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Oracle Database Oracle ClusterwareおよびOracle Real Application Clustersインストレーション・ガイド
10g リリース2(10.2) for Solaris Operating System

B28858-02
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3 Oracle ClusterwareおよびOracleデータベース記憶域の構成

この章では、Oracle Universal Installerを起動する前に完了する必要がある、記憶域の構成作業について説明します。この章で説明する作業は、次のとおりです。

Oracle Clusterware、データベースおよびリカバリ・ファイルの記憶域オプションの確認

この項では、Oracle Clusterwareファイル、Oracleデータベース・ファイルおよびデータ・ファイルの格納でサポートされているオプションについて説明します。この項の内容は次のとおりです。

記憶域オプションの概要

記憶域オプションを選択する際には、次の概要を参考にしてください。

Oracle Clusterwareの記憶域オプションの概要

Oracle Clusterwareファイルの格納には、次の2つの方法があります。

Oracleデータベースおよびリカバリ・ファイル・オプションの概要

Oracleデータベースおよびリカバリ・ファイルの格納には、次の3つの方法があります。

記憶域の一般的な考慮事項

すべてのインストールに対して、Oracle ClusterwareファイルおよびOracleデータベース・ファイルで使用する記憶域オプションを選択する必要があります。また、インストール中に自動バックアップを有効にする場合は、リカバリ・ファイル(フラッシュ・リカバリ領域)で使用する記憶域オプションを選択する必要があります。各ファイル・タイプに同一の記憶域を使用する必要はありません。

投票ディスク・ファイルを配置する場合、各投票ディスクがハードウェア・デバイスまたはディスク、他のシングル・ポイント障害を共有しないように、構成されていることを確認します。構成されている投票ディスクの絶対多数(半分以上)は使用可能であり、常にOracle Clusterwareの動作に応答する必要があります。

フェイルオーバー用にOracle Clusterwareを使用するシングル・インスタンスのOracleデータベース・インストールでは、フェイルオーバー・プロセスにディスクのディスマウントおよび再マウントを含めない場合、ASMまたは共有RAWディスクを使用する必要があります。

次の表に、Oracle Clusterwareファイル、Oracleデータベース・ファイルおよびOracleデータベースのリカバリ・ファイルを格納するために使用できる記憶域オプションを示します。Oracleデータベース・ファイルには、データ・ファイル、制御ファイル、REDOログ・ファイル、サーバー・パラメータ・ファイルおよびパスワード・ファイルが含まれています。Oracle Clusterwareファイルには、Oracle Cluster Registry(OCR)、ミラー化されたOCRファイル(オプション)、Oracle Clusterwareの投票ディスクおよび追加の投票ディスク・ファイル(オプション)が含まれています。


注意:

RAC環境でサポートされている記憶域オプションの最新情報は、OracleMetaLink Webサイトを参照してください。

http://metalink.oracle.com

記憶域オプション  サポート対象ファイルのタイプ 
  OCRおよび投票ディスク  Oracleソフトウェア  データベース  リカバリ 

自動ストレージ管理 

不可 

不可 

可 

可 

ローカル記憶域 

不可 

可 

不可 

不可 

NFSファイル・システム

注意: サポートされているNASデバイスが必要です。 

可 

可 

可 

可 

共有RAWパーティション 

可 

不可 

可 

不可 

次のガイドラインに従って、各ファイル・タイプで使用する記憶域オプションを選択します。

ディスクの記憶域オプションの選択後の作業

ディスクの記憶域オプションを決定したら、次の作業をここに示す順序どおりに実行する必要があります。

1: CVUを使用した使用可能な共有記憶域の確認

「CVUを使用した使用可能な共有記憶域の検証」を参照してください。

2: Oracle Clusterwareファイル用の共有記憶域の構成
3: Oracleデータベース・ファイルおよびリカバリ・ファイル用の記憶域の構成

CVUを使用した使用可能な共有記憶域の検証

サポートされている共有ファイル・システムでクラスタ内のすべてのノードで使用可能なすべての共有ファイル・システムを検証するには、次のコマンドを使用します。

/mountpoint/crs/Disk1/cluvfy/runcluvfy.sh comp ssa -n node_list

クラスタ内の特定のノードと特定の共有記憶域タイプの間の共有アクセス性を検証する場合は、次のコマンド構文を使用します。

/mountpoint/crs/Disk1/cluvfy/runcluvfy.sh comp ssa -n node_list -s storageID_list

前述の構文例で、mountpoint変数はインストール・メディアのマウント・ポイント・パス、node_list変数は検証するノードのカンマ区切りリスト、storageID_list変数は検証対象のファイル・システム・タイプによって管理されるストレージ・デバイスのストレージ・デバイスIDのリストです。

たとえば、マウント・ポイントが/dev/dvdrom/で、ストレージ・デバイス/dev/c0t0d0s2および/dev/c0t0d0s3のnode1およびnode2からの共有アクセス性を検証する場合は、次のコマンドを入力します。

/dev/dvdrom/crs/Disk1/cluvfy/runcluvfy.sh comp ssa -n node1,node2 -s¥ 
/dev/c0t0d0s2,/dev/c0t0d0s3

コマンドに特定のストレージ・デバイスIDを指定しなかった場合は、コマンドによって、リスト上のノードに接続されているすべての使用可能なストレージ・デバイスが検索されます。

サポートされる共有ファイル・システムでのOracle Clusterwareファイル用の記憶域の構成

Oracle Universal Installer(OUI)では、Oracle Cluster Registry(OCR)またはOracle Clusterware投票ディスク用のデフォルトの格納先は提供されません。ファイル・システムにこれらのファイルを作成する場合は、次の項を確認して、Oracle Clusterwareファイル用の記憶域要件を満たしておきます。

Oracle Clusterwareファイルにファイル・システムを使用するための要件

Oracle Clusterwareファイルにファイル・システムを使用する場合、そのファイル・システムは次の要件を満たす必要があります。

表3-1を使用して、共有ファイル・システムのパーティション・サイズを決定します。

表3-1    共有ファイル・システムのボリューム・サイズ要件 
格納されるファイル・タイプ  ボリュームの数  ボリュームのサイズ 

外部冗長で作成されたOracle Clusterwareファイル(OCRおよび投票ディスク) 

1 

ボリュームごとに256MB以上 

Oracleソフトウェア提供の冗長で作成されたOracle Clusterwareファイル(OCRおよび投票ディスク) 

1 

ボリュームごとに256MB以上 

Oracleソフトウェア提供の冗長で作成されたOracle Clusterwareの冗長ファイル(ミラー化されたOCRと2つの追加投票ディスク) 

1 

OCRの場所ごとに256MB以上の空き容量(OCRがファイル・システムに構成されている場合)

