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Oracle Database プラットフォーム・ガイド
10gリリース2(10.2) for Microsoft Windows(64-bit)on Intel Itanium

B25021-03
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2 Windowsでのデータベース・ツール

Oracle Database for Windowsには、データベース関連の機能を実行する様々なツールがあります。この章では、一般的なデータベース管理タスクの実行に推奨されるツールおよびそのツールの起動方法を説明します。

特に記載のないかぎり、このマニュアルで説明する機能は、Oracle Database Enterprise Edition、Oracle Database Standard EditionおよびOracle Database Personal Editionに共通しています。

この章の項目は次のとおりです。

使用するデータベース・ツールの選択

データベース・ツールとは、データベース管理タスクに使用できるツール、ユーティリティおよび補助ツールの総称です。類似するタスクを実行できるデータベース・ツールもありますが、1つのデータベース・ツールですべてのデータベース管理タスクを実行することはできません。次の項では、特定のオペレーティング・システムで使用できるデータベース・ツールおよび一般的なデータベース管理タスクに使用できる推奨ツールについて説明します。


注意

Oracle Server Managerは、Oracle9iリリース2(9.2)には付属していません。Server Managerのすべてのテキストおよび例は、SQL*Plusの対応するテキストおよび例に置き換えられています。

また、データベースにCONNECT INTERNALとして接続する方法はサポートされていません。

SQL> CONNECT INTERNAL/password@tnsalias 

これは、次のように置き換えられています。

SQL> CONNECT SYS/password@tnsalias AS SYSDBA 
 

データベース・ツールとオペレーティング・システムの互換性

ほぼすべてのデータベース・ツールは、サポートされているすべてのWindowsバージョンで使用できます。次のツールは、Intel Itanium上のOracle Database for 64-bit Windowsではサポートされていません。

Oracle Enterprise ManagerおよびそのオプションのManagement Packには、データベースの管理を助ける追加ツールが統合されています。詳細は、『Oracle Enterprise Manager概要』を参照してください。

推奨データベース・ツール

表2-1に、一般的なデータベース管理タスクの実行に使用できる様々なデータベース・ツールを示します。この表の「推奨ツール」欄にあるツールを使用することをお薦めします。タスクを実行するツールを選択した後、表2-2で、ツールの起動方法を参照してください。


注意

エクスポート・ユーティリティおよびインポート・ユーティリティのVOLSIZEパラメータは、Windowsではサポートされていません。VOLSIZEパラメータを使用してユーティリティを実行しようとすると、エラーLRM-00101が発生します。次に例を示します。

D:¥> exp system/manager full=y volsize=100m;
LRM-00101: unknown parameter name 'volsize'
EXP-00019: failed to process parameters, type 'EXP HELP=Y' for help
EXP-00000: Export terminated unsuccessfully
 

表2-1    推奨データベース・ツール 
管理タスク  推奨ツール  その他のツール 

データベースの作成 

データベース・コンフィギュレーション・アシスタント 

なし 

データベース・サービスの削除 

データベース・コンフィギュレーション・アシスタント 

ORADIM 

データベースの起動 

Oracle Enterprise Managerコンソール 

SQL*Plus 

データベースの停止 

Oracle Enterprise Managerコンソール 

コントロール パネル

SQL*Plus 

データベース・パスワードの変更 

ORAPWD 

ORADIM 

データベース・ユーザーのディレクトリへの移行 

User Migration Utility 

なし 

データベースの移行 

Oracleデータベース・アップグレード・アシスタント 

情報アップグレード・ツール 

データベースのアップグレード 

Oracleデータベース・アップグレード・アシスタント 

SQL*Plusでスクリプトを実行 

データのエクスポート 

Data Pump Export(EXPDP) 

エクスポート(EXP) 

データのインポート 

Data Pump Import(IMPDP) 

インポート(IMP) 

データのロード 

Oracle Enterprise Managerロード・ウィザード 

SQL*Loader(SQLLDR) 

データベースのバックアップ 

Oracle Enterprise Managerバックアップ・ウィザード 

Recovery Manager

OCOPY 

データベースのリカバリ 

Oracle Enterprise Managerリカバリ・ウィザード 

Recovery Manager

OCOPY 

データベース管理者およびユーザーの認証 

Oracle Enterprise Managerコンソール 

SQL*Plus

Windowsオペレーティング・システム

Oracle Administration Assistant for Windows 

暗号化および復号化されたOracle Walletの格納(Oracle Advanced SecurityおよびOracle PKI統合) 

