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Oracle Database Vault インストレーション・ガイド
10gリリース2(10.2) for Solaris Operating System(x86-64)

B52034-01
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1 Oracle Database Vaultのインストールの概要

Oracle Database Vaultを使用すると、これまで不可能だった方法でビジネス・データを保護できます。Database Vaultでは、多元的および重層的な方法で、データベース・セキュリティが実装されます。

この章では、Database Vaultのインストール処理の概要を説明します。この章には、次の項が含まれます。

Database Vaultのインストール環境

Oracle Database Vaultは、次のものにオプションとしてインストールできます。

Database Vaultアカウント

Database Vaultのインストール時には、2つのアカウントを作成できます。1つはDatabase Vault所有者、もう1つはDatabase Vaultアカウント・マネージャのアカウントです。Database Vault所有者のアカウント名およびパスワードは、インストール時に指定する必要があります。Database Vaultアカウント・マネージャの作成はオプションです。

Database Vault所有者

Database Vault所有者アカウントには、DV_OWNERロールが付与されます。このアカウントは、Database Vaultのロールおよび構成を管理できます。

Database Vault所有者のユーザー名は2〜30文字、アカウント・パスワードは8〜30文字で指定できます。

Database Vault所有者アカウント用に選択するパスワードは、セキュアなパスワードであることが必要です。次のパスワード制限が実施されます。

Database Vaultアカウント・マネージャ

Database Vaultアカウント・マネージャには、DV_ACCTMGRロールが付与されます。このアカウントは、データベース・ユーザー・アカウントの管理に使用します。Database Vaultアカウント・マネージャを作成すると、容易に業務を分離できます。Database Vaultアカウント・マネージャ・アカウントを作成しない場合、DV_ACCTMGRロールは、デフォルトでDatabase Vault所有者アカウントに付与されます。

Database Vaultアカウント・マネージャのユーザー名は2〜30文字、アカウント・パスワードは8〜30文字で指定できます。

Database Vaultアカウント・マネージャにも、Database Vault所有者と同じパスワード制限が適用されます。

デフォルトの監査方針および初期化パラメータ

Oracle Database Vaultでは、ベースライン・データベースの監査方針がインストールされます。この監査方針の対象は、Database Vaultデータベース表に格納されるアクセス制御構成情報、Oracle Catalogに格納される情報(ロールバック・セグメント、表領域など)、システム権限の使用およびOracle Label Securityの構成です。

関連項目

データベースの監査方針の詳細は、『Oracle Database Vault管理者ガイド』を参照してください。 

Oracle Database Vaultのインストール時には、セキュリティ固有のデータベース初期化パラメータが、デフォルト値を使用して初期化されます。これらのセキュリティ固有の初期化パラメータは、付録Fに記載されています。

インストールに関する考慮事項

この項では、この製品のインストール方法を決定する前に考慮する必要がある情報を示します。この項の内容は次のとおりです。

ハードウェアおよびソフトウェアの動作保証

このインストレーション・ガイドに記載されているプラットフォーム固有のハードウェアおよびソフトウェアの要件は、このマニュアルが公開された時点での最新情報です。マニュアルの公開後に、その他のプラットフォームやオペレーティング・システムのソフトウェア・バージョンが新たに動作保証されている可能性があるため、OracleMetaLink Webサイトの動作保証マトリックスで、動作保証されているプラットフォームおよびオペレーティング・システムのバージョンの最新のリストを確認してください。OracleMetaLink Webサイトには、次のURLでアクセスできます。

http://metalink.oracle.com

現行のOracleサポート・サービス契約を結んでいない場合は、次のWebサイトで同じ情報にアクセスできます。

http://www.oracle.com/technology/support/metalink/content.html

複数のOracleホーム

この製品では、複数のOracleホームがサポートされます。そのため、同じシステムの異なるOracleホーム・ディレクトリに、このソフトウェアの現在のリリースまたは前のリリースを複数回インストールできます。


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