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Oracle Database インストレーション・ガイド
10gリリース2(10.2)for Solaris Operating System(x86)

B31302-01
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B Oracleホームのクローニング

Oracleホームをクローニングするには、Oracleホームのコピーを作成してから新しい環境向けに構成する必要があります。Oracle Databaseの複数インストールを実行する場合は、既存のOracle Databaseインストールからファイルをコピーする方が新バージョンを作成するよりも短時間ですむため、この方法でOracleホームを個別に作S成できます。また、この方法はクローニングするOracleホームがパッチ適用済の場合にも便利です。このOracleホームをクローニングすると、新規のOracleホームにもパッチ更新がコピーされます。


注意:

Oracleホームをクローニングするのみでなく、Enterprise Manager Database Controlを使用してOracle Databaseインストールを個別にクローニングすることもできます。Oracle DatabaseインストールとOracleホームのクローニングの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。 


Oracleホームをクローニングする手順は、次のとおりです。

  1. クローニングするOracle Databaseのインストールが正常に完了していることを確認します。

    そのためには、インストール・セッションのinstallActionsdate_time.logファイルを確認します。通常、このファイルは/orainventory_location/logsディレクトリにあります。

    パッチをインストール済の場合は、次のコマンドを実行してパッチのステータスをチェックできます。

    $ $ORACLE_HOME/OPatch ORACLE_HOME=ORACLE_HOME_using_patch
    $ $ORACLE_HOME/OPatch opatch lsinventory
    
    
  2. Oracleホーム関連のプロセスをすべて停止します。Oracleホームに対するプロセスの停止方法の詳細は、「Oracleソフトウェアの削除」を参照してください。

  3. Oracleベース・ディレクトリではなくOracleホーム・ディレクトリを指定してZIPファイルを作成します。

    たとえば、ソースOracleインストールが/u01/app/oracle/product/10.2.0/db_1にある場合は、次のコマンドを使用してdb_1ディレクトリをZIPで圧縮します。

    # zip -r db_1.zip /u01/app/oracle/product/10.2.0/db_1
    
    

    10.2.0ディレクトリにあるadminflash_recovery_areaおよびoradataディレクトリは残しておきます。これらのディレクトリは、後で新規データベースの作成時にターゲット・インストールに作成されます。

  4. ZIPファイルをターゲット・コンピュータのルート・ディレクトリにコピーします。

  5. 次のコマンドを使用してZIPファイルの内容を抽出します。

    # unzip -d / db_1.zip
    
    
  6. Oracleホームが共有ストレージ・デバイスにある場合を除き、Oracleホームをクローニングするコンピュータごとに手順4および5を繰り返します。

  7. ターゲット・コンピュータ上で、ディレクトリを解凍後のOracleホーム・ディレクトリに変更し、解凍後の$ORACLE_HOME/network/adminディレクトリに存在する.ora(*.ora)ファイルをすべて削除します。

  8. $ORACLE_HOME/oui/binディレクトリから、解凍後のOracleホームに対してOracle Universal Installerをクローン・モードで実行します。次の構文を使用します。

    $ORACLE_HOME/oui/bin/runInstaller -silent -clone ORACLE_HOME="target location" 
    ORACLE_HOME_NAME="unique_name_on node" [-responseFile full_directory_path]
    
    

    次に例を示します。

    $ORACLE_HOME/oui/bin/runInstaller -silent -clone 
    ORACLE_HOME="/u01/app/oracle/product/10.2.0/db_1" ORACLE_HOME_NAME="db_1"
    
    

    -responseFileパラメータはオプションです。クローン時パラメータは、コマンドラインで指定する方法と、レスポンス・ファイルで指定し、そのレスポンス・ファイルをコマンドラインで指定する方法があります。

    Oracle Universal Installerが起動し、クローニング・アクションがcloneActionstimestamp.logファイルに記録されます。通常、このログ・ファイルは/orainventory_location/logsディレクトリにあります。

  9. 新規にクローニングしたOracleホーム用に新規データベースを作成するには、次のようにデータベース・コンフィギュレーション・アシスタントを実行します。

    $ cd $ORACLE_HOME/bin
    $ ./dbca
    
    
  10. 新規データベースの接続情報を構成するには、Netコンフィギュレーション・アシスタントを実行します。

    $ cd $ORACLE_HOME/bin
    $ ./netca
    

    関連項目:

    • Oracle Universal Installerを使用してOracle Databaseホームをクローニングする方法の詳細は、『Oracle Universal InstallerおよびOpatchユーザーズ・ガイド』を参照してください。

    • Oracle DatabaseホームとOracleデータベースのクローニングの詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

     


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