または

OCRの場所ごとに使用可能な256MB(OCRがRAWデバイスまたはブロック・デバイスに構成されている場合)

および

3つ以上のデバイスで、投票ディスクの場所ごとに256MB以上 

Oracleデータベース・ファイル 

1 

ボリュームごとに1.2GB以上 

リカバリ・ファイル

注意: リカバリ・ファイルはデータベース・ファイルとは異なるボリュームに配置する必要があります。 

1 

ボリュームごとに2GB以上 

表3-1で、必要なボリューム・サイズの合計を加算して求めます。たとえば、すべてのファイルを共有ファイル・システムに格納するには、2つ以上のボリュームで3.4GB以上の記憶域が使用可能である必要があります。

NFSバッファ・サイズ・パラメータの確認

NFSを使用している場合は、NFSバッファ・サイズ・パラメータ(rsizeおよびwsize)の値を16384以上に設定する必要があります。推奨は32768です。

たとえば、値が32768のrsizeおよびwsizeバッファ設定を使用する場合、各ノードの/etc/vfstabファイルのエントリを次のように更新します。

nfs_server:/vol/DATA/oradata  /home/oracle/netapp nfs -yes
rw,hard,nointr,rsize=32768,wsize=32768,tcp,noac,vers=3

NFSマウントを使用する場合は、パフォーマンスを向上させるために、forcedirectioオプションを使用してDirect I/Oを適用します。ただし、forcedirectioをマウント・オプションに追加すると、同じマウント・ポイントはOracleソフトウェア・バイナリ、実行可能ファイル、共有ライブラリおよびオブジェクトに対して使用できなくなります。forcedirectioオプションを使用できるのは、Oracleデータ・ファイル、OCRおよび投票ディスクのみです。これらのマウント・ポイント用に、次の行を入力します。

nfs_server:/vol/DATA/oradata  /home/oracle/netapp nfs -yes
rw,hard,nointr,rsize=32768,wsize=32768,tcp,noac,forcedirectio,vers=3

共有ファイル・システムでのOracle Clusterwareファイルに必要なディレクトリの作成

次の手順に従って、Oracle Clusterwareファイル用のディレクトリを作成します。また、Oracle Databaseおよびリカバリ・ファイル用に共有ファイル・システムを構成することもできます。


注意:

NFS記憶域の場合、別々のファイル・システムにあるOracle ClusterwareファイルをOracleベース・ディレクトリに格納する場合にのみ、この手順を実行する必要があります。

Sun Clusterなしで構成されたStorage Area Network(SAN)記憶域では、次のことをお薦めします。

すべてのノードで同じコントローラにデバイスがマップされていることを確認するには、オペレーティング・システムをインストールする前に、すべてのノード(同じスロット)にHBAカードをインストールする必要があります。これによって、すべてのノードでデバイスが同じコントローラにマップされます。 


Oracleベース・ディレクトリから、別々のファイル・システム上のOracle Clusterwareファイル用のディレクトリを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 必要に応じて、各ノードで使用する共有ファイル・システムを構成し、マウントします。


    注意:

    ファイル・システムに使用するマウント・ポイントは、すべてのノードで同一である必要があります。ノードの再起動時、自動的にマウントされるように、ファイル・システムが構成されていることを確認してください。 


  2. df -kコマンドを使用して、マウントされた各ファイル・システムの空きディスク領域を確認します。

  3. 表示された情報から、使用するファイル・システムを選択します。

    ファイル・タイプ  ファイル・システムの要件 

    Oracle Clusterwareファイル 

    512MB以上の空き領域を持つ単一のファイル・システムを選択します(外部冗長で、1つのOCRと1つの投票ディスク)。 

    データベース・ファイル 

    次のいずれかを選択します。

    • 1.2GB以上の空き領域を持つ単一のファイル・システム

    • 合計1.2GB以上の空き領域を持つ複数のファイル・システム

     

    リカバリ・ファイル 

    2GB以上の空き領域を持つ単一のファイル・システムを選択します。 

    複数のファイル・タイプに対して同じファイル・システムを使用している場合は、各タイプに対するディスク領域要件を追加して、ディスク領域要件の合計を判断します。

  4. 選択したファイル・システムに対するマウント・ポイント・ディレクトリの名前を書き留めます。

  5. インストールを実行しているユーザー(通常、oracle)がOracle ClusterwareおよびOracleデータベースをインストールするディスクにディレクトリを作成する権限を所有している場合は、OUIによってOracle Clusterwareファイル・ディレクトリが作成され、DBCAによってOracleデータベース・ファイル・ディレクトリとリカバリ・ファイル・ディレクトリが作成されます。

    インストールを実行しているユーザーが書込み権限を所有していない場合は、次のコマンドを使用してこれらのディレクトリを手動で作成する必要があります。次のコマンドでは、それぞれのマウント・ポイント・ディレクトリに推奨されるサブディレクトリが作成され、適切な所有者、グループおよびそのサブディレクトリの権限が設定されます。

    • Oracle Clusterwareファイル・ディレクトリ:

      # mkdir /mount_point/oracrs
      # chown oracle:oinstall /mount_point/oracrs
      # chmod 775 /mount_point/oracrs
      
      
    • データベース・ファイル・ディレクトリ:

      # mkdir /mount_point/oradata
      # chown oracle:oinstall /mount_point/oradata
      # chmod 775 /mount_point/oradata
      
      
    • リカバリ・ファイル・ディレクトリ(フラッシュ・リカバリ領域):

      # mkdir /mount_point/flash_recovery_area
      # chown oracle:oinstall /mount_point/flash_recovery_area
      # chmod 775 /mount_point/flash_recovery_area
      
      

oracleユーザーをこれらのディレクトリの所有者にすると、これらのディレクトリが複数のOracleホーム(異なるOSDBAグループによるものも含む)から読み取られるようになります。

それぞれのマウント・ポイント・ディレクトリにサブディレクトリを作成し、適切な所有者、グループおよび権限を設定すると、CFSまたはNFSの構成は完了です。

RAWデバイスでのOracle Clusterwareファイル用の記憶域の構成

次の項では、RAWパーティションでのOracle Clusterwareファイルの構成方法について説明します。

Clusterwareファイルに必要なRAWパーティションの確認

表3-2に、Oracle Clusterwareファイル用に構成する必要があるRAWパーティションの数およびサイズを示します。

表3-2    Oracle Clusterwareファイル用に必要なRAWパーティション 
数  パーティションごとのサイズ(MB)  用途 

2

(このファイルに対して外部冗長を適用している場合は1) 

256 

Oracle Cluster Registry

注意: これらのRAWパーティションは、クラスタで1回のみ作成する必要があります。クラスタに複数のデータベースを作成する場合、すべてのデータベースが同じOracle Cluster Registryを共有します。

