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Oracle Database Companion CDインストレーション・ガイド
10gリリース2(10.2) for Microsoft Windows(32-bit)

B25257-03
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1 Oracle Database Companion CDインストールの概要

この章では、Oracle Database Companion CDに含まれている製品の概要と、各製品のインストール前に考慮する必要がある問題について説明します。

インストール・プロセスの概要

インストール・プロセスは、次の6段階で構成されます。

  1. リリース・ノートの確認: インストールを開始する前にOracle Database 10gリリース2(10.2)のリリース・ノートを一読してください。プラットフォーム固有のマニュアルに加え、リリース・ノートを利用します。最新版のリリース・ノートは、次のOracle Technology NetworkのWebサイトから入手できます。

    http://www.oracle.com/technology/documentation

  2. インストールの計画: この章では、各インストール・タイプの製品と、ソフトウェアのインストール前に知っておく必要のある情報を提供します。

    『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』の付録A「インストールに関してよくある質問」も参照できます。この付録では、サイト要件に応じたOracle製品の最適のインストール方法が提案されています。

  3. システム要件の確認: 第2章では、ソフトウェアをインストールする前にシステムで満たす必要がある最低要件について説明します。

  4. ソフトウェアのインストール: 次の項を参照して、Oracle Database Companion CDの製品をインストールします。

    • 第3章では、Oracle Universal Installerを使用したソフトウェアのインストール方法について説明します。

    • 付録A では、Java Access Bridgeのインストール方法について説明します。Java Access Bridgeにより、Oracleの各コンポーネントでのスクリーン・リーダーの使用が可能になります。

    • 付録B では、レスポンス・ファイルを使用したサイレントまたは非対話型モードでのインストールの実行方法について説明します。Oracle Workflowコンフィギュレーション・アシスタントの非対話型モードでの実行方法についても説明します。

    • 「異なる言語でのOracleコンポーネントのインストールと使用」 では、Oracle Database Companion CDコンポーネントを別の言語でインストールおよび使用する方法について説明します。

    • 付録Eでは、インストールのトラブルシューティングに関する情報を示します。

  5. インストール後の作業: 第4章では、インストール後に推奨される作業および必要な作業について説明します。

  6. Companion CD製品の使用開始: 次の項を参照して、Oracle Database Companion CD製品の使用を開始します。

    • 第5章では、インストール内容の確認方法、インストールした製品の起動方法およびインストールした製品のログイン方法など、Oracle Database Companion CD製品のインストール後の操作およびインストール後に必要な手順について説明します。

    • 「NLS_LANGパラメータを使用したロケールおよびキャラクタ・セットの構成」では、Oracle Database Companion CDのロケールおよびキャラクタ・セットの構成方法について説明します。

    • 付録Dでは、ポート番号の確認および変更方法について説明します。

Oracle HTML DBのみインストール・タイプでインストールされる製品

次の各製品は、Oracle HTML DBのみインストール・タイプでインストールできます。

Oracle HTML DB

Oracle HTML DBは、OracleデータベースでWebアプリケーションを迅速に開発およびデプロイするためのツールです。開発者にとっては、デスクトップ・データベースの生産性とOracleデータベースのセキュリティ、信頼性およびパフォーマンスが得られます。既存の表、ビューまたはスプレッドシートからのインポート・データに関して、わずかなプログラミングまたはスクリプト記述とWebブラウザのみで、レポート・アプリケーションやデータ入力アプリケーションを作成できます。

Oracle HTTP Server

Oracle HTTP Serverは、Apache Standaloneバージョン10.2.0.0をベースとするWebサーバーです。Oracle HTML DBのみインストール・タイプを使用して、新しいOracleホームにOracle HTTP Serverをインストールできます。(Oracle Workflow中間層コンポーネントをインストールしている場合は、Oracle HTTP ServerとOracle Database 10g Companion Productsを併用できます。)このスタンドアロン・リリースのOracle HTTP Serverには、次の機能が用意されています。

Oracle Database 10g Productsインストール・タイプでインストールされる製品

次の各製品は、Oracle Database 10g Productsインストール・タイプでインストールできます。

Oracle JDBC Development Drivers

Oracleには、コードのデバッグおよび他のデプロイ計画に使用できる一連のJDBCドライバが用意されています。これらのドライバはOracle Databaseリリース8.1.7以上にアクセスできます。

