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Oracle Database Companion CDインストレーション・ガイド
10gリリース2(10.2)for Solaris Operating System(x86)

B31306-01
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1 Oracle Database Companion CDのインストールの概要

この章では、Oracle Database Companion CDインストール・メディアからインストールできる製品の概要と、各製品のインストール前に考慮する必要がある問題について説明します。この章の内容は、次のとおりです。

Oracle Database Companion CDのインストールの概要

インストール・プロセスは、次の手順で構成されます。

  1. リリース・ノートの確認: インストールを開始する前に『Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor Solaris Operating System(x86)』を一読してください。プラットフォーム固有のマニュアルに加え、リリース・ノートを利用します。最新バージョンのリリース・ノートは、次のOracle Technology NetworkのWebサイトから入手できます。

    http://otn.oracle.co.jp/document/

  2. インストールの計画: この章で、インストールできる製品と、ソフトウェアのインストール前に知っておく必要のある情報を提供します。

    関連項目:

    サイトの要件に応じたOracle製品の最善のインストール方法については、『Oracle Databaseインストレーション・ガイドfor Solaris Operating System(x86)』の付録「インストールに関してよくある質問」を参照してください。 

  3. システム要件の検証: 第2章で、Companion CD製品をインストールするために必要な最小のシステム要件について説明します。

  4. ソフトウェアのインストール: 次の章および付録で、Companion CD製品のインストールに関する情報を提供します。

  5. インストール後の作業の完了: 第4章で、インストール後に必要な作業および実施しておくことが望ましい作業について説明します。ポート番号の確認または変更が必要な場合は、付録Dを参照してください。

  6. Companion CD製品の使用の開始: 第5章で、Companion CD製品を使用する上での情報を提供します。

Oracle HTML DBインストール・タイプでインストールされる製品

次の各項では、Oracle HTML DBインストール・タイプを選択した場合にインストールされる製品について説明します。

Oracle HTML DB

Oracle HTML DBは、Oracle DatabaseインストールでWebアプリケーションを迅速に開発およびデプロイするためのツールです。このツールを使用すると、デスクトップ・データベースの生産性の利点と、Oracle Databaseのセキュリティ、信頼性およびパフォーマンスが得られます。既存の表、ビューまたはスプレッドシートからのインポート・データに関して、わずかなプログラミングまたはスクリプト記述とWebブラウザのみで、レポート・アプリケーションやデータ入力アプリケーションを作成できます。

Oracle HTML DBのインストール先

Oracle HTML DBは、Oracle HTTP Serverとともに新規のOracleホームにインストールできます。または、インストール・メディアからインストールしたOracle HTTP Serverが格納されている既存のOracleホームにこの製品をインストールできます。Oracle HTML DBの既存のインストールがある場合、このインストールは、現行のリリースのOracle HTML DBにアップグレードされます。Oracle HTML DBは、他のOracle HTTP ServerのOracleホームにはインストールしないでください。


注意:

Oracle HTTP Serverが格納されている可能性のある他のOracleホームに対するOracle HTML DBのインストールはサポートされません。 


Oracle HTTP Server

Oracle HTTP Serverは、Apache Standalone 10.1.2.0.0をベースとするWebサーバーです。 「Oracle HTML DB」インストール・タイプを使用して、新しいOracleホームにOracle HTTP Serverをインストールできます。


注意:

Oracle Workflow中間層コンポーネントをインストールしている場合は、Oracle HTTP Serverと「Oracle Database 10g Companion Products」インストール・タイプを併用できます。 


このスタンドアロン・リリースのOracle HTTP Serverには、次の機能が用意されています。

このリリースとその他のOracle HTTP Serverリリースの違い

Oracle HTTP Serverのスタンドアロン・バージョンとOracleソフトウェアの他のリリースに付属しているバージョンの違いは、次のとおりです。

Oracle HTTP Serverのインストール先

Oracle HTTP Serverは新規のOracleホームにインストールする必要があります。既存のOracleホームにはインストールしないでください。Oracle HTTP Serverは、インストールごとに別のOracleホームを使用する場合にかぎり、同じシステム上に複数をインストールできます。

「Oracle Database 10g Products」インストール・タイプでインストールされる製品

次の項では、「Oracle Database 10g Products」インストール・タイプを選択した場合にインストールされる製品について説明します。これらの製品は、既存のOracle Database 10g リリース2(10.2)のOracleホームにインストールする必要があります。