2つのパーティションを作成する必要があります。1つはOCR用で、もう1つはミラー化されるOCR用です。

Oracle9i リリース2(9.2)からアップグレードしている場合は、新しいRAWデバイスを作成するかわりにSRVM構成リポジトリに使用したRAWデバイスを継続して使用できます。 

3

(このファイルに対して外部冗長を適用している場合は1) 

256 

Oracle Clusterware投票ディスク

注意: これらのRAWパーティションは、クラスタで1回のみ作成する必要があります。クラスタに複数のデータベースを作成する場合、すべてのデータベースが同じOracle Clusterware投票ディスクを共有します。

3つのパーティションを作成する必要があります。1つは投票ディスク用で、他の2つは追加の投票ディスク用です。 


注意:

Oracle Clusterwareファイルをクラスタ・ファイル・システム(CFS)に配置する場合、CFSボリュームのサイズは500GB以上である必要があります。 


Oracleデータベース・ファイル用の記憶域オプションの選択

データベース・ファイルは、データベースとリカバリ領域のファイルを集めたファイルで構成されています。

データベース・ファイルの格納には、4つのオプションがあります。

Oracle Clusterwareの構成時に、NFSを選択していて、作成したボリュームがデータベース・ファイルとリカバリ・ファイルを格納するのに十分な大きさである場合は、インストール前に必要な手順は完了です。第4章「Oracle Clusterwareのインストール」に進むことができます。

データベース・ファイルをASMに配置する場合は、「自動ストレージ管理用のディスクの構成」に進みます。

データベース・ファイルをRAWデバイスに配置し、データベース・ファイルおよびリカバリ・ファイルの記憶域管理を手動で行う場合は、「RAWデバイスでのデータベース・ファイル記憶域の構成」に進みます。


注意:

データベースは、ASMファイルと非ASMファイルを混在させて構成できます。ASMの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。 


自動ストレージ管理用のディスクの構成

この項では、自動ストレージ管理で使用するディスクの構成方法について説明します。ディスクを構成する前に、必要なディスクの数と空きディスク領域の大きさを判断する必要があります。次の項では、要件の確認およびディスクの構成方法について説明します。

自動ストレージ管理の記憶域要件の指定

自動ストレージ管理を使用するための記憶域要件を指定するには、必要なデバイス数およびディスクの空き領域を確認する必要があります。この作業を実行するには、次の手順を実行します。

  1. Oracleデータベース・ファイルまたはリカバリ・ファイル(あるいはその両方)に自動ストレージ管理を使用するかどうかを決定します。


    注意:

    データベース・ファイルおよびリカバリ・ファイルに対して、同じメカニズムの記憶域を使用する必要はありません。1つのファイル・タイプにファイル・システムを、もう1つに自動ストレージ管理を使用することもできます。

    自動バックアップを有効にすることを選択し、使用可能な共有ファイル・システムがない場合は、リカバリ・ファイルの記憶域に自動ストレージ管理を使用する必要があります。 


    インストール時に自動バックアップを有効にしている場合、フラッシュ・リカバリ領域に自動ストレージ管理ディスク・グループを指定して、リカバリ・ファイル用の記憶域メカニズムとして自動ストレージ管理を選択できます。インストール時に選択するデータベースの作成方法に応じて次のいずれかを選択します。

    • データベース・コンフィギュレーション・アシスタントを対話型モードで実行するインストール方法を選択した場合(アドバンスト・データベース構成オプションを選択した場合など)、データ・ファイルおよびリカバリ・ファイルに同じ自動ストレージ管理ディスク・グループを使用するか、または各ファイル・タイプに別のディスク・グループを使用します。

      インストール後にデータベース・コンフィギュレーション・アシスタントを使用してデータベースを作成する場合に、同じ選択内容を使用できます。

    • データベース・コンフィギュレーション・アシスタントを非対話型モードで実行するインストール方法を選択した場合は、データ・ファイルとリカバリ・ファイルに同じ自動ストレージ管理ディスク・グループを使用する必要があります。

  2. 自動ストレージ管理ディスク・グループに使用する自動ストレージ管理の冗長レベルを選択します。

    自動ストレージ管理ディスク・グループに選択した冗長レベルによって、自動ストレージ管理でディスク・グループ内のファイルをミラー化する方法および必要となるディスク数と空きディスク領域は次のようになります。

    • 外部冗長

      外部冗長ディスク・グループでは、最小で1台のディスク・デバイスが必要です。外部冗長のディスク・グループで有効なディスク領域は、全デバイスのディスク領域の合計です。

      自動ストレージ管理は外部冗長ディスク・グループ内のデータをミラー化しないため、このタイプのディスク・グループのディスク・デバイスとしては、RAIDのみを使用するか、または同様にデバイス独自のデータ保護メカニズムを持つデバイスを使用することをお薦めします。

    • 標準冗長

      標準冗長ディスク・グループでは、自動ストレージ管理はデフォルトで2方向のミラー化を使用し、パフォーマンスおよび信頼性を向上させます。標準冗長ディスク・グループでは、最小で2台のディスク・デバイス(または2つの障害グループ)が必要です。標準冗長のディスク・グループで有効なディスク領域は、全デバイスのディスク領域の合計の半分です。

      ほとんどの使用環境では、標準冗長ディスク・グループを選択することをお薦めします。

    • 高冗長

      高冗長ディスク・グループでは、自動ストレージ管理はデフォルトで3方向のミラー化を使用してパフォーマンスを向上させ、最高レベルの信頼性を提供します。高冗長ディスク・グループでは、最小で3台のディスク・デバイス(または3つの障害グループ)が必要です。高冗長のディスク・グループで有効なディスク領域は、全デバイスのディスク領域の合計の3分の1です。

      高冗長ディスク・グループでは、高レベルのデータ保護が提供されますが、この冗長レベルの使用を決定する前に、追加するストレージ・デバイスのコストを考慮する必要があります。

  3. データ・ファイルおよびリカバリ・ファイルに必要なディスク領域の合計容量を決定します。

    次の表を使用して、初期データベースのインストールに必要なディスクの最小台数およびディスクの最小領域を決定します。

    冗長レベル  ディスクの最小台数  データベース・ファイル  リカバリ・ファイル  合計 

    外部 

    1 

    1.15GB 

    2.3GB 

    3.45GB 

    標準 

    2 

    2.3GB 

    4.6GB 

    6.9GB 

    高 

    3 

    3.45GB 

    6.9GB 

    10.35GB 

    RACインストールでは、自動ストレージ管理のメタデータ用にディスク領域を追加する必要もあります。次の計算式を使用して、追加のディスク領域の要件を計算します(単位: MB)。

    15 +(2×ディスクの台数)+(126×自動ストレージ管理インスタンスの数)

