Oracle Database Companion CDインストレーション・ガイド 10gリリース2(10.2) for Microsoft Windows(32-bit) B25257-03 |
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この章では、Oracle Database Companion CDに含まれている製品の概要と、各製品のインストール前に考慮する必要がある問題について説明します。
インストール・プロセスは、次の6段階で構成されます。
http://www.oracle.com/technology/documentation
『Oracle Databaseインストレーション・ガイド』の付録A「インストールに関してよくある質問」も参照できます。この付録では、サイト要件に応じたOracle製品の最適のインストール方法が提案されています。
次の各製品は、Oracle HTML DBのみインストール・タイプでインストールできます。
Oracle HTML DBは、OracleデータベースでWebアプリケーションを迅速に開発およびデプロイするためのツールです。開発者にとっては、デスクトップ・データベースの生産性とOracleデータベースのセキュリティ、信頼性およびパフォーマンスが得られます。既存の表、ビューまたはスプレッドシートからのインポート・データに関して、わずかなプログラミングまたはスクリプト記述とWebブラウザのみで、レポート・アプリケーションやデータ入力アプリケーションを作成できます。
Oracle HTTP Serverは、Apache Standaloneバージョン10.2.0.0をベースとするWebサーバーです。Oracle HTML DBのみインストール・タイプを使用して、新しいOracleホームにOracle HTTP Serverをインストールできます。(Oracle Workflow中間層コンポーネントをインストールしている場合は、Oracle HTTP ServerとOracle Database 10g Companion Productsを併用できます。)このスタンドアロン・リリースのOracle HTTP Serverには、次の機能が用意されています。
mod_perl
およびmod_fastcgi
を使用したPerlおよびFast CGIスクリプトのサポート
mod_plsql
を使用したPL/SQLアプリケーションのサポート
OPMNはOracle HTTP Serverプロセスを監視し、障害の発生時に再起動します。
mod_osso
を使用したシングル・サインオン機能シングル・サインオン機能を有効化するには、Oracle HTTP ServerとともにOracle Internet DirectoryおよびSingle Sign-On Serverを使用する必要があります。これらは両方ともOracle Application Server 10gと併用できます。
次の各製品は、Oracle Database 10g Productsインストール・タイプでインストールできます。
Oracleには、コードのデバッグおよび他のデプロイ計画に使用できる一連のJDBCドライバが用意されています。これらのドライバはOracle Databaseリリース8.1.7以上にアクセスできます。
Oracle SQLJによりアプリケーション・プログラマはJava設計哲学と対応する方法でJavaコードにSQL操作を埋め込むことができます。SQLJプログラムとは、埋込みSQL文が含まれているJavaプログラムです。Oracle SQLJでは、事前定義されていない動的SQL操作をサポートする拡張機能が提供されています。その操作はリアルタイムで変更できます。動的SQL操作は、SQLJアプリケーション内のJDBCコードまたはPL/SQLコードを介して使用することもできます。一般的なアプリケーションでは、動的SQLよりも静的SQLのほうが広く使用されています。SQLJはトランスレータおよびランタイム・コンポーネントの両方で構成され、スムーズに開発環境に統合されます。
Oracle Database Examplesには、Oracle Databaseの製品、オプションおよび機能の習得に使用できる多様な例と製品デモが含まれています。これらの例の多くは、Oracle Databaseにオプションでインストールできるサンプル・スキーマと連動するように設計されています。Oracleオンライン・ドキュメント・ライブラリにあるマニュアルの多くは、Oracle Database Examplesで提供されるサンプル・プログラムおよびスクリプトを使用しています。
Oracle Database Examplesを使用するためには、Oracle Databaseにサンプル・スキーマをインストールする必要があります。データベースの作成時にサンプル・スキーマを組み込むかどうかは、Oracle Databaseをインストールするとき、またはデータベース・コンフィギュレーション・アシスタント(DBCA)を使用して新規データベースを作成するときに選択できます。また、サンプル・スキーマを既存のデータベースに手動でインストールすることもできます。
「Oracle Database 10g Products」インストール・タイプでは、2つのOracle Textナレッジ・ベース(英語とフランス語)がインストールされます。提供されるナレッジ・ベースは、要件に応じて拡張できます。あるいは、英語とフランス語以外の言語で独自のナレッジ・ベースを作成できます。