Oracle JDBC Development Drivers

Oracleには、コードのデバッグおよび他のデプロイ計画に使用できる一連のJDBCドライバが用意されています。これらのドライバはOracle Databaseリリース8.1.7以上にアクセスできます。

Oracle SQLJ

Oracle SQLJを使用すると、アプリケーション・プログラマは、Javaの設計理念に準拠する方法でSQL操作をJavaコードに埋め込むことができます。SQLJプログラムとは、埋込みSQL文が含まれているJavaプログラムです。Oracle SQLJは、動的SQL操作(リアルタイムで変更できる操作)をサポートする拡張機能を提供します。動的SQL操作は、SQLJアプリケーション内のJDBCコードまたはPL/SQLコードを介して使用することもできます。一般的なアプリケーションでは、動的SQLよりも静的SQLのほうが広く使用されています。SQLJはトランスレータ(Oracle SQLJ Translator)とランタイム(Oracle SQLJ Runtime)のコンポーネントで構成され、ユーザーの開発環境に円滑に統合されます。

Oracle Database Examples

Oracle Database Examplesには、Oracle Databaseの製品、オプションおよび機能の習得に使用できる様々な例と製品デモが含まれています。 これらの例の多くは、Oracle Databaseにインストールできるサンプル・スキーマを処理するように設計されています。Oracle Documentation Libraryにあるマニュアルの多くは、Oracle Database Examplesで提供されるサンプル・プログラムおよびスクリプトを使用しています。

必須製品

Oracle Database Examplesを使用するには、その前にサンプル・スキーマをOracle Databaseにインストールする必要があります。データベースの作成時にサンプル・スキーマを組み込むかどうかは、Oracle Databaseをインストールするとき、またはデータベース・コンフィギュレーション・アシスタント(DBCA)を使用して新規データベースを作成するときに選択できます。また、サンプル・スキーマを既存のデータベースに手動でインストールすることもできます。

関連項目:

サンプル・スキーマを既存のデータベースに手動でインストールする方法については、『Oracle Databaseサンプル・スキーマ』を参照してください。 

Oracle Textのナレッジ・ベース

「Oracle Database 10g Products」インストール・タイプは、2つのOracle Textナレッジ・ベース(英語とフランス語)をインストールします。提供されるナレッジ・ベースは、要件に応じて拡張できます。あるいは、英語とフランス語以外の言語で独自のナレッジ・ベースを作成できます。

関連項目:

ナレッジ・ベースの作成および拡張の詳細は、『Oracle Textリファレンス』を参照してください。 

Oracle Workflow Server

Oracle Workflowは、ビジネス・プロセス・ベースの統合をサポートする完全なワークフロー管理システムを提供します。これにより、ビジネス・プロセスのモデル化、自動化および継続的な改善が可能になり、ユーザー定義のビジネス・ルールに従って様々な情報をルーティングできます。Oracle Workflowのインストールでは、「Oracle Database 10g Products」インストール・タイプの場合はOracle Workflow ServerおよびOracle Workflow Managerがインストールされ、「Oracle Database 10g Companion Products」インストール・タイプの場合はOracle Workflow中間層コンポーネントがインストールされます。

このリリースでは、Oracle Workflow ManagerのOracle Application Server Containers for J2EE(OC4J)インスタンスの起動で、2つのスクリプトが実行されるように簡素化されました。


注意:

Oracle E-Business Suiteデータベースには、Oracle Workflow Serverをインストールしないでください。Oracle Database 10gと併用できるOracle Workflowバージョンを使用する場合、またはこのバージョンのOracle Workflowに基づいてOracle Databaseコンポーネントを使用する場合は、Oracle E-Business Suiteインスタンスが使用していないデータベースにOracle Workflow Serverをインストールする必要があります。

Oracle E-Business Suiteデータベースについては、Oracle E-Business Suiteに埋め込まれているOracle Workflow Serverのバージョンを引き続き使用できます。 


関連項目:

Oracle Workflow Clientインストール・ソフトウェアは、Oracle Technology NetworkのWebサイトから入手できます。

http://www.oracle.com/technology/products/ias/workflow/index.html 

Oracle Workflowをインストールするその他のインストール・タイプ

Oracle Workflowは、次の製品の一部のインストール・タイプを使用してインストールすることもできます。

これらのいずれかの製品をインストールした場合は、Oracle Workflowがすでにインストールされている可能性があります。この場合はOracle Workflowを再度インストールする必要はありません。