    たとえば、高冗長ディスク・グループに3台のディスクを使用する4ノードのRAC環境では、525MBの追加ディスク領域が必要になります。

    15 +(2×3)+(126×4)= 525

    システム上ですでに自動ストレージ管理インスタンスが実行されている場合は、これらの記憶域要件を満たすために既存のディスク・グループを使用できます。インストール時、必要に応じて、既存のディスク・グループにディスクを追加できます。

    次の項では、既存ディスク・グループの指定方法およびそのディスク・グループが持つ空きディスク領域の確認方法について説明します。

  4. 必要な場合は、自動ストレージ管理ディスク・グループのデバイスに障害グループを指定します。


    注意:

    データベース・コンフィギュレーション・アシスタントを対話型モードで実行するインストール方法を使用する場合(カスタム・インストール・タイプやアドバンスト・データベース構成オプションを選択する場合など)にのみ、この手順を実行する必要があります。他のインストール・タイプでは、障害グループを指定できません。 


    標準または高冗長ディスク・グループを使用する場合は、カスタム障害グループのディスク・デバイスを関連付けることによって、ハードウェア障害に対するデータベースの保護を強化できます。デフォルトでは、各デバイスに独自の障害グループが含まれます。ただし、標準冗長ディスク・グループの2台のディスク・デバイスが同じSCSIコントローラに接続されている場合、コントローラに障害が発生すると、ディスク・グループは使用できなくなります。この例でのコントローラは、シングル・ポイント障害です。

    このタイプの障害を防止するためには、2つのSCSIコントローラを使用します。各コントローラに2台のディスクを接続し、各コントローラに接続されたディスクに障害グループを定義します。この構成では、ディスク・グループが1つのSCSIコントローラの障害を許容できるようになります。


    注意:

    カスタム障害グループを定義する場合、標準冗長ディスク・グループでは最小で2つの障害グループ、高冗長ディスク・グループでは3つの障害グループを指定する必要があります。 


  5. システムに適切なディスク・グループが存在しない場合は、適切なディスク・デバイスを設置または指定して、新しいディスク・グループを追加します。次のガイドラインに従って、適切なディスク・デバイスを指定します。

    • 自動ストレージ管理ディスク・グループのすべてのデバイスは、サイズおよびパフォーマンス特性が同じである必要があります。

    • 単一の物理ディスクにある複数のパーティションを、1つのディスク・グループのデバイスとして指定しないでください。自動ストレージ管理は、各ディスク・グループのデバイスが、別々の物理ディスク上に存在するとみなします。

    • 論理ボリュームは、自動ストレージ管理ディスク・グループのデバイスとして指定できますが、これを使用することはお薦めしません。論理ボリューム・マネージャは、物理ディスク・アーキテクチャを隠すことができ、これによって自動ストレージ管理による物理デバイス間のI/Oの最適化が行われなくなります。

ASMおよびRAWデバイスでのデータベース・ファイル記憶域の構成

RAWデバイスを使用して自動ストレージ管理用のディスクを構成するには、次の作業を実行します。

次の手順を使用して、ディスクを構成します。

  1. 必要に応じて、ディスク・グループに使用するディスクをインストールし、システムを再起動します。

  2. 自動ストレージ管理ディスク・グループに含めるディスク・スライス(パーティション)を作成または識別するには、次の手順を実行します。

    1. システムに取り付けられているディスクを表示するには、次のコマンドを実行します。

      # /usr/sbin/format
      
      

      このコマンドの出力結果は、次のようになります。

      AVAILABLE DISK SELECTIONS:
             0. c0t0d0 <ST34321A cyl 8892 alt 2 hd 15 sec 63>
                /pci@1f,0/pci@1,1/ide@3/dad@0,0
             1. c1t5d0 <SUN9.0G cyl 4924 alt 2 hd 27 sec 133>
                /pci@1f,0/pci@1/scsi@1/sd@5,0
      
      

      このコマンドによって、システムに取り付けられている各ディスクの情報が表示されます。これには、デバイス名(cxtydz)も含まれます。

    2. 使用するディスクに対応する番号を入力します。

    3. Solarisパーティションがない場合は、fdiskコマンドを使用して、ディスクに作成します。

      Solaris fdiskパーティションは、シリンダ0ではなく、シリンダ1から開始する必要があります。fdiskパーティションを作成した場合、続行する前にディスクにラベル付けする必要があります。

    4. partitionコマンドの後に、printコマンドを入力すると、使用するディスクのパーティション表が表示されます。

    5. 必要に応じて、シリンダ1から開始する、単一のディスク全体のスライスを作成します。

    6. 使用するスライスの番号を記録します。

    7. パーティション表を変更したり、新しいパーティション表を作成した場合は、labelコマンドを入力して、パーティション表およびラベルをディスクに書き込みます。

    8. qと入力して、formatメニューに戻ります。

    9. スライスの作成が終了したら、qと入力して、formatユーティリティを終了します。それ以外の場合は、diskコマンドを入力して、新しいディスクを選択し、手順bからgを繰り返して、そのディスク上のスライスを作成または識別します。

  3. 既存のスライスを使用する場合は、次のコマンドを入力して、それらがファイル・システムとしてマウントされてないことを確認します。

    # df -h
    
    

    このコマンドによって、ファイル・システムとしてマウントされているディスク・デバイスのスライスについての情報が表示されます。スライスのデバイス名には、ディスク・デバイス名と、その後にスライス番号が含まれます。たとえば、cxtydzsnでは、snがスライス番号です。

  4. すべてのノードで次のコマンドを入力して、ディスク・グループに追加する各ディスク・スライスのキャラクタRAWデバイス・ファイルの所有者、グループおよび権限を変更します。

    # chown oracle:dba /dev/rdsk/cxtydzs6
    # chmod 660 /dev/rdsk/cxtydzs6
    
    

    この例では、デバイス名としてスライス6を指定します。


    注意:

    自動ストレージ管理でマルチ・パス・ディスク・ドライバを使用している場合は、ディスクの正しい論理デバイス名にのみ、権限を設定することを確認します。 


  5. 記憶域にRAWデバイスを使用する場合も、「RAWデバイスでのデータベース・ファイル記憶域の構成」を参照してください。それ以外の場合は、RAWパーティションでのASMの作成および構成が完了したら、第4章「Oracle Clusterwareのインストール」に進みます。

既存の自動ストレージ管理ディスク・グループの使用

既存の自動ストレージ管理ディスク・グループにデータベース・ファイルまたはリカバリ・ファイルを格納する場合は、選択したインストール方法に応じて、次のいずれかを選択できます。

既存の自動ストレージ管理ディスク・グループが存在するかどうか、またはディスク・グループに十分なディスク領域があるかどうかを判断するために、Oracle Enterprise Manager Grid ControlまたはDatabase Controlを使用できます。また、次の手順も使用できます。