Oracle Workflowでは、ビジネス・プロセスベースの統合をサポートする完全なワークフロー管理システムを提供します。そのテクノロジによって、ユーザー定義のビジネス・ルールに応じてあらゆる種類の情報をルーティングし、ビジネス・プロセスのモデリング、自動化および継続的改善が可能になります。Oracle Workflowインストールには、Oracle Database Productsインストール・タイプの場合はOracle Workflow ServerとOracle Workflow Managerが、Companion Productsインストール・タイプの場合はOracle Workflow中間層コンポーネントが含まれます。
このリリースでは、Oracle Workflow ManagerのOracle Application Server Containers for J2EE(OC4J)インスタンスの起動で、2つのスクリプトが実行されるように簡素化されました。
Oracle Workflowは、次の製品の一部のインストール・タイプでもインストールされます。
これらのいずれかの製品をインストールしている場合、Oracle Workflowはインストール済のこともあります。この場合はOracle Workflowを再度インストールする必要はありません。
また、様々な種類の検索アプリケーションを作成できます。Oracle Ultra Searchを使用すると、Webサイト、データベース表、ファイル、メーリング・リスト、Oracle Application Serverのポータルおよびユーザー定義のデータソースを索引付けおよび検索できます。
Oracle Database 10g Productsインストール・タイプでは、JAcceleratorおよびOracle interMedia Image Acceleratorがインストールされます。これには、Oracle JVMおよびOracle interMedia用のネイティブ・コンパイルJavaライブラリ(NCOMP)が含まれています。プラットフォーム上でこの2つの製品のパフォーマンスを改善するには、これらのライブラリが必要です。
JPublisherはJavaユーティリティであり、Javaプログラム内で次のユーザー定義データベース・エンティティを表すJavaクラスを生成します。
JPublisherを使用すると、SQLオブジェクト型、オブジェクト参照型およびコレクション型(VARRAYまたはネストした表)からJavaクラスへのマッピングを強い型指定で指定し、カスタマイズできます。
また、JPublisherでPL/SQLパッケージ用のクラスも生成できます。これらのクラスは、PL/SQLパッケージ内でストアド・プロシージャを起動するためのラッパー・メソッドを持ちます。
さらに、JPublisherによりJavaからPL/SQLのみの型へのアクセスが単純化されます。PL/SQLの型とSQLの型の間で事前定義済マッピングまたはユーザー定義マッピングを使用したり、これらの型の間でPL/SQL変換ファンクションを使用できます。これらの型が適切に対応していれば、JPublisherでは必要なJavaおよびPL/SQLコードが自動的に生成されます。
SQLまたはPL/SQLエンティティをJavaに公開するのと同じ方法で、サーバー・サイドJavaクラスをクライアント・サイドJavaクラスに公開できます。これにより、アプリケーションからデータベースのJavaクラスを直接コールできます。
JPublisherを使用すると、生成されたJavaクラスをWebサービスとして公開できます。たとえば、SQLまたはPL/SQLエンティティやサーバー・サイドJavaエンティティを公開できます。
JPublisherは、生成されるほとんどのJavaクラスでSQLJコードを使用するため、Oracle SQLJ TranslatorおよびOracle SQLJ Runtimeが組み込まれています。Oracle SQLJは、JavaプログラムにSQL文を埋め込むための標準的な方法です。
JPublisherは生成されるクラスでSQLJコードを使用するため、必要に応じて、コードの生成プロセスでOracle SQLJ Translatorを自動的に起動します。Oracle SQLJ Translatorは、埋込みSQL文をJDBCコールに変換します。
Oracle SQLJ Runtimeはプログラムの実行中に使用され、JPublisherによって生成されたほとんどのクラスを実行します。SQLJ Runtimeは、JDBCドライバ上で動作する、Pure JavaコードのThinレイヤーです。SQLJ Runtimeは、SQL操作に関する情報を読み取り、JDBCドライバに指示を伝達する中間プログラムとして機能します。
次の各製品は、Oracle Database 10g Companion Productsインストール・タイプでインストールできます。
Oracle Workflow中間層コンポーネントを使用すると、Oracle Workflowのデータベース・アクセス記述子(DAD)や仮想ディレクトリ・マッピングも含めて、Oracle Workflowユーザー・インタフェースWebページが使用可能になります。Oracle Workflow Serverを使用する前に、Oracle Workflow中間層コンポーネントをインストールする必要があります。Oracle Workflow中間層コンポーネントはOracle Workflow ServerがインストールされたOracleデータベースと関連付けられます。
Oracle Workflow Serverのインストール後、Oracle Workflow中間層コンポーネントをインストールするには、Oracle Database 10g Companion Productsインストール・タイプを使用します。
「Oracle HTTP Server」では、Oracle HTTP Serverの詳細について説明します。
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