Oracle Wallet Manager 

なし 

データベース・ロールの付与 

Oracle Enterprise Managerコンソール 

ローカル ユーザーとグループ

ユーザー マネージャ

SQL*Plus 

データベース・オブジェクトの作成 

Oracle Enterprise Managerコンソール 

SQL*Plus 

次の説明は、表2-1「推奨データベース・ツール」に記載されたツールに関するものです。

データベース・ツールの起動

この項では、それぞれのデータベース・ツールの起動方法を次のカテゴリに分けて説明します。

複数のOracleホームでのデータベース・ツールの起動

旧リリースの複数のOracleホームを使用している場合は、旧リリースのOracleホームとの相違点についてOracle Databaseのインストレーション・ガイドの付録「Optimal Flexible Architecture」を参照してください。

Oracle8iリリース8.1.5以上の複数のOracleホームからのツールの起動

Oracle8iリリース8.1.5からは、コンピュータに最初に作成したOracleホームを含む各Oracleホームに、一意のHOME_NAMEがあります。Oracle Administration Assistant for Windowsを任意のOracleホームから起動するには、「スタート」「プログラム」「Oracle - HOME_NAME「Configuration and Migration Tools」「Administration Assistant for Windows」を選択します。

「スタート」メニューからのデータベース・ツールの起動

表2-2では、「スタート」メニューから補助ツールおよび他のツールを起動する方法を説明します。これらの製品の使用方法に関する詳細の参照先も示します。


注意

データベース・コンフィギュレーション・アシスタントを使用する場合は、データベース・ファイルが移動または作成されるディレクトリへの読取りおよび書込みアクセス権が必要です。Oracle Databaseを作成するには、管理権限が必要です。管理者グループに属していないアカウントからデータベース・コンフィギュレーション・アシスタントを実行すると、ツールは操作を完了せずに終了します。 



注意

すべての「スタート」メニュー・パスは、「スタート」「プログラム」「Oracle - HOME_NAME→の選択から始まります。  


表2-2    「スタート」メニューからのデータベース・ツールの起動 
ツール  「スタート」メニュー・パス  詳細情報の参照先 

Oracle Administration Assistant for Windows 

「Configuration and Migration Tools」「Administration Assistant for Windows」 

第8章「Windows環境におけるデータベース・ユーザーの認証」 

Oracleデータベース・アップグレード・アシスタント 

「Configuration and Migration Tools」「Database Upgrade Assistant」 

『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』 

データベース・コンフィギュレーション・アシスタント 

「Configuration and Migration Tools」「Database Configuration Assistant」 

「データベース・コンフィギュレーション・アシスタントを使用したWindowsでのデータベースの作成」 

Oracle Enterprise Managerコンソール 

「Enterprise Manager Console」 

Oracle Enterprise Managerコンソールは、Oracle Database Clientでのみ「スタート」メニューから使用できます。

『Oracle Database 2日でデータベース管理者』 

Oracle Locale Builder 

「Configuration and Migration Tools」「Locale Builder」 

『Oracle Databaseグローバリゼーション・サポート・ガイド』 

Microsoft ODBC Administrator 

「Configuration and Migration Tools」「Microsoft ODBC Administration」 

Microsoft ODBC Administratorオンライン・ヘルプ 

Oracle Netコンフィギュレーション・アシスタント 

「Configuration and Migration Tools」「Net Configuration Assistant」 

『Oracle Database Net Services管理者ガイド』 

Oracle Net Manager 

「Configuration and Migration Tools」「Net Manager」 

『Oracle Database Net Services管理者ガイド』 

Oracle Directory Manager 

「Integrated Management Tools」「Oracle Directory Manager」 

『Oracle Internet Directory管理者ガイド』
 

Oracle Counters for Windows Performance Monitor 

「Configuration and Migration Tools」「Oracle Counters for Windows Performance Monitor」 

Oracle Counters for Windows Performance Monitorをインストールするには、「拡張インストール」を選択し、「カスタム」インストール・タイプを選択します。