  1. oratabファイルの内容を表示して、自動ストレージ管理インスタンスがシステムに組み込まれているかどうかを判断します。

    # more /var/opt/oracle/oratab
    
    

    自動ストレージ管理インスタンスがシステムに組み込まれている場合、oratabファイルには次のような行が含まれます。

    +ASM2:oracle_home_path
    
    

    この例では、+ASM2は自動ストレージ管理インスタンスのシステム識別子(SID)、oracle_home_pathは自動ストレージ管理インスタンスが組み込まれているOracleホーム・ディレクトリです。表記規則により、自動ストレージ管理インスタンスのSIDは、プラス(+)記号で始まります。

  2. 環境変数ORACLE_SIDおよびORACLE_HOMEに、使用する自動ストレージ管理インスタンスに対して適切な値を指定します。

  3. SYSDBA権限を持つSYSユーザーとして自動ストレージ管理インスタンスに接続し、必要に応じてインスタンスを起動します。

    $ $ORACLE_HOME/bin/sqlplus "SYS/SYS_password as SYSDBA"
    SQL> STARTUP
    
    
  4. 次のコマンドを入力して、既存のディスク・グループ、それらの冗長レベルおよび各グループでのディスクの空き領域を表示します。

    SQL> SELECT NAME,TYPE,TOTAL_MB,FREE_MB FROM V$ASM_DISKGROUP;
    
    
  5. 出力結果から、適切な冗長レベルが設定されているディスク・グループを特定し、そのディスク・グループにある空き領域を記録します。

  6. 必要に応じて、前述の記憶域要件のリストを満たすために必要な追加のディスク・デバイスを設置または指定します。


    注意:

    既存のディスク・グループにデバイスを追加する場合は、サイズおよびパフォーマンス特性が、そのディスク・グループ内の既存デバイスと同じであるデバイスの使用をお薦めします。 


Sun Cluster DIDデバイスでのデータベース・ファイル記憶域の構成


注意:

今回のリリースでは、Solaris x86プラットフォームで共有ディスクID(DID)デバイスの使用はサポートされていません。 


ASMで使用するために共有ディスクID(DID)デバイスについての情報を取得するには、Sun Clusterのコマンドライン・インタフェース(CLI)のデバイス識別子構成および管理ユーティリティ・ラッパーscdidadmを使用できます。

次のコマンドを入力して、共有ストレージ・デバイス、および同じコントローラを共有しているデバイスを確認します。

# scdidadm -L 

このコマンドの出力では、DID構成ファイルのデバイスのすべてのパス(リモート・ホストのパスを含む)が示されます。このコマンドの出力結果は、次のようになります。

1        plynx1:/dev/rdsk/c0t0d0        /dev/did/rdsk/d1
2        plynx1:/dev/rdsk/c1t0d0        /dev/did/rdsk/d2
3        plynx1:/dev/rdsk/c1t1d0        /dev/did/rdsk/d3
4        plynx3:/dev/rdsk/c3t216000C0FF084E77d1 /dev/did/rdsk/d4
4        plynx1:/dev/rdsk/c3t216000C0FF084E77d1 /dev/did/rdsk/d4
4        plynx2:/dev/rdsk/c3t216000C0FF084E77d1 /dev/did/rdsk/d4
4        plynx4:/dev/rdsk/c3t216000C0FF084E77d1 /dev/did/rdsk/d4
5        plynx3:/dev/rdsk/c3t216000C0FF084E77d0 /dev/did/rdsk/d5
5        plynx1:/dev/rdsk/c3t216000C0FF084E77d0 /dev/did/rdsk/d5
5        plynx2:/dev/rdsk/c3t216000C0FF084E77d0 /dev/did/rdsk/d5
5        plynx4:/dev/rdsk/c3t216000C0FF084E77d0 /dev/did/rdsk/d5
6        plynx3:/dev/rdsk/c3t216000C0FF284E44d0 /dev/did/rdsk/d6
6        plynx1:/dev/rdsk/c3t216000C0FF284E44d0 /dev/did/rdsk/d6
6        plynx2:/dev/rdsk/c3t216000C0FF284E44d0 /dev/did/rdsk/d6
6        plynx4:/dev/rdsk/c3t216000C0FF284E44d0 /dev/did/rdsk/d6
7        plynx3:/dev/rdsk/c4t226000C0FF384E44d1 /dev/did/rdsk/d7
7        plynx1:/dev/rdsk/c4t226000C0FF384E44d1 /dev/did/rdsk/d7
7        plynx2:/dev/rdsk/c4t226000C0FF384E44d1 /dev/did/rdsk/d7
7        plynx4:/dev/rdsk/c4t226000C0FF384E44d1 /dev/did/rdsk/d7
8        plynx3:/dev/rdsk/c4t226000C0FF384E44d0 /dev/did/rdsk/d8
8        plynx1:/dev/rdsk/c4t226000C0FF384E44d0 /dev/did/rdsk/d8
8        plynx2:/dev/rdsk/c4t226000C0FF384E44d0 /dev/did/rdsk/d8
8        plynx4:/dev/rdsk/c4t226000C0FF384E44d0 /dev/did/rdsk/d8
9        plynx3:/dev/rdsk/c4t226000C0FF184E77d0 /dev/did/rdsk/d9
9        plynx1:/dev/rdsk/c4t226000C0FF184E77d0 /dev/did/rdsk/d9
9        plynx2:/dev/rdsk/c4t226000C0FF184E77d0 /dev/did/rdsk/d9
9        plynx4:/dev/rdsk/c4t226000C0FF184E77d0 /dev/did/rdsk/d9
16       plynx2:/dev/rdsk/c0t0d0        /dev/did/rdsk/d16
17       plynx2:/dev/rdsk/c1t0d0        /dev/did/rdsk/d17
18       plynx2:/dev/rdsk/c1t1d0        /dev/did/rdsk/d18
19       plynx3:/dev/rdsk/c0t0d0        /dev/did/rdsk/d19
20       plynx3:/dev/rdsk/c1t0d0        /dev/did/rdsk/d20
21       plynx3:/dev/rdsk/c1t1d0        /dev/did/rdsk/d21
22       plynx4:/dev/rdsk/c0t0d0        /dev/did/rdsk/d22
23       plynx4:/dev/rdsk/c1t0d0        /dev/did/rdsk/d23
24       plynx4:/dev/rdsk/c1t1d0        /dev/did/rdsk/d24