Oracle Ultra Search

Oracle Ultra Searchを使用すると、Webサイト、データベース表、ファイル、メーリング・リスト、Oracle Application Serverのポータルおよびユーザー定義のデータソースを索引付けおよび検索できます。また、様々な種類の検索アプリケーションを作成できます。

ネイティブ・コンパイルJavaライブラリ

「Oracle Database 10g Products」インストール・タイプは、JAcceleratorおよびOracle interMedia Image Acceleratorをインストールします。これには、Oracle JVMおよびOracle interMedia用のネイティブ・コンパイルJavaライブラリ(NCOMP)が含まれています。プラットフォーム上でこの2つの製品のパフォーマンスを改善するには、これらのライブラリが必要です。

JPublisher

JPublisherはJavaユーティリティであり、Javaプログラム内で次のユーザー定義データベース・エンティティを表すJavaクラスを生成します。

JPublisherを使用すると、SQLオブジェクト型、オブジェクト参照型およびコレクション型(VARRAYまたはネストした表)からJavaクラスへのマッピングを強い型指定で指定し、カスタマイズできます。

また、JPublisherでPL/SQLパッケージ用のクラスも生成できます。これらのクラスは、PL/SQLパッケージ内でストアド・プロシージャを起動するためのラッパー・メソッドを持ちます。

さらに、JPublisherによりJavaからPL/SQLのみの型へのアクセスが単純化されます。PL/SQLの型とSQLの型の間で事前定義済マッピングまたはユーザー定義マッピングを使用できます。また、これらの型の間でPL/SQL変換ファンクションを使用できます。これらの型が適切に対応していれば、JPublisherでは必要なJavaおよびPL/SQLコードが自動的に生成されます。

SQLまたはPL/SQLエンティティをJavaに公開する場合と同じように、サーバー・サイドJavaクラスをクライアント・サイドJavaクラスに公開できます。これにより、アプリケーションからデータベースのJavaクラスを直接コールできます。

JPublisherを使用すると、生成されたJavaクラスをWebサービスとして公開できます。たとえば、SQLまたはPL/SQLエンティティやサーバー・サイドJavaエンティティを公開できます。

JPublisherは、生成されるほとんどのJavaクラスでSQLJコードを使用するため、Oracle SQLJ TranslatorおよびOracle SQLJ Runtimeが組み込まれています。Oracle SQLJは、JavaプログラムにSQL文を埋め込むための標準的な方法です。

Oracle SQLJ Translator

JPublisherは生成されるクラスでSQLJコードを使用するため、必要に応じて、コードの生成プロセスでOracle SQLJ Translatorを自動的にコールします。Oracle SQLJ Translatorは、埋込みSQL文をJDBCコールに変換します。

Oracle SQLJ Runtime

Oracle SQLJ Runtimeはプログラムの実行中に使用され、JPublisherによって生成されたほとんどのクラスを実行します。SQLJ Runtimeは、JDBCドライバ上で動作する、Pure JavaコードのThinレイヤーです。SQLJ Runtimeは、SQL操作に関する情報を読み取り、JDBCドライバに指示を伝達する中間プログラムとして機能します。

関連項目:

『Oracle Database JPublisherユーザーズ・ガイド』 

「Oracle Database 10g Companion Products」インストール・タイプでインストールされる製品

次の項では、「Oracle Database 10g Companion Products」インストール・タイプを選択した場合にインストールできる製品について説明します。

Oracle Workflow中間層コンポーネント

Oracle Workflow中間層コンポーネントを使用すると、Oracle Workflowのデータベース・アクセス記述子(DAD)や仮想ディレクトリ・マッピングも含めて、Oracle Workflowユーザー・インタフェースWebページが使用可能になります。Oracle Workflow Serverを使用するには、その前にOracle Workflow中間層コンポーネントをインストールする必要があります。

「Oracle Database 10g Companion Products」インストール・タイプを使用すると、Oracle Workflow Serverをインストールした後にOracle Workflow中間層コンポーネントをインストールできます。

Oracle HTTP Server

Oracle HTTP Serverの詳細は、「Oracle HTTP Server」を参照してください。


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