関連項目

  • Oracle JDBCドライバおよびOracle Call Interfaceの詳細は、Oracle Technology Network(http://www.oracle.com/technology/index.html)を参照してください。

  • 『Oracle Call Interfaceプログラマーズ・ガイド』

 

Oracle SQLJ

Oracle SQLJによりアプリケーション・プログラマはJava設計哲学と対応する方法でJavaコードにSQL操作を埋め込むことができます。SQLJプログラムとは、埋込みSQL文が含まれているJavaプログラムです。Oracle SQLJでは、事前定義されていない動的SQL操作をサポートする拡張機能が提供されています。その操作はリアルタイムで変更できます。動的SQL操作は、SQLJアプリケーション内のJDBCコードまたはPL/SQLコードを介して使用することもできます。一般的なアプリケーションでは、動的SQLよりも静的SQLのほうが広く使用されています。SQLJはトランスレータおよびランタイム・コンポーネントの両方で構成され、スムーズに開発環境に統合されます。

Oracle Database Examples

Oracle Database Examplesには、Oracle Databaseの製品、オプションおよび機能の習得に使用できる多様な例と製品デモが含まれています。これらの例の多くは、Oracle Databaseにオプションでインストールできるサンプル・スキーマと連動するように設計されています。Oracleオンライン・ドキュメント・ライブラリにあるマニュアルの多くは、Oracle Database Examplesで提供されるサンプル・プログラムおよびスクリプトを使用しています。

必須製品

Oracle Database Examplesを使用するためには、Oracle Databaseにサンプル・スキーマをインストールする必要があります。データベースの作成時にサンプル・スキーマを組み込むかどうかは、Oracle Databaseをインストールするとき、またはデータベース・コンフィギュレーション・アシスタント(DBCA)を使用して新規データベースを作成するときに選択できます。また、サンプル・スキーマを既存のデータベースに手動でインストールすることもできます。

関連項目

サンプル・スキーマを既存のデータベースに手動でインストールする方法は、『Oracle Databaseサンプル・スキーマ』を参照してください。 

Oracle Textのナレッジ・ベース

「Oracle Database 10g Products」インストール・タイプでは、2つのOracle Textナレッジ・ベース(英語とフランス語)がインストールされます。提供されるナレッジ・ベースは、要件に応じて拡張できます。あるいは、英語とフランス語以外の言語で独自のナレッジ・ベースを作成できます。

関連項目

ナレッジ・ベースの作成および拡張の詳細は、『Oracle Textリファレンス』を参照してください。 

Oracle Workflow Server

Oracle Workflowでは、ビジネス・プロセスベースの統合をサポートする完全なワークフロー管理システムを提供します。そのテクノロジによって、ユーザー定義のビジネス・ルールに応じてあらゆる種類の情報をルーティングし、ビジネス・プロセスのモデリング、自動化および継続的改善が可能になります。Oracle Workflowインストールには、Oracle Database Productsインストール・タイプの場合はOracle Workflow ServerとOracle Workflow Managerが、Companion Productsインストール・タイプの場合はOracle Workflow中間層コンポーネントが含まれます。

このリリースでは、Oracle Workflow ManagerのOracle Application Server Containers for J2EE(OC4J)インスタンスの起動で、2つのスクリプトが実行されるように簡素化されました。


注意

Oracle E-Business SuiteデータベースにはOracle Workflow Serverをインストールしないでください。Oracle Database 10gに含まれるOracle Workflowのバージョン、またはこのバージョンのOracle Workflowに応じたOracle Databaseコンポーネントを使用する場合、Oracle WorkflowサーバーをOracle E-Business Suiteインスタンス用に使用されていないデータベースにインストールする必要があります。

Oracle E-Business Suiteデータベースの場合、かわりにOracle E-Business Suiteに組み込まれたOracle Workflow Serverを継続して使用できます。 


関連項目

Oracle Workflow Clientのインストールの詳細は、Oracle Technology Network(OTN)の『Oracle Workflow Clientインストレーション・ガイド』を参照してください。

http://www.oracle.com/technology/documentation/

Oracle Workflow ClientはOracle Technology Networkで入手できます。

http://www.oracle.com/technology/products/ias/workflow/ 

Oracle Workflowをインストールする他のインストール・タイプ

Oracle Workflowは、次の製品の一部のインストール・タイプでもインストールされます。

これらのいずれかの製品をインストールしている場合、Oracle Workflowはインストール済のこともあります。この場合はOracle Workflowを再度インストールする必要はありません。