前述の出力例の意味は、次のとおりです。

前述のクラスタの出力例では、共有デバイスは、同じSolarisデバイスのパス名で存在します。たとえば、ノードに関係なく、d9は/dev/rdsk/c4t226000C0FF184E77d0です。他のクラスタ構成の場合、これはあてはまりません。たとえば、いくつかのノードでのSolarisデバイスのパス名は/dev/rdsk/c3t226000C0FF184E77d0として表示され、他のノードでは異なるパスとして表示されます。コントローラ番号が同じでなくても、デバイスはすべてのノードで常に/dev/did/rdsk/d9であることに注意してください。これが、Sun Clusterで統一されたデバイスの名前空間の特長です。


注意:

scdidadmの使用の詳細は、『Sun Cluster Reference Manual for Solaris OS』を参照してください。 


RAWデバイスでのデータベース・ファイル記憶域の構成

次の項では、データベース・ファイル用のRAWパーティションの構成方法について説明します。

Oracleデータベース・ファイル記憶域用のRAWパーティションの構成

パーティションとは、ディスクまたはディスク・アレイ・ボリュームに定義されたスライスです。SPARC Systemsでは、Solaris Volume Managerを使用して作成したソフト・パーティションのことを示す場合もあります。


注意:

今回のリリースでは、Solaris x86プラットフォームで共有ディスクID(DID)デバイスの使用はサポートされていません。 


表3-3     データベース・ファイルに必要なRAWパーティション
数  サイズ(MB)   

1 

500 

SYSTEM表領域:

system 

1 

500 

SYSAUX表領域:

sysaux 

1 

500 

UNDOTBS1表領域:

undotbs1 

1 

250 

TEMP表領域:

temp 

1 

160 

EXAMPLE表領域:

example 

1 

120 

USERS表領域:

ユーザー 

2 

120 

2つのオンラインREDOログ・ファイル(mはログ番号で、1または2):

redo1_m 

2 

110 

1番目と2番目の制御ファイル:

control{1|2} 

1 

5 

サーバー・パラメータ・ファイル(SPFILE):

spfile 

1 

5 

パスワード・ファイル:

pwdfile 

データベース・ファイルのRAWパーティションを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 作成するデータベースの名前を選択します。

    指定する名前の先頭は文字である必要があり、4文字以下にする必要があります。たとえば、orclなどです。

  2. 必要に応じて、使用するディスクをインストールまたは構成し、システムを再起動します。

  3. Solaris Volume Managerによるソフト・パーティションを使用する場合、それらの作成方法については、Solaris Volume Managerのドキュメントを参照してください。

    前述の表には、必要なパーティションの数とサイズが示されています。

  4. ディスク・スライスを使用する場合、次の手順に従って、必要なディスク・スライスを作成または識別します。

    1. システムに取り付けられているディスクを表示するには、次のコマンドを実行します。

      # /usr/sbin/format
      
      

      このコマンドの出力結果は、次のようになります。

      AVAILABLE DISK SELECTIONS:
             0. c0t0d0 <ST34321A cyl 8892 alt 2 hd 15 sec 63>
                /pci@1f,0/pci@1,1/ide@3/dad@0,0
             1. c1t5d0 <SUN9.0G cyl 4924 alt 2 hd 27 sec 133>
                /pci@1f,0/pci@1/scsi@1/sd@5,0
      
      

      このコマンドによって、システムに取り付けられている各ディスクの情報が表示されます。これには、デバイス名(cxtydz)も含まれます。

    2. 使用するディスクに対応する番号を入力します。

    3. Solarisパーティションがない場合は、fdiskコマンドを使用して、ディスクに作成します。

      Solaris fdiskパーティションは、シリンダ0ではなく、シリンダ1から開始する必要があります。fdiskパーティションを作成した場合、続行する前にディスクにラベル付けする必要があります。

    4. partitionコマンドの後に、printコマンドを入力すると、使用するディスクのパーティション表が表示されます。

    5. 必要な各パーティションのスライスを識別または作成します。

      前述の表には、データベース・ファイルに必要なパーティションの数とサイズが示されています。


      注意:

      データベース・ファイルによってパーティション表が上書きされるのを防ぐために、シリンダ0から開始するスライス(スライス2など)は使用しません。 


    6. 使用するスライスの番号を記録します。

    7. パーティション表を変更したり、新しいパーティション表を作成した場合は、labelコマンドを入力して、パーティション表およびラベルをディスクに書き込みます。

    8. qと入力して、formatメニューに戻ります。

    9. スライスの作成が終了したら、qと入力して、formatユーティリティを終了します。

  5. 既存のパーティションを使用する場合は、次のコマンドを入力して、それらがファイル・システムとしてマウントされてないことを確認します。

    # df -h
    
    

    このコマンドによって、ファイル・システムとしてマウントされているデバイスに関する情報が表示されます。スライスのデバイス名には、ディスク・デバイス名と、その後にスライス番号が含まれます。たとえば、cxtydzsnでは、snがスライス番号です。Solaris Volume Managerによるパーティションのデバイス名は、/dev/md/dsk/dnnn(dnnnはソフト・パーティション名)のようになります。

  6. 次のコマンドを入力して、各パーティションのキャラクタRAWデバイス・ファイルの所有者、グループおよび権限を変更します。


    注意:

    マルチ・パス・ディスク・ドライバを使用している場合は、パーティションの正しい論理デバイス名にのみ、権限を設定することを確認します。 


    • Solaris Volume Managerによるソフト・パーティション:

      # chown oracle:dba /dev/md/rdsk/d100
      # chmod 660 /dev/md/rdsk/d100
      
      

      クラスタの各ノードに対して、この手順を繰り返します。

    • ディスク・スライス:

      # chown oracle:dba /dev/rdsk/cxtydzsn
      # chmod 660 /dev/rdsk/cxtydzsn
      
      

      クラスタの各ノードに対して、この手順を繰り返します。

  7. 手順「データベース・コンフィギュレーション・アシスタントのRAWデバイス・マッピング・ファイルの作成」を完了します。

データベース・ファイル記憶域用のRAW論理ボリュームの構成

Solaris x86(64-Bit)では、Solaris Volume ManagerおよびSun ClusterでOracle Real Application Clustersがサポートされています。

Solaris x86では、Solaris Volume ManagerでOracle Real Application Clustersはサポートされておらず、x86用Sun Clusterでもサポートされていません。

Solaris x86(64-bit)Systemsでは、Oracle ClusterwareでOracle Real Application Clustersがサポートされています。ただし、Solaris Volume Managerでの動作は保証されていません。

この項の内容は次のとおりです。

SPARC(64-Bit)用VERITAS CVMの構成

この項では、SPARCシステムでVERITAS Cluster Volume Manager(CVxVM)とSun Cluster 3.1を使用したRAW論理ボリュームの構成方法について説明します。


注意:

今回のリリースでは、VERITAS Cluster Volume Managerは、x86およびx86(64-Bit)Systemsでサポートされていません。 


共有ディスク・グループの作成

共有ディスク・グループを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 必要に応じて、ディスク・グループに使用する共有ディスクをインストールし、システムを再起動します。