「Oracle Counters for Windows Performance Monitorの使用」 

SQL*Plus 

「Application Development」「SQL*Plus」 

『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』

「SQL*Plusを使用したデータベースの起動および停止」 

Oracle Wallet Manager 

「Integrated Management Tools」「Wallet Manager」 

『Oracle Database Advanced Security管理者ガイド』 


注意

Oracle Database 10g Companion Productsをインストールすると、Oracle Wallet Managerは「スタート」メニューから使用できません。コマンドラインからのOracle Wallet Managerの起動方法は、表2-3「コマンドラインからのデータベース・ツールの起動」を参照してください。 



注意

Oracle Enterprise Managerコンソール(Javaベース)およびOracle Enterprise Manager Grid Control CDは、Oracle Database for 64-bit Windowsでサポートされていません。LinuxまたはWindows 32ビット・システムから64ビット・コンピュータ・ノードをリモートで管理するには、Oracle Enterprise Manager Grid Controlを使用します。 


コマンドラインからのデータベース・ツールの起動

表2-3では、コマンドラインからOracle Databaseツールを起動する方法を説明し、これらの製品の使用方法に関する詳細の参照先を示します。

表2-3    コマンドラインからのデータベース・ツールの起動 
ツール  プロンプトでの入力  詳細情報の参照先 

Oracle Enterprise Managerコンソール 

C:¥> oemapp console 

Oracle Enterprise Managerコンソールは、Oracle Database Clientでのみインストールされます。

『Oracle Database 2日でデータベース管理者』 

DBVERIFY 

C:¥> dbv

DBVERIFYが起動し、ファイル名パラメータを入力するように要求します。パラメータのリストを表示するには、次のように入力します。

C:¥> dbv help=y 

『Oracle Databaseユーティリティ』 

Data Pump Export 

C:¥> expdp username/password

EXPDPが起動し、パラメータを入力するように要求します。これらのパラメータのリストを表示するには、次のように入力します。

C:¥> expdp help=y 

Data Pump Exportの使用方法については、『Oracle Databaseユーティリティ』

エラー・メッセージについては、『Oracle Databaseエラー・メッセージ』
 

Data Pump Import 

C:¥> impdp username/password

IMPDPが起動し、パラメータを入力するように要求します。これらのパラメータのリストを表示するには、次のように入力します。

C:¥> impdp help=y 

Data Pump Importの使用方法については、『Oracle Databaseユーティリティ』

エラー・メッセージについては、『Oracle Databaseエラー・メッセージ』
 

データベース・コンフィギュレーション・アシスタント 

C:¥> dbca

DBCAウィザードが対話形式モードで起動します。silentオプションおよびその他のコマンドライン・オプションについては、次のように入力します。

C:¥> dbca -help 

『Oracle Database 2日でデータベース管理者』のDBCAの使用に関する項 

データベース・アップグレード・アシスタント 

C:¥> dbua

DBUAウィザードが対話形式モードで起動します。silentオプションおよびその他のコマンドライン・オプションについては、次のように入力します。

C:¥> dbua -help 

『Oracle Databaseアップグレード・ガイド』の「データベース・アップグレード・アシスタントの使用」 

エクスポート 

C:¥> exp username password

EXPが起動し、パラメータを入力するように要求します。これらのパラメータのリストを表示するには、次のように入力します。

C:¥> exp help=y 

エクスポートの使用方法については、『Oracle Databaseユーティリティ』

エラー・メッセージについては、『Oracle Databaseエラー・メッセージ』
 

インポート 

C:¥> imp username password

IMPが起動し、パラメータを入力するように要求します。これらのパラメータのリストを表示するには、次のように入力します。

C:¥> imp help=y 

インポートの使用方法については、『Oracle Databaseユーティリティ』

エラー・メッセージについては、『Oracle Databaseエラー・メッセージ』 

operfcfg 

C:¥> operfcfg 

「Oracle Counters for Windows Performance Monitorパラメータの変更」 

Oracle Wallet Manager 

C:¥> cd ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥bin

C:¥ORACLE_BASE¥ORACLE_HOME¥bin> launch.exe ORACLE_HOME¥bin owm.cl 

第10章「Oracle WalletのWindowsレジストリへの格納」 

ORADIM 

C:¥> oradim options

ORADIMオプションのリストを表示するには、次のどちらかを入力します。

C:¥> oradim

C:¥> oradim -?| -h | -help 

「ORADIMによるOracle Databaseインスタンスの管理」 

Password Utility(ORAPWD) 

