法については、i SQL*Plusポートの変更」を参照してください。 

5560 

5560〜5579 

TCP/HTTP 

i SQL*Plus

i SQL*Plus用のRMIポート ほとんどのポート番号は、インストール中に割り当てられます。このポート番号の変更方法については、i SQL*Plusポートの変更」を参照してください。 

5580 

5580〜5599 

TCP 

i SQL*Plus

i SQL*Plus用のJMSポートです。ポート番号は、インストール中に自動的に割り当てられます。このポート番号の変更方法については、i SQL*Plusポートの変更」を参照してください。 

5600 

5600〜5619 

TCP 

Oracle Ultra Search

Oracle Ultra Search用のHTTPポートです。このポート番号は、カスタム・インストール・タイプを使用したOracle Ultra Searchのインストール時に自動的に割り当てられます。このポート番号の変更方法については、「Oracle Ultra Searchポートの変更」を参照してください。 

5620 

5620〜5639 

TCP/HTTP 

Oracle Ultra Search

Oracle Ultra Search用のRMIポートです。このポート番号は、カスタム・インストール・タイプを使用したOracle Ultra Searchのインストール時に自動的に割り当てられます。このポート番号の変更方法については、「Oracle Ultra Searchポートの変更」を参照してください。 

5640 

5640〜5659 

TCP 

Oracle Ultra Search

Oracle Ultra Search用のJMSポートです。このポート番号は、カスタム・インストール・タイプを使用したOracle Ultra Searchのインストール時に自動的に割り当てられます。このポート番号の変更方法については、「Oracle Ultra Searchポートの変更」を参照してください。 

5660 

5660〜5679 

TCP 

Oracle XML DB

WebベースのアプリケーションがHTTPリスナーからOracleデータベースにアクセスする必要がある場合は、Oracle XML DB HTTPポートが使用されます。これは、インストール中に構成されますが、後で表示することはできません。このポート番号の変更方法については、「Oracle XML DBポートの変更」を参照してください。 

動的 

動的 

HTTP 

Oracle XML DB

アプリケーションがFTPリスナーからOracleデータベースにアクセスする必要がある場合は、Oracle XML DB FTPが使用されます。これは、インストール中に構成されますが、後で表示することはできません。このポート番号の変更方法については、「Oracle XML DBポートの変更」を参照してください。 

動的 

動的 

FTP 

Oracle Real Application Clusters

ポート番号は、インストール中に自動的に割り当てられます。後でこれを表示または変更することはできません。 

動的 

動的 

UDP 

Oracle Clusterware

CRSデーモン(Oracle Cluster Ready Servicesデーモン)ノード間接続です。ポート番号は、インストール中に自動的に割り当てられます。後でこれを表示または変更することはできません。 

49896 

49896 

TCP 

Cluster Synchronization Services(CCS)

GMレイヤー用のCSSデーモン・ノード間接続です。ポート番号は、インストール中に自動的に割り当てられます。後でこれを表示または変更することはできません。 

49895 

49895 

TCP 

Oracle Cluster Registry

ポート番号は、インストール中に自動的に割り当てられます。後でこれを表示または変更することはできません。 

動的 

動的 

TCP 

Oracle Event Manager

ポート番号は、インストール中に自動的に割り当てられます。後でこれを表示または変更することはできません。 

49897 

49897〜49898 

TCP 

Cluster Manager

ポート番号は、インストール中に自動的に割り当てられます。後でこれを表示または変更することはできません。 

動的 

動的 

TCP 

Oracle Enterprise Management Agentポートの変更

Oracle Management Agentポートの現行の設定を確認するには、ORACLE_BASE/ORACLE_HOME/host_sid/sysman/config/emd.propertiesファイルでEMD_URLを検索します。

Oracle Management Agent HTTPポートを変更するには、emca -reconfigポート・コマンドを使用します。

emca -reconfig ports -AGENT_PORT 1831

Oracle Enterprise Manager Database Consoleポートの変更

現行のHTTP、RMIおよびJMSポート設定を確認するには、次のファイルで検索します。

Oracle Enterprise Manager Database Consoleポートを変更するには、emca -reconfigポート・コマンドを使用します。

ORACLE_BASE/ORACLE_HOME/bin> emca -reconfig ports option setting

optionは、次のようになります。

複数の-reconfig port設定を1行に入力できます。次に例を示します。

emca -reconfig ports -DBCONTROL_HTTP_PORT 1820 -AGENT_PORT 1821 -RMI_PORT 5520

i SQL*Plusポートの変更

次の項では、i SQL*Plusポートの変更方法について説明します。

HTTPポートの変更

HTTPポートを変更するには、次のファイルを編集します。

RMIポートの変更

RMIポートを変更するには、ORACLE_BASE/ORACLE_HOME/oc4j/j2ee/isqlplus/config/rmi.xmlファイルでrmi-server要素のport属性を変更します。

<rmi-server port="5580"...>

JMSポートの変更

JMSポートを変更するには、ORACLE_BASE/ORACLE_HOME/oc4j/j2ee/isqlplus/config/jms.xmlファイルでjms-server要素のport属性を変更します。

<jms-server port="5600"...>

Oracle Ultra Searchポートの変更

次の項では、Oracle Ultra Searchポートの変更方法について説明します。

HTTPポートの変更

HTTPポートを変更するには、$ORACLE_HOME/oc4j/j2ee/OC4J_SEARCH/config/http-web-site.xmlファイルでweb-site要素のport属性を変更します。

<web-site port="5620"...>

RMIポートの変更

RMIポートを変更するには、$ORACLE_HOME/oc4j/j2ee/OC4J_SEARCH/config/rmi.xmlファイルでrmi-server要素のport属性を変更します。

<rmi-server port="5640"...>

JMSポートの変更

JMSポートを変更するには、$ORACLE_HOME/oc4j/j2ee/OC4J_SEARCH/config/jms.xmlファイルでjms-server要素のport属性を変更します。

<jms-server port="5660"...>

Oracle XML DBポートの変更

Oracle XML FTPポートおよびHTTPポートを変更するには、catxdbdbca.sqlスクリプトを実行する必要があります。これは、デフォルトのインストールの$ORACLE_HOME/rdbms/adminにあります。

Oracle XML DBポートを変更するには、次の手順を実行します。

  1. Oracleリスナーが実行されていることを確認します。これを行うには、Windowsの「サービス」ユーティリティで、Oracle TNS Listenerサービス(たとえば、OracleOraDb10g_home1TNSListener)が「開始」に設定されていることを確認します。

    リスナーを起動できない場合は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。

  2. SYSDBAロールを使用してSYSまたはXDBとしてSQL*Plusまたはi SQL*Plusにログインします。

    たとえば、パスワードwelcomeを使用してSYSとしてSQL*Plusにログインします。

    SQL> sqlplus sys/welcome as sysdba
    
    
  3. catxdbdbca.sqlスクリプトを実行します。

    たとえば、FTPポートに2200を、HTTPポートに8200を使用し、Oracleホームが次の場所にあるとすると、次のコマンドを実行します。

    SQL> /oracle/product/10.20.0/db_1/rdbms/admin/catxdbdbca.sql 2200 8200
    
    
  4. SQL*Plusまたはi SQL*Plusを終了します。


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