  2. 次のコマンドを入力し、ディスクが使用可能であることを確認します。

    # /usr/sbin/format
    
    

    このコマンドの出力結果は、次のようになります。

    AVAILABLE DISK SELECTIONS:
           0. c0t0d0 <ST34321A cyl 8892 alt 2 hd 15 sec 63>
              /pci@1f,0/pci@1,1/ide@3/dad@0,0
           1. c1t5d0 <SUN9.0G cyl 4924 alt 2 hd 27 sec 133>
              /pci@1f,0/pci@1/scsi@1/sd@5,0
    
    

    このコマンドによって、システムに取り付けられている各ディスクの情報が表示されます。これには、デバイス名(cxtydz)も含まれます。

  3. リストから、ディスク・グループに追加するディスク・デバイスのデバイス名を確認し、[Ctrl]キーを押しながら[D]キーを押してformatユーティリティを終了します。

  4. すべてのノードで次のコマンドを入力し、確認したデバイスがファイル・システムとしてマウントされていないことを確認します。

    # df -k
    
    

    このコマンドによって、ファイル・システムとしてマウントされているディスク・デバイスのパーティション(スライス)についての情報が表示されます。スライスのデバイス名には、ディスク・デバイス名と、その後にスライス番号が含まれます。たとえば、cxtydzsnなどで、snはスライス番号です。スライス2(s2)はディスク全体を表します。選択したディスク・デバイスは、マウント済パーティションとして表示されてはいけません。

  5. 次のコマンドを入力して、確認したデバイスがディスク・グループにまだ属していないことを確認します。


    注意:

    次のコマンドによって、VERITAS Volume Manager(VxVM)ディスクについての情報が表示されます。異なるLVMを使用している場合、どのディスク・デバイスがLVMによって管理されているかを確認する方法について、該当するマニュアルを参照してください。 


    # /usr/sbin/vxdiskconfig
    # /usr/sbin/vxdisk list
    
    

    vxdisk listコマンドによって、ディスク・グループにすでに構成されているディスク・デバイスが示されます。また、STATUS列のonlineという単語は、VxVMの制御下にある初期化済のディスクを示します。STATUS列のerrorという単語は、初期化されていないディスクを示します。

    選択したディスク・デバイスは、既存のディスク・グループ内にあってはいけません。

  6. 使用するディスク・デバイスが初期化されていない場合は、次のコマンドを入力して各ディスクを初期化します。

    # /usr/sbin/vxdiskadd cxtydz
    
    
  7. グループに追加するすべてのディスクを指定して次のコマンドを入力し、共有ディスク・グループを作成します。

    # /usr/sbin/vxdg -s init diskgroup diskname=devicename ...
    
    

    この例の意味は、次のとおりです。

    • -sは、共有ディスク・グループを作成することを示します。

    • diskgroupは、作成するディスク・グループの名前です(oradgなど)。

    • disknameは、ディスクに割り当てる管理名です(orad01など)。

    • devicenameは、デバイス名です(c1t0d0など)。

新しいディスク・グループでのRAW論理ボリュームの作成

新しいディスク・グループに必要なRAW論理ボリュームを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 作成するデータベースの名前を選択します。

    指定する名前の先頭は文字である必要があり、4文字以下にする必要があります。たとえば、orclなどです。

  2. 次のコマンドを入力して、Oracle Cluster Registry用の論理ボリュームを作成します。

    # /usr/sbin/vxassist -g diskgroup make ora_ocr_raw_100m 100m user=root ¥
     group=oinstall mode=640
    
    

    この例では、diskgroupは、以前作成したディスク・グループの名前です(oradgなど)。

  3. 次のコマンドを入力して、必要な論理ボリュームを作成します。

    # /usr/sbin/vxassist -g diskgroup make volume size user=oracle ¥
     group=dba mode=660
    
    

    この例の意味は、次のとおりです。

    • diskgroupは、以前作成したディスク・グループの名前です(oradgなど)。

    • volumeは、作成する論理ボリュームの名前です。

      論理ボリュームには、前述の表に示した例の名前を使用することをお薦めします。例に示した論理ボリューム名のdbname変数を、手順1でデータベース用に選択した名前と置き換えます。

    • sizeは、論理ボリュームのサイズです。たとえば、500mは500MBを表します。

    • user=oracle group=dba mode=660は、所有者、グループおよびボリュームの権限を示します。

      userとgroup値には、Oracleソフトウェアの所有者ユーザーとOSDBAグループを指定します(通常、oracleとdba)。

    次の例は、testという名前のデータベースのSYSAUX表領域用に、800MBの論理ボリュームをoradgディスク・グループに作成するために使用するコマンドの例を示しています。

    # /usr/sbin/vxassist -g oradg make test_sysaux_5800m 5800m ¥
    user=oracle group=dba mode=660
    
    
ディスク・グループのデポートと他のクラスタ・ノードでのインポート

ディスク・グループをデポートし、それをクラスタ内の他のノードでインポートするには、次の手順を実行します。

  1. ディスク・グループをデポートします。

    # /usr/sbin/vxdg deport diskgroup
    
    
  2. 各クラスタ・ノードにログインして、次の手順を実行します。

    1. 次のコマンドを入力して、VxVMでディスク構成を調査します。

      # /usr/sbin/vxdctl enable
      
      
    2. 共有ディスク・グループをインポートします。

      # /usr/sbin/vxdg -s import diskgroup
      
      
    3. すべての論理ボリュームを起動します。

      # /usr/sbin/vxvol startall
      
      

Solaris Volume Managerの構成

この項では、Solaris Volume Managerを使用したRAW論理ボリュームの構成方法について説明します。以前の状態データベースの複製がなく、システムにRAW論理ボリュームを作成しているとします。


注意:

Solaris Volume Managerの詳細および構成の問題については、Solaris Volume Managerのドキュメントを参照してください。 


状態データベースの複製の作成

ルートとして、クラスタの各ノードで、metadb コマンドを使用して、Solaris Volume Managerの状態データベースの複製を作成します。コマンド構文は次のとおりです。

metadb -c n -af disk_component

専用のパーティション領域が256MB以上であることを確認します。

次のコマンド例では、ローカル・ディスクのコンポーネント名はcXtYdZs7です。

# metadb -c 3 -af /dev/dsk/cXtYdZs7 

Oracle RACデータベースに対するSun Cluster用のSolaris Volume Managerでの複数所有者ディスク・セットの作成

各複数所有者ディスク・セットは、ノードのリストと関連付けられます。これらのノードは、ディスク・セットの所有権を共有します。ルートとして、次の手順を使用してrawdgという複数所有者ディスク・セットを作成して構成します。