C:¥> orapwd

パスワード・ファイルは、隠しファイルになります。ファイル・リストに表示するには、Windowsのエクスプローラを使用します。「表示」「オプション」「表示」「すべてのファイルの表示」を選択します。 

「パスワード・ファイルの作成および移入」 

Recovery Manager 

C:¥> rman parameters 

『Oracle Databaseバックアップおよびリカバリ基礎』 

SQL*Plus(SQLPLUS) 

C:¥> sqlplus 

『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』

「SQL*Plusを使用したデータベースの起動および停止」 

SQL*Loader(SQLLDR) 

C:¥> sqlldr

SQL*Loaderにより、使用可能なキーワードおよびデフォルト値を示すヘルプ画面が表示されます。 

『Oracle Databaseユーティリティ』

『Oracle Databaseエラー・メッセージ』

「Windowsツールの起動」 

TKPROF 

C:¥> tkprof 

『Oracle Databaseパフォーマンス・チューニング・ガイド』 

User Migration Utility 

C:¥> umu parameters

パラメータのリストを表示するには、次のように入力します。

C:¥> umu help=yes 

『Oracle Databaseエンタープライズ・ユーザー管理者ガイド』の「ユーザー移行ユーティリティの使用」 


注意

Windowsでエクスポート・ユーティリティまたはインポート・ユーティリティを実行する場合、3つの特別な条件があります。まず、BUFFERおよびRECORDLENGTHパラメータのデフォルト値は、それぞれ4KBと2KBになります。このデフォルトのRECORDLENGTHパラメータは、システム・ヘッダー・ファイルで定義したBUFSIZの値に依存しません。USHRT_MAX(64KB)より大きな値を指定すると、警告メッセージが表示されます。2番目に、VOLSIZEパラメータはサポートされていません。3番目に、データベース全体をエクスポートするには、EXP_FULL_DATABASEロールを使用する必要があります。 


Windowsツールの起動

表2-4に、Windowsの各ツールの起動方法とこれらの製品の使用方法に関する詳細の参照先を示します。

表2-4    Windowsツールの起動 
ツール  起動手順  詳細情報の参照先 

イベント ビューア 

「スタート」「プログラム」「管理ツール」「イベント ビューア」を選択 

「イベント ビューアを使用したデータベースの監視」

オペレーティング・システムのドキュメント 

Microsoft管理コンソール(MMC)1 

「スタート」「プログラム」「Oracle - HOME_NAME「Configuration and Migration Tools」「Administration Assistant for Windows」を選択 

オペレーティング・システムのドキュメント 

Oracle Counters for Windows Performance Monitor 

「スタート」「プログラム」「Oracle - HOME_NAME「Configuration and Migration Tools」「Oracle Counters for Windows Performance Monitor」を選択 

「Oracle Counters for Windows Performance Monitorの使用」

オペレーティング・システムのドキュメント 

レジストリ エディタ 

コマンド・プロンプトで次のように入力

C:¥> regedt
 

「レジストリ エディタを使用した構成情報の変更」

第14章「パラメータおよびレジストリの構成」

オペレーティング・システムのドキュメント 

タスク マネージャ 

タスク・バーを右クリックし、「タスク マネージャ」を選択 

「タスク マネージャを使用したアプリケーションとプロセスの監視」

オペレーティング・システムのドキュメント 

ローカル ユーザーとグループ 

「スタート」「設定」「コントロール パネル」を選択。「管理ツール」をダブルクリックします。「コンピュータの管理」をダブルクリックします。コンソール・ツリーで、「ローカル ユーザーとグループ」をクリックします。 

「「ローカル ユーザーとグループ」を使用したユーザーおよびグループの管理」

オペレーティング・システムのドキュメント 

ユーザー マネージャ 

「スタート」「プログラム」「管理ツール」「ユーザー マネージャ」を選択 

第8章「Windows環境におけるデータベース・ユーザーの認証」

オペレーティング・システムのドキュメント 

1 MMCはOracle Administration Assistant for Windowsを起動すると常に起動されます。

SQL*Loaderの使用方法

この項では、SQL*Loader(SQLLDR)を使用するときのWindows固有の情報について説明します。

Windowsの処理オプション

この項では、オペレーティング・システム固有ファイルの処理仕様部の文字列オプション(os_file_proc_clause)で有効な値について説明します。詳細は、『Oracle Databaseユーティリティ』の第8章「SQL*Loader制御ファイル・リファレンス」のデータファイル形式およびバッファリングの指定に関する項を参照してください。