Oracle Ultra Search

また、様々な種類の検索アプリケーションを作成できます。Oracle Ultra Searchを使用すると、Webサイト、データベース表、ファイル、メーリング・リスト、Oracle Application Serverのポータルおよびユーザー定義のデータソースを索引付けおよび検索できます。

ネイティブ・コンパイルJavaライブラリ

Oracle Database 10g Productsインストール・タイプでは、JAcceleratorおよびOracle interMedia Image Acceleratorがインストールされます。これには、Oracle JVMおよびOracle interMedia用のネイティブ・コンパイルJavaライブラリ(NCOMP)が含まれています。プラットフォーム上でこの2つの製品のパフォーマンスを改善するには、これらのライブラリが必要です。

JPublisher

JPublisherはJavaユーティリティであり、Javaプログラム内で次のユーザー定義データベース・エンティティを表すJavaクラスを生成します。

JPublisherを使用すると、SQLオブジェクト型、オブジェクト参照型およびコレクション型(VARRAYまたはネストした表)からJavaクラスへのマッピングを強い型指定で指定し、カスタマイズできます。

また、JPublisherでPL/SQLパッケージ用のクラスも生成できます。これらのクラスは、PL/SQLパッケージ内でストアド・プロシージャを起動するためのラッパー・メソッドを持ちます。

さらに、JPublisherによりJavaからPL/SQLのみの型へのアクセスが単純化されます。PL/SQLの型とSQLの型の間で事前定義済マッピングまたはユーザー定義マッピングを使用したり、これらの型の間でPL/SQL変換ファンクションを使用できます。これらの型が適切に対応していれば、JPublisherでは必要なJavaおよびPL/SQLコードが自動的に生成されます。

SQLまたはPL/SQLエンティティをJavaに公開するのと同じ方法で、サーバー・サイドJavaクラスをクライアント・サイドJavaクラスに公開できます。これにより、アプリケーションからデータベースのJavaクラスを直接コールできます。

JPublisherを使用すると、生成されたJavaクラスをWebサービスとして公開できます。たとえば、SQLまたはPL/SQLエンティティやサーバー・サイドJavaエンティティを公開できます。

JPublisherは、生成されるほとんどのJavaクラスでSQLJコードを使用するため、Oracle SQLJ TranslatorおよびOracle SQLJ Runtimeが組み込まれています。Oracle SQLJは、JavaプログラムにSQL文を埋め込むための標準的な方法です。

Oracle SQLJ Translator

JPublisherは生成されるクラスでSQLJコードを使用するため、必要に応じて、コードの生成プロセスでOracle SQLJ Translatorを自動的に起動します。Oracle SQLJ Translatorは、埋込みSQL文をJDBCコールに変換します。

Oracle SQLJ Runtime

Oracle SQLJ Runtimeはプログラムの実行中に使用され、JPublisherによって生成されたほとんどのクラスを実行します。SQLJ Runtimeは、JDBCドライバ上で動作する、Pure JavaコードのThinレイヤーです。SQLJ Runtimeは、SQL操作に関する情報を読み取り、JDBCドライバに指示を伝達する中間プログラムとして機能します。

関連項目

『Oracle Database JPublisherユーザーズ・ガイド』 

Oracle Database 10g Companion Productsインストール・タイプでインストールされる製品

次の各製品は、Oracle Database 10g Companion Productsインストール・タイプでインストールできます。

Oracle Workflow中間層コンポーネント

Oracle Workflow中間層コンポーネントを使用すると、Oracle Workflowのデータベース・アクセス記述子(DAD)や仮想ディレクトリ・マッピングも含めて、Oracle Workflowユーザー・インタフェースWebページが使用可能になります。Oracle Workflow Serverを使用する前に、Oracle Workflow中間層コンポーネントをインストールする必要があります。Oracle Workflow中間層コンポーネントはOracle Workflow ServerがインストールされたOracleデータベースと関連付けられます。

Oracle Workflow Serverのインストール後、Oracle Workflow中間層コンポーネントをインストールするには、Oracle Database 10g Companion Productsインストール・タイプを使用します。

Oracle HTTP Server

「Oracle HTTP Server」では、Oracle HTTP Serverの詳細について説明します。


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