  1. すべてのディスク・デバイスがすべてのノードに直接アタッチされていることを確認します。

  2. 次のコマンド構文を使用して、複数所有者ディスク・セットを作成します。

    # metaset -s rawdg -M -a -h host1 host2 
    
    

    前述の構文例では、host1およびhost2がディスク・セットに共有アクセスするノードの名前です。

  3. 次のコマンド構文を使用して、ディスク・セットにグローバル・デバイスを追加します。構文例では、グローバル・デバイスは/dev/did/rdsk/d0です。

    # metaset -s rawdg -M -a /dev/did/rdsk/d
    
    
  4. 次のコマンド構文を使用して、ディスク・セットのソフト・パーティション・ボリュームを作成します。

     metainit -s rawdg_device_name -p /dev/did/rdsk/d0s0 size 
    
    

    たとえば、 デバイス/dev/did/rdsk/d0s0 上でset1という1GBのソフト・パーティションを作成するには、次のコマンドを入力します。

     # metainit -s set1 d0 -p /dev/did/rdsk/d7s0 1g
    
    
  5. 次のコマンドを使用して、各ノードが複数所有者ディスク・セットに適切に追加されていることを検証します。

    # scconf -pvv | grep rawdg
    
    
  6. 次のコマンドを使用して、複数所有者ディスク・セットがオンラインであることを検証します。

    # scstat -D 
    
    
  7. ディスク・ストレージ・デバイスの所有権をoracleユーザーおよびOSDBAユーザー(通常はoracleおよびdba)に変更します。たとえば、ディスク・ストレージ・デバイスが/dev/md/rawdg/rdsk/d0の場合、次のコマンドを入力します。

    # chown oracle:dba /dev/md/rawdg/rdsk/d0
    
    

    クラスタの各ノードに対して、この手順を繰り返します。

  8. oracleユーザーに読取りおよび書込みのアクセス権を付与します。たとえば、ディスク・ストレージ・デバイスが/dev/md/rawdg/rdsk/d0の場合、次のコマンドを入力します。

    # chmod u+rw /dev/md/rawdg/rdsk/d0 
    
    

    クラスタの各ノードに対して、この手順を繰り返します。

データベース・コンフィギュレーション・アシスタントのRAWデバイス・マッピング・ファイルの作成


注意:

データベース・ファイルにRAWデバイスを使用している場合にのみ、この手順を実行する必要があります。データベース・コンフィギュレーション・アシスタントのRAWデバイス・マッピング・ファイルには、Oracle Clusterwareファイル用のRAWデバイスは指定しません。 


データベース・コンフィギュレーション・アシスタントで各データベース・ファイルに適切なRAWデバイスを選択できるようにするには、次の手順に従って、RAWデバイス・マッピング・ファイルを作成する必要があります。

  1. 環境変数ORACLE_BASEに、以前に選択または作成したOracleベース・ディレクトリを指定します。

    • Bourne、BashまたはKornシェル:

      $ ORACLE_BASE=/u01/app/oracle ; export ORACLE_BASE
      
      
    • Cシェル:

      % setenv ORACLE_BASE /u01/app/oracle
      
      
  2. Oracleベース・ディレクトリにデータベース・ファイルのサブディレクトリを作成し、そのサブディレクトリに適切な所有者、グループおよび権限を設定します。

    # mkdir -p $ORACLE_BASE/oradata/dbname
    # chown -R oracle:oinstall $ORACLE_BASE/oradata
    # chmod -R 775 $ORACLE_BASE/oradata
    
    

    この例では、dbnameは、以前選択したデータベースの名前です。

  3. ディレクトリを$ORACLE_BASE/oradata/dbnameディレクトリに変更します。

  4. テキスト・エディタでdbname_raw.confファイルを編集して、次のようなファイルを作成します。


    注意:

    次に示すのは、2インスタンスのRACクラスタに対するマッピング・ファイルの例です。 


    system=/dev/vx/rdsk/diskgroup/dbname_system_raw_500m
    sysaux=/dev/vx/rdsk/diskgroup/dbname_sysaux_raw_5800m
    example=/dev/vx/rdsk/diskgroup/dbname_example_raw_160m
    users=/dev/vx/rdsk/diskgroup/dbname_users_raw_120m
    temp=/dev/vx/rdsk/diskgroup/dbname_temp_raw_250m
    undotbs1=/dev/vx/rdsk/diskgroup/dbname_undotbs1_raw_500m
    undotbs2=/dev/vx/rdsk/diskgroup/dbname_undotbs2_raw_500m
    redo1_1=/dev/vx/rdsk/diskgroup/dbname_redo1_1_raw_120m
    redo1_2=/dev/vx/rdsk/diskgroup/dbname_redo1_2_raw_120m
    redo2_1=/dev/vx/rdsk/diskgroup/dbname_redo2_1_raw_120m
    redo2_2=/dev/vx/rdsk/diskgroup/dbname_redo2_2_raw_120m
    control1=/dev/vx/rdsk/diskgroup/dbname_control1_raw_110m
    control2=/dev/vx/rdsk/diskgroup/dbname_control2_raw_110m
    spfile=/dev/vx/rdsk/diskgroup/dbname_spfile_raw_5m
    pwdfile=/dev/vx/rdsk/diskgroup/dbname_pwdfile_raw_5m
    
    

    次のガイドラインに従って、ファイルを作成および編集します。

    • ファイルの各行は、次の形式である必要があります。

      database_object_identifier=raw_device_path
      
      
    • シングル・インスタンスのデータベースの場合、ファイルは、1つの自動UNDO表領域データ・ファイル(undotbs1)と2つ以上のREDOログ・ファイル(redo1_1、redo1_2)を指定する必要があります。

    • RACデータベースの場合、ファイルは、各インスタンスに対して1つの自動UNDO表領域データ・ファイル(undotbsn)と2つのREDOログ・ファイル(redon_1、redon_2)を指定する必要があります。

    • 2つ以上の制御ファイル(control1、control2)を指定します。

    • 自動UNDO管理のかわりに手動UNDO管理を使用するには、自動UNDO管理表領域のかわりに単一のロールバック・セグメント表領域データ・ファイル(rbs)を指定します。

  5. ファイルを保存して、指定したファイル名を書き留めます。

  6. データベースの記憶域にRAWデバイスを使用している場合、次のように環境変数DBCA_RAW_CONFIGを設定し、RAWデバイス・マッピング・ファイルへのフルパスを指定してください。

    Bourne、BashまたはKornシェル:

    $ DBCA_RAW_CONFIG=$ORACLE_BASE/oradata/dbname/dbname_raw.conf
    $ export DBCA_RAW_CONFIG
    
    

    Cシェル:

    $ setenv DBCA_RAW_CONFIG=$ORACLE_BASE/oradata/dbname/dbname_raw.conf
    
    

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