デフォルト(処理オプションなし)または"str terminator_string"

ストリーム・レコード形式。各レコードはレコード終了記号で終了します。"str terminator_string"が指定されていない場合、デフォルトのレコード終了記号は、Windowsスタイルのレコード終了記号(CR(¥r)+LF(¥n)の2文字)またはUNIXスタイルのレコード終了記号(LF(¥n)1文字)のどちらかです。最大レコード・サイズは48KBです。

ストリーム形式のデータファイルを処理する場合、SQL*Loaderはレコード終了記号がWindowsスタイルまたはUNIXスタイルのどちらの場合でも、レコード終了記号を自動的に認識します。したがって、通常は使用するレコード終了記号を指定する必要はありません。

ただし、外部表をロードする場合、自動的に認識されるのは、Windowsスタイルのレコード終了記号のみです。データファイルにUNIXスタイルのレコード終了記号が含まれている場合は、レコード終了記号を指定する必要があります。SQL*Loaderを(external_tableオプションを指定して)使用する場合、SQL*Loader制御ファイルのINFILE行で"str '¥n'"を指定して、UNIXスタイルのレコード終了記号を指定します。次に例を示します。

INFILE mydata.dat "str '¥n'"

"str x'0a'"のように(ASCIIベースのキャラクタ・セットであると仮定して)、16進文字でレコード終了記号を指定することもできます。次に例を示します。

INFILE mydata.dat "str x'0a'"

aの前に0(ゼロ)が必要です。アクセス・パラメータ・リストとともにSQLを使用して外部表を作成する場合、RECORDS DELIMITED BY句で'¥n'を指定する必要があります。次に例を示します。

RECORDS DELIMITED BY '¥n'

この場合も16進文字列を使用できます。次に例を示します。

RECORDS DELIMITED BY 0x'0a'

ここでは、xの前とaそれぞれの前に0(ゼロ)が必要です。

"FIX n"

固定レコード形式。各レコードの長さはnバイトです。固定レコード形式では、レコード終了記号は必要ありません。レコードにレコード終了記号が含まれる場合、バイト数nにはレコード終了記号のバイトが含まれます。

"VAR n"

可変レコード形式。文字フィールドの各レコードの長さは、データファイルの各レコードの先頭に含まれています。可変レコード形式では、レコード終了記号は必要ありません。この形式は固定レコード形式より柔軟で、ストリーム・レコード形式よりパフォーマンスに優れています。データファイルを可変レコード形式として指定するには、次のように入力します。

INFILE "mydata.dat" "var n"

この例では、nで、レコード長フィールドのバイト数を指定します。nを指定しない場合、この長さは5バイトとみなされます。nに40を超える数値を指定すると、エラーが返されます。ファイルで文字長セマンティクスが有効な場合も、長さは常にバイト数として解釈されます。これは、ファイルには、文字長セマンティクスで処理されるフィールドとバイト長セマンティクスで処理されるフィールドが混在している可能性があるためです。

事例ファイル

配布媒体のディレクトリOracle_Home¥rdbms¥demoulcase1,...ulcase11には、SQL*Loaderの制御ファイル、データファイル、セットアップ・ファイルの事例ファイルが含まれています。

不良ファイルの指定

SQL*Loaderを実行すると、フォーマット・エラーやOracle Databaseエラーの発生によって拒否されたレコードを格納する不良ファイルまたはリジェクト・ファイルが作成されることがあります。不良ファイルを作成するように指定した場合、同じ名前の既存のファイルは上書きされます。必要なファイルが上書きされないよう注意してください。

制御ファイルの規則

SQL*Loader制御ファイル(.ctl)を作成する場合、いくつかの構文および表記規則に従う必要があります。

フルパスの記述では、円記号にはエスケープ文字または他の特殊な処理は必要ありません。二重引用符で区切られる文字列内に一重または二重引用符を使用する場合、使用する引用符の前に円記号のエスケープ文字を入力する必要があります。

SQL*Loader制御ファイルでデータ型を指定する場合、表2-5に示すシステム固有のデータ型のデフォルト・サイズは、Windowsに固有のサイズであることに注意してください。これらのデータ型は、バイト長が同じシステム間の場合のみ正しい結果が得られます。制御ファイルでこれらのデフォルト値を上書きすることはできません。システム間でバイト順序が異なる場合、BYTEORDERパラメータを使用してデータのバイト順序を示すか、ファイルにバイト順序マーク(BOM)を入れることができます。

表2-5    システム固有のデータ型のデフォルト・サイズ 
システム固有のデータ型  デフォルト・フィールド長 

DOUBLE 

FLOAT 

INTEGER1 

SMALLINT 

1 表内のデフォルトは、INTEGERがサイズなしで指定されている場合のみ正しい値です。INTEGER(n)も使用できます。この場合、nでは、INTEGERフィールドのサイズをバイトで指定します。

関連資料

全オプションのリストおよびSQL*Loaderの使用方法については、『Oracle Databaseユーティリティ』を参照 

Windowsツールの使用方法

Windowsのツールを様々な方法で使用して、Oracle Databaseを管理できます。

イベント ビューアを使用したデータベースの監視

イベント ビューアを使用して、システム内のイベントを監視できます。イベントとは、ユーザーに通知する必要のあるシステムまたはアプリケーション(Oracle Databaseなど)内の重要な状態変化を指します。重要なイベントについてのメッセージは、作業中のコンピュータの画面に表示されますが、即時に対応する必要のないイベントは、Windowsによって、イベント ビューアのログ・ファイルに記録されます。この情報は、必要なときに表示できます。

イベント ビューアを使用して、次のようなOracle Databaseのイベントを監視できます。

さらに、オペレーティング・システムの監査証跡がイベント ビューアに記録されます。

関連項目

イベント ビューアを使用して、Oracle Databaseのイベントを監視する方法は、第6章「Windowsでのデータベースの監視」を参照 

Microsoft管理コンソールを使用したデータベースの管理

Microsoft管理コンソールを使用すると、ネットワークを集中して管理できます。Microsoft管理コンソールは、管理者がネットワークの管理に使用できるアプリケーション(スナップインと呼ばれる)のホストとして機能します。データベース管理者は、Oracleスナップインを使用して次のことを実行できます。

Oracle Counters for Windows Performance Monitorの使用

Oracle Counters for Windows Performance Monitorは、Windowsのパフォーマンス モニタと統合されています。このツールを使用すると、プロセッサ、メモリー、キャッシュ、スレッドおよびプロセスのパフォーマンスを表示することができます。表示されるパフォーマンス情報には、デバイスの稼働率、待ち行列の長さ、遅延、スループットおよびリソースの使用状況が含まれます。この情報は、グラフ、警告およびレポートとして提供されます。

Oracle Counters for Windows Performance Monitorを使用して、次のようなOracle Databaseの主要情報を監視できます。

様々なツールを使用してデータベースのパフォーマンスを改善できます。

関連項目

Oracle Counters for Windows Performance Monitorを使用して、Oracle Databaseのパフォーマンスを監視する方法は、「Oracle Counters for Windows Performance Monitorの使用」を参照 

レジストリ エディタを使用した構成情報の変更

Oracle Databaseでは、レジストリと呼ばれる構造に構成情報が格納されます。この構成情報は、レジストリ エディタを使用して表示または変更できます。レジストリにはコンピュータの構成情報が含まれているので、経験の乏しいユーザーがレジストリにアクセスして編集することがないようにしてください。経験を積んだ管理者のみがこの情報の表示や変更を行えるようにします。

レジストリ エディタには、構成情報がWindowsのエクスプローラと同様の形式で表示されます。左側のウィンドウは、キー(またはフォルダ)から構成されるツリー型の形式です。これらのキーの1つを選択すると、そのキーに割り当てられているパラメータと値がウィンドウの右側に表示されます。

CD-ROMから製品をインストールすると、構成パラメータが自動的にレジストリに挿入されます。これらのパラメータは、Windowsコンピュータが起動され、Oracle Database製品が起動されるたびに読み込まれます。これらのパラメータには、次の設定情報が含まれます。

タスク マネージャを使用したアプリケーションとプロセスの監視

タスク マネージャには、3つのタブがあります。

「ローカル ユーザーとグループ」を使用したユーザーおよびグループの管理

「ローカル ユーザーとグループ」を使用して、ユーザーおよびグループを管理できます。具体的には、次の操作を行うことができます。


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